説明

ローラシャフト

【課題】 たとえテープドライブのシャーシに振動や衝撃が加わっても、ネジが緩むことがなく堅固にシャーシに取り付けること。
【解決手段】 略円柱形状のシャフト部(12)と、円板形状のフランジ部(14)とを有するローラシャフト(10)において、シャフト部(12)は、下端(10a)側に略円筒状の形状をした円筒部(12)を持ち、この円筒部の内周面には雌ネジ(12a)が切られている。ローラシャフト(10)をシャーシ(32)に対して位置決めし、かつ、ローラシャフトがシャーシに対して回転するのを防止する位置決め/回転防止手段として、円筒部の外周壁に1箇所Dカット(122)が設けられている。位置決め/回転防止手段は、フランジ部(14)に1箇所設けられたDカット(141)又はスロット(142)であっても良い。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表されるリニアテープストレージシステムに関し、特にテープカセット(テープカートリッジ)から引き出された磁気テープを磁気ヘッドに案内するガイドローラをシャーシ上に回転可能に支持するためのローラシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のリニアテープストレージシステムは、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々のものが提案されている。例えば、DLTとしてのデジタル線形テープドライブは、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】デジタル線形テープドライブ(以下、単に「駆動装置」や「テープドライブ」、「ドライブ」とも呼ばれる。)は、単一のリール(供給テープリール)を持つテープカートリッジ(以下、単に「カートリッジ」とも呼ばれ、「カセット」とも呼ばれる。)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリールを内蔵している。テープカートリッジが駆動装置に装着されると、テープカートリッジから磁気テープが引き出され、ヘッドガイドアセンブリ(HGA)を介して巻取りリールで巻き取られる。ヘッドガイドアセンブリは、テープカートリッジから引き出された磁気テープ(以下、単に「テープ」とも呼ぶ。)を磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該テープとの間で情報を交換する。ヘッドガイドアセンブリは、一般に、ブーメラン状の形をしたアルミニウム製のプレートと、ベアリングを使用した6個の大きなガイドローラとで構成される。
【0004】尚、ヘッドガイドアセンブリは、テープガイドアセンブリとも呼ばれ、それは、例えば、特許文献2に開示されている。また、ガイドローラの一例は、特許文献3に開示されている。
【0005】一般に、テープドライブは、例えば、特許文献4に記載されているように、共通のベースを有する略直方体形状のハウジングを含む。ベースは2つのスピンドルモータを有する。第1のスピンドルモータは、ベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)を有し、そのスプールは、比較的高速で流れる磁気テープを受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータは取外し可能なテープカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なテープカートリッジは、ドライブのハウジングに形成されたスロットを通してドライブの中に手動で、または自動的に挿入される。テープカートリッジをスロットの中に挿入すると、カートリッジは第2のスピンドルモータと係合する。第1および第2のスピンドルモータを回転する前に、機械的なバックリング機構によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプールに接続される。テープカートリッジと永久スプールとの間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプールとの間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
【0006】このような構成のデジタル線形テープドライブでは、巻取りリールがテープを供給テープリールから引っ張るための装置が必要である。そのような引っ張り装置は、例えば、特許文献5に開示されている。この公報によると、巻取りリールには巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)が連結され、供給テープリール上のテープに供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)が固定されている。第1のテープリーダはその一端にタブを有し、第2のテープリーダはロッキング孔を有し、タブがロッキング孔に係合される。尚、巻取りリーダ手段(第1のテープリーダ)は巻取りリーダテープとも呼ばれ、供給テープリーダ手段(第2のテープリーダ)は供給リーダテープとも呼ばれる。
