説明

ローミングユーザにサブスクリプションサービスコンテンツを配信するための方法および機器

【課題】加入者にホームロケーションから遠く離れたローミングロケーションにある信号配信システムのサブスクリプションサービスへのアクセスを可能とする。
【解決手段】ホームロケーションおよびリモートロケーションは、システムのそれぞれの第1のヘッドエンドおよび第2のヘッドエンドによってサービスを提供される。サブスクリプションサービスは、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な複数の選択可能なチャネルを備える。第2のヘッドエンドは、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能なサブスクリプションサービスの少なくとも1つのチャネルのためのコンテンツを取得し、そのコンテンツを、リモートロケーションにあるインターフェース装置へのコンテンツの配信のために利用可能なプログラムストリームに挿入し、それによって、チャネルをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年5月16日に出願された、「Method and Apparatus for Providing Remote Access to Subscription Television Services」という名称の、米国特許出願第11/130,329号、および2005年6月6日に出願された、「Signal Distribution System with User−Defined Channel Comprising Information from an External Network」という名称の、米国特許出願第11/145,832号に関連し、これらは両方とも本発明の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本出願はまた、本発明と同時に出願され、参照により本明細書に組み込まれている、「Delivery of Subscription Services to Roaming Users Through Head End Equipment」という名称の、米国特許出願代理人整理番号Acharya 28−12−15に関連する。
【0003】
本発明は、一般に、信号配信システムに関し、より具体的には、信号配信システム内のローミングユーザにサブスクリプションサービスに関連するコンテンツを配信するための技法に関する。
【背景技術】
【0004】
従来の信号配信システムには、例として、ケーブルテレビジョンシステム、衛星テレビジョンシステム、およびデジタル加入者回線(DSL)またはファイバを介してIPTVを提供するシステムがある。そのようなシステムは、システム加入者または他のユーザにサブスクリプションテレビジョンサービスに関連するメディアストリームを配信するように構成される。サブスクリプションテレビジョンサービスは、通常、特定の家庭または他の予め決められた加入者ロケーションに結びつけられる。通常、所与の加入者は、システムヘッドエンド機器と通信するために、セットトップボックスまたは受信機などのインターフェース装置を提供される。インターフェース装置は、加入者が、ホームロケーションでインターフェース装置に結合されたテレビジョンまたは他の表示装置で、その加入者がサブスクリプションによって受ける権利を与えられている特定のサブスクリプションテレビジョンサービスを受信することができるようにするように構成される。所与のサブスクリプションは、例として、いくつかの基本ブロードキャストチャネル、ならびに、ムービーチャネル、スポーツチャネル、専門チャネル、ペイパービューチャネル、オンデマンドビデオチャネルなど、1つまたは複数のプレミアムプログラミングチャネルを含んでもよい。
【0005】
従来のケーブルシステム、衛星システムおよびIPTVシステムの重大な欠点は、通常、加入者にローミング機能が提供されていないことである。すなわち、一般に、加入者は、自分がサブスクライブしたテレビジョンサービスを受信するためには、それぞれのホームロケーションにいなければならない。例として、第1の加入者が自分のホームロケーションを離れ、第2の加入者のためのホームロケーションとしても役立つリモートロケーションを訪問した場合、第1の加入者が第2の加入者のロケーションで自分のサブスクリプションテレビジョンサービスにアクセスすることができるようにするため機構が提供されてない。したがって、第1の加入者が自分のホームロケーションでプレミアムプログラミングチャネルにアクセスするために支払をしてあっても、その加入者は、リモートロケーションでそのプレミアムプログラミングチャネルにアクセスすることができない。これは、リモートロケーション、すなわち第2の加入者のホームロケーションが、第1の加入者のホームロケーションと同じテレビジョンサービスプロバイダおよび同じタイプのインターフェース装置を有していても、同様である。
【0006】
上記で引用された米国特許出願第11/130,329号は、リモートアクセシビリティ問題に対処し、それを解決する技法を開示している。そこに開示されている一実施形態では、加入者が、リモートロケーションにいる場合でも、リモートロケーションにメディア装置、通信装置または他の機器を持ってゆく必要なしに、自分の通常のホームロケーションサブスクリプションテレビジョンサービスにアクセスすることができる構成が提供されている。
【0007】
リモートアクセシビリティにおけるさらなる進歩が、上記で引用された米国特許出願第11/145,832号に記載されている。そこに開示されているように、ケーブルシステム、衛星システム、またはIPTVシステム、あるいは他のタイプの信号配信システムのユーザは、1つまたは複数の外部ネットワークからサービスプロバイダによって取得されるユーザ定義のコンテンツへのアクセスを提供されることができる。システムユーザによって指定されたコンテンツを含むユーザ定義チャネルは、信号配信システム内のサブスクリプションサービスの複数のチャネルのうちの1つとして提供される。ユーザ定義チャネルは、例えば、システムユーザによって指定された特定の家族メンバなど、少なくとも1つのエンティティの現在のロケーションを識別するトラッキングチャネルを備えてもよい。他の例として、ユーザ定義チャネルはビデオモニタリングチャネルを備えてもよく、ビデオ信号は1つまたは複数のモニタリングされたロケーションでビデオカメラからソーシングされる。
