説明

ワイドスクリーンディスプレイ用のビデオ通信画像を準備する方法及びシステム

【課題】 ビデオ会議用の画像を準備するシステム及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 エンドポイントは、ワイドスクリーンディスプレイを有する。開示するシステムは、このエンドポイントのために約16:9のアスペクト比を有する画像を作成する。この画像は、アスペクト比を約4:3に変えるよう操作又は変更される。1つの例では、2つの部分が画像に追加されて、画像の全体の高さを増加する。ワイドスクリーンディスプレイはズームモードに設定され、追加された部分なしで画像を実質的に表示可能である。或いは、画像は、その高さに沿って4/3倍伸ばされる。ワイドスクリーンディスプレイはワイドモードに設定され、伸ばされた高さなしで画像を実質的に表示可能である。開示するシステム及び方法は、エンドポイントがワイドスクリーンディスプレイを有するという信号を受信可能であり、また、エンドポイントにおけるユーザにそのワイドスクリーンディスプレイをワイド又はズームモードに設定するよう通知可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ通信の分野、より具体的には、ビデオ通信においてワイドスクリーンディスプレイ用の画像を準備する方法及びシステムに係る。
【背景技術】
【0002】
近年、ワイドスクリーンディスプレイとして知られる新しいタイプのビデオディスプレイが市場に導入されている。周知であるように、ビデオディスプレイ又はスクリーンのアスペクト比とは、画像の高さに対する画像の幅の比である。一般的な、ビデオスクリーンは、約4:3のアスペクト比を有する。対照的に、ワイドスクリーンディスプレイは、16:9のアスペクト比を有し、これは、映画館のスクリーンと略同じアスペクト比である。多くの現在のTVセットでは、アスペクト比は、約4:3である。高品位TV(HDTV)では、アスペクト比は、約16:9である。ワイドスクリーンディスプレイの例示的な解像度は、約1024×576画素(幅×高さ)であり得、一方、一般的なビデオディスプレイの解像度は、約640×480画素である。ビデオ通信のための一般的な解像度は、共通中間フォーマット(CIF)であり、約352×288画素である。約4:3のビデオディスプレイのアスペクト比に適合するために、CIFの画素のアスペクト比は、約12:11である。各画素に対する12:11のアスペクト比は、(35212)対(28811)の全アスペクト比を有する画像を作成し、これは、約(4224:3168)即ち(4:3)である。
【0003】
以下に制限されないが、ビデオ通信制御ユニット(VCCU)又はエンドポイントを含む一般的なビデオ通信機器は、通常、共通中間フォーマットの4分の1(QCIF)、CIF、又は4:3のアスペクト比を有する4CIF(共通中間フォーマットの4倍)といった解像度を有するビデオ画像を使用する。例示的なVCCUは、マルチポイント制御ユニット(MCU)、マルチメディアゲートウェイ等であり得る。一般的に、VCCUは、ネットワーク用のスイッチボード及び/又は会議ビルダとして機能する。動作時には、VCCUは、様々なユーザ端末又はコーデックから符号化されたビデオストリームを受信し、及び、様々なユーザ端末又はコーデックに符号化されたビデオストリームを送信する。マルチポイント制御ユニット(MCU)は、一般的に、ネットワークのノードか又は端末に設置される会議制御機器である。MCUは、アクセスポートから幾つかのチャネルを受信し、特定の基準に応じてオーディオ及びビジュアル信号を処理し、処理した信号を接続されたチャネルのセットに分配する。MCUの例としては、本開示の譲受人であるポリコム社から市販されるMGC−100が挙げられる。MCUは、他のタイプのビデオ通信に使用可能なビデオ通信コントローラである。尚、「MCU」及び「VCCU」という用語は、本開示において互いに置換可能に用いられ得る。
【0004】
エンドポイント又は端末は、ネットワーク上のエンティティであり、別の端末又はMCUとのリアルタイムで双方向性のオーディオ、ビジュアル、及び/又はデータ通信を供給可能である。現在のところ、エンドポイントが、一般的な4:3スクリーンディスプレイではなく、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられる場合、同じビデオ会議に関連するそのエンドポイント及び他のエンドポイント並びにVCCUは、ワイドスクリーンディスプレイ用の16:9のアスペクト比を認識しない。従って、ワイドスクリーンディスプレイが、その関連付けられるエンドポイントから受信するビデオ画像は、一般的なアスペクト比4:3を有する。一般的に、ワイドスクリーンディスプレイは、3つの主なタイプの設定を有し、ユーザは、ワイドスクリーンディスプレイ上の制御パネルを用いてこれらの設定のうちの1つの設定にスクリーンディスプレイを設定し得る。現在のところ、4:3のアスペクト比を有する画像は、図1A乃至1Cと共に以下に説明する設定のうちの1つの設定を用いてワイドスクリーンディスプレイ上に表示され得る。
【0005】
図1Aを参照するに、標準設定に設定されるワイドスクリーンディスプレイ110が、ビデオ画像112を表示する。標準設定では、ビデオ画像112は、ワイドスクリーンディスプレイ110上にあるように表示される。言い換えると、ビデオ画像112は、4:3のアスペクト比を有し、一方、ワイドスクリーンディスプレイは16:9のアスペクト比を有する。従って、ワイドスクリーンディスプレイ110の一部は、図1Aの黒い部分114により示すように、使用されない。
【0006】
図1Bを参照するに、ズーム設定に設定されるワイドスクリーンディスプレイ110が、ビデオ画像120を有する。ズーム設定では、ビデオ画像120は、ワイドスクリーンディスプレイ110の内部電子機器により対称的に拡大される。従って、上部及び/又は下部における画像の一部がクロッピングされる。不都合なことに、クロッピングされた領域は、参加者の顔といったように画像の重要な部分である可能性がある。
【0007】
図1Cを参照するに、ワイド設定に設定されるワイドスクリーンディスプレイ110が、ビデオ画像130を有する。ワイド設定では、ワイドスクリーンディスプレイ110の電子機器は、標準画像を非対称倍で拡大し、それにより、拡大された画像がワイドスクリーンディスプレイ110に略合わされる。4:3の標準アスペクト比を16:9のワイドスクリーンアスペクト比に変換するためには、標準画像の幅が4倍大きくされ、高さが3倍大きくされる。結果として、図1Cに示すように、歪んだ画像130が得られる。例えば、円形は楕円形となり、人は伸ばされて大きくなる。ワイドスクリーンディスプレイは、「標準」、「ズーム」、「ワイド」設定に他の用語を用い得ることを理解するものとする。更に、他のワイドスクリーンディスプレイは、上述した設定のうちの1つ以上の組み合わせであること可能である追加の設定を有し得る。
【0008】
ワイドスクリーンディスプレイをビデオ通信に接続する現在の技術は、図1A乃至1Cと共に説明したように、不十分である。従って、ワイドスクリーンディスプレイをビデオ会議に接続するシステム及び方法における必要性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示は、上述した問題のうちの1つ以上の問題の影響を解決する、又は、少なくとも低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示のシステム及び方法は、ビデオ会議におけるワイドスクリーンディスプレイの使用技術を提供することにより、従来技術における必要性を達成する。開示するシステム及び方法は、VCCU又はMCUに、ビデオ会議に参加する各エンドポイントに接続されるスクリーンのタイプについて通知可能である。VCCU又はMCUへの通知は、ビデオ会議の前に、又は、ビデオ会議を確立するときに行われることが可能である。
【0011】
ビデオ会議中、非圧縮画像データは、符号化され、ワイドスクリーンディスプレイを有するエンドポイントに伝送される。ビデオ画像は、ワイドスクリーンディスプレイ上に適切に表示可能となるよう符号化(圧縮)される前に処理される。本開示では、非圧縮ビデオ画像は、空間領域(画像領域)、又は、変換領域(即ち、DCT領域)におけるビデオデータを意味する。尚、「非圧縮ビデオ」、「オープンビデオ」、及び「復号化ビデオ」は、本開示において置換可能に使用され得る。
【0012】
VCCUにおける非圧縮ビデオ画像の処理は、2つの段階を含むことが可能である。第1の段階では、16:9のアスペクト比を有する合成ビデオ画像が、4:3のアスペクト比を有する2つ以上のビデオ画像からレイアウトを作成することにより準備される。第2の段階では、16:9合成ビデオ画像は、16:9のアスペクト比を有する画像を処理するエンドポイントの能力に合うよう処理される。ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられるエンドポイントは、そのエンドポイントが、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有するH.264又はH.263を使用する場合は、16:9のアスペクト比を有するビデオ画像を処理可能である。
【0013】
しかし、「カスタムピクチャフォーマット」能力のないH.261又はH.263のみを処理可能なエンドポイントは、16:9のアスペクト比を有する画像を処理することはできない。従って、これらのエンドポイントは、4:3のアスペクト比を有する画像のみを処理可能である。従って、16:9のアスペクト比を有する非圧縮合成ビデオ画像は、これらのエンドポイントに伝送される前に操作又は変更されなければならない。合成ビデオ画像が操作又は変更されると、エンドポイントは、変更された圧縮ビデオ画像を受信し、その画像を復号化する。次に、エンドポイントは、非圧縮ビデオ画像をその関連付けられるワイドスクリーンディスプレイに供給する。ワイドスクリーンディスプレイの電子機器は、非圧縮ビデオ画像の操作又は変更を無効にする。従って、ワイドスクリーンディスプレイは、図1A乃至1Cを参照して上述した一般的な形の歪みなしで16:9のアスペクト比を有するビデオ画像を実質的に表示可能となる。
