説明

ワイヤハーネス固定具

【課題】この発明は、形状及び構造が簡単でありながら、1つの部品にて、ワイヤハーネスを、自動車の車体パネルに対し確実かつ安定して取り付けることができるワイヤハーネス固定具の提供を目的とする。
【解決手段】ワイヤハーネス固定具1の外装保護部材2上に配置した3箇所のアンカー部3を、車体パネルPに形成した3箇所の孔部Paにそれぞれ差し込んで係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きい場合、中央部のアンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスを、該自動車の車体パネルに取り付ける際に用いられるワイヤハーネス固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上述のワイヤハーネスを自動車の車体パネルに取り付ける方法としては、例えばワイヤハーネスに固定する固定部材と、該固定部材に着脱自在に取り付ける車体係止部材とからなるワイヤハーネス用固定具が提案されている(特許文献1参照)。このワイヤハーネス用固定具は、車体係止部材の固定部材に対する取り付け位置、すなわち、車体係止部材に形成したクリップ部のワイヤハーネスに対する取り付け位置及び取り付け方向を調節可能に設けている。
しかし、特許文献1のワイヤハーネス固定具、該固定具を構成する部品数が多く、ワイヤハーネスに取り付ける作業に手間及び時間が掛かる。また、各部品の構造が複雑であるため、各部品を成形する金型の加工費が高く、全体的な製造コストが高くなるという問題がある。
【0003】
上述の問題を解決するものとしては、例えば図13に示すように、楔状のアンカー部130を、外装保護部材120の上面に対し長手方向Bに所定間隔を隔てて3箇所固定したワイヤハーネス固定具100がある。このワイヤハーネス固定具100を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、外装保護部材120のアンカー部130を車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所固定する。
【0004】
しかし、アンカー部130間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きい場合、アンカー部130を孔部Paに対し差し込みが許容される位置へ移動することが不可能であるため、アンカー部130を孔部Paに対し強引に差し込もうとしても、孔部Pa間の公差を吸収することができず、3箇所全てを固定することができない。また、アンカー部130を孔部Paに対し無理やり差し込むと、アンカー部130に作用する応力が大きくなるため、アンカー部130が折れる懸念が高くなる。
【0005】
また、車体パネルPの孔部Paと、該孔部Paに係止されるアンカー部130の数を少なくした場合、外装保護部材120が長尺であるため、1つのアンカー部130に付与される荷重が大きく、アンカー部130が折れたり、変形したりする。このため、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対して取り付けた状態を維持することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−273278号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、形状及び構造が簡単でありながら、1つの部品にて、ワイヤハーネスを、自動車の車体パネルに対し確実かつ安定して取り付けることができるワイヤハーネス固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスを、該自動車の車体パネルに対し取り付けるためのワイヤハーネス固定具であって、前記ワイヤハーネスの外面に装着される外装保護部材と、前記車体パネルに形成した孔部に対し係止されるアンカー部とを備え、前記アンカー部を、前記車体パネルに形成した複数箇所の孔部と対応して前記外装保護部材の長手方向に対し所定間隔を隔てて複数箇所配置するとともに、該アンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けたワイヤハーネス固定具であることを特徴とする。
なお、可動可能なアンカー部は、例えば外装保護部材に対して可動するアンカー部、あるいは、アンカー部が固定された外装保護部材とともに可動するアンカー部とすることができる。
【0009】
上述のワイヤハーネス固定具を用いて、ワイヤハーネスを自動車の車体パネルに取り付ける際、外装保護部材を、ワイヤハーネスの外面を覆うように装着した後、アンカー部を、車体パネルの孔部に差し込んで係止すれば、ワイヤハーネスを自動車の車体パネルに取り付けることができる。
【0010】
また、アンカー部間の公差よりも孔部間の公差が大きく、アンカー部と孔部との位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、可動可能なアンカー部を、車体パネルの孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動して、孔部間の公差を吸収することにより、アンカー部と孔部との位置ずれを小さくすることができる。
【0011】
これにより、アンカー部を孔部に差し込む際だけでなく、差し込んだ後も、アンカー部に対し大きな応力が付与されることがなく、アンカー部が折れることを防止できる。
この結果、ワイヤハーネスを、自動車の車体パネルに対し確実かつ安定して取り付けることができる。また、アンカー部を、孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けるだけであるため、ワイヤハーネス固定具全体の形状及び構造を簡素化して、1つの部品にて構成することができる。
