説明

ワイヤレスハンドオフのためのターゲットノードの識別

【課題】アクセス端末がハンドオフすべきアクセスポイントを識別する技術を提供する。
【解決手段】アクセス端末をハンドオフすべきアクセスポイントの識別は、アクセス端末によって検出できた、アクセスポイントのセットのうちの1つのアクセスポイントを識別することを伴う。たとえば、アクセス端末は、識別された特性(たとえば、特定の位相オフセット)を有する信号をアクセスポイントから受信することができる。識別された特性に関連付けられたアクセスポイントのセットのうちの各アクセスポイントは、アクセス端末からの信号を復号しようと試みることを対象とすることができる。ハンドオフ動作に使用すべき候補セットのアクセスポイントは、候補アクセスポイントの各々によってアクセス端末から受信された信号がある場合、その信号に基づいて判断できる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の表示】
【0001】
米国特許法第119条に基づく優先権の主張
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、共通に所有される2007年10月12日に出願された米国特許仮出願第60/979,801号および譲渡された弁理士整理番号第080054P1号の利益および優先権を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
本出願は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、限定はしないが、通信パフォーマンスを改善することに関する。
【背景技術】
【0003】
序論
ワイヤレス通信システムは、様々なタイプの通信(たとえば、音声、データ、マルチメディアサービスなど)を複数のユーザに提供するために広く展開されている。高速なマルチメディアデータサービスの需要が急速に増大するにつれて、向上したパフォーマンスをもつ効率的で頑強な通信システムを実装することが課題となっている。
【0004】
マクロ基地局などの従来のモバイル電話ネットワーク基地局を補充するために、より頑強な屋内ワイヤレスカバレージをモバイルユニットに与える小カバレージ基地局を展開する(たとえば、ユーザの自宅に設置する)ことができる。そのような小カバレージ基地局は、アクセスポイント基地局、Home NodeBまたはフェムトセルとして一般に知られている。一般に、そのような小カバレージ基地局は、DSLルータまたはケーブルモデムを介してインターネットおよびモバイルオペレータのネットワークに接続される。
【0005】
モバイルユニットが所与の地理的エリア全体にわたって移動するにつれて、モバイルユニットをワイヤレス通信システムの基地局の1つから別の基地局にハンドオフする必要がある。そのようなシステムでは、小カバレージ基地局はアドホックな方法で展開できる。たとえば、小カバレージ基地局は、基地局を設置する所有者の個々の決定に基づいて展開できる。したがって、所与のエリア中で、モバイルユニットをハンドオフすることができる比較的多数のこれらの小カバレージ基地局がある。したがって、多数の基地局を採用するワイヤレス通信システムでは、効果的なハンドオフ方法が必要である。
【発明の概要】
【0006】
本開示の例示的な態様の概要について以下で説明する。本明細書における態様という用語への言及は、本開示の1つまたは複数の態様を参照する可能性があることを理解されたい。
【0007】
本開示は、一部の態様では、アクセス端末をハンドオフすべきアクセスポイントを識別することに関する。たとえば、アクセス端末がアクセスポイントから信号を検出したとき、アクセスポイントの識別情報に関する曖昧さがある。そのような場合、アクセス端末をハンドオフすべきアクセスポイントを識別することは、所与のエリア中のアクセスポイントのセットのうちのどのアクセスポイントが、アクセス端末によって検出された信号を送信したかを判断することを伴う。
【0008】
本開示は、一部の態様では、ハンドオフ動作のための候補アクセスポイントのセットを識別することに関する。たとえば、ネットワークノードは、アクセス端末が識別された特性(たとえば、特定の位相オフセット)を有する信号を受信したことを示すメッセージをアクセス端末から受信することができる。そのような場合、ネットワークノードは、アクセス端末の近傍のどのアクセスポイントが、識別された特性を有する信号を生成したかを判断することによって、候補アクセスポイントのセットを定義することができる。
【0009】
本開示は、一部の態様では、アクセスポイントにおいて受信された信号に基づいて、ハンドオフ動作のためのアクセスポイントを識別することに関する。たとえば、アクセスポイントの候補セットの各アクセスポイントは、アクセス端末から信号を検出しようと試み、アクセスポイントから受信された信号がある場合、その信号を示す報告をネットワークノードに送信するように指示されることがある。次いで、ネットワークノードは、候補セットのどのアクセスポイントをハンドオフ動作のために使用するかを判断することができる。たとえば、アクセス端末から最高の信号強度で信号を受信したアクセスポイントを、ハンドオフのためのターゲットアクセスポイントとして選択することができる。
【0010】
いくつかの態様では、候補セットのアクセスポイントは、マクロアクセスポイントによって提供されるカバレージエリアよりも小さいカバレージエリアを有するフェムトノードを備えることができる。いくつかの態様では、これらのアクセスポイントはアドホックな方法で展開できる。
【0011】
本開示のこれらおよび他の例示的な態様について、以下の詳細な説明および添付の特許請求の範囲、ならびに添付の図面において説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本明細書の教示によるハンドオフ動作を実行するように構成された通信システムのいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【図2】アクセスポイントとアクセス端末とを含むワイヤレス通信システムの簡略図。
【図3】フェムトノードを含むワイヤレス通信システムの簡略図。
【図4】ワイヤレス通信のための例示的なカバレージエリアを示す簡略図。
【図5A】本明細書の教示によるハンドオフ動作を実行するために実行される例示的な動作のいくつかの態様を示すフローチャート。
【図5B】本明細書の教示によるハンドオフ動作を実行するために実行される例示的な動作のいくつかの態様を示すフローチャート。
【図6】本明細書の教示によるハンドオフ動作を実行するように構成されたノードのいくつかの例示的な構成要素の簡略ブロック図。
【図7】通信構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【図8】本明細書で教示する通信ハンドオフを可能にするように構成された装置のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【図9】本明細書で教示する通信ハンドオフを可能にするように構成された装置のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
慣例により、図面中に示された様々な特徴は一定の縮尺で描かれていないことがある。したがって、様々な特徴の寸法は、分かりやすいように任意に拡大または縮小されることがある。さらに、図面のいくつかは、分かりやすいように簡略化されることがある。したがって、図面は、所与の装置(たとえば、デバイス)または方法の構成要素のすべてを示しているわけではない。最後に、明細書および図の全体にわたって同じ特徴を示すために同じ参照番号が使用されることがある。
【0014】
本開示の様々な態様について以下で説明する。本明細書の教示が多種多様な形で実施でき、本明細書で開示された特定の構造、機能またはその両方は代表的なものにすぎないことは明らかであろう。本明細書の教示に基づいて、本明細書で開示される態様は他の態様とは独立に実装できること、およびこれらの態様のうちの2つ以上を様々な方法で組み合わせることができることを当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書で説明した任意の数の態様を用いて、装置を実装することができ、または方法を実施することができる。さらに、本明細書で説明した態様の1つまたは複数に加えて、あるいはそれら以外の他の構造、機能性、または構造および機能性を用いて、そのような装置を実装することができ、またはそのような方法を実施することができる。さらに、態様は、請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0015】
図1に、例示的な通信システム100(たとえば、通信ネットワークの一部)中のいくつかのノードを示す。説明のために、本開示の様々な態様について、互いに通信する1つまたは複数のネットワークノード、アクセスポイントおよびアクセス端末の文脈で説明する。ただし、本明細書の教示は、他のタイプの装置、または他の用語を使用して参照される他の同様の装置に適用可能であることを諒解されたい。
【0016】
システム100中のアクセスポイント102、104、および106は、1つまたは複数のサービス(たとえば、ネットワーク接続性)を、関連する地理的エリア内に設置されるか、または関連する地理的エリア全体にわたってローミングする1つまたは複数のワイヤレス端末(たとえば、アクセス端末108)に提供する。さらに、アクセスポイント102〜106は、ワイドエリアネットワーク接続性を可能にするために、(便宜上、ネットワークノード110によって表される)1つまたは複数のネットワークノードと通信することができる。そのようなネットワークノードは、たとえば、1つまたは複数の無線および/またはコアネットワークエンティティ(たとえば、基地局コントローラ、モビリティ管理エンティティ、無線ネットワークコントローラなどのモビリティマネージャ)などの様々な形式をとることができる。
【0017】
アクセス端末108が接続された状態(たとえば、アクティブな呼中に)にあるとき、アクセス端末108は、システム100中のアクセスポイントのうちの1つ(たとえば、マクロアクセスポイント102)によってサービスされる。ただし、アクセス端末108がアクセスポイント104に近づくにつれて、アクセス端末108は、アクセスポイント102からよりも強い信号をアクセスポイント104から受信することができる。その結果、アクセス端末108の可能な最良のワイヤレス信号品質を維持するために、アクセスポイント102(たとえば、ソースアクセスポイント)からアクセスポイント104(たとえば、ターゲットアクセスポイント)にアクセス端末108をハンドオフすることが望ましいことがある。
【0018】
しかしながら、実際問題として、アクセス端末108によって受信される信号を送信したアクセスポイントの識別情報を容易に知ることができない。たとえば、いくつかのシナリオでは、所与のエリア中の複数のアクセスポイントは、同様のパラメータを使用して送信することがあり、それにより、それらのアクセスポイントによって送信された信号(たとえば、パイロットまたはビーコン)は容易に識別できない。