【0014】
開示するシステム及び方法は、エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプについてVCCUに通知する方法の問題を解決することが好適である。現在のビデオ通信プロトコルは、以下に制限されないが、H.320、H.324、H323等を含む。現在のビデオ通信プロトコルは、エンドポイントにおけるスクリーンのタイプを決定するために使用可能な任意の制御又は信号を定義しない。エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプについてVCCUに通知することは、様々な技術により行われることが可能である。
【0015】
エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプについてVCCUに通知する1つの実施例では、エンドポイントは、ビデオ会議を予約するときに、スクリーンのタイプについてVCCUに通知可能である。スクリーンのアスペクト比又はタイプは、ビデオ会議の予約の際に必要とされるパラメータの1つとして付加可能である。エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプについてVCCUに通知する別の実施例では、ビデオ会議を確立する際に又はビデオ会議の際にインタラクティブ音声応答(IVR)セッションを行うことが可能である。参加者は、様々なオプションから、使用しているスクリーンのタイプを選択するよう求められることが可能である。参加者は、エンドポイントにおけるキーパッド上の適切なキーを押し、VCCUに信号を送信することによって、質問に対し回答可能である。信号は、以下に制限されないが、デュアルトーン変調周波数(DTMF)信号、又は、遠隔カメラ制御(FECC)信号を含むことが可能である。キーパッドは、エンドポイントの遠隔制御器のキーパッド、電話機のダイアルキー等であることが可能である。エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプについてVCCUに通知する別の実施例は、音声認識といった他の信号技術を使用可能である。VCCUに通知する更に別の実施例では、開示するシステム及び方法は、米国特許出願公開番号20030174202に開示されるマルチメディアビデオ通信を制御する技術を使用可能である。この特許出願は、出願番号10/346,306を有し、本願にその全体を参照として組み込む。
【0016】
エンドポイントに関連付けられるスクリーンのタイプを受信した後、MCUは、圧縮及び操作されたビデオ画像を準備し、その画像を、ワイドスクリーンを有するエンドポイントに供給する。圧縮及び操作されたビデオ画像は、エンドポイントにより使用可能な一般的な圧縮アルゴリズムのうちの1つに適合する。一部の一般的な圧縮アルゴリズムは、以下に制限されないが、H.261、H.263、H.264、及びMPEGを含む。圧縮ビデオ画像は、その画像がエンドポイントにより処理可能であるよう操作又は変更される。操作されたビデオ画像がワイドスクリーン上に表示されるとき、その画像は、ワイドスクリーンによって、そのスクリーン全体に歪みなしで実質的にカバーすることができるよう操作可能である。
【0017】
圧縮アルゴリズムとして「カスタムピクチャフォーマット」能力を有するH.264及びH.263を使用不可能なエンドポイントでは、そのエンドポイントにより受信及び処理可能であるアスペクト比は、約4:3である。従って、開示するシステム及び方法は、16:9のアスペクト比を有する非圧縮ビデオ画像を生成し、4:3の所望のアスペクト比に到達するよう画像を操作し、その画像を符号化し、その画像をエンドポイントに送信する。
【0018】
ビデオ画像を操作又は変更する1つの実施例では、開示するシステム及び方法は、非圧縮ビデオ画像を生成し、この非圧縮ビデオ画像は、2つ以上の画像の合成レイアウトであることが可能である。この非圧縮ビデオ画像16:9のアスペクト比を有する。尚、「合成レイアウト」、「合成フレーム」、及び「合成画像」という用語は、本開示の全体において置換可能に使用され得る。次に、背景色(例えば、情報なし)を有する1つ又は2つの長方形セグメントが、16:9ビデオ画像の上方及び/又は下方に追加される。追加の1つ又は2つのセグメントは、操作された画像のアスペクト比を4:3に変更する。これは、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有さないH.261又はH.263に応じて処理可能である。追加セグメントの全高は、合成16:9画像の高さの3分の1であることが可能である。操作された非圧縮ビデオは符号化され、エンドポイントに送信される。エンドポイントにおいて、4:3圧縮画像は、復号化され、ワイドスクリーンディスプレイに転送される。ユーザによりズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイは、操作された画像を対称的に拡大し、それにより、ワイドスクリーンディスプレイの幅を実質的にカバーするようにする。背景色を有する追加のセグメントはクロッピングされ、16:9のアスペクト比を有する合成画像の全スクリーンが、ワイドスクリーンディスプレイ上に実質的に表示される。
【0019】
ビデオ画像操作又は変更する別の実施例では、開示するシステム及び方法は、16:9のアスペクト比を有する非圧縮ビデオ画像を生成する。次に、このビデオ画像は、スケーラによって歪ませられる。スケーラは、画像の高さの解像度を、4/3倍増加し、それにより、4:3のアスペクト比を有する操作された非圧縮ビデオを作成する。操作された画像は符号化され、エンドポイントに伝送される。エンドポイントは、操作された画像を復号化し、その画像をワイドスクリーンディスプレイに供給する。このワイドスクリーンディスプレイは、ワイド設定に設定され、この設定では、操作された画像は、4/3倍で非対称的に拡大される。この非対称的な拡大は、ビデオ画像の符号化の前に行われた前の歪みを補正する。この結果として、ワイドスクリーンディスプレイは、歪みのない画像を、ワイドスクリーン上で16:9のアスペクト比で実質的に表示する。
【0020】
上述した概要は、本開示の可能性のある各実施例又は各面をまとめることを意図する。本発明の他の特徴及び利点は、添付図面と請求項と共に実施例の以下の詳細な説明を読むことにより明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本開示の上述した概要、例示的な実施例、及び目的の他の面は、添付図面と共に以下の特定の実施例の詳細な説明を参照することにより最適に理解することができるであろう。
【0022】
開示するシステム及び方法は、様々な変形及び変形が可能であるが、それらの特定の実施例を、図面中に例示的に示し、本願に詳細に説明する。図面及び記載する説明は、いかなる方法でも発明の概念の範囲を制限することを意図するものではない。むしろ、図面及び記載される説明は、米国特許法第112条に要求されるように、特定の実施例を参照することにより当業者に発明の概念を説明するために与えたものである。
【0023】
図面を参照するに、本開示の例示的な実施例を説明する。図面中、同様の番号は、様々な図における同様の部分を示す。
【0024】
図2は、VCCU内の例示的なビデオユニット200の論理素子の一部を示すブロック図である。ビデオユニット200は、ワイドスクリーンディスプレイ(図示せず)を有するエンドポイント(図示せず)への伝送のために圧縮ビデオ画像を処理し且つ準備する。この実施例では、ビデオユニット200は、圧縮ビデオ共通インタフェース(CVCI)205、複数の入力モジュール210a−c、複数の出力モジュール220a−c、及び、復号化ビデオ共通インタフェース(DVCI)230を含む。各入力モジュール210a−cは、入力バッファ212、デコーダ214、及び1つ以上の入力スケーラ216a−cを含む。各出力モジュール220a−cは、ビルダ222、出力スケーラ224、エンコーダ226、及び出力バッファ228を含む。図2には、例示的に、入力モジュール210a−c、スケーラ216a−c、及び出力モジュール220a−cの3つのユニットを示す。開示するシステム及び方法は、任意数のモジュールと共に使用可能であることを理解するものとする。更に、VCCU内の他のビデオユニットは、本願に概略的に示し且つ説明する構成とは異なる構成を有し得ることも理解するものとする。
【0025】
複数のエンドポイント又は端末(図示せず)は、1つ以上の通信ネットワーク(図示せず)を介してVCCUに接続される。尚、「エンドポイント」及び「端末」という用語は、本願において置換可能に使用され得る。エンドポイントは、圧縮ビデオストリームを、ネットワークインタフェースモジュール(図示せず)及びCVCI205を介して適切な入力モジュール210a−cに送信する。更に、エンドポイントは、圧縮ビデオストリームを、ネットワークインタフェースモジュール(図示せず)及びCVCI205を介して適切な出力モジュール220a−cから受信する。通信ネットワークは、パケットに基づいたネットワーク、回路交換ネットワーク、及び/又は、ISDN、ATM、PSTN、セルら及び/又はIPといった他のネットワーク又は通信プロトコルであることが可能である。開示するシステム及び方法は、特定のタイプの通信プロトコル又はネットワークに制限されるものではない。
【0026】
CVCI205は、入力モジュール210a−c、出力モジュール220a−c、及びネットワークインタフェースモジュール(図示せず)間の圧縮ビデオストリームの道順を決定する。CVCI205は、TDMバス、パケットに基づいたバス(例えば、ATMバス、IPバス)、シリアルバス、パラレルバス、接続交換、共有メモリ、直接接続、又は、これらのうちの任意の取り合わせであることが可能である。ビデオユニット200の動作は、中央制御ユニット(図示せず)により制御される。中央制御ユニットは、ホストコンピュータか又はVCCUの内部モジュールであることが可能である。本開示では、中央制御ユニットは、管理会議システム(MCS)と称する。
【0027】
