説明

ワイヤレス通信システムにおいて位置標定データをブロードキャストする方法および装置

【課題】基地局から多数の端末に位置標定データ(PLD)を効率的にブロードキャストするための技術を提供する。
【解決手段】1つの観点では、PLDメッセージがグループに分類され、各グループが異なる方法でブロードキャストされる。例えば、基地局120に関係するPLDに対するメッセージの第1のグループはスケジュールされていないフォーマットでブロードキャストされ、GPS衛星130に関係するPLDに対するメッセージの第2のグループはスケジュールされたフォーマットでブロードキャストされる。他の観点では、第2のグループに対するスケジュールは、ブロードキャストのために選択された特定のPLDエレメント、それらのブロードキャスト順序、それらのブロードキャストの特定時間間隔を記述する。

【発明の詳細な説明】
【分野】
【0001】
本発明は一般的に位置決定に関し、特にワイヤレス通信システムにおいて位置標定データ(PLD)をブロードキャストする技術に関する。
【背景】
【0002】
装置を位置標定する共通の手段は既知の位置における複数の送信源から送信される信号が装置に到達するのに要求される時間量を決定することである。既知の位置おける複数の送信機からの信号を供給する1つのシステムはよく知られたグローバルポジショニング衛星(GPS)システムである。GPSシステム中の衛星はGPSマスタープランにしたがって正確な軌道に配置される。GPS衛星の位置は多数の異なる情報セットにより識別することができ、そのいくつかの情報は他の情報よりも正確である。
【0003】
GPS衛星は“アルマナック”と呼ばれる1セットの情報を送信し、これには“星座”中の衛星の位置に関してあまり正確でない情報が含まれている。地上局はGPS衛星を継続的に監視して、軌道中における変動を観測する。衛星の正確な位置がいったん決定されると、情報が衛星に中継で戻される。その後に衛星は“暦表”と呼ばれる他のセットの情報を送信し、これには衛星軌道のより正確なバージョンが含まれている。各衛星はGPSシステム中のすべての衛星に対するアルマナック情報を送信するが、暦表情報はその衛星自体に対するもののみ送信する。
【0004】
アルマナックと暦表は制限された時間量に対して有効である。アルマナック情報は、アルマナックが送信された時間からほぼ1週間の間に約3キロメートルの精度であると考えられる。暦表はほぼ2時間の間に約1メートルの精度で衛星軌道に関する情報を提供する。アルマナックと暦表の両者のエラーは情報が古くなるにしたがって大きくなる。したがって、この情報に基づく衛星の位置は、更新された情報が適切な時間間隔で受信されない限り、アルマナックと暦表が古くなるにしたがってさらに精度が低くなる。
【0005】
GPS受信機はアルマナックを受信および/または記憶することができ、このアルマナックは多数の衛星のそれぞれが所定の瞬間に空のどこに位置しているかを示す。GPS衛星のさらに正確な位置は暦表とこの情報が利用可能な1日の内の時間とに基づいて決定される。
【0006】
さらに新しい世代のワイヤレス装置(例えばセルラ電話機)はGPS衛星および/または地上基地局に基づいて位置決定を実行することができる。衛星送信に基づく位置決定に対して、衛星の正確な位置に関する情報が利用可能でない場合には、装置の推定位置は正確でないかもしれない。正確な衛星位置は衛星自体からあるいは代替発信源から(継続的にあるいは必要に応じて)更新を受信することにより得られる。このような代替発信源はワイヤレス通信システム中の基地局やあるいは位置決定装置(PDE)であり、これらの各々にはGPS衛星からの要求される情報を得ることができるGPS受信機が備え付けられる。
【0007】
基地局と端末との間の位置標定データのメッセージ送信は、1999年11月1日の“デュアルモードスペクトル拡散システムに対する位置決定サービス標準規格”(ここではIS−801標準規格として呼ぶ)と題するTIA/EIA/IS−801中に標準化されており、この標準規格は参照によりここに組み込まれている。IS−801標準規格は通信モデルを規定しており、これによりIS−801メッセージが基地局と端末間で2点間送信される。したがって、システムリソースの大半の部分が位置標定データを基地局から多数の端末に送信するために必要とされる。ほとんどのワイヤレスシステムに対してシステムリソースが一般的に制限されていることから、これらのIS−801メッセージは利用可能なシステムリソースの大部分を消費する。
【0008】
したがって、ワイヤレス通信システム中の多数の端末に位置標定データ(例えば、GPSアルマナックおよび暦表)を効率的に提供する技術に対する技術的な必要性が存在する。位置決定が時間に対して移動する送信機(例えばGPS衛星)に基づいており、このような送信機の正確な位置が送信機や基地局のような代替発信源からの更新を受信するときのみ知られる場合には、この必要性は特に重要である。
【概要】
【0009】
本発明の観点は基地局から多数の端末に位置標定データ(PLD)を効率的にブロードキャストする技術を提供する。1つの観点では、異なるタイプのPLD情報を伝えるのに使用されるPLDメッセージは、PLDメッセージが伝える情報の特性に基づいて2つ以上のグループに分類される。各グループは異なる方法でブロードキャストされる。例えば、(一般的により長寿命である)基地局に関するPLDに対するPLDメッセージの第1のグループはスケジュール化されていないフォーマットでブロードキャストされ、(一般的により短寿命であり、より頻繁にそしていくぶん規則的な間隔で更新される)GPS衛星に関するPLDに対するPLDメッセージの第2のグループはスケジュール化されたフォーマットでブロードキャストされる。
【0010】
他の観点では、PLDメッセージの第2のグループに対するスケジュールが形成され、スケジュールテーブルに含まれる。このスケジュールテーブルは予め定められた時間に送信される。スケジュールは、ブロードキャストのために選択された特定のPLDエレメント、それらのブロードキャストの順序、およびそれらのブロードキャストの特定時間間隔を記述している。各PLDエレメントは特定のタイプ(例えば、アルマナック情報、アルマナック補正情報、または暦表情報)の、そして特定の送信機(例えばGPS衛星)に対するPLD情報の単位である。スケジュールは特定のスケジュール化された時間間隔(例えば、512ブロードキャストサイクル、これは約11分である)に対して有効である。スケジュールテーブルはスケジュール化された時間間隔中に多数回(例えばブロードキャストサイクル毎すなわち1.28秒毎)ブロードキャストされ、これは端末が迅速にスケジュールを取得し、どのPLD情報がブロードキャストされているかについてと、特定のPLD情報エレメントを探す場所とを確認できるようにする。各スケジュール化された時間間隔に対してスケジュールはあまり頻繁に更新されないが、最新のPLD情報が端末にブロードキャストされる。
【0011】
PLDブロードキャスト技術の他のさまざまな詳細を以下で説明する。本発明は、以下でさらに詳細に説明するような、本発明のさまざまな観点、実施形態および特徴を実現する他の方法および装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の特徴、性質および効果は、参照符号が全体を通して対応したものを識別している図面を参照すると、以下の述べる詳細な説明からさらに明らかになるであろう。
【図1】図1は本発明のさまざまな観点および実施形態を実現することができるシステムの簡単化した図である。
【図2】図2はIS−801標準規格により規定されている提供BS能力メッセージに対するフォーマットの特定の実施形態を示している。
【図3】図3はGPS衛星に対するさまざまなタイプの位置標定データ(PLD)を送信するのに使用されるGPS PLDメッセージに対するフォーマットの特定の実施形態を示している。
【図4】図4はcdma2000に対するブロードキャストチャネルフレーム構造を図示している図である。
【図5】図5は本発明の実施形態にしたがった、GPS PLDメッセージの送信を図示している図である。
【図6】図6は2つの異なるスロットパディングオプションの内の一方を使用するGPS PLDメッセージの送信を図示している図である。