【0012】
また、この発明の態様として、前記複数箇所のアンカー部のうち中央部又は一端側に配置した1箇所のアンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けることができる。
【0013】
上述の中央部又は一端側に配置した1箇所(例えば中央部、左端側、右端側等)のアンカー部を可動して、孔部間の公差を吸収することにより、アンカー部と孔部との位置ずれを小さくすることができる。
この結果、アンカー部と孔部との位置ずれを、相互の係止が許容される範囲内にて修正することができる。また、位置ずれが生じた箇所のアンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
【0014】
さらに、複数箇所のアンカー部を、該各アンカー部と対応する複数箇所の孔部に対しそれぞれ係止するので、1箇所のアンカー部のみに外装保護部材の荷重が付与されることがなく、全アンカー部に対し分散して付与されるため、アンカー部が破損することを防止することができる。
【0015】
また、この発明の態様として、前記複数箇所のアンカー部のうち両端側又は一端側に寄って配置した2箇所のアンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けることができる。
【0016】
上述の両端側又は一端側に寄って配置した2箇所(例えば左端側と右端側、左端側と中央部、右端側と中央部等)のうちいずれか1箇所又は2箇所のアンカー部を可動して、孔部間の公差を吸収することにより、アンカー部と孔部との位置ずれを小さくすることができる。
この結果、アンカー部と孔部との位置ずれを、相互の係止が許容される範囲内にて修正することができる。また、位置ずれが生じた1箇所又は2箇所のアンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
【0017】
また、この発明の態様として、前記複数箇所の全アンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けることができる。
【0018】
上述の複数箇所のアンカー部のうち所望する箇所(例えば1箇所、2箇所、3箇所等の複数箇所、あるいは、全箇所)のアンカー部を可動して、孔部間の公差を吸収することにより、アンカー部と孔部との位置ずれを小さくすることができる。
この結果、アンカー部と孔部との位置ずれがどの箇所に生じても、その位置ずれを相互の係止が許容される範囲内にて修正することができる。また、位置ずれがどの箇所に生じても、その箇所のアンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
また、車体パネルに対してワイヤハーネスを余裕なく配索した際、ワイヤハーネスに固定したワイヤハーネス固定具のアンカー部と、車体パネルの孔部との位置関係がずれていても、アンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
【0019】
また、車体パネルに沿って配索されるワイヤハーネスの配索長さに余裕がなく、ワイヤハーネスに固定したワイヤハーネス固定具のアンカー部と、車体パネルの孔部との位置関係がずれていても、所望する箇所あるいは全箇所のアンカー部を可動することにより、アンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
【0020】
また、この発明の態様として、前記外装保護部材の全長を長手方向に対し複数に分割し、該外装保護部材を分割してなる各保護部材に前記アンカー部をそれぞれ配置するとともに、前記各保護部材を、前記外装保護部材の長手方向に対し可動可能に設けることができる。
【0021】
上述の複数に分割した保護部材を可動して、孔部間の公差を吸収することにより、保護部材上に配置したアンカー部と、車体パネルの孔部との位置ずれを小さくすることができる。
この結果、アンカー部と孔部との位置ずれを、相互の係止が許容される範囲内にて修正することができる。また、位置ずれが生じた箇所のアンカー部と孔部とを確実に係止することができる。
【0022】
また、この発明の態様として、前記外装保護部材と前記アンカー部との間、あるいは、前記外装保護部材を複数に分割してなる各保護部材の間を、可撓可能な連結部にて連結するとともに、該連結部を、前記差し込み方向と直交する方向に向けて前記外装保護部材の長手方向に沿って蛇行する形状に形成することができる。
【0023】
上述の連結部は、車体パネルの孔部に対する差し込み方向と直交する方向に向けて外装保護部材の長手方向に沿って蛇行しているので、アンカー部と孔部との位置ずれを小さくする際、アンカー部を、外装保護部材の長手方向及び短手方向へ可動することは可能であるが、孔部に対する差し込み方向と平行する方向への可動は不可である。
【0024】
これにより、車体パネルの孔部に係止したアンカー部が差し込み方向と平行する方向へ可動することがなく、該アンカー部が孔部から抜け落ちることを防止できる。
この結果、ワイヤハーネスを、自動車の車体パネルに対して取り付けた状態を維持することができる。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、形状及び構造が簡単でありながら、1つの部品にて、ワイヤハーネスを、自動車の車体パネルに対し確実かつ安定して取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】中央部のアンカー部が可動するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図2】アンカー部の差し込み方法を説明するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図3】図1のワイヤハーネス固定具の部分拡大正面図。