【0019】
図1および以下の説明で、アクセス端末108がハンドオフされるアクセスポイント104を識別するための方式を示す。アクセス端末108は、接続された状態にあるとき、任意の近くの信号ソースから受信する信号を分析することができる。ここで、アクセス端末108は、受信信号の1つまたは複数の特性に基づいて異なるソースからの異なる信号を識別することができる。たとえば、いくつかの実装形態では、異なる通信ノードは、擬似乱数(「PN」)シーケンスの異なる位相オフセットを使用して信号を送信することができる。アクセス端末108はまた、各信号のいくつかの特性、たとえば、受信信号強度などを測定することができる。ネットワークノード110が、アクセス端末108をハンドオフすべきかどうかを判断することを可能にするために、および/またはソースおよびターゲットアクセスポイントを用いてハンドオフを調整することによってハンドオフを可能にするために、アクセス端末はこの情報をネットワークノード110に報告することができる。
【0020】
ネットワークノード110はシステム100中のアクセスポイントの1つまたは複数と協働して、アクセス端末108によって報告される信号を送信したアクセスポイントの識別情報を判断することができる。たとえば、アクセスポイント(「AP」)候補セット識別子112は、これらの信号を送信している候補ターゲットアクセスポイントのセットを識別することができる。以下でより詳細に説明するように、候補セットは、(たとえば、マクロアクセスポイント102をネイバーとして有するすべてのフェムトアクセスポイントのネイバーセル情報によって示される)マクロアクセスポイント102の近傍のアクセスポイントを識別することによって選択でき、その近傍のアクセスポイントは、アクセス端末108によって受信される信号と同じ特性(たとえば、位相オフセット)を有する信号を送信する。したがって、候補セット識別子112は、アクセス端末108によって提供される測定値報告情報と、システム構成データベース中に記憶されたフェムトセルのネイバーセル情報とに基づいてこの判断を行うことができる。候補セットが識別されると、候補セット識別子112は、アクセス端末108からアップリンク信号を獲得するように試みることをアクセスポイントに指示する要求を、候補セット中のアクセスポイントの各々に送信することができる。
【0021】
獲得要求に応答して、候補セットの各アクセスポイントは、アクセス端末108のアップリンク信号を獲得および監視するように試み、ネットワークノード110に報告を返すことができる。たとえば、獲得要求を受信すると、アクセスポイント104の信号プロセッサ114は、アップリンク上でアクセス端末108からの信号の探索を開始することができる。アップリンク信号が検出された場合、信号強度報告生成器116は、対応する受信信号強度を示す報告を生成し、報告をネットワークノード110に返信することができる。図1の複雑さを低減するために、構成要素114および116はアクセスポイント104についてのみ示してある。ただし、これらまたは同様の構成要素をシステム100中の他のアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント106)に組み込むことができることを諒解されたい。
【0022】
ネットワークノード110におけるターゲット識別子118は、AT108からのアップリンク信号の検出を報告した候補アクセスポイントから受信された応答(たとえば、信号強度の報告)を処理して、アクセス端末108によって報告された信号を送信したアクセスポイントを識別する。たとえば、以下でより詳細に論じるように、識別されたアクセスポイントは、アクセス端末108からアップリンク上で最高の受信信号強度を報告したアクセスポイントに対応することがある。このアクセスポイントが識別されると、次いで、ネットワークノード110は、ソースアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント102)からターゲットアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント104)へのアクセス端末108のハンドオフを開始するための、適切なハンドオフ要求メッセージを送信することができる。
【0023】
いくつかの態様では、このようなハンドオフ方式は、マクロカバレージ(たとえば、一般にマクロセルネットワークまたはWANと呼ばれる、3Gネットワークなどの広域セルラーネットワーク)、およびより小さいカバレージ(たとえば、一般にLANと呼ばれる、住居ベースまたは建築物ベースのネットワーク環境)を含むネットワーク中で採用できる。ここで、アクセス端末(「AT」)がそのようなネットワーク中を移動するにつれて、アクセス端末を、ある位置では、マクロカバレージを与えるアクセスポイントがサービスし、他の位置では、より小さいカバレージを与えるアクセスポイントがサービスすることがある。いくつかの態様では、より小さいカバレージノードを使用して、増分キャパシティの増大と、屋内カバレージと、(たとえば、より頑強なユーザ経験のための)様々なサービスとを提供することができる。そのような場合、比較的多数のより小さいカバレージノードが所与のエリア中に存在することがある。したがって、これらのノードによって使用できる、限られた数の送信パラメータ値(たとえば、位相オフセット)があるシステムでは、これらのノードのうちの2つ以上が同じパラメータ値を使用する可能性が高くなることがある。そのような場合、ハンドオフ動作のためのターゲットノードを識別するために、本明細書の教示を採用して、ノード間で同じパラメータの使用を識別することができる。
【0024】
本明細書の説明では、相対的に広いエリアにわたるカバレージを与えるノードをマクロノードと呼び、比較的小さいエリア(たとえば、住居)にわたるカバレージを与えるノードをフェムトノードと呼ぶことがある。本明細書の教示は、他のタイプのカバレージエリアに関連するノードに適用できる場合があることを諒解されたい。たとえば、ピコノードは、マクロエリアよりも小さく、フェムトエリア(たとえば、商業建築物内のカバレージ)よりも大きいエリアにわたるカバレージを与えることができる。様々な適用例では、マクロノード、フェムトノードまたは他のアクセスポイントタイプのノードを指すために他の用語を使用することができる。たとえば、マクロノードを、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、eNodeB、マクロセルなどとして構成する、または呼ぶことがある。また、フェムトノードを、Home NodeB、Home eNodeB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成する、または呼ぶことがある。いくつかの実装形態では、ノードを1つまたは複数のセルまたはセクタに関連付ける(たとえば、分割する)ことができる。マクロノード、フェムトノード、またはピコノードに関連付けられたセルまたはセクタは、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ぶことができる。次に、どのようにフェムトノードをネットワークにおいて展開することができるかの簡略例について、図2〜図4を参照しながら説明する。
【0025】
図2に、本明細書の教示を実装することができる、いくつかのユーザをサポートするように構成されたワイヤレス通信システム200を示す。システム200は、たとえば、マクロセル202A〜202Gなど、複数のセル202の通信を可能にし、各セルは、対応するアクセスポイント204(たとえば、アクセスポイント204A〜204G)によってサービスされる。図2に示すように、アクセス端末206(たとえば、アクセス端末206A〜206L)は、時間とともにシステム全体にわたって様々な位置に分散できる。各アクセス端末206は、たとえば、アクセス端末206がアクティブかどうか、およびアクセス端末206がソフトハンドオフ中かどうかに応じて、所与の瞬間に順方向リンク(「FL」)および/または逆方向リンク(「RL」)上で1つまたは複数のアクセスポイント204と通信することができる。ワイヤレス通信システム200は広い地理的領域にわたってサービスを提供する。たとえば、マクロセル202A〜202Gは、近隣内の数ブロックまたは地方環境の数平方マイルをカバーすることができる。
【0026】
図3に、1つまたは複数のフェムトノードがネットワーク環境内に展開された例示的な通信システム300を示す。特に、システム300は、比較的小さいカバレージネットワーク環境中に(たとえば、1つまたは複数のユーザ住居330中に)設置される複数のフェムトノード310(たとえば、フェムトノード310Aおよび310B)を含む。各フェムトノード310は、DSLルータ、ケーブルモデム、ワイヤレスリンク、または他の接続手段(図示せず)を介して、ワイドエリアネットワーク340(たとえば、インターネット)およびモバイルオペレータコアネットワーク350に結合できる。
【0027】
フェムトノード310の所有者は、たとえば、3Gモバイルサービスなど、モバイルオペレータコアネットワーク350を介して提供されるモバイルサービスに加入することができる。さらに、アクセス端末320は、マクロ環境と、より小さいカバレージ(たとえば、住居)ネットワーク環境の両方で動作することが可能である。言い換えれば、アクセス端末320の現在位置に応じて、アクセス端末320は、モバイルオペレータコアネットワーク350に関連付けられたマクロセルアクセスポイント360によって、または、フェムトノード310のセットのいずれか1つ(たとえば、対応するユーザ住居330内に常駐するフェムトノード310Aおよび310B)によってサービスされることがある。たとえば、加入者が、自宅の外にいるとき、標準のマクロアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント360)によってサービスされ、加入者が自宅の近く、または、自宅の中にいるとき、フェムトノード(たとえば、ノード310A)によってサービスされる。ここで、フェムトノード310は、レガシーアクセス端末320と後方互換性がある。
【0028】
図4に、いくつかのトラッキングエリア402(またはルーティングエリアまたは位置エリア)が画定されたカバレージマップ400の例を示し、そのエリアの各々はいくつかのマクロカバレージエリア404を含む。ここで、トラッキングエリア402A、402Bおよび402Cに関連付けられたカバレージのエリアは太線によって示され、マクロカバレージエリア404は六角形によって表される。トラッキングエリア402はフェムトカバレージエリア406をも含む。この例では、フェムトカバレージエリア406(たとえば、フェムトカバレージエリア406C)の各々は、マクロカバレージエリア404(たとえば、マクロカバレージエリア404B)内に示される。ただし、フェムトカバレージエリア406は、完全にマクロカバレージエリア404内にあるわけではないことを諒解されたい。また、1つまたは複数のピコカバレージエリア(図示せず)を所与のトラッキングエリア402またはマクロカバレージエリア404内に画定することができる。
