説明

ローラコンベヤ

【課題】搬送ローラの組付けが容易であって、該組付け専用の工具を必要とせず、コンベヤフレームの外側面にローラ軸や固定具等の突起がなく、安全なローラコンベヤを提供する。
【解決手段】搬送ローラ軸方向両側に対設された対をなすコンベヤフレーム間に、回転自在の複数の搬送ローラを所定ピッチに並列させて橋架支承し、長方形の一枚の板の長辺方向に沿って第1および第2の折目線が設けられ、第1の折目線を挟んで所定ピッチの切欠孔部が形成され、上記第1および第2の折目線がそれぞれ山折またはそれぞれ谷折されてなり、上記第1の折目線で山折または谷折された切欠孔部に搬送ローラの軸両端部を嵌め込み、この搬送ローラの軸両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれることにより、搬送ローラのローラ軸が係止固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はローラコンベヤに関し、特に簡易な方法でローラを脱着できるとともに、ローラ軸がコンベヤフレーム外側に突出しないローラコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のローラコンベヤの一例を図7に示す。図7(a)は側面図であり、図7(b)はB方向からの図である。
このローラコンベヤは、断面形状がコの字型の1対のコンベヤフレーム16間に複数の搬送ローラ17が橋架支承されている。複数のローラ17はそれぞれの軸18の端部がRピン19で係止され、ローラ軸の移動を規制している。
このローラコンベヤの組付け工程を図8に示す。図8(a)〜(f)は組付け工程図である。
1対のコンベヤフレームを支持パイプ20を用いて一体化する。この1対のコンベヤフレームの一方には丸型取付孔が設けられており他方には半月型取付孔が設けられている(図8(a))。
次に、搬送ローラを斜めにして、該搬送ローラのローラ軸の一方の端部(断面を半月形状にする上記加工を施していない方の端部)をコンベヤフレームに設けられた丸型取付孔に差込む(図8(b))。
ローラ軸を丸型取付孔に押し入れ、ローラ軸の他方の端部(断面を半月形状にする上記加工を施した方の端部)を対向するボス面まで押し込む(図8(c))。
ローラ軸を水平な位置まで動かし(図8(d))、軸の半月形状とフレームの半月孔の向きを合わせ、軸の丸側を押しフレームに通す(図8(e))。
最後に、ローラ軸の半月側のピン穴にRピン19を挿し込んで、組み付けが完了する(図8(f))。
【0003】
上記従来のローラコンベヤは、使用されているRピン19を搬送ローラ軸端部毎に取り付けるため、取り付け忘れが起こり易かったり、ローラコンベヤ運送中にRピンの差込方向と逆の方向に不意に力が加わりRピンが欠落し、ローラが抜け落ちたりする。また、ローラ軸を固定するために、搬送ローラのローラ軸端部を半月形状に加工したりしなければならないという問題がある。
【0004】
また、コンベヤフレームと搬送ローラとの取付け方法に特徴あるローラコンベヤが特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されている。
特許文献1で開示されているローラコンベヤは、転送ローラのローラ軸の端部がローラフレームに覆われる構造を有しているが、転送ローラ内部にバネを内蔵する構造を設ける必要があり、また、該バネを圧縮して該ローラ軸を押し込むための専用工具が必要となる。
特許文献2で開示されているローラコンベヤは、断面形状がL字型のコンベヤフレームを用いたローラコンベヤである。L字型コンベヤフレームの上側には切欠部が設けられており、搬送ローラのローラ軸の端部を該コンベヤフレームの上方から該切欠部に嵌め合わすことにより、搬送ローラの組付けがなされる。このローラコンベヤは、嵌め合わしたローラ軸の移動を規制するための係止ピンが必要となる。
特許文献3のローラコンベヤは、金属の押出し加工法により製造された単一部材からなるコンベヤフレームを用いたローラコンベヤである。このコンベヤフレームには、切欠部およびローラ軸支持部が形成されている。このローラコンベヤは、組み立て時に、全ての搬送ローラのローラ軸の両端をコンベヤフレームの所定位置へ水平方向に差込む必要があり、この作業は容易でない。
【0005】
【特許文献1】特開平10−245112号公報
【特許文献2】実開平06−53520号公報