各入力モジュール210a−c及び/又は出力モジュール220a−cは、論理ユニット、ハードウェアモジュール、ファームウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、又はこれらのうちの任意の組み合わせであることが可能である。各モジュール210a−c、220a−cは、永久的な論理モジュールか、又は、現在の必要に応じてMCSにより生成される一時的な論理モジュールであることが可能である。一時的な論理モジュールを生成し、永久的なモジュールを現在の必要に応じて割当てすることは、VCCUのリソースを節約する。
【0028】
ビデオ会議に関連付けられ得る入力モジュール210a−cの数は、固定数であっても、ビデオ会議の必要に応じて変更されてもよい。例えば、ビデオ会議は、ビデオ会議に参加する各エンドポイントに対し1つの入力モジュール210が必要であり得る。別のビデオ会議では、関連のスクリーンレイアウトにおける現在可視の各参加者に対し1つの入力モジュール210が使用可能である。
【0029】
各ビデオ会議は、1つ以上の出力モジュール220a−cに関連付け可能である。開示するシステムの1つの例示的な実施例では、1つの出力モジュール220が、ビデオ会議に参加する各エンドポイントに対して使用される。別の実施例では、1つの出力モジュール220を、各タイプのスクリーンレイアウトに対して使用可能であり、各出力モジュール220は、その出力を、特定のタイプのレイアウトを使用するエンドポイントに転送可能である。出力モジュール220の割当ては、以下に制限されないが、ビットレート、フレームレート、及び符号化アルゴリズム等、当該技術において周知の様々なパラメータに依存可能である。
【0030】
特定の入力モジュール210に関連付けられるエンドポイントからの圧縮入力ビデオストリームが、CVCI205に置かれると、入力ビデオストリームは、入力バッファ212内に蓄積され始める。バッファ212内の蓄積は、CVCI205のタイプに応じて行われる。例えば、CVCI205がTDMバスである場合、バッファ212は、入力モジュール210に関連付けられるエンドポイントに割当てされる時間スロットにおいてCVCI205をサンプリングすることにより適切な入力ストリームをつかむ。しかし、バッファ212は必ずしも必要ではなく、開示するシステムの他の実施例は、当該技術において周知の他の技術によって適切な圧縮入力ストリームを蓄積し得る。
【0031】
デコーダ214は、入力バッファ212から受信した圧縮ビデオストリームを取る。圧縮ビデオストリームの符号化規格(H.261、H.263、H.264等)に基づいて、デコーダ214は、圧縮ビデオストリームを非圧縮ビデオに復号化する。非圧縮ビデオは、画像(空間)領域内に表示可能である。
【0032】
デコーダ214からの出力は、デコーダ214から1つ以上の入力スケーラ216a−cに転送される。入力スケーラ216の数は、様々な会議のレイアウトで非圧縮ビデオが割当てされる様々なセグメントサイズの数に依存する。入力スケーラ216a−cにより行われるスケーリングは、非圧縮ビデオの解像度を、エンドポイントの要件及び/又は関連付けられるセグメントのサイズに応じて変更する。入力スケーラ216a−cは、画質を維持するようスケーリングされた非圧縮ビデオに周知のフィルタ演算を行うことも可能である。入力スケーラ216a−cの出力は、復号化ビデオ共通インタフェース(DVCI)230に転送される。入力スケーラ216a−cは、バッファ(図示せず)を介してDVCI230に接続可能であり、また、非圧縮ビデオの転送は、開示するシステムに使用されるDVCIのタイプに応じて行われることが可能である。例えば、DVCI230が、TDMバスである場合、入力スケーラ216a−cからの復号化ストリームは、特定の復号化ストリームに関連付けられる時間スロットの間にDVCI230に転送可能である。
【0033】
開示するシステムの別の実施例では、入力モジュール210a−cは、入力スケーラ216を含まない場合もある。その代わりに、デコーダ214からの復号化ストリームは、DVCI230に、直接、又は、バッファ(図示せず)を介して転送可能である。その場合、出力モジュール220a−cのビルダ222が、入力スケーラ216の様々な機能を実行可能である。
【0034】
この実施例では、DVCI230は、入力モジュール210a−c及び出力モジュール220a−c間の復号化ビデオの道順を決定する。DVCI230は、TDMバス、パケットに基づいたバス、シリアルバス、パラレルバス、接続交換、共有メモリ、直接接続、又はこれらのうちの任意の取り合わせであることが可能である。別の実施例では、開示するシステムは、DVCI230と同じ機能のためにCVCI205を使用可能である。
【0035】
1つ以上の適切な出力モジュール220a−cのビルダ222は、DVCI230から1つ以上のスケーリングされた復号化ビデオ(非圧縮ビデオ)セグメントを取出しする。復号化ビデオセグメントの選択は、出力モジュール220により生成される必要のあるレイアウトに基づく。ビルダ222は、レイアウトの必要に応じて1つ以上の入力モジュール210a−cから復号化ビデオセグメントを収集する。ビルダ222は次に、復号化ビデオセグメントをビデオ会議のレイアウトに応じて配置し、それにより、合成フレームを作成する。開示するシステムの別の実施例では、ビルダ222は、受信した復号化フレームをスケーリングして、ビデオ会議のレイアウトにおけるその関連付けられるセグメントのサイズに合わせることができる。ビルダ222の出力における出力フレームのアスペクト比は、関連の出力モジュール220に関連付けられるエンドポイントにより使用されるディスプレイのアスペクト比に応じて、約4:3又は16:9であることが可能である。
【0036】
それぞれ約4:3のアスペクト比を有する2つ以上のセグメントから約16:9のアスペクト比を有する合成フレームを作成するために、開示するシステムは、各セグメントをスケーリングし、各スケーリングされたセグメントを、合成レイアウトが約16:9のアスペクト比を有するようレイアウトに配置する。図3A乃至3Dを参照するに、スケーリングされたセグメントから合成フレームを作成するための例示的なレイアウト320、330、340、及び350の実施例を概略的に示す。各例示的なレイアウト320、330、340、及び350において、約16:9のアスペクト比を有する合成フレーム322、332、342、及び352は、約4:3のアスペクト比を有する整数のセグメントに分割される。例えば、図3Aのレイアウト320は、12のセグメント(320aから320l)から構成される合成フレーム322を有し、各セグメントは、約4:3のアスペクト比を有し、また、セグメントは、4×3マトリクスに配置される。
【0037】
図3Aのレイアウト320は、基本レイアウトとして使用可能である。この基本レイアウトから、整数の4:3セグメントを有する追加のレイアウトを、約16:9の全体のレイアウトを生成するよう合成可能である。例えば、図3B乃至3Dにおける他のレイアウト330、340、及び350は、レイアウト320からの派生物であり、レイアウト320に示す12の基本的な分割の異なる組み合わせを有する。これらの他のレイアウト330、340、及び350は、ビデオ会議の必要に応じて他の会議において使用可能である。
【0038】
一部のビデオ会議は、約4:3のアスペクト比を有する整数のセグメントが、16:9のディスプレイスクリーン全体をカバーしきれないレイアウトを要求する場合がある。例えば、ビデオ会議は、サイズが同じ6つのセグメントを有するレイアウトを要求する場合がある。1つの実施例では、開示するシステムは、図3Eに示すレイアウト360aを作成可能である。レイアウト360aの各セグメント360a乃至260fは、約4:3のアスペクト比を有し、カバーされていない領域362は、背景で埋められる。
【0039】
別の実施例では、ビデオ会議が等しいサイズの6つのセグメントを有するレイアウトを要求するときに、開示するシステムは、図3Fに示すレイアウト360bを作成可能である。開示するシステムは、6つのセグメント364a乃至364fのそれぞれを、その6つのセグメントによりカバーされる全領域が16:9フレームより大きくなるようスケーリングされる。次に、各セグメントのエッジは、フレームに合うよう全サイズを小さくするようクロッピングされ得る。レイアウト360bでは、各セグメント364a乃至364fは、スケーリングされクロッピングされている。クロッピングされた領域は、6つのセグメント364a乃至364fに亘って分割されるので、図1Bの例にあるように全フレームの一部のクロッピングよりは、目障りではない。上述したセグメントのスケーリング及びクロッピングの技術は、1つ以上の入力が、4:3以外のアスペクト比(例えば、16:9)を有する場合に使用され得る。
【0040】
図2に戻るに、開示するシステムの一部の実施例における1つ以上の入力スケーラ216a−cは、デコーダ214によって生成された復号化ビデオを、様々なレイアウトにおける1つ以上の適切な画像のサイズにスケーリングするよう調整可能である。開示するシステムの他の実施例は、別個の入力スケーラ216a−cを有するのではなくビルダ222内に1つ以上のスケーラが組み込まれることも可能である。ビルダ222は、適切な復号化されたストリームを、レイアウトにおけるそれらの位置に配置するよう調整可能である。
【0041】
ビルダ222が、ビデオ画像の合成フレームを作成した後、本実施例における出力スケーラ224は、ビデオ画像を、所望の解像度にスケーリングし、そのスケーリングされたビデオ画像をエンコーダ226に転送する。出力モジュール220に関連付けられるエンドポイントが、ワイドスクリーンディスプレイを有するが、16:9のアスペクト比を有するビデオ画像を処理できない場合、ビデオ画像をエンコーダ226に転送する前に、ビデオ画像を約16:9のアスペクト比から4:3のアスペクト比に変換するための追加の操作が必要となる。
【0042】
図4A乃至4Cを参照して以下により詳細に説明するビデオ画像を操作する又は変更する1つの実施例では、ビルダ222は、合成画像の高さに長方形セグメントを追加する。この追加長方形セグメントの高さは、合成画像の高さの3分の1であることが可能である。この追加長方形セグメントは、半分に分割可能である。1つの半分は、合成画像の上方に配置可能であり、もう1つの半分は、合成画像の下方に配置可能である。追加長方形セグメントは、背景色で埋めることが可能である。
