ワイヤハーネス構造体及び照明ユニット
【課題】第1制御手段の負担を軽減しつつ軽量化を図ったワイヤハーネス構造体及び当該ワイヤハーネス構造体を備えた照明ユニットを提供する。
【解決手段】複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する制御ユニット3と、を接続するためのワイヤハーネス構造体4が、制御ユニット3に接続された電源線L11、グランド線L12及び制御ユニット3から出力される各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる第1ワイヤハーネスWH1と、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21及び複数の照明負荷2の他端に各々接続された複数の第2電線L22からなる第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備え、中継コネクタ5には、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するチップが内蔵されている。
【解決手段】複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する制御ユニット3と、を接続するためのワイヤハーネス構造体4が、制御ユニット3に接続された電源線L11、グランド線L12及び制御ユニット3から出力される各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる第1ワイヤハーネスWH1と、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21及び複数の照明負荷2の他端に各々接続された複数の第2電線L22からなる第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備え、中継コネクタ5には、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するチップが内蔵されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス構造体及び照明ユニットに係り、特に、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体及び当該ワイヤハーネス構造体を備えた照明ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上述した照明ユニットとして、例えば図8に示されたものが提案されている。同図に示すように、照明ユニット1は、車両の各部に配置された複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を制御する第1制御手段としての制御ユニット3と、複数の照明負荷2と制御ユニット3とを接続するワイヤハーネス8と、を備えている。
【0003】
上記複数の照明負荷2は各々、R(赤)光源21と、G(緑)光源22と、B(青)光源23と、から構成されていて、これらR光源21、G光源22、B光源23の輝度を調整することにより照明色を変えることができる。上記制御ユニット3は、例えばマイコンなどから構成されている。
【0004】
上記ワイヤハーネス8は、複数の照明負荷2の一端に共通接続された電線と、各照明負荷2を構成するR光源21、G光源22、B光源23の他端にそれぞれ接続された複数の電源と、で構成されている。このように各光源21〜23の他端を制御ユニット3にそれぞれ別々に接続することにより、複数の照明負荷2を独立に制御することができる。
【0005】
しかしながら、図8に示す照明ユニット1においてワイヤハーネス8を構成する電線の数は、(照明負荷2の数×照明負荷2を構成する光源21〜23の数)だけ必要となる。このため、制御ユニット3の大型化、電線数の増加によるワイヤハーネス8の肥大化、重量増加を招いてしまう、という問題があった。さらに、制御ユニット3が、直接、複数の照明負荷2に対する電源供給を制御しているため、制御ユニット3に負担がかかる、という問題も生じていた。図9に示すように、照明負荷2を増やすとさらに上記問題が深刻化する。
【0006】
そこで、図10に示すように、各照明負荷2のR光源21の他端同士、G光源22の他端同士、B光源23の他端同士を共通接続することが考えられる。しかしながら、この場合、制御ユニット3の大型化やワイヤハーネスの肥大化、重量増加は防止できるが、各照明負荷3を独立して制御することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、第1制御手段の負担を軽減しつつ軽量化を図ったワイヤハーネス構造体及び当該ワイヤハーネス構造体を備えた照明ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体であって、前記第1制御手段に接続された電源線、グランド線及び前記第1制御手段から出力される各照明負荷毎の制御信号が多重伝送される信号線からなる第1ワイヤハーネスと、前記複数の照明負荷の一端に共通接続された第1電線及び前記複数の照明負荷の他端に各々接続された複数の第2電線からなる第2ワイヤハーネスと、前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを接続する中継コネクタと、を備え、前記中継コネクタには、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御する第2制御手段が内蔵されている
ことを特徴とするワイヤハーネス構造体に存する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記複数の照明負荷が各々、互いに異なる色で発光する複数の光源から構成され、前記第2電線が、各光源の他端に各々接続され、前記第2制御手段が、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じた照明色となるように前記各光源に対する電源供給を制御することを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力し、前記複数の照明モードが、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び前記照明負荷を消灯させる消灯モードの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記第1制御手段が、前記車両の半ドアが検知されると、前記検知されたドアに対応する照明負荷に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応した照明負荷を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力することを特徴とする請求項3又は4に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0013】