【図4】図1のワイヤハーネス固定具のA−A線矢視拡大断面図。
【図5】左端側のアンカー部が可動するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図6】左右両端側のアンカー部が可動するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図7】左端側及び中央部のアンカー部が可動するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図8】全アンカー部が可動するワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図9】外装保護部材が可動する第1の例のワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図10】外装保護部材が可動する第2の例のワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図11】外装保護部材が可動する第3の例のワイヤハーネス固定具の斜視図。
【図12】蛇腹状の連結部を有するワイヤハーネス固定具の部分拡大斜視図。
【図13】従来例のワイヤハーネス固定具の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
【0028】
図1〜図8は、外装保護部材2に対して可動するアンカー部3を備えたワイヤハーネス固定具1である。
先ず、外装保護部材2に対して中央部のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1を説明する。図1は中央部のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の斜視図、図2はアンカー部3の差し込み方法を説明するワイヤハーネス固定具1の斜視図、図3は図1のワイヤハーネス固定具1の部分拡大正面図、図4は図1のワイヤハーネス固定具1のA−A線矢視拡大断面図である。
【0029】
本実施形態のワイヤハーネス固定具1は、ワイヤハーネスAの外面に装着される外装保護部材2と、自動車(図示せず)の車体パネルPの配索面に形成した孔部Pa(図2参照)に対し係止される3箇所のアンカー部3とで構成している。
【0030】
また、外装保護部材2の上面に配置した3箇所のアンカー部3のうち、真ん中に配置した中央部のアンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに対し可動可能に設けている。
【0031】
外装保護部材2は、ワイヤハーネスAの一部外周面を除いて、該ワイヤハーネスAの外周面全体を覆う大きさ及び形状に形成している。また、外装保護部材2の長手方向Bと直交する面で切断した断面形状は、一端側から見て一側面全長を長手方向Bと平行して開放した樋状に形成している。
【0032】
また、外装保護部材2は、下面側壁部2xと、上面側壁部2yと、背面側壁部2zとで構成され、上下に対向する壁部2x,2y間の間隔Wは、ワイヤハーネスAの保持が許容される間隔に隔てている。つまり、外装保護部材2の壁部2x,2y間は、ワイヤハーネスAの外径よりも広く、該ワイヤハーネスAが径方向に保持される間隔に設定している。
さらに、外装保護部材2は、上面側壁部2yの中央を切り欠いて、左側保護部材2aと右側保護部材2bとを形成している。
【0033】
アンカー部3は、外装保護部材2の上面に沿って長手方向Bに対し所定間隔を隔てて3箇所配置している。つまり、車体パネルPの配索面に形成した3箇所の孔部Paと対応して、該孔部Paに対し係止される間隔を隔てて直列に配置している。
なお、車体パネルPの孔部Paは、該車体パネルPの配索面に沿って所定間隔を隔てて直列に配置している。
【0034】
また、アンカー部3は、上方から見て矩形に形成した土台部3aと、該土台部3aの上面中央部に対し上方に向けて真っ直ぐに突出した軸部3bと、該軸部3bの基端を中心として上方から見て円形に形成した凹面形状の皿部3cと、該軸部3bの先端に形成した車体パネルPの孔部Paに対し係止される楔状の係止部3dとで構成している(図1のa部拡大図参照)。
【0035】
中央部のアンカー部3は、該アンカー部3の土台部3aを左側保護部材2aと右側保護部材2bとの対向端部間に配置している。また、土台部3aの両端と左右保護部材2a,2bの端部を、上方から見て波状に形成した可撓可能な連結部4にて一体的に連結している。
【0036】
連結部4は、車体パネルPの孔部Paに対する差し込み方向Dと直交する方向に向けて外装保護部材2の長手方向Bに沿って蛇行して、上方から見て波状に形成している。また、左右両端側のアンカー部3は、該アンカー部3の土台部3aを左右保護部材2a,2bの中央部上面に対し一体的に固定している。
すなわち、アンカー部3の土台部3aと保護部材2a,2bとを連結する連結部4の可撓性により、中央部のアンカー部3を、孔部Paに対する差し込み方向Dと直交する方向に向けて可動することができる。
【0037】
また、連結部4は、孔部Paに対する差し込み方向Dと直交する方向に向けて外装保護部材2の長手方向Bに沿って蛇行しているので、連結部4が可撓すれば、アンカー部3を、孔部Paに対する差し込み方向Dと直交する方向、すなわち、外装保護部材2の長手方向B及び短手方向Cへ可動することは可能である。しかし、孔部Paに対する差し込み方向Dと平行する方向への可動は不可である。
【0038】