【0007】さらに、第1のテープリーダを第2のテープリーダに接合するための機構も必要となる。そのような接合機構は、例えば、特許文献6に開示されている。
【0008】また、特許文献7には、リーダテープ(第2のテープリーダ)の側方に突出する耳片を必要とすることなく、リーダテープの端部をテープカートリッジのテープエンド引掛け部に係止することのできる「リーダテープの係止部構造」が開示されている。
【0009】特許文献8には、テープカートリッジがドライブに挿入されていない際に、テープドライブの巻取りリールが回転するのを防ぐためのロックシステムが開示されている。
【0010】尚、テープドライブは、テープヘッドアクチュエータアセンブリをさらに含み、このテープヘッドアクチュエータアセンブリは複数のガイドローラによって規定されたテープ経路上に、巻取りスプールとテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りスプールとテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間にヘッドアクチュエータアセンブリに密に接近する。このようなヘッドアクチュエータアセンブリの一例は、上記特許文献4に開示されている。
【0011】一方、デジタル線形テープドライブに装着されるテープカートリッジとしては、その一例が特許文献9に開示されている。
【0012】前述したように、テープドライブに設けられたガイドローラは、テープカートリッジから引き出された磁気テープを磁気ヘッドに案内するためのものである。このガイドローラは、シャーシに取り付けられるローラシャフトに回転可能に支持される。
【0013】図1を参照して、テープドライブの構成について説明する。図1はテープドライブの斜視図であり、上蓋を取り外した状態で図示したものである。
【0014】テープドライブ30は、テープカートリッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール31を内蔵している。巻取りリール31はスプールとも呼ばれる。テープドライブ30は、共通のベース32aを有する略直方体形状のハウジング(ギアシャーシ)32を含む。ベース31aは2つのスピンドルモータ(リールモータ)33、34を有する。第1のスピンドルモータ33は、ベース31aに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)31を有し、そのスプール31は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるようにその大きさが定められている。第1のスピンドルモータ33はテイクアップリールモータと呼ばれる。第2のスピンドルモータ34は取外し可能なカートリッジ(図示せず)を受けるように適合される。第2のスピンドルモータ34はサプライリールモータと呼ばれる。取外し可能なカートリッジは、ドライブ30のハウジング(シャーシ)32に形成されたスロット32bを通してドライブ30の中に手動で、または自動的に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。テープカートリッジをスロット32bの中に挿入すると、カートリッジはこの技術分野において周知のローディング機構によって第2のスピンドルモータ(サプライリールモータ)34と係合する。第1および第2のスピンドルモータ33,34を回転する前に、機械的なバックル35によってテープカートリッジは永久的に取付けられたスプール31に接続される。テープカートリッジと永久スプール31との間に位置づけられた複数のローラ(ガイドローラ)36は、テープカートリッジと永久に取付けられたスプール31との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。尚、ハウジング32は鉄系の磁性体からなる板金プレスシャーシで構成されている。
【0015】テープドライブ30は、磁気テープヘッドアクチュエータアセンブリ(以下、単に「アクチュエータアセンブリ」とも呼ばれ、または「磁気ヘッド」とも呼ばれる)40をさらに含み、このアクチュエータアセンブリ(磁気ヘッド)40は上記複数のガイドローラ36によって規定されたテープ経路(図示せず)上に、巻取りスプール31とテープカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りスプール31とテープカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ経路上を流れる間にアクチュエータアセンブリ40に密に近接する。
