ローラマッサージ器
【課題】マッサージする身体の部位に応じてローラ間の角度を変化できるようにする。また、ローラ連結部側のローラ間の隙間を大きくする。さらに、持ち運びに便利にする。ローラを目的に応じて交換可能にする。
【解決手段】ハンドル2にローラ取付部材4を取り付け、このローラ取付部材4の左右両端部に連結軸15を介して一対のローラ連結部5を回動自在に軸支し、各ローラ連結部5にはローラ6を回転自在に取り付け、上記連結軸15はローラ6の回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材4の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、さらに上記ローラ連結部5は2以上の回動位置で固定可能である。
【解決手段】ハンドル2にローラ取付部材4を取り付け、このローラ取付部材4の左右両端部に連結軸15を介して一対のローラ連結部5を回動自在に軸支し、各ローラ連結部5にはローラ6を回転自在に取り付け、上記連結軸15はローラ6の回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材4の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、さらに上記ローラ連結部5は2以上の回動位置で固定可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルに2本のローラを取り付けた手動式のローラマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊転する2本のローラをハの字状に取り付け、これを腕や脚などに押し付けながらハンドルを持って前後に動かし、ローラの外周でマッサージする器具が提案されている(特許文献1,2)。
これによれば、1本のローラよりも、腕、足、鼻などの断面が山型の部位を効率よくマッサージできるという利点がある。
しかし、従来のものは、2本のローラの角度が固定のため身体の様々な部位のマッサージに対応しきれないうえ、2本のローラとローラの間の隙間がマッサージできないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3130848号公報
【特許文献2】特開2009−142509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ローラの取り付け角度を可変にして身体の様々な部位のマッサージに対応できるようにすること、2本のローラ間にマッサージ部材を配してマッサージの遣り残しがないようすること、及び、形状の違うローラを複数種類用意して簡単に交換可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、ハンドルにローラ取付部材を取り付け、
このローラ取付部材の左右両端部に連結軸を介して一対のローラ連結部を回動自在に軸支し、
各ローラ連結部にはローラを回転自在に取り付け、
上記連結軸はローラの回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、
さらに上記ローラ連結部は2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とする。
この構成により、ローラ取付部材に対し、ローラ連結部を回動させるに伴い、ローラ連結部に取り付けたローラの先端部間の角度が変動する。
請求項2の発明は、前記一対のローラが平行になる位置でローラ取付軸ローラ連結部を固定可能にすると共に、この位置でローラがハンドルの下方に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記ローラ取付部材の中央部に、球状体を下方に向け回転自在に取り付けることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記一対のローラ取付軸ローラ連結部にローラを着脱自在に取り付けることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記ローラマッサージ器を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、
前記ローラを管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環を介してローラ取付軸ローラ連結部に回転自在に取り付けると共に、
ローラ取付軸ローラ連結部と接触するローラ取付環を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックで製造することを特徴とする。
請求項6の発明は、前記ハンドルを前後方向に長く形成し、このハンドルの先端にローラ取付部材を取り付け、ローラ取付部材の両端部にそれぞれ穴を形成し、これらの穴に2条の溝を形成した溝付き環状部材をそれぞれ取り付けると共に、これらの溝のいずれかにローラ連結部の表面に取り付けた突条を嵌合すると、一対のローラがハンドルの下方で平行になる位置とハンドルの前方に突出しハ字状となる位置とに固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、ローラ取付部材の左右両端部に連結軸を介して一対のローラ連結部を回動自在に軸支し、各ローラ連結部にはローラを回転自在に取り付け、上記連結軸はローラの回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、さらに上記ローラ連結部は2以上の回動位置で固定可能である。よって、身体の部位に合わせローラの取り付け角度を適宜変更できる。
請求項2の発明では、一対のローラが平行になる位置でローラ連結部を固定可能にすると共に、この位置でローラがハンドルの下方に配置されるので、コンパクトで持ち運び便利になる。
