説明

ワイヤレス通信システムの中のマルチキャストメッセージング

【課題】マルチキャストメッセージを送るための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】通常のマルチキャストメッセージフォーマットに対応してもよい第1のフォーマットのマルチキャストメッセージは、無線アクセスネットワーク(RAN)で複数のアクセスターミナルに送信され、受信される。RANは、受信マルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する。もし特別な処理を要求すると判定すれば、RANが受信マルチキャストメッセージを第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換する。RANは、複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに制御チャネル上で、第2のフォーマットの変換されたマルチキャストメッセージ(例えば、データオーバーシグナリング(DOS)メッセージ)を送信する。マルチキャストメッセージを受信するアクセスターミナルは、マルチキャストメッセージのようなメッセージと解釈する。

【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本願は、本願の譲受人に譲渡され、参照によって本願に明確に組み込まれた2007年9月24日出願の「ワイヤレス通信システムの中のマルチキャストメッセージング」と題された、米国特許仮出願第60/974,833号に対する優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ワイヤレス通信システムにおいて通信することに関し、特に、ワイヤレス通信システムの中のマルチキャストメッセージングに関連する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G),第2世代(2G)ディジタルワイヤレス電話サービス(暫定的な2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む),および第3世代(3G)高速データ/インターネットキャパブルワイヤレスサービスを含む、様々な世代を通じて発展してきた。現在、セルラーおよび個人通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが用いられている。既知のセルラーシステムの例は、セルラーアナログ先進モバイル電話サービス(AMPS),TDMAの地球移動通信システム(GSM(登録商標))変動,時分割多元接続(TDMA),周波数分割多元接続(FDMA),符号分割多元接続(CDMA)に基づいたディジタルセルラーシステム,およびTDMAおよびCDMA技術の両方を用いる、より新しいハイブリッドディジタル通信システムを含む。
【0004】
CDMAモバイル通信を提供するための方法は、ここではIS−95と称される「デュアルモード広帯域幅スペクトラムセルラーシステムのためのモバイル局−基地局互換性規格」と題されたTIA/EIA/IS95−Aにおける電話通信産業協会/電子産業協会によって米国において標準化された。結合されたAMPS&CDMAシステムは、TIA/EIA規格IS−98に記述される。その他の通信システムは、IMT−2000/UM、広帯域CDMA(WCDMA)、CDMA2000(例えば、CDMA2000 1xEV−DO規格等のような)、あるいはTD−SCDMAと称される規格を包含する、国際モバイル電話システム2000/ユニバーサル電話システムに記述される。
【0005】
ワイヤレス通信システムにおいて、モバイル局、ハンドセット、又はアクセスターミナル(AT)は、基地局の周辺又は基地局に隣接した特定の地理的な地域の範囲内で通信リンク又はサービスをサポートする、固定位置基地局(セルサイト又はセルとも称される)からの信号を受信する。基地局は、クオリティ・オブ・サービス(QoS)要求に基づいたトラフィックを区別するための方法をサポートする、規格インターネット技術特別調査委員会(IETF)に基づくプロトコルを用いる一般的なパケットデータネットワークである、アクセスネットワーク(AN)/無線アクセスネットワーク(RAN)にエントリーポイントを提供する。それゆえ、基地局は、無線インターフェースを通じてAT群と、およびインターネットプロトコル(IP)ネットワークデータパケットを通じてANと情報を交換する。
【0006】
ワイヤレス電話システムにおいて、プッシュ・トゥ・トーク(PTT)性能は、サービスセクタおよび消費者にとって人気になりつつある。PTTは、CDMA、FDMA、TDMA、GSM等のような、標準の商用ワイヤレスインフラストラクチャを通じて実行する「急送」音声サービスをサポートしうる。急送モデルにおいて、端点(AT群)間の通信は、1人の「話し手」の音声が一又はそれ以上の「聞き手」に送信される、バーチャル群の中で生じる。このタイプの通信の一つの例証は、急送コール又は単にPTTコールと称される。PTTコールは、コールの特徴を定める群の一例である。本質における群は、群ネーム又は群識別のような、関連した情報およびメンバーリストによって定められる。
【0007】
慣例的に、ワイヤレス通信ネットワークの中のデータパケットは、単一の目的地又はアクセス端末に送られるように構成される。単一の目的地へのデータの送信は、「ユニキャスト」と称される。モバイル通信が増加するにつれて、多元アクセス端末に与えられたデータを同時に送信するための能力はより重要になってきた。従って、プロトコルは、多数の目的地又は目標アクセス端末に同じパケット又はメッセージの同一のデータ送信をサポートするために採用された。「マルチキャスト」が与えられた群の目的地又はアクセスターミナルへのデータパケットの送信を言及する一方で、「ブロードキャスト」は全ての目的地又はアクセスターミナル(例えば、与えられたコール中の、与えられたサービスプロバイダによって供給される)へのデータパケットの送信を言及する。一例において、与えられた群の目的地又は「マルチキャスト群」は、一つ以上、および、全ての可能な目的地又はアクセス端末(例えば、与えられたコール中の、与えられたサービスプロバイダによって供給される)より少ないものを含んでもよい。しかしながら、ユニキャストと同様にマルチキャスト群が一つのアクセス端末を備えること、又はブロードキャストと同様にマルチキャスト群が全てのアクセス端末(セルあるいはセクタ内の)を備えることは、ある状況において少なくとも可能である。
【0008】
ブロードキャストおよび/又はマルチキャストは、マルチキャストグループを適応させるための複数の一連のユニキャスト動作を実行するような、または同じ時間に多数のデータ送信を扱うための特有のブロードキャスト/マルチキャストチャネル(BCH)を割り当てるような、多数の方法でワイヤレス通信システムの中で行われてもよい。プッシュ・トゥ・トーク通信のためにブロードキャストチャネルを用いる通常のシステムは、参照によってここに組み込まれる、2007年3月1日出願の「CDMA 1x−EVDOセルラーネットワークを用いるプッシュ・トゥ・トークグループコールシステム」と題された、米国特許出願第2007/0049314号に記述される。ブロードキャストチャネルの使用が通常のユニキャスト技術を通じて帯域幅要求を向上させてもよいが、ブロードキャストチャネルの通常のシグナリングが追加のオーバーヘッドおよび/又は遅延となりうるし、システム性能を落とすかもしれない。
【0009】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(「3GPP2」)は、CDMA2000ネットワークにおけるマルチキャスト通信をサポートするためのブロードキャスト−マルチキャストサービス(BCMCS)規格を定義する。従って、2006年2月14日付けのバージョン1.0 C.S0054−A「CDMA2000高レートブロードキャスト−マルチキャストパケットデータ無線インターフェース規格」と題された、3GPP2の規格のバージョンが参照によってここに組み込まれる。
【発明の概要】
【0010】
