説明

ロータリー充填機及びロータリー充填機の充填方法

【課題】容器に定量の液体を充填するロータリー充填機において、真に高能力で、充填精度が高く、充填する液種の多様化に対応でき、複数種類能力の充填機を設計の手間を省いて提供でき、1台の充填機が故障時にバックアップして充填でき、また、充填機設置の奥行スペースを小さくするという多目的の充填機を提供する。
【解決手段】ロータリー充填機は、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つ第1充填機1と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機1のノズル本数を差し引いた本数の第2充填機2とを直列に接続して構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばPETボトル、飲料用他のガラスびん等の容器に液体を充填するロータリー充填機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器に所定量の液体を充填する充填機において、充填精度を高めたり、能力を高めたり、充填する液種の多様化への対応等多目的に対応する種々の充填方法および充填機が提案されてきた(特許文献1および2参照)。
【0003】
しかしながら、特許文献1に示す充填方法および充填機では次のような欠点がある。
間欠運転のインデックステーブル(2)(特許文献1の図中の記号を( )表示する。以下本段落において同じ。)で作動するロータリー式の一次充填機(B)と直線部に配置した二次充填機(C)を併設して、一次充填機(B)で大部分を充填し、二次充填機(C)で不足量を充填することによって、充填速度を高め、かつ、瓶(b)への充填液面精度を高める方式としている。
このような方式では、間欠運転により作動するので、充填速度を高めると言っても高能力は期待できないという欠点がある。
【0004】
また、特許文献2に示す充填方法および充填装置では次のような欠点がある。
間欠的に回転するロータリー式の充填装置(1)(特許文献2の図中の記号を( )表示する。以下本段落において同じ。)に、複数の充填ノズル(14)、(16)、(18)、(20)からなる一次充填部(B)を設けて一次充填量の大部分を大投充填し、かつ、一次充填部(B)の後工程に補充充填部(D)を設けて補充充填量を小投充填することによって、高能力で正確な充填を行う方式としている。
このような方式では、間欠運転により作動するので、高能力と言っても限界があり、真の高能力は期待できないと共に、市場からの要求で能力が異なった充填装置を提供しようとすると能力が複数種類の充填装置を多数設計しなければならず、初期投資に無駄が生じるという欠点がある。
【特許文献1】特開昭59−37187号公報(第1図)
【特許文献2】特開2001−322602号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、容器に定量の液体を充填するロータリー充填機において、真に高能力で、充填精度が高く、充填する液種の多様化に対応でき、複数種類能力の充填機を設計の手間を省いて提供でき、1台の充填機が故障時にバックアップして充填でき、また、充填機設置の奥行スペースを小さくするという多目的の充填機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点に対し、本発明は以下の手段により課題を解決する。
(1) 第1の手段のロータリー充填機は、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つ第1充填機と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数の第2充填機とを直列に接続して所定能力を達成するように構成することを特徴とする。
(2) 第2の手段のロータリー充填機は、上記(1)のロータリー充填機において、第1充填機を、充填入切をタイマーで制御して充填するタイマー式充填装置とし、第2充填機を、充填量をロードセルで計測しながら制御して充填する重量式充填装置として構成することを特徴とする。
(3) 第3の手段のロータリー充填機は、上記(1)のロータリー充填機において、第1充填機のみで所定量を充填した充填後容器を第2充填機を通さずに後工程へ搬送する容器搬送手段、また、前工程からの充填前空容器を第1充填機を通さずに第2充填機へ搬送する容器搬送手段を設けて構成することを特徴とする。