これにより、車体パネルPの孔部Paに係止したアンカー部3が差し込み方向Dと平行する方向へ可動することがなく、該アンカー部3が孔部Paから抜け落ちることを防止できる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対して取り付けた状態を維持することができる。
【0039】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける際の方法を説明する。
先ず、外装保護部材2を、ワイヤハーネスAの外面を覆うように装着した後、絶縁性を有するテープ状の結束帯5を、外装保護部材2の左右両端側外面に対し数回巻き付けて結束し、外装保護部材2をワイヤハーネスAの外面に対し一体的に固定する(図1参照)。
【0040】
次に、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの3箇所の孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止する(図2参照)。これにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPの配索面に沿って取り付けることができる。
【0041】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、連結部4を可撓して、中央部のアンカー部3を車体パネルPの孔部Paに対する差し込み方向Dと直交する左右方向に可動させ、孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する(図3、図4参照)。
【0042】
すなわち、中央部のアンカー部3を、外装保護部材2の長手方向B(図中矢印で示す方向)に可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。また、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを、相互の係止が許容される範囲内にて修正することができる。
【0043】
これにより、アンカー部3を孔部Paに差し込む際だけでなく、差し込んだ後も、アンカー部3に対し大きな応力が付与されることがなく、差し込みがスムースに行えるとともに、アンカー部3が折れることを防止できる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPaに対し確実かつ安定して取り付けることができる。
【0044】
また、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止するので、1箇所のアンカー部3のみに外装保護部材2の荷重が付与されることがなく、3箇所の全アンカー部3に対し分散して付与されるため、アンカー部3が破損することを防止できる。
【0045】
次に、外装保護部材2の左端側上面に配置した1箇所のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の他の例を説明する。図5は左端側のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0046】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の上面に配置した3箇所のアンカー部3のうち、左端側上面に配置した1箇所のアンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに対し可動可能に設けている。
【0047】
外装保護部材2は、上面側壁部2yの左端側に寄った上面部分を切り欠いて、左側保護部材2aと、右側保護部材2bとに形成している。
左端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、左側保護部材2aと中央保護部材2cとの対向端部に連結している。また、中央部のアンカー部3と右端側のアンカー部3は、左側保護部材2aよりも長尺に形成した右側保護部材2bの左端側上面と右端側上面とにそれぞれ固定している。
なお、右側保護部材2bの左端側上面は、外装保護部材2の中央部上面と対応している。
【0048】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0049】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、左端側のアンカー部3を長手方向Bに可動して、左端側孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0050】
すなわち、左端側のアンカー部3を可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0051】
次に、外装保護部材2の左右両端側に配置した2箇所のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の他の例を説明する。図6は左右両端側のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0052】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の上面に配置した3箇所のアンカー部3のうち、左右両端側の上面に配置した2箇所のアンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに対し可動可能に設けている。
【0053】
外装保護部材2は、上面側壁部2yの左端側上面と右端側上面とを切り欠いて、左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、中央保護部材2cとに形成している。