【図7】図7は2つの異なるスロットパディングオプションの内の他方を使用するGPS PLDメッセージの送信を図示している図である。
【図8】図8は端末と基地局の実施形態の簡単化したブロック図である。
【詳細な説明】
【0013】
図1は本発明のさまざまな観点および実施形態を実現できるシステムの簡単化した図である。位置標定すべき端末110は多数の送信機から送信される信号を受信する。多数の送信機はワイヤレス通信システムの基地局120および/またはグローバルポジショニング衛星(GPS)システムの衛星130とすることができる。一般的に、既知であるかあるいは確認することができる位置を有する任意のタイプの送信機を位置決定のために使用することができる。
【0014】
端末110は基準時間に関して受信信号の到着時間を決定することができる任意の装置とすることができる。1つの実施形態では、端末110は多数の送信機から信号を受信することができるセルラ電話機である。他の実施形態では、端末110はワイヤレスモデムを有する電子ユニット(例えば、コンピュータ端末、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)など)、スタンドアローンGPS受信機、衛星および基地局からの信号を受信することができる受信機、あるいは他の任意のタイプの受信機とすることができる。
【0015】
端末110の位置は(例えば、GPS衛星および/または基地局から送信されるもののような)端末により受信される信号プラス受信信号が発信された送信機の位置に基づいて推定することができる。端末の位置推定は、端末、ワイヤレス通信システム中の位置決定装置(PDE)140、基地局、あるいは他の何らかのエンティティにより導出することができる。位置推定を実行するエンティティには必要な測定値および送信機の位置(あるいはこれらの位置を決定する手段)が提供される。
【0016】
GPS衛星の位置は衛星により送信される信号を処理することにより確認することができる。各衛星は“アルマナック”情報を送信し、この情報には星座中のすべての衛星の粗い位置に関する情報が含まれている。各衛星は“暦表”情報をさらに送信し、この情報には地球上の追跡局により追跡され報告される、それ自体の軌道のさらに精度の高いバージョンが含まれている。基地局の位置は、端末の位置推定を実行するエンティティに対して(例えばメッセージを通して)既知にしてもよい。
【0017】
GPS衛星と基地局は端末の位置を決定する基準点として使用することができる。既知の位置における3つの送信機に対する距離を正確に測定することにより、端末はその位置を“三辺測量”することができる。端末は信号が送信機から端末に伝わるのに必要な時間を測定することにより各送信機に対する距離を推定することができる。信号が送信機から送信される時間が既知の場合(例えば、信号中にスタンプされている場合)には、信号の伝送時間は(端末の内部クロックに基づいて)端末により信号が受信された時間を観測することにより決定することができる。しかしながら、一般的に、送信と受信との間の時間量は、送信機と端末におけるクロックのオフセットのために正確に決定することができない。したがって、基準時間と信号が受信された時間との間の差に基づいて、“疑似レンジ”が一般的に取得される。
【0018】
端末の位置を正確に推定するために、正確なレンジ情報が送信機の位置とともに必要である。先に着目したように、各GPS衛星はGPSシステム中のすべての衛星に対するアルマナック情報と、それ自身のみに対する暦表情報とを送信する。衛星自体から衛星の位置を取得することが端末に要求される場合には、端末に対する最初の“位置決定”(すなわち位置推定)に到達するまでに長い時間(例えば15分)かかる。その理由は衛星送信を復調および回復させる必要があるからである。さらに、ある例では、これらの衛星送信は送信データを回復させるのには弱すぎるが、信号到着時間を推定するのには十分な信号強度で受信されるかもしれない。
【0019】
先の説明から分かるように、ワイヤレス通信システム中の基地局のような代替発信源から衛星位置を取得すると効果的なことが多い。(例えば、基地局から)衛星位置に対する情報が提供された場合には、GPS衛星からの送信はこの情報を回復させるために復調させる必要がないことから、端末はより短い時間期間で最初の位置決定に到達することができるかもしれない。さらに、基地局から受信される衛星位置情報をGPS衛星からの送信検出を助けるためにも使用してもよく、これはさらに性能を改善させる。基地局から受信される情報を衛星送信のさらに正確なタイミングを取得するために使用してもよい。
【0020】
基地局と端末との間の位置標定データ(PLD)のメッセージ送信はIS−801標準規格において規定されている。IS−801メッセージは、(特定の端末に割り当てられた)専用チャネル上で送信されるとともに、(すべての端末に対して使用される)共通チャネル上でも送信されるが、IS−801により規定されている通信モデルは2点間である。しかしながら、位置標定メッセージの内容における固有の冗長性のために、IS−801メッセージを送信するために使用されるオーバーヘッドは、これらの内容の一部がすべての端末にブロードキャストされる場合に減少させることができる。ブロードキャスト位置標定メッセージのセットはフルIS−801プロトコルを補足し、先に規定したメッセージの任意のものを削除しないように設計することができる。
【0021】
ここで説明されているPLDブロードキャストメッセージにより、逆方向の互換性が保たれ、緊急な状況において最初の位置決定に対してより短い時間を達成することができる。例えば、端末が長時間電源断されており、そのメモリ中に記憶されているPLDのほとんどが新しくないかもしれない。その時にユーザが911通話をしたいために端末をターンオンさせた場合、端末はブロードキャストチャネルからPLDを収集するのに長い時間(例えば20−30秒)かかる。これは緊急な状況では許容することができない。このケースでは、端末はトラフィックチャネル上の2点間送信を通して基地局からPLDを要求することができ、より短い時間期間(例えば1−2秒)でPLDを受信することができる。この2点間送信は不経済であるが、緊急な状況では正当化される。
【0022】
1つの観点では、IS−801により規定されているフォワードリンク応答メッセージのサブセットが端末に対するブロードキャストのために選択される。表1はIS−801フォワードリンク応答メッセージのフルセット、メッセージによりサポートされている機能、およびある仮定に基づく概算メッセージサイズをリストアップしている。
【表1】

【0023】
AFLT(最新フォワードリンク三辺測量)は位置決定技術であり、フォワードリンク上で送信されるパイロット信号を使用して端末の位置を決定する。これらのIS−801メッセージとそれらの使用はIS−801標準規格でさらに詳細に説明されている。
【0024】
ブロードキャストチャネル上ですべての端末に対してすべての機能を満足させるのに必要なすべての情報を伝えることは一般的に実用的でない。その理由はこれがブロードキャストチャネル上に大きなオーバーヘッドを必要とするからである。したがって、1つの実施形態では、IS−801メッセージのサブセットのみが端末へのブロードキャストのために選択される。拒否および提供位置応答メッセージは端末特定のものであり、ブロードキャストされる必要はない。しかしながら、表1における他のすべてのメッセージはブロードキャストのための候補である。
【0025】
IS−801メッセージのいずれのものをブロードキャストするかを選択する際に、多数の理由が考慮される。目標は、(1)最大数の端末に対して有用な最大の情報を伝える可能性があり、(2)オーバーヘッドを過度に増加させないように比較的コンパクトであり、(3)複数の目的を有する、すなわち1つより多い機能をサポートし、(4)そのデータベースを更新するために余りにも頻繁に起動する必要がないようにして端末がバッテリ寿命を節約できるように合理的な長寿命を持つ、メッセージを選択することである。メッセージの有用性の決定はささいなことではないかもしれない。その理由は異なる端末が異なる動作モード(例えば、自律的に、あるいは基地局支援されて)で動作し、したがって異なるセットの情報を利用するかもしれないからである。
【0026】