(4) 第4の手段のロータリー充填機の充填方法は、上記(1)のロータリー充填機において、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、第1充填機で所定充填量の半分以上を予備充填し、続いて、第2充填機で所定充填量になるまで精密に本充填して第1充填機と第2充填機の両方で所定能力を達成することを特徴とする。
(5) 第5の手段のロータリー充填機の充填方法は、上記(2)のロータリー充填機において、第2充填機での充填直前に第1充填機での充填量をロードセルで計測制御し、第1充填機の各充填ノズルの充填精度を第1充填機側にフィードバック制御することを特徴とする。
(6) 第6の手段のロータリー充填機の充填方法は、上記(4)のロータリー充填機において、第1充填機でA液体を充填し、第2充填機でB液体を充填して2液体混合充填することを特徴とする。
(7) 第7の手段のロータリー充填機の充填方法は、上記(3)のロータリー充填機において、第1充填機または第2充填機の何れかで片肺運転できることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1および請求項4に係わる本発明は、上記第1の手段のロータリー充填機および上記第4の手段の充填方法であり、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持って、所定充填量の半分以上の量を予備充填する第1充填機と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数で所定充填量になるまで本充填する第2充填機とを直列に接続するように構成して、第1充填機で所定充填量の少なくとも半分以上を予備充填し、第2充填機で所定充填量になるまで精密に本充填して第1充填機と第2充填機の両方で所定能力を達成する方法にしたので、小能力充填機2台の組合せで1台のみの場合と同じ高能力運転ができ、わざわざ高能力充填機を設計するという手間を省いて小能力充填機のみの設計で済ませられるという初期投資の無駄排除の効果がある。さらに、1台のみの場合よりも充填機奥行寸法が小さくなって充填機配置の寸法制約を免れることができるとともに、後述する多目的への対応が容易にできる。
【0008】
請求項2に係わる本発明は上記第2の手段のロータリー充填機であり、第1充填機をタイマー式充填装置とし、第2充填機を重量式充填装置とする構成としたので、第1充填機により充填精度は粗いが、高能力を安価な装置コストで実現でき、第2充填機により装置コストは割高であるが、高い充填精度を高能力で実現できて、装置コストが高価な重量式充填装置の充填ノズルが約2倍の本数で構成されるロータリー充填機1台のみの場合と比較して、より安価な装置コストで高能力、高充填精度を確保することができる。
【0009】
請求項3および請求項7に係わる本発明は、上記第3の手段のロータリー充填機および上記第7の手段の充填方法であり、第1充填機で所定量充填した充填後容器を第2充填機を通さずに後工程へ搬送する容器搬送手段、また、前工程からの充填前空容器を第1充填機を通さずに第2充填機へ搬送する容器搬送手段を設けて構成したので、第1充填機で充填した充填後容器が第2充填機を通らずに運転でき、また、充填前空容器が第1充填機を通らずに第2充填機のみで充填するという運転ができ、いわゆる片肺運転が可能となり、第1充填機または第2充填機の何れかが故障した時などにおいて、能力は半分になるが、充填生産をすることできる。
【0010】
請求項5に係わる本発明は上記第5の手段の充填方法で、第2充填機で充填直前に第1充填機での充填量をロードセルで計測制御し、第1充填機の各充填ノズルの充填精度を第1充填機側にフィードバック制御して、第1充填機での充填精度をより高めることにつなげ、それに伴って第2充填機での充填精度をさらに高めることにつなげることができる。
【0011】
請求項6に係わる本発明は上記第6の手段の充填方法で、第1充填機でA液体を、第2充填機でB液体を充填する2液体混合充填が可能であり、充填液体の多様化に対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本実施の形態は、PETびんなどの容器に所定量の飲料を充填するロータリー充填機に応用するものであり、以下図に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明に係わるロータリー充填機を示す平面図である。
【0014】
