説明

ワイヤハーネス用検査治具

【課題】少なくとも1つの分岐部15a〜15cから複数本のワイヤ部分10a〜10iが互いに分岐して延びるように設けられたワイヤハーネス本体10と、各々、ワイヤハーネス本体10に取り付けられた複数の部品21〜27とを備えた車載用ワイヤハーネスWに対し、ワイヤ部分10a〜10iの各長さおよび部品21〜27の各取付位置などの適否判定による外観検査を、正確にかつ容易に行えるようにする。
【解決手段】ワイヤハーネスWが載置される載置台31上に、ワイヤハーネス本体10が配置されるべきレイアウトを表示するレイアウト表示部40と、このレイアウト表示部40の表示するレイアウト上にワイヤハーネス本体10が配置されたときの各部品21〜27の所定位置をそれぞれ表示する複数の部品位置表示部80,80,…とを備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み立てられた車載用ワイヤハーネスの外観検査を行う際に用いられる検査治具に関し、特にワイヤハーネス本体の各ワイヤ部分の長さやクリップなどの部品の取付位置の適否を正確にかつ容易に判定できるようにする対策に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ワイヤハーネスのワイヤハーネス本体の幹線や該幹線から分岐する支線などの各ワイヤ部分について、その長さが所定長さであるか否かなどの外観検査を行う際には、専用の検査治具が用いられることは知られており、従来のそのような検査治具としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
このものは、ワイヤハーネス本体の分岐部を固定部材に、また分岐部から延びるワイヤ部分の端末に取り付けられているコネクタをスライド部材にそれぞれ係止させるようにセットし、次いで、スライド部材を固定部材から離れる方向にスライド移動させ、ワイヤ部分が弛みなくピンと張った状態でスライド部材をスライド移動不能に固定し、しかる後、スライド部材の固定部材からの距離を示す目盛を読み取り、その読み取った距離に基づいて上記ワイヤ部分の長さが所定長さであるか否か、つまり、分岐部を基準としたときのコネクタの取付位置が所定の位置であるか否かを判定するようになっている。
【特許文献1】特開2005−321255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の場合には、ワイヤハーネス本体の各ワイヤ部分毎に検査治具にセットし直して長さの値を読み取り、その測定値が所定値であるか否か、一般には許容範囲内であるか否かを判断することから、検査者のセットの仕方などにより測定値にばらつきが出やすいのみならず、所定値の取違えなどによる判断ミスの虞を否定することはできず、正確な検査が行い難いという問題がある。
【0005】
また、部品によってはスライド部材に係止させることが困難であることから、別の検査治具を用意する必要があり、その結果、検査作業が複雑になって余計な手間が掛かるという問題もある。
【0006】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、少なくとも1つの分岐部から複数本のワイヤ部分が互いに分岐して延びるように設けられたワイヤハーネス本体に複数の部品が取り付けられてなる車載用ワイヤハーネスの外観検査を行うために用いる検査治具として、ワイヤハーネス本体の各ワイヤ部分の長さや、各部品の取付位置が適正であるか否かの判定を、正確にかつ容易に行えるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成すべく、本発明では、ワイヤハーネス本体を所定のレイアウト上に配置したときに各部品が位置すべき所定位置を表示しておくようにし、このことで、各部品の取付位置の適否を、また、コネクタの取付位置でもって各ワイヤ部分の長さの適否を、それぞれ目視により判断できるようにした。
【0008】
具体的には、本発明では、少なくとも1つの分岐部から複数本のワイヤ部分が互いに分岐して延びるように設けられたワイヤハーネス本体と、各々、ワイヤハーネス本体に取り付けられた複数の部品とを備えた車載用のワイヤハーネスを検査するために用いられるワイヤハーネス用検査治具を前提としている。
【0009】
そして、上記のワイヤハーネスが載置される載置台と、この載置台上に設けられていて、ワイヤハーネス本体が配置されるべきレイアウトを表示するレイアウト表示部と、同じく載置台上に設けられていて、ワイヤハーネス本体が上記レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたときに上記各部品が位置すべき所定位置をそれぞれ表示する複数の部品位置表示部とを備えるようにする。
【0010】
尚、上記の構成において、各部品位置表示部を、ワイヤハーネス本体に予め設定されている起点からの該ワイヤハーネス本体上での距離でもって定められた許容位置範囲の下限である最短位置を表示するものとしたり、さらに、その最短位置に加え、同許容位置範囲の上限である最長位置をも表示するものとすることができる。また、それら部品位置表示部のうちの少なくとも一部の部品位置表示部の近傍に、該少なくとも一部の部品位置表示部に対応する部品の情報を表示する部品情報表示部を設けるようにすることもできる。