【0043】
図5A乃至5Cを参照して以下により詳細に説明するビデオ画像を操作する又は変更する別の実施例では、出力スケーラ224は、画像の幅に対して画像のオリジナルの高さHを4/3倍拡大することにより画像を歪ませる。このスケーリングは、アスペクト比を約16:9から約4:3に変換する。上述したように、開示するシステムの一部の実施例は、出力スケーラ224を必要としない場合もあり、その場合、1つ以上の入力スケーラ216a−cが、出力スケーラの代わりに復号化画像を歪ませることが可能である。
【0044】
本実施例では、エンコーダ226は、出力スケーラ224又はビルダ222からスケーリングされた合成画像を受信する。エンコーダ226は、エンコーダ226に関連付けられる1つ以上のエンドポイントにより使用される圧縮アルゴリズムに応じてスケーリングされた合成画像を符号化する。例えば、圧縮アルゴリズムは、H.261、H.263、H.264等であり得る。これらは、当該技術において周知であり、本願では説明しない。画像の圧縮ビデオストリームは次に、出力バッファ228、CVCI205、及び1つ以上のネットワークインタフェースモジュール(図示せず)を介して、適切なエンドポイント(図示せず)に転送される。
【0045】
ビデオユニット200の他の詳細は、米国特許第5,600,646号、第5,838,664号、及び第6,300,973号に示され、これらは、その全体を参照として本願に組み込む。更なる詳細も、米国特許出願公開番号20040042553に示される。これは、出願番号10/344,792を有し、その全体を参照として本願に組み込む。
【0046】
図4A乃至4Cは、合成画像の3つの異なる処理段階の間のビデオ画像例を示す。図4Cは、エンドポイントにおけるワイドスクリーン上の動作及び出力を示す。ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられるエンドポイントが、16:9のビデオ画像を受信できない場合があるので、ビデオ画像は、ズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示されるよう操作又は変更される。ズームモードでは、画像は、ディスプレイの実質的に全ワイドスクリーン上に表示されるよう対称的に拡大される。
【0047】
ビルダ222(図2)は、図4Aに示すように合成画像例410を作成する。合成画像410は、4つのセグメントを有し、それらは、1つの大きいセグメント411と3つの小さいセグメント414、416、及び418を含む。大きいセグメント411は、ビデオ会議における現在の話者に関連付け可能であり、他のセグメントは、ビデオ会議の残りの参加者に関連付け可能である。ビルダ222(図2)は、復号化ビデオ共通インタフェース230(図2)から様々なセグメント411、414、416、及び418のビデオデータを収集する。ビルダ222(図2)は次に、様々なセグメント411、414、416、及び418を用いて16:9のアスペクト比を有する1つのフレーム410を合成する。各セグメント411、414、416、及び418は、4:3のアスペクト比を有する。
【0048】
次に、ビルダ222(図2)は、図4Bの画像420を生成するよう合成ビデオを操作する。ここでは、画像全体のアスペクト比は約4:3である。操作された画像420は、ワイドスクリーンディスプレイを用いるエンドポイントに伝送可能であり、ここでは、エンドポイントは、約4:3のアスペクト比を有する入来ストリームを処理可能である。4:3のアスペクト比を変換するために、ビルダ222(図2)は、2つの長方形セグメント422a及び422bを追加して、操作された合成画像420を形成する。各追加セグメント422a及び422bは、背景色で埋めることが可能である。両方の追加長方形セグメント422a及び422bの全高は、合成画像410のオリジナルの高さHの約3分の1に等しい。2つの長方形セグメント422a及び422bと共に合成画像410は、約4:3のアスペクト比を有する操作され非圧縮されたビデオ(復号化ビデオ)を作成する。
【0049】
図4Bの画像420は、出力スケーラ224(図2)を介してエンコーダ226(図2)に転送される。画像420は、受信エンドポイント(図示せず)により使用される圧縮規格に応じて圧縮され、圧縮ビデオとしてエンドポイントに送信される。エンドポイントでは、圧縮ビデオは、復号化される。操作され復号化されたビデオは、画像420と同じ画像及びアスペクト比を有する。
【0050】
図4Cに示すように、エンドポイントから操作され且つ復号化されたビデオは、ワイドスクリーンディスプレイに転送される。ズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイは、約4:3のアスペクト比を有する操作され且つ復号化されたビデオを受信する。ワイドスクリーンディスプレイでは、画像は次に、ワイドスクリーンディスプレイの全幅に到達するよう対称的に拡大される。操作される画像の高さは、従来の16:9画像の高さより大きいので、2つの長方形422aZ及び422bZは、ワイドスクリーンディスプレイのサイズを超えてはみ出し、ディスプレイ上には表示されない。結果として、図4Aのオリジナルの16:9合成画像410を表す領域411Zのみがワイドスクリーンディスプレイ上に表示される。
【0051】
図5A乃至5Cは、合成画像の3つの異なる処理段階の間のビデオ画像例を示す。この例では、画像は、ワイドスクリーンディスプレイ上の表示のために処理され、同時にワイドスクリーンは、ワイドモードに調整される。ワイドモードでは、ビデオ画像は、ワイドスクリーンディスプレイによって非対称的に拡大され、それにより、画像は、スクリーンの略全体に亘って表示可能となる。
【0052】
図5Aでは、画像410は、図4Aにて説明した画像と同じである。画像410は、ビルダ222(図2)の出力において16:9のアスペクト比を有する合成画像である。この合成画像は、出力スケーラ224(図2)に転送される。出力スケーラ224(図2)は、画像のオリジナルの高さHを4/3倍増加することによって画像を非対称的にスケーリングするよう設定される。その結果、図5Bに示す、4:3のアスペクト比を有する、歪んだ操作された画像440が生成される。画像440は、歪んでいるか、又は、上に伸ばされていると観察できる。例えば、円形412は、楕円412dとなり、正方形418は、長方形418dとなる。
【0053】
操作された(歪んだ)画像440は、エンコーダ226(図2)により符号化され、エンドポイント(図示せず)に伝送される。エンドポイントにおいて、圧縮ビデオは復号化される。エンドポイントにおける復号化は、非圧縮ビデオ画像を生成し、この画像は依然として歪んでおり、操作されたビデオ440と同じ形状を有する。歪んだ画像は次に、そのエンドポイントに関連付けられるワイドスクリーンディスプレイに転送される。図5Cに示すように、ワイドモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイは、画像を非対称的に拡大する。ワイドスクリーンの略全体をカバーするために、操作されたビデオ440の幅は、4/3倍拡大される。この非対称的拡大は、歪んだ画像440を補正し、ワイドスクリーンの略全体をカバーし約16:9のアスペクト比を有する、歪んでいない画像450を生成する。ワイドスクリーン上では、円形412w及び正方形418wは補正され、オリジナル合成画像410におけるのと同じ形状を有することが分かる。
【0054】
図6は、ワイドスクリーンディスプレイ上での表示のための圧縮ビデオストリームを準備するようビデオ出力モジュール220(図2)を設定する例示的な方法500の段階を示すフローチャートである。開示する方法500は、VCCUに関連付けられる管理会議システム(MCS)(図示せず)により実行可能である。開示する方法500は、図2に示す、ビルダ222、出力スケーラ224、及び/又は入力スケーラ216a−cを設定するよう使用可能である。開示する方法500は、エンドポイントとの接続を確立する間に、ビデオ会議に関連付けられるエンドポイントのそれぞれに対するスクリーンタスクの開始510において開始される。タスク500は、エンドポイントの特定のパラメータを得る。
【0055】
段階520において、エンドポイントのディスプレイのアスペクト比がVCCUに知られているか否か判断される。アスペクト比は、例えば、ビデオ会議の予約の間に、ビデオ会議の予約の間にロードされる又は言及されるパラメータの1つが、そのエンドポイントにより使用されるディスプレイのアスペクト比である場合には知られている。一部の場合では、エンドポイントは、構成インタフェースを実施可能であり、このインタフェースでは、ディスプレイのタイプ及びその動作モード(標準、ワイド、ズーム)が宣言される。エンドポイントは、ワイドスクリーンに関する情報を、その能力のセットの一部として宣言可能である。ディスプレイのアスペクト比が既知である場合は、開示する方法500は、段階534に進む。段階520において、エンドポイントのアスペクト比が既知でない場合、VCCUは、段階522において、そのエンドポイントに関連付けられるユーザが、そのエンドポイントのディスプレイのアスペクト比を決定することを要求し得る。段階522において、待機時間T1を回答のためにとってもよい。待機時間T1は、数秒又は数分の範囲であり得る。アスペクト比の要求は、以下に開示するように様々な技術によってユーザに転送され得る。
【0056】
エンドポイントに関連付けられるディスプレイのアスペクト比を決定する1つの例示的な技術では、開示する方法は、ビデオメッセージを作成可能である。このビデオメッセージは、ビデオ信号と共に埋込みされ得、表示されたオプションのうちの1つの選択することによってスクリーンのタイプを決定するようユーザに要求し得る。ユーザの応答は、エンドポイントの遠隔制御器上の適切なボタンを押し、DTMF信号を送信することにより行われ得る。他の例示的な技術は、他のタイプの信号を使用し得、以下に制限されないが、FECC(ITU規格H.281)を含む。ビデオメッセージ技術に関するより詳細な情報は、米国特許出願公開番号20030174202に開示され、これは、出願番号10/346,306を有し、その全体を本願に参照として組み込む。