本発明の実施形態は、マルチキャストメッセージを送るための方法およびシステムに向けられる。例えば、方法は、無線アクセスネットワーク(RAN)で複数のアクセスターミナルに送信されるべきであるマルチキャストメッセージを受信することを含み、受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する。第1のフォーマットは、通常のマルチキャストメッセージフォーマットに対応してもよい。RANは、受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する。もしRANが受信されたマルチキャストメッセージは特別な処理を要求すると判定するのであれば、無線アクセスネットワークは受信されたマルチキャストメッセージを第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換する。RANは、複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネル上で、第2のフォーマットに変換されたマルチキャストメッセージ(例えば、データオーバーシグナリング(DOS)メッセージ)を送信する。変換されたマルチキャストメッセージを受信するアクセスターミナルは、マルチキャストメッセージのようなメッセージと解釈する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
発明を限定するためではなく、例証について示される添付の図面に関して考慮された場合に、以下の詳細な記述の参照によってよく理解されるのと同様に、本発明の実施形態およびそれに付随する多くの利点の正しい認識は容易に得られるであろう。
【図1】図1は、本発明の少なくとも一つの実施形態に従ってアクセス端末およびアクセスネットワークをサポートするワイヤレスネットワークアーキテクチャの図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に従ってキャリアネットワークを例証する。
【図3】図3は、本発明の少なくとも一つの実施形態に従ったアクセス端末の例証である。
【図4】図4は、ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを用いる通常のマルチキャストメッセージング処理を例証する。
【図5】図5は、ダウンリンク制御チャネルの周期を例証する。
【図6】図6は、本発明の実施形態に従ってマルチキャストメッセージング処理を例証する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の態様は、本発明の特定の実施形態に向けられた、以下の描写および関連した図に開示される。別の実施形態が、本発明の範囲から逸脱することなく考案されてもよい。更に、本発明の既知の要素は詳細に記述されないであろう、又は本発明と関連のある詳細を不明瞭にしないように省略されるであろう。
【0013】
「典型的」および/又は「例」という用語は、本明細書においてもっぱら、「例,実例,又は例証を提供する」ことを意味するように用いられる。本明細書において「典型的」および/又は「例」として説明された任意の実施形態は、必ずしも他の実施形態に対して好適又は有利であるとは解釈されない。同様に、「本発明の実施形態」という用語は、本発明の実施形態の全てが論じられた特徴,利点,又は動作のモードを含むことを要求しない。
【0014】
更に、多くの実施形態が、計算機の要素によって実行されるべきである一連の動作について記述される。ここに記述された様々な動作が、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、一又はそれ以上のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又は両者の組み合わせによって、行われうることは承認されるであろう。更に、ここに記述されたこれら一連の動作は、そこに記憶された対応するコンピュータ命令のセットを有するコンピュータ可読媒体の任意の形式の中で具体化されると考えることができる。コンピュータ命令のセットは実行されると、関連したプロセッサにここに記述された機能性を実行させるであろう。本発明の様々な様態が、特許請求の範囲内で熟慮された、多数の異なる形態で具体化されてもよい。更に、ここに記述された実施形態の各々について、このような実施形態に対応する形態が、例えば、記述された動作を「するように構成される論理」として、ここに記述されてもよい。
【0015】
アクセスターミナル(AT)とここでは称される、高データレート(HDR)サブスクライバ局はモバイル又はステーショナリであってもよいし、モデムプールトランシーバ(MPT)又は基地局(BS)とここでは称される一又はそれ以上のHDR基地局と通信してもよい。アクセスターミナルは、モデムプールコントローラ(MPC)、基地局コントローラ(BSC)、および/又はパケット制御機能(PCF)と称される、HDR基地局コントローラに一又はそれ以上のモデムプールトランシーバを通じてデータパケットを送信し、受信する。モデムプールトランシーバおよびモデムプールコントローラは、アクセスネットワークと称されるネットワークの一部である。アクセスネットワークは、多元アクセスターミナルの間でデータパケットを運ぶ。
【0016】
アクセスネットワークは、会社のイントラネット又はインターネットのような、アクセスネットワークの外側の追加のネットワークに更に接続されてもよいし、各アクセスターミナルおよびこのようなアウトサイドネットワークの間でデータパケットを運んでもよい。一又はそれ以上のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネルを設置したアクセスターミナルは、アクティブアクセスターミナルと称され、トラフィック状態であると言われている。一又はそれ以上のモデムプールトランシーバとのアクティブトラフィックチャネルコネクションを設置中であるアクセスターミナルは、接続セットアップ状態であると言われている。アクセスターミナルは、例えば、光ファイバ又は同軸ケーブルを用いる、ワイヤレスチャネルを通じて又は有線チャネルを通じて通信する任意のデータデバイスであってもよい。更に、アクセスターミナルは、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、外部あるいは内部モデム、又はワイヤレスあるいは有線電話を含むが、これに限られない、任意の多数のタイプのデバイスであってもよい。アクセスターミナルがそれを介してモデムプールトランシーバに信号を送る通信リンクは、逆リンク又はトラフィックチャネルと称される。モデムプールトランシーバがそれを介してアクセスターミナルに信号を送る通信リンクは、順リンク又はトラフィックチャネルと称される。ここで用いられるようなトラフィックチャネルという用語は、順又は逆トラフィックチャネルのどちらか一方を言及できる。
【0017】
図1は、本発明の少なくとも一つの実施形態に従って、ワイヤレスシステム100の一つの典型的な実施形態のブロック図を例証する。システム100は、パケット切替えデータネットワーク(例えば、イントラネット,インターネット,および/又はキャリアネットワーク126)とアクセスターミナル102,108,110,112との間のデータ相互通信能力を提供するネットワーク機器にアクセスターミナルを接続できる、無線アクセスネットワーク(RAN)120又はアクセスネットワークと無線インターフェース104を介して通信する、携帯電話102のようなアクセスターミナルを包含しうる。ここに示されるように、アクセスターミナルは、ワイヤレス通信ポータルを有する独立したコンピュータプラットフォーム112,送受信両用テキストページャとしてここに示されるページャ110,携帯情報端末108,又は携帯電話102であってもよい。本発明の実施形態は、これらに限定されることなく、ワイヤレスモデム,PCMCIAカード,パーソナルコンピュータ,電話,又はそれらのいずれかの組み合わせあるいは下位組み合わせを含み、ワイヤレス通信ポータルを含む又はワイヤレス通信能力を有する、アクセスターミナルの任意の形態で実現されてもよい。更に、ここに用いられるような、「アクセスターミナル」,「ワイヤレスデバイス」,「モバイルターミナル」という用語およびそれらの変形は、互換性をもって用いられてもよい。
【0018】
再び図1を参照して、ワイヤレスネットワーク100のコンポーネントおよび本発明の例示的な実施形態の要素の相互関係は、例証された構成に限定されない。システム100は、単なる例示であり、これらに限定されることなく、キャリアネットワーク126、インターネット、および/又はその他のリモートサーバを含む、インターフェース104およびRAN120によって接続されたコンポーネントの間で、および/又は、お互いの間で無線を通じて通信するためのワイヤレスクライアント算出デバイス102、108、110、112のようなリモートアクセスターミナルを可能にする任意のシステムを含む。
【0019】