【0011】
また、上記の構成に加えて、ワイヤハーネス本体に予め設定されている基準点の位置すべき基準位置を表示する基準位置表示部や、その基準位置表示部の表示する基準位置に基準点の位置付けられたワイヤハーネス本体の所定部位を上記基準点が基準位置からずれないように固定する固定手段を載置台上に設けることができるし、レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたワイヤハーネス本体の複数の部位が該レイアウト上からずれるのをそれぞれ規制する複数の位置規制ブロックを設けるようにすることもできる。尚、各位置規制ブロックとしては、木材ないし木質材料からなるものとすることが好ましい。
【0012】
さらに、上記の位置規制ブロックを設ける際に、ワイヤハーネス本体に予め設定されている起点からの該ワイヤハーネス本体上での距離でもって定められていて該ワイヤハーネス本体がレイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたときに分岐部の位置すべき許容位置範囲の下限である最短位置と上限である最長位置とをそれぞれ表示する分岐位置表示部を載置台上に設けるとともに、上記複数の位置規制ブロックのうちの少なくとも一部の位置規制ブロックを、レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたワイヤハーネス本体の分岐部が該レイアウト上からずれるのを規制する分岐位置規制ブロックとする場合には、その分岐位置規制ブロックを、上記分岐位置表示部の表示する最短位置側の許容位置範囲外の位置に配置することができる。
【0013】
また、複数の部品位置表示部のうちの少なくとも一部の部品位置表示部の近傍に、該少なくとも一部の部品位置表示部に対応する部品の向きを指定する向き指定部を設ける場合には、上記少なくとも一部の部品位置表示部を、該部品位置表示部に対応する部品の向きが上記向き指定部の指定どおりであるときの該部品の所定位置を表示するように設けることができる。
【0014】
さらに、上記複数の部品のうちの少なくとも一部の部品が、車載電装機器側のコネクタに電気的に接続されるコネクタである場合には、そのコネクタに対応する向き指定部のうちの少なくとも一部の向き指定部を、該少なくとも一部の向き指定部に対応するコネクタの所定面を面接触させることによって該コネクタの向きを規制する接合面を有する向き指定ブロックとすることができる。尚、そのような向き指定ブロックとしては、上記位置規制ブロックの場合と同様に、木材ないし木質材料からなるものとすることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置したワイヤハーネス本体上の各部品の位置を、部品位置表示部の表示する所定位置と見比べることで、ワイヤハーネス本体の各ワイヤ部分の長さおよび各部品の取付位置が適正であるか否かを目視により判断することができるので、ワイヤハーネスの外観検査を正確にかつ容易に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本実施形態に係る車載用ワイヤハーネスの全体構成を示しており、このワイヤハーネスは、例えば、車両の電源部ないし制御部と、複数の車載電装機器とを互いに電気的に接続するために用いられる。
【0018】
本ワイヤハーネスWは、複数本の電線が束ねられてなる1本の幹線10aと、この幹線10aの一方の端部および該端部の近傍からそれぞれ分岐するように設けられた第1〜第7の7本の支線10b〜10hと、第2支線10cから分岐するように設けられたサブ第2支線10iとからなるワイヤハーネス本体10を有する。7本の支線10b〜10hのうち、第1〜第5の5本の支線10b〜10fは、幹線10aの上記端部に位置する第1分岐部15aから分岐しており、残りの第6および第7の2本の支線10g,10hは、幹線10aにおける上記第1分岐部15aの近傍に位置する第2分岐部15bから分岐している。また、サブ第2支線10iは、第2支線10cの端末近傍に位置する第3分岐部15bから分岐している。
【0019】
上記の幹線10a上には、第1分岐部15aから該幹線10aの端末にかけて、各々、幹線10aに取り付けられた2つの基板型クリップ21,21と、幹線10aにPVCシートが巻き付けられてなるシート巻き部22と、幹線10aの端末近傍部位を被覆するように取り付けられたグロメット23とが配置されており、その端末には、所定の車載電装機器に接続されるコネクタ24が設けられている。基板型クリップ21は、幹線10aに沿うように配置される基板部21aと、この基板部21aの長手方向略中央に該基板部21aの法線方向に突出するように設けられたアンカ部21bとを有していて、基板部21aにおいて幹線10aに取り付けられており、アンカ部21bを図示しない車体側の係止孔に嵌挿係止させることで本ワイヤハーネスWを車体に固定するようになっている。
【0020】
第1支線10b上には、第1分岐部15aから該第1支線10bの端末にかけて、基板型クリップ21と、第1支線10bの長さ方向の所定部位の周囲を覆うように絶縁テープが巻き付けられてなるテープ巻き部25とが取り付けられており、その端末には、所定の車載電装機器に接続されるコネクタ24が取り付けられている。