請求項6記載の発明は、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら照明負荷を独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、前記複数の照明負荷及び前記第1制御手段を接続する請求項1に記載のワイヤハーネス構造体と、を備えたことを特徴とする照明ユニットに存する。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように請求項1及び6記載の発明によれば、中継コネクタに内蔵された第2制御手段が、第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御するので、第1制御手段の負担を軽減することができる。しかも、第1制御手段と中継コネクタとの間の第1ワイヤハーネスを、電源線、グランド線及び信号線の3本の電線で構成できるので、軽量化を図ることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、第1制御手段の負担を増加させたり、重量増加することなく、乗員への照明色による情報提供が可能となり商品性をアップできる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、照明負荷毎に照明モードを設定することができるので、商品性をアップできる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、照明負荷毎に照明モードを設定することができる。また、照明により車両の速度、エコ運転情報、温度を乗員に伝えることができるので、商品性をアップできる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、半ドア検知を設定された照明モードに優先して報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のワイヤハーネス構造体を組み込んだ照明ユニットの一実施形態の構成を説明する説明図である。
【図2】図1に示す照明負荷を車両のルーフ部分に配置したときの説明図である。
【図3】図1に示す制御ユニット内のMPUが行う照明モードを示す表である。
【図4】(a)は図1に示す中継コネクタの外観斜視図であり、(b)は図1に示す中継コネクタと接続コネクタとをコネクタ接続した状態の外観斜視図である。
【図5】図4に示す中継コネクタ内に内蔵された制御回路パッケージの斜視図である。
【図6】図1に示す制御ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す照明負荷を車両のインストルメントパネルに配置したときの説明図である。
【図8】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【図9】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【図10】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の照明ユニット及びワイヤハーネス構造体を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明のワイヤハーネス構造体を組み込んだ照明ユニットの一実施形態の構成を説明する説明図である。図2は、図1に示す照明負荷を車両のルーフ部分に配置したときの説明図である。図3は、図1に示す制御ユニット内のMPUが行う照明モードを示す表である。図4(a)は図1に示す中継コネクタの外観斜視図であり、(b)は図1に示す中継コネクタと接続コネクタとをコネクタ接続した状態の外観斜視図である。図5は、図3に示す中継コネクタ内に内蔵されたICチップの斜視図である。
【0021】
図1に示す照明ユニット1は、車両の各部に配置された複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段としての制御ユニット3と、複数の照明負荷2と制御ユニット3とを接続するワイヤハーネス構造体4と、を備えている。
【0022】
上記照明負荷2は各々、R(赤)光源21と、G(緑)光源22と、B(青)光源23と、から構成されていて、これらR光源21、G光源22、B光源23の輝度を独立して調整することにより照明色を変えることができる。これら照明負荷2は各々、図2に示すように、車両10内のルーフ部分11に配置されており、運転席、助手席、後部右座席及び後部左座席を照明している。
【0023】
上記照明負荷2は各々、図3に示すような、照明モードとしての速度連動モード、エコ運転連動モード、第1温度連動モード、第2温度連動モード及び消灯モードの何れか1つが設定されている。また、これら照明負荷2には、図3に示す警報モードが設定されている。
【0024】
上記速度連動モードは、車両の速度情報に応じて照明負荷2の照明色を変化させるモードである。この速度連動モードにおいては、例えば、車両の速度情報と、ナビゲーション装置により受信された自車両が走行している道路の規制速度情報と、が等しい場合に赤色と緑色との中間色で照明負荷2を光輝させる。また、速度情報が規制速度情報を超えるほど赤色が強く、規制速度を下回るほど緑色が強くなるように照明負荷2を光輝させる。ここでは、車両の速度情報と規制速度情報とを比較して、照明負荷2を光輝させていたが、ただ単に車両の速度情報と所定速度とを比較して、照明負荷2を光輝させてもよい。
【0025】
上記エコ運転連動モードは、車両の燃費情報や加減速情報などのエコ運転情報に応じて照明負荷2の照明色を変化させるモードである。上記第1温度連動モードは、車室内の温度が低いと寒色系で照明負荷2を光輝させ、車室内の温度が高くなるほど暖色系が強くなるように照明負荷2を光輝させるモードである。第2温度連動モードは、第1温度連動モードと逆に、車室内の温度が低いと暖色系で照明負荷2を光輝させ、車室内の温度が高くなるほど寒色系が強くなるように照明負荷2を光輝させるモードである。上記消灯モードは、照明負荷2を消灯させるモードである。
【0026】
上記警報モードは、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに対応する照明負荷2に対して設定された照明モードでの照明を中止して、検知されたドアに配置された照明負荷2を赤色で点滅させて半ドアを報知するモードである。具体的には、助手席のドアが半ドアであった場合には、助手席を照明する照明負荷2を赤色で点滅させる。
【0027】
上記照明モードを設定する設定手段としては、例えば、車両のインストルメントパネルに配置されたナビゲーション装置のタッチパネルの操作で設定できるようにしてもよいし、各照明負荷2付近に設置されたスイッチなどの操作手段によって設定できるようにしてもよい。
【0028】
上記制御ユニット3には、図1に示すように、バッテリからの電源電圧VBが供給されている。上記制御ユニット3は、照明ユニット1全体の制御を司るマイクロプロセッサ(MPU)31と、後述するワイヤハーネス構造体4などに接続される外部コネクタ32などから構成されている。
【0029】
上記MPU31は、図示しない車速センサからの速度情報、図示しないナビゲーション装置からの速度規制情報、図示しない燃費センサからの燃費情報、図示しない加速度センサからの加減速情報、図示しない温度センサからの温度情報、図示しない半ドア検知スイッチからの半ドア検知情報、各照明負荷2に設定された照明モードを示すモード設定情報などが入力され、各照明負荷2毎に設定された照明モードに応じた制御信号を出力する。即ち、MPU31は、上記モード設定情報から各照明負荷2に設定された照明モードを判別し、各照明モード用の制御信号にその照明モードに設定された照明負荷2の識別データを付加して出力する。
【0030】
上記外部コネクタ32は、電源電圧VBの+側が出力される電源端子、電源電圧VBの−側が出力されるグランド端子及び上述した制御信号が出力される信号端子(何れも図示せず)を備えている。
【0031】
上記ワイヤハーネス構造体4は、図1に示すように、第1ワイヤハーネスWH1と、第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備えている。上記第1ワイヤハーネスWH1は、上記外部コネクタ32の電源端子に接続される電源線L11、グランド端子に接続されるグランド線L12及び信号端子に接続され各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる。
【0032】
この第1ワイヤハーネスWH1の一端には、接続コネクタ6が設けられていて、この接続コネクタ6を外部コネクタ32に接続すると、外部コネクタ32の電源端子が電源線L11に接続され、グランド端子がグランド線L12に接続され、信号端子が信号線L13に接続される。また、第1ワイヤハーネスWH1の他端には、後述する中継コネクタ5が取り付けられている。
【0033】