請求項3の発明では、ローラ取付部材の中央部に、球状体を下方に向け回転自在に取り付けるので、ローラと球状体との間の隙間が2箇所でき、この隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。2本のローラ間に球状体が配されてマッサージの遣り残しがない。
請求項4の発明では、一対のローラ連結部にローラを着脱自在に取り付けるので、形状の違うローラを複数種類用意して交換できる。
請求項5の発明では、ローラマッサージ器を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、ローラを管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環を介してローラ連結部に回転自在に取り付けると共に、ローラ連結部と接触するローラ取付環を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能である。
請求項6の発明では、溝の一方が壁となっており、ハンドルを握り皮膚に押圧する方向に力が加わってもローラ連結部の突条がこの壁にぶつかる方向に押圧されるので、隣接の溝に移動しない。よって、適切な方法で使用している際にローラ連結部が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続できる。また、ハンドルが前後方向に長いので、一対のローラをハンドルの下方に平行配置するとハンドルとローラとが同じ向きに揃いコンパクトになり、持ち運びに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】2本のローラが平行に揃った状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図2】図1の拡大底面図である。
【図3】ローラ取付軸ローラ連結部が回動することによりローラ間の角度が変化することを示す図であり、(a)はローラ間の角度が最小すなわち2本が平行に揃ったものを、(b)は最大のものを示す。
【図4】ローラ取付部材の要部拡大図である。
【図5】ローラ連結部の要部拡大図である。
【図6】ローラ取付部材とローラ取付軸ローラ連結部の要部の断面図である。
【図7】ローラ連結部及びローラの分解斜視図である。
【図8】ローラ連結部が所定角度回動した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図9】ローラ連結部が図8の状態よりさらに回動した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図10】ローラをそれぞれ異なる角度で回動した状態の正面図である。
【図11】ローラの斜視図であり、図11(a)は正六角柱状のもの、図11(b)は円筒形状の側面に突起を複数を取り付けたもの、図11(c)は円筒形状の側面に螺旋状溝を形成したもの、図11(d)は星形状のもの、図11(e)は八角形環を22.5°ずつ回転させて複数個連結した形状のものである。
【図12】さらに別の形状のローラの斜視図である。
【図13】腕部とローラ取付板との螺合状態を示す要部の断面図である。
【図14】別の実施形態によるローラ取付部材の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係るローラマッサージ器の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、ローラの先端部が最接近した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
1はローラマッサージ器であり、その構成は以下のとおりである。
2はハンドルであり、縦長の楕円形状の板体であり、先端部に円柱状のローラ連結部3を取り付ける。このローラ連結部3の下端部にローラ取付部材4を取り付ける。そして、このローラ取付部材4の左右両端部に、ローラ連結部5,5の一端を回動自在に軸支する。そして、このローラ連結部5,5にローラ6,6を着脱自在に取り付ける。
さらに、ローラ取付部材4の中央部に下方に向け開口する球状体収容部材7を固定し、この球状体収容部材7に球状体7aを回転自在に取り付ける。
【0009】
ローラ取付部材4は、図2,3に示すとおり円柱状の部材を横にして両端を斜めに切断したものであり、平面視が上底が下底より長い等脚台形状である。
このローラ取付部材4の左右両端部に、図4に示すとおり穴9を形成し、この穴9に、放射状の溝10a〜10cを形成した溝付き環状部材8を取り付ける。また、この穴9の開口縁部に内側に向け突出したフランジ11を形成すると共に、フランジ11の所定部に、溝付き環状部材8の回り止め用凸部が嵌合する角孔11aを形成する。
【0010】
ローラ連結部5は、図5〜7に示すとおり、円柱状の腕部12の先端に半球状部材13を横向きにして取り付けたものである。この半球状部材13は、その平面部14を腕部12より離れた部分ほど低く、近い部分ほど高くなるよう、腕部12の中心軸より傾斜させ形成する。そして、この平面部14の中央部に断面楕円形状の回転軸15を、平面部14に周縁部の近傍に凸部20を、それぞれ固定して取り付ける。
16は円環状部材であり、中央に楕円形状孔17を、表面に突条18を有する。
そして、回転軸15には平面部14側からバネ19、円環状部材16を挿通し、円環状部材16をバネ19により溝付き環状部材8に向けて付勢する。円環状部材16は、楕円形状孔17に断面楕円形状の回転軸15が嵌り回転が阻止される。
回転軸15を上記穴9を経てローラ取付部材4内に挿通し、Eリング29を回転軸15の溝29aに嵌合して抜け止めとし、回転軸15をローラ取付部材4に対し回動自在に取付ける。(図6)。