【特許文献3】特開平07−101527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題に対処するためになされたものであり、搬送ローラの組付けが容易であって、該組付け専用の工具を必要とせず、Rピンやアタッチメント等のローラ軸の移動を規制するための専用別部材を必要とせず、コンベヤフレームの外側面にローラ軸や固定具等の突起がなく、安全なローラコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のローラコンベヤは、搬送ローラ軸方向両側に対設された対をなすコンベヤフレーム間に、回転自在の複数の搬送ローラを所定ピッチに並列させて橋架支承したローラコンベヤであって、前記コンベヤフレームは、長方形の一枚の板の長辺方向に沿って第1および第2の折目線が設けられ、上記第1の折目線を挟んで所定ピッチの切欠孔部が形成され、該切欠孔部の上記折目線方向の幅は上記搬送ローラのローラ軸を嵌脱可能に嵌め込むことができる幅であり、該切欠孔部は、上記板の長辺部と上記第1の折目線の間の領域と、上記第1の折目線と上記第2の折目線の間の領域の両方にわたって存在し、上記第1および第2の折目線がそれぞれ山折またはそれぞれ谷折されてなり、上記第1の折目線で山折または谷折された切欠孔部に上記搬送ローラの軸両端部を嵌め込み、この搬送ローラの軸両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれることにより、搬送ローラのローラ軸が係止固定されることを特徴とする。
【0008】
また、上記第1および第2の折目線でそれぞれ山折またはそれぞれ谷折され、前記第1の折目線と前記長辺部との間を内側とする1対のコンベヤフレーム同士を支持パイプで固定するための支持パイプ取付孔を有し、この支持パイプ取付孔は、上記それぞれ山折またはそれぞれ谷折されたコンベヤフレームの内側および外側に設けられ、上記内側に設けられる取付孔において上記支持パイプが固定具によって固定され、上記外側に設けられる取付孔は上記固定具が通過できる大きさであることを特徴する。
【0009】
また、上記支持パイプは両端がタップ加工されたパイプであり、上記内側に設けられる取付孔は上記支持パイプが挿通しない大きさであり、上記固定具はボルトであることを特徴する。
あるいは、上記支持パイプは両端がねじ切り加工されたパイプであり、上記内側に設けられる取付孔は上記支持パイプを挿通できる大きさであり、上記固定具はナットであることを特徴する。
【0010】
また、上記コンベヤフレームは、長方形の一枚の板の長辺方向に沿って上記第2の折目線の外側に更に第3の折目線が設けられ、上記第2の折目線から第3の折目線までの長さは、上記第1の折目線とコンベヤフレーム長辺部との長さよりも距離が長く、コンベヤフレームは上記第3の折目線で山折または谷折されていることを特徴とする。
上記コンベヤフレームを内部から支えるフレーム補強部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のローラコンベヤは、第1および第2の折目線がそれぞれ山折されてなり、第1の折目線で山折された切欠孔部に搬送ローラの軸両端部を嵌め込み、この搬送ローラの軸両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれることにより、搬送ローラのローラ軸が係止固定される。本発明のローラコンベヤは、搬送ローラの組付けが容易であって、組付け専用の工具を必要とせず、また、従来のローラコンベヤのようにRピンやアタッチメント等のローラ軸の移動を規制するための専用別部材を用いる必要がない。また、コンベヤフレームの外側面にはローラ軸端部や固定具等の突起がないため、作業上の安全性が確保される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のローラコンベヤを構成するコンベヤフレームを図1、図2および図3により説明する。図1はコンベヤフレームの斜視図であり、図2はコンベヤフレームの展開図であり、図3は図1のA方向からみた図である。
【0013】
コンベヤフレーム1は、図1、図3に示すように、一辺の一部が開いた箱型の断面形状を有し、内側部2、上辺部3、外側部4、基底部5、内側部2と上辺部3とがなす角部にある切欠孔部6、外側部支持パイプ取付孔7および内側部支持パイプ取付孔8とから構成される。
このコンベヤフレーム1は、図2の展開図に示す、長方形の一枚の板9の長辺方向に沿って設けられた折目線10a、10b、10cをそれぞれ山折することで形成できる。なお、折目線10a、10b、10cをそれぞれ谷折することでも同一形状のコンベヤフレームを形成できる。また、折目線10aおよび10bを山折、折目線10cを谷折とすることもできるが、コンベヤフレーム1の安定性を維持するためには、折目線10a、10b、10cをそれぞれ山折、または谷折することが好ましい。