【0008】
米国特許出願第11/130,329号および第11/145,832号に記載されている技法によって提供されたかなりの進歩にもかかわらず、ケーブルシステム、衛星システム、およびIPTVシステム、ならびに他のタイプの信号配信システムを介したサブスクリプションテレビジョンサービスまたは他のコンテンツへのユーザアクセシビリティを提供することにおける追加の改善が依然として必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
諸例示的実施形態における本発明は、ローミング加入者にサブスクリプションテレビジョンサービスまたは他のコンテンツを配信するための改善された技法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、加入者または他のユーザが、ユーザのホームロケーションから遠く離れたローミングロケーションにある信号配信システムのサブスクリプションサービスへのアクセスを提供される。ホームロケーションおよびリモートロケーションは、システムのそれぞれの第1のヘッドエンドおよび第2のヘッドエンドによってサービスを提供される。サブスクリプションサービスは、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な複数の選択可能なチャネルを備える。第2のヘッドエンドは、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能なサブスクリプションサービスの少なくとも1つのチャネルのためのコンテンツを取得し、リモートロケーションにあるインターフェース装置へのコンテンツの配信のために利用可能なプログラムストリームにそのコンテンツを挿入し、それによって、チャネルをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能にする。
【0011】
第1の例示的実施形態では、複数のチャネルのそれぞれのためのコンテンツが、リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって行われたいかなる特定のチャネル選択にも関係なく、また、第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のいかなるユーザにも提供されるサブスクリプションサービスの結果としての第2のヘッドエンドにおけるコンテンツの少なくとも一部分のいかなる利用可能性にも関係なく、第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされる。複数のチャネルが、第1のヘッドエンドにおいて、ユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付けられてもよい。
【0012】
第2の例示的実施形態では、複数のチャネルのうちのいずれかのためのコンテンツが、第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のいかなるユーザにも提供されるサブスクリプションサービスの結果として、第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能である場合、そのすでに利用可能なコンテンツは、第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされない。そうではなく、すでに利用可能なコンテンツは、例えばコンテンツがそこで利用可能なマルチキャストアドレスへのポインタを使用して、識別されてもよい。
【0013】
第3の例示的実施形態では、リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって行われた特定のチャネル選択に応答して、複数のチャネルのうちの選択された多くても1つのチャネルのためのコンテンツが、所与の時点において、第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされる。選択されたチャネルは、第1のヘッドエンドおいて、ユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付けられてもよい。リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって開始されたチャネル変更コマンドに応答して、第1のヘッドエンドがチャネルの別の1つのチャネルをユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付ける。
【0014】
前述の諸実施形態のうちの1つまたは複数では、リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって開始されたチャネル変更コマンドに応答して、第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のいかなるユーザにも提供されたサブスクリプションサービスの結果として新たに選択されたチャネルのためのコンテンツが第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能であるかどうか第2のヘッドエンドが判定してもよい。新たに選択されたチャネルのためのコンテンツが、第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能である場合は、第2のヘッドエンドは、例えば他のユーザのマルチキャストグループを利用することによって、そのコンテンツをリモートロケーションにいるユーザにとって直接アクセス可能にする。他のユーザのマルチキャストグループを利用することによって、新たに選択されたチャネルのためのコンテンツをリモートロケーションにいるユーザにとって利用可能にした後で、第2のヘッドエンドは、第1のヘッドエンドから新たに選択されたチャネルのためのコンテンツを後で取得し、1つまたは複数のマルチキャストグループ割当に対して対応する調整をしてもよい。