円環状部材16の突条18を、溝付き環状部材8の溝10a〜10cのいずれかと嵌合することによりローラ6が所定位置に固定される。ローラ6を別の角度に変更する場合には、ローラ連結部5をバネ19より強い力で回動し、突条18を別の溝10a〜10cに向け移動させて嵌合する。
凸部20は、フランジ11の端面11b,11cに当って、ローラ連結部5の回動範囲を規制する。
【0011】
ローラ6は、図1,7に示すとおり、上面から底面に亘り貫通孔21が形成された、正八角柱状の管である。
ローラ6の材質は特に限定しないが、少なくとも外周部分をアルミニウム、ステンレスなどの錆びにくい金属製にする。
22,22はローラ取付環であり、ローラ6の両側から貫通孔21に挿入し固定する。
そして、この状態で中央の孔22aに腕部12を回転自在に挿通することにより、ローラ6がローラ連結部5に着脱自在に取り付けられる。
ローラ取付環22は、滑りがよく軸受として使用されているプラスチック製であればよく、ポリアセタールなどで製造する。
23はローラ取付板であり、中央部に設けたネジ部23aを腕部12の先端部に設けたねじ穴12aに螺合し、ローラ6の先端部側に取り付けたローラ固定環22の孔を塞ぐと共に、ローラ6が腕部12より抜け落ちないようにする(図13参照)。
29は、貫通孔21内部に取付けたローラ取付環固定用突起であり、ローラ取付環22を貫通孔21内の所定位置に固定するためのものである。
なお、上記材質を特定しているもの以外は、バネ19がステンレス製であることを除きプラスチック製である。
【0012】
以上のようにしてなるローラマッサージ器1は、図1に示すように、左右のローラ6,6がそれぞれハンドル2に一番近い状態で両者の先端部が最も接近する。そして、図3,8,9に示すようにローラ6,6の先端部をそれぞれハンドル2から離れるように回動させるに伴い、ローラ6,6の先端部間が離間する。
【0013】
ローラ連結部5は、突条18,18が溝10a〜10cのいずれかと嵌合することにより固定される。フランジ11bと凸部20との衝突、その後のフランジ11cと凸部20との衝突の作用も相俟って、突条18はローラが揃った状態の溝10aから溝10c、溝10bへと順に嵌合する。
左右ローラ連結部5の突条18をそれぞれ溝10aに嵌合すると、左右のローラ6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態で並ぶ(図1)。コンパクトで収容に便利である。
また、この状態で、腹、背中、頬などの平面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、ローラ6,6の角部によりツボが押され、その後ローラ6,6の平坦部に移動する際に軽い打撃が身体の所定部位に付与されるマッサージ(タッピング)が行われる。
【0014】
左右ローラ連結部5,5の突条18,18がそれぞれ溝10cに嵌合すると、図8に示す左右のローラ6,6がそれぞれ上記ハンドル2の直下の状態より約135°回動した状態になり、左右のローラ6,6の間が所定角度拡開する。この状態で、腕、足首、顎、首などの細い曲面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、前記ツボ押し、タッピングに加え、以下のマッサージ効果が加わる。
ローラ6,6は、所定角度拡開した状態(ハ字状)で、身体の所定部位に接触させハンドルを握り引く方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚に中央に向けつまみ込む運動が加わる。逆に、押す方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚にローラ側に向け押し広げる運動が加わる。
【0015】
左右ローラ連結部5,5の突条18,18がそれぞれ溝10bに嵌合すると、図9に示す左右のローラ6,6がそれぞれ上記ハンドル2の直下の状態より約160°回動した状態になり、左右のローラ6,6間が所定角度(上記約135°回動した状態より大)拡開する。この状態で、わき腹、太もも、ふくらはぎなどの太い曲面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、上記約135°回動したと同様のマッサージ効果(皮膚をつまみ込む運動や皮膚を押し広げる運動)が加わる。
【0016】
本発明では、ローラ取付部材4の中央部に球状体7aが取り付けられローラ6,6の基部同士が離間すると共に、ローラ6,6と球状体7aとの間の隙間30が2箇所できる。
ローラ6の回転に伴い、この隙間30内で皮膚をつまみ込む運動や皮膚を押し広げる運動が発生する。隙間が1箇所のものと比較し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラマッサージ器1は、耐錆性の金属またはプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能である。
【0017】
上記実施形態では、左右のローラ6,6をそれぞれ同じ角度回動させたが、別々の角度で回動させることもできる(図10)。ローラ6,6間の距離が変わるので、マッサージする身体部位に応じて任意に選択することができる。
【0018】
また、上記実施形態では、ローラ6,6は、正八角柱状であるが、図11,12に示すとおりの各種形状のローラに交換可能である。
ローラ6の交換は、ローラ取付板23を外し、次にローラ6をローラ連結部5から外したのち、所望のローラ6をローラ連結部5に取り付け、ネジ部23aを腕部12のねじ穴に螺合してローラ取付板23を固定して行う。
図11(a)に示す正六角柱状のものは、正八角柱状より角部と平面部との段差が大きく、強いタッピング効果が得られる。
図11(b)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に突起24を複数を取り付けたものは、ローラ6の回転と共に突起24がツボを押すマッサージを行う。