以下では、折目線10a、10b、10cを、順に、第1の折目線、第2の折目線、第3の折目線とも称す。
【0014】
長方形の一枚の板9には、切欠孔部6、内側部支持パイプ取付孔8、および外側部支持パイプ取付孔7が打ち抜かれている。
【0015】
切欠孔部6は搬送ローラの軸を受ける軸受となる部分であり、折目線10aを含むように挟んで、所定ピッチpで打ち抜かれる。このピッチpは搬送ローラのローラ直径以上のピッチ長さを有すればよい。また、切欠孔部6の一方の端部6aから板の長辺部9aまでの距離l4は全ての切欠孔部6で同一であることが好ましい。
切欠孔部6の折目線方向の幅tは、搬送ローラの軸を嵌脱可能に嵌め込むことができる幅である。また、切欠孔部6は、上記板の長辺部9aと第1の折目線10aの間の領域と、第1の折目線10aと第2の折目線10bの間の領域の両方にわたって存在するようにする。これにより、箱型のフレーム1を組み立てたときに第1の折目線10aで曲げられた角部に切欠を形成できる。
【0016】
切欠孔部6の端部6aから第1の折目線10aまでの長さl1、切欠孔部6の端部6bから第1の折目線10aまでの長さl2、および、端部6bから第2の折目線10bまでの長さl3は、後述の手順でローラコンベヤを組み立てる際に、切欠孔部6に上方から搬送ローラの軸の端部を入れることができ、かつ、組み立て完了時にローラ軸の端部が上辺部3の切欠されていない部分の下に潜り込むように設定する。
切欠孔部6の折目線に垂直な方向の長さlはl1とl2の和である。
第2の折目線10bから第3の折目線10cまでの長さl6は、上記板の長辺部9aから第1の折目線10aまでの長さl5よりも長く設定することが好ましい。長く設定することにより、箱型のフレーム1を組み立てたときに、その断面形状が一辺の一部が開いた箱型となる。
【0017】
切欠孔部6の端部6aは搬送ローラの軸を受ける軸受となる部分であるので、搬送ローラの軸の断面形状に合わせた形状を有することが好ましい。軸の加工を必要としないので、図2に示すように、長方形の1つの短辺を半円に置き換えた形状が好ましい。
【0018】
取付孔7は、固定具13が通過できる大きさである。
取付孔7および取付孔8の形状が円形であり、取付孔7が取付孔8よりも大きく、上記板の山折および谷折がすべて垂直折であって、すべての切欠孔部が同形状であることが好ましい。このように形態の限定をした場合には、取付孔7と取付孔8は、次の条件の全てを満たすように配置することが好ましい。
(i)取付孔8は上記板の長辺部9aと折目線10aとの間に配置し、取付孔7は折目線10bと折目線10cの間に配置する。(ii)取付孔8の中心と取付孔7の中心とを上記板上で結んだ直線が、上記折目線と垂直であるようにし、さらに該直線が、隣接する2つの切欠孔部の中間を通るようにする。(iii)取付孔8の中心から折目線10aまでの距離と、取付孔7の中心から折目線10bまでの距離を等しくする。
このように取付孔7と取付孔8を配置すれば、図3のように、図1のA方向からみた取付孔7と取付孔8は、同心円状に位置する。
【0019】
上記の形態の限定をしない場合でも、後述の組み立て手順で述べるように、山折または谷折によってコンベヤフレーム1が形成された後に、基底部5に平行で、かつ、上記折目線に垂直な方向に沿って支持パイプ12を取付孔8に合わせ、その後、固定具13を取付孔7からコンベアフレーム1の内部に挿し入れ、該固定具により、取付孔8において支持パイプ12を固定することができるように、取付孔7と取付孔8の位置を調整する。
【0020】
支持パイプ12は両端がタップ加工されたパイプであり、固定具13はボルトであって、取付孔8は支持パイプ12が挿通しない大きさである形態が、とくに好ましい。この場合、支持パイプ12の長さは、ローラコンベヤを組み立てたときに、フレームの内幅を決定するので、ローラの軸受構造を含む全長より数ミリ程度長くする。さらに、支持パイプ12をボルトで固定したときに、箱型フレームの内部に収納される大きさ、幅を有するボルトであることが好ましい。
別の好ましい形態として、支持パイプ12の両端がねじ切り加工され、固定具13はナットであり、取付孔8は支持パイプ12が挿通できる大きさである形態を挙げることができる。
【0021】
上記板9の材質としては、ステンレス、メッキ付鋼鈑等が挙げられる。その厚みは折り曲げが可能な1.5〜2.3mmが好ましい。
【0022】
本発明のローラコンベヤを構成する搬送ローラには、円筒状のローラと、該ローラ本体の内部に設けられる軸受構造と、該軸受構造によりローラ本体に対して回転自在に支持されるローラ軸とを備えた搬送ローラを使用できる。
