説明

ワクチン管理システム

【課題】予め設定されたワクチン接種予約を予約キャンセルに伴って発生する余剰ワクチンに基づいて自動更新する。
【解決手段】ワクチン管理システム100の接種予約策定装置3は、接種希望者が予約申込端末装置1から入力する予約申し込みデータと医療従事者が医療施設端末装置2から入力するワクチン情報に基づいて前記接種希望者に対するワクチン接種予約を設定する。そして、ワクチン接種予約が設定された接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、この予約キャンセルによって発生する余剰ワクチンに基づいてワクチン接種予約が設定されていない接種希望者の中から選抜した優先度の高い接種希望者に対して繰り上げ接種問い合わせデータを供給し、前記接種希望者による繰り上げ接種が可能な場合、この接種希望者を新たに追加することによりワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワクチン管理システムに係り、特に、予約キャンセル等に伴うワクチンの廃棄量を低減させることが可能なワクチン管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ワクチンは、感染症の予防を目的として人間等に接種される医薬品の1つであり、毒性を弱めた病原体をワクチンとして体内に注入することにより感染症に罹り難くする抗体が生体組織内に形成される。そして、我国でも各種のワクチン接種が従来から行なわれてきたが、近年では、インフルエンザA型に対する罹患防止を目的としたワクチン接種が特に注目されている。
【0003】
ところで、従来のワクチン接種予約において、ワクチン接種を行なう医療施設の医師や看護師等(以下では、医療従事者と呼ぶ。)は、接種希望者から電話回線を介して受信したワクチン接種の予約申し込み内容を予約台帳に記入すると共に、この予約申し込み内容と当該医療施設が有するワクチン量とに基づいて接種希望者のワクチン接種予約を設定し、更に、このワクチン接種予約に基づいた接種予約表を予約台帳において作成する。
【0004】
次いで、接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、前記接種希望者から予約キャンセルの連絡を受けた当該医療施設の医療従事者は、キャンセルされたワクチン接種予約を上述の予約台帳から削除すると共に前記予約キャンセルによって発生する余剰ワクチンの有無を判定する。そして、その判定結果において余剰ワクチンが発生する場合、ワクチン接種予約が設定されていない他の接種希望者に対して繰り上げ接種の可否を問い合わせ、この可否情報に基づいて予約台帳に作成された上述のワクチン接種予約表を更新する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から行なわれてきた上述のワクチン接種予約における医療従事者は、電話回線を介して接種希望者から供給される予約申し込み情報や予約キャンセル情報、更には、繰り上げ接種の可否情報等に基づいてワクチン接種予約表の作成や更新を行なわなくてはならないが、このような電話対応を行なう専属のオペレータを配置する医療施設は費用の面から皆無に等しく、従って、通常の医療行為を行なう医療従事者が兼務していた。又、接種希望者による予約キャンセルが発生した場合に要求される余剰ワクチン有無の判定や電話回線を介した接種希望者に対する繰り上げ接種可否の問い合わせ等も上述の医療従事者が行なわなくてはならなかった。このため、医療従事者の負荷は、ワクチン接種予約の業務により大幅に増大するのみならず記入漏れや誤記入等によりワクチン接種の実施に支障をきたす場合があった。
【0006】
又、ワクチン接種前における接種可否の確認も医療従事者の人手不足等により十分に行なうことが不可能であったため、接種希望者による予約キャンセルの有無がワクチン接種の当日まで判明せず、このような状態において予約キャンセルが発生する場合には、予約キャンセルに伴って発生した余剰ワクチンは廃棄せざるを得ないという問題点を有していた。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、予め設定されたワクチン接種予約を予約キャンセルに伴って発生する余剰ワクチンに基づいてワクチン接種の追加予約を自動的に行なうことにより、医療従事者の負担を増大させることなくワクチンの廃棄量を低減させ高リスクの接種希望者に対するワクチン接種を優先的に実施することが可能なワクチン管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のワクチン管理システムは、接種希望者の予約申し込みデータを入力する予約入力手段と、ワクチン情報を入力するワクチン情報入力手段と、前記予約申し込みデータ及び前記ワクチン情報に基づいて接種希望者に対するワクチン接種予約を設定する接種予約設定手段とを備え、前記接種予約設定手段は、前記接種希望者による予約キャンセルに基づいてワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、予め設定されたワクチン接種予約を予約キャンセル等に伴って発生する余剰ワクチンに基づいてワクチン接種の追加予約を自動的に行なうことが可能となる。このため、高リスクの接種希望者に対するワクチン接種を優先的に行ない、更に、ワクチンの廃棄量を低減させることが可能なワクチン接種予約を医療従事者の負担を増大させることなく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例におけるワクチン管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例の予約申込端末装置において入力される予約申し込みデータの具体例を示す図。