RAN120は、基地局コントローラ/パケット制御機能(BSC/PCF)122に送られるメッセージ(データパケットとして典型的に送られる)を制御する。BSC/PCF122は、パケットデータサービスノード100(「PDSN」)およびアクセスターミナル102/108/110/112の間のベアラチャンネル(換言すると、データチャネル)をこわすこと,設置すること,および信号を送ることに対して応答可能である。もしリンク層暗号化が有効であるのであれば、BSC/PCF122は無線インターフェース104を通じてそれを転送する前にコンテンツを暗号化する。BSC/PCF122の機能は、当業者に既知であり、簡潔の目的のために更には記述されないであろう。キャリアネットワーク126は、ネットワーク,インターネット,および/又は公衆切替え電話ネットワーク(PSTN)によってBSC/PCF122と通信してもよい。また、BSC/PCF122は、外部ネットワーク又はインターネットに直接接続してもよい。典型的に、キャリアネットワーク126およびBSC/PCF122間でのネットワーク又はインターネット接続はデータを送信し、PSTNは音声データを送信する。BSC/PCF122は、多元基地局(BS)又はモデムプールトランシーバ(MPT)124に接続されうる。キャリアネットワーク126と同様に、BSC/PCF122は、データ転送および/又は音声情報のために、ネットワーク,インターネット,および/又はPSTNによって、MPT/BS124に典型的に接続される。MPT/BS124は、携帯電話102のようなアクセスターミナルにワイヤレスでデータメッセージを送ることができる。MPT/BS124、BSC/PCF122、およびその他のコンポーネントは、当業者に既知である、RAN120で形作ってもよい。しかしながら、別の構成が用いられてもよいし、本発明は例証された構成に限定されない。例えば、別の実施形態において、一又はそれ以上のMPT/BS124およびBSC/PCF122の機能性が、BSC/PCF122およびMPT/BS124の両者の機能性を有するシングル「ハイブリッド」モジュールの中にまとめられてもよい。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に従って、キャリアネットワーク126を例証する。図2の実施形態において、キャリアネットワーク126は、パケットデータ供給ノード(PDSN)160,ブロードキャスト供給ノード(BSN)165,アプリケーションサーバ170,およびインターネット175を含む。しかしながら、アプリケーションサーバ170およびその他のコンポーネントは、別の実施形態においてキャリアネットワーク外に配置されてもよい。PDSN160は、例えば、cdma2000無線アクセスネットワーク(RAN)(例えば、図1のRAN120)を用いるモバイル局(例えば、図1からの102,108,110,112のようなアクセスターミナル)のためにインターネット175,イントラネット,および/又はリモートサーバ(例えば、アプリケーションサーバ170)へのアクセスを提供する。アクセスゲートウェイを試行すると、PDSN160は、シンプルIPおよびモバイルIPアクセス,フォーリンエージェントサポート,およびパケットトランスポートを提供してもよい。PDSN160は、認証,認可,および評価(AAA)サーバと、その他のサポートする基本構造についてクライアントとして試行でき、当業者に既知であるIPネットワークへのゲートウェイを備えるモバイル局を提供する。図2に示されるように、PDSN160は、通常のA10接続によってRAN120(例えば、BSC/PCF122)と通信してもよい。A10接続は当業者に既知であり、簡潔の目的のために更に記述されないであろう。
【0021】
図2を参照して、ブロードキャスト供給ノード(BSN)165は、マルチキャストおよびブロードキャストサービスをサポートするように典型的に構成される。BSN165は、より詳細に以下に記述されるであろう。BSN165は、ブロードキャスト(BC)A10接続によってRAN120(例えば、BSC/PCF122)と通信し、インターネット175によってアプリケーションサーバ170と通信する。BCA10接続は、マルチキャストおよび/又はブロードキャストメッセージングを転送するために用いられる。従って、アプリケーションサーバ170は、インターネット175によってPDSN160にユニキャストメッセージングを送信し、インターネット175によってBSN165にマルチキャストメッセージングを送信する。PDSNおよびBSNは、シングルネットワークノードで統合されてもよい。
【0022】
一般的に、より詳細に以下に記述されるであろうように、RAN120は、一又はそれ以上のアクセスターミナル200にインターフェース104のブロードキャストチャネル(BCH)を通じて、BCA10接続によってBSN165から受信された、マルチキャストメッセージを転送する。
【0023】
図3を参照して、携帯電話のようなアクセスターミナル200(ここでは、ワイヤレスデバイス)は、RAN120から送信され、キャリアネットワーク126、インターネット、および/又はその他のリモートサーバやネットワークから最後に来てもよいコマンド、データ、および/又はソフトウェアアプリケーションを受信でき、実行できる、プラットフォーム202を有する。プラットフォーム202は、特定用途向け集積回路(「ASIC」208)、又はその他のプロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、あるいはその他のデータ処理デバイスに実行可能に連結された、トランシーバ206を含みうる。ASIC208又はその他のプロセッサは、ワイヤレスデバイスのメモリ212において任意の常駐のプログラムのインターフェースとなる、アプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)210で実行する。メモリ212は、読み出し専用又はランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EEPROM、フラッシュカード、又はコンピュータプラットフォームに共通する任意のメモリを備えられてもよい。プラットフォーム202は、メモリ212内で積極的には用いられないアプリケーションを収容できる、ローカルデータベース214も含みうる。ローカルデータベース214は、典型的なフラッシュメモリセルであるが、磁気メディア、EEPROM、光メディア、テープ、ソフト、又はハードディスク等のような、当業者に知られる任意の第2の記憶デバイスであってもよい。インターナルプラットフォーム202コンポーネントは、当業者に既知である、アンテナ222、ディスプレイ224、プッシュ・トゥ・トークボタン228、およびキーパッド226等のような外部デバイスに実行可能に連結されてもよい。
【0024】
従って、本発明の実施形態は、ここに記述された機能を実行するための能力を備えるアクセスターミナルを含みうる。当業者によってよく理解されるであろうように、様々な論理要素が、ここに開示された機能性を達成するためのソフトウェアおよびハードウェアの任意の組み合わせ、プロセッサ上で実行されるソフトウェアモジュール、又はディスクリート要素において具体化されうる。例えば、ASIC208、メモリ212、API210、およびローカルデータベース214が、ここに開示された様々な機能を実行し、記憶し、更新するために全て用いられてもよいし、且つ、これらの機能を実行するための論理が様々な要素を通じて分散されてもよい。また、機能性は一つのディスクリートコンポーネントに組み込まれてもよい。それゆえ、図3のアクセスターミナルの特徴は単なる例証とみなされるべきであり、本発明は例証された特徴又は組み合わせに限定されない。
【0025】
アクセスターミナル102およびRAN120の間のワイヤレス通信は、ワイヤレス通信ネットワーク又はデータ通信ネットワークに用いられてもよい、符号分割多元接続(CDMA)、WCDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDNA)、地球移動通信システム(GSM)、又はその他のプロトコルのような異なる技術に基づかれていてもよい。データ通信は、クライアントデバイス102、MPT/BS124、およびBSC/PCF122の間で典型的である。BSC/PCF122は、キャリアネットワーク126、PSTN、インターネット、仮想プライベートネットワーク等のような多元データネットワークに接続されてもよい。従って、アクセスターミナル102は、ブローダアクセスネットワークにアクセスすることを可能にさせる。前述で論ぜられ、当業者に知られるような、音声送信および/又はデータは、種々のネットワークおよび構成を用いて、RAN120からアクセスターミナルに送信されうる。従って、ここに提供した例証は、本発明の実施形態に限定することを意図せず、本発明の実施形態の様態の描写を単に手助けするためにある。
【0026】
背景部分で論じたように、マルチキャストメッセージングは多数の方法で実行されてもよい。本発明の実施形態をよりよく理解するために、通常のマルチキャストメッセージング処理がそれぞれ図4および5に関して記述されるであろう。そこで、本発明の実施形態に従って、マルチキャストメッセージング処理がより詳細に記述されるであろう。
【0027】
