説明

ローダ

【課題】耐久性に優れかつ上昇時の確実なストッパー部材を備えるローダを提供することである。
【解決手段】本発明に係るローダ100においては、略コ字断面形状を有するローラフレーム300に略コ字断面形状からなるベースガイド200が内挿される。昇降機能900によりベースガイド200と当該ベースガイド200を保持するローラフレーム300とが摺動された場合に、ローラフレーム300に対してベースガイド200が昇降移動する。また、ベースガイド200の昇状態を保持できるスライド軸600およびストッパー軸500が備えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面に設けられたレールに沿って、貨物を人の手によって運搬させるための床上貨物運搬装置に関し、特に、バン型トラックなどの荷台の上で用いられるローダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貨物の積載時において、フォークリフトにより届かない位置に荷物を移動させたい場合がある。このような場合に、床面にローダを設けて人の手により貨物の移動が行われている。このような、ローダについては、種々の開発がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、作業者にかかるローダの操作負担を軽減し、荷役作業を容易にするローダについて開示されている。
【0004】
特許文献1記載のローダにおいては、ローラフレーム、ローダベース及び上記ローラフレームとローダベースとの間に配置してあるベースガイドを備えているローダ本体と、このローダ本体の一端部側に配置してあって上記ローダベースを動作させる作動装置と、この作動装置を作動させるための操作棒とを具備していることにある。上記ローラフレームは、その長さ方向に間隔を置いて複数のローラを配置してあると共に、ローラフレームの両側板に保持されているローラシャフトにローラシャフトを回転中心として上記各ローラを支持している。上記ローダベースは、その上部が荷受部となっており、上記ローラフレームにその長さ方向に沿って移動しながら昇降可能である。上記ベースガイドは、上記ローダベースに連結され、ガイド傾斜面を有する複数のガイド孔部と、各ガイド傾斜面に連続して設けてある停止部とを備えている。上記作動装置は、作動体と、この作動体と上記ベースガイドの一端部との間を連結している連結部材と、上記作動体に設けてあるギアと、このギアが歯合しかつ回転移動可能であって上記ローラフレームに固定してあるラックとを備えている。上記操作体は上記作動体に着脱可能である。上記作動体は、操作体の操作によってギアと一体となってギアシャフトを回転中心として動作するものである。上記ギアシャフトは回転する作動体の支点となるものであって、上記ギアはラック上を移動可能であるから、ギアの回転移動に伴って支点が水平移動し、上記作動体は回転移動が可能となり、この動作に伴って上記ローダベースはローラフレームの長さ方向に昇降しながら移動可能である。上記ローラフレームの各ローラシャフトは、上記ローダベースとの相対的な関係において直接的に又は間接的に上記ガイド孔部内及び停止部を移動可能である。上記ベースガイドのガイド孔部は、上記ローダベースの昇降動作を案内するものである。
【0005】
特許文献2には、第1に、形状がフラット化,コンパクト化されると共に、第2に、構成が簡単容易化された、荷役作業用のローダについて開示されている。
【0006】
特許文献2記載のローダにおいては、荷物が載置される貨物車輌や倉庫の床面について、前後に平行に形成されたレール溝を移動可能なローダであって、下部のローラフレームと上部のベースガイドと、を有してなり、該ローラフレームは、複数のローラを備え該レール溝内を走行可能であり、リンク装置が付設されており、該ベースガイドは、ガイド部を介し該ローラーフレームに載せられると共に、少なくとも上部が該レール溝上に上昇し該荷物を該床面から持ち上げ可能な上位置と、該レール溝内に降下し該荷物を該床面上に載置せしめることが可能な下位置と、に昇降動可能であり、該ガイド部は、前後に傾斜した形状よりなり、該リンク装置は、該ローラーフレームの後端部に形成された収納空間に配設されており、操作に基づきリンク動作し、該ベースガイドは、該リンク装置のリンク動作に基づき、該ローラーフレームに対して前後動可能であると共に、該前後動により該ガイド部に案内されて該上位置と下位置とに、昇降動可能となっていること、を特徴とするものである。
【0007】
【特許文献1】特開2005―132594号公報
【特許文献2】特開2002―104660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1および特許文献2記載のローダにおいては、いずれもガイド部に連続してベースガイドを上昇させた状態を維持させるストッパー部が形成されており、荷物の昇降を繰り返すうちにストッパー部とガイド部との間の部分が磨耗してしまい、ベースガイドを上昇させた状態で維持させることが困難となって、不意にローダが下降してしまうという不具合発生が懸念される。
【0009】
また、ストッパー部およびガイド部の板厚を増やした場合、磨耗の進行を減速させることはできるが、ローダ自体が大きくなり自重が増え、ベースガイドの上昇時に加えるべき力が増大する。その結果、作業性の劣化に繋がる。
【0010】
本発明の目的は、耐久性に優れかつ上昇時の確実なストッパー部材を備えるローダを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、容易に安定してベースガイドを上昇させることができるとともに、耐久性に優れかつ上昇時の確実なストッパー部材を備えるローダを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)
本発明に係るローダは、積載物を昇降させて移動を可能とするローダであって、床面に設けられた長手方向を有する溝型レール内を走行可能な複数の走行ローラと、複数の走行ローラのシャフト軸を支持可能な支持部を有するローラフレームと、ローラフレームに対して昇降可能なベースガイドと、ベースガイドの昇状態を保持するストッパー機構と、を含むものである。
【0013】
本発明に係るローダにおいては、複数の走行ローラのシャフト軸を支持可能な支持部を有するローラフレームに昇降枠組みの機能を有するベースガイドが内挿される。ベースガイドと当該ベースガイドを保持するローラフレームとが摺動された場合に、ローラフレームに対してベースガイドが昇降移動する。また、ベースガイドの昇状態を保持できるストッパー機構が備えられる。
【0014】
ベースガイドとローラフレームとが摺動され、昇状態になった場合に、ベースガイドおよびローラフレームに対して別途設けられたストッパー機構により、ベースガイドの昇状態を保持することができる。その結果、ベースガイドおよびローラフレーム自体にストッパー構造が形成された場合と比較して、ベースガイドおよびローラフレームの板厚に左右されることなく、ローダの耐久性を高めることができる。
【0015】
(2)
ストッパー機構は、ローラフレームに固設されたストッパー部材と、ベースガイドに固設され当該ベースガイドとともに移動可能なスライド部材と、を含み、スライド部材がストッパー部材を乗り越えることにより、ベースガイドの昇状態を保持してもよい。
【0016】
この場合、ローラフレームとベースガイドとが摺動された場合、ストッパー部材をスライド部材が乗り越えることによりストッパー部材とスライド部材とが係止され、ベースガイドの昇状態を保持することができる。また、ローラフレームおよびベースガイドとは別途ストッパー機構が設けられているので、ローダの耐久性を高めることができる。さらに、乗り越え動作によりベースガイドの昇状態を保持できるので、容易に安定した昇状態を維持させることができる。
【0017】
(3)
ストッパー部材およびスライド部材のうちのいずれか一方は、ローラ部を有し、他方は、当該ローラ部を係止する係止部を有してもよい。
【0018】