提供BS能力と提供BSアルマナックメッセージはかなり長寿命であり、端末にブロードキャストされるべきである。ブロードキャストするための良好な候補である他のメッセージには以下のものが含まれる。
【0027】
1.提供GPS捕捉支援。このメッセージは非常にコンパクトであるが、位置支援または感度支援をサポートしない。端末に位置支援または暦表情報のいずれかも提供される場合には、このメッセージは冗長になる。
【0028】
2.提供GPS暦表。このメッセージはすべての情報機能をサポートする。すなわち、捕捉支援、感度支援および位置支援のためにこのメッセージを使用することができる。暦表は比較的短い寿命スパンを持っており、少なくとも感度支援目的のために、ほぼ2時間毎に古くなり、この時間において端末は起動して、新しいデータを収集する必要がある。
【0029】
3.提供GPSアルマナック+提供GPSアルマナック補正。ともに、これらのメッセージはすべての受信機機能をサポートする。アルマナックは長い寿命スパンを持つが、アルマナック補正は比較的短い寿命スパンを有する(位置支援のために使用されるとき、2次までの補正項が含まれている場合には約30分の間有効であり、1次までの補正項が含まれている場合には約2.5分の間有効である)。しかしながら、アルマナック補正情報はコンパクトである。
【0030】
4.提供GPSナビゲーションメッセージビット。このメッセージは必要なすべてのGPS情報を含んでいる。しかしながら、このメッセージに対するデータ量はブロードキャストチャネルに対して過度かもしれない。
【0031】
IS−801メッセージのさまざまな異なるセットをブロードキャストのために選択してもよく、これも本発明の範囲内のことである。明瞭にするために、本発明のさまざまな観点および実施形態を以下に説明し、ここでブロードキャストされるべきメッセージのセットには、提供BS能力、提供基地局アルマナック、提供GPSアルマナック、提供GPSアルマナック補正、および提供GPS暦表メッセージが含まれている。
【0032】
表2は端末にブロードキャストするために選択された5つのIS−801メッセージとそれらのいくつかの属性をリストアップしている。これらのIS−801メッセージはここでは、ブロードキャストモード位置標定データ(PLD)メッセージ、あるいは単にPLDメッセージとしても呼ぶ。各PLDメッセージには特定タイプの情報が含まれ、位置決定のためにこれらの情報を端末により使用してもよく、これらの情報は特定の時間期間に対して有効である。
【表2】

【0033】
各メッセージには1つ以上のPLDエレメントが含まれており、各エレメントは特定単位の情報である。例えば、基地局アルマナックに対する1つのエレメントは1つのセクタを記述しており、GPS暦表に対する1つのエレメントには1つの衛星に対する暦表を記述している3つのGPSサブフレームが含まれている、などである。
【0034】
提供基地局アルマナックメッセージの長さの計算では、セル毎に3つのセクタが仮定されており、これは12の仮定された隣接のうち、4つが長い位置ディスクリプタフィールドを持ち、8つが短い位置ディスクリプタフィールドを持つことを意味する(基地局アルマナックメッセージでは、基地局位置データが先に記録されたものと同じであるか否かを示す1ビットインジケータがある)。提供GPSアルマナック補正メッセージに対して、DELTA_XYZ_INCL=1およびDELTA_CLOCK_INCL=1が仮定されている。
【0035】
PLDメッセージフォーマットおよび送信
他の観点では、PLDメッセージはそれらの特性に基づいて異なる方法でブロードキャストされる。これらのブロードキャストを促進するために、PLDメッセージが伝える情報に基づいてPLDメッセージを2つ以上のグループに分類してもよい。例えば、さまざまなグループ間の区別は、PLD情報の異なる寿命、情報更新のランダムまたは決定論的性質などに基づいていてもよい。各グループ中のPLDメッセージをこれらのメッセージに適切な特定の方法でブロードキャストしてもよい。
【0036】
1つの実施形態では、PLDメッセージを2つのグループに分類する。第1のグループの“タイプI”メッセージは、表2にリストアップされている最初の2つのメッセージを含み、第2のグループの“タイプII”メッセージは、表2にリストアップされている残りのメッセージを含む。タイプIメッセージは長時間有効であり、それらの更新時間は事前にスケジュール化されない。したがって、タイプIメッセージのブロードキャストはスケジュール化する必要がない。タイプIIメッセージはより短い時間期間に対して有効であり、それらの更新間隔はある確実性で知られており、タイプIメッセージのものよりもさらに頻繁に生じる。したがって、1つの実施形態では、タイプIIメッセージはスケジュール化されたフォーマットでブロードキャストされる。
【0037】
タイプIおよびタイプIIメッセージはさまざまなタイプの情報を含むように規定してもよく、これらの情報はさまざまなフォーマットを使用してカプセル化してもよい。一般的に、PLDメッセージフォーマットを規定する際に可能なときはいつでもIS−801メッセージフォーマットを厳守することが有効である。メッセージの内容およびあるPLDメッセージに対するフォーマットの例を以下に説明する。他のものを使用してもよく、これらも本発明の範囲内のものである。以下に説明する1つの実施形態では、すべてのタイプIIメッセージに対するさまざまなタイプの情報を単一メッセージ中にカプセル化し、この単一メッセージを使用して送信する。この単一メッセージはGPS PLDメッセージとして呼ぶ。
【0038】
図2は、提供BS能力メッセージに対するフォーマットの特定の実施形態を示している。このメッセージフォーマットには、IS−801標準規格に記載されているIS−801基地局能力情報を含むIS−801_BS_CAPフィールド210と、GPS PLDメッセージでブロードキャストされている位置標定データ(例えば、アルマナック、アルマナック補正、暦表、またはこれらの組み合わせ)の特定のタイプを識別するBROADCAST_GPS_MODEフィールド212とが含まれている。ALM_CORR_REP_RATフィールド214は各アルマナックエレメント(またはページ)に添付されるアルマナック補正エレメントの数を識別し、EPH_REP_RATフィールド216は各アルマナックエレメントに添付される暦表エレメントの数を識別する。SLOT_PADDINGフィールド218は、以下で説明するように、PLDエレメントがスロット境界をまたいで送信されるか否か、あるいはスロット内で送信される必要があるか否かを示す。
【0039】
NUM_PLD_BCCHフィールド220は、GPS PLDメッセージを送信するのに使用されるべきブロードキャストチャネル(BCCH)の数を識別する。1つの実施形態では、GPS PLDメッセージを1つのブロードキャストチャネル上で送信してもよく、あるいは分割して、2つのブロードキャストチャネル上で送信してもよい。GPS PLDメッセージを送信するのに使用される各ブロードキャストチャネルに対して、1つのPLD_BCCH記録222が提供BS能力メッセージ中に提供され、そのブロードキャストチャネル中で送信されているメッセージの部分に対する送信フォーマットを規定する。各PLD_BCCH記録222には、PLD情報をブロードキャストするのに使用される特定のブロードキャストチャネルを識別するBCCH_INDEXフィールド224と、PLDセグメントの開始がスケジュール化されている特定のスロットインデックスを識別するPLD_START_SLOTフィールド226と、(スロット単位で)PLDセグメントの長さを識別するPLD_LEN_SLOTフィールド228とが含まれている。これらのさまざまなフィールドは以下でさらに詳細に説明する。ブロードキャストチャネルは、IS−2000−4標準規格により規定されているMC−RRパラメータメッセージ中で規定されてもよく、このIS−2000−4標準規格は参照によりここに組み込まれている。RESERVEDフィールド230には将来の使用のために予約されたビットが含まれている。
【0040】
表3は提供BS能力メッセージのさまざまなフィールドとそれらの定義をリストアップしている。
【表3】

【0041】
