ローヤルゼリー含有組成物及びソフトカプセル
【課題】簡易かつ有効にローヤルゼリーの変色が抑制されたローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルを提供する。
【解決手段】ローヤルゼリー含有組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有する。更に、ローヤルゼリー含有組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有するものとすることができる。一方、ソフトカプセルは、上記のローヤルゼリー含有組成物がカプセル皮膜に充填されたものである。
【解決手段】ローヤルゼリー含有組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有する。更に、ローヤルゼリー含有組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有するものとすることができる。一方、ソフトカプセルは、上記のローヤルゼリー含有組成物がカプセル皮膜に充填されたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂を媒体とするローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ローヤルゼリーは、ミツバチの唾液腺から分泌されるゼリー状の物質であり、主成分とされる10−ヒドロキシデセン酸等の脂肪酸の他、各種のアミノ酸、ビタミン類、ミネラル、糖類など多種類の成分を含んでいる。そのため、ローヤルゼリーは、健康の維持や促進に資する成分を豊富に含んだ食品として期待され、液体状、粉末状、製剤状など種々の形態で用いられている。その一つとして、ローヤルゼリーを乾燥処理した粉末を油脂に懸濁させた組成物を、カプセル皮膜に充填したカプセル剤(ソフトカプセル、ハードカプセル)が実施されている。このようにカプセル皮膜に組成物を充填することにより、生ローヤルゼリーとして食する場合に比べて保存性、品質安定性の良いものとなる。また、ローヤルゼリーの乾燥粉末を油脂に懸濁させた組成物をカプセル皮膜に充填することにより、ローヤルゼリー粉末を賦形剤と混合して打錠した錠剤に比べ、耐吸湿性に優れたものとなる。
【0003】
しかしながら、ローヤルゼリーは非常に不安定な物質であるため、カプセル皮膜に封入した場合であっても、元来の乳白色から褐色に、経時的に変化してしまうという問題がある。これは、ローヤルゼリーの成分である脂質の酸化反応や、アミノ酸と糖類とのメイラード反応等に起因していると考えられている。また、カプセル皮膜がゼラチンで形成されている場合は、ゼラチン皮膜とローヤルゼリーとの間でも、メイラード反応が起こると考えられる。
【0004】
そこで、従来、ローヤルゼリーの変色を防止する技術として、生ローヤルゼリーをサイクロデキストリンで包接した後に乾燥処理した粉末を、油脂に懸濁させてカプセル皮膜に封入したソフトカプセルが提案されている(特許文献1参照)。また、ローヤルゼリーを乾燥処理した粉末を、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム等のカルシウム塩と共に油状物質に含有させたローヤルゼリー油状懸濁液、及び、これを内容物とするローヤルゼリーカプセルが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は、生ローヤルゼリーをサイクロデキストリンで包接する工程に手間がかかると共に、コストアップにつながるという問題があった。一方、特許文献2の技術は、白色粉末を混合することによってローヤルゼリーの変色をマスキングするという性質が強く、ローヤルゼリーにおいて変色の原因となる反応が有効に抑制されているかについては疑問であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、簡易かつ有効にローヤルゼリーの変色が抑制されたローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルの提供を、課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明にかかるローヤルゼリー含有組成物は、「ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有する」ことを特徴とする。
【0008】
本発明者らは、検討の結果、ローヤルゼリーの乾燥粉末と共にセサミンを油脂に含有させるのみの極めて簡易な構成でありながら、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0009】
加えて、セサミンはゴマリグナンに含まれる成分であり、ゴマ自体が古くから漢方薬として用いられ、抗炎症作用や高血圧を抑制する作用など、健康の維持や促進に資すると期待されている食品である。すなわち、セサミンは、単にローヤルゼリーの変色を抑制するために添加される成分にとどまらず、セサミン自体もローヤルゼリーと共に、摂取の目的成分となり得る。従って、従来の技術では、ローヤルゼリーの変色を抑制するために他の成分を添加することによって、摂取の目的成分の含有量が低下するおそれがあったのに対し、上記構成の本発明では、摂取の目的となる成分の含有量を十分に確保しつつ、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制することができる。