【0015】
諸例示的実施形態は、ローミング加入者に対するサブスクリプションサービスに関連する配信コンテンツに関連する帯域幅要件およびマルチキャストアドレススペース要件を有利に低減する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】本発明による信号配信システムの一実施形態を示す図である。
【図1B】図1Aシステムのインターフェース装置の簡略化されたブロック図である。
【図2】ローミングテレビジョンサービスをリモートロケーションにいるローミングユーザに配信するための図1Aシステムの1つの可能な実施形態のさらに詳細な図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明は、本明細書で、信号配信システムおよび関連するコンテンツ配信技法の諸例示的実施形態に関連して説明される。しかし、本発明は、記載された特定のシステムおよび技法による使用に限定されるのではなく、改善されたローミング機能をシステムユーザに提供することが望ましいいかなる信号配信用途にも、より一般的に適用可能であることを理解されたい。例えば、本発明の技法は、本明細書では主にサブスクリプションテレビジョンサービスのコンテキストで説明されるが、デジタル衛星ラジオシステムを介して配信されるものなどのサブスクリプションオーディオサービスにも簡単なやり方で適応される。デジタル衛星ラジオシステムのタイプのシステムは、その用語が本明細書で使用される場合は、一種の信号配信システムとみなされる。
【0018】
ここで図1Aを参照すると、信号配信システム100はネットワーク102を備え、このネットワークを介して、ホームロケーション104Hにある機器およびリモートロケーション104Rにある機器が1つまたは複数のテレビジョンサービスプロバイダ106と通信する。信号配信システム100は、例として、ケーブルテレビジョンシステム、衛星テレビジョンシステム、あるいはこれらまたは他のシステムの一部分または組合せを備えてもよい。要素106は、そうでなければ、例えば、ヘッドエンドシステム、衛星、サーバなどを含めて、従来のサービスプロバイダ機器を備えてもよい。ホームロケーション104Hにある機器は、インターフェース装置112Hに結合されたテレビジョン110Hを備える。同様に、リモートロケーション104Rにある機器は、インターフェース装置112Rに結合されたテレビジョン110Rを備える。インターフェース装置112は、例えば、セットトップボックス、受信機、コンピュータ、または他のプロセッサベースの装置を、任意の組合せで、備えてもよい。
【0019】
ネットワーク102は、加入者テレビジョンサービスの提供に関連する信号をトランスポートするのに適したいかなるタイプの通信ネットワークを備えてもよく、本発明はこの点では限定されない。例えば、ネットワーク102の一部分は、ローカルネットワーク、広域ネットワーク、インターネットなどを備えてもよい。
【0020】
ホームロケーション104Hは、特定のシステム加入者の指定されたホームロケーションである。したがって、それは、加入者が自分のサブスクリプションによって1つまたは複数のテレビジョンサービスにアクセスすることを許可されているロケーションである。本明細書で使用される用語「加入者」は、個人または家族に加えて、企業または団体など、他の加入エンティティを含むものとすることに留意されたい。加入者は、本明細書で、より一般的にユーザと呼ばれるものの例とみなされてもよく、したがって、用語「ユーザ」は、加入者ならびに他のタイプのユーザを含むものとする。また、用語「ホーム」は、広く解釈されるべきであり、個人または家族の住居に限定することを意図するものではない。そうではなく、特定の加入者のホームロケーションは、その加入者がサブスクリプションによってテレビジョンサービスに通常アクセスするいかなるロケーションでもよい。したがって、ホームロケーションは、企業施設、ホテルまたは他の建物、自動車、電車、バスまたは飛行機などの輸送手段、あるいはいかなる他の適切なロケーションにあってもよい。
【0021】
所与の加入者のためのホームロケーションは、別の1人または複数の加入者のためのリモートロケーションとして役立つことができる。したがって、リモートロケーション104Rは、別のシステム加入者のためのホームロケーションであり得る。したがって、リモートロケーション104Rも、ホームロケーション104Hと同様に、図示されているようにテレビジョンおよびインターフェース装置を備える。他の諸実施形態では、リモートロケーションは、必ずしも特定の加入者のためのホームロケーションでなくてもよい。例えば、リモートロケーションは、所与の時間にわたって複数の加入者にサービスを提供することを意図されたホテルまたは輸送手段の部屋または他のエリアでもよい。
【0022】
本発明は、ホームロケーション104Hとリモートロケーション104Rとの間のいかなる特定の地理的関係をも必要としないことを理解されたい。したがって、これら2つのロケーションは、共通のサービスプロバイダによってサービスを提供される同じローカルエリア内にあってもよい。他の例として、これら2つのロケーションは、同じ国のそれぞれ異なる地域で、さらにはそれぞれ異なる国で、互いに、より地理的に遠く離れていて、それぞれ異なるテレビジョンサービスプロバイダによってサービスを提供されてもよい。ホームロケーションおよびリモートロケーションは、共通の建物または他の構造物、例えば1つのマンションの建物のそれぞれの第1のマンションおよび第2のマンションにあることも可能である。当業者には明らかであろうように、多数の代替構成が可能である。
【0023】
図1Bは、インターフェース装置112H、112Rのうちの所与の1つが、プロセッサ120、メモリ122、および入力/出力(I/O)要素124を備えることを示す。プロセッサ120は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他のタイプの処理装置、ならびにそのような装置の一部分または組合せでもよい。メモリ122は、電子ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、または他のタイプの記憶装置、ならびにそのような装置の一部分または組合せを含んでもよい。プロセッサ120およびメモリ122は、下記でより具体的に説明されるタイプのローミングテレビジョンサービス技法を実施するための1つまたは複数のソフトウェアプログラムの記憶および実行で使用される。