1つの実施形態では、提供基地局アルマナックメッセージがIS−801標準規格により規定されているフォーマットを使用して送信される。IS−801で規定されているパラメータPART_NUMとTOTAL_PARTSを使用して基地局アルマナックメッセージを複数のブロードキャストサイクルに渡って送信するのに適したセグメントに、すなわち各ブロードキャストサイクルに対して1つのセグメントに分割することを記述してもよい。
【0042】
タイプIメッセージは(主)ブロードキャストチャネル上でブロードキャストされる他のオーバーヘッドメッセージのものと類似する機能を有する。タイプIメッセージに対する1つの送信スキームでは、これらのタイプIメッセージは他のオーバーヘッドメッセージに組み込まれる。特に、提供BS能力メッセージを、既にBROADCAST_GPS_ASSTフィールドを有するANSI−41システムパラメータメッセージの一部として含めてもよい。提供基地局アルマナックメッセージはユニバーサル隣接リストメッセージの一部としてもよく、そしてBROADCAST_GPS_ASSTフィールドが“1”にセットされる場合に含まれていてもよい。したがって、タイプIメッセージは非スケジュール化フォーマットで主ブロードキャストチャネル上においてオーバーヘッドとして送信されてもよい。
【0043】
タイプIメッセージに対する他の送信スキームでは、既存のオーバーヘッドメッセージを増加させる代わりに、独立したタイプIメッセージが使用され、これらのメッセージが他のオーバーヘッドメッセージとともに(主)ブロードキャストチャネル上でブロードキャストされてもよい。IS−2000−4標準規格により規定されているようなCONFIG_MSG_SEQ数およびQPCH構成変更インジケータをセットして、タイプIメッセージのいずれかにおける変更を反映させてもよい。
【0044】
先に着目したように、スケジュール化フォーマットでブロードキャストされる単一GPS PLDメッセージ中にタイプIIメッセージに対するPLD情報をカプセル化してもよい。スケジュール化送信は、端末により必要とされる特定のPLD情報を収集するために起動する時間がこれらの端末に分かるようにする。さまざまなスキームを使用してスケジュール化フォーマットでGPS PLDメッセージをブロードキャストしてもよく、これらも本発明の範囲内のものである。これらのスキームのいくつかを以下で説明する。
【0045】
第1のスケジュール化送信スキームでは、固定されたスケジュールが使用され、GPS PLDメッセージが多数のセグメントに分割され、これらの多数のセグメントが予め定められた時間間隔で送信される。GPS PLDメッセージのサイズはメッセージに含まれているPLDエレメントの数に基づいて変化させることができ、このサイズは見えている衛星の数にもさらに依存することから、パディング、反復、あるいは他の何らかのメカニズムを使用して固定されたスケジュール化送信を促進させてもよい。
【0046】
第2のスケジュール化送信スキームでは、スケジュールテーブルが予め定められた回数で送信され、スケジュールを含む。このスケジュールは現在のGPS PLDメッセージ中でブロードキャストされている特定のPLD情報を識別する。1つの実施形態では、スケジュールテーブルがブロードキャストサイクル毎(例えばcdma2000では1.28秒毎)に、そのブロードキャストサイクルに対するPLD情報(すなわちPLDセグメント)のブロックの開始において送信される。スケジュールを回復して検査することにより、端末は、どのPLD情報がGPS PLDメッセージにおいて送信されており、それぞれ特定のPLD情報エレメントが送信されているときを決定することができる。スケジュールテーブルおよびその送信は以下でさらに詳細に説明する。
【0047】
図3はGPS PLDメッセージに対するフォーマットの特定の実施形態を示している。このメッセージフォーマットには、(1)スケジュールテーブル232、(2)遠隔測定(TLM)ワードを記述しているTLMフィールド234、(3)予め規定された順序でアセンブルされたPLDエレメントを含んでいる1つ以上のタイプ特定フィールドのシーケンス236が含まれている。GPS PLDメッセージを使用して、タイプIIメッセージのすべてまたはサブセットに対して情報を送信してもよい。
【0048】
スケジュールテーブルは1セットのGPS衛星に対する1セットのアルマナックページと、おそらくこれらのアルマナックページに関係する1セットのアルマナック補正および/または暦表エレメントを記述している。(もしあるのであれば)アルマナックページとともに提供されるべき特定の付加的な情報は、提供BS能力メッセージ中のBROADCAST_GPS_MODEフィールドの値に基づく。1つの実施形態では、PLDエレメント(例えば、アルマナックエレメント、アルマナック補正エレメント、および暦表エレメント)は、アルマナックエレメントに対するページIDと、アルマナック補正エレメントおよび暦表エレメントに対するスペースビークル(SV)IDに基づいて昇順で送信される。アルマナックページの1フルサイクルがGPS PLDメッセージ中に含まれ、以下に説明するように、これはPLDサイクル全体に渡って送信される。
【0049】
図3はスケジュールテーブルの実施形態も示しており、これにはアルマナックビットマップ242,BCCHビットマップ244、付加的な情報ビットマップ246が含まれている。スケジュールテーブルの詳細な構造は例えば、表4中に与えられているものとすることができる。アルマナックビットマップ242を使用してALM_PAGE_BIT_MAPフィールドを送信する。このアルマナックビットマップ242は35ビットを含み、星座中の32の可能性あるGPS衛星PRN ID番号(典型的に24GPS衛星および予備が任意の所定の瞬間で動作しているが、割り当てることができる32の可能性あるPRN ID番号が存在する)のそれぞれに対して1ビットと、衛星の健全ページ、衛星の構成ページおよび電離層データページに対してそれぞれ1ビットである。アルマナックビットマップ242中の各ビットは各GPS衛星と関係しており、この各GPS衛星に対してGPS PLDメッセージでPLD情報が提供される。アルマナックビットマップ242中の特定ビットが“1”にセットされると、そのビットに関係するGPS衛星に対するアルマナックページがGPS PLDメッセージ中に含まれる。
【0050】
GPS PLDメッセージ中でブロードキャストするために選択されたアルマナックエレメントは、フレーム2、3、4、5、7、8、9および10のサブフレーム4と、フレーム1ないし24のサブフレーム5のセットから選択された動作しているGPS衛星のサブセットである。さらに、フレーム18および25のサブフレーム4とフレーム25のサブフレーム5が一般的に送信される。GPS衛星に対するアルマナック情報は、“グローバルポジショニングシステムの標準ポジショニングサービス信号仕様”、第2版、1995年6月2日と題する文献(以後“GPS信号仕様”として呼ぶ)中でさらに詳細に説明されており、この文献は参照によりここに組み込まれている。ブロードキャストするために選択されたアルマナック補正エレメントと暦表エレメントは、高度マスクより上に位置する可視健全衛星と一般的に同一セットである。1つの実施形態では、(以下で説明するように)ブロードキャストスケジュールは予め定められたスケジュール時間間隔で更新(すなわち、変更)されることから、高度マスクは上昇衛星に対してより低く、そして下降衛星に対してより高くセットされる。これはブロードキャストスケジュール中における遅延された変更を補償する。
【0051】
BCCHビットマップ244を使用してINDEX_BCCHフィールドを送信する。BCCHビットマップ244は、2つのブロードキャストチャネルが使用されてGPS PLDメッセージがブロードキャストされる場合にPLDメッセージ中に含まれる。1つのブロードキャストチャネルのみが使用される場合には、BCCHビットマップ244を削除することができる。BCCHビットマップ244には、GPS PLDメッセージ中に含まれている各アルマナックページに対して1ビットが含まれている。BCCHビットマップ244の各ビットは、そのアルマナックページと、そのページに関係する他のPLDエレメントが第1または第2のブロードキャストチャネル上でブロードキャストされているか否かを示している(これは提供BS能力メッセージにより識別される)。GPS PLDメッセージ中に含まれているアルマナックページの数が可変であることから、BCCHビットマップ244のサイズも可変であり、これはWとして示される。