【0010】
なお、本発明のローヤルゼリー含有組成物には、ローヤルゼリーの乾燥粉末、油脂、セサミンに加えて、界面活性剤(乳化剤)や、粉末及び油脂の比重の違いに起因する分離を抑制する安定化剤を含有させることができる。ここで、界面活性剤としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等を例示することができる。また、安定化剤としては、ミツロウなどのワックス類、硬化油を例示することができる。
【0011】
本発明にかかるローヤルゼリー含有組成物は、上記構成に加え、「ローヤルゼリーの前記乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有する」ものとすることができる。
【0012】
上記構成とすることにより、後述のように、ローヤルゼリーの変色を十分に抑制することができる。なお、検討の結果、セサミンの含有量は多いほどローヤルゼリーの変色が抑制されると考えられたが、ローヤルゼリー含有組成物の主成分をローヤルゼリーとする観点からは、セサミンの含有量はローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して100重量部未満とすることが望ましい。また、推奨されている一日の摂取目安量は、ローヤルゼリーが生換算で500mg〜3000mg(粉末換算で約170mg〜1000mg)であるのに対し、セサミンが60mg〜70mgであることを考慮して、セサミンの含有量の上限をローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して6重量部〜40重量部とすることができる。
【0013】
次に、本発明にかかるソフトカプセルは、「上記構成のローヤルゼリー含有組成物が、カプセル皮膜に充填されている」ことを特徴とする。
【0014】
ソフトカプセルは、カプセル皮膜の透明な外観に高い市場価値を有する。そのため、充填された内容物が経時的に変色すると、それがカプセル皮膜を介して視認され、市場価値を損なうおそれがある。これに対し、本発明のソフトカプセルでは、上記のようにローヤルゼリー含有組成物の変色が抑制されているため、内容物の品質に加えてソフトカプセルの美しい外観が保持される。
【0015】
また、ともに健康の維持や促進に資する食品としての期待の高いローヤルゼリーとセサミンとの双方を含有しているソフトカプセルという、新規かつ需要者にとって魅力的なソフトカプセルを、提供することができる。
【0016】
本発明にかかるソフトカプセルは、上記構成に加え、「前記カプセル皮膜は、ゼラチンを含有する」ものとすることもできる。
【0017】
ゼラチンは、温度変化により可逆的にゾル・ゲル変化すること、皮膜形成能に優れると共に形成された皮膜の機械的強度が高いこと、体内で崩壊又は溶解し易いこと、それ自体が栄養的価値を有し体内に吸収され易いこと等、ソフトカプセルの皮膜基剤としての利点を多く有している。また、ゼラチンは、非常に透明で光沢のある美しいカプセル皮膜を形成できるという利点も有している。これらの利点により、ゼラチンは、一般的なソフトカプセルの皮膜基剤として多用されている。ところが、ゼラチンのカプセル皮膜にローヤルゼリーを含有する組成物を充填した場合は、上述したように、ゼラチンとローヤルゼリーとの間でメイラード反応が起こることにより、組成物のみならずカプセル皮膜も変色し、外観が損なわれるおそれがあった。
【0018】
これに対し、本発明では、ローヤルゼリー含有組成物にセサミンが含有されていることにより、カプセル皮膜の変色をも有効に抑制されるため、ゼラチンの上記の利点が十分に発揮されたソフトカプセルを提供することができる。
【0019】
なお、カプセル皮膜は、ゼラチンに加えて、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリエチレングリコール等の可塑剤を含有させることができる。また、カラメルやタール色素等の着色剤、酸化チタン等の光隠ぺい剤、パラベン等の防腐剤を含有させても構わない。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明の効果として、簡易かつ有効にローヤルゼリーの変色が抑制されたローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】セサミン(組成S)、アスコルビン酸(組成C)、及び、トコフェロール(組成E)について、ローヤルゼリーの変色を抑制する作用を対比したグラフである。
【図2】ローヤルゼリー乾燥粉末に対するセサミンの割合と、ローヤルゼリーの変色を抑制する作用との関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態であるローヤルゼリー含有組成物(以下、単に「組成物」と称することがある)、及び、該組成物が充填された本実施形態のソフトカプセルについて説明する。本実施形態の組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有するものである。