【0057】
エンドポイントに関連付けられるディスプレイのアスペクト比を決定するもう1つの例示的な実施例では、開示する方法500は、段階522において、インタラクティブ音声応答(IVR)を開始可能である。IVRセッションは、使用されているスクリーンのタイプを決定するために2つのオプションのうち1つのオプションを選択するようユーザに要求可能である。ユーザは、ここでもエンドポイントにおける遠隔制御器上の適切なキーを押し、DTMF信号をVCCUに戻すことにより応答し得る。DTMF信号は、エンドポイントにおいて生成されるオーディオ信号に埋込みされ且つ付加されることが可能である。或いは、DTMF信号は、IETF REC2833といった周知のアウトオブバンド信号方式を用いて帯域外であることが可能である。開示する方法500の別の実施例は、エンドポイントに関連付けられるディスプレイのタイプをVCCUに伝えるために、当該技術において周知の他の技術を使用し得る。これらの他の技術は、以下に制限されないが、FECC又は音声認識技術を含むことが可能である。
【0058】
段階530において、アスペクト比が既知であるか否か判断される。段階520において、アスペクト比が既知である場合、又は、段階530において応答が受信される場合、次に、開示する方法500は、段階534に進む。アスペクト比は、T1の時間の間にユーザが回答していない場合又はユーザが使用しているスクリーンのタイプを知らない場合、段階530において、依然として既知ではない場合もある。更に、アスペクト比は、開示する方法500が段階522を含まない場合は、依然として既知ではない。しかしながら、開示する方法500は、段階532に進むことが可能であり、段階532では、方法500は、現在のエンドポイントで使用するディスプレイのアスペクト比は、4;3であると仮定する。
【0059】
段階543において、レイアウトが、1つ以上のレイアウトのグループから選択される。レイアウトは、設計者により事前に準備される。設計者は、例えば、図3A乃至3Fと共に上に開示したのと類似する技術を用いて複数のレイアウトを作成可能である。各レイアウトは、特定のレイアウトパラメータに適合する。レイアウトパラメータには、他のパラメータと共に、ディスプレイアスペクト比、セグメント数、レイアウトにおけるセグメントの位置、及び、レイアウトにおける様々なセグメントのサイズ間の関係が含まれることが可能である。各タイプのレイアウトに対して、MCSは、ビデオユニット200(図29における特定の素子の設定を含む。例えば、MCSは、スケーラ及び/又はビルダの設定を含むことが可能である。ディスプレイの当該のアスペクト比に適合する様々なレイアウトが、レイアウトのグループから選択可能である。ユーザは、米国特許出願公開番号20030174202に開示するようなビデオメッセージ技術を用いて好適なレイアウトを選択可能である。この特許出願は、出願番号10/346,306を有し、その全体を参照として本願に組み込む。
【0060】
次に、段階540において、ディスプレイのアスペクト比が16:9であるか否か判断される。アスペクト比が16:9である場合、段階544において、当該のエンドポイントが、16:9のアスペクト比を有する画像を処理可能か否か判断される。エンドポイントは、カスタムピクチャフォーマットを使用する機能を有するH.264又はH.263といった圧縮規格を使用するならば、16:9のアスペクト比を処理可能である。一方で、エンドポイントは、16:9のアスペクト比を処理しない場合がある。というのは、エンドポイントは、制限され、カスタムピクチャフォーマットを有さないH.261又はH.263といった圧縮アルゴリズムのみを処理可能だからである。段階544において、エンドポイントは、16:9のアスペクト比を有する画像を処理可能であると判断されると、次に、開示する方法500は、出力モジュールがそれ相当に設定される段階548に進む。段階544において、エンドポイントは、16:9のアスペクト比を処理可能ではないと判断されると、開示する方法500は、操作技術のタイプが選択される段階546に進む。
【0061】
段階546において、開示する方法500は、図4A乃至4Cと共に上に開示した操作技術に応じて、ビデオ画像の高さを増加するために1つ以上の長方形を追加し、16:9のアスペクト比を4:3に変更可能である。或いは、図5A乃至5Cと共に上に開示したように、開示する方法500は、幅に対して4/3倍でオリジナルの高さを増加することにより合成画像を歪ませることが可能である。ビルダ222(図2)は、選択された操作技術に応じて設定される。例えば、選択される操作技術が長方形セグメントの追加を含む場合、ビルダ222(図2)は、これらの長方形セグメントを追加するよう設定され得る。もう1つ技術が選択される場合、出力スケーラ224(図2)は、幅に比して4/3倍で高さを増加することにより画像を歪ませるよう調整され得る。次に、ビルダ222及び出力スケーラ224(図2)は、合成画像を構成する復号化ストリームに関連付けられる全てのパラメータを受信し得る。特に、パラメータは、DVCI(図2)から復号化ストリームを受信するための情報と、合成16:9レイアウトを作成するために復号化ビデオのそれぞれが配置されなければならないレイアウトにおける位置を含み得る。表示モード(ワイド又はズーム)が既知であるならば、変更技術は、それに応じて選択され得る。
【0062】
ビルダ及び/又はスケーラを設定後、メッセージが、エンドポイントに送られることが可能である。このメッセージは、ビデオ内に埋込みされ得るか、又は、オーディオメッセージとして発行可能であり、ワイドスクリーンディスプレイを適切なモードに設定するようユーザに伝える。例えば、歪み技術が選択される場合、ユーザは、ワイドスクリーンディスプレイをワイドモードに設定するよう指示される。しかし、長方形セグメントの追加技術が選択される場合、ユーザは、ワイドスクリーンディスプレイをズームモードに設定するよう指示される。ユーザにワイドスクリーンディスプレイを設定するよう指示した後、開示する方法500は、そのエンドポイントに対して段階550において、終了する。必要であるならば、開示する方法500は、ビデオ会議の次の参加者に対して、段階510において、再開可能である。
【0063】
出力モジュールを設定する段階548は、2つの場合のうちの1つの場合に使用可能である。第1の場合では、段階548は、段階540において、ディスプレイが4:3の一般的なアスペクト比を有すると判断される場合に開始される。この第1の場合では、表示するために復号化ビデオを特別に変更する必要はない。従って、出力モジュール220(図2)は、それに応じて設定可能である。第2の場合では、段階548は、段階544において、エンドポイントが16:9のアスペクト比を有する画像を処理可能であると判断される場合に開始される。この第2の場合では、ワイドスクリーン上に表示するための準備を整えるよう復号化ビデオを特別に変更する必要はない。従って、両方の場合において、開示する方法500は、出力モジュール220(図2)が、合成画像を作成及び符号化し、それをエンドポイントに伝送するために適切な規格に応じて設定される段階548に進む。適切な規格に応じて出力モジュールを設定した後、開示する方法500は、段階550において終了する。
【0064】
本願において、「ユニット」及び「モジュール」という用語は、置換可能に使用され得る。ユニット又はモジュールとして設計されるものは全て独立型ユニットか又は専門のモジュールであり得る。ユニット又はモジュールは、容易に取り外され、別の類似のユニット又はモジュールにより置換可能となるモジュラーか又はモジュラーアスペクトを有し得る。各ユニット又はモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、又はファームウェアのいずれか又は組み合わせを含み得る。
【0065】
当業者は、開示するシステム及び方法は、本願に開示する技術を実行するVCCUにある追加のソフトウェアの形で実施可能であることを理解するであろう。更に、当業者は、開示するシステム及び方法は、VCCUに加えられる追加ハードウェアの形で実施されるか、又は、本願に開示する技術を実行するVCCU及びエンドポイントに分配可能であることを理解するであろう。
【0066】
更に、当業者は、開示するシステム及び方法は、以下に制限されないが、H.264、H.263、H.261、MPEG1、MPEG2、及びMPEG4を含む様々な圧縮規格と共に使用可能であることを理解するであろう。これらの規格に関する詳細は、国際電気通信連合(ITU)のウェブサイトURL: http://www.itu.int./又はURL:http://www.mpeg.org/から入手できる。
【0067】
本開示の説明及び請求項において、「構成する」、「含む」、及び「有する」という各動詞及びその活用形は、その動詞の1つ以上の目的語が、各主語又は動詞の構成部材、構成要素、素子、又は部分の完全なリストでは必ずしもないことを示すために使用する。
【0068】
上述した好適な及び他の実施例の説明は、出願人により考えられた発明の概念の範囲又は適用可能性を制限又は制約するものではない。本願に記載する発明の概念を交換する対価として、出願人は請求項により与えられる全ての特許権を所望する。従って、本発明は、請求項及びその等価物の範囲に含まれる全ての変形及び変更を最大限含むことを意図する。
【0069】
なお、一部の実施形態を整理すると以下の通りである。
(付記1)ビデオ会議のエンドポイント用の画像を準備する方法において、
前記エンドポイントは、約4:3のアスペクト比を処理可能であり、また、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられ、
前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有し、また、ズームモード又はワイドモードに設定可能である方法であって、
約16:9のアスペクト比を有するオリジナル画像を作成する段階と、
前記オリジナル画像の寸法を変更することにより、前記オリジナル画像のアスペクト比を、約16:9から約4:3に変更する段階と、
前記変更された画像を前記エンドポイントに伝送する段階と、
を含み、