【0052】
1つの実施形態では、GPS衛星に対するPLD情報は交互ブロードキャストチャネル上で送信される。例えば、第1のGPS衛星に対するPLD情報は第1のブロードキャストチャネル上で送信される。第2のGPS衛星に対するPLD情報は第2のブロードキャストチャネル上で送信される。第3のGPS衛星に対するPLD情報は第1のブロードキャストチャネル上で送信されるなどである。他の実施形態では、2つより多いブロードキャストチャネルが使用されてPLD情報がブロードキャストされる場合には、BCCHビットマップ244中の各ビットは、PLD情報をブロードキャストするのに使用される特定のブロードキャストチャネルを識別する1つより多いビットを有するフィールドで置換することができる。
【0053】
付加的な情報ビットマップ246には、GPS PLDメッセージ中に含まれている各アルマナックページに対して1ビットが含まれている。ビットマップ246の各ビットは、アルマナックページに関係する付加的な情報がGPS PLDメッセージ中にも含まれているか否かを示している。付加的な情報には、提供BS能力メッセージ中のBROADCAST_GPS_MODEフィールドの値に基づいて、アルマナック補正エレメントまたは暦表エレメントまたはこの両方が含まれていてもよい。GPS PLDメッセージ中に含まれている付加的なエレメントの数は、提供BS能力メッセージ中のALM_CORR_REP_RATおよびEPH_REP_RATフィールドの値に基づく。
【0054】
表4はスケジュールテーブルに対するさまざまなフィールドをリストアップしている。スケジュールテーブルの送信は以下でさらに詳細に説明する。
【表4】

【0055】
注:
(a)ALM_PAGE_BIT_MAPフィールドおよびADD_ELEMNTS_INCLフィールドはともに受信機に対して可視健全衛星について知らせる。したがって、アルマナックデータに基づいて概略衛星位置を計算することができない受信機であっても捕捉時間を減少させることができる。
【0056】
図3はまたGPS PLDメッセージを通してブロードキャストされるさまざまなPLDエレメントの実施形態を示している。1つの実施形態では、GPS PLDメッセージには、アルマナック情報、アルマナック補正情報および暦表情報に対するタイプ特定フィールドのさまざまな組み合わせが含まれていてもよい。1つの実施形態では、PLDエレメントの1つのグループ250が、ブロードキャストされるべき各アルマナックページに対して提供される。グループ数はスケジュールテーブル中のALM_PAGE_BIT_MAPフィールドの1の数により決定される。他の実施形態では、グループ数はALM_PAGE_BIT_MAPフィールド中の1の数よりも大きい。これはPLDサイクルの特定の長さにより決定される。
【0057】
各PLDエレメントグループ250には、アルマナック(ALMANAC_ELMNT)フィールド252、ゼロまたはそれ以上のアルマナック補正(ALM_CORR_ELMNT)フィールド254、およびゼロまたはそれ以上の暦表(EPHEMERIS_ELMNT)フィールド256が含まれている。各アルマナックフィールド252を使用して1つのGPS衛星に対する1つのアルマナックページを送信する。各アルマナック補正フィールド254を使用して関係するアルマナックページに対する1つのアルマナック補正エレメントを送信する。アルマナック補正エレメントの数は提供BS能力メッセージ中のALM_CORR_REP_RATフィールドの値により決定される。同様に、各暦表フィールド256を使用して関係するアルマナックページに対する1つの暦表エレメントを送信する。暦表エレメントの数は提供BS能力メッセージ中のEPH_REP_RATフィールドの値により決定される。
【0058】
図3に示されているように、各アルマナックエレメント252の後にアルマナック補正エレメント254のALM_CORR_REP_RAT数と暦表エレメント256のEPH_REP_RAT数が続くように、PLDエレメントシーケンス236中のエレメントがインターリーブされる。アルマナック補正エレメントと暦表エレメントはそれら自体の周期的なインデックス付けにしたがい、これはGPS PLDメッセージに対するフルPLDサイクル内のサブサイクルを形成する。PLDサイクルの開始において、すべてのサブサイクルが(例えば、図3に示されているようにゼロに)リセットされるので、サブサイクルは最小のページIDおよびスペースビークルIDから開始する。
【0059】
PLDサイクルが特定の最大期間を有するように規定される場合には、ある例では、PLDサイクルは、整数のアルマナック補正および/または暦表サブサイクルを含むのには十分ではないかもしれない。このような例では、PLDサイクル境界においてサブサイクルインデックス付けにスキップがあり、これはスキップされたPLDエレメントに対する最大待ち時間を増加させる。この影響を最小にし、最大待ち時間を減少させるために、PLDサイクルをより長い期間、例えばスケジュールテーブルが有効である期間(すなわちスケジュールされた時間間隔、これは以下に説明するように、512ブロードキャストサイクルまたはほぼ11分である)まで延長してもよい。このケースでは、PLDサイクルには多数のアルマナックエレメント期間が含まれ、サイクルインデックス付けにおけるスキップはそれぞれスケジュールされた時間間隔においてのみ生じる。
【0060】
表5は、PLDメッセージ中の、アルマナックエレメント、アルマナック補正エレメント、および暦表エレメントに対するさまざまなフィールドをリストアップしている。
【表5】

【0061】
注:
(a)SV_BITMAPフィールドに対するビット数はスケジュールテーブルのADD_ELMNTS_INCLフィールド中の1の数に等しい。
(b)到着時間(TOA)は対応するアルマナックページの最後の発生におけるものと同じとなる。2つのブロードキャストチャネルが使用される場合には、同じページIDを参照するアルマナックエレメントおよびアルマナック補正エレメントは同じブロードキャストチャネル上となるので、優先権において曖昧さはない。
【0062】
アルマナックエレメント、アルマナック補正エレメントおよび暦表エレメント中に含まれるべきデータはGPS衛星から受信されるアルマナックおよび暦表中に含まれているデータのすべてあるいはサブセットである。例えば、基地局はGPS衛星から受信したビットのいくつかを抽出し、さらにこれらのビットを再フォーマットして、GPS PLDメッセージ中に含まれるべきPLDエレメントを形成する。特定の例は、PLDエレメントがIS−801や他の適切な標準規格において正確に指定されているときのものである。GPS衛星により送信されるアルマナックおよび暦表のフォーマットは先に言及したGPS信号仕様中で説明されている。
【0063】
ここで説明するPLDブロードキャスト技術は、IS−95、cdma2000、およびW−CDMAシステムを含むさまざまなワイヤレス通信システムで実現してもよい。明らかにするために、GPS PLDメッセージに対する例示的な送信スキームをcdma2000システムに対してこれから説明する。
【0064】
図4はcdma2000に対するブロードキャストチャネルフレーム構造を図示している図である。フォワードブロードキャストチャネル(F−BCH)は、4.8kbps、9.6kbpsおよび19.2kbpsの3つの可能性あるレートの1つにおける送信をサポートする。F−BCHに対する各フレームには768ビット(すなわち744情報ビット、16CRCビット、および8コードテールビット)が含まれている。F−BCHに対する各フレームは、19.2kbps、9.6kbpsまたは4.8kbpsのそれぞれが送信に使用されるか否かに基づいて40ミリ秒、80ミリ秒または160ミリ秒のスパンを持つ1スロットで送信される。F−BCHにおける送信時間はブロードキャストサイクルにさらに分割される。各ブロードキャストサイクルは1.28秒の期間を持ち、スロットの期間に基づいて8、16または32スロットを含んでいる。
【0065】