【0023】
より詳細には、本実施形態では、ローヤルゼリーの乾燥粉末として、ローヤルゼリーを凍結乾燥した粉末を使用し、油脂として中鎖脂肪酸トリグリセリドを使用している。また、界面活性剤として大豆由来のレシチンを、安定化剤としてミツロウを使用している。
【0024】
次に、本実施形態の組成物において、ローヤルゼリーの変色を抑制する成分として、セサミンを採択した根拠となる検討結果を示す。検討は、表1に示す組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの四種類の組成物を用いて行った。ここで、組成Rは、ローヤルゼリー乾燥粉末、油脂、レシチン、ミツロウを含有し、その他の成分を含有しない組成である。組成Sは、組成Rの成分に加えて、セサミンを70質量%含むゴマエキス粉末を含有する組成である。また、組成C及び組成Eは、それぞれ組成Rの成分に加えて、食品や製剤において成分の変色を抑制するために従前より用いられることがあるアスコルビン酸、及び、トコフェロールを含有する組成である。なお、トコフェロールはトコールのメチル化誘導体であり、メチル基の位置によりα,β,γ,δ型が存在するが、組成Eに使用したトコフェロールは、これらの四つの型を包含する総トコフェロールを50質量%含有している。
【0025】
これらの組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの組成物は、何れもローヤルゼリー、ミツロウ、レシチンを同一の割合(質量%)で含有していると共に、組成S、組成C、及び、組成Eはそれぞれセサミン、アスコルビン酸、トコフェロールをほぼ同一の割合(質量%)で含有している。
【0026】
【表1】

【0027】
組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの組成物を、冷蔵保存温度に相当する10℃で保存し、保存開始時と所定期間経過後との色差を求めることにより、経時的な変色の度合いを評価した。色差は、JIS Z8729、及び、JIS Z8730に則り、L*a*b*表色系における明度L*の差△L*、及び、色座標a*,b*の差である△a*,△b*により、次の式によって算出した。
色差△E*ab={(△L*)2+(△a*)2+(△b*)2}1/2
【0028】
測定には、簡易型分光色差計 NF333、及び、付属の色彩管理ソフト Color Mate 5(日本電色工業株式会社)を使用し、下記の測定条件で行った。
測定法の種類:分光測色方法(反射)
波長範囲:400nm〜700nm
波長間隔:20nm
測色用標準イルミナント:補助標準イルミナントC
幾何条件:(0℃,45c)
【0029】
色差△E*abは、L*a*b*座標で表示される色空間における距離に相当し、距離が小さいほど、対比される二色(ここでは、保存開始時の色と所定期間経過後の色)は近似する。一般的には、色差が3.2未満の場合は同じ色であると感じられ、3.2以上になると肉眼で色の違いが視認されると言われている。そこで、上記の測定結果をもとに、四種類の組成物について、色差△E*abが3.0に達するまでの日数を求めた。この日数の値が大きいほど、経時的な変色が抑制されていると判断することができる。測定の結果、色差△E*abが3.0に達するまでの日数は、組成Rでは90日、組成Sでは260日、組成Cでは226日、組成Eでは85日であった。この結果をグラフ化して図1に示す。
【0030】
図1から明らかなように、ローヤルゼリー含有組成物にセサミンを含有させることにより(組成S)、変色が大きく抑制されていることが分かる。アスコルビン酸によっても変色を抑制する効果が得られたが(組成C)、その抑制効果はセサミンの方が大きいものであった。なお、トコフェロールを含有させた組成Eの色差は、何も添加しない組成Rの色差と同程度であり、トコフェロールではローヤルゼリーの変色を抑制する作用は得られなかった。
【0031】
以上のように、ローヤルゼリーの乾燥粉末を油脂に懸濁させた組成物に、更にセサミンを含有させた本実施形態のローヤルゼリー含有組成物によれば、それ自体が健康の維持または促進に資する成分として摂取の目的となり得る成分によって、有効にローヤルゼリーの変色を抑制することができる。
【実施例】
【0032】
次に、セサミンの含有割合を異ならせた四種類の組成S−1〜S−4について、変色の抑制作用を対比した結果を示す。変色の度合いは、上記と同様に、冷蔵保存温度に相当する10℃における、保存開始時と所定期間経過後との色差を求めることにより評価した。表2に、組成S−1〜組成S−4を、組成Rと対比して示す。
【0033】
【表2】

【0034】
また、表3に、組成S−1〜組成S−4について、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合(重量部)を示すと共に、色差△E*abが3.0に達するまでの日数を併せて示す。また、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合(重量部)と色差△E*abが3.0に達するまでの日数との関係を、グラフ化して図2に示す。
