説明

ロールの回転式超音波洗浄装置

【課題】 被洗浄ロールは、定位置で円滑に回転し、均等に洗浄する。
【解決手段】 超音波振動子21を挟む位置に、被洗浄ロールをその両端の軸受4で支持する支持台31を設け、支持台に、被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝32を、支持中の被洗浄ロールの軸方向に設け、受け溝の一端側に、被洗浄ロールの軸受に被せる浮き上り防止片33を開閉可能に設け、浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠を設けた。回転駆動機構の駆動軸41は、支持台上の被洗浄ロールと同心又はほぼ同心に設け、その被洗浄ロールと軸継手43、44で連結可能にした。被洗浄ロールは、据え付け時に、浮き上り防止片を開放した支持台に両端支持し、両端の軸受を、支持台の受け溝の他端側に載せ、一端側に移動させて、両端の軸受を受け溝の一端側に変位し、一端を駆動軸に軸継手で連結し、浮き上り防止片を閉鎖して錠を掛け、両端の軸受を両支持台に保持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂液、接着剤やインクなどの塗布や付着に用いたロールを回転しつつ超音波洗浄する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
薄膜塗工機のグラビアコータは、凹部を外周面に形成したグラビアロールを軸受けして回転駆動装置に連結している。グラビアロールは、回転し、その凹部付き外周面に樹脂液や接着剤のような粘着性のある液体を付着し、その液体をシートやフイルムに塗布する。このグラビアロールは、その凹部付き外周面に塗布液の残りかすがこびりつくと、グラビアコータから取り外して洗浄する。
【0003】
[特許文献1の洗浄技術]
グラビアロールなどの塗工ロールの洗浄装置は、洗浄槽内に一対の架台を設立している。両架台には、塗工ロール、被洗浄ロールを両端支持状に載せる。洗浄槽内の架台に載せた被洗浄ロールは、片端をベルト伝動機構で洗浄槽上方の電動機に連結する。洗浄槽は、底に超音波振動子を取り付けている。超音波振動子は、超音波発信器に接続している。洗浄槽は、洗浄液を満たす。洗浄液には、超音波振動子、両架台と被洗浄ロールを没入し、ベルト伝動機構の下部を浸す。被洗浄ロールは、洗浄液に沈没した状態で、回転し、下部に超音波を受け、洗浄される。
【0004】
[特許文献2の洗浄技術]
ロールの洗浄装置は、洗浄槽内にスイープ枠を水平方向に往復動可能に設け、スイープ枠に一対のローラ受け部を設けている。両ローラ受け部には、被洗浄ロールを両端支持状に載せる。両ローラ受け部は、それぞれ、2本の回転可能なローラを並列している。両ローラ間の隙間の上には、被洗浄ロールの端部が載る。片方のローラ受け部は、両ローラを回転駆動装置に伝動軸と伝動機構で連結している。洗浄槽は、底に超音波発生部を取り付けている。また、洗浄槽は、洗浄液を入れる。洗浄液には、スイープ枠と両ローラ受け部を没入し、被洗浄ロールの下部を浸す。被洗浄ロールは、下部を洗浄液に浸した状態で、水平方向に往復動しつつ回転し、下部に超音波を受け、洗浄される。
【0005】
【特許文献1】特開平5−177177号公報
【特許文献2】特開平6−47909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[背景技術の課題]
特許文献1の洗浄装置において、洗浄中、被洗浄ロールは、架台に載っただけの状態で、洗浄液から浮力を受ける上、ベルト伝動機構から片端に持上げ力を受ける。架台から浮き上り易い。従って、被洗浄ロールは、超音波振動子に対して一定の位置に保持され難く、また、円滑に回転し難いことがある。洗浄が均等に行われないおそれがある。
【0007】