【0024】
上記で説明された特定の信号配信システム構成は、本発明によるローミングテレビジョンサービス構成の説明例とみなされるべきであり、本発明は、他のタイプおよび構成のシステム構成要素を使用して実施されることができることを理解されたい。
【0025】
図1Aに示されているものなどのシステムにおけるローミングテレビジョンサービスの提供に関する追加の詳細は、上記で引用された米国特許出願第11/130,329号および第11/145,832号に記載されている。
【0026】
一例示的実施形態における本発明は、IPTVを介したローミングテレビジョンサービスの配信に関する。前述の諸技法は、ケーブルシステムまたは衛星テレビジョンシステムなど、他のタイプのシステムを使用して実施されるように簡単なやり方で拡張されることができることを理解されたい。
【0027】
一般に、この実施形態におけるローミングテレビジョンサービス技法は、加入者が自分の指定されたホームロケーションから離れていても自分のサブスクリプションテレビジョンサービスにアクセスすることができるようにする。ローミングテレビジョンサービスは、いかなるタイプのインターフェース装置をも備えたローミングユーザに提供されることができる。図1の例におけるリモートロケーションインターフェース装置112Rは、例示的にセットトップボックス(STB)であるが、他の諸実施形態では、別のタイプのインターフェース装置でもよい。また、テレビジョン110Rは、コンピュータ、移動電話、携帯情報端末(PDA)、無線電子メール装置、またはローミングテレビジョンサービスに関連する出力を表示することができる他の任意のタイプの装置など、別のタイプの表示装置で置換されてもよい。また、インターフェース装置がコンピュータ、移動電話または他の表示装置のネットワークインターフェースを備える実施形態の場合ように、インターフェース装置および表示装置が単一の装置に結合されることも可能である。
【0028】
上記のように、本発明の他の諸実施形態では、ローミング技法は、デジタル衛星ラジオまたは他の構成を介して配信されるサブスクリプションオーディオサービスなどの非テレビジョンサービスに適用されることができる。
【0029】
図2は、IPTVネットワークヘッドエンド機器を介したローミングテレビジョンサービス配信技法を提供するためのシステム100の1つの可能な実施形態のより詳細な図を示す。この技法は、1つまたは複数のインターフェース装置および1つまたは複数のテレビジョンサービスプロバイダの機器などのシステム要素によって実行されるソフトウェアの形態で少なくとも部分的に実施される。
【0030】
図2に示されているシステム100では、ホームロケーションインターフェース装置112Hおよびリモートロケーションインターフェース装置112Rは、ネットワーク102のそれぞれのアクセスネットワーク102Aおよび102B内のそれぞれのデジタル加入者回線アクセスマルチプレクサ(DSLAM)200Hおよび200Rに結合される。この例におけるネットワーク102は、トランスポートネットワーク102Tをさらに含む。アクセスネットワーク102Aおよび102B、ならびにトランスポートネットワーク102Tは、それぞれ複数のイーサネット(登録商標)スイッチ202を含むが、他のタイプのスイッチまたはルーティング要素が、いかなる組合せででも、使用されてもよい。スイッチ202間の特定の相互接続、および特定のネットワークまたはシステム100の他の要素におけるそれらの配置は純粋に説明例としてであり、様々な代替構成が使用されてもよい。
【0031】
また、このシステム内にはホームヘッドエンド106Aおよびリモートヘッドエンド106Bが示されているが、これらはいずれも図1Aのテレビジョンサービスプロバイダ(1つまたは複数)106の一部分とみなされる。これらのヘッドエンドはそれぞれ、ローミングサーバ210、ならびにコンテンツ処理および記憶要素212を含むヘッドエンド機器を備える。ヘッドエンド機器はまた、対応するアクセスネットワークに結合されたイーサネット(登録商標)スイッチ202を含む。図2に示されているような特定のタイプのヘッドエンド機器は、単に例であり、他の諸実施形態において改変されてもよいことを理解されたい。例えば、ヘッドエンド機器内のイーサネット(登録商標)スイッチは、他のタイプのスイッチまたはルーティング要素で置換されてもよい。また、ローミングサーバは、コンテンツ処理および記憶要素と結合されてもよく、または、本明細書に記載されているような同様の機能を提供する要素の他の構成に分離されてもよい。
【0032】
サーバ210Aおよび210Bは、本明細書では、それらがシステム100内の1つまたは複数のローミング加入者のためのコンテンツを取得し、そのコンテンツをローミング加入者にとって利用可能にする際に利用されるという点で、「ローミング」サーバと呼ばれる。例えば、下記でさらに詳しく説明されるように、リモートヘッドエンド106Bにあるローミングサーバ210Bは、ホームヘッドエンド106Aにあるローミングサーバ210Aからコンテンツを取得し、そのようなコンテンツを、リモートロケーションインターフェース装置112Rを介してローミングユーザにとって利用可能にすることができる。コンテンツ処理および記憶要素212は、そうでなければ、コントローラ、信号コンバイナ、データベースまたは他の記憶装置、ミドルウェア、IPTVサーバ、ローカルテレビジョン取得サーバ、または他の典型的なヘッドエンド要素など、いかなる組合せででも、アクセスネットワーク102Aおよび102Bを介した加入者へのコンテンツの配信のための従来のヘッドエンド機器を備えてもよい。
【0033】