【0035】
【表3】

【0036】
図2から明らかなように、セサミンの含有量が多くなるほど、変色を抑制する(変色を遅延させる)作用が大きくなった。特に、ローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合が1.7重量部以上の組成S−2,S−3,S−4では、もともとの色が5カ月以上保持されており、ローヤルゼリーの変色が極めて有効に抑制されていた。
【0037】
また、図2のグラフにおいては、各測定点から一次の近似曲線を得ることができ(図中に近似式を記載)、この近似曲線から次のことを読み取ることができる。すなわち、セサミンを添加しない場合に変色が視認され始める経過日数である90日(約3カ月)から、変色が視認され始める時期を1カ月遅延させるためには、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合を1.0重量部とすれば良い。また、変色が視認され始めるまでの期間を、90日(約3カ月)から二倍の6カ月とするためには、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合を2.8重量部とすれば良いと言うことができる。
【0038】
以上の実施例から、比較的少量のセサミンを含有させることによって、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制できることが分かる。
【0039】
上記の本実施形態のローヤルゼリー含有組成物は、カプセル皮膜に充填してソフトカプセルとすることができる。かかるソフトカプセルの製造工程は、例えば、カプセル皮膜液を調製する調製工程、カプセル皮膜液を流延しフィルム化すると共に、内部にローヤルゼリー含有組成物を充填しヒートシールする成形工程、成形されたソフトカプセルを乾燥させる乾燥工程で構成させることができる。
【0040】
具体的には、調製工程では、ゼラチンを可塑剤と共に水に加熱溶解させ、所望する粘度の混合液を調製する。このとき、必要に応じて、着色剤、光隠ぺい剤等の添加物を添加する。その後、混合液を脱泡処理してカプセル皮膜液を得る。
【0041】
成形工程は、ロータリーダイ法または滴下法により行うことができる。例えば、ロータリーダイ法では、一般的に、カプセル皮膜液をシート状に成形するキャスティングドラムと、外表面に成形鋳型が形成された一対のダイロールと、ダイロール間に配されたくさび状のセグメントと、セグメント内に内容物を圧入すると共にセグメントの先端から内容物を押し出すポンプとを主に具備するロータリーダイ式成形装置を使用する。
【0042】
このような装置では、まず、60〜100℃に保持されてゾル状態にあるカプセル皮膜液が、キャスティングドラム表面に流延され、冷却されてゲル化することによりシート化される。次に、形成されたシートの二枚が、セグメントに沿って一対のダイロール間に送入される。そして、一対のダイロールの相反する方向への回転に伴い、二枚のシートがヒートシールされて上方に開放したカプセルが形成されると、この中にセグメントから押し出された内容物(ローヤルゼリー含有組成物)が充填される。これと同時に、二枚のシートが上部でヒートシールされ、閉じた内部空間に内容物が充填されたソフトカプセルが形成される。
【0043】
成形されたカプセルは、その後の乾燥工程において、所定の水分含量となるまで調湿乾燥機内で乾燥させる。
【0044】
このようにして製造された本実施形態のソフトカプセルは、セサミンによってローヤルゼリー含有組成物の変色が抑制されていると同時に、ローヤルゼリーとゼラチンとの反応によるカプセル皮膜の変色も抑制されているため、内容物の変色が抑制されていると共に、ソフトカプセルの美しい外観も保持される。
【0045】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0046】
例えば、上記では、本実施形態のローヤルゼリー含有組成物をゼラチンのカプセル皮膜に充填してソフトカプセルとする場合を例示したが、カプセル皮膜の基剤はゼラチンに限定されるものではなく、非ゼラチンのソフトカプセル皮膜にローヤルゼリー含有組成物を充填しても良い。また、ローヤルゼリー含有組成物を充填するカプセル皮膜はソフトカプセルのカプセル皮膜に限定されず、ハードカプセルのカプセル皮膜であっても良い。更に、本実施形態のローヤルゼリー含有組成物は、カプセル皮膜内に充填することなく、液状またはペースト状で使用することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開平04−36159号公報