特許文献2の洗浄装置において、洗浄中、被洗浄ロールは、ローラ受け部に載っただけの状態で、洗浄液から浮力を受ける一方、片方のローラ受け部から回転力を受ける。ローラ受け部から浮き上り可能である。駆動体のローラ受け部と従動体の被洗浄ロールの間には、洗浄液が介在し、滑りが発生し易い。従って、被洗浄ロールは、一定の位置で円滑に回転し難いことがある。洗浄が均等に行われないおそれがある。
【0008】
[課題を解決するための着想]
1)樹脂液、接着剤やインクなどの塗布や付着に用いるロールは、両端に軸受が付いていて、塗布用や付着用の機械に両端を軸受けされている。このロールは、両端に軸受が付いたままの状態で、機械から取り外すことができる。
【0009】
そこで、ロールの洗浄時に、被洗浄ロールは、両端に軸受が付いた状態で機械から取り外し、両端に嵌合した軸受を洗浄用の据え付けに利用することにした。
【0010】
洗浄装置は、被洗浄ロールを、両端の軸受を支持して浮き上り防止した状態、即ち、両端の軸受を一定の位置に保持した両端軸受状態で、据え付けることにした。そして、被洗浄ロールは、一端を、同心又はほぼ同心の駆動軸に軸継手で連結することにした。なお、駆動軸とは、回転駆動装置の駆動軸である。
【0011】
すると、被洗浄ロールは、両端を一定の位置で軸受された両端軸受状態で、同心又はほぼ同心の駆動軸から回転力を受ける。従って、被洗浄ロールは、一定の位置で円滑に回転する。洗浄が均等に行われる。
【0012】
2)このような洗浄装置は、具体的には、次のように構成される。
洗浄槽は、超音波振動子を挟む両側位置に、被洗浄ロールをその両端に嵌合している軸受で支持する一対の支持台を設ける。両支持台は、それぞれ、被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝を、支持中の被洗浄ロールの軸方向に沿って形成する。各支持台は、受け溝の一端側に、被洗浄ロールの軸受に被せる浮き上り防止片を開閉可能に取り付け、浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠を設ける。
【0013】
支持台上の被洗浄ロールの一端と対面する位置には、回転駆動機構の駆動軸を、その被洗浄ロールと同心又はほぼ同心に設ける。回転駆動機構の駆動軸は、支持台上の被洗浄ロールと軸継手で連結可能にする。
【0014】
被洗浄ロールを据え付けるときは、両支持台は、浮き上り防止片を開放する。被洗浄ロールは、両支持台に両端支持し、両端に嵌合している軸受を、両支持台の受け溝の他端側に載せて嵌める。この被洗浄ロールは、両端の軸受を受け溝に嵌めた状態で、軸方向に一端側に移動させる。すると、被洗浄ロールは、両端の軸受が受け溝の一端側に変位し、一端が回転駆動機構の駆動軸に接近する。被洗浄ロールは、一端を回転駆動機構の駆動軸に軸継手で連結する。また、両支持台は、浮き上り防止片を閉鎖して被洗浄ロールの軸受に被せ、錠を掛けて浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する。被洗浄ロールは、両端の軸受が両支持台に保持される。両端が一定の位置で軸受される。
【課題を解決するための手段】
【0015】
1)被洗浄ロールを、両端に軸受を嵌合した状態で保持し、回転しつつ超音波洗浄するロールの回転式超音波洗浄装置であり、
洗浄槽は、超音波振動子を設け、超音波振動子を挟む両側位置に、被洗浄ロールをその両端の軸受で支持する一対の支持台を設け、
両支持台は、それぞれ、被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝を、支持中の被洗浄ロールの軸方向に沿って形成し、受け溝の一端側に、被洗浄ロールの軸受に被せる浮き上り防止片を開閉可能に取り付け、浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠を設け、
支持台上の被洗浄ロールの一端と対面する位置には、回転駆動機構の駆動軸を、その被洗浄ロールと同心又はほぼ同心に設け、回転駆動機構の駆動軸は、支持台上の被洗浄ロールと軸継手で連結可能にしており、