【0016】図2を参照して、ガイドローラ36をシャーシ32上に回転可能に支持する、従来のローラシャフト10’について説明する。図2において、(A)は従来のローラシャフト10’の斜視図、(B)は従来のローラシャフト10’の正面図である。
【0017】ローラシャフト10’は、下端10aから上端10bまでその長手方向(回転軸方向)に延在する略円柱状のシャフト部12’と、このシャフト部12’に対して下端10aから所定の距離だけ離れた位置で回転軸と直交する半径方向へ延在する略円板形状のフランジ部14’とを有する。
【0018】シャフト部12’には、その下端10a側に雄ネジ12’aが切られており、上端10b側にも雄ネジ12’bが切られている。下端10a側の雄ネジ12’aは、シャーシ32(図1)上に本ローラシャフト10’を取り付けるためのものである。すなわち、シャーシ32に穿設された雌ネジ(図示せず)にこの雄ネジ12’aを螺合することにより、ローラシャフト10’をシャーシ32上に取り付けることができる。一方、上端10b側の雄ネジ12’bは、ガイドローラ36の高さ調整用のナット(図示せず)をそれに螺合するためのものである。
【0019】また、フランジ部14’には、その上面側で互いにシャフト部12’を間にして対向した円周端部に一対のDカット141’、141’が設けられている。この一対のDカット141’、141’は、本ローラシャフト10’をシャーシ32にネジ締めを行うのを容易にするためのものである。すなわち、このDカット141’、141’に何らかのネジ締め用部材(図示せず)を押し当てながら、そのネジ締め用部材を回転軸の回りに回転することにより、ローラシャフト10’を容易にシャーシ32に対してネジ締めすることが可能になる。
【0020】
【特許文献1】特開平9−198639号公報
【0021】
【特許文献2】特表平9−500753号公報
【0022】
【特許文献3】特開2000−100025号公報
【0023】
【特許文献4】特表2000−501547号公報
【0024】
【特許文献5】特公平3−7595号公報
【0025】
【特許文献6】特公平6−39027号公報
【0026】
【特許文献7】特開2000−100116号公報
【0027】
【特許文献8】特開平11−86381号公報
【0028】
【特許文献9】特開2000−149491号公報
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来のローラシャフト10’には、次に述べるような問題点がある。
【0030】第1の問題点は、シャーシ32に振動や衝撃が加わると、シャーシ32に螺合しているシャフト部12’の雄ネジ12’aが緩んでしまうことである。これは、ローラシャフト10’が、直接、シャーシ32にネジ止めされていることが原因である。又、雄ネジ12’bは、ガイドローラ36の高さ調整用のナット(図示せず)をそれに螺合しており、ガイドローラ36の高さ調整用のナット(図示せず)を調整する際にも雄ネジ12’aが緩んでしまうことである。
【0031】第2の問題点は、ローラシャフト10’のネジ締めを容易にするために、フランジ部14’の2箇所にDカット141’、141’を設ける必要があり、Dカット141’、141’を形成するためにローラシャフト10’のコストが高くなることである。
【0032】したがって、本発明の課題は、たとえテープドライブのシャーシに振動や衝撃が加わっても、ガイドローラの高さ調整を行っても、ネジが緩むことがなく堅固にシャーシに取り付けることが可能なローラシャフトを提供することにある。
【0033】本発明の他の課題は、安価なローラシャフトを提供することにある。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、テープドライブ(30)に設けられるガイドローラ(36)をシャーシ(32)上に回転可能に支持するためのローラシャフト(10,10A,10B)であって、下端(10a)から上端(10b)まで回転軸方向に延在する略円柱形状のシャフト部(12)と、該シャフト部に対して前記下端から所定の距離だけ離れた位置で前記回転軸と直交する半径方向へ延在する円板形状のフランジ部(14)とを有し、前記シャフト部(12)は、前記下端側に略円筒状の形状をした円筒部(121)を持ち、該円筒部の内周面には雌ネジ(12a)が切られており、前記ローラシャフトは、該ローラシャフトを前記シャーシに対して位置決めし、かつ、該ローラシャフトが前記シャーシに対して回転するのを防止する位置決め/回転防止手段(122,141,142)を更に備え、前記円筒部を前記シャーシに穿設された取付け用孔(321)に挿入して、ネジ(16)を前記雌ネジに螺合することにより、前記ローラシャフトを前記シャーシ上に取付けることを特徴とするローラシャフトが得られる。