この場合、ストッパー部材およびスライド部材のうちのいずれか一方は、ローラ部を有し、他方にはローラ部を係止する係止部が形成されるので、ローラ部を確実に係止することができ、意図しないベースガイドの降状態を防止することができる。すなわち、スライド部材がストッパー部材を乗り越えることにより両者が係止される(スライド部材とストッパー部材とが相互に係止される)ため、ベースガイドの昇状態を確実に保持させることができる。また、ローラ部は、円形断面の形状を有してもよく、楕円断面の形状を有してもよく、ギア状断面の形状を有してもよい。なお、ローラ部を係止する係止部が形成される側の部材(ストッパー部材またはスライド部材)は、円形断面を係止可能な断面形状からなり、または、楕円断面を係止可能な断面形状からなり、または、ギア状断面を係止可能な断面形状からなってもよい。
【0019】
(4)
ストッパー部材は、ローラフレームに固設され、かつベースガイドの降状態および昇状態間の相互移行の場合に、スライド部材とまたは当該スライド部材のローラ部と摺動するガイド面を含んでもよい。尚、ストッパー部材にローラ部、スライド部材にガイド面、という逆の構成としてもよい。
【0020】
この場合、スライド部材または当該スライド部材のローラ部と摺動可能なガイド面を有するストッパー部材をさらに備えるので、ベースガイドおよびローラフレームの板厚の増加を抑止することができる。また、スライド部材がガイド面に対して摺動するので、安定してベースガイドの昇降を行わせることができ、ローダの耐久性を高めることができる。
【0021】
(5)
ローラフレームは、鉛直に配置された2つの板状部を有し、ベースガイドは、鉛直に配置された2つの板状部を有している。ストッパー機構は、ローラフレームおよびベースガイドのうちのいずれか一方に固設され、かつベースガイドの降状態および昇状態間の相互移行の場合にスライド部材の軸部と摺動するガイド面が形成され、かつローラフレームの前記2つの板状部またはベースガイドの前記2つの板状部に対してそれぞれ1個ずつ接触して配設された板状ブロック部材を含んでもよい。
また、板状ブロック部材は、ローラフレームの内面に配設されてもよいし、外面に配設されてもよい。同様に、板状ブロック部材は、ベースガイドの内面に配設されてもよいし、外面に配設されてもよい。
【0022】
この場合、スライド部材と摺動可能なガイド面を有する板状ブロック部材が、ローラフレームの2つの板状部またはベースガイドの2つの板状部にそれぞれ1個ずつ配設されるので、ベースガイドおよびローラフレームの板厚の増加を抑止することができる。また、スライド部材の軸部がガイド面に対して摺動するので、直接的にベースガイドを支持でき、安定してベースガイドの昇降を行わせることができ、ローダの耐久性を高めることができる。
【0023】
(6)
ベースガイドは、走行ローラのシャフト軸と摺動可能な昇降ガイド部を含んでもよい。
【0024】
この場合、ベースガイドには、昇降ガイド部が形成されているので、ローラフレームとベースフレームとをスムーズに摺動させることが可能となる。
【0025】
(7)
ストッパー機構は、前記スライド部材の移動を補助するスライド保持部材をさらに備えてもよい。
【0026】
この場合、スライド部材の移動を補助するスライド保持部材をさらに備えるので、ベースガイドおよびローラフレームの板厚の増加を抑止し、スライド部材の保持強度を高めることができる。その結果、ローダの耐久性を高めることができる。また、スライド保持部材をさらに備えることにより、スライド部材の移動が制限され、昇降時における力の分散を抑止することができる。
【0027】
(8)
ローダは、ベースガイドの天面を保護可能なローダベースをさらに備えてもよい。
【0028】
この場合、ローダベースをさらに備えるので、ローラフレームおよびベースガイドに対して直接積載物が接触しない。その結果、ベースガイドおよびローラフレームにおける機構に積載物が接触することを防止することができ、耐久性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係るローダの使用状態の一例を示す模式的斜視図である。
【0030】
一般にローダは、貨物を載荷台に載荷した状態で荷台に埋設されたレール内を走行することによって荷台上の貨物を運搬するものであり、当該レールに沿っての走行は、人力により行われる。
【0031】
図1に示すように、バン型トラックTRの荷台FRには、トラックTRに貨物を効率的に積載するために複数列の溝型レール10が埋設されている。図1においては、4列の溝型レール10が配設されている。これらのこの4列の溝型レール10のうち、右側の2列または左側の2列のいずれかの溝型レール10に対してローダ100(図示せず)がそれぞれ配設されている。そこで、貨物Nが、バン型トラックTRの荷台FRへと搬入され、パレットDZに移載される。一つのパレットDZに搭載された貨物Nは、この2台のローダ100によって運搬される。以下、その工程について詳細を説明する。
【0032】
まず、パレットDZ上に載荷された貨物Nをフォークリフト等によりトラックTRの荷台FR上に載せる。この場合、ローダ100の天面は、荷台FRの水平面よりも下方に配設される。次に、操作レバー910をローダ100の昇降機構900に挿して下方に移動させることにより、ローダ100の天面を上昇させ、パレットDZを荷台FRの床面より上昇させる。それにより、パレットDZと荷台FRとの接触がなくなり、ローダ100に内蔵されたローラ(図示せず)により移送が可能となる。すなわち、ローダ100は、後述するように溝型レール10内で走行可能に形成されている。そして、作業者が貨物Nを荷台FRの奥へと押す。その結果、貨物Nは溝型レール10に沿って荷台FRの奥へと移動される。この作業を反対側の2列の溝型レール10との間で繰り返し行いながら、複数の貨物Nを荷台FR上に積載していく。
【0033】
次に、本実施の形態に係るローダ100の詳細について説明する。図2から図6を用いてローダ100の降状態を説明し、続いて図7から図10を用いてローダ100の降状態から昇状態への移行を説明し、最後に図11から図14を用いてローダ100の昇状態を説明する。
【0034】
図2は第1の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図であり、図3は図2のローダの部分A1の詳細を示す模式的拡大図であり、図4は図3のA−A線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図5は図3のB−B線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図6は図3のC−C線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0035】
図2に示すように、ローダ100は、ベースガイド200、ローラフレーム300、走行ローラ400、ストッパー軸(ストッパー部材)500、スライド軸(スライド部材)600、ローダベース800および昇降機構900を含む。
【0036】
ローダ100は、長手方向に延在するように形成されている。ローダ100の長手方向の一端には、昇降機構900が配設されている。本実施の形態において、昇降機構900は、操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作されることにより、ベースガイド200およびローダベース800と、ローラフレーム300とが相対移動されローラフレーム300からベースガイド200およびローダベース800が上昇するように設けられている。また、ローダ100は、ベースガイド200およびローダベース800の下降時に、昇降機構900部を含むローダ100全体が溝型レール10内に(ローダ100全体が荷台FRの水平面よりも下方に)収納される形状となっている(いわゆるフラットタイプのローダ)。尚、本実施形態のローダ100の昇降機構900は、ラックおよびピニオンを用いているがこれに限られるものではない。例えば、本出願人の既出願である特願2001−116632に記載されたようないわゆるリンク機構を用いてもよい。さらには、必ずしも「フラットタイプのローダ」とする必要もなく、例えば、本出願人の既出願である特願平11−237889に記載されたような昇降機構900部が上方に凸となったローダであってもよい。
【0037】
図3および図4に示すように、ローラフレーム300は、長手方向に垂直な断面において主に略コ字形状からなり、ベースガイド200は、長手方向に垂直な断面において主に略コ字形状からなる。ここで、ベースガイド200の略コ字形状は、ローラフレーム300の略コ字形状の幅よりも狭い幅の略コ字形状からなる。また、ローダベース800は、長手方向に垂直な断面において略コ字形状からなり、ローダベース800の略コ字形状は、ベースガイド200およびローラフレーム300の略コ字形状の幅よりも広い幅の略コ字形状からなる。これらのローラフレーム300、ベースガイド200およびローダベース800の略コ字形状は、溝型レール10(図1参照)内に収納可能な大きさに準じて形成されている。