被洗浄ロールは、据え付け時に、浮き上り防止片を開放した両支持台に両端支持し、両端の軸受を、両支持台の受け溝の他端側に載せ、軸方向に一端側に移動させて、両端の軸受を受け溝の一端側に変位し、一端を回転駆動機構の駆動軸に軸継手で連結し、浮き上り防止片を閉鎖して錠を掛け、両端の軸受を両支持台に保持する構成にしたことを特徴とする。
【0016】
2)上記の回転式超音波洗浄装置において、
被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝は、断面形状がV形状であり、
浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠は、レバーで操作する錠、例えばパッチン錠であることを特徴とする。
【0017】
3)上記の回転式超音波洗浄装置において、
回転駆動機構の駆動軸と支持台上の被洗浄ロールを連結する軸継手は、オルダム軸継手であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
被洗浄ロールは、両端の軸受を両支持台に保持された両端軸受状態で、同心又はほぼ同心の駆動軸から回転力を受ける。従って、被洗浄ロールは、一定の位置で円滑に回転する。洗浄が均等に行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
実施形態は、薄膜塗工機のグラビアロール用の回転式超音波洗浄装置である。グラビアロールの洗浄時には、そのロール、被洗浄ロールは、両端に軸受が嵌合した状態で、薄膜塗工機から取り外される。
【0020】
この被洗浄ロールは、図1に示す。被洗浄ロールは、大径中央部1の両端にそれぞれ小径端部2が同心に突出している。大径中央部1は、中央部分に、樹脂液や接着剤をシートやフイルムに塗布する塗布部3がある。塗布部3は、外周面に、彫刻がメッシュ状に施されて凹部が形成されている。両端の小径端部2は、それぞれ、軸受4が同心に嵌合して取り付いている。軸受4は、ラジアル軸受であり、ころがり軸受である。軸受4の内輪は、内側に被洗浄ロールの小径端部2が嵌合している。軸受4の外輪は、外側に薄膜塗工機の軸受部分が嵌合していた。軸受4は、大径中央部1より外径が少し大きい。軸受4は、すべり軸受であることもある。
【0021】
回転式超音波洗浄装置は、図2〜図5に示す。洗浄槽11は、上面を開放した箱形状であり、横に細長い。両端の端部には、それぞれ、仕切り板12を設け、両仕切り板12の内側を洗浄部13にし、各仕切り板12の外側をそれぞれ非洗浄部14にしている。洗浄部13は、上げ底にしている。
【0022】
洗浄部13は、底に超音波振動子21を取り付けている。超音波振動子21は、図示しないが、洗浄槽11外の超音波発信器に接続している。洗浄部13は、底に洗浄液の流入通路22を接続している。両仕切り板12は、それぞれ、上部の中央に、被洗浄ロールの大径中央部1が緩く嵌まる半円形状の嵌合部23を設けている。嵌合部13の両側には、洗浄部13の洗浄液が非洗浄部14に流下する流下部24を設けている。両端の非洗浄部14は、それぞれ、底に洗浄液の流出通路25を接続している。
【0023】
両端の非洗浄部14、超音波振動子21を挟む両側位置には、被洗浄ロール1〜4をその両端の軸受4で支持する一対の支持台31を設けている。両支持台31は、それぞれ、被洗浄ロールの軸受4を載せる受け溝32を、洗浄槽11の長手方向、支持中の被洗浄ロール1〜4の軸方向に沿って形成している。受け溝32は、断面形状がV形状である。V形状断面の受け溝32に載せた円形状の軸受4は、受け溝32の横断方向、洗浄槽11の横断方向の位置が簡単に決まる。
【0024】