上記第2ワイヤハーネスWH2は、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21と、複数の照明負荷2を構成する各光源21、22、23の他端に各々接続された複数の第2電線L22と、からなる。上記第2ワイヤハーネスWH2の一端には、上記中継コネクタ5とコネクタ接続する接続コネクタ7が取り付けられている。
【0034】
上記中継コネクタ5は、図2に示すように、例えばルーフ部分11付近に配置されている。上記中継コネクタ5は、図4に示すように、アウタハウジング51と、該アウタハウジング51内に収容される制御回路パッケージ52と、で構成されている。アウタハウジング51は、図4に示すように、絶縁性の合成樹脂を用いて扁平な箱状に形成されており、筒状のフード部53と、該フード部53に連なった制御回路パッケージ収容室54と、を一体に備えている。
【0035】
制御回路パッケージ52は、図4及び図5に示すように、電源線L11に接続される電源用端子金具55と、グランド線L12に接続されるグランド用端子金具56と、信号線L13に接続される信号用端子金具57と、第1電線L21に接続される第1端子金具58と、複数の第2電線L22に各々接続される複数の第2端子金具59と、封止体60と、を備えている。
【0036】
上記電源用端子金具55、グランド用端子金具56及び信号用端子金具57は、導電性の金属から構成されていて、一端が後述する封止体60内に挿入され、他端が封止体60の互いに対向する一対の面の一方からそれぞれ突出している。またこれら端子金具55〜57の外部に突出された他端には、圧接端子が形成されていて、その圧接端子に電源線L11、グランド線L12及び信号線L13が圧接されている。
【0037】
上記第1端子金具58及び第2端子金具59は、導電性の金属から構成されていて、一端が後述する封止体60内に挿入され、他端が封止体60の互いに対向する一対の面の他方からそれぞれ突出している。またこれら第1端子金具58及び第2端子金具59の外部に突出された他端には、雄タブ端子が形成されていて、上記アウタハウジング51のフード部53内に収容されている。
【0038】
これら第1端子金具58及び第2端子金具59に形成された雄タブ端子は、上記第2ワイヤハーネスWH2の端末に取り付けられた接続コネクタ7が嵌合されると、接続コネクタ7内の雌型端子金具(図示せず)と電気的に接続される。これにより、第1端子金具58が第1電線L21に接続され、第2端子金具59が第2電線L22に接続される。
【0039】
上記封止体60は、図5に示すように、図示しないマイコンが内蔵された第2制御手段としてのチップ61と、これら端子金具55〜59の一端と、をワイヤボンディングして接続された状態で、樹脂封止している。上記チップ61は、電源線L11及びグランド線L12を介して供給された電源電圧VBを各光源21〜23の両端にパルス状に供給する。このとき、チップ61は、信号線L13を介して入力された制御ユニット3からの制御信号に応じてパルス状の電源電圧VBのデューティを制御することにより、各光源21〜23の輝度を独立して調整し、照明負荷2の照明色を変える。
【0040】
次に、上述した構成の照明ユニット1の動作について図6を参照して以下説明する。図6は、図1に示す制御ユニット3の処理手順を示すフローチャートである。まず、MPU31は、例えば車両のイグニッションスイッチのオンや、ドアロックの解除信号に応じて処理を開始する。まず、MPU31は、半ドア検知情報を入力したか否かを判定する(ステップS1)。
【0041】
半ドア検知情報を入力していると判定されると(ステップS1でY)、MPU31は、赤色で点滅させる制御信号に半ドアが検知されたドアに配置された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS2)、次のステップS3に進む。一方、半ドア検知情報が入力されていないと判定されると(ステップS1でN)、MPU31は、ステップS2を行うことなく直ちにステップS3に進む。
【0042】
ステップS3においてMPU31は、モード設定情報に基づいて速度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。速度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS3でY)、MPU31は、速度情報及び速度規制情報を読み込んで(ステップS4)、読み込んだ速度情報及び速度規制情報に応じた照明色を示す制御信号に速度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS5)、ステップS4に進む。一方、速度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS3でN)、MPU31は、ステップS4及びS5を行うことなく直ちにステップS6に進む。
【0043】
次に、ステップS6において、MPU31は、モード設定情報に基づいてエコ運転連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。エコ運転連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS6でY)、MPU31は、燃費情報及び加減速情報などのエコ運転情報を読み込んで(ステップS7)、読み込んだエコ運転情報に応じた照明色を示す制御信号にエコ運転連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS8)、ステップS9に進む。一方、エコ運転連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS6でN)、MPU31は、ステップS7及びS8を行うことなく直ちにステップS9に進む。
【0044】
次に、ステップS9において、MPU31は、モード設定情報に基づいて第1温度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。第1温度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS9でY)、MPU31は、温度情報を読み込んで(ステップS10)、読み込んだ温度情報に応じた照明色を示す制御信号に第1温度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS11)、ステップS12に進む。一方、第1温度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS9でN)、MPU31は、ステップS10及びS11を行うことなく直ちにステップS12に進む。
【0045】
次に、ステップS12において、MPU31は、モード設定情報に基づいて第2温度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。第2温度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS12でY)、MPU31は、温度情報を読み込んで(ステップS13)、読み込んだ温度情報に応じた照明色を示す制御信号に第2温度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS14)、ステップS4に進む。一方、第2温度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS12でN)、MPU31は、ステップS13及びS14を行うことなく直ちにステップS15に進む。
【0046】
次に、ステップS14において、MPU31は、モード設定情報に基づいて消灯モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。消灯モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS15でY)、MPU31は、照明負荷2を消灯させる制御信号に消灯モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS16)、ステップS1に戻る。一方、消灯モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS15でN)、MPU31は、ステップS16を行うことなく直ちにステップS1に戻る。