図4は、ブロードキャストマルチキャストサーバ(BCMCS)フレームワークを用いる、通常のマルチキャストメッセージング処理を例証する。図4のマルチキャストメッセージング処理は、図1および2のワイヤレスシステム100の中で実行されるように、以下に記述される。図4を参照して、400において、アプリケーションサーバ(又は、その他のイニシエータ)は、AT群(例えば、A、B、およびC)を含むマルチキャスト群に送られるべきであるマルチキャストメッセージを要求する。400からのマルチキャストメッセージはBSN165に発送される。405において、BSN165は、RAN120へのBCA10接続を通じてマルチキャストメッセージのためのAT群又は対象目的地を含む、関連したマルチキャスト群と一緒にマルチキャストメッセージを送る。例えば、マルチキャストメッセージはBSC/PCF122に最初に送られ、BSC/PCF122はマルチキャストメッセージについてマルチキャスト群メンバーを解析し、BSC/PCF122は、一又はそれ以上のマルチキャスト群メンバーを供給する各MPT/BS124にマルチキャストメッセージを送る。
【0028】
送られたマルチキャストメッセージを受信する後、RAN120は、410において次に利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。ここで言及される制御チャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)とは異なる周波数、コーディング、および/又は帯域幅を割り当てられる、ダウンリンク制御チャネルである。概して、より広い帯域幅がデータを含むと慣例的に意図されるブロードキャストチャネル(BCH)に割り当てられる一方で、より狭い帯域幅は制御メッセージングのみを含むと慣例的に意図される制御チャネルに割り当てられる。
【0029】
図5を参照して、各制御チャネル周期は総計256スロットを含む。各制御チャネル周期は、同期制御チャネルカプセル(SC)、非同期制御チャネルカプセル(AC)、および多数の副同期制御チャネル(SSC)を含む。ACが制御チャネル周期の中で「ランダム」又は非同期タイムスロットで送信されるのに対し、あるSCは256スロットの周期を有する各制御チャネル周期のために、与えられたタイムスロットで定期的又は周期的に送信される。SCは、「T mod 256=Offset」に対応するタイムスロットで最初に送信され、「T mod 4=Offset」に対応するタイムスロットで再送信される。なお、Tはシステムタイムを示し、Offsetは制御チャネルヘッダに含まれる、固定タイムから遅れたタイム値を示す。各SCが複数の制御チャネルMAC層パケットを含んでもよいのに対し、各ACは一つの制御チャネルMAC層パケットのみを含む。各MPT/BS124は一又はそれ以上の制御チャネルMAC層パケットを周期的に送信するので、もし各MPT/BS124が同時に送信するのであれば、干渉(例えば、インターセル干渉)が生じるかもしれない。従って、異なるオフセットが、衝突を避けるために各MPT/BS124のためのSCに適用される。MPT/BSは、ある制御チャネル周期又は256スロット周期の中の3倍のSSCカプセルを送信してもよい。各SSCは一つの制御チャネルMAC層パケットのみを典型的に送信する。オフセット値を2と仮定すると、SSCはタイムスロット66、130、および194で送信される。制御チャネルカプセル(例えば、SC、AC、SSC等)は、BCMCSに関する当業者に一般的に既知であり、それらの更なる記述は簡潔の目的のために省略される。
【0030】
図4に再び戻ると、周期的なBOMメッセージが予定される場合、410において、RAN120は、同期制御チャネルカプセル(SC)(例えば、オフセットを2と仮定する、次の制御チャネル周期中のタイムスロット2)又は副同期制御チャネルカプセル(SSC)(例えば、オフセットを2と仮定する、制御チャネル周期のタイムスロット66、130、194のうちの一つ)のどちらか一方を待つ。例えば、各制御チャネル周期の中の特定の制御チャネルカプセルが特定のBOMのために保有されてもよい。その他のアプリケーションが制御チャネルにアクセスすることを試み、他のメッセージが予定されるかもしれないので、複数のサイクルの遅延を予定してもよい。
【0031】
415において、次に利用可能なSC又はSSCを待つ後、RAN120は一又はそれ以上のマルチキャスト群メンバー(例えば、AT群A、B、C)に無線インターフェースを通じてブロードキャストオーバーヘッドメッセージ(BOM)を送信する。BOMは、EV−DO規格によって定められた順リンク制御メッセージである。BOMは、セクタにおいて現在実行されているBCMCSフローの各マルチキャスト群メンバーを通知するために用いられる。BOMは、望ましいパケットフローを受信するためにデコードされるべき順リンク物理層タイムスロットに関する情報であり、フローを送信するために用いられる物理層レートおよびブロードキャスト物理層パケット当たりの物理層スロット数の情報である、飛び越し多重ペア(IM−Pair)情報も提供する。420において、RAN120は、対象AT群でデコードされるべきBOMについて予め決められた数のスロット(例えば、8〜16スロット)を待つ。遅延420の後、425において、RAN120は、デコードされたBOMによって示されたBCHスロットを待つ。これは、ブロードキャストチャネル上でのトラフィックに基づいて更に悪化させられるかもしれない、別の遅延を創り出す。430において、RAN120は、示されたBCHスロット上でブロードキャストチャネル(BCH)を通じて供給する、各マルチキャスト群メンバー又は対象ATにアナウンスメッセージを送信する。
【0032】
図4に関して上述したように、マルチキャストメッセージがマルチキャスト群のそれぞれのメンバーにブロードキャストチャネル(BCH)を通じて送信される前に、通常のBCMCSマルチキャストメッセージングは、ブロードキャストオーバーヘッドメッセージ(BOM)をデコードするために各対象AT又はマルチキャスト群メンバーを典型的に要求する。これは、BOMの予定する遅延、デコードするための遅延、アナウンスメッセージを予定するための潜在的な二次遅延を創り出す。
【0033】
図6の実施形態において、600において、アプリケーションサーバ170は、AT群A、B、およびCを含むマルチキャスト群に送られるべきであるマルチキャストメッセージを要求する。600からのマルチキャストメッセージはBSN165に送られる。605において、BSN165は、RAN120にBCA10接続を通じてマルチキャストメッセージのための対象目的地又はAT群を含む、関連したマルチキャスト群と一緒にマルチキャストメッセージを送る。例えば、BSN165は、マルチキャストメッセージに関連したマルチキャスト群メンバーを解析してもよいし、一又はそれ以上のマルチキャスト群メンバーを供給する各MPT/BS124にマルチキャストメッセージを送る、BSC/PCF122にマルチキャストメッセージを送ってもよい。
【0034】
送られたマルチキャストメッセージを受信する後、610において、RAN120は受信されたマルチキャストメッセージを解析する。610における解析に基づいて、615において、RAN120はマルチキャストメッセージに処理又は特別な処理命令を適用するかどうかを判定する。例えば、610において解析することは、マルチキャストメッセージのインターネットプロトコル(IP)ヘッダを評価してもよい。例えば、IPヘッダのディフサーブ(Difserv)コードポイント(DSCP)値のような「フラグ」がIPヘッダの中に存在すると判定されるのであれば、フラグはマルチキャストメッセージのために特別な処理を要求するトリガのように解釈されるかもしれない。また、フラグは、既知のBCA10識別子(ID)又はBCMCSフローID(例えば、IPヘッダから分離する)の中に提供されてもよい。例えば、マルチキャストセッションの前に、BSN165は、特別な処理(例えば、緊急通信のために保有されたマルチセッション等)に関連する又は「保有」される、マルチキャストIPアドレスおよびポート番号によって各々識別されたマルチキャストセッションを備えて構成されてもよい。BSN165は、RAN120と対応するBCMCSフローIDを共有してもよい。従って、その後、マルチキャストセッションの間に、RAN120は、610において受信されたマルチキャストメッセージが保有されたBCMCSフローIDのうちの一つに対応するかどうかをチェックしてもよい。もしそうであるのであれば、615において、受信されたマルチキャストメッセージのために特別な処理を適用するかどうかを判定する。
【0035】
