説明

ワイヤー入りマット

【課題】バスマットなどを袋状にして、弾力性のある素材からなる線材の輪を入れて皺のよらないピント伸びたマットを提供する。
【解決手段】 バスマットなどを袋状(1)にして、弾力性のある素材でできた線材(2)を輪にして袋部に入れることで皺のよらないピント伸びた状態で常にマットを使用できるため使いやすく見た目もよい。洗濯時にはワイヤーを抜き、柔らかいマットは他の衣類と一緒に簡単に洗濯ができるためいつも清潔なマットを提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、形状安定機能を有するマットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマットは、柔らかいタオルなどの素材から、糸をきつく織って、型崩れを防ごうとしたものなどがあった。滑り止め防止のため裏面に樹脂加工をほどこしたものもあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
これらは次のような欠点があった。
▲1▼柔らかい素材でできたマットは使用中、折れ曲がりやしわが出来やすく見た目に悪かった。
▲2▼糸をきつく織ってある又は裏面に樹脂加工をほどこしてある固めのマットでも、柔らかい素材でできたマットよりは形は整ってはいるが、それでもしばしば折れ曲がりや、でこぼこした状態になってしまった。このような固めのマットは洗濯機に入れて他の柔らかい衣服と一緒に洗う事ができなく、個別に手洗いが必要で面倒なため自然に洗う回数が減り清潔が保てない傾向にあった。又、洗濯機で洗うことが可能と記載があった場合でも、マット類のみで水を多めに入れて洗わなければならなく水・洗剤をともに多く必要とした。
本発明はこれらの欠点を除くためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記欠点を除く為、本発明は、袋部を有するバス又はキッチン等のマット本体(1)の袋部内に、弾力性のあるワイヤー又はプラスチックなどからなる線材(2)を輪にして、装着したものである。
【発明の効果】
【0005】
▲1▼ マットがいつもピンと伸びた状態を維持する。
▲2▼ マットを洗濯したいときワイヤーを抜き取り、他の洗濯物と一緒にできるため、洗剤と水の節約になる。気軽に度々洗濯ができ、清潔を保てる。
▲3▼ マットの素材は、従来のものより薄手又は安価な素材で充分快適なマットができるため安いコストでも快適マットができる可能性がある。
本発明は、以上のようなバス又はキッチンマットその他のマットである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1に示すように同サイズのタオル布などを2枚重ねて(1)、三辺を縫合(4)し残りの1辺は一部角の付近を縫合しないで、ワイヤー出し入れ口(3)として残す。同サイズのタオル布などは、一方を表、他方を裏とする作成もできるし、リバーシブルに使えるようにすることもできる。又表裏が同サイズではなく片方がひとまわり小さいサイズでも良い。また四角形のマットばかりではなく、多角形や丸いものその他の形もよい。
ワイヤーに関しては、弾力性のあるワイヤー又は弾力性のあるプラスチックなどでできた線材(2)を、1本の両端をつないで輪にして、ワイヤー出し入れ口(3)、から輪を楕円に変形させて、差込み使用する(図2参照)。弾力性のあるワイヤーの輪はピンと張った状態を維持しようとしているためマットもいつもぴんと張った状態を保つことができる。ワイヤー出し入れ口(3)は、辺の中央を避けて設けるため、ワイヤーの輪は飛び出る事がない。
該輪の円周の大きさは、マットの回りより少し小さめサイズのほうがよい。線材については、切口が長方形図3(a)又は円形図3(b)どちらでも良い。実際使用してみると切口が長方形もの(すなわち板状の線材)を装着した場合、切口が円形の線材より安定する。1本の線材を輪状に固定する場合繋ぎ目がはずれて線材の端がマットから飛び出たりすると危険なのでしっかり固定する。線材の太さは切口が長方形の場合おおよそ縦が1.5〜2.5ミリ横0.5ミリ、切口が円形の場合直径1ミリぐらいがちょうど良いが、マットのおおきさや布地の性質でその他のサイズが良い場合もある。
またマットのサイズが大きい場合、図4のように、袋部分の中央を縫合して、輪を2本使用することもできる。この場合ワイヤー出し入れ口は2ヶ所設ける。収納時や持ち運び時には、ワイヤーの輪を抜き取りマット布部分は小さくたたみ、輪の部分も2重や3重の輪にする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】袋状のマット図
【図2】輪にした線材をマットに装着しつつある状態の図
【図3】線材の拡大図
【図4】本発明の他の実施例図
【符号の説明】
【0008】
1 マット
2 線材
3 出し入れ口
4 縫い目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周縁縫合部の一部を開放することにより構成される袋部を有するバス又はキッチン等のマット本体(1)の袋部内に、弾力性のあるワイヤー又はプラスチックなどからなる形状安定用の線材(2)を装着したことを特徴とするワイヤー入りマット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−175464(P2007−175464A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−381265(P2005−381265)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(303017211)
【Fターム(参考)】