【0029】
実際問題として、多数のフェムトカバレージエリア406を所与のトラッキングエリア402またはマクロカバレージエリア404とともに画定することができる。したがって、アクセス端末がそのようなネットワーク中で信号を検出したとき、本明細書の教示を採用して、どのアクセスポイント(たとえば、どのフェムトノード)がその信号を送信したかを効果的に識別することができる。このアクセスポイントが識別されると、必要に応じて、アクセス端末はそのアクセスポイントにハンドオフできる。
【0030】
次に、本明細書の教示によって実行できるハンドオフ動作に関係する追加の詳細について、図5Aおよび図5Bのフローチャートを参照しながら説明する。図1の例では、これらの動作は、最初にマクロアクセスポイント102によってサービスされ、次いで、フェムトノード(たとえば、アクセスポイント104)にハンドインされるアクセス端末108に関する。「ハンドイン」という用語は、マクロセルからフェムトセルにハンドオフすることを指す。本明細書の教示は、他のタイプのハンドオフ動作(たとえば、あるフェムトノードから別のフェムトノードへのハンドオフ)に適用可能であることを諒解されたい。
【0031】
フェムトノードを含むネットワークは、マクロフェムトインターオペラビリティを可能にする1つまたは複数のネットワークエンティティを含むことができる。たとえば、そのようなエンティティは、ネットワーク中のフェムトノードの各々について情報(たとえば、接続性、位置、および構成情報)を維持することができる。様々な実装形態では、そのようなエンティティは、スタンドアロン構成要素として実装できるか、または他の共通ネットワーク構成要素に統合できる。便宜上、以下の説明では、そのような機能について、ネットワークノード110中で実装されるものとして説明する。
【0032】
説明のために、図5Aおよび図5Bの動作(または本明細書で論じたかまたは教示した任意の他の動作)について、特定の構成要素(たとえば、システム100および/または図6に示すシステム600の構成要素)によって実行されるものとして説明することがある。ただし、これらの動作は、他のタイプの構成要素によって実行でき、異なる個数の構成要素を使用して実行できることを諒解されたい。また、本明細書で説明する動作の1つまたは複数は所与の実装形態では使用できない場合があることも諒解されたい。
【0033】
図6に、本明細書の教示による、アクセス端末108、アクセスポイント102、ネットワークノード110、およびアクセスポイント104に組み込むことができるいくつかの例示的な構成要素を示す。これらのノードの所与の1つについて示される構成要素をも、通信システム中の他のノードに組み込むことができることを諒解されたい。たとえば、アクセスポイント106は、アクセスポイント104またはアクセスポイント102について説明する構成要素と同様の構成要素を含むことができる。ノードは、1つまたは複数の所与の構成要素を含むことができ、たとえば、アクセスポイントは、複数の周波数上で動作して、同時に複数のアクセス端末にサービスする複数の受信機を含むことができることを諒解されたい。
【0034】
アクセス端末108、アクセスポイント102、ネットワークノード110、およびアクセスポイント104はそれぞれ、互いと、および他のノードと通信するためのトランシーバ602、604、606、および608を含む。各トランシーバは、信号(たとえば、メッセージ)を送信するためのそれぞれの送信機(送信機610、612、614、および616)、および信号を受信するためのそれぞれの受信機(受信機618、620、622、および624)を含む。
【0035】
図6のノードは、本明細書で教示するハンドオフ動作と連携して使用できる他の構成要素をも含む。たとえば、ノードは、他のノードとの通信(たとえば、メッセージ/指示を送信および受信すること)を管理するための、および本明細書で教示する他の関連する機能を与えるためのそれぞれの通信コントローラ626、628、630、および632を含むことができる。ノードは、ハンドオフ動作を可能にするための、および本明細書で教示する他の関連する機能を与えるためのそれぞれのハンドオフコントローラ634、636、638、および640を含むことができる。図6の他の構成要素の例示的な動作について、以下で説明する。説明のために、いくつかのノードを、ハンドオフをサポートすることに関係するある機能を有するものとして図6に示す。ただし、図示の構成要素の1つまたは複数は、これらのノードまたは何らかの他のノードのうちの別のノード中で採用できることを諒解されたい。
【0036】
次に、図5Aを参照すると、ブロック502で表されるように、任意の近くのアクセス端末がフェムトノードの存在を検出することができるように、システム中のフェムトノードはパイロット(またはビーコン)を送信する。上述のように、比較的多数のフェムトノードは、マクロカバレージエリア内に展開できる。したがって、隣接するフェムトノード間の通信リソースを何回か再使用することがある。たとえば、所与のネットワークは、PN位相オフセットの固定数(たとえば、64)を割り当てることができる。所与のエリア中で(たとえば、マクロAPのカバレージ内で)位相オフセットよりも多くのフェムトノードがある場合、位相オフセットの再使用が行われることがある。したがって、複数のフェムトノードは、所与のエリア中で同様の特性をもつ信号を送信することができる。
【0037】
ネットワーク中のフェムトノードは、単一の周波数上で、または、複数の周波数上で動作するように構成できる。たとえば、いくつかの実装形態では、領域中のすべてのフェムトノード(または制限されたすべてのフェムトノード)は、指定された1つまたは複数のフェムトチャネル上で動作することができる。特定の構成に応じて、単一の周波数、あるいは複数の周波数のうちの1つまたは複数は、マクロアクセスポイントによって使用される1つまたは複数の周波数と重なることがある。したがって、マクロノード上に所与の周波数上で動作するアクセス端末が、フェムトノードによって送信される少なくとも一部のビーコンを受信することができるようになるための準備が行われる。たとえば、フェムトノードは、周波数ホッピングを採用することができ、それにより、フェムトノードは様々な時間に(たとえば、フェムトチャネルおよびマクロチャネルに対応する)周波数の定義されたセットの各々の上でビーコンを送信する。
【0038】
ブロック504で表されるように、アクセスされた端末108(たとえば、受信機618)は、パイロット信号についてダウンリンクを定期的に監視することができる。アクティブ呼にあるときに、アクセス端末108はほぼ連続的にパイロットを探索して、パイロットについてダウンリンクを監視する。この監視と連携して、アクセス端末108は、任意の検出された信号に関連付けられた1つまたは複数の特性を識別することができる。たとえば、サービングマクロアクセスポイント102から受信されたネイバー報告に基づいて、アクセス端末108は、あるPN系列位相オフセットを有する信号を監視することができる。そのような信号が検出された場合、アクセス端末108は、これらの信号の対応する受信信号強度を測定することができる。
【0039】
ブロック506で表されるように、1つまたは複数の条件をハンドオフ動作のための潜在的なトリガとして指定することができる。たとえば、パイロット信号の受信信号強度がしきい値以上の場合、潜在的なハンドオフを示すことができる。
【0040】
ブロック508で表されるように、アクセス端末108(たとえば、測定値報告生成器642)は、アクセス端末108によって受信されたダウンリンク信号に関係する報告を生成し、この報告をアクセスポイント102に提供することができる。次いで、アクセスポイント102は、この情報をネットワーク(たとえば、ネットワークノード110)に転送することができる。上述のように、測定値報告は、所与の信号について、位相オフセットおよび受信信号強度などの情報を含むことができる。たとえば、報告は、アクセス端末108によって受信されるパイロットごとに、受信信号強度値(たとえば、E/I)を含むパイロット強度測定値と、アクセス端末108によって受信されたすべてのパイロットのPN系列オフセットと、(たとえば、それがそのタイミング基準として使用する)アクセス端末108のPN系列オフセットとを備えることができる。
【0041】
ブロック510〜514で表されるように、アクセスポイント102および/またはネットワークノード110は、ハンドオフが保証されるかどうかを判断するために、またはハンドオフの最適なタイミングを判断するために、アクセス端末108に関連付けられた信号、または他の関連する状態を随意に監視することができる。たとえば、マクロネットワークは、マクロレベルで、および/またはフェムトレベルでチャネルパフォーマンスを監視することができる。図6の例では、アクセスポイント102の状態モニタ644は、アクセス端末108との通信に関連付けられた電力レベルおよび/またはフレームエラーなどのチャネルパフォーマンス状態を監視することができる。ここで、ブロック506においてしきい値条件が満たされる結果として、ハンドオフを即時に続けるのではなく、マクロネットワークは、たとえば、ハンドオフトリガが過渡的なイベントにならないように、ある時間期間にわたって状態を監視することができる。また、許容できる信号状態がアクセスポイント102とアクセス端末108との間に存在する場合、マクロネットワークは、ハンドオフ動作を続けないことを選択することができる。たとえば、アクセスポイント102とアクセス端末108との間のリンク上で誤り率が低い、および/またはサービス品質が高い場合、ハンドオフは保証されない。同様に、アクセスポイント102からアクセス端末108において受信された信号の信号強度が十分に高い(たとえば、ブロック508の測定値報告からの信号強度よりも大きい)場合、ハンドオフは保証されない。
【0042】
したがって、ブロック514で表されるように、マクロネットワーク(たとえば、アクセスポイント102)は、ハンドオフを実行すべきかどうかを判断するまで、選択された条件を監視し続けることができる。ハンドオフ動作を続けないことを決定した場合、アクセス端末108はマクロネットワーク上に残ることができる。
【0043】
ブロック516で表されるように、ハンドオフ動作を続けることを決定した場合、ネットワークノード110(たとえば、候補セット識別子646)は、アクセス端末108からの測定値報告を分析して、アクセス端末108によって受信された信号に関連付けられた1つまたは複数の信号特性を識別することができる。いくつかの実装形態では、ネットワークノード110は、信号がこれらの特性のうちの1つまたは複数に基づいてフェムトノードによって送信されたと判断することが可能である。たとえば、マクロネットワーク中で使用することが可能なPN位相オフセットの知られているサブセットは、フェムトノードによる使用に専用である。