【0021】
第2支線10c上には、第1分岐部15aから該第2支線10cの端末にかけて、基板型クリップ21と、このクリップ21とは種類の異なるバンド型クリップ26とが順に取り付けられており、端末には、所定の車載電装機器に接続されるコネクタ24が取り付けられている。バンド型クリップ26は、第2支線10cを包持するように設けられた環状のバンド部26aと、このバンド部26aの外周に突設されたアンカ部26bとを有するものである。また、第3分岐部15cから分岐するサブ第2支線10i上には、基板型クリップ21が取り付けられており、その端末には、所定の車載電装機器に接続されるコネクタ24が取り付けられている。
【0022】
第3支線10d上には、該第3支線10dを挟んで2枚のシート状ウレタンスポンジが拝み合せ状態に貼り合わされてなる保護ウレタン部27が取り付けられており、その端末には、所定の車載電装機器に接続されるコネクタ24が取り付けられている。同じく、第4支線10e上および第5支線10f上にも、それぞれ、保護ウレタン部27およびコネクタ24が取り付けられている。
【0023】
第6支線10g上には、第3〜第5支線10d〜10fの場合と同じく保護ウレタン部27およびコネクタ24が設けられていることに加え、バンド型クリップ26が取り付けられている。このバンド型クリップ26は、保護ウレタン部27の上から第6支線10gに取り付けられている。また、第7支線10hでは、その端末にコネクタ24が取り付けられている。尚、第2支線10c上における基板型クリップ21とバンド型クリップ26との間には、本ワイヤハーネスWの部品番号の表記された部品ラベル28が巻き付けられている。
【0024】
次に、上記のように構成されたワイヤハーネスWの外観検査に用いられる検査治具30を、図2に基づいて説明する。尚、ここでは、外観検査とは、各部品21〜27の取付位置の適否、および部品の1つであるコネクタ24の取付位置の適否に基づく幹線10aおよび支線10b〜10iなどの各ワイヤ部分の長さの適否をそれぞれ判定することを意味する。
【0025】
本検査治具30は、ワイヤハーネスWが載置される載置台31を備えており、その載置面には、ワイヤハーネス本体10が平面状に展開された状態で配置されるべきレイアウトを表示するレイアウト表示部40が設けられている。
【0026】
具体的には、上記のレイアウト表示部40は、ワイヤハーネス本体10の幹線10a,第1〜第7支線10b〜10h,サブ第2支線10iがそれぞれ配置されるべき位置を直線(図面では破線)で示している。具体的には、幹線10aに対応する直線と、第2支線10cに対応する直線とは、互いに略同一直線上に配置されており、第1支線10bに対応する直線は、第2支線10cに対応する直線を基準として、第1分岐部15aを中心とする反時計回り方向に略45°の角度をなしており、第3〜第5支線10d〜10fに対応する各直線は、同じく第2支線10cに対応する直線を基準として、第1分岐部15aを中心とする時計回り方向に、それぞれ、略30°,略60°,略90°の角度をなしている。また、第6および第7支線10g,10hに対応する各直線は、幹線10aにおける第1および第2分岐部15a,15b間の部位を基準として、第2分岐部15bを中心とする時計回り方向にそれぞれ、略80°,略120°の角度をなしている。
【0027】
また、載置台31上には、ワイヤハーネス本体10に予め設定されている基準点の位置すべき位置である基準位置を表示する基準位置表示部50と、この基準位置表示部50の表示する基準位置に上記基準点の位置付けられたワイヤハーネス本体10の所定部位を該基準点がその基準位置からずれないように固定する固定具32とが設けられている。本実施形態では、ワイヤハーネス本体10の第1分岐部15aが上記基準点とされている。また、載置台31上には、ワイヤハーネス本体10の第2および第3分岐部15b,15cの位置すべき位置をそれぞれ表示する2つの分岐位置表示部60,60が設けられている。さらに、載置台31上には、ワイヤハーネス本体10の第1分岐部15aが基準位置表示部50の基準位置からずれたり、第2および第3分岐部15b,15cがそれぞれ分岐位置表示部60の表示する位置からずれたりするのを規制する複数の分岐位置規制ブロック70,70,…が設けられている。
【0028】
上記第2分岐部15bに対応する分岐位置表示部60は、ワイヤハーネス本体10上における第1分岐部15aから第2分岐部15bまでの距離によって定まる許容位置範囲の下限である最短位置を示す最短位置ライン60bと、同許容位置範囲の上限である最長位置を示す最長位置ライン60cとを有しており、また、第3分岐部15cに対応する分岐位置表示部60は、ワイヤハーネス本体10上における第1分岐部15aから第3分岐部15cまでの距離によって定まる許容位置範囲の下限である最短位置を示す最短位置ライン60bと、同許容位置範囲の上限である最長位置を示す最長位置ライン60cとを有する。そして、レイアウト表示部40において、第2分岐部15bから分岐する第6および第7支線10g,10hにそれぞれ対応する直線は、幹線10aに対応する直線と、第2分岐部15bに対応する分岐位置表示部60の最短位置ライン60bとの交点を起点としてそれぞれ表示されており、また、第3分岐部15cから分岐するサブ第2支線10iに対応する直線は、第2支線10cに対応する直線と、第3分岐部15cに対応する分岐位置表示部60の最短位置ライン60bとの交点を起点として表示されている。