ローラ軸は、上記従来技術のような、ローラ軸の端部の形状を半月形状にする加工は必要なく、切りっ放しで面取りのみを施せばよい。
ローラ本体の材質としては、金属、樹脂などを用いることができる。また、ローラ軸の材質としては、機械的強度に優れ、かつ防錆性等にも優れることからステンレスまたはメッキ付の鋼材などを用いることが好ましい。
【0023】
箱型のフレーム1は、その断面形状が一辺の一部が開いた箱型であり、組み立て完了時、該一辺は内側となり、該内側に設けられた取付孔8で支持パイプ12が支持される。支持パイプ12が支持される辺は自由端となるので、搬送ローラの重みが加わるコンベヤフレーム1の強度を補強するために、コンベヤフレーム1を内部から支えるフレーム補強部材11を用いることができる。固定具13の種類に従って、フレーム補強部材11には、孔を設ける(図4)。上記のように、支持パイプ12がタップ加工されたパイプであって、固定具13がボルトである場合には、フレーム補強部材11の該孔は、固定具13を差し入れることができる孔である。また、支持パイプ12の両端がねじ切り加工され、固定具13がナットである場合には、フレーム補強部材11の該孔は、支持パイプ12を挿通できる孔である。フレーム補強部材11は、箱型フレームの内部に嵌合できるコの字型で、箱型フレームの自由端となる辺に沿って嵌め込まれ、固定具13で固定される。
【0024】
本発明のローラコンベヤの組み立て手順を、図4、図5、図6を用いて説明する。上記のように、支持パイプ12がタップ加工されたパイプであって、固定具13がボルトである場合で説明する。
図4は図1のA方向からみた図である。図5(a)〜(d)は側面図であり、組み立て手順を表している。図6はローラコンベヤを上方からみた図である。
図2の展開図に示す、長方形の一枚の板9の長辺方向に沿って設けられた折目線10a、10b、10cをそれぞれ直角に山折することで、箱型フレームの内側角部に切欠部6aを有するコンベヤフレーム1aおよび1bを準備する。
【0025】
この一対のコンベヤフレーム1aおよび1bから構成されるコンベヤフレーム1を支持パイプ12を用いて一体化したものを図5(a)に示す。まず、この一体化の手順を説明する。フレーム補強部材11をコンベヤフレーム1の内部に入れ、内側部2にある支持パイプ取付孔8とフレーム補強部材11の孔とを重ねる(図4参照)。支持パイプ12の端部を、図2のA方向から取付孔8に合わせ、固定具13を支持パイプ取付孔7からフレーム補強部材11の孔および支持パイプ取付孔8に挿通する。固定具13のボルトを、支持パイプのタップ加工部分に捻じ込むことで一対のコンベヤフレーム1aおよび1bが固定される。
この固定具13の取付けは支持パイプ12の両端において行うが、一方は仮止め状態にし、他方では固定具13を締めて支持パイプ12およびフレーム補強部材11を内側部2に固定する。図5(a)では、左側のコンベヤフレーム1aが仮止め状態になっている。
【0026】
次に、図5(b)、(c)に示すように、搬送ローラ14を水平にして、複数個のローラ軸15の両端部を、コンベヤフレームの上方から切欠部6aに順に入れコンベヤフレーム間に橋架する。上記の仮止めにより、対向する2つのコンベヤフレーム1の間隔を調節できるので、ローラ軸15の両端部を落とし込める作業ができるように予めフレーム間隔を調節しておく。
【0027】
最後に、仮止め状態の方の固定具を締める。これにより、対向する2つのコンベヤフレーム1の間隔が縮まり、図5(d)及び図6に示すように、ローラ軸15の両端部はコンベヤフレーム内部に入り込み、ローラ軸の両端部は上辺部3の切欠されていない部分の下に潜り込む。こうして、ローラ軸の両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれた状態で橋架されて、組み立てが完了する。
以上は、支持パイプ12がタップ加工されたパイプであって、固定具13がボルトである場合で説明したが、支持パイプ12の両端がねじ切り加工され、固定具13がナットである場合には、取付孔8およびフレーム補強部材11の孔に支持パイプ12の端部を挿通し、取付孔7からナットを入れ、フレーム補強部材11を挟む形でナットを締めればよい。他の工程は共通である。
【0028】
上記の図2の長さl1、l2、及び、l3は、以上の組み立て作業が可能なように、ローラ軸15の寸法に合わせて設定する。
【0029】
上記の組み立て完了時には、ローラ軸の両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれた状態なので、搬送ローラがコンベヤフレーム上方に飛び出して脱落することが防止される。本発明のローラコンベヤは、このような方式で、ローラ軸の移動を規制できるため、Rピン等の係止具が不要となる。