【0044】
アクセス端末108がフェムトノードから信号を受信したと判断した場合、候補セット識別子646は、信号を送信することができたシステム中で、フェムトノードのサブセットを識別することになる。たとえば、ネットワークノード110は、フェムトノードがネットワーク中で展開される場所を示す情報(たとえば、アクセスポイントのネイバー、および他の構成)を維持または取得することができる。したがって、候補セット識別子646は、この情報を使用して、たとえば、アクセス端末108の現在のサービングアクセスポイント(たとえば、アクセスポイント102)の近傍に展開されたフェムトノードを識別することができる。このようにして、ネットワークノード110は、アクセス端末108の近くにあり、したがって、アクセス端末108によって受信できる信号を生成することが可能なフェムトノードのサブセットを識別することができる。
【0045】
さらに、候補セット識別子646は、識別されたフェムトノードのうちのどれが、アクセス端末108によって受信された信号に一致する信号を生成することができたかを判断することができる。たとえば、ネットワークノード110は、ネットワーク中の各フェムトノードによって使用されるPN位相オフセット(または何らかの他の好適なパラメータ)を示す情報を維持または取得することができる。したがって、候補セット識別子646は、この情報を使用して、信号を生成することができたフェムトノードをより正確に識別することができる。上記のテストの結果として、アクセス端末108のターゲットフェムトノードとなる候補であるターゲットフェムトノードのセットが定義される。
【0046】
上記のテストのうちのいずれかが、単一のフェムトノードのみが信号を生成することができたことを示す(すなわち、候補セットがただ1つのフェムトノードを含む)場合、動作フローは、このターゲットフェムトノードの後続のハンドオフ動作のためにブロック526に進むことができる。代替的に、ブロック516において、2つ以上の候補フェムトノードが識別された場合、動作フローは、単一のターゲットフェムトノードを識別するためにブロック518〜524に進む。
【0047】
ブロック518で表されるように、ネットワークノード110は、メッセージを候補セット中のフェムトノードの各々に送信し、それによって、各メッセージは、アクセス端末108からアップリンク信号を処理(たとえば、獲得)しようと試みることをフェムトノードに要求する。いくつかの態様では、これらの要求は、潜在的な差し迫ったハンドオフをフェムトノードに通知するハンドオフ要求メッセージの形式をとることができ、それによって、アクセス端末108からのハンドオフメッセージについて、フェムトノードにアップリンクを監視させることになる。
【0048】
いくつかの態様では、これらの要求は、フェムトノードがアクセス端末108からのアップリンク送信を処理することができるように、アクセス端末108の接続に割り当てられたチャネルパラメータに関係する情報を含むことができる。たとえば、要求は、アップリンク上でアクセス端末108によって使用されるスクランブリングコードを示すことができる。さらに、所与のフェムトノードがアクセス端末108とは異なる周波数上で動作している場合、要求は、アクセス端末108の動作周波数(たとえば、搬送周波数)を示すことができる。
【0049】
また、いくつかの実装形態では、要求は、フェムトノードが要求にどのように応答すべきかに関する情報を含むことができる。たとえば、フェムトノードは、アクセス端末108から信号を正常に獲得したかどうかにかかわらず、要求に応答するように指示されることがある。さらに、フェムトノードは、獲得された任意の信号に関するいくつかの情報で応答するように指示されることがある。他の実装形態では、フェムトノードが要求に応答すべき方法は、何らかの他の方法で事前設定されるかまたは制御されることがあることを諒解されたい。
【0050】
ブロック520で表されるように、要求を受信すると、候補セット中の各フェムトノードは、アクセス端末108からアップリンク送信を獲得しようと試みる。たとえば、アクセスポイント104の獲得要求プロセッサ648は、受信機624にアップリンク上の信号を監視するように指示し、信号プロセッサ650に要求中で受信されたパラメータ(たとえば、スクランブリングコード、周波数など)に基づいて、受信機624によって受信された任意の信号を処理するように指示することができる。たとえば、信号プロセッサ650は、受信された信号を復調し、復号しようと試みることができる。さらに、アクセスポイント104がアクセスポイント108から信号を正常に獲得した場合、信号プロセッサ650は獲得された信号に関係する情報を生成することができる。たとえば、いくつかの実装形態では、アクセス端末108から受信された信号エネルギーの指示が生成される。
【0051】
獲得動作の結果に基づいて、(たとえば、報告生成器116に対応する)獲得応答生成器652は、アクセスポイント104がアクセス端末108から信号を正常に獲得した(たとえば、復号した)かどうかを示す応答を、ネットワークノード110に送信することができる。たとえば、いくつかの実装形態では、アクセスポイント104がアクセス端末108から信号を正常に獲得した場合にのみ、応答を送信する。他の実装形態では、アクセスポイントがアクセス端末108から信号を獲得しなかった場合、否定の確認応答を送信することができる。いくつかの実装形態では、応答は、獲得された信号に関係する情報(たとえば、受信信号強度)を含むことができる。
【0052】
ブロック522で表されるように、ネットワークノード110は、候補セットフェムトノードのうちの1つまたは複数から、1つまたは複数の報告を受信する。ただ1つの応答が受信された場合、応答を送信したフェムトノードが、アクセス端末108によって受信される信号を送信することができた、ただ1つのフェムトノードであると仮定することができる。この場合、動作フローは、後続のハンドオフ動作のためにブロック526に進むことができる。
【0053】
代替的に、2つ以上の候補フェムトノードが、アクセス端末108から信号を獲得したことを示した場合、動作フローは、単一のターゲットフェムトノードを識別するためにブロック524に進む。いくつかの実装形態では、ターゲットフェムトノードの識別は、アクセス端末108から受信されたフェムトノードの各々の信号に基づく。たとえば、ネットワークノード110のハンドオフターゲット識別子654は、候補フェムトノードによって報告された受信信号強度の大きさに基づいて、ターゲットフェムトノードを選択するように構成できる。ここで、最高の受信信号強度を報告したフェムトノードが、他のフェムトノードよりもアクセス端末108に近いと仮定することができる。したがって、このフェムトノードがハンドオフ動作のための最良の候補フェムトノードであると判断することができる。
【0054】
ブロック526および528で表されるように、いくつかの実装形態では、ネットワーク(たとえば、認証コントローラ656)は、アクセス端末102が、識別されたフェムトノードへのアクセスを許可されるかどうかを検証することができる。アクセス端末102が許可されない場合(ブロック530)、ネットワークはアクセス端末108をハンドオフすることを中止することができ、アクセス端末108はマクロネットワーク上に残ることになる。場合によっては、ネットワークは、異なる周波数上で、たとえば、マクロのみの周波数上で動作するようにアクセス端末108をハンドオフすることができる。たとえば、許可されないアクセス端末108と識別されたフェムトノードとの間の潜在的な干渉を緩和するために、これを行うことがある。
【0055】
たとえば、識別されるフェムトノードが何らかの方法で制限される場合、ブロック526および528の認証動作を採用することができる。たとえば、所与のフェムトノードは、いくつかのサービスをいくつかのアクセス端末にしか与えないように構成できる。いわゆる制限(または限定)関連付けを用いた展開では、所与のアクセス端末は、マクロセルモバイルネットワークと、フェムトノードの定義されたセット(たとえば、図3に示す対応するユーザ住居330内に常駐するフェムトノード310)とによってのみサービスされる。たとえば、図3では、各フェムトノード310は、関連するアクセス端末320(たとえば、アクセス端末320A)、および、随意に、ゲストアクセス端末320(たとえば、アクセス端末320B)にサービスするように構成できる。言い換えれば、フェムトノード310へのアクセスを制限することができ、それによって、所与のアクセス端末320を、指定された(たとえば、(1つまたは複数の)ホーム)フェムトノード310のセットがサービスすることはできるが、指定されていないフェムトノード310(たとえば、ネイバーのフェムトノード310)がサービスすることはできない。
【0056】
いくつかの態様では、(限定加入者グループ(closed subscriber group)Home NodeBと呼ばれることもある)制限されたフェムトノードは、サービスを、制限された準備されたアクセス端末のセットに提供するノードである。このセットは、必要に応じて、一時的にまたは永続的に拡大できる。いくつかの態様では、限定加入者グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共有するアクセスポイント(たとえば、フェムトノード)のセットとして定義できる。いくつかの実装形態では、ノードは、少なくとも1つのノードにシグナリング、データアクセス、登録、ページング、またはサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限される。
【0057】
したがって、所与のフェムトノードと所与のアクセス端末との間に様々な関係が存在する。たとえば、アクセス端末の観点から、開いたフェムトノードは、開いた関連付けをもつ(たとえば、フェムトノードが任意のアクセス端末へのアクセスを許す)フェムトノードを指す。制限されたフェムトノードは、何らかの形で制限された(たとえば、関連付けおよび/または登録のために制限された)フェムトノードを指す。ホームフェムトノードは、アクセス端末がアクセスし、その上で動作することを許可される(たとえば、永続的なアクセスが、1つまたは複数のアクセス端末の定義されたセットに与えられる)フェムトノードを指す。ゲストフェムトノードは、アクセス端末がアクセスし、またはその上で動作することを一時的に許可されるフェムトノードを指す。外来フェムトノード(alien femto node)は、おそらく非常事態(たとえば、911番)を除いて、アクセス端末がアクセスし、またはその上で動作することを許可されないフェムトノードを指す。
【0058】
制限されたフェムトノードの観点から、ホームアクセス端末は、制限されたフェムトノードへのアクセスを許可されるアクセス端末を指す(たとえば、アクセス端末は、フェムトノードへの永続的なアクセスを有する)。ゲストアクセス端末は、(たとえば、最終期限、使用の時間、バイト、接続カウントあるいは何らかの他の1つまたは複数の基準に基づいて限定される)制限されたフェムトノードへの一時的アクセスをもつアクセス端末を指す。外来アクセス端末は、たとえば、おそらく911番などの非常事態を除いて、制限されたフェムトノードにアクセスする許可を有していないアクセス端末(たとえば、制限されたフェムトノードに登録する証明書または許可を有していないアクセス端末)を指す。