図11(c)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に螺旋状溝25を形成したものは、ローラ6の回転と共に螺旋状溝25が皮膚を軽く捩るマッサージを行う。
図11(d)に示す上面及び底面が星形状のものは、角部が鋭角になりツボ押しの効果が向上する。
図11(e)に示す八角形環を22.5°ずつ回転させて複数個連結した形状のものは、正八角柱状のものより軽いツボ押し及びタッピングの効果が得られる。
【0019】
図12は、さらに別の実施形態のローラ6の斜視図である。八角形環を22.5°ずつ回転させて3以上の奇数個連結すると共に、両端部の八角形環平面部に該当する部分を一つおきに平坦にした形状である。この平坦部26に、ゲルマニウムを含有する板材27、プラチナを含有する板材28を固着する。
ゲルマニウムを含有する板材27とプラチナを含有する板材28は、平坦部26に1枚ずつ交互に固着する。あるいは、各平坦部26に2枚並べて固着してもよい。
ローラ6によるツボ押し及びタッピングの効果に、ゲルマニウム、プラチナの持つ美肌効果が付加される。
なお、ゲルマニウム又はプラチナを含有する板材に代え、美肌効果が期待できるチタンなどの他の素材からなる板材を固着しても良い。
【0020】
次に別の実施形態について説明する。
この実施形態では、図14に示すように、溝付き環状部材8の放射状の溝10d,10eを2条にした点が、上記実施形態との大きな違いである。
左右のローラ6,6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態(図1)、左右のローラ6,6の先端がハンドル2の前方に突出しハ字状となる状態(図8)、左右のローラ6,6のいずれか一方が回動してハンドル2の下方にないL字状状態(図10)に変形可能である。
上記実施形態に比べ、ローラ連結部5が固定される位置が少ないが、トリートメントの際にハンドル2を握り皮膚に押圧する方向に力が加わっても、ローラ連結部5の突条18がこの壁にぶつかる方向に押圧されるので、隣接の溝に移動しない。よって、適切な方法で使用している際にローラ連結部5が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続できる。
【0021】
以上の各実施形態では、ローラ取付部材4の中央部に球状体7aを取り付けているが、これに限るものではなく、球状体7aがなくてもよい。
ただし、球状体7aを取り付けることにより、球状体7aによるツボ押し効果が加わる。さらに、ローラ6との隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラ6を角度変更自在に連結すると共に、複数の角度で固定可能にする構成は、上記実施形態に限られるものでなく、公知の各種構造でもよい。例えば、ローラ6を回動自在に片持ち支持し、ボールプランジャを使用してゆるめると回動自在になり、締めると所定角度で固定される構成にしてもよい。ただし、上記の実施形態の構成にすると、工具無しでローラ6の角度変更ができ便利である。
また、前記ローラ6は、正多角柱状又は円柱状であればよい。ただし、角の数が少ないと円滑に回転せず、角の数が多すぎるとタッピングの効果が弱くなる。正六角柱状又は正八角柱状が最適である。
また、溝付き環状部材8の放射状の溝は、前記各実施形態に記載した2条又は3条に限るものではなく、4条以上であってもよいが、製造の容易さ、ローラ6がマッサージ中に簡単に移動しないという点からは2条が好適である。
【符号の説明】
【0022】
1 ローラマッサージ器
2 ハンドル
3 ローラ連結部
4 ローラ取付部材
5 ローラ連結部
6 ローラ
7 球状体収容部材
7a 球状体
15 回転軸
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルに2本のローラを取り付けた手動式のローラマッサージ器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊転する2本のローラをハの字状に取り付け、これを腕や脚などに押し付けながらハンドルを持って前後に動かし、ローラの外周でマッサージする器具が提案されている(特許文献1,2)。
これによれば、1本のローラよりも、腕、足、鼻などの断面が山型の部位を効率よくマッサージできるという利点がある。
しかし、従来のものは、2本のローラの角度が固定のため身体の様々な部位のマッサージに対応しきれないうえ、2本のローラとローラの間の隙間がマッサージできないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3130848号公報
【特許文献2】特開2009−142509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、ローラの取り付け角度を可変にして身体の様々な部位のマッサージに対応できるようにすること、2本のローラ間にマッサージ部材を配してマッサージの遣り残しがないようすること、及び、形状の違うローラを複数種類用意して簡単に交換可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、ハンドルにローラ取付部材を取り付け、
このローラ取付部材の左右両端部に連結軸を介して一対のローラ連結部を回動自在に軸支し、
各ローラ連結部にはローラを回転自在に取り付け、
上記連結軸はローラの回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、
さらに上記ローラ連結部は2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とする。
この構成により、ローラ取付部材に対し、ローラ連結部を回動させるに伴い、ローラ連結部に取り付けたローラの先端部間の角度が変動する。