図5は本発明の1つの実施形態にしたがった、GPS PLDメッセージの送信を図示している図である。GPS PLDメッセージには、先に説明したように、スケジュールテーブル、TLM、PLDエレメントのシーケンスが含まれている。各GPS PLDメッセージはメッセージ中に含まれているPLDエレメントの特定のシーケンスを記述している各スケジュールテーブルに関係している。したがって、スケジュールテーブルはGPS PLDメッセージのフォーマットを有効に規定する。
【0066】
1つの実施形態では、スケジュールテーブルは予め定められたスケジュール時間間隔で更新される(すなわち、変更が許容される)。先に着目したように、平均で15分毎に可視GPS衛星の数が変化することから、スケジュールされた時間間隔はこれより短くなるように選択され、適切な情報が確実に端末に対してブロードキャストできる。1つの実施形態では、cdma2000に対して、スケジュールされた時間間隔は512ブロードキャストサイクルとなるように選択される(すなわち、512・1.28秒=655.36秒≒11分)。さらに、それぞれスケジュールされた時間間隔の開始はシステム時間に基づいて規定される(すなわち、CDMA時間またはCDMAシステムにより規定される絶対基準時間)。端末はシステム時間の知識も有することから、各端末はそのスケジュールテーブルが現在のものであるか否かを決定することができ、現在のものでない場合にはスケジュールテーブルのそのコピーをさらに更新することができる。他のスケジュールされた時間間隔も選択することができ、これも本発明の範囲内のことである。
【0067】
(GPS PLDメッセージフォーマット、すなわちメッセージ中に含まれる特定のPLDエレメントとその順序を規定する)スケジュールテーブルは、テーブルが次の間隔で更新されるまで、スケジュールされた時間間隔の期間中有効である。しかしながら、1つの実施形態では、全スケジュール時間間隔中スケジュールテーブル(そしてメッセージフォーマット)は維持されるが、最新PLD情報がGPS PLDメッセージ中に含まれているかもしれない。各PLDエレメントがブロードキャストのために準備されることから、そのエレメントに対する現在の情報はGPS PLDメッセージ中に含まれているかもしれない。この方法では、端末にはいつも現在の情報が提供される。
【0068】
GPS PLDメッセージは、スケジュールテーブルにより規定されているように、メッセージ中に含まれているPLDエレメント数およびタイプに基づく可変長を持つ。1つの実施形態では、GPS PLDメッセージは1つ以上のPLDセグメントに分割され、これらは1つ以上のブロードキャストサイクルに渡って送信され、各ブロードキャストサイクルに対して1PLDセグメントである。1つの実施形態では、各PLDセグメントはスロットの一部分を占有する最後PLDセグメントを除いて、セグメントを送信するのに使用されるブロードキャストサイクル中で整数のブロードキャストスロットを占有する。PLD情報を送信するのに使用されるブロードキャストスロットはPLDスロットとして呼ばれ、各PLDスロットには744情報ビットが含まれている。
【0069】
1つの実施形態では、PLDメッセージに対する送信時間が一般的にスケジュールされた時間間隔よりも短いことから、PLDメッセージは周期的に反復される。各PLDサイクルは完全なPLDメッセージの送信時間をカバーし、整数のブロードキャストサイクルを含む。特定の構成では、PLDサイクルは1ないし32ブロードキャストサイクル(すなわち1.28秒から40.96秒)の範囲をとることができ、GPS PLDメッセージの長さと利用可能なスループット(すなわち、GPS PLDメッセージの送信に利用可能な各ブロードキャストサイクル中のビット位置の数)に基づく。各スケジュール時間間隔の開始では、新しいPLDサイクルが更新されたスケジュールテーブルで開始される。
【0070】
図5に示されているように、PLDメッセージのPLDセグメントが、メッセージを送信するのに使用されるすべてのブロードキャストサイクル中の同じスロットインデックスで開始して送信される。この開始スロットインデックスは提供BS能力メッセージ中のPLD_START_SLOTフィールドの値により規定され、4.8kbpsに対して0から7、9.6kbpsに対して0から15、19.2kbpsに対して0から31の範囲をとることができる。各PLDセグメント長は提供BS能力メッセージ中のPLD_LEN_SLOTフィールドの値により同様に規定され、4.8kbpsに対して1から8、9.6kbpsに対して1から16、19.2kbpsに対して1から32の範囲をとることができる。PLDセグメント長は、メッセージを送信するのに使用される各ブロードキャストサイクルに対して同じであるが、PLDサイクルの最後のブロードキャストサイクルは例外であり、ここではPLDメッセージ長はより短いかもしれない。図5に示されている例に対して、PLD_START_SLOT=3およびPLD_LEN_SLOT=2(PLDセグメント長=PLD_LEN_SLOT+1)である。
【0071】
本発明の観点にしたがうと、図5に示されているように、スケジュールテーブルは各ブロードキャストサイクルおよびそのブロードキャストサイクルに対するPLDセグメントの開始において周期的に送信される。同じスケジュールテーブルがスケジュールされた時間間隔中の各ブロードキャストサイクルに対して送信されるが、その周期的送信により端末がスケジュール情報をさらに迅速に検索し、何のPLD情報がブロードキャストされているかと、任意の特定PLD情報を探す場所を決定することができる。
【0072】
スケジュールテーブルを検索することにより、端末はGPS PLDメッセージ中でブロードキャストされているPLDエレメントの特定シーケンスを確かめることができる。PLDエレメントは事前に知られている固定長を有することから、PLD_START_SLOTフィールドおよびPLD_LEN_SLOTフィールドの値を知ることにより、端末はPLDサイクルの長さおよびGPS PLDメッセージ中の各PLDエレメントの正確な位置を計算することができる。したがって、端末はアクティブでない時間の多くを活動停止状態のまま、あるいは電源断のままで、必要なPLD情報を検索する適切な時間に起動することができる。
【0073】
1つの実施形態では、スケジュールテーブルはPLDブロードキャストに対して使用される第1のブロードキャストチャネル(例えば、提供BS能力メッセージ中で最初にリストアップされているもの)中でのみ送信され、2つが使用されてGPS PLDメッセージが送信される場合には、両ブロードキャストチャネルに対してスケジュール情報を含むことができる。
【0074】
1つの実施形態では、TLMも各ブロードキャストサイクルで送信される(例えば、スケジュールテーブルの直後)。TLMデータの頻繁なブロードキャストにより、端末が電源投入の直ぐ後に1.28秒のコヒーレントな積分を確実に使用することができ、これは短い捕捉時間を維持しながら受信機感度を増加できるようにする。
【0075】
1つの実施形態では、サイクルインデックスも各ブロードキャストサイクルの第1のPLDスロット(例えば、TLMの直後)で送信される。このサイクルインデックスはフルPLDサイクル中の現在のブロードキャストサイクルの位置を識別し、0から(PLDサイクル長−1)までの範囲をとる値を持ち、端末により計算される。サイクルインデックスを知ることにより、端末はそれ自体をPLDサイクルに同期化させることができる。基地局は、PLDサイクルが確実に最大指定長(例えば、32ブロードキャストサイクル)を越えないようにする。
【0076】
図6および図7は2つの異なるスロットパディングオプションを使用するGPS PLDメッセージの送信を図示している図である。PLDエレメントシーケンスには多数のPLDエレメントが含まれ、各エレメントは特に規定された長さを持つ。これらのPLDエレメントは異なる送信スキームを使用して利用可能なPLDスロットに対して送信される。
【0077】
図6はスロットパディングなしのPLDメッセージ送信を示している。提供BS能力メッセージ中のSLOT_PADDING=0に対応しているこの送信スキームに対して、PLDエレメントはPLDスロット中の利用可能なビット位置で送信され、スロットおよびサイクル境界に渡って分けられることが許容される。各PLDセグメントの開始において、スケジュールテーブルとTLMが最初に送信され、その後に、前のPLDセグメント中で送信されなかったGPS PLDメッセージの残りの部分に対するデータが続く。この送信スキームはさらに効率的である。その理由はすべてのビット位置が使用されてPLD情報が送信されるからである。