【0059】
再び図5Bを参照すると、ブロック528において、アクセス端末102が、識別されたアクセスポイントへのアクセスを許可された場合、動作フローは、ハンドオフ動作を続けるために、ブロック532および534に進む。ここで、ハンドオフコントローラ634、636、638、および640のうちの1つまたは複数は協働して、差し迫ったハンドオフとターゲットフェムトノードの識別情報(随意に、動作周波数)とをアクセス端末108に通知し(ブロック532)、適切な情報をターゲットフェムトノードに与え(たとえば、ハンドオフ要求をアクセスポイント104に送信し)、ハンドオフを完了することができる(ブロック534)。たとえば、ネットワークノード110はハンドオフ指示メッセージをアクセス端末108に送信することができ、アクティブパイロットセットの唯一のメンバーはターゲットフェムトノード(たとえば、同一周波数上のハードハンドオフ)である。アクセス端末108およびターゲットフェムトノードは、ノード間のリンク上で復調を開始し、アクセス端末108は、ハンドオフ完了のメッセージをターゲットフェムトノードに送信する。
【0060】
したがって、通信ノード間でハンドオフを行うための効果的な技法が開示される。有利には、これらの技法を実装するために、無線シグナリング手順の変更が必要ではないので、これらの技法は、すでに動作中であるレガシー端末とともに使用できる。さらに、そのような技法により、所与の端末が使用を許可されたフェムトノードの最大使用が可能になる。また、アクセス端末がフェムトノードへのアクセスを許可されない場合、これらの技法により、フェムトノードによって使用される周波数とは異なる周波数への比較的速いハンドオフが可能になる。
【0061】
本明細書の教示は、様々なタイプの通信デバイスに実装できる場合があることを諒解されたい。いくつかの態様では、本明細書の教示は、複数のワイヤレスアクセス端末のための通信を同時にサポートすることができる多元接続通信システムにおいて展開できるワイヤレスデバイスにおいて実装できる。ここで、各端末は、順方向リンクおよび逆方向リンク上の送信を介して1つまたは複数のアクセスポイントと通信する。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、アクセスポイントから端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、端末からアクセスポイントへの通信リンクを指す。この通信リンクは、1入力1出力システム、多入力多出力(MIMO)システム、または何らかの他のタイプのシステムを介して確立できる。
【0062】
MIMOシステムは、データ伝送用の複数(N)個の送信アンテナおよび複数(N)個の受信アンテナを使用する。N個の送信アンテナとN個の受信アンテナとによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと呼ばれることもあるN個の独立チャネルに分解できる(ただし、N≦min{N,N})。N個の独立チャネルの各々は1つの次元に対応する。複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成された追加の次元数が利用された場合、MIMOシステムは改善されたパフォーマンス(たとえば、より高いスループットおよび/またはより大きい信頼性)を与えることができる。
【0063】
MIMOシステムは時分割複信(「TDD」)および周波数分割複信(「FDD」)をサポートすることができる。TDDシステムでは、順方向および逆方向リンク伝送が同一周波数領域上で行われるので、相反定理による逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定が可能である。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントで利用可能なとき、アクセスポイントは順方向リンク上で送信ビーム形成利得を抽出することが可能になる。
【0064】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために様々な構成要素を採用しているノード(たとえば、デバイス)中に組み込むことができる。図7に、ノード間の通信を可能にするために採用できるいくつかの例示的な構成要素を示す。特に、図7に、MIMOシステム700のワイヤレスデバイス710(たとえば、アクセスポイント)およびワイヤレスデバイス750(たとえば、アクセス端末)を示す。デバイス710では、いくつかのデータストリームのトラフィックデータが、データソース712から送信(「TX」)データプロセッサ714に与えられる。
【0065】
いくつかの態様では、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ714は、符号化データを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定の符号化方式に基づいて、データストリームごとにトラフィックデータをフォーマット化し、符号化し、インタリーブする。
【0066】
各データストリームの符号化データは、OFDM技法を使用してパイロットデータで多重化できる。パイロットデータは、典型的には、知られている方法で処理され、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用できる知られているデータパターンである。次いで、各データストリームの多重化されたパイロットデータおよび符号化データは、変調シンボルを供給するために、そのデータストリーム用に選択された特定の変調方式(たとえば、BPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)される。各データストリームのデータ転送速度、符号化、および変調は、プロセッサ730によって実行される命令によって決定される。データメモリ732は、プロセッサ730またはデバイス710の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶する。
【0067】
次いで、すべてのデータストリームの変調シンボルがTX MIMOプロセッサ720に供給され、TX MIMOプロセッサ720はさらに(たとえば、OFDMの場合)その変調シンボルを処理する。次いで、TX MIMOプロセッサ720は、N個の変調シンボルストリームをN個のトランシーバ(「XCVR」)722A〜722Tに供給する。いくつかの態様では、TX MIMOプロセッサ720は、データストリームのシンボルと、シンボルが送信されているアンテナとにビーム形成重みを付加する。
【0068】
各トランシーバ722は、それぞれのシンボルストリームを受信し、処理して、1つまたは複数のアナログ信号を供給し、さらに、それらのアナログ信号を調整(たとえば、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、MIMOチャネルを介して送信するのに適した変調信号を供給する。次いで、トランシーバ722A〜722TからのN個の変調信号は、それぞれ、N個のアンテナ724A〜724Tから送信される。
【0069】
デバイス750では、送信された変調信号はN個のアンテナ752A〜752Rによって受信され、各アンテナ752からの受信信号は、それぞれのトランシーバ(「XCVR」)754A〜754Rに供給される。各トランシーバ754は、それぞれの受信信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、およびダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化して、サンプルを供給し、さらにそれらのサンプルを処理して、対応する「受信」シンボルストリームを供給する。
【0070】
次いで、受信(「RX」)データプロセッサ760は、特定の受信機処理技法に基づいてN個のトランシーバ754からN個の受信シンボルストリームを受信し、処理して、N個の「検出」シンボルストリームを供給する。次いで、RXデータプロセッサ760は、各検出シンボルストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、データストリームに対するトラフィックデータを回復する。RXデータプロセッサ760による処理は、デバイス710におけるTX MIMOプロセッサ720およびTXデータプロセッサ714によって実行される処理を補完するものである。
【0071】
プロセッサ770は、どのプリコーディング行列(以下で論じる)を使用すべきかを定期的に判断する。プロセッサ770は、行列インデックス部とランク値部とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ772は、プロセッサ770またはデバイス750の他の構成要素によって使用されるプログラムコード、データおよび他の情報を記憶する。
【0072】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。次いで、逆方向リンクメッセージは、データソース736からいくつかのデータストリームのトラフィックデータをも受信するTXデータプロセッサ738によって処理され、変調器780によって変調され、トランシーバ754A〜754Rによって調整され、デバイス710に戻される。
【0073】
デバイス710において、デバイス750からの変調信号は、アンテナ724によって受信され、トランシーバ722によって調整され、復調器(「DEMOD」)740によって復調され、RXデータプロセッサ742によって処理されて、デバイス750によって送信された逆方向リンクメッセージが抽出される。次いで、プロセッサ730は、ビーム形成重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用すべきかを判断し、次いで、抽出されたメッセージを処理する。
【0074】
図7はまた、通信構成要素が、本明細書で教示するハンドオフ動作を実行する1つまたは複数の構成要素を含むことができることを示す。たとえば、ハンドオフ制御構成要素790は、デバイス710のプロセッサ730および/または他の構成要素と協働して、本明細書で教示する別のデバイス(たとえば、デバイス750)との間でハンドオフに関連する信号を送信/受信することができる。同様に、ハンドオフ制御構成要素792は、デバイス750のプロセッサ770および/または他の構成要素と協働して、別のデバイス(たとえば、デバイス710)との間でハンドオフに関連する信号を送信/受信することができる。各デバイス710および750について、記載の構成要素の2つ以上の機能が単一の構成要素によって提供できることを諒解されたい。たとえば、単一の処理構成要素がハンドオフ制御構成要素790およびプロセッサ730の機能を提供し、また、単一の処理構成要素がハンドオフ制御構成要素792およびプロセッサ770の機能を提供することができる。