【0029】
上記分岐位置規制ブロック70,70,…のうち、第1分岐部15aに対応する分岐位置規制ブロック70,70,…は6つであり、そのうちの2つの分岐位置規制ブロック70,70は、幹線10aの第1分岐部15a側の端部を両側から挟み込む位置に配置されており、残りの4つの分岐位置規制ブロック70,70,…は、第1および第2支線10b,10c間と、第2および第3支線10c,10d間と、第3および第4支線10d,10e間と、第4および第5支線10e,10f間とにそれぞれ1つずつ配置されている。
【0030】
一方、第2および第3分岐部15b,15cに対しては、それぞれ、2つの分岐位置規制ブロック70,70が配置されている。具体的には、第2分岐部15bに対応する分岐位置規制ブロック70,70は、幹線10aを両側から挟み込む位置に配置されており、それら2つの分岐位置規制ブロック70,70のうち、第6および第7支線10g,10hと同じ側(図2の下側)に位置する分岐位置規制ブロック70は、分岐位置表示部60の最短位置ライン60b側の許容位置範囲外に配置されていて、該最短位置ライン60b上に第2分岐部15bが位置付けられたときの第6支線10gに接するように設けられている。第3分岐部15cに対応する分岐位置規制ブロック70,70は、第2支線10cを両側から挟み込む位置に配置されており、それら2つの分岐位置規制ブロック70,70のうち、サブ第2支線10iと同じ側(同図の下側)に位置する分岐位置規制ブロック70は、分岐位置表示部60の最短位置ライン60b側の許容位置範囲外に配置されていて、該最短位置ライン60b上に第3分岐部15cが位置付けられたときのサブ第2支線10iに接するように設けられている。
【0031】
上記の固定具32は、幹線10aの第1分岐部15a側の端部の両側に位置するように配置された2つの分岐位置規制ブロック70,70のうち、第1支線10bの側(図2の上側)の分岐位置規制ブロック70上に設置されている。この固定具32は、上記分岐位置規制ブロック70上に立設された1対の支持片により揺動アームが鉛直面内において揺動可能に支持されており、その揺動アームの揺動端に設けられたハンドル部を把持して該揺動アームを揺動操作することで、揺動アームの長さ方向略中央に設けられた押圧部が上記2つの分岐位置規制ブロック70,70間に位置するワイヤハーネス本体10の部位を載置台31との間に挟み付けることができるようになっている。また、固定具32の設けられている分岐位置規制ブロック70の表面には、第1分岐部15aの位置を指すように設けられた矢印が表示されており、上述の基準位置表示部50は、その矢印により構成されている。
【0032】
また、本検査治具30は、ワイヤハーネス本体10にそれぞれ取り付けられているクリップ21,26,シート巻き部22,グロメット23,コネクタ24,テープ巻き部25,保護ウレタン部27などの部品が位置すべき位置をそれぞれ表示するように載置台上に設けられた複数の部品位置表示部80,80,…を備えている。
【0033】
具体的には、各部品位置表示部80は、該部品位置表示部80に対応する部品の取り付けられているワイヤ部分が該ワイヤ部分以外のワイヤ部分から分岐する分岐部15a〜15cを起点とし、該ワイヤ部分上における上記起点からの距離によって定まる標準位置を示す標準位置ライン80aと、その標準位置を含む許容位置範囲の下限である最短位置を示す最短位置ライン80bと、同許容位置範囲の上限である最長位置を示す最長位置ライン80cとを有する。また、クリップ21,26に対応する部品位置表示部80,80,…は、それぞれ、アンカ部21b,26bの位置すべき位置を表示しており、シート巻き部22,テープ巻き部25,保護ウレタン部27に対応する部品位置表示部80,80,…は、それぞれ、2つの部品位置表示部80,80が1組となっており、それら2つの部品位置表示部80,80が、それぞれ両端部の位置すべき位置を表示している。また、グロメット23に対応する部品位置表示部80は、グロメット23の鍔部23aの位置すべき位置を表示している。
【0034】
さらに、コネクタ24のように、それらが取り付けられているワイヤ部分に対応するレイアウト表示部40の直線を基準とした場合の向きが一定でない部品については、対応する部品位置表示部80の近傍に、その部品の向きを指定する向き指定ブロック90が設けられている。そして、部品位置表示部80は、その向き指定ブロック90の指定どおりに向きの定められたときに、起点から最も離れて位置する部位の各位置を表示している。具体的には、向き指定ブロック90は、該向き指定ブロック90におけるコネクタ24の接続面24a(接続相手のコネクタに対する接続方向前側の面)を接合させるための接合面90aを有しており、この接合面90aに接続面24aを接合させることで、コネクタ24の向きを指定するようになっている。尚、本実施形態では、向きが、コネクタ24の取り付けられているワイヤ部分に対応するレイアウト表示部40の直線に直交する方向である場合(幹線10a,第2および第4支線10c,10eの各コネクタ24)のみ向き指定ブロック90を設けており、向きが上記直線上を端末側に向かって延びる方向であるコネクタ24(第1,第3,第5〜第7支線10b,10d,10f〜10hおよびサブ第2支線10iの各コネクタ24)の場合には、向き指定ブロック90は省略している。