請求項2の発明は、前記一対のローラが平行になる位置でローラ取付軸ローラ連結部を固定可能にすると共に、この位置でローラがハンドルの下方に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記ローラ取付部材の中央部に、球状体を下方に向け回転自在に取り付けることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記一対のローラ取付軸ローラ連結部にローラを着脱自在に取り付けることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記ローラマッサージ器を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、
前記ローラを管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環を介してローラ取付軸ローラ連結部に回転自在に取り付けると共に、
ローラ取付軸ローラ連結部と接触するローラ取付環を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックで製造することを特徴とする。
請求項6の発明は、前記ハンドルを前後方向に長く形成し、このハンドルの先端にローラ取付部材を取り付け、ローラ取付部材の両端部にそれぞれ穴を形成し、これらの穴に2条の溝を形成した溝付き環状部材をそれぞれ取り付けると共に、これらの溝のいずれかにローラ連結部の表面に取り付けた突条を嵌合すると、一対のローラがハンドルの下方で平行になる位置とハンドルの前方に突出しハ字状となる位置とに固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、ローラ取付部材の左右両端部に連結軸を介して一対のローラ連結部を回動自在に軸支し、各ローラ連結部にはローラを回転自在に取り付け、上記連結軸はローラの回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、さらに上記ローラ連結部は2以上の回動位置で固定可能である。よって、身体の部位に合わせローラの取り付け角度を適宜変更できる。
請求項2の発明では、一対のローラが平行になる位置でローラ連結部を固定可能にすると共に、この位置でローラがハンドルの下方に配置されるので、コンパクトで持ち運び便利になる。
請求項3の発明では、ローラ取付部材の中央部に、球状体を下方に向け回転自在に取り付けるので、ローラと球状体との間の隙間が2箇所でき、この隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。2本のローラ間に球状体が配されてマッサージの遣り残しがない。
請求項4の発明では、一対のローラ連結部にローラを着脱自在に取り付けるので、形状の違うローラを複数種類用意して交換できる。
請求項5の発明では、ローラマッサージ器を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、ローラを管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環を介してローラ連結部に回転自在に取り付けると共に、ローラ連結部と接触するローラ取付環を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能である。
請求項6の発明では、溝の一方が壁となっており、ハンドルを握り皮膚に押圧する方向に力が加わってもローラ連結部の突条がこの壁にぶつかる方向に押圧されるので、隣接の溝に移動しない。よって、適切な方法で使用している際にローラ連結部が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続できる。また、ハンドルが前後方向に長いので、一対のローラをハンドルの下方に平行配置するとハンドルとローラとが同じ向きに揃いコンパクトになり、持ち運びに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】2本のローラが平行に揃った状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図2】図1の拡大底面図である。
【図3】ローラ取付軸ローラ連結部が回動することによりローラ間の角度が変化することを示す図であり、(a)はローラ間の角度が最小すなわち2本が平行に揃ったものを、(b)は最大のものを示す。
【図4】ローラ取付部材の要部拡大図である。
【図5】ローラ連結部の要部拡大図である。
【図6】ローラ取付部材とローラ取付軸ローラ連結部の要部の断面図である。
【図7】ローラ連結部及びローラの分解斜視図である。
【図8】ローラ連結部が所定角度回動した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図9】ローラ連結部が図8の状態よりさらに回動した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
【図10】ローラをそれぞれ異なる角度で回動した状態の正面図である。
【図11】ローラの斜視図であり、図11(a)は正六角柱状のもの、図11(b)は円筒形状の側面に突起を複数を取り付けたもの、図11(c)は円筒形状の側面に螺旋状溝を形成したもの、図11(d)は星形状のもの、図11(e)は八角形環を22.5°ずつ回転させて複数個連結した形状のものである。
【図12】さらに別の形状のローラの斜視図である。
【図13】腕部とローラ取付板との螺合状態を示す要部の断面図である。
【図14】別の実施形態によるローラ取付部材の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明に係るローラマッサージ器の実施形態について図を参照して説明する。