【0075】
本明細書の教示は、様々なタイプの通信システムおよび/またはシステム構成要素に組み込むことができる。いくつかの態様では、本明細書の教示は、利用可能なシステムリソースを共有することによって(たとえば、帯域幅、送信電力、符号化、インタリーブなどのうちの1つまたは複数を指定することによって)、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続システムで使用できる。たとえば、本明細書の教示は、符号分割多元接続(「CDMA」)システム、多重キャリアCDMA(「MCCDMA」)、広帯域CDMA(「W−CDMA」)、高速パケットアクセス(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、単一搬送波FDMA(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システム、または他の多元接続技法の技術のいずれか1つまたは組合せに適用される。本明細書の教示を使用するワイヤレス通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、および他の規格など、1つまたは複数の規格を実装するように設計される。CDMAネットワークは、汎用地上波無線アクセス(「UTRA」)、cdma2000、または何らかの他の技術などの無線技術を実装することができる。UTRAは、W−CDMAおよび低チップレート(「LCR」)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格をカバーする。TDMAネットワークは、広域移動体通信システム(「GSM(登録商標)」)などの無線技術を実装することができる。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などの無線技術を実装することができる。UTRA、E−UTRA、およびGSM(登録商標)は、ユニバーサル移動体通信システム(「UMTS」)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロングタームエボリューション(「LTE」)システム、ウルトラモバイルブロードバンド(「UMB」)システム、および他のタイプのシステムで実装できる。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの態様は3GPP用語を使用して説明するが、本明細書の教示は、3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術、ならびに3GPP2(IxRTT、1xEV−DO Rel0、RevA、RevB)技術および他の技術に適用できることを理解されたい。
【0076】
本明細書の教示は、様々な装置(たとえば、ノード)に組み込む(たとえば、装置内に実装する、または装置によって実行する)ことができる。いくつかの態様では、本明細書の教示に従って実装されるノード(たとえば、ワイヤレスノード)はアクセスポイントまたはアクセス端末を備えることができる。
【0077】
たとえば、アクセス端末は、ユーザ機器、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、モバイルノード、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または何らかの他の用語を備える、いずれかとして実装される、またはいずれかとして知られることがある。いくつかの実装形態では、アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、ワイヤレスローカルループ(「WLL」)局、携帯情報端末(「PDA」)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、またはワイヤレスモデムに接続された何らかの他の好適な処理デバイスを備えることができる。したがって、本明細書で教示する1つまたは複数の態様は、電話(たとえば、セルラー電話またはスマートフォン)、コンピュータ(たとえば、ラップトップ)、携帯型通信デバイス、携帯型コンピューティングデバイス(たとえば、個人情報端末)、娯楽デバイス(たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成される他の好適デバイスに組み込むことができる。
【0078】
アクセスポイントは、ノードB、eNodeB、無線ネットワーク制御装置(「RNC」)、基地局(「BS」)、無線基地局(「RBS」)、基地局制御装置(「BSC」)、送受信基地局(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(「BSS」)、拡張サービスセット(「ESS」)、または何らかの他の同様の用語を備える、いずれかとして実装される、またはいずれかとして知られることがある。
【0079】
いくつかの態様では、ノード(たとえば、アクセスポイント)は、通信システムのためのアクセスノードを備えることができる。そのようなアクセスノードは、たとえば、ネットワークへの有線またはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を与えることができる。したがって、アクセスノードは、別のノード(たとえば、アクセス端末)がネットワークまたは何らかの他の機能にアクセスできるようにすることができる。さらに、一方または両方のノードはポータブルでも、場合によっては比較的非ポータブルでもよいことを諒解されたい。
【0080】
また、ワイヤレスノードは、有線の方式で(たとえば、有線接続を介して)情報を送信および/または受信することができることを諒解されたい。したがって、本明細書で論じる受信機および送信機は、有線媒体を介して通信するために適切な通信インターフェース構成要素(たとえば、電子的または光学的インターフェース構成要素)を含むことができる。
【0081】
ワイヤレスノードは、好適なワイヤレス通信技術に基づくあるいはサポートする1つまたは複数のワイヤレス通信リンクを介して通信することができる。たとえば、いくつかの態様では、ワイヤレスノードはネットワークに関連付けることができる。いくつかの態様では、ネットワークはローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークを備えることができる。ワイヤレスデバイスは、本明細書で論じるような様々なワイヤレス通信技術、プロトコル、または規格(たとえば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つまたは複数をサポートまたは使用することができる。同様に、ワイヤレスノードは、様々な対応する変調方式または多重化方式のうちの1つまたは複数をサポートまたは使用することができる。したがって、ワイヤレスノードは、上記または他のワイヤレス通信技術を使用して1つまたは複数のワイヤレス通信リンクを確立し、それを介して通信するために適切な構成要素(たとえば、エアインターフェース)を含むことができる。たとえば、ワイヤレスノードは、ワイヤレス媒体上の通信を可能にする様々な構成要素(たとえば、信号発生器および信号プロセッサ)を含むことができる関連する送信機構成要素および受信機構成要素をもつワイヤレストランシーバを備えることができる。
【0082】
本明細書で説明した構成要素は、様々な方法で実装することができる。図8および図9を参照すると、装置800および900は一連の相互に関連する機能ブロックとして表される。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、1つまたは複数のプロセッサ構成要素を含む処理システムとして実装できる。いくつかの態様では、これらのブロックの機能は、たとえば、1つまたは複数の集積回路(たとえば、ASIC)の少なくとも一部を使用して実装できる。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連した構成要素、またはその何らかの組合せを含むことができる。これらのブロックの機能は、本明細書で教示する方法とは別の何らかの方法で実装することもできる。
【0083】
装置800および900は、様々な図に関して上述した1つまたは複数の機能を実行することができる1つまたは複数のモジュールを含むことができる。たとえば、候補識別手段802は、たとえば、本明細書で論じる候補セット識別子に対応することがある。送信手段804は、たとえば、本明細書で論じる候補セット識別子に対応することがある。受信手段806は、たとえば、本明細書で論じるターゲット識別子に対応することがある。アクセスポイント識別手段808は、たとえば、本明細書で論じるターゲット識別子に対応することがある。受信手段902は、たとえば、本明細書で論じる通信コントローラに対応することがある。処理手段904は、たとえば、本明細書で論じる信号プロセッサに対応することがある。送信手段906は、たとえば、本明細書で論じる通信コントローラに対応することがある。
【0084】
本明細書における「第1」、「第2」などの名称を使用した要素への言及は、それらの要素の数量または順序を概括的に限定するものでないことを理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書において2つ以上の要素またはある要素の複数の例を区別する便利な方法として使用できる。したがって、第1および第2の要素への言及は、そこで2つの要素のみが使用できること、または第1の要素が何らかの方法で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。また、別段の規定がない限り、1組の要素は1つまたは複数の要素を備えることがある。さらに、説明または特許請求の範囲において使用される「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という形式の用語は、「AまたはBまたはC、あるいはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。
【0085】
情報および信号は様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表すことができることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明の全体にわたって言及することがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表現できる。
【0086】