所与の加入者は、特定のブロードキャストチャネルまたはプレミアムプログラミングチャネル、ネットワークパーソナルビデオレコーダ(NPVR)チャネル、ビデオオンデマンド(VoD)チャネル、ユーザ定義チャネル、または、サブスクリプションサービスによって自分のホームロケーションにいる加入者にとって利用可能である他のタイプのチャネルを表す関連するホームロケーションチャネルラインアップを有するとみなされてもよい。したがって、所与の加入者に関連するチャネルラインアップは、非常に多数のチャネルを含む。そのような加入者がリモートロケーションにローミングする場合、自分のホームロケーションチャネルラインアップの関連するコンテンツを全て搬送するタスクは、抑止される可能性がある。下記で説明される諸例示的実施形態は、図2のシステム100における加入者のホームロケーションに関連するヘッドエンド機器からリモートロケーションに関連するヘッドエンド機器に所与の加入者のためのローミングテレビジョンサービスコンテンツを搬送するための帯域幅効率のよい技法を提供する。
【0034】
諸例示的実施形態におけるシステム100は、加入者チャネルラインアップの指定されたチャネルをホームロケーションヘッドエンド機器からリモートロケーションヘッドエンド機器に搬送するために、所与のローミング加入者のための一意のプログラムストリームを生成するように構成される。指定されたチャネルは、通常、加入者によって選択可能であり、例えば、加入者がリモートロケーションにあるインターフェース装置112Rを介してチャネル変更コマンドを入力することによって容易に改変されることができる。したがって、一意のプログラムストリームは、加入者によって現在望まれるチャネルをホームヘッドエンドからリモートヘッドエンドに搬送する。次いで、このストリームは、リモートロケーションインターフェース装置112Rへの配信のためにリモートロケーションヘッドエンドにあるリモートロケーションチャネルラインアップに挿入される。
【0035】
次に、コンテンツをホームロケーションヘッドエンド106Aからリモートロケーションヘッドエンド106Bに配信するためのいくつかの様々な技法が説明される。これらの技法はIPTVのコンテキストで例示されるが、ケーブルシステムおよび衛星テレビジョンシステムなど、他のタイプの信号配信システムでの使用に簡単なやり方で適応されることができる。また、これらの特定の技法は説明例としてだけ提示され、他の技法が本発明を実施するために使用されてもよいことを理解されたい。
【0036】
説明される例示的技法では、加入者が、リモートロケーションにいるその加入者にとって利用可能であると指定されたサブスクリプションサービスのいくつかのチャネルを備える「ローミングプロフィール」を有すると仮定される。ローミングプロフィールは、加入者の上記ホームロケーションチャネルラインアップの一部分であるチャネル全て、またはそれらのチャネルのうちの選択されたチャネルだけを備えてもよい。例えば、加入者は、ホームロケーションインターフェース装置112Hを使用してシステムに提供されるコマンドを介して、リモートロケーションアクセスのためにホームロケーションラインアップのチャネルのうちのいくつかのチャネルを指定することを許可されてもよい。
【0037】
第1の技法では、所与の加入者のローミングプロフィールの一部分であるチャネルは全て、ホームロケーションヘッドエンド106Aからリモートロケーションヘッドエンド106Bに搬送される。各加入者では、マルチキャストアドレスの専用グループがローミングのために保持され、各加入者のローミングチャネルは全て、その加入者にとってアクセス可能な専用マルチキャストグループにだけ配置される。全てのローミングチャネルが、それらのマルチキャストグループを結合することによって取得される。システムはまた、例えば適切に構成されたミドルウェアとインターフェースすることによって、チャネルコンテンツと一緒に電子プログラムガイド(EPG)情報を取得することができる。
【0038】
暗号化されたフォーマットで1つまたは複数のチャネルが提示された場合、復号権利付与メッセージが適切なデジタル権利管理(DRM)エンティティから取得され、ローミングコンテンツと一緒にリモートロケーションヘッドエンドに送信されることができる。そのような権利付与メッセージをヘッドエンドからヘッドエンドに転送することが実際的でない、またはそうでなければ望ましくない状況では、1つの可能な代替手法は、条件付きアクセス(CA)ユニットを利用して、各チャネルを復号し、暗号化されていないコンテンツにアクセスすることである。
【0039】
ローミングチャネルコンテンツが取得された後は、チャネルは全て、ユニキャストストリームを使用してリモートヘッドエンド106Bにトランスポートされる。そのようなストリームは、よく知られている従来の技法を使用して、トランスポートネットワーク102Tを介して搬送されてもよい。リモートヘッドエンドでは、各ユニキャストストリームは、ローミング加入者のために保持されている専用マルチキャストストリーム上に再度コピーされる。この新たに生成されたマルチキャストグループは、ローミング加入者のコンテンツを搬送し、リモートロケーションインターフェース装置112Rにルーティングされ、配信される。そのような手法では、リモートロケーションヘッドエンド106Bも、ローミングマルチキャストグループのためのアクセス制御を可能にするために、リモートロケーションにサービスを提供するDSLAM200Rにメッセージを送信するであろう。ローミングチャネルのローミングマルチキャストグループへのマッピングについての情報も、取得されたEPG情報と一緒にインターフェース装置112Rにプッシュされる。この技法は、制御およびシグナリングの点で簡単さを提供する。また、ローミングプロフィールのチャネルは全てリモートロケーションヘッドエンドで利用可能なので、チャネル変更回数が低減される。この特定の技法の不利な点は、2人のローミングユーザが同じチャネルをリモートロケーションに搬送していても同じチャネルを2回搬送し、したがって、ローミング加入者の数に比例する帯域幅を必要とすることである。また、この技法は、専用マルチキャストグループを使用し、したがって、大きなマルチキャストアドレススペースを必要とするであろう。
【0040】