【0038】
図4に示すように、ローダベース800の略コ字形状の一対の側板の内面にローラフレーム300の略コ字形状の一対の側板の外面が対向するように配設され、ローラフレーム300の略コ字形状の一対の側板の内面にベースガイド200の一対の側板の外面が所定の間隔をあけて対向するように配設される。また、ベースガイド200の天面の外面にローダベース800の天面の内面が固設される。これらのベースガイド200、ローラフレーム300およびローダベース800は、主にステンレスから形成される。なお、本実施の形態においてベースガイド200、ローラフレーム300およびローダベース800は、ステンレスからなることとしたが、これに限定されず、アルミニウムまたは他の任意の鋼材等からなってもよい。
【0039】
図3および図4に示すように、ローダ100のローラフレーム300の長手方向に垂直な方向に沿って複数の走行ローラ400の軸が個々に所定の間隔をあけて配設される。図3および図4に示すように、複数の走行ローラ400は、それぞれ走行ローラ軸410、プーリー420およびローラ430を含む。走行ローラ400は、ベアリングを内蔵し、走行ローラ軸410に対してプーリー420およびローラ430が自由回転可能となるように設けられる。ローラフレーム300には、走行ローラ用孔301および軸保持孔302が形成されている。
【0040】
具体的には、図4に示すように、ローラフレーム300の略コ字形状の一対の側板に、それぞれ軸保持孔302が配設されており、底板に走行ローラ用孔301が配設されている。すなわち、ローラフレーム300の軸保持孔302には、走行ローラ軸410が嵌合され、走行ローラ用孔301は、ローラ430がローラフレーム300から突出可能な位置および大きさで配設される。
【0041】
また、図3に示すように、ベースガイド200には、軸保持孔201、傾斜切欠部210および凹状切欠部220が形成されている。図4に示すように、ベースガイド200の傾斜切欠部210が走行ローラ400のプーリー420に当接するように設けられる。
【0042】
次に、図3および図5に示すように、ベースガイド200の長手方向に垂直な方向に沿って、複数のスライド軸600が個々に所定の間隔をあけて配設される。複数のスライド軸600は、それぞれローラ軸610およびローラ620を含む。
【0043】
具体的には、図5に示すように、ベースガイド200の略コ字形状の一対の側板に、それぞれ軸保持孔201が配設されている。すなわち、ベースガイド200の軸保持孔201には、ローラ軸610が嵌合され、ローラ620は、走行ローラ400のローラ430と同様の幅で、ベースガイド200の略コ字状に内包されるように形成される。
【0044】
次いで、図3および図6に示すように、ローダ100のローラフレーム300の長手方向に垂直な方向に複数のストッパー軸500が固設される。ローラフレーム300には、ストッパー軸保持孔310が形成されている。ローラフレーム300のストッパー軸保持孔310には、ストッパー軸500が嵌合される。また、ストッパー軸500は、ベースガイド200の凹状切欠部220と接触するように形成されている。
【0045】
続いて、図7から図10を用いてローダ100の降状態から昇状態への移行を説明する。この降状態から昇状態について、ローダ100は、昇降機構900に操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作された状態を示す。
【0046】
この場合、昇降機構900の働きにより、ローダ100のベースガイド200およびローダベース800と、ローラフレーム300とが相対移動する。図7から図10においては、ローラフレーム300を固定し、ベースガイド200およびローダベース800が図面上右上方向に並行移動している状態を示す。
【0047】
これらの図7および図8に示すように、相対移動がされることにより、走行ローラ400のプーリー420がベースガイド200の傾斜切欠部210と当接しながら移動する。
【0048】
さらに図9に示すように相対移動がされることにより、ストッパー軸500にスライド軸600のローラ620が接触する。また、この場合、走行ローラ400のプーリー420は、ベースガイド200の傾斜切欠部210から離れ、ベースガイド200の略コ字形状からなる一対の側板の端部に接触する。
【0049】
さらに図10に示すように昇降機構900を最大限稼動させ、相対移動がされることにより、スライド軸600のローラ620が、ストッパー軸500を乗り越え、停止する。この場合、ローラ620の軸中心とストッパー軸500の軸中心とを結ぶ仮想線U(図11参照)が水平面に対して0度を超え90度未満(0°<R<90°)となることが必要である。昇時の操作力と降時の操作力をふまえ、好ましくは50度以上、85度以下(50°≦R≦85°)とするのがよい。角度が85度超となればローラ620がストッパー軸500を容易に乗り越えるようになり、50度未満となればローラ620がストッパー軸500を乗り越える際に大きな力が必要となる。
【0050】
続いて、図11から図14を用いてローダ100の昇状態を説明する。図11は、図10のローダ100の部分A2の詳細を示す模式的拡大図であり、図12は図11のD−D線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図13は図11のE−E線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図14は図11のF−F線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0051】
図11および図12に示すように、ローラフレーム300に設けられた走行ローラ400のプーリー420は、ベースガイド200の略コ字形状の一対の側板の端部230に当接する。それにより、ベースガイド200は、走行ローラ400のプーリー420上に載置された状態となる。その結果、ベースガイド200とともにローダベース800が昇状態となる。
【0052】
また、図11、図13および図14に示すように、ローラフレーム300に固設けられたストッパー軸500に対してスライド軸600のローラ620が、ストッパー軸500を乗り越えた状態となる。この場合、ベースガイド200の略コ字形状の一対の側板の端部240がストッパー軸500の上方に存在する状態となり、このベースガイド200が上昇することによりローダベース800が昇状態となる。なお、本実施の形態においては、ローラ620およびストッパー軸500は、円柱形状からなるので、作業者が昇降機構900を操作して、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えさせる場合に大きな負荷が必要とならない。また、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えさせることにより、相互の係止力を高めることができる。
【0053】
以上のことから、昇降機構900によりベースガイド200とローラフレーム300とが摺動され、昇状態になった場合に、ベースガイド200およびローラフレーム300に対して別途設けられたストッパー軸500およびスライド軸600により、ベースガイド200の昇状態を保持することができる。その結果、ベースガイド200およびローラフレーム300自体にストッパー構造が形成された場合と比較して、ベースガイド200およびローラフレーム300の板厚に左右されることなく、ローダ100の耐久性を高めることができる。
【0054】
また、スライド軸600は、ローラ620を有し、ストッパー軸500がローラ620を係止するので、ローラ620を確実に係止することができ、意図しないベースガイド200の降状態を防止することができる。すなわち、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えることにより両者が係止されるため、ベースガイド200の昇状態を確実に保持させることができる。
【0055】