【0035】
また、クリップ21,26,グロメット23,コネクタ24については、それらの部品に対応する部品位置表示部80の近傍に、該部品の情報を表示する部品情報表示部100が設けられている。この部品情報表示部100には、本実施形態では、適正に取り付けられた状態の実物写真と、部品番号とが表示されている。また、第1支線10bに取り付けられている部品ラベル28に対しても、その部品ラベル28上の部品番号が読み取れるように取り付けられた適正な状態を実物写真でもって示す部品情報表示部100が設けられている。
【0036】
以下、ワイヤハーネス本体10の幹線10a,第1〜第7支線10b〜10hおよびサブ第2支線10i毎に、具体的に説明する。
【0037】
幹線10aに関しては、第2分岐部15bに対応する分岐位置表示部60と、2つの基板型クリップ21,21にそれぞれ対応する2つの部品位置表示部80,80と、シート巻き部22に対応する2つの部品位置表示部80,80と、グロメット23に対応する部品位置表示部80と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とが設けられている。また、コネクタ24に対応する部品位置表示部80の近傍には、該コネクタ24に対応する向き指定ブロック90が設けられている。さらに、基板型クリップ21,グロメット23,コネクタ24に対応する各部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。
【0038】
第1支線10bに関しては、基板型クリップ21に対応する部品位置表示部80と、テープ巻き部25に対応する2つの部品位置表示部80,80と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とが設けられている。また、さらに、基板型クリップ21,コネクタ24に対応する各部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。
【0039】
第2支線10cに関しては、基板型クリップ21に対応する部品位置表示部80と、バンド型クリップ26に対応する部品位置表示部80と、第3分岐部15cに対応する分岐位置表示部60と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とが設けられており、そのコネクタ24に対応する部品位置表示部80の近傍には、該コネクタ24に対応する向き指定ブロック90が設けられている。さらに、基板型クリップ21,バンド型クリップ26,コネクタ24に対応する各部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。また、サブ第2支線10iに関しては、基板型クリップ21に対応する部品位置表示部80と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とが設けられている。また、各部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。
【0040】
第3〜第5支線10d〜10fに関しては、各々、保護ウレタン部27に対応する2つの部品位置表示部80,80と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とがそれぞれ設けられている。また、各コネクタ24に対応する部品位置表示部80の近傍には、それぞれ、部品情報表示部100が設けられている。尚、第4支線10f上のコネクタ24に対応する部品情報表示部100の近傍には、向き指定ブロック90が設けられている。
【0041】
第6支線10gに関しては、保護ウレタン部27に対応する2つの部品位置表示部80,80と、コネクタ24に対応する部品位置表示部80とが設けられており、そのコネクタ24に対応する部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。また、第7支線10hに関しては、コネクタ24に対応する部品位置表示部80および部品情報表示部100が設けられており、その部品位置表示部80の近傍には、部品情報表示部100が設けられている。
【0042】
ここで、以上のように構成された検査治具30を用いて行うワイヤハーネスWの検査手順を説明する。
【0043】
先ず、検査治具30の載置台31上にワイヤハーネスWを載置する。そして、ワイヤハーネス本体10の幹線10a,第1〜第7支線10b〜10h,サブ第2支線10iを、対応するレイアウト表示部40の直線上に配置する。その際に、ワイヤハーネス本体10の第1分岐部15aが、基準位置表示部50の表示する基準位置に位置付けられるように配置する。その後、固定具32でもってワイヤハーネス本体10の第1分岐部15aの近傍部位を動かないように固定する。
【0044】