前記ズームモード又は前記ワイドモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記変更された寸法なしで前記オリジナル画像を実質的に表示可能である方法。
(付記2)前記オリジナル画像の寸法を変更することにより、前記オリジナル画像のアスペクト比を、約16:9から約4:3に変更する段階は、
前記オリジナル画像のオリジナルの高さに少なくとも1つの部分を追加する段階を含み、
前記ズームモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記少なくとも1つの部分なしで前記オリジナル画像を実質的に表示可能である付記1記載の方法。
(付記3)前記少なくとも1つの部分は、前記オリジナル画像の前記オリジナルの高さの約3分の1の高さを有する付記2記載の方法。
(付記4)前記ワイドスクリーンディスプレイを前記ズームモードに設定するよう指示を前記エンドポイントに伝送する段階を更に含む付記2記載の方法。
(付記5)前記オリジナル画像の寸法を変更することにより、前記オリジナル画像のアスペクト比を、約16:9から約4:3に変更する段階は、
前記オリジナル画像のオリジナルの高さを約4/3倍で歪ませる段階を含み、
前記ワイドモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記歪んだ高さなしで前記オリジナル画像を実質的に表示可能である付記1記載の方法。
(付記6)前記ワイドスクリーンディスプレイを前記ワイドモードに設定するよう指示を前記エンドポイントに伝送する段階を更に含む付記5記載の方法。
(付記7)前記変更された画像を前記エンドポイントに伝送する段階は、
前記変更された画像を伝送する前に、圧縮アルゴリズムを用いて前記変更された画像を符号化する段階を含む付記1記載の方法。
(付記8)前記圧縮アルゴリズムは、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有さないH.261又はH.263を含む付記7記載の方法。
(付記9)複数のエンドポイントからの画像データを準備する方法において、
少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有するディスプレイに関連付けられる方法であって、
前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントのために、前記複数のエンドポイントからの画像データを含み且つ前記ディスプレイのアスペクト比と実質的に等しいアスペクト比を有する合成画像を作成する段階と、
前記合成画像を、前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントに転送する段階と、
を含み、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比で、また、前記合成画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記合成画像を表示可能である方法。
(付記10)前記合成画像を作成する段階は、
前記画像データのレイアウトを作成する段階を含み、
前記レイアウトは、4:3以外のアスペクト比を有する付記9記載の方法。
(付記11)前記レイアウトは、16:9のアスペクト比を有し、
前記レイアウトにおける各画像データは、4:3のアスペクト比を有する付記9記載の方法。
(付記12)前記合成画像を転送する段階は、
前記少なくとも1つのエンドポイントにより使用される圧縮アルゴリズムに応じて前記合成画像を符号化する段階を含む付記9記載の方法。
(付記13)前記圧縮アルゴリズムは、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有さないH.261又はH.263を含む付記9記載の方法。
(付記14)前記ディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有するワイドスクリーンディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのエンドポイントは、約4:3のアスペクト比を有するビデオ画像を処理可能である付記12記載の方法。
(付記15)前記合成画像を前記少なくとも1つのエンドポイントに転送する前に、前記合成画像を、約16:9のアスペクト比から約4:3に変更する段階を更に含む付記9記載の方法。
(付記16)前記合成画像を、約16:9のアスペクト比から約4:3に変更する段階は、
前記合成画像のオリジナルの高さに少なくとも1つのセグメントを追加する段階を含み、
前記少なくとも1つのセグメントの高さは、前記合成画像の前記オリジナルの高さの3分の1であり、
ズームモードに設定される前記ディスプレイは、前記少なくとも1つのセグメントなしで前記画像を実質的に表示可能である付記15記載の方法。
(付記17)前記ワイドスクリーンディスプレイを前記ズームモードに設定するよう前記少なくとも1つのエンドポイントにおけるユーザに通知する段階を更に含む付記16記載の方法。
(付記18)前記合成画像を、約16:9のアスペクト比から約4:3に変更する段階は、
前記合成画像のオリジナルの高さを約4/3倍増加することにより前記合成画像を非対称的にスケーリングする段階を含み、
ワイドモードに設定される前記ディスプレイは、前記増加された高さなしで前記画像を実質的に表示可能である付記15記載の方法。
(付記19)前記ワイドスクリーンディスプレイを前記ワイドモードに設定するよう前記少なくとも1つのエンドポイントにおけるユーザに通知する段階を更に含む付記18記載の方法。
(付記20)複数のエンドポイントからの画像データを、制御ユニットを用いて準備する方法において、
少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有するディスプレイに関連付けられる方法であって、
前記少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有する前記ディスプレイに関連付けられることを前記制御ユニットに通知する段階と、
前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイント用の画像を、前記制御ユニットを用いて作成する段階と、
前記画像を、前記制御ユニットから、前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントに転送する段階と、
を含み、
前記画像は、前記ディスプレイのアスペクト比と実質的に等しいアスペクト比を有する、方法。
(付記21)前記エンドポイントは、4:3のアスペクト比で、また、前記画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記画像を表示可能である付記20記載の方法。
(付記22)前記エンドポイントは、16:9のアスペクト比で前記画像を表示可能である付記21記載の方法。
(付記23)前記少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有する前記ディスプレイに関連付けられることを前記制御ユニットに通知する段階は、
ビデオ会議を予約する間に、前記制御ユニットに通知する段階を含む付記20記載の方法。
(付記24)前記少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有する前記ディスプレイに関連付けられることを前記制御ユニットに通知する段階は、
インタラクティブ音声応答セッションを使用する段階を含む付記20記載の方法。
(付記25)前記少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有する前記ディスプレイに関連付けられることを前記制御ユニットに通知する段階は、
前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントからオプションを受信する段階を含む付記20記載の方法。
(付記26)前記ディスプレイ上に表示するために、前記少なくとも1つのエンドポイントにオプションを有するメニュを送信する段階を含む付記25記載の方法。
(付記27)前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントから前記オプションを受信する段階は、
デュアルトーン変調周波数信号、遠隔カメラ制御信号、又は音声認識を使用する段階を含む付記25記載の方法。
(付記28)前記少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有する前記ディスプレイに関連付けられることを前記制御ユニットに通知する段階は、
ビデオ会議が確立され、前記エンドポイントがその能力を前記制御ユニットに宣言するときに、前記制御ユニットに通知する段階を含む付記20記載の方法。
(付記29)複数のエンドポイントからの画像データを処理するシステムにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられ、また、4:3のアスペクト比を有する画像を処理可能であり、
前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有し、また、ズームモード又はワイドモードに設定可能である、システムであって、
前記複数のエンドポイントから画像データを受信し、また、前記少なくとも1つのエンドポイント用に約16:9のアスペクト比を有する画像を作成する制御ユニットを含み、
前記制御ユニットは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像の寸法を変更し、前記変更された画像を、前記少なくとも1つのエンドポイントに転送し、
前記ワイドモード又は前記ズームモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記変更された寸法なしで前記画像を実質的に表示可能である、システム。
(付記30)前記制御ユニットは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像のオリジナルの高さに少なくとも1つの部分を追加するビルダを含み、