さらに、ベースガイド200の傾斜切欠部210が形成されているので、ローラフレーム300とベースガイド200とをスムーズに摺動させることが可能となる。また、ローダベース800によりベースガイド200およびローラフレーム300における機構に積載物が接触することを防止することができ、耐久性を高めることができる。
【0056】
尚、上記第1の実施の形態においては、ストッパー軸500、およびローラ620を有するスライド軸600がストッパー機構に相当し、傾斜切欠部210が昇降ガイド部に相当する。また、ストッパー軸500の有する係止部とは、昇降機構900を最大限稼動させることにより、スライド軸600がストッパー軸500を乗り越え停止した際の、ストッパー軸500とスライド軸600(スライド軸600のローラ軸610)とが接触する該ストッパー軸500の表面部をいう(図11参照)。ストッパー軸500は円柱形状であるため該ストッパー軸500の表面部は曲面であるが、スライド軸600がストッパー軸500を乗り越えるため、上記係止部で、スライド軸600とストッパー軸500とは係止される。
【0057】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
図15は第2の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図であり、図16は図15のローダの部分A1’の詳細を示す模式的拡大図であり、図17は図16のB’−B’線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図18は図16のC’−C’線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0058】
第2の実施の形態に係るローダ100’が、第1の実施の形態に係るローダ100と異なる点は、第1の実施の形態に係るローダ100においては、スライド軸600がローラ620を有し、ストッパー軸500にはローラ部が設けられていないのに対し、第2の実施の形態に係るローダ100’においては、逆に、ストッパー軸500’がローラ520を有し、スライド軸600’にはローラ部が設けられていない点である。その他については、第2の実施の形態に係るローダ100’と第1の実施の形態に係るローダ100とは、同様の構成、動作であるため、その説明は省略する。
【0059】
まず、図16および図17に示すように、ベースガイド200の長手方向に垂直な方向に沿って、複数のスライド軸600’が個々に所定の間隔をあけて配設される。複数のスライド軸600’には、前記したようにローラ部が設けられていない。具体的には、図17に示すように、ベースガイド200の略コ字形状の一対の側板に、それぞれ軸保持孔201が配設されている。そして、ベースガイド200の軸保持孔201には、スライド軸600’が嵌合される。
【0060】
次いで、図16および図18に示すように、ローダ100’のローラフレーム300の長手方向に垂直な方向に複数のストッパー軸500’が固設される。ストッパー軸500’は、ローラ軸510およびローラ520を含む。ローラフレーム300には、ストッパー軸保持孔310が形成されている。ローラフレーム300のストッパー軸保持孔310には、ローラ軸510が嵌合され、ローラ520は、走行ローラ400のローラ430と同様の幅で、ベースガイド200の略コ字状に内包されるように形成される。また、ストッパー軸500’( ストッパー軸500’のローラ軸510)は、ベースガイド200の凹状切欠部220と接触するように形成されている。
【0061】
尚、上記第2の実施の形態においては、ローラ520を有するストッパー軸500’、およびスライド軸600’がストッパー機構に相当し、傾斜切欠部210が昇降ガイド部に相当する。また、ストッパー軸500’の有する係止部とは、昇降機構900を最大限稼動させることにより、スライド軸600’がストッパー軸500’を乗り越え停止した際の、ストッパー軸500’( ストッパー軸500’のローラ軸510)とスライド軸600’とが接触する該スライド軸600’の表面部をいう。スライド軸600’は円柱形状であるため該スライド軸600’の表面部は曲面であるが、スライド軸600’がストッパー軸500’を乗り越えるため、上記係止部で、スライド軸600とストッパー軸500とは係止される。
【0062】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
図19は第3の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図であり、図20は図19のローダの部分B1の詳細を示す模式的拡大図であり、図21は第3の実施の形態に係るスライドガイド保持部材の一例を示す模式的斜視図であり、図22は図20のG−G線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図23は図20のH−H線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図24は図20のI−I線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0063】
第3の実施の形態に係るローダ100aは、第1の実施の形態に係るローダ100のベースガイド200およびローラフレーム300の代わりにベースガイド200aおよびローラフレーム300aを備え、さらにスライドガイド保持部材700を含む。
【0064】
具体的には、図19に示すようにローダ100aは、ベースガイド200a、ローラフレーム300a、走行ローラ400、ストッパー軸500、スライド軸600、スライドガイド保持部材700、ローダベース800および昇降機構900を含む。以下、第3の実施の形態に係るローダ100aが、第1の実施の形態に係るローダ100と異なる点について説明する。
【0065】
ローダ100aは、第1の実施の形態のローダ100と同様に、長手方向に延在するように形成されている。ローダ100aの長手方向の一端には、昇降機構900が配設されている。本実施の形態において、昇降機構900は、操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作されることにより、ベースガイド200aおよびローダベース800と、ローラフレーム300aとが相対移動されローラフレーム300aに対してベースガイド200aおよびローダベース800が上昇するように設けられている。
【0066】
図19および図20に示すように、ローダ100aのローラフレーム300aには、スライドガイド保持部材700が設けられている。
【0067】
ここで、スライドガイド保持部材700について説明する。図21に示すように、スライドガイド保持部材700は、底板730および当該底板730に対する一対の側板740を有する。したがって、スライドガイド保持部材700は、略コ字形状の断面を有する。また、一対の側板740には、対象的に傾斜を有するスライドガイド孔710および固定孔750が形成されており、スライドガイド孔710の端部には、底板730と平行な長孔720が形成される。
【0068】
図20〜図24に示すように、ローラフレーム300aは、長手方向に垂直な断面において主に略コ字形状からなり、ベースガイド200aは、長手方向に垂直な断面において主に略コ字形状からなる。ここで、スライドガイド保持部材700の底板730および一対の側板740からなる略コ字形状は、ローラフレーム300aの略コ字形状の幅よりも狭い幅の略コ字形状からなる。また、ベースガイド200aの略コ字形状は、スライドガイド保持部材700の略コ字形状およびローラフレーム300aの略コ字形状の幅よりも狭い幅の略コ字形状からなる。また、ローダベース800は、長手方向に垂直な断面において略コ字形状からなり、ローダベース800の略コ字形状は、ベースガイド200a、スライドガイド保持部材700およびローラフレーム300aの略コ字形状の幅よりも広い幅の略コ字形状からなる。これらのローラフレーム300a、ベースガイド200a、スライドガイド保持部材700およびローダベース800の略コ字形状は、溝型レール10(図1参照)内に収納可能な大きさに準じて形成されている。
【0069】