【特許文献2】特開平11−266804号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、油脂を媒体とするローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ローヤルゼリーは、ミツバチの唾液腺から分泌されるゼリー状の物質であり、主成分とされる10−ヒドロキシデセン酸等の脂肪酸の他、各種のアミノ酸、ビタミン類、ミネラル、糖類など多種類の成分を含んでいる。そのため、ローヤルゼリーは、健康の維持や促進に資する成分を豊富に含んだ食品として期待され、液体状、粉末状、製剤状など種々の形態で用いられている。その一つとして、ローヤルゼリーを乾燥処理した粉末を油脂に懸濁させた組成物を、カプセル皮膜に充填したカプセル剤(ソフトカプセル、ハードカプセル)が実施されている。このようにカプセル皮膜に組成物を充填することにより、生ローヤルゼリーとして食する場合に比べて保存性、品質安定性の良いものとなる。また、ローヤルゼリーの乾燥粉末を油脂に懸濁させた組成物をカプセル皮膜に充填することにより、ローヤルゼリー粉末を賦形剤と混合して打錠した錠剤に比べ、耐吸湿性に優れたものとなる。
【0003】
しかしながら、ローヤルゼリーは非常に不安定な物質であるため、カプセル皮膜に封入した場合であっても、元来の乳白色から褐色に、経時的に変化してしまうという問題がある。これは、ローヤルゼリーの成分である脂質の酸化反応や、アミノ酸と糖類とのメイラード反応等に起因していると考えられている。また、カプセル皮膜がゼラチンで形成されている場合は、ゼラチン皮膜とローヤルゼリーとの間でも、メイラード反応が起こると考えられる。
【0004】
そこで、従来、ローヤルゼリーの変色を防止する技術として、生ローヤルゼリーをサイクロデキストリンで包接した後に乾燥処理した粉末を、油脂に懸濁させてカプセル皮膜に封入したソフトカプセルが提案されている(特許文献1参照)。また、ローヤルゼリーを乾燥処理した粉末を、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム等のカルシウム塩と共に油状物質に含有させたローヤルゼリー油状懸濁液、及び、これを内容物とするローヤルゼリーカプセルが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
しかしながら、特許文献1の技術は、生ローヤルゼリーをサイクロデキストリンで包接する工程に手間がかかると共に、コストアップにつながるという問題があった。一方、特許文献2の技術は、白色粉末を混合することによってローヤルゼリーの変色をマスキングするという性質が強く、ローヤルゼリーにおいて変色の原因となる反応が有効に抑制されているかについては疑問であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、簡易かつ有効にローヤルゼリーの変色が抑制されたローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルの提供を、課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明にかかるローヤルゼリー含有組成物は、「ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有する」ことを特徴とする。
【0008】
本発明者らは、検討の結果、ローヤルゼリーの乾燥粉末と共にセサミンを油脂に含有させるのみの極めて簡易な構成でありながら、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0009】
加えて、セサミンはゴマリグナンに含まれる成分であり、ゴマ自体が古くから漢方薬として用いられ、抗炎症作用や高血圧を抑制する作用など、健康の維持や促進に資すると期待されている食品である。すなわち、セサミンは、単にローヤルゼリーの変色を抑制するために添加される成分にとどまらず、セサミン自体もローヤルゼリーと共に、摂取の目的成分となり得る。従って、従来の技術では、ローヤルゼリーの変色を抑制するために他の成分を添加することによって、摂取の目的成分の含有量が低下するおそれがあったのに対し、上記構成の本発明では、摂取の目的となる成分の含有量を十分に確保しつつ、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制することができる。
【0010】
なお、本発明のローヤルゼリー含有組成物には、ローヤルゼリーの乾燥粉末、油脂、セサミンに加えて、界面活性剤(乳化剤)や、粉末及び油脂の比重の違いに起因する分離を抑制する安定化剤を含有させることができる。ここで、界面活性剤としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等を例示することができる。また、安定化剤としては、ミツロウなどのワックス類、硬化油を例示することができる。
【0011】
本発明にかかるローヤルゼリー含有組成物は、上記構成に加え、「ローヤルゼリーの前記乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有する」ものとすることができる。
【0012】