同図に示すように、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つロータリー充填機1と、充填ノズル本数がロータリー充填機1と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数で機枠構造も同様のロータリー充填機2が、スターホイール32を共有して連結されており、図示しない制御装置の指令により同期制御で運転される構成となっている。ロータリー充填機1および2はそれぞれ回転テーブル11および21に取り付けられ、図示しない充填ノズルとセットで構成された容器保持部30が円周12および22上で等分に取り付けられている。図中容器保持部30は一箇所のみ図示してあり、他は図示を省略してある。
コンベヤ40の上流から矢印Rに沿って搬送されてきた容器10は、Aを支点として図中の実線で示す側に位置したガイド41と、Bを支点として図中の実線で示す側に位置したガイド42との間をガイドされて、ロータリー充填機1の入口スターホイール31に受け渡され、入口スターホイール31の矢印J方向の連続回転で搬送されて回転テーブル11の容器保持部30に同期して受け渡しされる構成となっている。
容器保持部30は容器10の保持具とともに容器10への充填ノズルが構成されているが、図示は省略してある。
回転テーブル11の容器保持部30に保持された容器10は、回転テーブル11の矢印K方向の連続回転の間に公知の特開平10−120089号に示されたタイマー式充填装置および方法と類似した装置および方法で容器10内に液体が充填されるようになっており、ここでは詳細な説明は省略するが、タイマー式充填装置は充填速度が速く、装置コストが安価である一方、充填精度が粗いという特質がある。
ロータリー充填機1で充填された容器10は、矢印L方向に連続回転するスターホイール32に同期して受け渡されて搬送され、入口スターホイール31での受け渡しと同様に、ロータリー充填機2の回転テーブル21の容器保持部30に同期して受け渡しされる構成となっている。
回転テーブル21の容器保持部30に保持された容器10は、ロータリー充填機1と同様に、回転テーブル21の矢印M方向の連続回転の間に容器10内に液体が充填される。
ロータリー充填機2の充填ノズルを含めた容器保持部30は、公知の特許第3518902号、特開2000−85889号に示す重量式充填装置と類似した装置でよい。重量式充填装置の場合、容器保持部30はロードセルによる計量手段を持ったものとなる。また、充填ノズルを含めた容器保持部30は、公知の特開2004−217246号に示す流量計による充填装置、または特開平10−120089号に示されたタイマー式充填装置と類似した装置でもよい。何れも公知の内容であるので、ここでは詳細な説明は省略するが、重量式充填装置は充填された量を計量しながら充填するので充填精度は高い一方、装置コストが高いという特質があり、流量計式充填装置は充填精度と装置コストがタイマー式と重量式の中間に位置するという特質があり、使用目的等に合わせて方式を選択すればよい。
ロータリー充填機2で所定量まで充填された容器10は、矢印N方向に連続回転する出口スターホイール33に同期して受け渡されて搬送され、HおよびIを支点として図中の実線で示す側に位置したガイド48および49との間をガイドされて、コンベヤ40の下流側の矢印S方向に搬送される装置構成となっている。
なお、容器10は、AおよびBを支点としてガイド41および42が図中の破線のように位置された場合は入口スターホイール31を通らずにコンベヤ40によって矢印T方向へ搬送される。また、CおよびDを支点としてガイド43および44が図中の破線のように位置された場合は、コンベヤ40で搬送されてきた容器10は矢印Vに沿ってスターホイール32に受け渡される。EおよびFを支点としてガイド45および46が図中の破線のように位置された場合は、ロータリー充填機1で充填された容器10がスターホイール32からロータリー充填機2を通らずに矢印Wに沿ってコンベヤ40へ搬送される。さらに、Gを支点としてガイド47が図中の破線のように位置されて、HおよびIを支点としてガイド48および49が図中の破線のように位置された場合、コンベヤ40によって矢印U方向へ搬送されてきた容器10はガイド47,48,49に干渉されることなく矢印S方向へ搬送されていく。以上のような容器10の受け渡し、搬送ができる構成となっている。
なお、コンベヤ40において、容器10の搬送ガイドは全てを図示していないが、容器10を適正に搬送するために必要に応じて設けてある。
【0015】
前記構成を有する本実施の形態のロータリー充填機は、次のようにして使用される。
矢印R方向からコンベヤ40によって搬送されてくる空の容器10は、ガイド41および42にガイドされ、ロータリー充填機1と同期して回転する入口スターホイール31を経てロータリー充填機1の容器保持部30に取り込まれて、回転テーブル11の回転の間に容器保持部30の例えばタイマー式充填ノズルによって所定充填量の少なくとも半分の量が予備充填された後、スターホイール32に同期して受け渡しされてロータリー充填機2の容器保持部30に同期して取り込まれる。