図22、図23および図24に示すように、ローダベース800の略コ字形状の一対の側板の内面にローラフレーム300aの略コ字形状の一対の側板の外面が対向するように配設され、ローラフレーム300aの略コ字形状の内面にスライドガイド保持部材700の略コ字形状の外面が接触するように固設され、スライドガイド保持部材700の一対の側板の内面にベースガイド200aの一対の側板の外面が対向するように配設される。また、ベースガイド200aの天面の外面にローダベース800の天面の内面が固設される。これらのベースガイド200a、ローラフレーム300a、スライドガイド保持部材700およびローダベース800は、主にステンレスから形成される。なお、本実施の形態においてベースガイド200a、ローラフレーム300a、スライドガイド保持部材700およびローダベース800は、ステンレスからなることとしたが、これに限定されず、アルミニウムまたは他の任意の鋼材等からなってもよい。
【0070】
図22に示すローダ100aは、ローラフレーム300aの略コ字形状の一対の側板に、それぞれ軸保持孔302aが配設されており、底板に走行ローラ用孔301aが配設されている。すなわち、ローラフレーム300aの軸保持孔302aには、走行ローラ軸410が嵌合され、走行ローラ用孔301aは、ローラ430がローラフレーム300aから突出可能な位置および大きさで配設される。
【0071】
また、図20に示すように、ベースガイド200aには、軸保持孔201a、傾斜切欠部210aおよび凹状切欠部220aが形成されている。図22に示すように、ベースガイド200aの傾斜切欠部210aが走行ローラ400のプーリー420に当接するように設けられる。
【0072】
次に、図20および図23に示すように、ベースガイド200aの長手方向に垂直な方向に沿って、複数のスライド軸600の軸が個々に所定の間隔をあけて配設される。複数のスライド軸600は、それぞれローラ軸610およびローラ620を含む。
【0073】
具体的には、図23に示すように、ベースガイド200aの略コ字形状の一対の側板に、それぞれ軸保持孔201aが配設されている。ローラ軸610は、ベースガイド200の軸保持孔201aを貫通し、スライドガイド保持部材700のスライドガイド孔710に嵌挿される。すなわち、スライド軸600は、ベースガイド200aおよびスライドガイド保持部材700により保持される。また、ローラ620は、走行ローラ400のローラ430と同様の幅で、ベースガイド200aの略コ字状に内包されるように形成される。
【0074】
次いで、図20および図24に示すように、ストッパー軸500の両端が、それぞれスライドガイド保持部材700の一対の側板740の固定孔750に固設される。すなわち、スライドガイド保持部材700の固定孔750には、ストッパー軸500が嵌合される。
【0075】
続いて、図25から図28を用いてローダ100aの降状態から昇状態への移行を説明する。この降状態から昇状態について、ローダ100aは、昇降機構900に操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作された状態を示す。
【0076】
この場合、昇降機構900の働きにより、ローダ100aのベースガイド200aおよびローダベース800と、ローラフレーム300aおよびスライドガイド保持部材700とが相対移動する。図25から図28においては、ローラフレーム300aおよびスライドガイド保持部材700を固定し、ベースガイド200aおよびローダベース800が図面上左上方向に並行移動している状態を示す。
【0077】
このように図25および図28に示すように相対移動がされることにより、走行ローラ400のプーリー420がベースガイド200aの傾斜切欠部210aと当接しながら移動し、ベースガイド200aの凹状切欠部220aからストッパー軸500が離れる。
【0078】
さらに図27に示すように相対移動がされることにより、ストッパー軸500にスライド軸600のローラ620が接触する。また、この場合、走行ローラ400のプーリー420は、ベースガイド200aの傾斜切欠部210aから離れ、ベースガイド200aの略コ字形状からなる一対の側板の端部に接触する。
【0079】
さらに図29に示すように昇降機構900を最大限稼動させ、相対移動がされることにより、スライド軸600のローラ620が、ストッパー軸500を乗り越え、停止する。この場合、ローラ620の軸中心とストッパー軸500の軸中心とを結ぶ仮想線Uが水平面に対して0度を超え90度未満(0°<R<90°)となることが必要である。昇時の操作力と降時の操作力をふまえ、好ましくは50度以上、85度以下(50°≦R≦85°)とするのがよい。角度が85度超となればローラ620がストッパー軸500を容易に乗り越えるようになり、50度未満となればローラ620がストッパー軸500を乗り越える際に大きな力が必要となる。
【0080】
続いて、図29から図32を用いてローダ100aの昇状態を説明する。図29は、図28のローダ100aの部分B2の詳細を示す模式的拡大図であり、図30は図29のJ−J線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図31は図29のK−K線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図32は図29のL−L線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0081】
図29および図30に示すように、ローラフレーム300aに設けられた走行ローラ400のプーリー420は、ベースガイド200aの略コ字形状の一対の側板の端部230aに当接する。それにより、ベースガイド200aは、走行ローラ400の上に載置された状態となる。その結果、ベースガイド200aとともにローダベース800が昇状態となる。
【0082】
また、図29、図31および図32に示すように、ローラフレーム300aに固設けられたストッパー軸500に対してスライド軸600のローラ620が、ストッパー軸500を乗り越えた状態となる。この場合、ベースガイド200aの略コ字形状の一対の側板の端部240aがストッパー軸500の上方に存在する状態となり、このベースガイド200aが上昇することによりローダベース800が昇状態となる。なお、本実施の形態においては、ローラ620およびストッパー軸500は、円柱形状からなるので、作業者が昇降機構900を操作して、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えさせる場合に大きな負荷が必要とならない。また、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えさせることにより、相互の係止力を高めることができる。
【0083】
以上のことから、昇降機構900によりベースガイド200aとローラフレーム300aとが摺動され、昇状態になった場合に、ベースガイド200aおよびローラフレーム300aに対して別途設けられたストッパー軸500およびスライド軸600により、ベースガイド200aの昇状態を保持することができる。その結果、ベースガイド200aおよびローラフレーム300a自体にストッパー構造が形成された場合と比較して、ベースガイド200aおよびローラフレーム300aの板厚に左右されることなく、ローダ100aの耐久性を高めることができる。
【0084】
また、スライド軸600は、ローラ620を有し、ストッパー軸500がローラ620を係止するので、ローラ620を確実に係止することができ、意図しないベースガイド200aの降状態を防止することができる。すなわち、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えることにより両者が係止されるため、ベースガイド200aの昇状態を確実に保持させることができる。
【0085】
さらに、ベースガイド200aの傾斜切欠部210aが形成されているので、ローラフレーム300aとベースガイド200aとをスムーズに摺動させることが可能となる。また、ローダベース800によりベースガイド200aおよびローラフレーム300aにおける機構に積載物が接触することを防止することができ、耐久性を高めることができる。
【0086】
また、スライド軸600の移動を補助するスライドガイド保持部材700をさらに備えるので、ベースガイド200aおよびローラフレーム300aの板厚の増加を抑止し、スライド軸600の保持強度を高めることができる。その結果、ローダ100aの耐久性を高めることができる。また、スライドガイド保持部材700をさらに備えることにより、スライド軸600の移動が制限され、昇降時における力の分散を抑止することができる。