【0035】上記ローラシャフトにおいて、上記位置決め/回転防止手段は、円筒部の外周壁に1箇所設けられたDカット(122)であっても良いし、フランジ部に1箇所も受けられたDカット(141)又はスロット(142)であっても良い。また、上記ネジ(16)はバネ座金付きのネジであって良い。さらに、上記シャフト部の上端側に前記ガイドローラの高さ調整用のナットが螺合される雄ネジ(12b)が切られていても良い。
【0036】上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0038】図3を参照して、本発明の第1の実施の形態によるローラシャフト10について説明する。
【0039】図示のローラシャフト10は、ガイドローラ36(図1)をシャーシ32上に回転可能に支持するためのものである。
【0040】ローラシャフト10は、下端10aから上端10bまでその長手方向(回転軸方向)に延在する略円柱状のシャフト部12と、このシャフト部12に対して下端10aから所定の距離だけ離れた位置で回転軸と直交する半径方向へ延在する円板形状のフランジ部14とを有する。
【0041】シャフト部12は、その下端10a側に略円筒状の形状をした円筒部121を持つ。この円筒部121の内周面には、タップにより雌ネジ12aが切られている。そして、円筒部121の外周壁の1箇所にDカット122が設けられている。
【0042】一方、図4に示されるように、シャーシ32には、このローラシャフト10を取付けるために、円筒部121の外形と実質的に同寸法の取付け用孔321が穿設されており、この取付け用孔321には、円筒部121のDカット122に対応するDカット322がある。すなわち、円筒部121のDカット122は、取付け用孔321のDカット322と協働して、ローラシャフト10をシャーシ32に対して位置決し、かつ、ローラシャフト10がシャーシ32に対して回転するのを防止する位置決め/回転防止手段として働く。
【0043】ローラシャフト10をシャーシ32に取り付けるには、シャフト部12の円筒部121をシャーシ32の取付け用孔321に挿入した後、図5に示されるように、ネジ16を円筒部121の雌ネジ12aに螺合すれば良い。
【0044】一方、シャフト部12の上端10b側には、従来と同様に、雄ネジ12bが切られている。この上端10b側の雄ネジ12bは、ガイドローラ36の高さ調整用のナット(図示せず)をそれに螺合するためのものである。
【0045】このように、本実施の形態では、シャーシ32に挿入する箇所に1箇所Dカット122を設けるとともに、シャフト部12の円筒部121の内周面に雌ネジ12aを設けたので、高い戻しトルクを得ることができる。この為、たとえシャーシ32に振動や衝撃が加わっても、ネジ16が緩むのを防止することができ、ローラシャフト10を堅固にシャーシ32上に取り付けることができる。また、シャーシ32に挿入する箇所にDカット122があるので、ガイドローラ36の高さ調整用のナット(図示せず)を回しても、ネジ16に負担が加わることはない。さらに、従来のローラシャフト10’に対して、ネジ16が追加になるがDカットを1ヶ所削除できるので、コストダウンを図ることもできる。
【0046】図6に、図5に示したローラシャフト10にガイドローラ36を取り付けた状態を示す。
【0047】上記第1の実施の形態では、位置決め/回転防止手段として働くDカット122をシャフト部12に設けているが、以下に述べる実施の形態のように、位置決め/回転防止手段をフランジ部14に設けても良い。
【0048】図7を参照すると、本発明の第2の実施の形態によるローラシャフト10Aは、位置決め/回転防止手段としてのDカット141を、シャフト部12の円筒部121ではなく、フランジ部14に設けた点を除いて、図3に示されたローラシャフト10と同様の構成を有する。
【0049】この場合、シャーシ32には、円筒部121と実質的に同寸法の円形の取付け用孔を穿設すると共に、このDカット141と当接するような位置決め/回転防止手段を設ける必要がある。このような構造のローラシャフト10Aも、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
【0050】図8を参照すると、本発明の第3の実施の形態によるローラシャフト10Bは、位置決め/回転防止手段として、Dカット141の代わりにスロット142を設けた点を除いて、図7に示されたローラシャフト10Aと同様の構成を有する。
【0051】この場合、シャーシ32には、円筒部121と実質的に同寸法の円形の取付け用孔を穿設すると共に、このスロット142と当接するような位置決め/回転防止手段を設ける必要がある。このような構造のローラシャフト10Bも、前述した第1および第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することは明らかである。