図1は、ローラの先端部が最接近した状態のローラマッサージ器の斜視図である。
1はローラマッサージ器であり、その構成は以下のとおりである。
2はハンドルであり、縦長の楕円形状の板体であり、先端部に円柱状のローラ連結部3を取り付ける。このローラ連結部3の下端部にローラ取付部材4を取り付ける。そして、このローラ取付部材4の左右両端部に、ローラ連結部5,5の一端を回動自在に軸支する。そして、このローラ連結部5,5にローラ6,6を着脱自在に取り付ける。
さらに、ローラ取付部材4の中央部に下方に向け開口する球状体収容部材7を固定し、この球状体収容部材7に球状体7aを回転自在に取り付ける。
【0009】
ローラ取付部材4は、図2,3に示すとおり円柱状の部材を横にして両端を斜めに切断したものであり、平面視が上底が下底より長い等脚台形状である。
このローラ取付部材4の左右両端部に、図4に示すとおり穴9を形成し、この穴9に、放射状の溝10a〜10cを形成した溝付き環状部材8を取り付ける。また、この穴9の開口縁部に内側に向け突出したフランジ11を形成すると共に、フランジ11の所定部に、溝付き環状部材8の回り止め用凸部が嵌合する角孔11aを形成する。
【0010】
ローラ連結部5は、図5〜7に示すとおり、円柱状の腕部12の先端に半球状部材13を横向きにして取り付けたものである。この半球状部材13は、その平面部14を腕部12より離れた部分ほど低く、近い部分ほど高くなるよう、腕部12の中心軸より傾斜させ形成する。そして、この平面部14の中央部に断面楕円形状の回転軸15を、平面部14に周縁部の近傍に凸部20を、それぞれ固定して取り付ける。
16は円環状部材であり、中央に楕円形状孔17を、表面に突条18を有する。
そして、回転軸15には平面部14側からバネ19、円環状部材16を挿通し、円環状部材16をバネ19により溝付き環状部材8に向けて付勢する。円環状部材16は、楕円形状孔17に断面楕円形状の回転軸15が嵌り回転が阻止される。
回転軸15を上記穴9を経てローラ取付部材4内に挿通し、Eリング29を回転軸15の溝29aに嵌合して抜け止めとし、回転軸15をローラ取付部材4に対し回動自在に取付ける。(図6)。
円環状部材16の突条18を、溝付き環状部材8の溝10a〜10cのいずれかと嵌合することによりローラ6が所定位置に固定される。ローラ6を別の角度に変更する場合には、ローラ連結部5をバネ19より強い力で回動し、突条18を別の溝10a〜10cに向け移動させて嵌合する。
凸部20は、フランジ11の端面11b,11cに当って、ローラ連結部5の回動範囲を規制する。
【0011】
ローラ6は、図1,7に示すとおり、上面から底面に亘り貫通孔21が形成された、正八角柱状の管である。
ローラ6の材質は特に限定しないが、少なくとも外周部分をアルミニウム、ステンレスなどの錆びにくい金属製にする。
22,22はローラ取付環であり、ローラ6の両側から貫通孔21に挿入し固定する。
そして、この状態で中央の孔22aに腕部12を回転自在に挿通することにより、ローラ6がローラ連結部5に着脱自在に取り付けられる。
ローラ取付環22は、滑りがよく軸受として使用されているプラスチック製であればよく、ポリアセタールなどで製造する。
23はローラ取付板であり、中央部に設けたネジ部23aを腕部12の先端部に設けたねじ穴12aに螺合し、ローラ6の先端部側に取り付けたローラ固定環22の孔を塞ぐと共に、ローラ6が腕部12より抜け落ちないようにする(図13参照)。
29は、貫通孔21内部に取付けたローラ取付環固定用突起であり、ローラ取付環22を貫通孔21内の所定位置に固定するためのものである。
なお、上記材質を特定しているもの以外は、バネ19がステンレス製であることを除きプラスチック製である。
【0012】
以上のようにしてなるローラマッサージ器1は、図1に示すように、左右のローラ6,6がそれぞれハンドル2に一番近い状態で両者の先端部が最も接近する。そして、図3,8,9に示すようにローラ6,6の先端部をそれぞれハンドル2から離れるように回動させるに伴い、ローラ6,6の先端部間が離間する。
【0013】
ローラ連結部5は、突条18,18が溝10a〜10cのいずれかと嵌合することにより固定される。フランジ11bと凸部20との衝突、その後のフランジ11cと凸部20との衝突の作用も相俟って、突条18はローラが揃った状態の溝10aから溝10c、溝10bへと順に嵌合する。
左右ローラ連結部5の突条18をそれぞれ溝10aに嵌合すると、左右のローラ6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態で並ぶ(図1)。コンパクトで収容に便利である。
また、この状態で、腹、背中、頬などの平面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、ローラ6,6の角部によりツボが押され、その後ローラ6,6の平坦部に移動する際に軽い打撃が身体の所定部位に付与されるマッサージ(タッピング)が行われる。
【0014】
左右ローラ連結部5,5の突条18,18がそれぞれ溝10cに嵌合すると、図8に示す左右のローラ6,6がそれぞれ上記ハンドル2の直下の状態より約135°回動した状態になり、左右のローラ6,6の間が所定角度拡開する。この状態で、腕、足首、顎、首などの細い曲面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、前記ツボ押し、タッピングに加え、以下のマッサージ効果が加わる。
ローラ6,6は、所定角度拡開した状態(ハ字状)で、身体の所定部位に接触させハンドルを握り引く方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚に中央に向けつまみ込む運動が加わる。逆に、押す方向に移動させると、ローラ6と球状体7aとの間の皮膚にローラ側に向け押し広げる運動が加わる。