第2の技法では、所与の加入者のローミングプロフィールの一部分であるチャネルは全て、ホームロケーションヘッドエンド106Aからリモートロケーションヘッドエンド106Bに再度搬送されるが、帯域幅要件およびマルチキャストアドレススペース要件は低減され、その代償として、管理およびチャネルモニタリングがより複雑になる。ローミング加入者がリモートロケーションでローミングセッションを開始した場合、システムは、まず最初に、加入者のホームロケーションヘッドエンドからその加入者のローミングプロフィールを取得する。代替として、全てのそのようなローミングプロフィールは、システムの各ヘッドエンドで維持されてもよい。リモートロケーションヘッドエンド機器は、加入者のローミングプロフィールを、このヘッドエンドによってサービスを提供されるエリアでローミングしている他の加入者のローミングプロフィールと比較する。そのような他の加入者がいない場合は、コンテンツは前述の第1の技法を使用して取得される。言い換えれば、所与の加入者のローミングプロフィールの一部分であるチャネルは全て、ホームロケーションヘッドエンドからリモートロケーションヘッドエンドに搬送され、リモートロケーションインターフェース装置を介して加入者にとってアクセス可能にされる。しかし、リモートロケーションヘッドエンドによってサービスを提供されるエリアでローミングしている他の加入者がいる場合、システムは、他のローミング加入者のサービス提供のため、所与の加入者のローミングプロフィール内の全チャネルのうちのいずれかがリモートロケーションヘッドエンド機器にすでに存在するかどうか判定する。すでに存在するチャネルでは、この新しいローミング加入者のためのコンテンツは再度取得されず、そうではなく、システムは、リモートロケーションヘッドエンド機器においてコンテンツが利用可能であるマルチキャストアドレスへのポインタを利用する。残余のチャネルでは、コンテンツは上記の第1の技法の場合と同様に取得される。
【0041】
各ローミング加入者にその加入者のローミングチャネルへの保証されたアクセスを提供するために、システムは、各チャネルおよびその関連するマルチキャストグループの、それを現在視聴している加入者の数のカウントへのマッピングを含むデータ構造を維持する。これは、ローミング加入者がローミングを終了した場合、他のローミング加入者が依然としてアクティブであり、同じチャネルを視聴している可能性があるので、自分のローミングチャネルが全て停止されるわけではないことを保証するためである。この技法を使用すると、チャネルのための関連するカウントがゼロに到達した場合、ホームロケーションヘッドエンドからの所与のチャネルのストリーミングだけが停止され、このことは、他の現在のローミング加入者は誰も自分のローミングプロフィール内にチャネルを有しないことを意味する。
【0042】
この第2の技法では、ローミング加入者は誰も専用のマルチキャストアドレススペースを有せず、そうではなく、グローバルプールが維持され、加入者がそこから特定のチャネルのためのマルチキャストアドレスを割り当てられ、単一のマルチキャストアドレスが複数のローミング加入者によって使用されることができるであろう。追加として、割り当てられたマルチキャストグループに各ローミング加入者がアクセスするために、DSLAMポートが開かれてもよい。この技法は、前述の技法と同じ利点を提供するばかリでなく、ローミング加入者の視聴習慣におけるオーバーラップがあるので、帯域幅要件およびマルチキャストアドレススペース要件のかなりの低減を提供する。言い換えれば、帯域幅要件およびマルチキャストアドレススペース要件は、前述の第1の技法の場合のチャネルの和とは対照的に、ローミング加入者のチャネルの和集合に比例する。
【0043】
第3の技法は、いかなる所与の時間にでもホームロケーションヘッドエンド106Aからリモートロケーションヘッドエンド106Bに所与の加入者のローミングプロフィールの単一のチャネルだけをトランスポートすることによって、ローミングテレビジョンサービスの提供に関連する帯域幅要件およびマルチキャストアドレス要件のさらなる低減を達成する。このチャネルは加入者によって選択可能であり、リモートロケーションで視聴するために提示される。加入者がローミングを開始した場合、一意のマルチキャストグループが加入者に割り当てられる。加入者のホームロケーションヘッドエンドにおいて、ローミングプロフィール内の第1のチャネル、またはローミングプロフィール内の他のいかなる選択されたチャネルでもなど、チャネルのうちの1つが、前述の第1の技法を使用して取得される。このチャネルは、ホームロケーションヘッドエンドからリモートロケーションヘッドエンドにユニキャストストリームとしてトランスポートされ、加入者に割り当てられた新しいマルチキャストグループにコピーされる。プログラムガイド情報がユーザのローミングプロフィールに存在するチャネル全てのために依然として取得され、リモートロケーションインターフェース装置に配信されるが、コンテンツはいかなる所与の時間にも1つのチャネルのために搬送されるだけである。DSLAMポートはまた、ローミング加入者のためのこのマルチキャストグループのために開かれる。
【0044】
選択されたチャネルは、以下のやり方で変更されることができる。ローミング加入者は、リモートロケーションにあるインターフェース装置112Rを介してチャネル変更コマンドを入力する。インターフェース装置は、新たに選択されたチャネルの識別子をリモートロケーションヘッドエンド106Bに関連するローミングサーバ210Bに通知する。このローミングサーバは、コンテンツのソースを現在選択されているチャネルのそれに変更するホームロケーションヘッドエンドに関連するローミングサーバ210Aと通信する。しかし、変更はリモートロケーションヘッドエンドでは行われない。加入者は、自分が別のチャネルを選択しても、同じマルチキャストグループ上に残り続ける。チャネル変更は、このマルチキャストグループ上にコピーされたホームロケーションヘッドエンドから搬送された実際のコンテンツを変更することによって、実施される。この技法は、リモートロケーションにいるローミング加入者にコンテンツを配信するために使用されるマルチキャストグループに対するいかなる変更をも必要としない。さらに、システムは、リモートロケーションにいるそれぞれのローミング加入者によって現在視聴されているチャネルを識別するデータ構造を維持することができ、その結果、それらのローミング加入者のそれぞれのホームロケーションヘッドエンドとの同期を容易にする。
【0045】