中央部のアンカー部3は、中央保護部材2cの中央部上面に固定している。また、左端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、左側保護部材2aと中央保護部材2cとの対向端部に連結している。さらに、右端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、中央保護部材2cと右側保護部材2bとの対向端部に連結している。
【0054】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0055】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、左右両端側のいずれか1箇所あるいは2箇所のアンカー部3を長手方向Bに可動して、該アンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0056】
すなわち、左右両端側のいずれか1箇所あるいは2箇所のアンカー部3を可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0057】
次に、外装保護部材2の左端側に寄って配置した2箇所のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の他の例を説明する。図7は左端側及び中央部のアンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0058】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の上面に配置した3箇所のアンカー部3のうち、左端側上面及び中央部上面に配置した2箇所のアンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに対し可動可能に設けている。
【0059】
外装保護部材2は、上面側壁部2yの左端側上面と中央部上面とを切り欠いて、左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、中央保護部材2cとを形成している。
左端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、左側保護部材2aと中央保護部材2cとの対向端部に連結している。
中央部のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、右側保護部材2bと中央保護部材2cの対向端部に連結している。
右端側のアンカー部3は、保護部材2a,2cよりも長尺に形成した右側保護部材2bの中央部上面に固定している。
【0060】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0061】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、左端側及び中央部のいずれか1箇所あるいは2箇所のアンカー部3を長手方向Bに可動して、孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0062】
すなわち、左端側及び中央部のいずれか1箇所あるいは2箇所のアンカー部3を可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0063】
次に、外装保護部材2の中央部及び左右両端側に配置した全アンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の他の例を説明する。図8は全アンカー部3が可動するワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0064】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の上面に配置した3箇所のアンカー部3を該外装保護部材2の長手方向Bに対し可動可能に設けている。
外装保護部材2は、上面側壁部2yの中央と左右とを切り欠いて、左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、一対の中央保護部材2c,2dとを形成している。
【0065】
中央部のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、中央保護部材2c,2dの対向端部に連結している。また、左端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、左側保護部材2aと中央保護部材2cとの対向端部に連結している。また、右端側のアンカー部3は、一対の連結部4を介して、右側保護部材2bと中央保護部材2dの対向端部に連結している。
【0066】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、外装保護部材2のアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0067】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、複数箇所のアンカー部3のうち所望する箇所(例えば1箇所、2箇所、3箇所、全箇所)のアンカー部3を長手方向Bに可動して、アンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0068】
すなわち、所望する箇所のアンカー部3を可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、位置ずれがいずれの箇所に生じても、その箇所のアンカー部3と孔部Paとを確実に係止することができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0069】