【0015】
左右ローラ連結部5,5の突条18,18がそれぞれ溝10bに嵌合すると、図9に示す左右のローラ6,6がそれぞれ上記ハンドル2の直下の状態より約160°回動した状態になり、左右のローラ6,6間が所定角度(上記約135°回動した状態より大)拡開する。この状態で、わき腹、太もも、ふくらはぎなどの太い曲面状の部位に接触し、ハンドル2を握りローラ6,6を回転させると、上記約135°回動したと同様のマッサージ効果(皮膚をつまみ込む運動や皮膚を押し広げる運動)が加わる。
【0016】
本発明では、ローラ取付部材4の中央部に球状体7aが取り付けられローラ6,6の基部同士が離間すると共に、ローラ6,6と球状体7aとの間の隙間30が2箇所できる。
ローラ6の回転に伴い、この隙間30内で皮膚をつまみ込む運動や皮膚を押し広げる運動が発生する。隙間が1箇所のものと比較し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラマッサージ器1は、耐錆性の金属またはプラスチックで製造するので、錆びる部分がなく、浴槽内などの水に濡れる場所での使用が可能である。
【0017】
上記実施形態では、左右のローラ6,6をそれぞれ同じ角度回動させたが、別々の角度で回動させることもできる(図10)。ローラ6,6間の距離が変わるので、マッサージする身体部位に応じて任意に選択することができる。
【0018】
また、上記実施形態では、ローラ6,6は、正八角柱状であるが、図11,12に示すとおりの各種形状のローラに交換可能である。
ローラ6の交換は、ローラ取付板23を外し、次にローラ6をローラ連結部5から外したのち、所望のローラ6をローラ連結部5に取り付け、ネジ部23aを腕部12のねじ穴に螺合してローラ取付板23を固定して行う。
図11(a)に示す正六角柱状のものは、正八角柱状より角部と平面部との段差が大きく、強いタッピング効果が得られる。
図11(b)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に突起24を複数を取り付けたものは、ローラ6の回転と共に突起24がツボを押すマッサージを行う。
図11(c)に示す円筒形状の側面(皮膚接触面)に螺旋状溝25を形成したものは、ローラ6の回転と共に螺旋状溝25が皮膚を軽く捩るマッサージを行う。
図11(d)に示す上面及び底面が星形状のものは、角部が鋭角になりツボ押しの効果が向上する。
図11(e)に示す八角形環を22.5°ずつ回転させて複数個連結した形状のものは、正八角柱状のものより軽いツボ押し及びタッピングの効果が得られる。
【0019】
図12は、さらに別の実施形態のローラ6の斜視図である。八角形環を22.5°ずつ回転させて3以上の奇数個連結すると共に、両端部の八角形環平面部に該当する部分を一つおきに平坦にした形状である。この平坦部26に、ゲルマニウムを含有する板材27、プラチナを含有する板材28を固着する。
ゲルマニウムを含有する板材27とプラチナを含有する板材28は、平坦部26に1枚ずつ交互に固着する。あるいは、各平坦部26に2枚並べて固着してもよい。
ローラ6によるツボ押し及びタッピングの効果に、ゲルマニウム、プラチナの持つ美肌効果が付加される。
なお、ゲルマニウム又はプラチナを含有する板材に代え、美肌効果が期待できるチタンなどの他の素材からなる板材を固着しても良い。
【0020】
次に別の実施形態について説明する。
この実施形態では、図14に示すように、溝付き環状部材8の放射状の溝10d,10eを2条にした点が、上記実施形態との大きな違いである。
左右のローラ6,6がそれぞれハンドル2の下方に2本揃った状態(図1)、左右のローラ6,6の先端がハンドル2の前方に突出しハ字状となる状態(図8)、左右のローラ6,6のいずれか一方が回動してハンドル2の下方にないL字状状態(図10)に変形可能である。
上記実施形態に比べ、ローラ連結部5が固定される位置が少ないが、トリートメントの際にハンドル2を握り皮膚に押圧する方向に力が加わっても、ローラ連結部5の突条18がこの壁にぶつかる方向に押圧されるので、隣接の溝に移動しない。よって、適切な方法で使用している際にローラ連結部5が別の位置に移動することがなく、安定した状態でマッサージを継続できる。
【0021】
以上の各実施形態では、ローラ取付部材4の中央部に球状体7aを取り付けているが、これに限るものではなく、球状体7aがなくてもよい。
ただし、球状体7aを取り付けることにより、球状体7aによるツボ押し効果が加わる。さらに、ローラ6との隙間でつまみ込む運動、押し広げる運動が発生し、広範囲のマッサージができる。
また、ローラ6を角度変更自在に連結すると共に、複数の角度で固定可能にする構成は、上記実施形態に限られるものでなく、公知の各種構造でもよい。例えば、ローラ6を回動自在に片持ち支持し、ボールプランジャを使用してゆるめると回動自在になり、締めると所定角度で固定される構成にしてもよい。ただし、上記の実施形態の構成にすると、工具無しでローラ6の角度変更ができ便利である。
また、前記ローラ6は、正多角柱状又は円柱状であればよい。ただし、角の数が少ないと円滑に回転せず、角の数が多すぎるとタッピングの効果が弱くなる。正六角柱状又は正八角柱状が最適である。
また、溝付き環状部材8の放射状の溝は、前記各実施形態に記載した2条又は3条に限るものではなく、4条以上であってもよいが、製造の容易さ、ローラ6がマッサージ中に簡単に移動しないという点からは2条が好適である。
【符号の説明】
【0022】
1 ローラマッサージ器
2 ハンドル
3 ローラ連結部
4 ローラ取付部材
5 ローラ連結部
6 ローラ
7 球状体収容部材
7a 球状体
15 回転軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(2)にローラ取付部材(4)を取り付け、
