ワクチンに有用な弱毒化ウイルス
本発明は、改変ウイルスゲノムを含む弱毒化ウイルスを提供し、該ゲノムは、ゲノム中の複数の場所に操作されたヌクレオチド置換を含有し、該置換は、ゲノムに脱最適化された(deoptimized)同義コドンを導入する。本弱毒化ウイルスは、対象における防御免疫応答を誘発するためのワクチン組成物中で使用することができる。また、本発明は、本弱毒化ウイルスの合成方法も提供する。さらに、本発明は、本弱毒化ウイルスを含む予防上有効な用量のワクチン組成物を対象に投与するステップを含む、対象がウイルス関連の疾病に罹患するのを予防するための方法をさらに提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
弱毒化ウイルスであって、それが由来する親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少ないコドン対バイアスを有する改変タンパク質コード化配列を含むウイルスゲノムを含む、弱毒化ウイルス。
【請求項2】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.05少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項3】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.1少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項4】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.2少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項5】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.05以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項6】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.1以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項7】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.3以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項8】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.4以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項9】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親ウイルスのタンパク質コード化配列と90%未満同一である、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項10】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親ウイルスのタンパク質コード化配列と80%未満同一である、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項11】
前記改変タンパク質コード化配列および前記親タンパク質コード化配列は、同一タンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項12】
前記改変タンパク質コード化配列は、天然単離株と約10アミノ酸以下だけ異なるタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項13】
前記改変タンパク質コード化配列は、天然単離株と約20アミノ酸以下だけ異なるタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項14】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約100ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項15】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約500ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項16】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約1000ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項17】
前記ウイルスは、動物または植物を感染させる、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項18】
前記動物はヒトである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項19】
前記ウイルスは、動物宿主における防御免疫応答を誘発する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項20】
前記改変タンパク質コード化配列の復帰は、宿主中で生育された場合実質的に阻害される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項21】
前記ウイルスは、DNA、RNA、2本鎖、または1本鎖ウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項22】
前記タンパク質コード化配列は、ポリタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項23】
前記ヌクレオチド配列は、キャプシドタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項24】
前記ウイルスは、ポリオウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、伝染性気管支炎ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、デング熱ウイルス、西ナイル熱ウイルス、エプスタインバーウイルス(EBV)、または黄熱病ウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項25】
前記ウイルスは、ポックスウイルス、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、またはアデノウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項26】
前記弱毒化ポリオウイルスは、ポリオウイルス1型(Mahoney)、ポリオウイルス2型(Lansing)、ポリオウイルス3型(Leon)、1価経口ポリオワクチン(OPV)ウイルス、または3価OPVウイルスに由来する、請求項24に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項27】
ヌクレオチド置換が、前記改変タンパク質コード化配列全体に分布する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項28】
前記ヌクレオチド置換は、前記改変タンパク質コード化配列の一部分に限定される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項29】
前記部分は、前記キャプシドの1つ以上のタンパク質をコード化する、請求項27に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項30】
前記ウイルスはピコルナウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項31】
前記ピコルナウイルスはポリオウイルスである、請求項30に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項32】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号4またはその一部分を含む、請求項31に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項33】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号6を含む、請求項31に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項34】
前記ピコルナウイルスはライノウイルスである、請求項30に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項35】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号30、または配列番号32、またはそれらの一部分を含む、請求項34に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項36】
前記ウイルスはオルソミクソウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項37】