ロータリー充填機2で容器10は、回転テーブル21の回転の間に容器保持部30の例えば重量式充填ノズルによって所定充填量になるまで残量が精密に本充填された後、出口スターホイール33に同期して受け渡しされてガイド47、48、49にガイドされながらコンベヤ40へ搬送され、下流側の矢印S方向へと搬送される。このようにしてロータリー充填機1とロータリー充填機2の両方で所定能力を達成する。
なお、第1充填機での充填量を例えば所定充填量の4分の3以上とし、第2充填機での充填量を所定充填量の4分の1以下として、第1充填機で大容量を速く予備充填し、第2充填機で残りの小容量を時間をかけながら精密に本充填するという使用方法にすると、高能力、高充填精度という特徴をさらに大きく発揮することができる。
また、第1充填機の充填ノズルはタイマー式充填装置とし、第2充填機の充填ノズルは重量式充填装置として、第2充填機での充填直前に第1充填機での充填量をロードセルで計測制御し、第1充填機の各充填ノズルの充填精度を第1充填機側にフィードバック制御するという使用方法にすると、第1充填機での充填精度をより高めることにつなげることができ、それに伴って第2充填機の充填精度をさらに高めることにつなげることができる。
【0016】
前記使用例では、ロータリー充填機1で容器10に液体を所定充填量の少なくとも半分の量を予備充填し、ロータリー充填機2で所定充填量になるまで残量を精密に本充填するという使用方法を記載したが、ロータリー充填機1でA液体を充填し、ロータリー充填機2でB液体を充填するという2液体混合充填する使用方法もある。
【0017】
運転能力が前記使用例の場合の半分以下でよい場合、または、ロータリー充填機1かロータリー充填機2の何れかが故障した時に能力を所定能力の半分でもよいから運転したい場合において、片肺運転を要求されることがある。ロータリー充填機1のみで運転する場合、コンベヤ40によって矢印R方向から搬送されてくる空容器10は、図中実線位置で示されたガイド41および42にガイドされ、ロータリー充填機1と同期して回転する入口スターホイール31を経てロータリー充填機1の容器保持部30に取り込まれて、回転テーブル11の回転の間に容器保持部30の充填ノズルによって所定充填量まで充填される。充填ノズルは必要とする充填精度などの目的によって公知の前記タイマー式、重量式、流量計式などの方式を採用すればよい。所定充填量を充填された容器10は、ロータリー充填機1からスターホイール32に同期して受け渡しされ、さらに、スターホイール32から図中破線位置で示されたガイド45および46にガイドされて図中矢印W方向に沿ってコンベヤ40に搬送され、矢印U方向からさらに図中の破線位置で示されたガイド47、48、49にガイドされて矢印S方向へ搬送される。
また、ロータリー充填機2のみで運転する場合、コンベヤ40によって矢印R方向から搬送されてくる空容器10は、図中破線位置で示されたガイド41および42により入口スターホイール31を通らずにコンベヤ40によって矢印T方向へ搬送され、図中破線位置で示されたガイド43および44にガイドされて図中矢印V方向に沿ってスターホイール32に取り込まれる。ついでスターホイール32と同期して回転するロータリー充填機2の容器保持部30に取り込まれて、回転テーブル21が回転する間に容器保持部30の充填ノズルによって所定充填量の液体が容器10に充填される。この場合の充填ノズルはロータリー充填機1のみの運転の場合と同様に必要とする充填精度などの目的によって方式を選択すればよい。充填された容器10はロータリー充填機2と同期して回転する出口スターホイール33によって搬送され、図中実線位置に示されたガイド47、48、49にガイドされてコンベヤ40へ搬送され、さらに下流側の図中矢印S方向へ搬送される。
【0018】
上記実施の形態では、コンベヤ40を入口スターホイール31の上流の前方から出口スターホイール33の後方まで一体のコンベヤとしたが、前方から入口スターホイール31の入口近辺まで、入口スターホイール31の出口近辺からスターホイール32の入口近辺まで、スターホイール32の出口近辺から出口スターホイール33の入口近辺まで、および、出口スターホイール33の出口近辺から下流の後方までというように分割構成としてもよい。
また、上記実施の形態では第1および第2というロータリー充填機2台を直列に接続した例を示したが、ロータリー充填機を第1、第2、第3という3台を直列に接続することもでき、更なる展開もできることはもちろんである。3台直列接続の場合は、容器への充填開始時に充填による泡立ちを少なくするように第1で小投充填とし、第2でやや粗い充填精度の大投充填として充填速度を上げ、第3で精密な小投充填として充填精度を高くするという理想的な機能を持たせることもできる