上記構成とすることにより、後述のように、ローヤルゼリーの変色を十分に抑制することができる。なお、検討の結果、セサミンの含有量は多いほどローヤルゼリーの変色が抑制されると考えられたが、ローヤルゼリー含有組成物の主成分をローヤルゼリーとする観点からは、セサミンの含有量はローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して100重量部未満とすることが望ましい。また、推奨されている一日の摂取目安量は、ローヤルゼリーが生換算で500mg〜3000mg(粉末換算で約170mg〜1000mg)であるのに対し、セサミンが60mg〜70mgであることを考慮して、セサミンの含有量の上限をローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対して6重量部〜40重量部とすることができる。
【0013】
次に、本発明にかかるソフトカプセルは、「上記構成のローヤルゼリー含有組成物が、カプセル皮膜に充填されている」ことを特徴とする。
【0014】
ソフトカプセルは、カプセル皮膜の透明な外観に高い市場価値を有する。そのため、充填された内容物が経時的に変色すると、それがカプセル皮膜を介して視認され、市場価値を損なうおそれがある。これに対し、本発明のソフトカプセルでは、上記のようにローヤルゼリー含有組成物の変色が抑制されているため、内容物の品質に加えてソフトカプセルの美しい外観が保持される。
【0015】
また、ともに健康の維持や促進に資する食品としての期待の高いローヤルゼリーとセサミンとの双方を含有しているソフトカプセルという、新規かつ需要者にとって魅力的なソフトカプセルを、提供することができる。
【0016】
本発明にかかるソフトカプセルは、上記構成に加え、「前記カプセル皮膜は、ゼラチンを含有する」ものとすることもできる。
【0017】
ゼラチンは、温度変化により可逆的にゾル・ゲル変化すること、皮膜形成能に優れると共に形成された皮膜の機械的強度が高いこと、体内で崩壊又は溶解し易いこと、それ自体が栄養的価値を有し体内に吸収され易いこと等、ソフトカプセルの皮膜基剤としての利点を多く有している。また、ゼラチンは、非常に透明で光沢のある美しいカプセル皮膜を形成できるという利点も有している。これらの利点により、ゼラチンは、一般的なソフトカプセルの皮膜基剤として多用されている。ところが、ゼラチンのカプセル皮膜にローヤルゼリーを含有する組成物を充填した場合は、上述したように、ゼラチンとローヤルゼリーとの間でメイラード反応が起こることにより、組成物のみならずカプセル皮膜も変色し、外観が損なわれるおそれがあった。
【0018】
これに対し、本発明では、ローヤルゼリー含有組成物にセサミンが含有されていることにより、カプセル皮膜の変色をも有効に抑制されるため、ゼラチンの上記の利点が十分に発揮されたソフトカプセルを提供することができる。
【0019】
なお、カプセル皮膜は、ゼラチンに加えて、グリセリン、ソルビトール、マルチトール、ポリエチレングリコール等の可塑剤を含有させることができる。また、カラメルやタール色素等の着色剤、酸化チタン等の光隠ぺい剤、パラベン等の防腐剤を含有させても構わない。
【発明の効果】
【0020】
以上のように、本発明の効果として、簡易かつ有効にローヤルゼリーの変色が抑制されたローヤルゼリー含有組成物、及び、該ローヤルゼリー含有組成物が充填されたソフトカプセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】セサミン(組成S)、アスコルビン酸(組成C)、及び、トコフェロール(組成E)について、ローヤルゼリーの変色を抑制する作用を対比したグラフである。
【図2】ローヤルゼリー乾燥粉末に対するセサミンの割合と、ローヤルゼリーの変色を抑制する作用との関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態であるローヤルゼリー含有組成物(以下、単に「組成物」と称することがある)、及び、該組成物が充填された本実施形態のソフトカプセルについて説明する。本実施形態の組成物は、ローヤルゼリーの乾燥粉末と、油脂と、セサミンとを含有するものである。
【0023】
より詳細には、本実施形態では、ローヤルゼリーの乾燥粉末として、ローヤルゼリーを凍結乾燥した粉末を使用し、油脂として中鎖脂肪酸トリグリセリドを使用している。また、界面活性剤として大豆由来のレシチンを、安定化剤としてミツロウを使用している。
【0024】
次に、本実施形態の組成物において、ローヤルゼリーの変色を抑制する成分として、セサミンを採択した根拠となる検討結果を示す。検討は、表1に示す組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの四種類の組成物を用いて行った。ここで、組成Rは、ローヤルゼリー乾燥粉末、油脂、レシチン、ミツロウを含有し、その他の成分を含有しない組成である。組成Sは、組成Rの成分に加えて、セサミンを70質量%含むゴマエキス粉末を含有する組成である。また、組成C及び組成Eは、それぞれ組成Rの成分に加えて、食品や製剤において成分の変色を抑制するために従前より用いられることがあるアスコルビン酸、及び、トコフェロールを含有する組成である。なお、トコフェロールはトコールのメチル化誘導体であり、メチル基の位置によりα,β,γ,δ型が存在するが、組成Eに使用したトコフェロールは、これらの四つの型を包含する総トコフェロールを50質量%含有している。
【0025】