【0047】
なお、MPU31は、ステップS5、S8、S11、S14及びS16において、制御信号に付加する照明負荷2の識別データからステップS1で半ドアが検出されたドアに対応する照明負荷2の識別データを除く。これにより、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに対応する照明負荷2に対応して設定された照明モードでの照明が中止され、検知されたドアに対応した照明負荷2を点滅させて半ドアの報知を優先することができる。
【0048】
上述した中継コネクタ5内のチップ61は、制御ユニット3から受信した制御信号に従って各照明負荷2を制御する。即ち、チップ61は、制御信号に付加された識別データに対応する照明負荷2の各光源21〜23に対して、その制御信号に示された照明色となるようなデューティのパルス状の電源電圧VBを出力する。
【0049】
上述した照明ユニット1によれば、複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する制御ユニット3と、を接続するためのワイヤハーネス構造体4が、制御ユニット3に接続された電源線L11、グランド線L12及び制御ユニット3から出力される各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる第1ワイヤハーネスWH1と、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21及び複数の照明負荷2の他端に各々接続された複数の第2電線L22からなる第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備え、中継コネクタ5には、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するチップ61が内蔵されている。従って、中継コネクタ5に内蔵されたチップ61が、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するので、制御ユニット3の負担を軽減することができる。しかも、制御ユニット3と中継コネクタ5との間の第1ワイヤハーネスWH1を、電源線L11、グランド線L12及び信号線L13の3本の電線で構成できるので、軽量化を図ることができる。
【0050】
また、上述した照明ユニット1によれば、複数の照明負荷2が各々、互いに異なる色で発光する複数のR、G、B光源21〜23から構成され、第2電線L22が、各光源21〜23の他端に各々接続され、中継コネクタ5内のチップ61が、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じた照明色となるように各光源21〜23に対する電源供給を制御する。従って、制御ユニット3の負担を増加させたり、重量増加することなく、乗員への照明色による情報提供が可能となり商品性をアップできる。
【0051】
また、上述した照明ユニット1によれば、制御ユニット3が、図示しない設定手段により設定された照明モードで各照明負荷2が照明するような制御信号を出力し、照明負荷2毎に照明モードを設定することができるので、商品性をアップできる。そして、その照明モードとしては、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び照明負荷2を消灯させる消灯モードが設定できる。これにより、照明により車両の速度、エコ運転情報、温度を乗員に伝えることができるので、商品性をアップできる。
【0052】
また、上述した照明ユニット1によれば、制御ユニット3が、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに配置された照明負荷2に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応する照明負荷2を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力する。これにより、半ドア検知を設定された照明モードに優先して報知することができる。
【0053】
なお、上述した実施形態によれば、図2に示すように照明負荷2をルーフ部分11に配置していたが、本発明はこれに限ったものではない。照明負荷2の配置場所としては、車両内であればどこでもよく、例えば、図7に示すようにインストルメントパネル上に配置することも考えられる。
【0054】
また、上述した実施形態によれば、1つの制御ユニット3に対して1つの中継コネクタ5を設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、図7に示すように、1つの制御ユニット3に対して複数の中継コネクタ5(図7に示す例では2つ)を設けてもよい。同図に示すように、2つの中継コネクタ5のうち一方は、制御ユニット3から引き出された第1ワイヤハーネスWH1の端末に設けられている。2つの中継コネクタ5のうち他方は、制御ユニット3から引き出され一方の中継コネクタ5を中継した第1ワイヤハーネスWH1の端末に設けられている。
【0055】
また、上述した実施形態によれば、照明負荷2は互いに異なる色で発光する複数の光源から構成されていたが、本発明はこれに限ったものではない。照明負荷2としては、単色で発光する1つの光源から構成されていたもよい。
【0056】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 照明ユニット
2 照明負荷
3 制御ユニット(第1制御手段)
4 ワイヤハーネス構造体
5 中継コネクタ
10 車両
21 R光源(光源)
22 G光源(光源)
23 B光源(光源)
61 チップ(第2制御手段)
L11 電源線
L12 グランド線
L13 信号線
L21 第1電線
L22 第2電線
WH1 第1ワイヤハーネス
WH2 第2ワイヤハーネス
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス構造体及び照明ユニットに係り、特に、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体及び当該ワイヤハーネス構造体を備えた照明ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、上述した照明ユニットとして、例えば図8に示されたものが提案されている。同図に示すように、照明ユニット1は、車両の各部に配置された複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を制御する第1制御手段としての制御ユニット3と、複数の照明負荷2と制御ユニット3とを接続するワイヤハーネス8と、を備えている。
【0003】
上記複数の照明負荷2は各々、R(赤)光源21と、G(緑)光源22と、B(青)光源23と、から構成されていて、これらR光源21、G光源22、B光源23の輝度を調整することにより照明色を変えることができる。上記制御ユニット3は、例えばマイコンなどから構成されている。
【0004】
上記ワイヤハーネス8は、複数の照明負荷2の一端に共通接続された電線と、各照明負荷2を構成するR光源21、G光源22、B光源23の他端にそれぞれ接続された複数の電源と、で構成されている。このように各光源21〜23の他端を制御ユニット3にそれぞれ別々に接続することにより、複数の照明負荷2を独立に制御することができる。
【0005】
しかしながら、図8に示す照明ユニット1においてワイヤハーネス8を構成する電線の数は、(照明負荷2の数×照明負荷2を構成する光源21〜23の数)だけ必要となる。このため、制御ユニット3の大型化、電線数の増加によるワイヤハーネス8の肥大化、重量増加を招いてしまう、という問題があった。さらに、制御ユニット3が、直接、複数の照明負荷2に対する電源供給を制御しているため、制御ユニット3に負担がかかる、という問題も生じていた。図9に示すように、照明負荷2を増やすとさらに上記問題が深刻化する。