さらに、本明細書で開示された態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア(たとえば、情報源符号化または何らかの他の技法を使用して設計できる、デジタル実装形態、アナログ実装形態、またはそれら2つの組合せ)、命令を組み込んだ様々な形態のプログラムまたは設計コード(便宜上、本明細書では「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と呼ぶことがある)、または両方の組合せとして実装できることを当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができるが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じると解釈すべきではない。
【0087】
本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイント内に実装できるか、またはそれらによって実行できる。ICは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタロジック、個別ハードウェア構成要素、電子的構成要素、光学的構成要素、機械的構成要素、または本明細書に記載の機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを備えることができ、ICの内部に、ICの外側に、またはその両方に常駐するコードまたは命令を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサとすることができるが、代替として、プロセッサは、従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械とすることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成としても実装できる。
【0088】
開示されたプロセス中のステップの特定の順序または階層は例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は本開示の範囲内のまま再構成できることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示するものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0089】
説明した機能を、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装することができる。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶するか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にするいかなる媒体をも含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを運搬または記憶するために使用でき、コンピュータによってアクセスできる他の任意の媒体を備えることができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。要約すると、コンピュータ可読媒体は任意の好適なコンピュータプログラム製品に実装できることを諒解されたい。
【0090】
開示された態様の前述の説明は、当業者が本開示を実施または使用できるようにするために提供されるものである。これらの態様への様々な変更は当業者にはすぐに明らかになり、本明細書で定義された包括的な原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用できる。したがって、本開示は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、本明細書に開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信の方法であって、
アクセス端末のハンドオフ動作のための複数の候補ターゲットアクセスポイントを識別することと、
前記アクセス端末からの信号を処理しようと試みるように各アクセスポイントに要求するメッセージを、前記候補ターゲットアクセスポイントの各々に送信することと、
前記メッセージのうちの少なくとも1つへの少なくとも1つの応答を受信することと、
前記少なくとも1つの応答に基づいて前記ハンドオフ動作のための前記アクセスポイントの1つを識別することと
を備える方法。
【請求項2】
前記候補ターゲットアクセスポイントの前記識別が、
アクセス端末が、定義された特性を有する信号を検出したという指示を受信することと、
前記定義された特性をもつ信号を送信した、画定された地理的エリア中のアクセスポイントを識別することと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画定された地理的エリア中のアクセスポイントの前記識別が、前記アクセス端末のサービングアクセスポイントの隣接するアクセスポイントを識別することを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記定義された特性が位相オフセットを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの応答が、前記アクセス端末から前記アクセスポイントの1つで受信された信号の信号強度を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセスポイントの前記1つの前記識別が、
前記候補ターゲットアクセスポイントの各々について、前記アクセス端末から受信された信号の信号強度を判断することと、
前記候補ターゲットアクセスポイントのどのアクセスポイントが、前記判断された信号強度のうちの最高の信号強度に関連付けられるかを判断することと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
各メッセージが、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号(uplink spreading code)と、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数と、前記メッセージに応答する方法とからなるグループのうちの少なくとも1つを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの応答が、前記候補ターゲットアクセスポイントのうちの少なくとも1つが前記アクセス端末からの信号を復号したかどうかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
各候補ターゲットアクセスポイントがフェムトノードまたはピコノードを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ハンドオフが、マクロアクセスポイントから前記アクセスポイントの前記識別された1つへのハンドインを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
各候補ターゲットアクセスポイントが、少なくとも1つの他のアクセス端末に、シグナリングと、データアクセスと、登録(registration)と、サービスとからなるグループのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され、
前記ハンドオフ動作を実行する決定が、前記アクセス端末が前記アクセスポイントの前記識別された1つにアクセスすることを許可されるかどうかに基づく
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アクセス端末が、前記アクセスポイントの前記識別された1つにアクセスすることを許可された場合、前記アクセスポイントの前記識別された1つによって使用されるフェムトチャネルにハンドオフされる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
通信のための装置であって、
アクセス端末のハンドオフ動作のための複数の候補ターゲットアクセスポイントを識別するための手段と、
前記アクセス端末からの信号を処理しようと試みるように各アクセスポイントに要求するメッセージを、前記候補ターゲットアクセスポイントの各々に送信するための手段と、
前記メッセージのうちの少なくとも1つへの少なくとも1つの応答を受信するための手段と、
前記少なくとも1つの応答に基づいて前記ハンドオフ動作のための前記アクセスポイントの1つを識別するための手段と
を備える装置。
【請求項14】
前記候補ターゲットアクセスポイントの前記識別が、
アクセス端末が、定義された特性を有する信号を検出したという指示を受信することと、
前記定義された特性をもつ信号を送信した、画定された地理的エリア中のアクセスポイントを識別することと
を備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記画定された地理的エリア中のアクセスポイントの前記識別が、前記アクセス端末のサービングアクセスポイントの隣接するアクセスポイントを識別することを備える、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記定義された特性が位相オフセットを備える、請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つの応答が、前記アクセス端末から前記アクセスポイントの1つで受信された信号の信号強度を示す、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記アクセスポイントの前記1つの前記識別が、
前記候補ターゲットアクセスポイントの各々について、前記アクセス端末から受信された信号の信号強度を判断することと、
前記候補ターゲットアクセスポイントのどのアクセスポイントが、前記判断された信号強度のうちの最高の信号強度に関連付けられるかを判断することと
を備える、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
各メッセージが、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号と、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数と、前記メッセージに応答する方法とからなるグループのうちの少なくとも1つを示す、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つの応答が、前記候補ターゲットアクセスポイントのうちの少なくとも1つが前記アクセス端末からの信号を復号したかどうかを示す、請求項13に記載の装置。
【請求項21】
各候補ターゲットアクセスポイントがフェムトノードまたはピコノードを備える、請求項13に記載の装置。
【請求項22】
前記ハンドオフが、マクロアクセスポイントから前記アクセスポイントの前記識別された1つへのハンドインを備える、請求項13に記載の装置。
【請求項23】