また、車体パネルPの配索面に対してワイヤハーネスAを余裕なく配索した際、ワイヤハーネスAに固定したワイヤハーネス固定具1のアンカー部3と、車体パネルPの孔部Paとの位置関係がずれていても、アンカー部3と孔部Paとを確実に係止することができる。
【0070】
次に、図9〜図11は、アンカー部3が固定された外装保護部材2とともに可動するアンカー部3を備えたワイヤハーネス固定具1である。
先ず、外装保護部材2の上面側対向端部を連結部14で連結して長手方向Bに可動するワイヤハーネス固定具1の第1の例を説明する。図9は外装保護部材2が可動する第1の例のワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0071】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の全長を長手方向Bに3分割して、左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、中央保護部材2cとを形成している。
【0072】
その左側保護部材2aと中央保護部材2cの上面側対向端部、及び、右側保護部材2bと中央保護部材2cの上面側対向端部は、波状の連結部14にてそれぞれ連結している。また、保護部材2a,2b,2cの上面にはアンカー部3をそれぞれ配置している。
【0073】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、保護部材2a,2b,2cのアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0074】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、保護部材2a〜2cを長手方向Bに可動して、1箇所あるいは複数箇所のアンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0075】
すなわち、保護部材2a〜2cを可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0076】
また、車体パネルPの配索面に対してワイヤハーネスAを余裕なく配索した際、ワイヤハーネスAに固定したワイヤハーネス固定具1のアンカー部3と、車体パネルPの孔部Paとの位置関係がずれていても、アンカー部3と孔部Paとを確実に係止することができる。
【0077】
次に、外装保護部材2の上面及び下面及び背面の対向端部を連結部14で連結して長手方向Bに可動するワイヤハーネス固定具1の第2の例を説明する。図10は外装保護部材2が可動する第2の例のワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0078】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の全長を長手方向Bに3分割してなる保護部材2a〜2cの上面側対向端部と、下面側対向端部と、背面側対向端部との3面を、波状の連結部14にてそれぞれ連結している。また、保護部材2a,2b,2cの上面にはアンカー部3をそれぞれ配置している。
【0079】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、保護部材2a,2b,2cのアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0080】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、保護部材2a〜2cを長手方向Bに可動して、1箇所あるいは複数箇所のアンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0081】
すなわち、保護部材2a〜2cを可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0082】
また、車体パネルPの配索面に対してワイヤハーネスAを余裕なく配索した際、ワイヤハーネスAに固定したワイヤハーネス固定具1のアンカー部3と、車体パネルPの孔部Paとの位置関係がずれていても、アンカー部3と孔部Paとを確実に係止することができる。
【0083】
次に、外装保護部材2の下面側対向端部を連結部24で連結して長手方向Bに可動するワイヤハーネス固定具1の第3の例を説明する。図11は外装保護部材2が可動する第3の例のワイヤハーネス固定具1の斜視図である。
【0084】
同図に示すワイヤハーネス固定具1は、外装保護部材2の上面側壁部2y及び背面側壁部2zの左側外面と右側外面とを切り欠いて、外装保護部材2の全長を左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、中央保護部材2cとに分割している。また、保護部材2a〜2cの下面側対向端部を、下面側壁部2xを切り残してなる板状の連結部24にて連結している。
【0085】
次に、上述のワイヤハーネス固定具1を用いて、ワイヤハーネスAを自動車の車体パネルPに取り付ける場合、保護部材2a,2b,2cのアンカー部3を、車体パネルPの孔部Paにそれぞれ差し込んで3箇所係止することにより、ワイヤハーネスAを車体パネルPに沿って取り付ける。
【0086】
なお、アンカー部3間の公差よりも孔部Pa間の公差が大きく、アンカー部3と孔部Paとの位置関係が、相互の係止が許容される範囲内にて大きくずれてしまった場合、保護部材2a〜2cを長手方向Bに可動して、1箇所あるいは複数箇所のアンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調節する。
【0087】
