説明

ローラー美容器

【課題】ローラーには、美容効果が公認され、消費者にも明確に判断できる素材を使用、本体内には皮下組織の活性化に対して安全かつ効果的な微弱電流が発生する装置を具備した、小型で安価なローラー美容器を提供する。
【解決手段】ローラー2には強力な磁石を使用し、医療器具としても認められた皮下組織の活性効果を利用、同時に本体1内のコイル5との電磁結合により発電し、微弱電流を皮下組織へ流すことで活性化させ、ローラーによるマッサージ刺激との組み合わせで美容効果をより高めることになるが、ローラーの静止状態では発電しないため安全である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体の皮下組織を活性化させるローラー美容器に関する。
【背景技術】
【0002】
市販されているローラー美容器の多くは、ローラーに埋め込んだゲルマニュームの物理現象による美容効果を謳っているが、その効果は公的には認められておらず、実際にはローラーによるマッサージ刺激が美容効果の主体となっているにも関わらず、高価格商品のため消費者が惑わされやすい。
【0003】
ある種のローラー美容器は、本体内にバッテリーやソーラーパネルを具備し、ローラーを経由して皮下組織に微弱電流を流しているが、居眠り等で、ローラーを皮膚に密着静止させたままの状態では、電流が局部集中して皮下組織へダメージを与える危険性があり、また安全策として極めて微弱な電流としている場合は皮下組織への活性化には効果が期待できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−247684
【特許文献2】特開2010−29423
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ローラーには美容効果を謳う物理現象が公認され、消費者にも明確に判断できるような素材を使用、本体内には皮下組織の活性化に対して安全かつ効果的な微弱電流が発生する装置を具備した、小型で安価なローラー美容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ローラーには多極着磁させた強力な磁石を使用し、皮膚上で回転移動させた場合に磁気が皮下組織の深部にまで大きく変化することにより血流を促進させるが、原理は古くから医療機器としても認められている。
【0007】
本体内には鉄心に巻かれたコイルを具備し、多極着磁させたローラーを皮膚上で回転移動させることにより効率よく発電させ、ローラーを経由して微弱電流による刺激を皮下組織へ与えるが、過電流を防止するため本体内の電子回路により制御させる。
【0008】
美容効果の目的によりローラーの電位を逆転させるためのスイッチを具備し、発電機能を目視確認させるため電子回路にはLEDを搭載させる。
【発明の効果】
【0009】
ローラー摩擦によるマッサージ効果は原理的にも明白であり、磁気及び微弱電流による皮下組織の活性化も古くから認められた原理で消費者にも分かりやすく、3原理の刺激を同時に組み合わせることによる美容効果はより強力なものとなる。
【0010】
ローラーを皮膚上で回転移動した時にのみ微弱電流が発生するため、皮下組織への局部的な集中電流が流れる危険性は排除され安全である。
【0011】
ローラーを高速回転させた場合の余剰電力は、LEDで発光消費させることにより皮下組織への過電流を防止すると同時に、本体の発電機能が目視確認できるため安心である。
【0012】
バッテリーやソーラーパネルを必要とせず、いつでもどこでも半永久的に使用することが可能となり安価である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明品の外観及び内部構造略図である。
【図2】本発明品の電気回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
マグネットローラー2は磁気変化率をより大きくさせるため多極着磁させ、その両端を本体1の軸受3で保持させることにより、堅牢で小型の構造とした。
【0014】
本体1内には凹型の鉄心4に巻かれたコイル5を具備し、マグネットローラー2との電磁結合しやすい位置に配置して効率よく発電させ、電極の一端は軸受3を経由してマグネットローラー2に接続、他端は本体1面に具備したグリップパッド6に接続してある。
【0015】
マグネットローラー2とグリップパッド6の電位を使用目的に応じて適宜切り替えられるよう、本体1内に簡単な電子回路及びスイッチ8を具備した。
【0016】
皮下組織への過電流防止及び発電機能を目視確認するため、電子回路にはLED7を搭載させた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の軸受で保持されたマグネットローラーを、皮膚に押し当てながら回転移動させた時、本体内の鉄心に巻かれたコイルとの電磁結合により発電させ、マグネットローラーを経由して皮下組織に微弱電流と磁気及び回転摩擦の刺激を同時に与えることを特徴とするローラー美容器。
【請求項2】
前記マグネットローラーは強力な多極着磁することにより、回転移動距離に対する磁気変化量を拡大させて発電効率を高めると同時に、皮下組織の深部にまで磁気の大きな変化を与えることを特徴とするローラー美容器。
【請求項3】
前記本体に具備したスイッチ操作でマグネットローラーをプラス電位にした時、微弱電流が磁界中の皮下組織内老廃物を陰イオン化させながら皮膚面へ移動抽出することを特徴とするローラー美容器。
【請求項4】
前記スイッチ操作でマグネットローラーをマイナス電位にした時、微弱電流が皮膚に塗布した化粧液成分を陰イオン化させながら磁界中の皮下組織内へ浸透注入することを特徴とするローラー美容器。
【請求項5】
前記マグネットローラーを高速回転させた場合の余剰電力は、本体回路のLEDで発光消費させることを特徴とするローラー美容器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−46725(P2013−46725A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201139(P2011−201139)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(508195903)有限会社 オメガ技術研究所 (2)
【Fターム(参考)】