各候補ターゲットアクセスポイントが、少なくとも1つの他のアクセス端末に、シグナリングと、データアクセスと、登録と、サービスとからなるグループのうちの少なくとも1つを提供しないように制限され、
前記ハンドオフ動作を実行する決定が、前記アクセス端末が前記アクセスポイントの前記識別された1つにアクセスすることを許可されるかどうかに基づく
請求項13に記載の装置。
【請求項24】
前記アクセス端末が、前記アクセスポイントの前記識別された1つにアクセスすることを許可された場合、前記アクセス端末は、前記アクセスポイントの前記識別された1つによって使用されるフェムトチャネルにハンドオフされる、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
通信のための装置であって、
アクセス端末のハンドオフ動作のための複数の候補ターゲットアクセスポイントを識別し、前記アクセス端末からの信号を処理しようと試みるように各アクセスポイントに要求するメッセージを、前記候補ターゲットアクセスポイントの各々に送信するように構成された候補識別子と、
少なくとも1つの応答に基づいて前記ハンドオフ動作のための前記アクセスポイントの1つを識別するために、前記メッセージのうちの少なくとも1つへの前記少なくとも1つの応答を受信するように構成されたターゲット識別子と
を備える装置。
【請求項26】
前記候補ターゲットアクセスポイントの前記識別が、
アクセス端末が、定義された特性を有する信号を検出したという指示を受信することと、
前記定義された特性をもつ信号を送信した、画定された地理的エリア中のアクセスポイントを識別することと
を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記画定された地理的エリア中のアクセスポイントの前記識別が、前記アクセス端末のサービングアクセスポイントの隣接するアクセスポイントを識別することを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記定義された特性が位相オフセットを備える、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記アクセスポイントの前記1つの前記識別が、
前記候補ターゲットアクセスポイントの各々について、前記アクセス端末から受信された信号の信号強度を判断することと、
前記候補ターゲットアクセスポイントのどのアクセスポイントが、前記判断された信号強度のうちの最高の信号強度に関連付けられるかを判断することと
を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
アクセス端末のハンドオフ動作のための複数の候補ターゲットアクセスポイントを識別することと、
前記アクセス端末からの信号を処理しようと試みるように各アクセスポイントに要求するメッセージを、前記候補ターゲットアクセスポイントの各々に送信することと、
前記メッセージのうちの少なくとも1つへの少なくとも1つの応答を受信することと、
前記少なくとも1つの応答に基づいて前記ハンドオフ動作のための前記アクセスポイントの1つを識別することと
をコンピュータに行わせるためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項31】
前記候補ターゲットアクセスポイントの前記識別が、
アクセス端末が、定義された特性を有する信号を検出したという指示を受信することと、
前記定義された特性をもつ信号を送信した、画定された地理的エリア中のアクセスポイントを識別することと
を備える、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
前記画定された地理的エリア中のアクセスポイントの前記識別が、前記アクセス端末のサービングアクセスポイントの隣接するアクセスポイントを識別することを備える、請求項31に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
前記定義された特性が位相オフセットを備える、請求項31に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項34】
前記アクセスポイントの前記1つの前記識別が、
前記候補ターゲットアクセスポイントの各々について、前記アクセス端末から受信された信号の信号強度を判断することと、
前記候補ターゲットアクセスポイントのどのアクセスポイントが、前記判断された信号強度のうちの最高の信号強度に関連付けられるかを判断することと
を備える、請求項30に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項35】
通信の方法であって、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末によって送信された信号を処理しようと試みる、前記アクセスポイントへの要求を受信することと、
前記アクセス端末から受信された信号を処理することと、
前記要求に対する応答を送信することであって、前記応答が前記受信信号の信号強度を示すことと
を備える方法。
【請求項36】
前記処理が復号することを備え、
前記応答が、前記アクセスポイントが前記受信信号を復号したことをさらに示す
請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数を示す、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記要求が、前記要求に応答する方法を示す、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号を示す、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記応答に応答してハンドオフ要求を受信することをさらに備える、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記アクセスポイントがフェムトノードまたはピコノードを備える、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記ハンドオフがマクロアクセスポイントから前記アクセスポイントへのハンドインを備える、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記アクセスポイントが、少なくとも1つの他のアクセス端末に、シグナリングと、データアクセスと、登録と、サービスとからなるグループのうちの少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
通信のための装置であって、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末によって送信された信号を処理しようと試みる、前記アクセスポイントへの要求を受信するための手段と、
前記アクセス端末から受信された信号を処理するための手段と、
前記要求に対する応答を送信するための手段であって、前記応答が前記受信信号の信号強度を示す手段と
を備える装置。
【請求項45】
前記処理が復号することを備え、
前記応答が、前記アクセスポイントが前記受信信号を復号したことをさらに示す
請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数を示す、請求項44に記載の装置。
【請求項47】
前記要求が、前記要求に応答する方法を示す、請求項44に記載の装置。
【請求項48】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号を示す、請求項44に記載の装置。
【請求項49】
受信するための前記手段が、前記応答に応答してハンドオフ要求を受信するように構成された、請求項44に記載の装置。
【請求項50】
前記アクセスポイントがフェムトノードまたはピコノードを備える、請求項44に記載の装置。
【請求項51】
前記ハンドオフがマクロアクセスポイントから前記アクセスポイントへのハンドインを備える、請求項44に記載の装置。
【請求項52】
前記アクセスポイントが、少なくとも1つの他のアクセス端末に、シグナリングと、データアクセスと、登録と、サービスとからなるグループのうちの少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項44に記載の装置。
【請求項53】
通信のための装置であって、
アクセスポイントにおいて、アクセス端末によって送信された信号を獲得しようと試みる、前記アクセスポイントへの要求を受信するように構成された獲得要求プロセッサと、
前記アクセス端末から受信された信号を処理するように構成された信号プロセッサと、
前記要求に対する応答を送信するように構成された応答生成器であって、前記応答が前記受信信号の信号強度を示す、応答生成器と
を備える装置。
【請求項54】
前記処理が復号することを備え、
前記応答が、前記アクセスポイントが前記受信信号を復号したことをさらに示す
請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号と、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数と、前記要求に応答する方法とからなるグループのうちの少なくとも1つを示す、請求項53に記載の装置。
【請求項56】
前記応答に応答してハンドオフ要求を受信するように構成されたハンドオフコントローラをさらに備える、請求項53に記載の装置。
【請求項57】
アクセスポイントにおいて、アクセス端末によって送信された信号を処理しようと試みる、前記アクセスポイントへの要求を受信することと、
前記アクセス端末から受信された信号を処理することと、
前記要求への応答を送信することであって、前記応答が前記受信信号の信号強度を示すことと
をコンピュータに行わせるためのコードを備えるコンピュータ可読媒体
を備えるコンピュータプログラム製品。
【請求項58】
前記処理が復号することを備え、
前記応答が、前記アクセスポイントが前記受信信号を復号したことをさらに示す
請求項57に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項59】
前記要求が、前記アクセス端末によって使用されるアップリンク拡散符号と、前記アクセス端末によって使用される搬送周波数と、前記要求に応答する方法とからなるグループのうちの少なくとも1つを示す、請求項57に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−93870(P2013−93870A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−271771(P2012−271771)
【出願日】平成24年12月12日(2012.12.12)
【分割の表示】特願2010−529023(P2010−529023)の分割
【原出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】