このローラ取付部材(4)の左右両端部に連結軸(15)を介して一対のローラ連結部(5)を回動自在に軸支し、
各ローラ連結部(5)にはローラ(6)を回転自在に取り付け、
上記連結軸(15)はローラ(6)の回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材(4)の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、
さらに上記ローラ連結部(5)は2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とするローラマッサージ器。
【請求項2】
前記一対のローラ(6)が平行になる位置でローラ連結部(5)を固定可能にすると共に、この位置でローラ(6)がハンドル(2)の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のローラマッサージ器。
【請求項3】
前記ローラ取付部材(4)の中央部に、球状体(7a)を下方に向け回転自在に取り付けることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラマッサージ器。
【請求項4】
前記一対のローラ連結部(5)にローラ(6)を着脱自在に取り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
【請求項5】
前記ローラマッサージ器(1)を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、
前記ローラ(6)を管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環(22)を介してローラ連結部(5)に回転自在に取り付けると共に、
ローラ連結部(5)と接触するローラ取付環(22)を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックにて製造することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
【請求項6】
前記ハンドル(2)を前後方向に長く形成し、このハンドル(2)の先端にローラ取付部材(4)を取り付け、
ローラ取付部材(4)の両端部にそれぞれ穴(9)を形成し、これらの穴(9)に2条の溝(10d,10e)を形成した溝付き環状部材(8)をそれぞれ取り付けると共に、
これらの溝(10d,10e)のいずれかにローラ連結部(5)の表面に取り付けた突条(18)を嵌合すると、一対のローラ(6)がハンドル(2)の下方で平行になる位置とハンドル(2)の前方に突出しハ字状となる位置とに固定されることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載のローラマッサージ器。
【請求項1】
ハンドル(2)にローラ取付部材(4)を取り付け、
このローラ取付部材(4)の左右両端部に連結軸(15)を介して一対のローラ連結部(5)を回動自在に軸支し、
各ローラ連結部(5)にはローラ(6)を回転自在に取り付け、
上記連結軸(15)はローラ(6)の回転軸と互いの延長線が交差し、かつローラ取付部材(4)の移動方向に対し斜めに交差する方向に対称的に配置し、
さらに上記ローラ連結部(5)は2以上の回動位置で固定可能であることを特徴とするローラマッサージ器。
【請求項2】
前記一対のローラ(6)が平行になる位置でローラ連結部(5)を固定可能にすると共に、この位置でローラ(6)がハンドル(2)の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のローラマッサージ器。
【請求項3】
前記ローラ取付部材(4)の中央部に、球状体(7a)を下方に向け回転自在に取り付けることを特徴とする請求項1又は2に記載のローラマッサージ器。
【請求項4】
前記一対のローラ連結部(5)にローラ(6)を着脱自在に取り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
【請求項5】
前記ローラマッサージ器(1)を構成する部品を耐錆性の金属またはプラスチックで製造すると共に、
前記ローラ(6)を管状にし、その両端部に取り付けたローラ取付環(22)を介してローラ連結部(5)に回転自在に取り付けると共に、
ローラ連結部(5)と接触するローラ取付環(22)を、滑りがよく軸受として使用されているプラスチックにて製造することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のローラマッサージ器。
【請求項6】
前記ハンドル(2)を前後方向に長く形成し、このハンドル(2)の先端にローラ取付部材(4)を取り付け、
ローラ取付部材(4)の両端部にそれぞれ穴(9)を形成し、これらの穴(9)に2条の溝(10d,10e)を形成した溝付き環状部材(8)をそれぞれ取り付けると共に、
これらの溝(10d,10e)のいずれかにローラ連結部(5)の表面に取り付けた突条(18)を嵌合すると、一対のローラ(6)がハンドル(2)の下方で平行になる位置とハンドル(2)の前方に突出しハ字状となる位置とに固定されることを特徴とする請求項1又は請求項5に記載のローラマッサージ器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−120893(P2011−120893A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252411(P2010−252411)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000114628)ヤーマン株式会社 (31)
【Fターム(参考)】
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