次に、幹線10a,第1〜第5支線10b〜10f上の各部品の位置を、それぞれ、対応する部品位置表示部80に基づいて判断する。部品位置表示部80の最短位置ライン80bと最長位置ライン80cとの間に位置するか否かでもって判断する。そして両ライン80b,80c間に位置しているときには適正とし、両ライン80b,80c間の範囲の外に位置するときには、不適とする。また、コネクタ24以外の部品の位置検査については、対応するコネクタ24をその位置の適否を判断したときの状態に保持したままの状態で行う。
【0045】
具体的に説明すると、例えば、幹線10a上の基板型クリップ21の場合には、図4(基準点は同図の右側)に仮想線で示すように、アンカ部21bが最短位置ライン80bに達しないとき、又は最長位置ライン80cを越えるときは何れも不適であり、両ライン80b,80c間に位置するときのみ適正である。また、幹線10a上のコネクタ24のように、向きを指定されているコネクタ24の場合には、図5(基準点が同図の右側)に仮想線で示すように、向き指定ブロック90の接合面90aにコネクタ24の接続面24aを接合させてその向きを定めた状態で行い、基準点から最も離れた部位が最短位置ライン80bに達しないとき、又は最長位置ライン80cを越えるときは何れも不適である。第1支線10b上のテープ巻き部25の場合には、図6(基準点は同図の左下側)に仮想線で示すように、その両端部の位置の適否をそれぞれ判断し、少なくとも一方の端部が最短位置ライン80bに達しないとき、又は最長位置ライン80cを越えるときは何れも不適である。さらに、第1支線10b上のコネクタ24のように、向きを指定されないコネクタ24の場合には、図7(基準点は同図の左下側)に仮想線で示すように、その接合面24aが最短位置ライン80bに達しないとき、又は最長位置ライン80cを越えるときは何れも不適である。第2支線10c上のバンド型クリップ26の場合には、図8(基準点は同図の左側)に示すように、アンカ部26bが最短位置ライン80bに達しないとき、又は最長位置ライン80cを越えるときは何れも不適である。
【0046】
上記のようにして幹線10a,第1〜第5支線10b〜10f上の各部品についてその位置の判断を終了した後、第6および第7支線10g,10hならびにサブ第2支線10i上の各部品位置の判断については、今度は、固定具32によるワイヤハーネス本体10の固定状態を解除して行う。先ず、第6および第7支線10g,10h上の部品については、図9(基準点は同図の右側)に仮想線で示すように、第2分岐部15bを、対応する分岐位置表示部60の最短位置ライン60b上に位置付けて、第6および第7支線10g,10hを、それぞれ、対応するレイアウト表示部40の直線上に再配置した状態で行う。次に、サブ第2支線10i上の部品については、第3分岐部15cを、対応する分岐位置表示部60の最短位置ライン60b上に位置付けて、サブ第2支線10iを、対応するレイアウト表示部40の直線上に再配置した状態で行う。
【0047】
そして、以上の判定の結果、全ての部品21〜27の位置が許容位置範囲内であるときには、そのワイヤハーネスWは合格とされ、1つの部品でも許容位置範囲外であるときには、そのワイヤハーネスWは不合格とされる。
【0048】
したがって、本実施形態によれば、1本の幹線10aから複数本の支線10b〜10iが分岐してなるワイヤハーネス本体10上に複数の部品21〜27が取り付けられてなる車載用のワイヤハーネスWの外観検査を行うために用いられるワイヤハーネス用検査治具30として、ワイヤハーネスWが載置される載置台31上に、ワイヤハーネス本体10が配置されるべきレイアウトを表示するレイアウト表示部40と、このレイアウト表示部40の表示するレイアウト上にワイヤハーネス本体10が配置されたときに各部品21〜27が位置すべき所定位置をそれぞれ表示する複数の部品位置表示部80,80,…とを設けるようにしたので、レイアウト表示部40の表示するレイアウトに従ってワイヤハーネス本体10を配置し、各部品21〜27が該部品21〜27に対応する部品位置表示部80の表示する位置に位置するか否かを判断することで、各部品21〜27が所定の位置に取り付けられているか否かを、また、各コネクタ24が該コネクタ24に対応する部品位置表示部80の表示する位置に位置するか否かによっては各ワイヤ部分の長さが所定長さであるか否かをそれぞれ判断することができるので、ワイヤハーネスWの外観検査を検査者の能力や主観に左右されることなく正確にかつ容易に行うことができる。
【0049】
尚、上記の実施形態では、ワイヤハーネスWのワイヤハーネス本体10を、1本の幹線10aと、この幹線10aから第1分岐部15aにおいて分岐する第1〜第5の5本の支線10b〜10fと、幹線10aから第2分岐部15bにおいて分岐する第6および第7支線10g,10hと、第2支線10cから第3分岐部15cにおいて分岐するサブ第2支線10iとを有してなるものとしているが、ワイヤハーネス本体の幹線および支線などの本数ならびに分岐部の箇所数は、何ら限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定することができる。
【0050】
また、上記の実施形態では、ワイヤハーネス本体10に、クリップ21,26と、シート巻き部22と、グロメット23と、コネクタ24と、テープ巻き部25と、保護ウレタン部27とが取り付けられている場合の説明を行っているが、取付部品としては、何らそれらのものに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る車載用ワイヤハーネスの全体構成を平面的に展開して模式的に示す平面図である。