すなわち、保護部材2a〜2cを可動して、孔部Pa間の公差を吸収することにより、アンカー部3と孔部Paとの位置ずれを小さくすることができる。
この結果、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。したがって、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図9〜図11に示す外装保護部材2は、3分割した保護護部材2a〜2cを可動可能に連結して構成するが、例えば2分割した保護部材2a,2bを可動可能に連結して構成するもよい。
【0088】
次に、アンカー部3を、蛇腹状の連結部34によって可動可能に連結したワイヤハーネス固定具1の他の例を説明する。図12は蛇腹状の連結部34を有するワイヤハーネス固定具1の部分拡大斜視図である。
アンカー部3の土台部3aと、外装保護部材2の左右保護部材2a,2bとは、蛇腹状の連結部34にて連結している。また、連結部34は、外装保護部材2の長手方向Bに沿って上下に蛇行して、正面から見て蛇腹状に形成している。
【0089】
すなわち、蛇腹状の連結部34を可撓して、アンカー部3を外装保護部材2の長手方向Bに可動すれば、アンカー部3を孔部Paの略真ん中に対し差し込まれる位置に調整することができる。
この結果、前記実施形態と同様に、ワイヤハーネスAを、自動車の車体パネルPに対し確実かつ安定して取り付けることができる。
また、蛇腹状の連結部34は長手方向Bに可動可能であるが、短手方向Cへの可動は不可であるため、アンカー部3と孔部Paとの長手方向Bの位置ずれを容易に調節することができる。
【0090】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の保護部材は、実施形態の左側保護部材2aと、右側保護部材2bと、中央保護部材2c,2dとに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0091】
なお、図1〜図8に示す構成と、図9〜図12に示す構成との中から選択したいずれか複数の構成を組み合わせてもよい。
また、前記実施形態では、外装保護部材2を樋状に形成しているが、ワイヤハーネスAの収容が許容される形状であれば、例えばコ字状、C字状、U字状、L字状、矩形等の断面形状に形成してもよい。
特に、断面C字状の外装保護部材2をワイヤハーネスAに装着した際、外装保護部材2が、ワイヤハーネスAの一部外周面を除いて該ワイヤハーネスAの残りの外周面を覆うように装着される。
【0092】
つまり、断面C字状の外装保護部材2をワイヤハーネスAに装着するほうが、断面C字状の外装保護部材2をワイヤハーネスAに装着するのに比べて、外装保護部材2とワイヤハーネスAとの接触面積が大きく、外装保護部材2を安定して装着することができる。また、ワイヤハーネスAに対する外装保護部材2の装着位置が長手方向Bに変位することを防止できる。
【符号の説明】
【0093】
A…ワイヤハーネス
B…長手方向
C…短手方向
D…差し込み方向
P…車体パネル
Pa…孔部
1…ワイヤハーネス固定具
2…外装保護部材
2a…左側保護部材
2b…右側保護部材
2c,2d…中央保護部材
3…アンカー部
4…連結部
5…結束帯
14,24,34…連結部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車に配索されるワイヤハーネスを、該自動車の車体パネルに対し取り付けるためのワイヤハーネス固定具であって、
前記ワイヤハーネスの外面に装着される外装保護部材と、
前記車体パネルに形成した孔部に対し係止されるアンカー部とを備え、
前記アンカー部を、前記車体パネルに形成した複数箇所の孔部と対応して前記外装保護部材の長手方向に対し所定間隔を隔てて複数箇所配置するとともに、
該アンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けた
ワイヤハーネス固定具。
【請求項2】
前記複数箇所のアンカー部のうち中央部又は一端側に配置した1箇所のアンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けた
請求項1に記載のワイヤハーネス固定具。
【請求項3】
前記複数箇所のアンカー部のうち両端側又は一端側に寄って配置した2箇所のアンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けた
請求項1に記載のワイヤハーネス固定具。
【請求項4】
前記複数箇所の全アンカー部を、前記孔部に対する差し込み方向と直交する方向に可動可能に設けた
請求項1に記載のワイヤハーネス固定具。
【請求項5】
前記外装保護部材の全長を長手方向に対し複数に分割して、該外装保護部材を分割してなる各保護部材に前記アンカー部をそれぞれ配置するとともに、
前記各保護部材を、前記外装保護部材の長手方向に対し可動可能に設けた
請求項1〜4のいずれか一つに記載のワイヤハーネス固定具。
【請求項6】
前記外装保護部材と前記アンカー部との間、あるいは、前記外装保護部材を複数に分割してなる各保護部材の間を、可撓可能な連結部にて連結するとともに、
該連結部を、前記差し込み方向と直交する方向に向けて前記外装保護部材の長手方向に沿って蛇行する形状に形成した
請求項1〜5のいずれか一つに記載のワイヤハーネス固定具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−217226(P2012−217226A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78953(P2011−78953)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)
【Fターム(参考)】