これらの組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの組成物は、何れもローヤルゼリー、ミツロウ、レシチンを同一の割合(質量%)で含有していると共に、組成S、組成C、及び、組成Eはそれぞれセサミン、アスコルビン酸、トコフェロールをほぼ同一の割合(質量%)で含有している。
【0026】
【表1】

【0027】
組成R、組成S、組成C、及び、組成Eの組成物を、冷蔵保存温度に相当する10℃で保存し、保存開始時と所定期間経過後との色差を求めることにより、経時的な変色の度合いを評価した。色差は、JIS Z8729、及び、JIS Z8730に則り、L*a*b*表色系における明度L*の差△L*、及び、色座標a*,b*の差である△a*,△b*により、次の式によって算出した。
色差△E*ab={(△L*)2+(△a*)2+(△b*)2}1/2
【0028】
測定には、簡易型分光色差計 NF333、及び、付属の色彩管理ソフト Color Mate 5(日本電色工業株式会社)を使用し、下記の測定条件で行った。
測定法の種類:分光測色方法(反射)
波長範囲:400nm〜700nm
波長間隔:20nm
測色用標準イルミナント:補助標準イルミナントC
幾何条件:(0℃,45c)
【0029】
色差△E*abは、L*a*b*座標で表示される色空間における距離に相当し、距離が小さいほど、対比される二色(ここでは、保存開始時の色と所定期間経過後の色)は近似する。一般的には、色差が3.2未満の場合は同じ色であると感じられ、3.2以上になると肉眼で色の違いが視認されると言われている。そこで、上記の測定結果をもとに、四種類の組成物について、色差△E*abが3.0に達するまでの日数を求めた。この日数の値が大きいほど、経時的な変色が抑制されていると判断することができる。測定の結果、色差△E*abが3.0に達するまでの日数は、組成Rでは90日、組成Sでは260日、組成Cでは226日、組成Eでは85日であった。この結果をグラフ化して図1に示す。
【0030】
図1から明らかなように、ローヤルゼリー含有組成物にセサミンを含有させることにより(組成S)、変色が大きく抑制されていることが分かる。アスコルビン酸によっても変色を抑制する効果が得られたが(組成C)、その抑制効果はセサミンの方が大きいものであった。なお、トコフェロールを含有させた組成Eの色差は、何も添加しない組成Rの色差と同程度であり、トコフェロールではローヤルゼリーの変色を抑制する作用は得られなかった。
【0031】
以上のように、ローヤルゼリーの乾燥粉末を油脂に懸濁させた組成物に、更にセサミンを含有させた本実施形態のローヤルゼリー含有組成物によれば、それ自体が健康の維持または促進に資する成分として摂取の目的となり得る成分によって、有効にローヤルゼリーの変色を抑制することができる。
【実施例】
【0032】
次に、セサミンの含有割合を異ならせた四種類の組成S−1〜S−4について、変色の抑制作用を対比した結果を示す。変色の度合いは、上記と同様に、冷蔵保存温度に相当する10℃における、保存開始時と所定期間経過後との色差を求めることにより評価した。表2に、組成S−1〜組成S−4を、組成Rと対比して示す。
【0033】
【表2】

【0034】
また、表3に、組成S−1〜組成S−4について、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合(重量部)を示すと共に、色差△E*abが3.0に達するまでの日数を併せて示す。また、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合(重量部)と色差△E*abが3.0に達するまでの日数との関係を、グラフ化して図2に示す。
【0035】
【表3】

【0036】
図2から明らかなように、セサミンの含有量が多くなるほど、変色を抑制する(変色を遅延させる)作用が大きくなった。特に、ローヤルゼリーの乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合が1.7重量部以上の組成S−2,S−3,S−4では、もともとの色が5カ月以上保持されており、ローヤルゼリーの変色が極めて有効に抑制されていた。
【0037】
また、図2のグラフにおいては、各測定点から一次の近似曲線を得ることができ(図中に近似式を記載)、この近似曲線から次のことを読み取ることができる。すなわち、セサミンを添加しない場合に変色が視認され始める経過日数である90日(約3カ月)から、変色が視認され始める時期を1カ月遅延させるためには、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合を1.0重量部とすれば良い。また、変色が視認され始めるまでの期間を、90日(約3カ月)から二倍の6カ月とするためには、ローヤルゼリー乾燥粉末100重量部に対するセサミンの割合を2.8重量部とすれば良いと言うことができる。
【0038】
以上の実施例から、比較的少量のセサミンを含有させることによって、ローヤルゼリーの変色を有効に抑制できることが分かる。
【0039】
上記の本実施形態のローヤルゼリー含有組成物は、カプセル皮膜に充填してソフトカプセルとすることができる。かかるソフトカプセルの製造工程は、例えば、カプセル皮膜液を調製する調製工程、カプセル皮膜液を流延しフィルム化すると共に、内部にローヤルゼリー含有組成物を充填しヒートシールする成形工程、成形されたソフトカプセルを乾燥させる乾燥工程で構成させることができる。