前記ズームモードに設定される前記ディスプレイは、前記少なくとも1つの追加部分なしで前記画像を実質的に表示可能である付記29記載のシステム。
(付記31)前記制御ユニットは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像のオリジナルの高さを約4/3倍増加するスケーラを含み、
前記ワイドモードに設定される前記ディスプレイは、前記増加された高さなしで前記画像を実質的に表示可能である付記29記載のシステム。
(付記32)前記制御ユニットは、前記ワイドスクリーンディスプレイを、前記ズームモード又は前記ワイドモードに設定するよう指示を伝送する機能を含む付記29記載のシステム。
(付記33)複数のエンドポイントからの画像データを処理する制御ユニットにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられ、また、約4:3のアスペクト比を処理可能であり、
前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有し、また、ズームモード又はワイドモードに設定可能である、制御ユニットであって、
前記エンドポイントから画像データを受信する入力モジュールと、
前記入力モジュールと通信する出力モジュールと、
を含み、
前記出力モジュールは、前記画像データから画像を作成可能であり、
前記画像は、約16:9のアスペクト比を有し、
前記出力モジュールは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像の寸法を変更し、
前記出力モジュールは、前記少なくとも1つのエンドポイントと通信し、また、前記変更された画像を前記少なくとも1つのエンドポイントに転送し、
前記ワイドモード又は前記ズームモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記変更された寸法なしで前記合成画像を実質的に表示可能である、制御ユニット。
(付記34)前記出力モジュールは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像のオリジナルの高さに少なくとも1つの部分を追加するビルダを含み、
前記ズームモードに設定される前記ディスプレイは、前記少なくとも1つの追加部分なしで前記画像を実質的に表示可能である付記33記載の制御ユニット。
(付記35)前記出力モジュールは、約16:9から約4:3にアスペクト比を変更するよう前記画像のオリジナルの高さを約4/3倍増加するスケーラを含み、
前記ワイドモードに設定される前記ディスプレイは、前記増加された高さなしで前記画像を実質的に表示可能である付記33記載の制御ユニット。
(付記36)前記出力モジュールは、圧縮アルゴリズムを用いて前記変更された画像を符号化するエンコーダを含む付記33記載の制御ユニット。
(付記37)前記圧縮アルゴリズムは、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有さないH.261又はH.263を含む付記36記載の制御ユニット。
(付記38)複数のエンドポイントからの画像データを処理するシステムにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、4:3以外のアスペクト比を有するディスプレイに関連付けられる、システムであって、
前記複数のエンドポイントから画像データを受信し、前記少なくとも1つのエンドポイントに関連付けられる前記ディスプレイについての情報を受信する制御ユニットを含み、
前記制御ユニットは、前記画像データから合成画像を作成し、
前記合成画像は、前記少なくとも1つのエンドポイント用に4:3以外のアスペクト比を有し、
前記制御ユニットは、前記合成画像を、前記制御ユニットから前記少なくとも1つのディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントに転送し、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比で、また、前記合成画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記合成画像を表示可能であるシステム。
(付記39)前記制御ユニットにより受信される前記ディスプレイについての情報は、前記少なくとも1つのディスプレイのアスペクト比を含む付記38記載のシステム。
(付記40)前記制御ユニットは、ユーザがビデオ会議を予約するときか、又は、ユーザが前記制御ユニットとビデオ会議を確立するときに、インタラクティブ音声応答セッションか、又は、前記少なくとも1つのエンドポイントに関連付けられるディスプレイのタイプを選択するためのメニュ上のオプションを用いて、前記少なくとも1つのエンドポイントから前記ディスプレイについての情報を受信する付記38記載のシステム。
(付記41)前記制御ユニットは、デュアルトーン変調周波数信号、遠隔カメラ制御信号、又は音声認識を使用して前記ディスプレイについての情報を受信する付記38記載のシステム。
(付記42)複数のエンドポイントからの画像データを処理する制御ユニットにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、ディスプレイに関連付けられ、また、4:3以外のアスペクト比を処理可能であり、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比を有する、制御ユニットであって、
前記複数のエンドポイントから画像データを受信する入力モジュールと、
前記入力モジュールと通信する出力モジュールと、
を含み、
前記出力モジュールは、前記複数のエンドポイントからの前記画像データの合成画像を作成し、
前記合成画像は、4:3以外のアスペクト比を有し、
前記出力モジュールは、前記少なくとも1つのエンドポイントと通信し、また、前記合成画像を前記少なくとも1つのエンドポイントに転送し、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比で、また、前記合成画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記合成画像を表示可能である、制御ユニット。
(付記43)前記入力モジュールは、前記複数のエンドポイントからの前記画像データをスケーリングするスケーラを含む付記42記載の制御ユニット。
(付記44)前記出力モジュールは、前記合成画像を作成するよう前記画像データを配置するビルダを含む付記42記載の制御ユニット。
(付記45)前記出力モジュールは、前記合成画像を所望の解像度にスケーリングするスケーラを含む付記42記載の制御ユニット。
(付記46)前記出力モジュールは、圧縮アルゴリズムを用いて前記合成画像を符号化するエンコーダを含む付記42記載の制御ユニット。
(付記47)前記圧縮アルゴリズムは、「カスタムピクチャフォーマット」能力を有するH.264又はH.263を含む付記46記載の制御ユニット。
(付記48)前記制御ユニットは、前記少なくとも1つのエンドポイントから前記少なくとも1つのディスプレイについての情報を受信する機能を含む付記42記載の制御ユニット。
(付記49)前記制御ユニットは、遠隔カメラ制御信号、デュアルトーン変調周波数信号、又は音声認識を用いて、前記少なくとも1つのディスプレイについての前記情報を受信する付記48記載の制御ユニット。
(付記50)前記少なくとも1つのディスプレイについての前記情報は、前記少なくとも1つのディスプレイのアスペクト比を含む付記48記載の制御ユニット。
(付記51)前記機能は、前記少なくとも1つのエンドポイントから前記少なくとも1つのディスプレイについての前記情報を受信するために前記制御ユニットにより開始されるインタラクティブ音声応答機能を含む付記48記載の制御ユニット。
(付記52)前記機能は、前記少なくとも1つのエンドポイントに伝送されるメニュを含み、
前記メニュは、前記少なくとも1つのエンドポイントに関連付けられるディスプレイのタイプを選択するための複数のオプションを有する付記48記載の制御ユニット。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1A】4:3のアスペクト比を有するビデオ画像を様々な設定を用いてワイドスクリーンディスプレイ上に表示する様子の1つの例を示す図である。
【図1B】4:3のアスペクト比を有するビデオ画像を様々な設定を用いてワイドスクリーンディスプレイ上に表示する様子の1つの例を示す図である。
【図1C】4:3のアスペクト比を有するビデオ画像を様々な設定を用いてワイドスクリーンディスプレイ上に表示する様子の1つの例を示す図である。
【図2】VCCU内のビデオユニットの例示的な実施例を示すブロック図である。
【図3A】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図3B】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図3C】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図3D】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図3E】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図3F】ワイドスクリーンディスプレイに使用され得る例示的なレイアウトを示す図である。
【図4A】ズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図4B】ズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図4C】ズームモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図5A】ワイドモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図5B】ワイドモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図5C】ワイドモードに設定されるワイドスクリーンディスプレイ上に表示するための3つの異なる処理段階のうちの1つにおける例示的なビデオ画像を示す図である。