別の代わりの例において、フラグは、IPヘッダおよびBCMCSフローID/BCA10 IDの両方によって提供されてもよい。概して、IPヘッダの中のフラグ(例えば、DSCP、又は、マルチキャストIPアドレスおよびポート番号)がRAN120のBSC/PCF12のPCF部によって承認/デコードされてもよいのに対し、BCMCSフローIDによって示されるフラグはBSC/PCF122の両方によって承認されてもよい。BCA10接続識別子およびDSCP値は当業者に既知であり、更なる簡潔の目的のために記述されないであろう。
【0036】
例えば、「フラグ」は、RAN120に関するネットワークアーキテクチャの中の任意の高いレベルポジションでマルチキャストメッセージ(例えば、IPヘッダ、BCMCSフローID、又はBCA10接続等によって)に挿入されてもよい。フラグは、アプリケーションサーバ170、BSN165等によってIPヘッダの中に挿入されてもよい。別の例において、フラグは、特定のPTTセッションを始める又は知らせるアナウンスメッセージのような、「より高い優先」マルチキャストメッセージを示すために用いられてもよい。別の例において、商品広告に関連したマルチキャストメッセージが必ずしも「フラグを立てられ」なくてもよいのに対し、緊急アラートに関連したマルチキャストメッセージは「フラグを立てられる」かもしれない。
【0037】
615において、もしRAN120がマルチキャストメッセージに特別な処理を適用しないと判定するのであれば、処理は図4のブロック410に進み、通常のBCMCSマルチキャストメッセージプロトコルが、マルチキャストメッセージ群にマルチキャストメッセージを送信するために用いられてもよい。すなわち、もしRAN120が、615において特別な処理がマルチキャストメッセージのために要求されたと判定するのであれば、処理は620に進む。
【0038】
620において、RAN120は、マルチキャストメッセージを含むデータオーバーシグナリング(DOS)メッセージを生成する。DOSメッセージはEV−DOプロトコルに関する当業者に既知である。DOSメッセージは、ユニキャストメッセージとしてEV−DO規格によって定められ、EV−DO規格におけるマルチキャストメッセージングに関連しない。しかしながら、本発明の実施形態は、マルチキャストメッセージを含むDOSメッセージを生成する。DOSメッセージは、記述されるであろうような、マルチキャストメッセージングプロトコルをサポートするように再構成されてもよい。
【0039】
CDMA2000 1x EV−DOは、アクセスターミナルを識別するためのアクセスターミナル識別子(ATI)、ブロードキャストATI(BATI)、マルチキャストATI(MATI)、ユニキャストATI(UATI)、およびランダムATI(RATI)を定める。BATIは「00」と定められ、MATIは「01」と定められ、UATIは「10」と定められ、RATIは「11」と定められる。BATIを除く3つのATIタイプは、ATIを表わすための32ビットフィールドを有する。UATIは、1対1コール処理プロシージャに用いられる。
【0040】
上述したように、DOSメッセージは、ユニキャストメッセージングに関連し、マルチキャストメッセージングに関連していないようなEV−D規格によって定められる。しかしながら、620において生成されたDOSメッセージは、マルチキャストアクセスターミナル識別子(MATI)にアドレスされる。なお、MATIはマルチキャストメッセージに関連したBCMCSフローIDにセットされる。BCMCSフローIDは、群コールのためにブロードキャストチャネル上で適切なストリームを識別することをAT群に可能にさせる。概して、BCMCSフローIDは、特定のBCMCSフロー(例えば、BCMCSフローIDがBOM等によって示されるかもしれない)を監視しているそれぞれのATで知られる。従って、以下により詳細に記述されるであろうように、MATIに620のDOSメッセージをアドレスする又はトリガすることによって、DOSメッセージを受信する対象AT群は、BCMCSフローに関連したマルチキャストメッセージとDOSメッセージを解釈してもよく、群コールを始めるために必要である情報を直接受信する。しかしながら、その他の実施形態がマルチキャストメッセージとDOSを区別するために、MATIからBCMCSフローIDにセットすることに限定されない必要があることはよく理解されるであろう。例えば、MATIは、マルチキャスト群メンバー又はAT群が特定のマルチキャスト群のためにマルチキャストメッセージであるべきMATIを識別すると解釈してもよい、任意の値にセットされてもよい。
【0041】
625において、RAN120は、制御チャネル上で次に利用可能な制御チャネルカプセルを待つ。630において、RAN120は、次に利用可能な制御チャネルカプセルの中の制御チャネルを通じてマルチキャスト群メンバーにDOSメッセージを送信する。上述したように、制御チャネルカプセルの各同期チャネル(SC)(例えば、又は代わりに、各副同期チャネル)は、複数のMAC層パケットを含んでもよい。従って、例において、DOSメッセージは、与えられた制御チャネルカプセルの最初のMAC層パケットに含まれてもよい。
【0042】
635において、各対象ATは、制御チャネルを通じて630において送信されたDOSメッセージを受信する。DOSメッセージがMATIにアドレスされるので、各対象ATはDOSメッセージが関連したマルチキャストメッセージ(例えば、ユニキャストメッセージに対する)を含むことを判定する。MATIにアドレスされるDOSメッセージが通常のハンドセット又はATにおけるエラーとして解釈されるであろうことはよく理解されるであろう。しかしながら、この実施形態において、各対象ATは、MATIにアドレスされる制御メッセージをマルチキャストメッセージとして認知する(例えば、さもなければマルチキャストメッセージとして識別される)ように構成されてもよい。この実施形態に従って構成されるATは、635において、受信されたDOSメッセージからマルチキャストメッセージを抽出する。それぞれの対象AT群は、成功した受領の後に続くDOSメッセージ中に含まれるマルチキャストメッセージの受領又はマルチキャストメッセージの「抽出する」ことを承認してもよい。本発明の別の実施形態において、DOSマルチキャストメッセージがAT群を受信することによって正確に解釈されることを確実にするために、RAN120は、一又はそれ以上の与えられた対象AT群が、例えば、マルチキャストメッセージとしてMATIを用いるDOSメッセージを解釈可能であることを最初に確認する。例において、635において、DOSメッセージを受信する各ATは、ATがマルチキャストメッセージの意図された受信者の一つであるかに関係なく、マルチキャストメッセージをデコード/抽出してもよい。別の例において、635において、「対象AT群」又はマルチセッションに関係させられるAT群は、DOSメッセージからマルチキャストメッセージをデコード/抽出してもよい。
【0043】
図6の例示的なマルチキャストメッセージング処理の前述の記述からよく理解されるように、アナウンスメッセージを送ること、BOMデコーディングを待つこと、およびマルチキャスト群メンバーにBOMを送ることに関連したデータの潜在的な損失および遅延は、IPヘッダフラグによってより高い優先状態を割り当てることによって、および、制御チャネルによってより高いマルチキャストメッセージを送信することによってDOSマルチキャストメッセージについて避けられてもよい。
【0044】
更に、RAN120および/又はMPT/BS124で実行されているとして記述された図6の処理が、本発明のその他の実施形態において同時に一又はそれ以上のRANおよび/又はMPT/BSで実行されてもよいということはよく理解されるであろう。図6の記述が、記述の便宜の目的のためにシングルRANおよびMPT/BSインプリメンテーションに向けられたことはよく理解されるであろう。別の例において、もしマルチキャスト群メンバーが異なるMPT/BS124の間で分散されるのであれば、プロシージャ610から635が独立して異なるMPT/BS124の間で実行されてもよい。
【0045】
更に、図6の実施形態が、UATIアドレス又はユニキャストビットシグネーチャに対するMATIアドレス又はマルチキャストビットシグネーチャにセットされている、1xEVDOにおけるDOSメッセージに向けられる間に、MATIタイプメッセージと同じように適応させる任意の制御チャネルメッセージが、制御チャネル上でのマルチキャストメッセージを転送するために代わりに用いられてもよいということは、よく理解されるであろう。
【0046】
当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちの任意の1つを用いて表わされうることをよく理解するであろう。例えば、上記記載を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界あるいは磁気粒子、光場あるいは光粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表わされうる。