前記オルソミクソウイルスは、インフルエンザウイルスである、請求項36に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項38】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号28、およびそれらの一部分のうちの1つ以上を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項39】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号23を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項40】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号15および配列番号21を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項41】
前記ウイルスはフラビウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項42】
前記フラビウイルスはデングウイルスである、請求項41に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項43】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号34を含む、請求項42に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項44】
前記ウイルスはレトロウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項45】
前記レトロウイルスはヒト免疫不全ウイルス(HIV)である、請求項44に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項46】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号36を含む、請求項45に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項47】
前記ウイルスはレオウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項48】
前記レオウイルスはロタウイルスである、請求項47に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項49】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号38および/または配列番号40を含む、請求項48に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項50】
前記ウイルスはコロナウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項51】
前記コロナウイルスは重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスである、請求項50に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項52】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号42を含む、請求項51に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項53】
弱毒化ウイルスゲノムの作製方法であって、
a)親ウイルスのタンパク質コード化領域のヌクレオチド配列を取得するステップと、
b)前記ヌクレオチド配列のコドンを再編成して、
i)前記親ウイルスの前記コード領域と同一のアミノ酸配列をコード化し、
ii)前記親ウイルスの前記コード領域と比較して減少したコドン対バイアスを有する、変異ヌクレオチド配列を取得するステップと、
c)前記変異ヌクレオチド配列のすべてまたは一部を、前記親ウイルスの前記ヌクレオチド配列に置換するステップと、を含む、方法。
【請求項54】
前記コドンを再編成するステップは、同一アミノ酸をコード化するコドン対を無作為に選択および交換し、コドン対バイアスが前記交換により減少したかどうかを判定するステップを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ステップは、前記コドン対バイアスが所望の量減少するまで繰り返される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ステップは、前記コドン対バイアスが最適値に、またはその近傍に収束するまで繰り返される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
ステップ(a)および(b)はコンピュータ上で実行される、請求項53から56のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
ステップ(c)は、前記変異ヌクレオチド配列の新規合成により達成される、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
ゲノム全体が前記合成されたDNAと置換される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ウイルスゲノムの一部分が、前記合成されたDNAと置換される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記親ウイルスは天然単離株である、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
前記親ウイルスは天然単離株の変異体である、請求項49に記載の方法。
【請求項63】
請求項53に記載の方法により作製される弱毒化ウイルスゲノムを宿主生物に挿入するステップを含み、それにより弱毒化ウイルスが産生される、弱毒化ウイルスの作製方法。
【請求項64】
請求項1から52のうちのいずれかの弱毒化ウイルスと、薬剤として許容される担体とを含む、対象における防御免疫応答を誘発するためのワクチン組成物。
【請求項65】
前記弱毒化ウイルスは、(i)感染細胞におけるウイルスタンパク質の合成およびプロセシングを実質的に変化させず、(ii)感染細胞当たり野生型ウイルスと類似した量のビリオンを産生し、および/または(iii)前記野生型ウイルスよりもかなり低いビリオン特異的感染性を呈する、請求項64に記載のワクチン組成物。
【請求項66】
前記弱毒化ウイルスは、宿主動物において、前記対応する野生型ウイルスと実質的に類似した免疫応答を誘発する、請求項64に記載のワクチン組成物。
【請求項67】
対象における防御免疫応答を誘起するための方法であって、前記対象に、予防上または治療上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項68】
前記対象は、病原性ウイルスに曝されている、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
ウイルス関連の疾病に罹患するのを予防するための方法であって、前記対象に、予防上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項70】
前記対象は、病原性ウイルスに曝されている、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
ウイルスに感染した対象におけるウイルス関連の疾病の発症を遅延させるか、またはその進行速度を遅らせるための方法であって、前記対象に、治療上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項72】
前記対象に、少なくとも1つのアジュバントを投与するステップをさらに含む、請求項67から71のうちのいずれかに記載の方法。
【請求項73】
前記対象は、哺乳動物または鳥類である、請求項67から71のうちのいずれかに記載の方法。
【請求項74】
前記哺乳動物はヒトである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記鳥類は、家畜化された家禽種である、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記哺乳動物は、家畜化された家畜種である、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記哺乳動物はウシである、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記哺乳動物はブタである、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記哺乳動物はヒツジである、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記哺乳動物はウマである、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記哺乳動物は、外来性の動物園の動物である、請求項73に記載の方法。
【請求項1】
弱毒化ウイルスであって、それが由来する親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少ないコドン対バイアスを有する改変タンパク質コード化配列を含むウイルスゲノムを含む、弱毒化ウイルス。