また、両支持台31は、それぞれ、受け溝32の一端側に、被洗浄ロールの軸受4に被せる浮き上り防止片33を蝶番34で開閉可能に取り付け、浮き上り防止片33を閉鎖状態に保持するパッチン錠35を設けている。パッチン錠35は、支持台31の受け溝32側に、引掛け体を操作するレバーを回転可能に取り付け、引掛け体が掛け止められる留め片を浮き上り防止片33に取り付けている。浮き上り防止片33は、閉鎖状態の保持とその解除がパッチン錠35のレバー操作で簡単に行える。
【0025】
洗浄槽11の一端側には、支持台31上の被洗浄ロール1〜4の一端と対面する位置に、駆動軸41を、その被洗浄ロールと同心又はほぼ同心に、洗浄槽11の長手方向に沿って軸受して設けている。駆動軸41は、回転駆動機構の駆動軸であり、図示しないが、回転駆動機構の電動機に連結している。駆動軸41の端には、支持台31上の被洗浄ロール1〜4の一端と連結するオルダム軸継手を取り付けている。オルダム軸継手は、駆動軸に固定する駆動体42、中間体43と、従動軸に固定する従動体44からなる。駆動軸41の端には、駆動体42を固定し、駆動体42の溝に中間体43の一面の突起を嵌め込み、中間体43の他面の突起に従動体44の溝を嵌め込んでいる。従動体44は、被洗浄ロール1〜4の一端に固定する。オルダム軸継手42〜44は、駆動軸41と被洗浄ロール1〜4が同心状態からずれていても、回転駆動力が円滑に伝動される。
【0026】
この回転式超音波洗浄装置に被洗浄ロール1〜4を据え付けるときには、図6に示すように、両支持台31は、浮き上り防止片33を開放する。被洗浄ロール1〜4は、図7に示すように、両支持台31に両端支持し、両端の軸受4を、両支持台31の受け溝32の他端側に載せる。すると、被洗浄ロールの軸受4は、受け溝32に嵌まる。被洗浄ロールの大径中央部1は、両仕切り板12の嵌合部23に緩く嵌まる。支持台31上の被洗浄ロール1〜4は、駆動軸41と同心又はほぼ同心に配置される。オルダム軸継手42〜44は、従動体44を、中間体43から取り外し、支持台31上の被洗浄ロール1〜4の一端に固定する。従動体44は、中間体43と対面する。
【0027】
次に、被洗浄ロール1〜4は、両端の軸受4を受け溝32に嵌めた状態で、一端側に軸方向に沿って移動させる。すると、図8に示すように、被洗浄ロールは、両端の軸受4が受け溝32の一端側に位置し、一端が駆動軸41に接近する。被洗浄ロールの一端に固定された従動体44の溝は、中間体43の突起に嵌まる。被洗浄ロール1〜4は、一端が駆動軸41にオルダム軸継手42〜44で連結される。また、両支持台31は、図8に示すように、浮き上り防止片33を閉鎖してパッチン錠35を掛ける。支持台31上の被洗浄ロール1〜4は、両端の軸受4が両支持台31に保持され、塗布部3が洗浄部13の超音波振動子21の上側に位置する。
【0028】
その後、被洗浄ロール1〜4を洗浄するときには、図8に矢印で示すように、洗浄部13には、流入通路22を経て洗浄液を供給する。洗浄液は、洗剤液、純水や濯ぎ液である。洗浄液には、超音波振動子21が没入し、被洗浄ロールの塗布部3の下部が浸る。洗浄部13の洗浄液は、仕切り板12の流下部24から非洗浄部14に流下し、流出通路25から流出する。洗浄槽11から流出した洗浄液は、濾過し、浄化した状態で流入通路22から洗浄部13に供給する。また、駆動軸41は、回転駆動する。被洗浄ロール1〜4は、両端の軸受4が一定の位置に保持された両端軸受状態で、同心又はほぼ同心の駆動軸41から回転力を受け、円滑に回転する。また、超音波振動子21は、作動する。すると、被洗浄ロール1〜4は、回転しつつ、洗浄液に浸かっている塗布部3の下部が超音波洗浄される。塗布部3は、全周が均等に洗浄される。
【0029】
[変形例]
1)上記の実施形態において、被洗浄ロールは、樹脂液や接着剤を塗布するグラビアロールであるが、その他のロールにする。例えば、グラビアロール以外の塗工ロールにする。又は、塗工用ではないロールにする。インクを付着する印刷用のロールにする。
2)上記の実施形態において、被洗浄ロールの軸受を載せる支持台の受け溝は、断面形状がV形状であるが、その他の形状にする。例えば、逆台形状や半円形状にする。