【0047】
更に、当業者は、本明細書における開示に関連して記載された、実例となる様々な論理ブロック,モジュール,回路,およびアルゴリズムステップが、電子工学的ハードウェア,コンピュータソフトウェア,又はそれらの任意の組み合わせとして実現されうることをよく理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、様々な実例となる構成要素,ブロック,モジュール,回路,およびステップが、それらの機能の観点から一般的に説明された。このような機能が、ハードウェアとして実現されるかソフトウェアとして実現されるかは、システム全体に課された設計制約および特定のアプリケーションによる。当業者は、各特定のアプリケーションのために上述した機能を様々な方法で実現することができるが、このような実現の決定は、本発明の範囲から逸脱させるものとして解釈されてはならない。
【0048】
本明細書における開示に関連して示された様々な例示的論理ブロック,モジュール,および回路は、汎用プロセッサ,ディジタル信号プロセッサ(DSP),特定用途向け集積回路(ASIC),フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス,ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック,ディスクリート・ハードウェア部品,又は本明細書に示す機能を実行するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現又は実行されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ,コントローラ,マイクロコントローラ,又は状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPコアに接続された一又はそれ以上のマイクロプロセッサ,又はこのような任意の構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0049】
従って、本発明の実施形態は、特別な処理命令又はより高い優先状態(例えば、IPヘッダフラグによって)に関連したマルチキャストメッセージを検出するように構成された論理を含む装置を備えうる。装置は、DOSメッセージの中により高い優先マルチキャストメッセージをパッケージするように構成された論理、次に利用可能なSC又はSSCでマルチキャストメッセージについてのマルチキャスト群メンバーに属するAT群にDOSメッセージを送信するように構成された論理、を更に含みうる。様々な論理的な要素が一つのデバイスの中に統合されてもよい、又は互いに実行可能に連結するいくつかのデバイスに振り分けられてもよい。例えば、装置は無線アクセスネットワーク、群通信システム、又はワイヤレス通信ネットワークであってもよい。
【0050】
更に、本発明の実施形態の態様は、本明細書に記述される機能の論理的な実現を含みうる。例えば、本発明の実施形態は、特別な処理命令又はより高い優先状態(例えば、IPヘッダフラグによって)に関連したマルチキャストメッセージを検出するように構成された論理を更に含みうる。論理は、DOSメッセージの中により高い優先マルチキャストメッセージをパッケージするように更に構成されうるし、次に利用可能なSC又はSSCでマルチキャストメッセージについてのマルチキャスト群メンバーに属するAT群にDOSメッセージを送信するように構成された論理を更に含みうる。従って、当業者は、本発明の実施形態が本明細書に提供される例に限定されないことをよく理解するであろう。
【0051】
ソフトウェアによって実現される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の一又はそれ以上の命令又はコードとして格納又は送信されうる。コンピュータ可読媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM,ROM,EEPROM,CD−ROMあるいはその他の光ディスク記憶媒体,磁気ディスク記憶媒体あるいはその他の磁気記憶媒体、又は、コンピュータによってアクセス可能であり、命令又はデータ構成の形式で望まれるプログラムコードを搬送又は格納するために用いられることができるその他任意の媒体を備えることができる。また、任意の接続が、コンピュータ可読媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト,サーバ、又は、同軸ケーブル,光ファイバケーブル,ツイストペア,DSL,あるいは例えば赤外線,無線,およびマイクロ波のような無線技術を用いるその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル,光ファイバケーブル,ツイスト線ペア,DSL、又は、例えば赤外線,無線,およびマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義内に含まれる。本明細書で用いられるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD),レーザディスク(disc),光ディスク(disc),ディジタルバーサスタイルディスク(disc)(DVD),フロッピー(登録商標)ディスク(disk),およびブルーレイディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生するのに対し、ディスク(disc)はレーザによって光的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0052】
従って、本発明の実施形態は、特別な処理命令又はより高い優先状態に関連した(例えば、IPヘッダフラグによって)マルチキャストメッセージを検知するためにそこに記憶されるコードを含むコンピュータ可読媒体を含みうる。コードは、DOSメッセージ中により高い優先マルチキャストメッセージを更にパッケージしうるし、次の利用可能なSC又はSSCでマルチキャストメッセージのためのマルチキャスト群メンバーに属するAT群へDOSメッセージを送信する。更に、本明細書に記述される機能の何れかは、本発明の更なる実施形態における追加のコードとして含まれうる。
【0053】
前述の開示が本発明の例示的な実施形態を示す一方で、様々な変形および変更が追加された特許請求の範囲によって定義されるように本発明の範囲から逸脱することなくここでされてもよい。ここに記述される本発明の実施形態に従って、方法特許請求の範囲の動作,ステップ,および/又は機能が、特定の順序の何れかで実行される必要はない。更に、本発明の要素が、単一で記述される又は主張されてもよい。単一に制限すると明確に述べられない限り複数が熟慮される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアクセスターミナルに送信されるべきマルチキャストメッセージを受信すること、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうか判定することと、
もし前記判定ステップが前記受信されたマルチキャストメッセージは特別な処理を要求すると判定するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することと、
複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットの前記変換されたマルチキャストメッセージを送信することと、
を具備する、ワイヤレス通信システム中のマルチキャストメッセージを送信する方法。
【請求項2】
前記判定ステップは、
前記受信されたマルチキャストメッセージが、前記受信されたマルチキャストメッセージに関連したBCA10識別子に基づいた特別な処理を要求するかどうかを判定する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記判定ステップは、
保有されたリストのBCA10識別子と前記受信されたマルチキャストメッセージに関連したBCA10識別子とを比較することと、
もし前記比較ステップが、前記受信されたマルチキャストメッセージに関連した前記BCA10識別子が前記保有されたリスト中の前記BCA10識別子の一つと一致すること、を示すのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求することを判定することと、
を含む、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記判定ステップは、