【図2】図2は、ワイヤハーネスの外観検査を行うために用いられる検査治具の全体構成を示す平面図である。
【図3】図3は、検査治具上にワイヤハーネスがセットされた状態を模式的に示す平面図である。
【図4】図4は、基板型クリップの取付位置の適否を部品位置表示部に基づいて判断する際の状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【図5】図5は、幹線上におけるコネクタの取付位置の適否を部品位置表示部に基づいて判断する際の状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【図6】図6は、第1支線上におけるシート巻き部の両端位置の適否をそれぞれ2つの部品位置表示部に基づいて判断する際の状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【図7】図7は、第1支線上におけるコネクタの取付位置の適否を部品位置表示部に基づいて判断する際の状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【図8】図8は、第2支線上におけるバンド型クリップの取付位置の適否を部品位置表示部に基づいて判断する際の状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【図9】図9は、第2分岐部の位置を分岐位置表示部の表示する最短位置に移し替える状態を模式的にかつ拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
【0052】
W ワイヤハーネス
10 ワイヤハーネス本体
10a 幹線(ワイヤ部分)
10b 第1支線(ワイヤ部分)
10c 第2支線(ワイヤ部分)
10d 第3支線(ワイヤ部分)
10e 第4支線(ワイヤ部分)
10f 第5支線(ワイヤ部分)
10g 第6支線(ワイヤ部分)
10h 第7支線(ワイヤ部分)
10i サブ第2支線(ワイヤ部分)
15a 第1分岐部(分岐部,基準点)
15b 第2分岐部(分岐部)
15c 第3分岐部(分岐部)
21 基板型クリップ(部品)
22 シート巻き部(部品)
23 グロメット(部品)
24 コネクタ(部品)
24a 接続面(所定面)
25 テープ巻き部(部品)
26 バンド型クリップ
27 保護ウレタン部(部品)
30 検査治具
31 載置台
32 固定具(固定手段)
40 レイアウト表示部
50 基準位置表示部
60 分岐位置表示部
60b 最短位置ライン(最短位置)
60c 最長位置ライン(最長位置)
70 分岐位置規制ブロック(位置規制ブロック)
80 部品位置表示部
80b 最短位置ライン(最短位置)
80c 最長位置ライン(最長位置)
90 向き指定ブロック(向き指定部)
90a 接合面
100 部品情報表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの分岐部から複数本のワイヤ部分が互いに分岐して延びるように設けられたワイヤハーネス本体と、各々、上記ワイヤハーネス本体に取り付けられた複数の部品とを備えた車載用のワイヤハーネスを検査するために用いられるワイヤハーネス用検査治具であって、
上記ワイヤハーネスが載置される載置台と、
上記載置台上に設けられ、上記ワイヤハーネス本体が配置されるべきレイアウトを表示するレイアウト表示部と、
各々、上記載置台上に設けられ、上記ワイヤハーネス本体が上記レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたときに上記各部品が位置すべき所定位置をそれぞれ表示する複数の部品位置表示部とを備えていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項2】
請求項1に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
複数の部品位置表示部のうちの少なくとも一部の部品位置表示部の近傍に設けられ、該少なくとも一部の部品位置表示部に対応する部品の情報を表示する部品情報表示部を備えていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項3】
請求項1に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
各部品位置表示部は、ワイヤハーネス本体に予め設定されている起点からの該ワイヤハーネス本体上での距離でもって定められた許容位置範囲の下限である最短位置を表示するものとされていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項4】
請求項3に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
各部品位置表示部は、最短位置に加え、許容位置範囲の上限である最長位置をも表示するものとされていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項5】