【0087】
尚、上記第3の実施の形態においては、スライドガイド保持部材700がスライド保持部材に相当し、ローラ620を有するスライド軸600、ストッパー軸500、およびスライドガイド保持部材700がストッパー機構に相当し、傾斜切欠部210aが昇降ガイド部に相当する。
また、上記第3の実施の形態において、スライド軸600にローラ部を設けず、ストッパー軸500にローラ部を設けてもよい。
【0088】
(第4の実施の形態)
次いで、第4の実施の形態について説明する。
図33は第4実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図であり、図34は図33のローダの部分C1の詳細を示す模式的拡大図であり、図35は第4の実施の形態に係るスライドガイド部材の一例を示す模式的斜視図であり、図36は図34のM−M線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図37は図34のN−N線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0089】
第4の実施の形態に係るローダ100bは、第1の実施の形態に係るローダ100のベースガイド200およびローラフレーム300の代わりにベースガイド200bおよびローラフレーム300bを備え、さらにストッパー部材としてのスライドガイド部材850を含む。
【0090】
ローダ100bは、第1の実施の形態のローダ100と同様に、長手方向に延在するように形成されている。ローダ100bの長手方向の一端には、昇降機構900が配設されている。本実施の形態において、昇降機構900は、操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作されることにより、ベースガイド200bおよびローダベース800と、ローラフレーム300bとが相対移動されローラフレーム300bからベースガイド200bおよびローダベース800が上昇するように設けられている。
【0091】
第4の実施の形態に係るローダ100bにおいては、図33、図34および図35に示すように、ローダ100bのローラフレーム300bの略コ字形状の底板の内面にスライドガイド部材850が設けられている。
【0092】
具体的には図35に示すように、スライドガイド部材850は、傾斜面851およびストッパー軸保持部852を有する。この傾斜面851は、昇降機構900によりローラフレーム300に対してベースガイド200bが相対移動させる方向に沿って形成されており、ベースガイド200bの傾斜切欠部210bと同じ角度の傾斜からなってもよい。
【0093】
図37に示すように、ローラ620が、スライドガイド部材850の傾斜面851上に接触して設けられる。
なお、図34および図35の本実施の形態においては、傾斜面851が鉛直方向に凹状に湾曲された湾曲面からなることとしているが、これに限定されず、傾斜面851が直線状平面を傾斜させた状態からなることとしてもよい。
【0094】
続いて、図38から図41を用いてローダ100bの降状態から昇状態への移行を説明する。この降状態から昇状態について、ローダ100bは、昇降機構900に操作レバー910(図1参照)が挿入され当該操作レバー910が操作された状態を示す。
【0095】
この場合、昇降機構900の働きにより、ローダ100bのベースガイド200bおよびローダベース800と、ローラフレーム300bとが相対移動する。図38から図41においては、ローラフレーム300bを固定し、ベースガイド200bおよびローダベース800が図面上左上方向に並行移動している状態を示す。
【0096】
これらの図38および図39に示すように、相対移動がされることにより、走行ローラ400のプーリー420がベースガイド200bの傾斜切欠部210bと当接しながら移動し、ローラフレーム300bに固設されたスライドガイド部材850の傾斜面851上をスライド軸600のローラ620が移動する。
【0097】
さらに図40に示すように相対移動がされることにより、スライド軸600のローラ620がスライドガイド部材850の傾斜面851の頂点に到達する。
【0098】
さらに図41に示すように昇降機構900を最大限稼動させ、相対移動がされることにより、スライド軸600のローラ620が、スライドガイド部材850の傾斜面851からストッパー軸保持部852に落ち込み、ストッパー軸保持部852によりローラ620が係止される。
【0099】
続いて、図42から図44を用いてローダ100bの昇状態を説明する。図42は、図41のローダ100bの部分C2の詳細を示す模式的拡大図であり、図40は図42のP−P線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図44は図42のQ−Q線矢視断面の詳細を示す模式的断面図である。
【0100】
図42および図43に示すように、ローラフレーム300bに設けられた走行ローラ400のプーリー420は、ベースガイド200bの略コ字形状の一対の側板の端部230bに当接する。それにより、ベースガイド200bは、走行ローラ400の上に載置された状態となる。その結果、ベースガイド200bとともにローダベース800が昇状態となる。
また、図42および図44に示すように、スライドガイド部材850のストッパー軸保持部852にスライド軸のローラ620が係止される。ストッパー軸保持部852は、ローラ620の幅よりも広く形成される。それにより、スライド軸600のローラ620が保持される。なお、ローダベース800上に荷物が積載された場合でも、鉛直下方向に力が加わるため、ストッパー軸保持部852からローラ620が飛び出す可能性が少ない。その結果、安定して昇状態を維持することができる。
【0101】
以上のことから、昇降機構900によりベースガイド200bとローラフレーム300bとが摺動され、昇状態になった場合に、ベースガイド200bおよびローラフレーム300bに対して別途設けられたストッパー軸500およびスライド軸600により、ベースガイド200bの昇状態を保持することができる。その結果、ベースガイド200bおよびローラフレーム300b自体にストッパー構造が形成された場合と比較して、ベースガイド200bおよびローラフレーム300bの板厚に左右されることなく、ローダ100bの耐久性を高めることができる。
【0102】
また、スライド軸600は、ローラ620を有し、ストッパー軸500がローラ620を係止するので、ローラ620を確実に係止することができ、意図しないベースガイド200bの降状態を防止することができる。すなわち、ローラ620がストッパー軸500を乗り越えることにより両者が係止されるため、ベースガイド200bの昇状態を確実に保持させることができる。
【0103】
さらに、ベースガイド200bの傾斜切欠部210bが形成されているので、ローラフレーム300bとベースガイド200bとをスムーズに摺動させることが可能となる。また、ローダベース800によりベースガイド200bおよびローラフレーム300bにおける機構に積載物が接触することを防止することができ、耐久性を高めることができる。
【0104】
また、スライド軸600のローラ620と摺動可能な傾斜面851を有するスライドガイド部材850をさらに備えるので、ベースガイド200bおよびローラフレーム300bの板厚の増加を抑止することができる。また、スライド軸600が傾斜面851に対して摺動するので、安定してベースガイド200bの昇降を行わせることができ、ローダ100bの耐久性を高めることができる。
【0105】
尚、上記第4の実施の形態においては、傾斜面851がガイド面に相当し、スライドガイド部材850がスライド部材に相当し、ローラ620を有するスライド軸600、ストッパー軸500、およびスライドガイド部材850がストッパー機構に相当し、傾斜切欠部210bが昇降ガイド部に相当する。
また、上記第4の実施の形態において、スライド軸600にローラ部を設けず、ストッパー軸500にローラ部を設けてもよい。
【0106】
(他の例)
図45は、図11のストッパー軸500およびスライド軸600(ストッパー機構)の他の例を示す模式図である。