【0052】以上、本発明について好ましい実施の形態を例に挙げて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、ローラシャフトをシャーシに取り付けるネジとしてバネ座金付きのネジを使用しても良い。その場合、ネジの緩みを更に防止することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明では、ローラシャフトをシャーシ上に取付けために、シャーシの取付け用孔に挿入される、シャフト部の下端側に略円筒状の形状をした円筒部を持ち、この円筒部の内周面に雌ネジを切ると共に、ローラシャフトをシャーシに対して位置決めし、かつ、ローラシャフトがシャーシに対して回転するのを防止する位置決め/回転防止手段をさらに備え、円筒部をシャーシに穿設された取付け用孔に挿入して、ネジを雌ネジに螺合することにより、ローラシャフトをシャーシ上に取付けるようにしたので、たとえシャーシに振動や衝撃が加わったり、ガイドローラの高さ調整を行っても、ネジが緩むのを防止することができ、ローラシャフトを堅固にシャーシ上に取り付けることができる。また、上記位置決め/回転防止手段として、円筒部に1箇所だけDカットを設けることより、従来よりもDカットを1ヶ所削除できるので、コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラシャフトが適用されるテープドライブの構成を示す斜視図である。
【図2】従来のローラシャフトの斜視図(A)及び正面図(B)である。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるローラシャフトを示す斜視図である。
【図4】図3に示されるローラシャフトが取り付けられるシャーシの取付け用孔の部分を示す斜視図である。
【図5】図3に示したローラシャフトを図4に示すシャーシに取り付けた状態を示す正面図である。
【図6】図5に示したローラシャフトにガイドローラを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるローラシャフトを示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるローラシャフトを示す斜視図である。
【符号の説明】
10,10A,10B ローラシャフト
10a 下端
10b 上端
12 シャフト部
121 円筒部
122 Dカット
12a 雌ネジ
12b 雄ネジ
14 フランジ部
141 Dカット
142 スロット
16 ネジ
30 テープドライブ
32 シャーシ
321 取付け用孔
322 Dカット
36 ガイドローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 テープドライブ(30)に設けられるガイドローラ(36)をシャーシ(32)上に回転可能に支持するためのローラシャフト(10,10A,10B)であって、下端(10a)から上端(10b)まで回転軸方向に延在する略円柱形状のシャフト部(12)と、該シャフト部に対して前記下端から所定の距離だけ離れた位置で前記回転軸と直交する半径方向へ延在する円板形状のフランジ部(14)とを有し、前記シャフト部(12)は、前記下端側に略円筒状の形状をした円筒部(121)を持ち、該円筒部の内周面には雌ネジ(12a)が切られており、前記ローラシャフトは、該ローラシャフトを前記シャーシに対して位置決めし、かつ、該ローラシャフトが前記シャーシに対して回転するのを防止する位置決め/回転防止手段(122,141,142)を更に備え、前記円筒部を前記シャーシに穿設された取付け用孔(321)に挿入して、ネジ(16)を前記雌ネジに螺合することにより、前記ローラシャフトを前記シャーシ上に取付けることを特徴とするローラシャフト。
【請求項2】 前記位置決め/回転防止手段が、前記円筒部の外周壁に1箇所設けられたDカット(122)である、請求項1に記載のローラシャフト。
【請求項3】 前記位置決め/回転防止手段が、前記フランジ部に1箇所設けられたDカット(141)である、請求項1に記載のローラシャフト。
【請求項4】 前記位置決め/回転防止手段が、前記シャフト部に1箇所設けられたスロット(142)である、請求項1に記載のローラシャフト。
【請求項5】 前記ネジ(16)がバネ座金付きのネジである、請求項1に記載のローラシャフト。
【請求項6】 前記シャフト部の前記上端側に前記ガイドローラの高さ調整用のナットが螺合される雄ネジ(12b)が切られている、請求項1に記載のローラシャフト。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2003−141794(P2003−141794A)
【公開日】平成15年5月16日(2003.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−282820(P2002−282820)
【出願日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【出願人】(000006220)ミツミ電機株式会社 (1,651)
【Fターム(参考)】