請求項1に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
載置台上に設けられ、ワイヤハーネス本体に予め設定されている基準点の位置すべき基準位置を表示する基準位置表示部を備えていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項6】
請求項5に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
載置台上に設けられ、基準位置表示部の表示する基準位置に基準点の位置付けられたワイヤハーネス本体の所定部位を上記基準点が上記基準位置からずれないように固定する固定手段を備えていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項7】
請求項1に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
複数の部品位置表示部のうちの少なくとも一部の部品位置表示部の近傍に設けられ、該少なくとも一部の部品位置表示部に対応する部品の向きを指定する1つ以上の向き指定部を備え、
上記少なくとも一部の部品位置表示部は、該部品位置表示部に対応する部品の向きが該部品に対応する上記向き指定部の指定どおりであるときの該部品の所定位置を表示するように設けられていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項8】
請求項7に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
複数の部品のうちの少なくとも一部の部品は、対応する車載電装機器側のコネクタに電気的に接続されるコネクタであり、
上記コネクタにそれぞれ対応する複数の向き指定部のうちの少なくとも一部の向き指定部は、各々、該少なくとも一部の向き指定部に対応するコネクタの所定面が面接触せしめられることによって該コネクタの向きを指定する接合面を有する向き指定ブロックとされていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項9】
請求項8に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
向き指定ブロックは、木材ないし木質材料からなることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項10】
請求項1に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
載置台上に設けられ、レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたワイヤハーネス本体の複数の部位が該レイアウト上からずれるのをそれぞれ規制する複数の位置規制ブロックを備えていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項11】
請求項10に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
各位置規制ブロックは、木材ないし木質材料からなることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項12】
請求項10に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
載置台上に設けられ、ワイヤハーネス本体に予め設定されている基準点からの該ワイヤハーネス本体上での距離でもって定められていて、該ワイヤハーネス本体がレイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたときに分岐部の位置すべき許容位置範囲の下限である最短位置と上限である最長位置とをそれぞれ表示する分岐位置表示部を備え、
複数の位置規制ブロックのうちの少なくとも一部の位置規制ブロックは、レイアウト表示部の表示するレイアウト上に配置されたワイヤハーネス本体の上記分岐部が該レイアウト上からずれるのを規制する分岐位置規制ブロックとされ、
上記分岐位置規制ブロックは、上記分岐位置表示部の表示する最短位置側の許容位置範囲外の位置に配置されていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。
【請求項13】
請求項12に記載のワイヤハーネス用検査治具において、
各部品位置表示部は、該部品位置表示部に対応する部品が該部品に対応する分岐部を起点とする所定位置を表示するように設けられ、
レイアウト表示部は、上記分岐部から延びかつ上記部品の取り付けられているワイヤ部分について、上記分岐部が該分岐部に対応する分岐位置表示部の表示する許容位置範囲内の最短位置に位置したときのレイアウトを表示するように設けられ、
上記部品に対応する部品位置表示部は、上記分岐位置表示部の表示する許容位置範囲内の最短位置に上記分岐部が位置したときの所定位置を表示するように設けられていることを特徴とするワイヤハーネス用検査治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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