図45に示すように、ストッパー軸500aは、スライド軸600を係止可能なR曲面(係止部)からなる部材である。すなわち、図11においては、ストッパー軸500aは、円柱形状からなったのに対し、ストッパー軸500aは、スライド軸600を係止可能な凹状曲面(係止部)を有する断面形状からなる。
【0107】
(さらに他の例)
図46は、図11のストッパー軸500およびスライド軸600(ストッパー機構)のさらに他の例を示す模式図である。
【0108】
図46に示すように、スライド軸600aは、スライド軸600のローラ620の代わりに、ギア状ローラ620aを有する。このギア状ローラ620aは、ストッパー軸500の円筒形状と係止可能なR曲面からなる部材である。すなわち、図11においては、スライド軸600のローラ620は、円筒状からなったのに対し、スライド軸600aのギア状ローラ620aは、ストッパー軸500を係止可能な凹状曲面を複数有するギアからなる。
【0109】
(さらに他の例)
図47は、スライドガイド部材850の他の例を示す模式図である。
【0110】
図47に示すように、一対のスライドガイド部材850aは、ガイド面に相当する傾斜面851aとストッパー軸保持部852aとを有する2枚の板状ブロック部材854aを含む。
【0111】
図47のスライドガイド部材850aは、図42に示したスライドガイド部材850の幅を狭く形成し、ローラフレーム300の一対の側板の内面にそれぞれ接触して設けたものである。スライドガイド部材850aは、一対の板状ブロック部材854aからなり、該板状ブロック部材854aは、ローラフレーム300の略コ字断面形状の内周面の2側面、またはベースガイドの略コ字断面形状の内周面の2側面に対してそれぞれ1個ずつ接触して固設される。板状ブロック部材854aは、ストッパー部材の一構成部材である。なお、一対の板状ブロック部材854aを相互に連結させてもよい。
【0112】
なお、この場合、一対のスライドガイド部材850aのストッパー軸保持部852aは、スライド軸600のローラ軸610と係止可能な形状で設けられる。
【0113】
なお、上記例においては、ストッパー軸保持部852aとローラ軸610aとが係止されることとしたが、これに限定されず、ストッパー軸保持部852aおよびギア状ローラ620aが係止されてもよく、ストッパー軸保持部852aを段違いに形成することにより、ローラ軸610aおよびギア状ローラ620aとのいずれか一方または両方が係止されるように形成されてもよい。
【0114】
(第5の実施の形態)
次いで、第5の実施の形態について説明する。
上記した第1から第4の実施形態におけるローラフレームは、いずれもその長手方向に対して垂直な面における断面形状が略コ字形状となっているが、必ずしもこのように略コ字形状である必要はない。本実施形態は、断面形状が略コ字形状となっていないローラフレームの例を示すためのものである。かつ本実施形態は昇降機構の変形例を示すためのものでもある。
【0115】
図48は第5実施の形態に係るローダ100cの全体を示す模式的側面図であり、図49は図48に示すローダ100cのローラフレーム300cの模式的平面図であり、図50は図48のローダ100cの部分D1の詳細を示す模式的拡大図であり、図51は図50の平面図である。また、図52は図50のR−R線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図53は図50のS−S線矢視断面の詳細を示す模式的断面図であり、図54はローダ100cの降状態から昇状態への移行を示す模式図である。
【0116】
まず、図48に示すように、ローダ100cは、昇降機構900aを有している。そして、図49に示すように、ローダ100cのローラフレーム300cは、長尺の2枚の板部材306を、複数の円柱状の連結部材305で連結した構造となっており、その内側に、走行ローラ401および昇降ローラ401などが取り付けられている。
【0117】
さらに詳細には、図50〜図53に示すように、本実施形態のローラフレーム300cには、走行ローラ401、昇降ローラ401、ストッパー軸501が取り付けられている。また、本実施形態のベースガイド200cには、スライド軸600c、昇降カム860、が取り付けられている。昇降カム860は、断面が略台形状の部材である。また、スライド軸600cは、ローラ部601cを有し、ストッパー軸501もローラ部502を有している。尚、スライド軸600cおよびストッパー軸501のうちのいずれか一方にローラ部を有していればよい。
【0118】
図54に、ローダ100cの降状態から昇状態への移行を示すように、スライド軸600cがストッパー軸501を乗り越えることにより、ベースガイド200cの昇状態が保持される。尚、本実施形態においては、ベースガイド200cの昇状態時、昇降ローラ401上に昇降カム860が位置し、昇降ローラ401および昇降カム860によっても、ベースガイド200cの昇状態が保持される。
【0119】
(第5実施形態の変形例)
図55は第5実施の形態に係るローダ100cに落下防止手段861を設けた例を示すための模式的側面図であり、図56は図55に示すローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図である。
【0120】
ローラフレーム300cが、ベースガイド200cから落ちるのを防止するための落下防止手段861を、適宜、ローダ100cに設けてもよい。
【0121】
図55、56に示すように、落下防止手段61は、板材を折り曲げてなるブラケット861aと、ピン861bとからなる。ブラケット861aは、ベースガイド200cの下面に取り付けられている。ピン861bは、ブラケット861aとベースガイド200cの天板とで形成する空間861c内に挿入され、ローラフレーム300cを構成する左右一対の板部材306間に架け渡される。ピン861bは、ローダの降状態から昇状態への移行時に、ベースガイド200cとローラフレーム300c間の長手方向及び上下方向の相対移動によって空間861c内でその位置を変える。したがって、ベースガイド200cとローラフレーム300c間の相対移動に影響を与えないような空間861cを形成するように、ブラケット861aの形状は設計されている。なお、落下防止手段については、必ずしも上記のような構成を有するものでなくてもよく、ベースガイド200cとローラフレーム300c側にそれぞれ取り付けられた要素が係止し合う構造を有するものであればいかなるものであってもよい。
【0122】
本発明は、上記の好ましい第1から第5の実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明に係るローダの使用状態の一例を示す模式的斜視図
【図2】第1の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図
【図3】図2のローダの部分A1の詳細を示す模式的拡大図
【図4】図3のA−A線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図5】図3のB−B線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図6】図3のC−C線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図7】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図8】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図9】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図10】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図11】図10のローダの部分A2の詳細を示す模式的拡大図
【図12】図11のD−D線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図13】図11のE−E線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図14】図11のF−F線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図15】第2の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図
【図16】図15のローダの部分A1’の詳細を示す模式的拡大図