【0040】
具体的には、調製工程では、ゼラチンを可塑剤と共に水に加熱溶解させ、所望する粘度の混合液を調製する。このとき、必要に応じて、着色剤、光隠ぺい剤等の添加物を添加する。その後、混合液を脱泡処理してカプセル皮膜液を得る。
【0041】
成形工程は、ロータリーダイ法または滴下法により行うことができる。例えば、ロータリーダイ法では、一般的に、カプセル皮膜液をシート状に成形するキャスティングドラムと、外表面に成形鋳型が形成された一対のダイロールと、ダイロール間に配されたくさび状のセグメントと、セグメント内に内容物を圧入すると共にセグメントの先端から内容物を押し出すポンプとを主に具備するロータリーダイ式成形装置を使用する。
【0042】
このような装置では、まず、60〜100℃に保持されてゾル状態にあるカプセル皮膜液が、キャスティングドラム表面に流延され、冷却されてゲル化することによりシート化される。次に、形成されたシートの二枚が、セグメントに沿って一対のダイロール間に送入される。そして、一対のダイロールの相反する方向への回転に伴い、二枚のシートがヒートシールされて上方に開放したカプセルが形成されると、この中にセグメントから押し出された内容物(ローヤルゼリー含有組成物)が充填される。これと同時に、二枚のシートが上部でヒートシールされ、閉じた内部空間に内容物が充填されたソフトカプセルが形成される。
【0043】
成形されたカプセルは、その後の乾燥工程において、所定の水分含量となるまで調湿乾燥機内で乾燥させる。
【0044】
このようにして製造された本実施形態のソフトカプセルは、セサミンによってローヤルゼリー含有組成物の変色が抑制されていると同時に、ローヤルゼリーとゼラチンとの反応によるカプセル皮膜の変色も抑制されているため、内容物の変色が抑制されていると共に、ソフトカプセルの美しい外観も保持される。
【0045】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0046】
例えば、上記では、本実施形態のローヤルゼリー含有組成物をゼラチンのカプセル皮膜に充填してソフトカプセルとする場合を例示したが、カプセル皮膜の基剤はゼラチンに限定されるものではなく、非ゼラチンのソフトカプセル皮膜にローヤルゼリー含有組成物を充填しても良い。また、ローヤルゼリー含有組成物を充填するカプセル皮膜はソフトカプセルのカプセル皮膜に限定されず、ハードカプセルのカプセル皮膜であっても良い。更に、本実施形態のローヤルゼリー含有組成物は、カプセル皮膜内に充填することなく、液状またはペースト状で使用することも可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開平04−36159号公報
【特許文献2】特開平11−266804号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローヤルゼリーの乾燥粉末と、
油脂と、
セサミンと
を含有することを特徴とするローヤルゼリー含有組成物。
【請求項2】
ローヤルゼリーの前記乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有する
ことを特徴とする請求項1に記載のローヤルゼリー含有組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のローヤルゼリー含有組成物が、カプセル皮膜に充填されている
ことを特徴とするソフトカプセル。
【請求項4】
前記カプセル皮膜は、ゼラチンを含有する
ことを特徴とする請求項3に記載のソフトカプセル。
【請求項1】
ローヤルゼリーの乾燥粉末と、
油脂と、
セサミンと
を含有することを特徴とするローヤルゼリー含有組成物。
【請求項2】
ローヤルゼリーの前記乾燥粉末100重量部に対して、セサミンを1.7重量部以上含有する
ことを特徴とする請求項1に記載のローヤルゼリー含有組成物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のローヤルゼリー含有組成物が、カプセル皮膜に充填されている
ことを特徴とするソフトカプセル。
【請求項4】
前記カプセル皮膜は、ゼラチンを含有する
ことを特徴とする請求項3に記載のソフトカプセル。
【図1】


【図2】




【図2】


【公開番号】特開2012−110253(P2012−110253A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260067(P2010−260067)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(500022683)八幡物産株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(500022683)八幡物産株式会社 (4)
【Fターム(参考)】
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