【図6】圧縮ビデオストリームを、ワイドスクリーンディスプレイに送りディスプレイ上で表示するよう準備を整えるためにビデオユニットを設定する例示的な方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0071】
110 ワイドスクリーンディスプレイ
112 ビデオ画像
114 黒い背景部分
120 ビデオ画像
130 ビデオ画像
200 ビデオユニット
205 圧縮ビデオ共通インタフェース(CVCI)
210 入力モジュール
212 入力バッファ
214 デコーダ
216 入力スケーラ
220 出力モジュール
222 ビルダ
224 出力スケーラ
226 エンコーダ
228 出力バッファ
230 復号化ビデオ共通インタフェース(DVCI)
320、330、340、350、360 レイアウト
320a−320l セグメント
322、332、342 合成フレーム
362 画像でカバーされない領域
410 合成画像
411、414、416、418 セグメント
412 円形
412d 楕円形
422a、422b 長方形追加セグメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ会議のエンドポイント用の画像を準備する方法において、
前記エンドポイントは、約4:3のアスペクト比を処理可能であり、また、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられ、
前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有し、また、ズームモード又はワイドモードに設定可能であり、
a)約16:9のアスペクト比を有するオリジナル画像を作成する段階と、
b)前記オリジナル画像のオリジナルな高さの約1/3の合成高さを有するセグメントを前記オリジナルな高さに加えて、または前記オリジナルな高さを約4/3倍に歪めて、前記オリジナル画像の前記オリジナルな高さを大きくすることにより、前記オリジナル画像のアスペクト比を、約16:9から約4:3に変更する段階と、
c)前記変更された画像を前記エンドポイントに伝送する段階と、
を含み、
前記ズームモード又は前記ワイドモードに設定される前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、前記変更された寸法なしで前記オリジナル画像を実質的に表示可能である方法。
【請求項2】
複数のエンドポイントからの画像データを準備する方法において、
少なくとも1つのエンドポイントは、約4:3のアスペクト比を扱え、4:3以外のアスペクト比を有するディスプレイに関連付けられ、
a)前記ディスプレイに関連付けられる前記少なくとも1つのエンドポイントのために、前記複数のエンドポイントからの画像データを含み且つ前記ディスプレイのアスペクト比と実質的に等しいアスペクト比を有する合成画像を作成する段階と、
b)セグメントを前記合成画像のオリジナルな高さに加えて前記合成画像の前記オリジナルな高さを大きくすることにより、または前記合成画像の前記オリジナルな高さを非対称に大きくして前記合成画像をスケーリングすることにより、前記合成画像のアスペクト比を約4:3に変更する段階と、
変更された前記合成画像を、前記ディスプレイに関連付けられた前記少なくとも1つのエンドポイントに転送する段階とを有し、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比で、また、前記合成画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記合成画像を表示可能である方法。
【請求項3】
前記合成画像を作成する段階は前記画像データのレイアウトを作成する段階を含み、前記レイアウトは4:3以外のアスペクト比を有する、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記合成画像を転送する段階は、前記少なくとも1つのエンドポイントにより使用される圧縮アルゴリズムに応じて前記合成画像を符号化する段階を含む、請求項2記載の方法。
【請求項5】
前記ディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有するワイドスクリーンディスプレイを含み、
前記少なくとも1つのエンドポイントは、約4:3のアスペクト比を有するビデオ画像を処理可能である請求項9記載の方法。
【請求項6】
前記セグメントは前記合成画像の前記オリジナルな高さの約1/3の合成高さを有し、ズームモードに設定された前記ディスプレイは実質的に前記セグメントなしに前記画像を表示できる、請求項7に記載の方法。
【請求項7】
前記合成画像のスケーリングにより約4/3倍に前記合成画像の前記オリジナルな高さが大きくなり、ワイドモードに設定された前記ディスプレイは高さを大きくしなくても前記画像を実質的に表示できる、請求項7に記載の方法。
【請求項8】
複数のエンドポイントからの画像データを処理するシステムにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、ワイドスクリーンディスプレイに関連付けられ、また、4:3のアスペクト比を有する画像を処理可能であり、
前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比を有し、また、ズームモード又はワイドモードに設定可能であり、
前記複数のエンドポイントから画像データを受信し、また、前記少なくとも1つのエンドポイント用に約16:9のアスペクト比を有するオリジナル画像を作成し、前記オリジナル画像のオリジナルな高さを変更してアスペクト比を約16:9から約4:3に変更し、変更した前記画像を前記少なくとも1つのエンドポイントに転送する制御ユニットと、
前記画像のオリジナルの高さに少なくとも1つの部分を追加してアスペクト比を約16:9から約4:3に変更できるビルダ、または前記画像のオリジナルの高さを約4/3倍増加して約16:9から約4:3にアスペクト比を変更できるスケーラとを有し、
前記ワイドモード又は前記ズームモードに設定された前記ワイドスクリーンディスプレイは、約16:9のアスペクト比で、また、寸法の変更なしで前記オリジナル画像を実質的に表示可能である、システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのセグメントは前記オリジナル画像のオリジナルな高さの約1/3の合成高さを有し、ズームモードに設定された前記ディスプレイは前記少なくとも1つのセグメントがなくても前記オリジナル画像を実質的に表示できる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
ワイドモードに設定された前記ディスプレイは、高さを大きくしなくても前記オリジナル画像を実質的に表示できる、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記制御ユニットは前記ワイドスクリーンディスプレイをズームモードまたはワイドモードに設定する命令を送信する機能を有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
複数のエンドポイントからの画像データを処理する制御ユニットにおいて、
少なくとも1つのエンドポイントは、約4:3のアスペクト比を処理可能であり、ディスプレイに関連付けられ、また、4:3以外のアスペクト比を処理可能であり、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比を有し、
前記複数のエンドポイントから画像データを受信する入力モジュールと、
前記入力モジュールと通信する出力モジュールとを有し、
前記出力モジュールは、前記複数のエンドポイントからの前記画像データの合成画像を作成し、
前記合成画像は、4:3以外のアスペクト比を有し、
前記出力モジュールは前記合成画像のオリジナルな高さを変更してアスペクト比を約4:3に変更し、
前記出力モジュールは、前記少なくとも1つのエンドポイントと通信し、また、前記合成画像を前記少なくとも1つのエンドポイントに転送し、
前記出力モジュールは、前記合成画像のオリジナルな高さに1つ以上の部分であって前記合成画像の前記オリジナルな高さの約1/3の合成高さを有する部分を追加してアスペクト比を約4:3に変更できるビルダ、または前記合成画像のオリジナルな高さを約4/3倍に大きくしてアスペクト比を約4:3に変更できるスケーラの何れかを有し、
前記ディスプレイは、4:3以外のアスペクト比で、また、前記合成画像が前記ディスプレイ上で実質的にクロッピング又は伸ばされることなく、前記合成画像を表示可能である制御ユニット。
【請求項13】
ズームモードに設定された前記ディスプレイは、前記少なくとも1つのセグメントがなくても前記合成画像を実質的に表示できる、請求項12に記載の制御ユニット。
【請求項14】
ワイドモードに設定された前記ディスプレイは、高さを大きくしなくても前記合成画像を実質的に表示できる、請求項12に記載の制御ユニット。
【請求項15】
前記出力モジュールは、圧縮アルゴリズムを用いて前記合成画像を符号化するエンコーダを含む請求項12記載の制御ユニット。
【請求項16】
前記制御ユニットは、前記少なくとも1つのエンドポイントから前記少なくとも1つのディスプレイについての情報を受信する機能を含む請求項12記載の制御ユニット。






【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−263636(P2008−263636A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−140167(P2008−140167)
【出願日】平成20年5月28日(2008.5.28)
【分割の表示】特願2005−146807(P2005−146807)の分割
【原出願日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(500080720)ポリコム・インコーポレイテッド (22)
【Fターム(参考)】