【0006】
そこで、図10に示すように、各照明負荷2のR光源21の他端同士、G光源22の他端同士、B光源23の他端同士を共通接続することが考えられる。しかしながら、この場合、制御ユニット3の大型化やワイヤハーネスの肥大化、重量増加は防止できるが、各照明負荷3を独立して制御することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、第1制御手段の負担を軽減しつつ軽量化を図ったワイヤハーネス構造体及び当該ワイヤハーネス構造体を備えた照明ユニットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための請求項1記載の発明は、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体であって、前記第1制御手段に接続された電源線、グランド線及び前記第1制御手段から出力される各照明負荷毎の制御信号が多重伝送される信号線からなる第1ワイヤハーネスと、前記複数の照明負荷の一端に共通接続された第1電線及び前記複数の照明負荷の他端に各々接続された複数の第2電線からなる第2ワイヤハーネスと、前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを接続する中継コネクタと、を備え、前記中継コネクタには、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御する第2制御手段が内蔵されている
ことを特徴とするワイヤハーネス構造体に存する。
【0009】
請求項2記載の発明は、前記複数の照明負荷が各々、互いに異なる色で発光する複数の光源から構成され、前記第2電線が、各光源の他端に各々接続され、前記第2制御手段が、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じた照明色となるように前記各光源に対する電源供給を制御することを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0011】
請求項4記載の発明は、前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力し、前記複数の照明モードが、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び前記照明負荷を消灯させる消灯モードの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0012】
請求項5記載の発明は、前記第1制御手段が、前記車両の半ドアが検知されると、前記検知されたドアに対応する照明負荷に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応した照明負荷を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力することを特徴とする請求項3又は4に記載のワイヤハーネス構造体に存する。
【0013】
請求項6記載の発明は、車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら照明負荷を独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、前記複数の照明負荷及び前記第1制御手段を接続する請求項1に記載のワイヤハーネス構造体と、を備えたことを特徴とする照明ユニットに存する。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように請求項1及び6記載の発明によれば、中継コネクタに内蔵された第2制御手段が、第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御するので、第1制御手段の負担を軽減することができる。しかも、第1制御手段と中継コネクタとの間の第1ワイヤハーネスを、電源線、グランド線及び信号線の3本の電線で構成できるので、軽量化を図ることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、第1制御手段の負担を増加させたり、重量増加することなく、乗員への照明色による情報提供が可能となり商品性をアップできる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、照明負荷毎に照明モードを設定することができるので、商品性をアップできる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、照明負荷毎に照明モードを設定することができる。また、照明により車両の速度、エコ運転情報、温度を乗員に伝えることができるので、商品性をアップできる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、半ドア検知を設定された照明モードに優先して報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のワイヤハーネス構造体を組み込んだ照明ユニットの一実施形態の構成を説明する説明図である。
【図2】図1に示す照明負荷を車両のルーフ部分に配置したときの説明図である。
【図3】図1に示す制御ユニット内のMPUが行う照明モードを示す表である。
【図4】(a)は図1に示す中継コネクタの外観斜視図であり、(b)は図1に示す中継コネクタと接続コネクタとをコネクタ接続した状態の外観斜視図である。
【図5】図4に示す中継コネクタ内に内蔵された制御回路パッケージの斜視図である。
【図6】図1に示す制御ユニットの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す照明負荷を車両のインストルメントパネルに配置したときの説明図である。
【図8】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【図9】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【図10】従来の照明ユニットの一例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の照明ユニット及びワイヤハーネス構造体を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明のワイヤハーネス構造体を組み込んだ照明ユニットの一実施形態の構成を説明する説明図である。図2は、図1に示す照明負荷を車両のルーフ部分に配置したときの説明図である。図3は、図1に示す制御ユニット内のMPUが行う照明モードを示す表である。図4(a)は図1に示す中継コネクタの外観斜視図であり、(b)は図1に示す中継コネクタと接続コネクタとをコネクタ接続した状態の外観斜視図である。図5は、図3に示す中継コネクタ内に内蔵されたICチップの斜視図である。
【0021】
図1に示す照明ユニット1は、車両の各部に配置された複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段としての制御ユニット3と、複数の照明負荷2と制御ユニット3とを接続するワイヤハーネス構造体4と、を備えている。
【0022】
上記照明負荷2は各々、R(赤)光源21と、G(緑)光源22と、B(青)光源23と、から構成されていて、これらR光源21、G光源22、B光源23の輝度を独立して調整することにより照明色を変えることができる。これら照明負荷2は各々、図2に示すように、車両10内のルーフ部分11に配置されており、運転席、助手席、後部右座席及び後部左座席を照明している。
【0023】
上記照明負荷2は各々、図3に示すような、照明モードとしての速度連動モード、エコ運転連動モード、第1温度連動モード、第2温度連動モード及び消灯モードの何れか1つが設定されている。また、これら照明負荷2には、図3に示す警報モードが設定されている。
【0024】