【請求項2】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.05少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項3】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.1少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項4】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親タンパク質コード化配列のコドン対バイアスよりも少なくとも約0.2少ないコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項5】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.05以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項6】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.1以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項7】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.3以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項8】
前記改変タンパク質コード化配列は、約−0.4以下のコドン対バイアスを有する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項9】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親ウイルスのタンパク質コード化配列と90%未満同一である、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項10】
前記改変タンパク質コード化配列は、前記親ウイルスのタンパク質コード化配列と80%未満同一である、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項11】
前記改変タンパク質コード化配列および前記親タンパク質コード化配列は、同一タンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項12】
前記改変タンパク質コード化配列は、天然単離株と約10アミノ酸以下だけ異なるタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項13】
前記改変タンパク質コード化配列は、天然単離株と約20アミノ酸以下だけ異なるタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項14】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約100ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項15】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約500ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項16】
前記改変タンパク質コード化配列は、少なくとも約1000ヌクレオチドの長さにわたり改変される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項17】
前記ウイルスは、動物または植物を感染させる、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項18】
前記動物はヒトである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項19】
前記ウイルスは、動物宿主における防御免疫応答を誘発する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項20】
前記改変タンパク質コード化配列の復帰は、宿主中で生育された場合実質的に阻害される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項21】
前記ウイルスは、DNA、RNA、2本鎖、または1本鎖ウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項22】
前記タンパク質コード化配列は、ポリタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項23】
前記ヌクレオチド配列は、キャプシドタンパク質をコード化する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項24】
前記ウイルスは、ポリオウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルス、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、伝染性気管支炎ウイルス、エボラウイルス、マールブルグウイルス、デング熱ウイルス、西ナイル熱ウイルス、エプスタインバーウイルス(EBV)、または黄熱病ウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項25】
前記ウイルスは、ポックスウイルス、ヘルペスウイルス、パピローマウイルス、またはアデノウイルスである、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項26】
前記弱毒化ポリオウイルスは、ポリオウイルス1型(Mahoney)、ポリオウイルス2型(Lansing)、ポリオウイルス3型(Leon)、1価経口ポリオワクチン(OPV)ウイルス、または3価OPVウイルスに由来する、請求項24に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項27】
ヌクレオチド置換が、前記改変タンパク質コード化配列全体に分布する、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項28】
前記ヌクレオチド置換は、前記改変タンパク質コード化配列の一部分に限定される、請求項1に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項29】
前記部分は、前記キャプシドの1つ以上のタンパク質をコード化する、請求項27に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項30】
前記ウイルスはピコルナウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項31】
前記ピコルナウイルスはポリオウイルスである、請求項30に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項32】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号4またはその一部分を含む、請求項31に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項33】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号6を含む、請求項31に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項34】
前記ピコルナウイルスはライノウイルスである、請求項30に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項35】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号30、または配列番号32、またはそれらの一部分を含む、請求項34に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項36】
前記ウイルスはオルソミクソウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項37】
前記オルソミクソウイルスは、インフルエンザウイルスである、請求項36に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項38】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号14、配列番号15、配列番号17、配列番号19、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号28、およびそれらの一部分のうちの1つ以上を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項39】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号23を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項40】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号15および配列番号21を含む、請求項37に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項41】