さらに、スターホイール32はロータリー充填機1とロータリー充填機2の共有のものとしたが、ロータリー充填機1の出口スターホイールとロータリー充填機2の入口スターホイールとに分割し、各ロータリー充填機と各スターホイールは同期して回転する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係わるロータリー充填機の平面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 (第1)ロータリー充填機
2 (第2)ロータリー充填機
10 容器
11、21 回転テーブル
30 容器保持部
31 入口スターホイール
32 スターホイール
33 出口スターホイール
40 コンベヤ
41〜49 ガイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に液体を充填する充填バルブを円周等分に配置するロータリー充填機において、
1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つ第1充填機と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数の第2充填機とを直列に接続して構成することを特徴とするロータリー充填機。
【請求項2】
請求項1に記載するロータリー充填機において、
第1充填機は充填入切をタイマーで制御して充填するタイマー式充填装置とし、第2充填機は充填量をロードセルで計測しながら制御して充填する重量式充填装置として構成することを特徴とするロータリー充填機。
【請求項3】
請求項1に記載するロータリー充填機において、
第1充填機で充填した充填後容器を第2充填機を通さずに後工程へ搬送する容器搬送手段、また、充填前空容器を前工程から第1充填機を通さずに第2充填機へ搬送する容器搬送手段を設けて構成することを特徴とするロータリー充填機。
【請求項4】
容器に液体を充填する充填バルブを円周等分に配置するロータリー充填機において、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つ第1充填機と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数の第2充填機とを直列に接続して、第1充填機で所定充填量の半分以上を予備充填し、続いて、第2充填機で所定充填量になるまで精密に本充填して第1充填機と第2充填機の両方で所定能力を出すことを特徴とするロータリー充填機の充填方法。
【請求項5】
請求項4に記載するロータリー充填機の充填方法において、
第1充填機は充填入切をタイマーで制御するタイマー式充填装置とし、第2充填機は充填量をロードセルで計測しながら制御して充填する重量式充填装置として、第2充填機で充填直前に第1充填機での充填量をロードセルで計測制御し、第1充填機の各充填ノズルの充填精度を第1充填機側にフィードバック制御することを特徴とするロータリー充填機の充填方法。
【請求項6】
請求項4に記載するロータリー充填機の充填方法において、
第1充填機でA液体を充填し、第2充填機でB液体を充填することを特徴とするロータリー充填機の充填方法。
【請求項7】
容器に液体を充填する充填バルブを円周等分に配置するロータリー充填機において、1台の充填機のみで所定能力を達成させるのではなくて、1台のみの場合の充填ノズル本数の少なくとも半分の充填ノズル本数を持つ第1充填機と、充填ノズル本数が第1充填機と同数又は1台のみの場合の充填ノズル本数から第1充填機のノズル本数を差し引いた本数の第2充填機とを直列に接続して、かつ、第1充填機で充填した充填後容器を第2充填機を通さずに後工程へ搬送する容器搬送手段を設けて、また、充填前空容器を前工程から第1充填機を通さずに第2充填機へ搬送する容器搬送手段を設けて、第1充填機または第2充填機の何れかで片肺運転することを特徴とするロータリー充填機の充填方法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−184686(P2009−184686A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−24393(P2008−24393)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(505193313)三菱重工食品包装機械株式会社 (146)
【Fターム(参考)】