【0078】
図7はスロットパディングを有するPLDメッセージ送信を示している。提供BS能力メッセージ中のSLOT_PADDING=1に対応しているこの送信スキームに対して、各PLDスロット中で完全なPLDエレメントが送信され、スロット境界に渡って分けられることは許容されない。各PLDセグメントの開始において、スケジュールテーブルとTLMが最初に送信され、その後に、前のPLDセグメント中で送信されなかったGPS PLDメッセージの残りの部分に対する1つ以上の完全なPLDエレメントが続く。各PLDスロットに対する任意の未使用ビットを、可変長を有するゼロパディングフィールドを使用して満たす。この送信スキームはPLD情報を回復するのにより簡単である。その理由はPLDエレメントがスロットおよびサイクル境界に渡って分けられないからである。
【0079】
システム設計
図8は端末110と基地局120の実施形態の簡単化したブロック図である。端末110と基地局120は本発明のさまざまな観点および実施形態を実現することができる。端末110と基地局120は多数のGPS衛星130からの送信をそれぞれ受信する(簡単化のために図8では1つの衛星のみが示されている)。
【0080】
フォワードリンクでは、基地局120において、ユーザ特定データ、シグナリング、および位置標定データがデータ源612により送信(TX)データプロセッサ614に提供される。この送信データプロセッサ614は1つ以上のコーディングスキームに基づいて異なるタイプの“トラフィック”をフォーマットおよびエンコードして、コード化データを提供する。各コーディングスキームには巡回冗長検査(CRC)、畳み込み、ターボ、ブロック、および他のコーディングの任意の組み合わせが含まれていてもよく、あるいはコーディングがまったく含まれていなくてもよい。一般的に、各タイプのトラフィックは異なるスキームを使用してコード化される。
【0081】
コード化データは変調器(MOD)616に提供され、さらに処理されて変調データが発生される。変調器616による処理には、(1)コード化データを直交コード(例えば、cdma2000システムに対してウォルシュコード)でカバーして、異なるタイプのトラフィックをそれらの各専用および共通チャネルにチャネル化すること、(2)基地局に割り当てられた特定オフセットで、ショートPNシーケンスによりカバーデータを拡散することが含まれる。先に着目したように、タイプIメッセージは主ブロードキャストチャネルで送信され、タイプIIメッセージは1つまたは2つのブロードキャストチャネルで送信される。変調データは送信機ユニット(TMTR)618に提供されて調整され(例えば、1つ以上のアナログ信号にコンバートされ、増幅され、フィルタされ、直角位相変調され)、アンテナ620を通して、端末へのワイヤレスリンクにより送信されるのに適したフォワード変調信号が発生される。
【0082】
端末110では、フォワード変調信号がアンテナ650により受信され、地上受信機ユニット(RCVR)652に提供される。受信機ユニット652は受信信号を調整し(例えば、フィルタし、増幅し、ダウンコンバートし、そしてデジタル化し)、サンプルを提供する。復調器(DEMOD)656はサンプルを受信および処理して、回復されたシンボルを提供する。復調器656による処理には、処理されているマルチパスの信号到着時間に整列されたPNシーケンスでサンプルを逆拡散すること、逆拡散サンプルをデカバーして逆拡散サンプルをそれらの各専用および共通チャネルにチャネル化すること、およびデカバーデータを回復されたパイロットで(コヒーレントに)復調することが含まれる。復調器656はレイク受信機を実現することができ、これは受信信号の複数のインスタンスを処理し、同じトラフィックに属するさまざまなマルチパスからのシンボルを合成して回復されたシンボルを提供する。
【0083】
受信機(RX)データプロセッサ658はシンボルをデコードして、フォワードリンク上で送信された、ユーザ特定データ、シグナリング、位置標定データを回復する。回復された位置標定データはメモリユニット662に記憶され、および/または制御装置670に提供され、制御装置670はこのデータを位置決定に使用する。復調器656およびRXデータプロセッサ658による処理は、基地局120においてそれぞれ変調器616およびTXデータプロセッサ614により実行されるものと相補的である。
【0084】
図8に示されているように、端末110と基地局120にはそれぞれGPS受信機が含まれる。このGPS受信機を使用してGPS衛星からの送信を受信して処理する。基地局120内では、GPS受信機622を使用して、アルマナック、アルマナック補正、暦表、およびおそらく、受信されたGPS送信からの他の情報を回復し、回復された情報を制御装置630に提供する。制御装置630はブロードキャスト用のPLD情報を選択し、ブロードキャストをスケジュールし、選択されたPLD情報を、端末にブロードキャストされるべきGPS PLDメッセージ中に含める。
【0085】
端末110内では、GPS受信機654を同様に使用してGPS衛星からの送信を受信して処理する。しかしながら、GPS衛星に対する、アルマナック情報、アルマナック補正情報、および暦表情報は基地局120から取得されることから、GPS受信機654は受信されたGPS送信に対するタイミング(例えば、到着の時間)のみを提供するように設計および/または使用される。制御装置670はGPS受信機654からタイミングおよびおそらく他の情報を、RXデータプロセッサ658および/またはメモリユニット662からPLD情報を受信し、受信したタイミングおよびPLD情報に基づいて端末110の位置を推定する。
【0086】
端末110と基地局120の構成要素は先に説明したように本発明のさまざまな観点を実現するように設計されている。端末または基地局の構成要素はデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサ、マイクロプロセッサ、制御装置、マイクロ制御装置、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、プログラム可能な論理デバイス、他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせで実現することができる。ここで説明した機能および処理のいくつかはプロセッサ上で実行されるソフトウェアで実現してもよい。例えば、ブロードキャストするための特定PLD情報の選択、タイプIIメッセージの送信のスケジュールなどは、制御装置630により実行してもよい。
【0087】
明確にするために、さまざまな観点および実施形態をcdma2000システムで実現するために特に説明してきた。ここで説明した技術は、位置標定のブロードキャストが有利である他の任意の通信システムに対しても使用してよい。
【0088】
参照のために、そしてあるセクションを位置付ける際の助けのために見出しをここに含めている。これらの見出しはここで説明されている概念の範囲を制限することを意図しているものではなく、これらの概念は明細書全体を通して他のセクションで適用性を有している。
【0089】
開示された実施形態の先の説明は当業者が本発明を作り、そして使用できるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざまな変更は当業者に容易に明らかになり、ここで規定されている一般的な原理は本発明の精神および範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用してもよい。したがって、本発明はここに示されている実施形態に限定されることを意図しているものではなく、ここに開示されている原理および新規な特徴と矛盾しない最も広い範囲にしたがうべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信システム中で、基地局から複数の端末にメッセージをブロードキャストする方法において、
a)1つ以上のメッセージが送信される時間のスケジュールテーブルを構成し、
b)スケジュールテーブルを規則正しくスケジュールされた時間で送信して、1つ以上のメッセージが送信される時間を端末が決定できるようにすることを含む方法。