前記マルチキャストメッセージが前記マルチキャストメッセージのインターネットプロトコル(IP)ヘッダに基づいた特別な処理を要求するかどうかを判定する、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記判定ステップは、
前記マルチキャストメッセージがIPヘッダの中のディフサーブコードポイント(DSCP)値を要求するかどうかを判定する、請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記判定ステップは、
前記マルチキャストメッセージが一又はそれ以上のマルチキャストインターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート領域に基づいた特別な処理を要求するかどうかを判定する、請求項4記載の方法。
【請求項7】
前記第1のフォーマットは、
通常のメッセージフォーマットに対応し、
前記第2のフォーマットは、
データオーバーシグナリング(DOS)メッセージフォーマットに対応する、請求項1記載の方法。
【請求項8】
前記変換ステップは、
前記マルチキャストメッセージを前記DOSメッセージフォーマットに変換し、
前記結果として生ずるDOSメッセージは、
前記複数のアクセスターミナルの少なくとも一部と関連するマルチキャストアクセスターミナル識別子(MATI)にアドレスされる、請求項4記載の方法。
【請求項9】
前記変換ステップは、
与えられたBCMCSフローのためのブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)フロー識別子(ID)に前記MATIをセットする、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記複数のアクセスターミナルの一又はそれ以上で、前記複数のアクセスターミナルの一又はそれ以上が前記MATIによって示された前記BCMCSフローに関係させられるかどうかに基づいて前記DOSメッセージをデコードすることを更に具備する、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記複数のアクセスターミナルの各々で、前記MATIにアドレスされた任意のDOSメッセージをデコードすることを更に具備する、請求項8記載の方法。
【請求項12】
前記送信ステップは、
ダウンリンク制御チャネル上で次に利用可能な制御チャネルカプセルを送信する、請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記次に利用可能な制御チャネルは、
同期制御チャネルカプセル(SC)および副同期制御チャネルカプセル(SSC)のうちの一つである、請求項12記載の方法。
【請求項14】
前記送信ステップは、
前記次に利用可能な制御チャネルカプセルの与えられた媒体アクセス制御(MAC)層パケット中の前記第2のフォーマットの前記マルチキャストメッセージを送信する、請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記与えられたMAC層パケットは、
前記次に利用可能な制御チャネルカプセル中の初期MAC層パケットである、請求項14記載の方法。
【請求項16】
アクセスターミナルで制御チャネル上のメッセージを受信することと、
前記メッセージがマルチキャストメッセージを含むかどうかを判定することと、
もし前記メッセージがマルチキャストメッセージを含むのであれば、前記メッセージから前記マルチキャストメッセージを抽出することと、
を具備する、ワイヤレス通信システム中のマルチキャストメッセージを受信する方法。
【請求項17】
前記メッセージは、
データオーバーシグナリング(DOS)メッセージである、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記マルチキャストメッセージは、
前記複数のアクセスターミナルを識別するマルチキャストアクセスターミナル識別子(MATI)を含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記メッセージは、
同期制御チャネルカプセル(SC)又は副同期制御チャネルカプセル(SSC)のうちの少なくとも一つで受信される、請求項16記載の方法。
【請求項20】
複数のマルチキャストフロー識別子のうちの少なくとも一つを選択することと、
アクセスネットワークに前記生成されたマルチキャストメッセージを特別な処理プロトコルで関連づけることを指示することと、
前記アクセスネットワークによって適用される前記特別な処理プロトコルで前記生成されたマルチキャストメッセージを関連づけるために前記選択されたマルチキャストフロー識別子に対応するマルチキャストメッセージを生成することと、
を具備する、マルチキャストメッセージの特別な処理のためにワイヤレス通信システムを構成する方法。
【請求項21】
前記マルチキャストフロー識別子は、
ブロードキャストおよびマルチキャストサービス(BCMCS)フロー識別子(ID)である、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記アクセスネットワークに前記生成されたマルチキャストメッセージを送信することを更に具備する、請求項20記載の方法。
【請求項23】
前記アクセスネットワークで、
複数のアクセスターミナルに送信されるべき前記送信されたマルチキャストメッセージを受信すること、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記送信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定することと、
もし前記判定ステップが前記送信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求すると判定するのであれば、前記送信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換することと、
前記複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットの前記変換されたマルチキャストメッセージを送信することと、
を更に具備する、請求項20記載の方法。
【請求項24】
複数の保有されたマルチキャストフロー識別子のうちの少なくとも一つを選択するように構成される論理と、
前記選択された保有マルチキャストフロー識別子を含むマルチキャストメッセージを生成するように構成される論理と、
を具備し、
前記選択された保有マルチキャストフロー識別子は、
アクセスネットワークで前記マルチキャストメッセージのための特別な処理プロトコルをトリガするように構成される、ブロードキャスト供給ノード(BSN)を含むワイヤレス通信システム。
【請求項25】
前記BSNから前記生成されたマルチキャストメッセージを受信するように構成される論理、前記受信されたマルチキャストメッセージは前記複数のアクセスターミナルに送信されるべき第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが、前記受信されたマルチキャストメッセージに含まれる前記選択されたマルチキャストフロー識別子に基づいて特別な処理を要求するかどうかを判定するように構成される論理と、
もし前記マルチキャストメッセージが特別な処理を要求するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換するように構成される論理と、
複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットの前記変換されたマルチキャストメッセージを送信するように構成される論理と、
を更に具備する、請求項24記載のワイヤレス通信システム。
【請求項26】
複数のアクセスターミナルに送信されるべきマルチキャストメッセージを受信する手段、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する手段と、
もし前記マルチキャストメッセージが特別な処理を要求するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換する手段と、
前記複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットの前記変換されたマルチキャストメッセージを送信する手段と、
を具備する、ワイヤレス通信システム。
【請求項27】
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する手段は、
前記受信されたマルチキャストメッセージに関連したBCA10識別子を用いる、請求項26記載のワイヤレス通信システム。
【請求項28】
保有されたリストのBCA10識別子と前記受信されたマルチキャストメッセージに関連したBCA10識別子とを比較する手段を更に具備し、