上記速度連動モードは、車両の速度情報に応じて照明負荷2の照明色を変化させるモードである。この速度連動モードにおいては、例えば、車両の速度情報と、ナビゲーション装置により受信された自車両が走行している道路の規制速度情報と、が等しい場合に赤色と緑色との中間色で照明負荷2を光輝させる。また、速度情報が規制速度情報を超えるほど赤色が強く、規制速度を下回るほど緑色が強くなるように照明負荷2を光輝させる。ここでは、車両の速度情報と規制速度情報とを比較して、照明負荷2を光輝させていたが、ただ単に車両の速度情報と所定速度とを比較して、照明負荷2を光輝させてもよい。
【0025】
上記エコ運転連動モードは、車両の燃費情報や加減速情報などのエコ運転情報に応じて照明負荷2の照明色を変化させるモードである。上記第1温度連動モードは、車室内の温度が低いと寒色系で照明負荷2を光輝させ、車室内の温度が高くなるほど暖色系が強くなるように照明負荷2を光輝させるモードである。第2温度連動モードは、第1温度連動モードと逆に、車室内の温度が低いと暖色系で照明負荷2を光輝させ、車室内の温度が高くなるほど寒色系が強くなるように照明負荷2を光輝させるモードである。上記消灯モードは、照明負荷2を消灯させるモードである。
【0026】
上記警報モードは、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに対応する照明負荷2に対して設定された照明モードでの照明を中止して、検知されたドアに配置された照明負荷2を赤色で点滅させて半ドアを報知するモードである。具体的には、助手席のドアが半ドアであった場合には、助手席を照明する照明負荷2を赤色で点滅させる。
【0027】
上記照明モードを設定する設定手段としては、例えば、車両のインストルメントパネルに配置されたナビゲーション装置のタッチパネルの操作で設定できるようにしてもよいし、各照明負荷2付近に設置されたスイッチなどの操作手段によって設定できるようにしてもよい。
【0028】
上記制御ユニット3には、図1に示すように、バッテリからの電源電圧VBが供給されている。上記制御ユニット3は、照明ユニット1全体の制御を司るマイクロプロセッサ(MPU)31と、後述するワイヤハーネス構造体4などに接続される外部コネクタ32などから構成されている。
【0029】
上記MPU31は、図示しない車速センサからの速度情報、図示しないナビゲーション装置からの速度規制情報、図示しない燃費センサからの燃費情報、図示しない加速度センサからの加減速情報、図示しない温度センサからの温度情報、図示しない半ドア検知スイッチからの半ドア検知情報、各照明負荷2に設定された照明モードを示すモード設定情報などが入力され、各照明負荷2毎に設定された照明モードに応じた制御信号を出力する。即ち、MPU31は、上記モード設定情報から各照明負荷2に設定された照明モードを判別し、各照明モード用の制御信号にその照明モードに設定された照明負荷2の識別データを付加して出力する。
【0030】
上記外部コネクタ32は、電源電圧VBの+側が出力される電源端子、電源電圧VBの−側が出力されるグランド端子及び上述した制御信号が出力される信号端子(何れも図示せず)を備えている。
【0031】
上記ワイヤハーネス構造体4は、図1に示すように、第1ワイヤハーネスWH1と、第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備えている。上記第1ワイヤハーネスWH1は、上記外部コネクタ32の電源端子に接続される電源線L11、グランド端子に接続されるグランド線L12及び信号端子に接続され各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる。
【0032】
この第1ワイヤハーネスWH1の一端には、接続コネクタ6が設けられていて、この接続コネクタ6を外部コネクタ32に接続すると、外部コネクタ32の電源端子が電源線L11に接続され、グランド端子がグランド線L12に接続され、信号端子が信号線L13に接続される。また、第1ワイヤハーネスWH1の他端には、後述する中継コネクタ5が取り付けられている。
【0033】
上記第2ワイヤハーネスWH2は、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21と、複数の照明負荷2を構成する各光源21、22、23の他端に各々接続された複数の第2電線L22と、からなる。上記第2ワイヤハーネスWH2の一端には、上記中継コネクタ5とコネクタ接続する接続コネクタ7が取り付けられている。
【0034】
上記中継コネクタ5は、図2に示すように、例えばルーフ部分11付近に配置されている。上記中継コネクタ5は、図4に示すように、アウタハウジング51と、該アウタハウジング51内に収容される制御回路パッケージ52と、で構成されている。アウタハウジング51は、図4に示すように、絶縁性の合成樹脂を用いて扁平な箱状に形成されており、筒状のフード部53と、該フード部53に連なった制御回路パッケージ収容室54と、を一体に備えている。
【0035】
制御回路パッケージ52は、図4及び図5に示すように、電源線L11に接続される電源用端子金具55と、グランド線L12に接続されるグランド用端子金具56と、信号線L13に接続される信号用端子金具57と、第1電線L21に接続される第1端子金具58と、複数の第2電線L22に各々接続される複数の第2端子金具59と、封止体60と、を備えている。
【0036】
上記電源用端子金具55、グランド用端子金具56及び信号用端子金具57は、導電性の金属から構成されていて、一端が後述する封止体60内に挿入され、他端が封止体60の互いに対向する一対の面の一方からそれぞれ突出している。またこれら端子金具55〜57の外部に突出された他端には、圧接端子が形成されていて、その圧接端子に電源線L11、グランド線L12及び信号線L13が圧接されている。
【0037】
上記第1端子金具58及び第2端子金具59は、導電性の金属から構成されていて、一端が後述する封止体60内に挿入され、他端が封止体60の互いに対向する一対の面の他方からそれぞれ突出している。またこれら第1端子金具58及び第2端子金具59の外部に突出された他端には、雄タブ端子が形成されていて、上記アウタハウジング51のフード部53内に収容されている。
【0038】
これら第1端子金具58及び第2端子金具59に形成された雄タブ端子は、上記第2ワイヤハーネスWH2の端末に取り付けられた接続コネクタ7が嵌合されると、接続コネクタ7内の雌型端子金具(図示せず)と電気的に接続される。これにより、第1端子金具58が第1電線L21に接続され、第2端子金具59が第2電線L22に接続される。
【0039】
上記封止体60は、図5に示すように、図示しないマイコンが内蔵された第2制御手段としてのチップ61と、これら端子金具55〜59の一端と、をワイヤボンディングして接続された状態で、樹脂封止している。上記チップ61は、電源線L11及びグランド線L12を介して供給された電源電圧VBを各光源21〜23の両端にパルス状に供給する。このとき、チップ61は、信号線L13を介して入力された制御ユニット3からの制御信号に応じてパルス状の電源電圧VBのデューティを制御することにより、各光源21〜23の輝度を独立して調整し、照明負荷2の照明色を変える。
【0040】
次に、上述した構成の照明ユニット1の動作について図6を参照して以下説明する。図6は、図1に示す制御ユニット3の処理手順を示すフローチャートである。まず、MPU31は、例えば車両のイグニッションスイッチのオンや、ドアロックの解除信号に応じて処理を開始する。まず、MPU31は、半ドア検知情報を入力したか否かを判定する(ステップS1)。
【0041】
半ドア検知情報を入力していると判定されると(ステップS1でY)、MPU31は、赤色で点滅させる制御信号に半ドアが検知されたドアに配置された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS2)、次のステップS3に進む。一方、半ドア検知情報が入力されていないと判定されると(ステップS1でN)、MPU31は、ステップS2を行うことなく直ちにステップS3に進む。
【0042】