また、ローラの交換においても、固定具を緩めて、容易にローラ軸の取外し、取付けができる。さらにコンベヤフレーム外側面にローラ軸が突出していないので、複数のローラコンベヤを併設できる。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のローラコンベヤは、搬送ローラの組付けが容易であって、該組付け専用の工具を必要とせず、コンベヤフレームの外側面にローラ軸や固定具等の突起がないので、美観・安全性に優れあらゆる産業分野のローラコンベヤに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明コンベヤフレームの斜視図である。
【図2】本発明コンベヤフレームの展開図である。
【図3】本発明コンベヤフレームの側面図である。
【図4】本発明コンベヤフレームの側面図である。
【図5】本発明ローラコンベヤの組み立て工程を表す側面図である。
【図6】本発明ローラコンベヤを上方から見た図である。
【図7】従来のローラコンベヤの側面図である。
【図8】従来のローラコンベヤの組み立て工程を表す側面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 コンベヤフレーム
2 内側部
3 上辺部
4 外側部
5 基底部
6 切欠孔部
7 外側部支持パイプ取付孔
8 内側部支持パイプ取付孔
9 板
10a 折目線
10b 折目線
10c 折目線
11 フレーム補強部材
12 支持パイプ
13 固定具
14 搬送ローラ
15 ローラ軸
16 コンベヤフレーム
17 搬送ローラ
18 ローラ軸
19 Rピン
20 支持パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ローラ軸方向両側に対設された対をなすコンベヤフレーム間に、回転自在の複数の搬送ローラを所定ピッチに並列させて橋架支承したローラコンベヤであって、
前記コンベヤフレームは、長方形の一枚の板の長辺方向に沿って第1および第2の折目線が設けられ、前記第1の折目線を挟んで所定ピッチの切欠孔部が形成され、該切欠孔部の前記折目線方向の幅は前記搬送ローラのローラ軸を嵌脱可能に嵌め込むことができる幅であり、該切欠孔部は、前記板の長辺部と前記第1の折目線の間の領域と、前記第1の折目線と前記第2の折目線の間の領域の両方にわたって存在し、前記第1および第2の折目線がそれぞれ山折またはそれぞれ谷折されてなり、
前記第1の折目線で山折または谷折された切欠孔部に前記搬送ローラの軸両端部を嵌め込み、この搬送ローラの軸両端部がコンベヤフレーム内部に囲い込まれることにより、搬送ローラのローラ軸が係止固定されることを特徴とするローラコンベヤ。
【請求項2】
前記第1および第2の折目線でそれぞれ山折またはそれぞれ谷折され、前記第1の折目線と前記長辺部との間を内側とする1対のコンベヤフレーム同士を支持パイプで固定するための支持パイプ取付孔を有し、
この支持パイプ取付孔は、前記それぞれ山折またはそれぞれ谷折されたコンベヤフレームの内側および外側に設けられ、前記内側に設けられる取付孔において前記支持パイプが固定具によって固定され、前記外側に設けられる取付孔は前記固定具が通過できる大きさであることを特徴する請求項1記載のローラコンベヤ。
【請求項3】
前記コンベヤフレームは、長方形の一枚の板の長辺方向に沿って前記第2の折目線の外側に更に第3の折目線が設けられ、前記第2の折目線から第3の折目線までの長さは、前記第1の折目線とコンベヤフレーム長辺部との長さよりも距離が長く、コンベヤフレームは前記第3の折目線で山折または谷折されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のローラコンベヤ。
【請求項4】
前記コンベヤフレームを内部から支えるフレーム補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載のローラコンベヤ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−111492(P2010−111492A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287069(P2008−287069)
【出願日】平成20年11月7日(2008.11.7)
【出願人】(594159456)株式会社マキテック (21)
【Fターム(参考)】