3)上記の実施形態において、浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠は、レバーで操作するパッチン錠であるが、その他の錠ないしロック機構にする。例えば、パッチン錠以外のレバーで操作する錠ないしロック機構にする。
4)上記の実施形態において、回転駆動機構の駆動軸と支持台上の被洗浄ロールを連結する軸継手は、オルダム軸継手であるが、その他の軸継手にする。例えば、たわみ継手、自在継手や剛体継手にする。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態における回転式超音波洗浄装置で洗浄するグラビアロール、被洗浄ロールの正面図。
【図2】同回転式超音波洗浄装置の一部縦断正面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】同回転式超音波洗浄装置の平面図。
【図6】同回転式超音波洗浄装置の浮き上り防止片を開放した状態の縦断正面図。
【図7】同回転式超音波洗浄装置の支持台に被洗浄ロールを載せた状態の縦断正面図。
【図8】同回転式超音波洗浄装置の支持台に被洗浄ロールを据え付けて洗浄する状態の縦断正面図。
【符号の説明】
【0031】
1〜4 グラビアロール、被洗浄ロール
1 大径中央部
2 小径端部
3 塗布部
4 軸受、ころがり軸受
11 洗浄槽
12 仕切り板
13 洗浄部
14 非洗浄部
21 超音波振動子
22 流入通路
23 嵌合部
24 流下部
25 流出通路
31 支持台
32 受け溝
33 浮き上り防止片
34 蝶番
35 パッチン錠、レバーで操作する錠
41 駆動軸
42〜44 オルダム軸継手
42 駆動体
43 中間体
44 従動体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被洗浄ロールを、両端に軸受を嵌合した状態で保持し、回転しつつ超音波洗浄する装置であり、
洗浄槽は、超音波振動子を設け、超音波振動子を挟む両側位置に、被洗浄ロールをその両端の軸受で支持する一対の支持台を設け、
両支持台は、それぞれ、被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝を、支持中の被洗浄ロールの軸方向に沿って形成し、受け溝の一端側に、被洗浄ロールの軸受に被せる浮き上り防止片を開閉可能に取り付け、浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠を設け、
支持台上の被洗浄ロールの一端と対面する位置には、回転駆動機構の駆動軸を、その被洗浄ロールと同心又はほぼ同心に設け、回転駆動機構の駆動軸は、支持台上の被洗浄ロールと軸継手で連結可能にしており、
被洗浄ロールは、据え付け時に、浮き上り防止片を開放した両支持台に両端支持し、両端の軸受を、両支持台の受け溝の他端側に載せ、軸方向に一端側に移動させて、両端の軸受を受け溝の一端側に変位し、一端を回転駆動機構の駆動軸に軸継手で連結し、浮き上り防止片を閉鎖して錠を掛け、両端の軸受を両支持台に保持する構成にしたことを特徴とするロールの回転式超音波洗浄装置。
【請求項2】
被洗浄ロールの軸受を載せる受け溝は、断面形状がV形状であり、
浮き上り防止片を閉鎖状態に保持する錠は、レバーで操作する錠であることを特徴とする請求項1に記載のロールの回転式超音波洗浄装置。
【請求項3】
回転駆動機構の駆動軸と支持台上の被洗浄ロールを連結する軸継手は、オルダム軸継手であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロールの回転式超音波洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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