ステップS3においてMPU31は、モード設定情報に基づいて速度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。速度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS3でY)、MPU31は、速度情報及び速度規制情報を読み込んで(ステップS4)、読み込んだ速度情報及び速度規制情報に応じた照明色を示す制御信号に速度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS5)、ステップS4に進む。一方、速度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS3でN)、MPU31は、ステップS4及びS5を行うことなく直ちにステップS6に進む。
【0043】
次に、ステップS6において、MPU31は、モード設定情報に基づいてエコ運転連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。エコ運転連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS6でY)、MPU31は、燃費情報及び加減速情報などのエコ運転情報を読み込んで(ステップS7)、読み込んだエコ運転情報に応じた照明色を示す制御信号にエコ運転連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS8)、ステップS9に進む。一方、エコ運転連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS6でN)、MPU31は、ステップS7及びS8を行うことなく直ちにステップS9に進む。
【0044】
次に、ステップS9において、MPU31は、モード設定情報に基づいて第1温度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。第1温度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS9でY)、MPU31は、温度情報を読み込んで(ステップS10)、読み込んだ温度情報に応じた照明色を示す制御信号に第1温度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS11)、ステップS12に進む。一方、第1温度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS9でN)、MPU31は、ステップS10及びS11を行うことなく直ちにステップS12に進む。
【0045】
次に、ステップS12において、MPU31は、モード設定情報に基づいて第2温度連動モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。第2温度連動モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS12でY)、MPU31は、温度情報を読み込んで(ステップS13)、読み込んだ温度情報に応じた照明色を示す制御信号に第2温度連動モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS14)、ステップS4に進む。一方、第2温度連動モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS12でN)、MPU31は、ステップS13及びS14を行うことなく直ちにステップS15に進む。
【0046】
次に、ステップS14において、MPU31は、モード設定情報に基づいて消灯モードに設定された照明負荷2があるかないかを判定する。消灯モードに設定された照明負荷2があると判定されると(ステップS15でY)、MPU31は、照明負荷2を消灯させる制御信号に消灯モードが設定された照明負荷2の識別データを付加して出力した後(ステップS16)、ステップS1に戻る。一方、消灯モードに設定された照明負荷2がないと判定されると(ステップS15でN)、MPU31は、ステップS16を行うことなく直ちにステップS1に戻る。
【0047】
なお、MPU31は、ステップS5、S8、S11、S14及びS16において、制御信号に付加する照明負荷2の識別データからステップS1で半ドアが検出されたドアに対応する照明負荷2の識別データを除く。これにより、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに対応する照明負荷2に対応して設定された照明モードでの照明が中止され、検知されたドアに対応した照明負荷2を点滅させて半ドアの報知を優先することができる。
【0048】
上述した中継コネクタ5内のチップ61は、制御ユニット3から受信した制御信号に従って各照明負荷2を制御する。即ち、チップ61は、制御信号に付加された識別データに対応する照明負荷2の各光源21〜23に対して、その制御信号に示された照明色となるようなデューティのパルス状の電源電圧VBを出力する。
【0049】
上述した照明ユニット1によれば、複数の照明負荷2と、これら複数の照明負荷2を各々独立して制御する制御信号を出力する制御ユニット3と、を接続するためのワイヤハーネス構造体4が、制御ユニット3に接続された電源線L11、グランド線L12及び制御ユニット3から出力される各照明負荷2毎の制御信号が多重伝送される信号線L13からなる第1ワイヤハーネスWH1と、複数の照明負荷2の一端に共通接続された第1電線L21及び複数の照明負荷2の他端に各々接続された複数の第2電線L22からなる第2ワイヤハーネスWH2と、第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2とを接続する中継コネクタ5と、を備え、中継コネクタ5には、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するチップ61が内蔵されている。従って、中継コネクタ5に内蔵されたチップ61が、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じて各照明負荷2に対する電源供給を制御するので、制御ユニット3の負担を軽減することができる。しかも、制御ユニット3と中継コネクタ5との間の第1ワイヤハーネスWH1を、電源線L11、グランド線L12及び信号線L13の3本の電線で構成できるので、軽量化を図ることができる。
【0050】
また、上述した照明ユニット1によれば、複数の照明負荷2が各々、互いに異なる色で発光する複数のR、G、B光源21〜23から構成され、第2電線L22が、各光源21〜23の他端に各々接続され、中継コネクタ5内のチップ61が、制御ユニット3から伝送された制御信号に応じた照明色となるように各光源21〜23に対する電源供給を制御する。従って、制御ユニット3の負担を増加させたり、重量増加することなく、乗員への照明色による情報提供が可能となり商品性をアップできる。
【0051】
また、上述した照明ユニット1によれば、制御ユニット3が、図示しない設定手段により設定された照明モードで各照明負荷2が照明するような制御信号を出力し、照明負荷2毎に照明モードを設定することができるので、商品性をアップできる。そして、その照明モードとしては、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び照明負荷2を消灯させる消灯モードが設定できる。これにより、照明により車両の速度、エコ運転情報、温度を乗員に伝えることができるので、商品性をアップできる。
【0052】
また、上述した照明ユニット1によれば、制御ユニット3が、車両の半ドアが検知されると、検知されたドアに配置された照明負荷2に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応する照明負荷2を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力する。これにより、半ドア検知を設定された照明モードに優先して報知することができる。