【図17】図16のB’−B’線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図18】図16のC’−C’線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図19】第3の実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図
【図20】図19のローダの部分B1の詳細を示す模式的拡大図
【図21】第3の実施の形態に係るスライドガイド保持部材の一例を示す模式的斜視図
【図22】図20のG−G線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図23】図20のH−H線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図24】図20のI−I線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図25】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図26】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図27】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図28】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図29】図28のローダの部分B2の詳細を示す模式的拡大図
【図30】図29のJ−J線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図31】図29のK−K線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図32】図29のL−L線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図33】第4実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図
【図34】図33のローダの部分C1の詳細を示す模式的拡大図
【図35】第4の実施の形態に係るスライドガイド部材の一例を示す模式的斜視図
【図36】図34のM−M線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図37】図34のN−N線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図38】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図39】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図40】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図41】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図42】図41のローダの部分C2の詳細を示す模式的拡大図
【図43】図42のP−P線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図44】図42のQ−Q線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図45】図11のストッパー軸およびスライド軸の他の例を示す模式図
【図46】図11のストッパー軸およびスライド軸のさらに他の例を示す模式図
【図47】スライドガイド部材の他の例を示す模式図
【図48】第5実施の形態に係るローダの全体を示す模式的側面図
【図49】図48に示すローダのローラフレームの模式的平面図
【図50】図48のローダの部分D1の詳細を示す模式的拡大図
【図51】図50の平面図
【図52】図50のR−R線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図53】図50のS−S線矢視断面の詳細を示す模式的断面図
【図54】ローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【図55】第5実施の形態に係るローダに落下防止手段を設けた例を示すための模式的側面図
【図56】図55に示すローダの降状態から昇状態への移行を示す模式図
【符号の説明】
【0124】
100,100a,100b,100c ローダ
300,300a,300b,300c ローラフレーム
200,200a,200b,200c ベースガイド
210,210a,210b 傾斜切欠部
400 複数の走行ローラ
500,501 ストッパー軸(ストッパー部材)
600,600a,600b,600c スライド軸(スライド部材)
620 ローラ
700 スライドガイド保持部材
800 ローダベース
850,850a スライドガイド部材
851,851a 傾斜面
854a 板状ブロック部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積載物を昇降させて移動を可能とするローダであって、
床面に設けられた長手方向を有する溝型レール内に対して移動可能な複数の走行ローラと、
前記複数の走行ローラのシャフト軸を支持可能な支持部を有するローラフレームと、
前記ローラフレームに対して昇降可能なベースガイドと、
前記ベースガイドの昇状態を保持するストッパー機構と、を含むことを特徴とするローダ。
【請求項2】
前記ストッパー機構は、
前記ローラフレームに固設されたストッパー部材と、
前記ベースガイドに固設され当該ベースガイドとともに移動可能なスライド部材と、を含み、
前記スライド部材が前記ストッパー部材を乗り越えることにより、前記ベースガイドの昇状態を保持することを特徴とする請求項1記載のローダ。
【請求項3】
前記ストッパー部材および前記スライド部材のうちのいずれか一方は、ローラ部を有し、他方は、当該ローラ部を係止する係止部を有することを特徴とする請求項2記載のローダ。
【請求項4】
前記ストッパー部材は、
前記ローラフレームに固設され、かつ前記ベースガイドの降状態および昇状態間の相互移行の場合に、前記スライド部材とまたは当該スライド部材の有するローラ部と摺動するガイド面を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のローダ。
【請求項5】
前記ローラフレームは、鉛直に配置された2つの板状部を有し、
前記ベースガイドは、鉛直に配置された2つの板状部を有し、
前記ストッパー機構は、
前記ローラフレームおよび前記ベースガイドのうちのいずれか一方に固設され、かつ前記ベースガイドの降状態および昇状態間の相互移行の場合に前記スライド部材の有する軸部と摺動するガイド面が形成され、かつ前記ローラフレームの前記2つの板状部または前記ベースガイドの前記2つの板状部に対してそれぞれ1個ずつ接触して配設された板状ブロック部材を含むことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載のローダ。
【請求項6】
前記ベースガイドは、
前記走行ローラのシャフト軸と摺動可能な昇降ガイド部を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のローダ。
【請求項7】
前記ストッパー機構は、前記スライド部材の移動を補助するスライド保持部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のローダ。
【請求項8】
前記ベースガイドの天面を保護可能なローダベースをさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のローダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2009−215053(P2009−215053A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63100(P2008−63100)
【出願日】平成20年3月12日(2008.3.12)
【出願人】(000117135)芦森工業株式会社 (447)
【Fターム(参考)】