前記ウイルスはフラビウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項42】
前記フラビウイルスはデングウイルスである、請求項41に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項43】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号34を含む、請求項42に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項44】
前記ウイルスはレトロウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項45】
前記レトロウイルスはヒト免疫不全ウイルス(HIV)である、請求項44に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項46】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号36を含む、請求項45に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項47】
前記ウイルスはレオウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項48】
前記レオウイルスはロタウイルスである、請求項47に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項49】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号38および/または配列番号40を含む、請求項48に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項50】
前記ウイルスはコロナウイルスである、請求項1から29のうちのいずれか1項に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項51】
前記コロナウイルスは重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルスである、請求項50に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項52】
前記ウイルスゲノムの前記ヌクレオチド配列は、配列番号42を含む、請求項51に記載の弱毒化ウイルス。
【請求項53】
弱毒化ウイルスゲノムの作製方法であって、
a)親ウイルスのタンパク質コード化領域のヌクレオチド配列を取得するステップと、
b)前記ヌクレオチド配列のコドンを再編成して、
i)前記親ウイルスの前記コード領域と同一のアミノ酸配列をコード化し、
ii)前記親ウイルスの前記コード領域と比較して減少したコドン対バイアスを有する、変異ヌクレオチド配列を取得するステップと、
c)前記変異ヌクレオチド配列のすべてまたは一部を、前記親ウイルスの前記ヌクレオチド配列に置換するステップと、を含む、方法。
【請求項54】
前記コドンを再編成するステップは、同一アミノ酸をコード化するコドン対を無作為に選択および交換し、コドン対バイアスが前記交換により減少したかどうかを判定するステップを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ステップは、前記コドン対バイアスが所望の量減少するまで繰り返される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記ステップは、前記コドン対バイアスが最適値に、またはその近傍に収束するまで繰り返される、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
ステップ(a)および(b)はコンピュータ上で実行される、請求項53から56のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
ステップ(c)は、前記変異ヌクレオチド配列の新規合成により達成される、請求項53に記載の方法。
【請求項59】
ゲノム全体が前記合成されたDNAと置換される、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記ウイルスゲノムの一部分が、前記合成されたDNAと置換される、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記親ウイルスは天然単離株である、請求項49に記載の方法。
【請求項62】
前記親ウイルスは天然単離株の変異体である、請求項49に記載の方法。
【請求項63】
請求項53に記載の方法により作製される弱毒化ウイルスゲノムを宿主生物に挿入するステップを含み、それにより弱毒化ウイルスが産生される、弱毒化ウイルスの作製方法。
【請求項64】
請求項1から52のうちのいずれかの弱毒化ウイルスと、薬剤として許容される担体とを含む、対象における防御免疫応答を誘発するためのワクチン組成物。
【請求項65】
前記弱毒化ウイルスは、(i)感染細胞におけるウイルスタンパク質の合成およびプロセシングを実質的に変化させず、(ii)感染細胞当たり野生型ウイルスと類似した量のビリオンを産生し、および/または(iii)前記野生型ウイルスよりもかなり低いビリオン特異的感染性を呈する、請求項64に記載のワクチン組成物。
【請求項66】
前記弱毒化ウイルスは、宿主動物において、前記対応する野生型ウイルスと実質的に類似した免疫応答を誘発する、請求項64に記載のワクチン組成物。
【請求項67】
対象における防御免疫応答を誘起するための方法であって、前記対象に、予防上または治療上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項68】
前記対象は、病原性ウイルスに曝されている、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
ウイルス関連の疾病に罹患するのを予防するための方法であって、前記対象に、予防上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項70】
前記対象は、病原性ウイルスに曝されている、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
ウイルスに感染した対象におけるウイルス関連の疾病の発症を遅延させるか、またはその進行速度を遅らせるための方法であって、前記対象に、治療上有効な用量の請求項64に記載のワクチン組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項72】
前記対象に、少なくとも1つのアジュバントを投与するステップをさらに含む、請求項67から71のうちのいずれかに記載の方法。
【請求項73】
前記対象は、哺乳動物または鳥類である、請求項67から71のうちのいずれかに記載の方法。
【請求項74】
前記哺乳動物はヒトである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記鳥類は、家畜化された家禽種である、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記哺乳動物は、家畜化された家畜種である、請求項73に記載の方法。
【請求項77】
前記哺乳動物はウシである、請求項73に記載の方法。
【請求項78】
前記哺乳動物はブタである、請求項73に記載の方法。
【請求項79】
前記哺乳動物はヒツジである、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
前記哺乳動物はウマである、請求項73に記載の方法。
【請求項81】
前記哺乳動物は、外来性の動物園の動物である、請求項73に記載の方法。
【図1】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2a】
【図2b】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2010−523086(P2010−523086A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501289(P2010−501289)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/058952
【国際公開番号】WO2008/121992
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(509270225)ザ・リサーチ・ファウンデーション・オブ・ステート・ユニヴァーシティー・オブ・ニュー・ヨーク (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/058952
【国際公開番号】WO2008/121992
【国際公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(509270225)ザ・リサーチ・ファウンデーション・オブ・ステート・ユニヴァーシティー・オブ・ニュー・ヨーク (1)
【Fターム(参考)】
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