【0053】
なお、上述した実施形態によれば、図2に示すように照明負荷2をルーフ部分11に配置していたが、本発明はこれに限ったものではない。照明負荷2の配置場所としては、車両内であればどこでもよく、例えば、図7に示すようにインストルメントパネル上に配置することも考えられる。
【0054】
また、上述した実施形態によれば、1つの制御ユニット3に対して1つの中継コネクタ5を設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、図7に示すように、1つの制御ユニット3に対して複数の中継コネクタ5(図7に示す例では2つ)を設けてもよい。同図に示すように、2つの中継コネクタ5のうち一方は、制御ユニット3から引き出された第1ワイヤハーネスWH1の端末に設けられている。2つの中継コネクタ5のうち他方は、制御ユニット3から引き出され一方の中継コネクタ5を中継した第1ワイヤハーネスWH1の端末に設けられている。
【0055】
また、上述した実施形態によれば、照明負荷2は互いに異なる色で発光する複数の光源から構成されていたが、本発明はこれに限ったものではない。照明負荷2としては、単色で発光する1つの光源から構成されていたもよい。
【0056】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 照明ユニット
2 照明負荷
3 制御ユニット(第1制御手段)
4 ワイヤハーネス構造体
5 中継コネクタ
10 車両
21 R光源(光源)
22 G光源(光源)
23 B光源(光源)
61 チップ(第2制御手段)
L11 電源線
L12 グランド線
L13 信号線
L21 第1電線
L22 第2電線
WH1 第1ワイヤハーネス
WH2 第2ワイヤハーネス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体であって、
前記第1制御手段に接続された電源線、グランド線及び前記第1制御手段から出力される各照明負荷毎の制御信号が多重伝送される信号線からなる第1ワイヤハーネスと、
前記複数の照明負荷の一端に共通接続された第1電線及び前記複数の照明負荷の他端に各々接続された複数の第2電線からなる第2ワイヤハーネスと、
前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを接続する中継コネクタと、を備え、
前記中継コネクタには、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御する第2制御手段が内蔵されている
ことを特徴とするワイヤハーネス構造体。
【請求項2】
前記複数の照明負荷が各々、互いに異なる色で発光する複数の光源から構成され、
前記第2電線が、各光源の他端に各々接続され、
前記第2制御手段が、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じた照明色となるように前記各光源に対する電源供給を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項3】
前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、
前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項4】
前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、
前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力し、
前記複数の照明モードが、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び前記照明負荷を消灯させる消灯モードの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項5】
前記第1制御手段が、前記車両の半ドアが検知されると、前記検知されたドアに対応する照明負荷に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応した照明負荷を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項6】
車両の各部に配置された複数の照明負荷と、
これら照明負荷を独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、
前記複数の照明負荷及び前記第1制御手段を接続する請求項1に記載のワイヤハーネス構造体と、
を備えたことを特徴とする照明ユニット。
【請求項1】
車両の各部に配置された複数の照明負荷と、これら複数の照明負荷を各々独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、を接続するためのワイヤハーネス構造体であって、
前記第1制御手段に接続された電源線、グランド線及び前記第1制御手段から出力される各照明負荷毎の制御信号が多重伝送される信号線からなる第1ワイヤハーネスと、
前記複数の照明負荷の一端に共通接続された第1電線及び前記複数の照明負荷の他端に各々接続された複数の第2電線からなる第2ワイヤハーネスと、
前記第1ワイヤハーネスと前記第2ワイヤハーネスとを接続する中継コネクタと、を備え、
前記中継コネクタには、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じて各照明負荷に対する電源供給を制御する第2制御手段が内蔵されている
ことを特徴とするワイヤハーネス構造体。
【請求項2】
前記複数の照明負荷が各々、互いに異なる色で発光する複数の光源から構成され、
前記第2電線が、各光源の他端に各々接続され、
前記第2制御手段が、前記第1制御手段から伝送された制御信号に応じた照明色となるように前記各光源に対する電源供給を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項3】
前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、
前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項4】
前記各照明負荷毎に複数の照明モードの一つを設定する設定手段をさらに備え、
前記第1制御手段が、前記設定手段により設定された照明モードで前記各照明負荷が照明するような制御信号を出力し、
前記複数の照明モードが、車両の速度に応じて照明色が変化する速度連動モード、エコ運転情報に応じて照明色を変化させるエコ運転連動モード、車室温度に応じて照明色を変化させる温度連動モード及び前記照明負荷を消灯させる消灯モードの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項5】
前記第1制御手段が、前記車両の半ドアが検知されると、前記検知されたドアに対応する照明負荷に対して設定された照明モードでの照明を中止して、当該検知されたドアに対応した照明負荷を点滅させて半ドアを報知する制御信号を出力する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のワイヤハーネス構造体。
【請求項6】
車両の各部に配置された複数の照明負荷と、
これら照明負荷を独立して制御する制御信号を出力する第1制御手段と、
前記複数の照明負荷及び前記第1制御手段を接続する請求項1に記載のワイヤハーネス構造体と、
を備えたことを特徴とする照明ユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−133985(P2012−133985A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−284477(P2010−284477)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】
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