【請求項2】
ワイヤレス通信システム中で、基地局から複数の端末に位置標定データ(PLD)をブロードキャストする方法において、
PLD情報の1つ以上の特性に基づいて、複数のタイプのPLD情報を伝えるのに使用される複数のメッセージを複数のグループに分類し、
メッセージの各グループに対して特定の送信スキームを選択し、
選択された送信スキームにしたがって各グループ中のメッセージをブロードキャストすることを含む方法。
【請求項3】
複数のグループには第1および第2のグループが含まれ、第1のグループ中のメッセージに対するPLD情報は、第2のグループ中のメッセージに対するPLD情報よりも長い寿命を持つ請求項2記載の方法。
【請求項4】
複数のグループには基地局に関係したPLD情報に対する第1のグループと、グローバルポジショニング衛星(GPS)システム中の衛星に関係したPLD情報に対する第2のグループとが含まれている請求項2記載の方法。
【請求項5】
第1のグループ中のメッセージはスケジュールされていない送信スキームを使用してブロードキャストされ、第2のグループ中のメッセージはスケジュールされた送信スキームを使用してブロードキャストされる請求項4記載の方法。
【請求項6】
第2のグループ中のメッセージに対するPLD情報を複合メッセージにカプセル化し、
複合メッセージをブロードキャストするためのスケジュールを規定し、
規定されたスケジュールにしたがって複合メッセージをブロードキャストすることをさらに含む請求項4記載の方法。
【請求項7】
第1のグループ中の少なくとも1つのメッセージのそれぞれは予め定められたオーバーヘッドメッセージ内にカプセル化される請求項4記載の方法。
【請求項8】
ワイヤレス通信システム中で、基地局から複数の端末に位置標定データ(PLD)をブロードキャストする方法において、
複数の端末にブロードキャストするための1つ以上のPLDエレメントを選択し、各PLDエレメントは特定の送信機に対する特定タイプのPLD情報の単位に対応しており、
1つ以上の選択されたPLDエレメントをブロードキャストするためのスケジュールを規定し、
規定されたスケジュールを表すスケジュールテーブルを形成し、
スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとを複数の端末にブロードキャストすることを含む方法。
【請求項9】
スケジュールはブロードキャストするために選択された1つ以上のPLDエレメントとそれらのブロードキャスト順序とを示す請求項8記載の方法。
【請求項10】
スケジュールはスケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとがブロードキャストされる特定の時間間隔をさらに示す請求項9記載の方法。
【請求項11】
スケジュールはスケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとをブロードキャストするのに使用される1つ以上のブロードキャストチャネルをさらに示す請求項9記載の方法。
【請求項12】
スケジュールは特定のスケジュールされた時間間隔に対して有効である請求項8記載の方法。
【請求項13】
スケジュールされた時間間隔は500秒よりも長い請求項12記載の方法。
【請求項14】
スケジュールテーブルはスケジュールされた時間間隔中に複数回ブロードキャストされる請求項12記載の方法。
【請求項15】
スケジュールテーブルはスケジュールされた時間間隔中に周期的な時間間隔で複数回ブロードキャストされる請求項12記載の方法。
【請求項16】
スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとが特定時間期間のPLDサイクル内でブロードキャストされ、PLDサイクルはスケジュールされた時間間隔中に複数回反復される請求項12記載の方法。
【請求項17】
送信機はグローバルポジショニング衛星(GPS)システム中の衛星である請求項8記載の方法。
【請求項18】
1つ以上の選択されたPLDエレメントは1つ以上のGPS衛星に対するアルマナック情報を含む請求項17記載の方法。
【請求項19】
1つ以上の選択されたPLDエレメントは1つ以上のGPS衛星に対するアルマナック補正情報を含む請求項17記載の方法。
【請求項20】
1つ以上の選択されたPLDエレメントは1つ以上のGPS衛星に対する暦表情報を含む請求項17記載の方法。
【請求項21】
スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとを複合メッセージ中にカプセル化し、
規定されたスケジュールにしたがって複合メッセージをブロードキャストすることをさらに含む請求項8記載の方法。
【請求項22】
スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとを1つ以上のPLDセグメントに分け、
特定時間期間の各ブロードキャストサイクルで各PLDセグメントをブロードキャストすることをさらに含む請求項8記載の方法。
【請求項23】
各PLDセグメントにはスケジュールテーブルが含まれている請求項22記載の方法。
【請求項24】
各PLDセグメントはブロードキャストサイクル中の特定時間間隔に対してブロードキャストされる請求項22記載の方法。
【請求項25】
開始時間と特定時間間隔の期間とがスケジュールにより規定される請求項24記載の方法。
【請求項26】
ワイヤレス通信システムはCDMAシステムである請求項8記載の方法。
【請求項27】
CDMAシステムがcdma2000標準規格を実現する請求項26記載の方法。
【請求項28】
スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとをブロードキャストするのに使用される1つ以上のブロードキャストチャネルに対する送信時間がブロードキャストサイクルに分けられ、各ブロードキャストサイクルが複数のスロットにさらに分けられ、スケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとが1つ以上のPLDセグメントに分けられ、各PLDセグメントは1つのブロードキャストサイクルの1つ以上のスロットに対してブロードキャストされる請求項26記載の方法。
【請求項29】
各PLDセグメントは特定のスロットインデックスにおいて開始してブロードキャストされる請求項28記載の方法。
【請求項30】
ワイヤレス通信システム中の基地局において、
ブロードキャストするための1つ以上のPLDエレメントを選択し、各PLDエレメントは特定の送信機に対する特定タイプのPLD情報の単位に対応し、
1つ以上の選択されたPLDエレメントをブロードキャストするためのスケジュールを規定し、
規定されたスケジュールを表すスケジュールテーブルを形成するように動作する制御装置と、
制御装置に結合され、複数の端末にブロードキャストするためのスケジュールテーブルと1つ以上の選択されたPLDエレメントとを処理するように動作する送信データプロセッサとを具備する基地局。
【請求項31】
スケジュールは1つ以上の選択されたPLDエレメント、それらのブロードキャスト順序、およびそれらのブロードキャストに対する特定時間間隔を示し、スケジュールは特定のスケジュールされた時間間隔に対して有効であり、スケジュールテーブルはスケジュールされた時間間隔中に複数回ブロードキャストされる請求項30記載の基地局。
【請求項32】
送信機はグローバルポジショニング衛星(GPS)システム中の衛星であり、1つ以上の選択されたPLDエレメントは、1つ以上のGPS衛星に対する、アルマナック情報、アルマナック補正情報、暦表情報、あるいはこれらの組み合わせを含む請求項30記載の基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−42522(P2013−42522A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−221416(P2012−221416)
【出願日】平成24年10月3日(2012.10.3)
【分割の表示】特願2002−513221(P2002−513221)の分割
【原出願日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】