この第3の技法がローミングテレビジョンサービスの提供に関連する帯域幅要件およびマルチキャストアドレススペース要件をかなり低減することは容易に明らかである。これらの要件は、ローミング加入者の数に比例し、ローミング加入者のそれぞれのローミングプロフィール内のチャネルの実際の数には依存しない。しかし、チャネルを変更するのに必要とされる時間は、それぞれのリモートヘッドエンドおよびローカルヘッドエンドに関連するサーバ間でのメッセージングに必要とされる待ち時間のため、他の技法より長い可能性がある。
【0046】
必要とされるチャネル変更時間は、以下のやり方でいくつかの環境で低減されることができる。インターフェース装置112Rを介して所与のローミング加入者によって入力されたチャネル変更コマンドに応答して、リモートロケーションヘッドエンド106Bに関連するローミングサーバ210Bが、新たに選択されたチャネルのコンテンツがそのヘッドエンドによって現在サービスを提供されている他のローミング加入者のためにすでに搬送されているかどうかチェックして確認する。コンテンツがリモートロケーションヘッドエンド106Bですでに利用可能である場合、対応するマルチキャストグループへのポインタが戻され、その結果、コンテンツをホームロケーションヘッドエンド106Aからトランスポートする必要なしに、コンテンツを所与のローミング加入者にとって直接利用可能にする。所与のローミング加入者は、別のローミング加入者のマルチキャストグループ上で利用可能にされているこのコンテンツを視聴し、一方、チャネル変更要求は、ホームロケーションヘッドエンドにおいて処理され、関連するコンテンツが加入者自身のマルチキャストグループで利用可能にされる。コンテンツが所与のローミング加入者のマルチキャストグループ上で利用可能になった後で、マイグレーションをそのマルチキャストグループに向けるメッセージが、その加入者のリモートロケーションインターフェース装置に送信されることができる。
【0047】
上記のように、上記配信技法は、他のタイプの信号配信システムに適用されることができる。例として、ケーブルテレビジョンコンテキストで、コンテンツは、特定のデジタルMPEGストリームを選択することによって、または特定のアナログQAMチャネルに合わせることによってホームロケーションヘッドエンドで取得されてもよく、次いで、ユニキャストストリームとしてリモートロケーションヘッドエンドにトランスポートされてもよい。リモートロケーションヘッドエンドにおいて、コンテンツは、ヘッドエンド機器から、所与のアナログQAMチャネル内の特定の割り当てられたプログラムストリームでインターフェース装置112Rに配信されてもよい。割り当てられたプログラムストリームは、VoDコンテンツをリモートロケーションヘッドエンド内のVoDサーバからインターフェース装置112Rに、またはNPVRコンテンツをリモートロケーションヘッドエンド内のNPVRサーバからインターフェース装置112Rに配信するために通常使用されるいくつかのプログラムストリームのうちの1つでもよいが、他のタイプのプログラムストリームも使用されてもよい。一般に、前述の第1、第2および第3の技法は、マルチキャストグループの代わりに、割り当てられたプログラムストリームを利用することによって、ケーブルコンテキストで実施されることができる。
【0048】
表示装置110Rが、ラップトップコンピュータ、移動電話、PDA、無線電子メール装置、または他の同様の装置などのポータブル装置である諸実施形態では、コンテンツのビットレートまたは他の特性を、表示装置の機能に適合させるように調整するために、トランスコーディング機能がシステム内で実施されてもよい。
【0049】
また、パブリックネットワーク上のものなど、マルチキャストアドレシングを使用して直接到達されることができないそのようないかなるIPエンドポイントのためにも、コンテンツがIPエンドポイントに最も近いサービスプロバイダネットワーク内のロケーションに到達するまでマルチキャスティングが使用され、次いで、IPエンドポイントに到達するためにユニキャスティングが使用される。
【0050】
本発明の前述の諸実施形態は全て例示だけとする。例えば、本発明は、特定の信号配信システムのコンテキストで説明されているが、そのようなシステムにおける使用に限定されない。前述のローミングテレビジョンサービス技法は、システム要素の様々な構成を使用して、ケーブルおよび衛星テレビジョンジョンシステムを含めて様々な代替システムに簡単なやり方で適応されることができる。上記で示されたように、これらの技法は、デジタル衛星ラジオを介して配信されるサブスクリプションオーディオサービスを含めて様々なサブスクリプションメディアサービス、およびサブスクリプションメディアサービスに関連する信号を配信するための他の構成に適用されることができる。
【0051】
さらに、所与の加入者のためにリモートロケーションに配信されるメディアストリームは、例えば、デジタルオーディオ、ビデオ、スピーチまたは他の情報信号をいかなる組合せででも含めて、いかなるタイプのデータを含んでもよい。
【0052】
特許請求の範囲の範囲内のこれらおよび多数の他の代替実施形態が、当業者には容易に明らかであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムユーザのホームロケーションから遠く離れたロケーションにいるユーザに信号配信システム内のサブスクリプションサービスへのアクセスを提供し、サブスクリプションサービスが、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な複数の選択可能なチャネルを備え、ホームロケーションおよびリモートロケーションが、システムのそれぞれの第1のヘッドエンドおよび第2のヘッドエンドによってサービスを提供される方法であって、
ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な前記サブスクリプションサービスの少なくとも1つのチャネルのためのコンテンツを第2のヘッドエンドにおいて取得するステップと、
チャネルをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能とするように、前記コンテンツをリモートロケーションにあるインターフェース装置へのコンテンツの配信のために利用可能なプログラムストリームに挿入するステップとを備える、方法。