前記受信されたマルチキャストメッセージは、
もし前記受信されたマルチキャストメッセージに関連した前記BCA10識別子が前記保有されたリスト中のBCA10識別子のうちの一つと一致するのであれば、特別な処理を要求する、請求項27記載のワイヤレス通信システム。
【請求項29】
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する手段は、
前記マルチキャストメッセージのインターネットプロトコル(IP)ヘッダを用いる、請求項26記載のワイヤレス通信システム。
【請求項30】
前記IPヘッダは、
特別な処理を示すためのディフサーブコードポイント(DSCP)値を含む、請求項29記載のワイヤレス通信システム。
【請求項31】
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定する手段は、
一又はそれ以上のマルチキャストインターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート領域を用いる、請求項26記載のワイヤレス通信システム。
【請求項32】
前記第1のフォーマットは、
通常のメッセージフォーマットに対応し、
前記第2のフォーマットは、
データオーバーシグナリング(DOS)メッセージフォーマットに対応する、請求項26記載のワイヤレス通信システム。
【請求項33】
DOSメッセージフォーマットに前記マルチキャストメッセージを変換する手段を更に具備し、
前記結果として生ずるDOSメッセージは、
前記複数のアクセスターミナルの少なくとも一部と関連するマルチキャストアクセスターミナル識別子(MATI)にアドレスされる、請求項32記載のワイヤレス通信システム。
【請求項34】
前記MATIは、
与えられたBCMCSフローのためのブロードキャストマルチキャストサービス(BCMCS)フロー識別子(ID)にセットされる、請求項33記載のワイヤレス通信システム。
【請求項35】
前記複数のアクセスターミナルの一又はそれ以上で、前記DOSメッセージをデコードする手段を更に具備する、請求項34記載のワイヤレス通信システム。
【請求項36】
前記デコードする手段は、
前記複数のアクセスターミナルの各々で、前記MATIにアドレスされた任意のDOSメッセージをデコードする、請求項33記載のワイヤレス通信システム。
【請求項37】
前記送信する手段は、
ダウンリンク制御チャネル上で次に利用可能な制御チャネルカプセルを送信する、請求項26記載のワイヤレス通信システム。
【請求項38】
前記次に利用可能な制御チャネルは、
同期制御チャネルカプセル(SC)又は副同期制御チャネルカプセル(SSC)のうちの一つである、請求項37記載のワイヤレス通信システム。
【請求項39】
前記送信する手段は、
前記次の利用可能な制御チャネルカプセルの与えられた媒体アクセス制御(MAC)層のパケット中の前記第2のフォーマットの前記マルチキャストメッセージを送信する、請求項37記載のワイヤレス通信システム。
【請求項40】
複数の保有されたマルチキャストフロー識別子のうちの少なくとも一つを選択する手段と、
前記選択された保有マルチキャストフロー識別子を含むマルチキャストメッセージを生成する手段と、
を具備し、
前記選択された保有マルチキャストフロー識別子は、
アクセスネットワークで前記マルチキャストメッセージのための特別な処理プロトコルをトリガするように構成される、ワイヤレス通信システム。
【請求項41】
前記第1の手段から複数のアクセスターミナルに送信されるべき前記生成されたマルチキャストメッセージを受信する手段、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが、前記受信されたマルチキャストメッセージに含まれる前記選択されたマルチキャストフロー識別子に基づいて特別な処理を要求するかどうかを判定する手段と、
もし前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換する手段と、
複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットを備える前記変換されたマルチキャストメッセージを送信する手段と、
を更に具備する、請求項40記載のワイヤレス通信システム。
【請求項42】
複数のアクセスターミナルに送信されるべきマルチキャストメッセージを受信するためのプログラムコード、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定するためのプログラムコードと、
もし前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換するためのプログラムコードと、
前記複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットを備える前記変換されたマルチキャストメッセージを送信するためのプログラムコードと、
を具備し、そこに記憶されるプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体。
【請求項43】
アクセスターミナルで制御チャネル上で受信されるメッセージがマルチキャストメッセージを含むかどうかを判定するためのプログラムコードと、
もし前記メッセージがマルチキャストメッセージを含むのであれば、前記メッセージから前記マルチキャストメッセージを抽出するためのプログラムコードと、
を具備し、そこに記憶されるプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体。
【請求項44】
複数のマルチキャストフロー識別子のうちの少なくとも一つを選択するためのプログラムコードと、
アクセスネットワークに前記生成されたマルチキャストメッセージを特別な処理プロトコルで関連づけることを命令するためのプログラムコードと、
前記アクセスネットワークによって適用される前記特別な処理プロトコルを備える前記生成されたマルチキャストメッセージに関連づけるために、前記選択されたマルチキャストフロー識別子と対応するマルチキャストメッセージを生成するためのプログラムコードと、
を具備し、そこに記憶されるプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体。
【請求項45】
複数のアクセスターミナルに送信されるべきマルチキャストメッセージを受信するように構成される論理、前記受信されたマルチキャストメッセージは第1のフォーマットを有する、と、
前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するかどうかを判定するように構成される論理と、
もし前記受信されたマルチキャストメッセージが特別な処理を要求するのであれば、前記受信されたマルチキャストメッセージを前記第1のフォーマットから第2のフォーマットに変換するように構成される論理と、
前記複数のアクセスターミナルのうちの少なくとも一つに、制御チャネルを通じて、前記第2のフォーマットを備える前記変換されたマルチキャストメッセージを送信するように構成される論理と、
を具備する、アクセスネットワーク。
【請求項46】
制御チャネルを通じて受信されるメッセージがマルチキャストメッセージを含むかどうかを判定するように構成される論理と、
もし前記メッセージがマルチキャストメッセージを含むのであれば、前記メッセージから前記マルチキャストメッセージを抽出するように構成される論理と、
を具備する、アクセスターミナル。
【請求項47】
複数のマルチキャストフロー識別子のうちの少なくとも一つを選択するように構成される論理と、
アクセスネットワークに前記生成されたマルチキャストメッセージを特別な処理プロトコルで関連づけることを命令するように構成される論理と、
前記アクセスネットワークによって適用される前記特別な処理プロトコルを備える前記生成されたマルチキャストメッセージに関連づけるために、前記選択されたマルチキャストフロー識別子と対応するマルチキャストメッセージを生成するように構成される論理と、
を具備する、ブロードキャスト供給ノード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−66203(P2013−66203A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−246522(P2012−246522)
【出願日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【分割の表示】特願2010−527053(P2010−527053)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】