【請求項2】
複数のチャネルのそれぞれのためのコンテンツが、リモートロケーションにあるインターフェース装置を介したユーザによるいかなる特定のチャネル選択にも関係なく、また、第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のいかなるユーザにも提供されたサブスクリプションサービスの結果としての第2のヘッドエンドにあるコンテンツの少なくとも一部分のいかなる利用可能性にも関係なく、第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
複数のチャネルが、第1のヘッドエンドにおいて、ユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
複数のチャネルのうちのいずれかのためのコンテンツが、第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のユーザに提供されるサブスクリプションサービスの結果として第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能である場合は、前記すでに利用可能なコンテンツが第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされない、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって行われた特定のチャネル選択に応答して、複数のチャネルのうちの選択された多くても1つのチャネルのためのコンテンツが、所与の時点において、第1のヘッドエンドから第2のヘッドエンドにトランスポートされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
選択されたチャネルが、第1のヘッドエンドにおいて、ユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付けられる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって開始されたチャネル変更コマンドに応答して、第1のヘッドエンドがチャネルの別の1つのチャネルをユーザのために保持されているマルチキャストグループに関連付ける、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
リモートロケーションにあるインターフェース装置を介してユーザによって開始されたチャネル変更コマンドに応答して、新たに選択されたチャネルのためのコンテンツが第2のヘッドエンドによってサービスを提供される他のユーザに提供されたサブスクリプションサービスの結果として第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能であるかどうか第2のヘッドエンドが判定し、新たに選択されたチャネルのためのコンテンツが第2のヘッドエンドにおいてすでに利用可能である場合は、第2のヘッドエンドが前記コンテンツをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能にする、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
メモリに結合されたプロセッサを備え、システムユーザのホームロケーションから遠く離れたロケーションにいるユーザに信号配信システム内のサブスクリプションサービスへのアクセスを提供する際の使用に構成された、インターフェース装置であって、サブスクリプションサービスが、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な複数の選択可能なチャネルを備え、ホームロケーションおよびリモートロケーションがシステムのそれぞれの第1のヘッドエンドおよび第2のヘッドエンドによってサービスを提供され、第2のヘッドエンドが、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な前記サブスクリプションサービスの少なくとも1つのチャネルのためのコンテンツを取得し、前記コンテンツをインターフェース装置へのコンテンツの配信のために利用可能なプログラムストリームに挿入し、それによって、チャネルをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能にするように適応された、インターフェース装置。
【請求項10】
システムユーザのホームロケーションから離れたロケーションにいるユーザに信号配信システム内のサブスクリプションサービスへのアクセスを提供する際の使用のための機器であって、サブスクリプションサービスがホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な複数の選択可能なチャネルを備え、ホームロケーションおよびリモートロケーションがシステムのそれぞれの第1のヘッドエンドおよび第2のヘッドエンドによってサービスを提供され、前記機器が
少なくとも1つのサーバを備えるヘッドエンド機器を備え、ヘッドエンド機器がリモートロケーションにあるインターフェース装置との通信に適応され、
ヘッドエンド機器が、ホームロケーションにいるユーザにとって利用可能な前記サブスクリプションサービスの少なくとも1つのチャネルのためのコンテンツを取得し、前記コンテンツをインターフェース装置へのコンテンツの配信のために利用可能なプログラムストリームに挿入し、それによって、チャネルをリモートロケーションにいるユーザにとってアクセス可能にするように動作可能である、機器。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−102493(P2013−102493A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−189(P2013−189)
【出願日】平成25年1月4日(2013.1.4)
【分割の表示】特願2009−504236(P2009−504236)の分割
【原出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】