【図3】同実施例の予約申込端末装置における医療情報の入力方法を示す図。
【図4】同実施例の医療施設端末装置において入力されるワクチン情報の具体例を示す図。
【図5】同実施例の優先度設定において用いられる優先度レベル設定用データの具体例を示す図。
【図6】同実施例の優先度設定部において生成される接種希望者の優先度一覧データを示す図。
【図7】同実施例の予約データ生成部によって生成される医療施設予約一覧データの具体例を示す図。
【図8】同実施例の予約データ生成部によって生成される接種前確認データの具体例を示す図。
【図9】同実施例の予約データ生成部によって生成される繰り上げ接種問い合わせデータの具体例を示す図。
【図10】同実施例におけるワクチン接種予約の設定/更新手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0012】
以下に述べる本実施例のワクチン管理システムは、ネットワークを介して接続された予約申込端末装置、医療施設端末装置及び接種予約策定装置を有し、前記接種予約策定装置は、接種希望者が予約申込端末装置から入力する予約申し込みデータ(接種希望者情報及び接種情報)と医療従事者が医療施設端末装置から入力するワクチン情報(ワクチン入荷情報及びワクチン開封情報)に基づいて前記接種希望者に対するワクチン接種予約を医療施設単位で設定する。そしてワクチン接種予約が設定された接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、この予約キャンセルによって発生する余剰ワクチンに基づいてワクチン接種予約が設定されていない接種希望者の中から選抜した高リスクの接種希望者に対して繰り上げ接種の可否を問い合わせる繰り上げ接種問い合わせデータを供給し、前記接種希望者による繰り上げ接種が可能な場合、この接種希望者を新たに追加することによって更新したワクチン接種予約に基づいて当該医療施設におけるワクチン接種を実行する。
【0013】
尚、本実施例においてワクチン接種の予約申し込みを入力する予約申込端末装置、ワクチン情報を入力する医療施設端末装置及びワクチン接種予約の設定/更新を行なう接種予約策定装置はネットワークを介して接続されている場合について述べるが、これに限定されるものではなく、例えば、医療施設端末装置及び接種予約策定装置は、同一の医療施設に設置されていても構わない。
【0014】
(装置の構成)
本発明の実施例におけるワクチン管理システムの構成と機能につき図1乃至図9を用いて説明する。
【0015】
図1は、本実施例におけるワクチン管理システムの全体構成を示すブロック図であり、このワクチン管理システム100は、接種希望者の居宅等に設置された複数の予約申込端末装置1(1−1乃至1−N)と、病院や診療所等の医療施設に設置された複数の医療施設端末装置2(2−1乃至2−M)と、ワクチン管理センター等に設置され、接種希望者に対するワクチン接種予約の設定及び更新を行なうと共にこのワクチン接種予約に基づいて各種の予約データを生成する接種予約策定装置3を備え、予約申込端末装置1及び医療施設端末装置2は、ネットワーク4を介して接種予約策定装置3と接続されている。
【0016】
予約申込端末装置1(1−1乃至1−N)は、接種予約策定装置3に対する予約申し込みデータの送信と接種予約策定装置3から供給される各種予約データの表示を行なう機能を有し、予約入力部11、予約情報表示部12及び送受信部13を備えている。
【0017】
予約入力部11は、例えば、操作パネル上にキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン、入力ボタン等の入力デバイスを備え、接種希望者は、これらの入力デバイスを用いて接種予約策定装置3に対するワクチン接種の予約申し込みを行なう。
【0018】
図2は、予約入力部11において入力される予約申し込みデータの具体例を示したものであり、ワクチン接種の予約申し込みデータは、例えば、図2(a)に示すような接種希望者の氏名、ID、住所、電話番号、メールアドレス、性別、生年月日、年齢、疾患名や病歴等の医療情報が示された接種希望者情報と、図2(b)に示すようなワクチン名、ワクチンの種類、希望接種日時、希望医療施設名等が示された接種情報を有している。特に、接種希望者情報に示された年齢や医療情報は後述するワクチン接種の優先度を設定する際に用いられる重要な情報であり、この医療情報の入力は、例えば、図3に示すように予約申込端末装置1の予約情報表示部12に一覧表示された各種疾患名の中から該当する疾患名を予約入力部11の入力デバイスを用いて選択することにより行なわれる。
【0019】
即ち、予約入力部11の入力デバイスを用いた接種希望者情報及び接種情報の入力は、予約入力部11から入力された要求信号に基づいて予約情報表示部12に表示される所定フォーマットの予約申し込みシートを用いて行なわれる。
【0020】
図1へ戻って、予約申込端末装置1の予約情報表示部12は、液晶モニタあるいはCRTモニタを備え、予約入力部11において接種希望者が入力する上述の予約申し込みデータ、この予約申し込みデータ及び医療施設端末装置2から入力されるワクチン情報に基づいて接種予約策定装置3が生成した接種希望者の予約データ(以下では、接種希望者予約データと呼ぶ。)、接種前日等において接種予約策定装置3から自動的に供給される接種前確認データ、更には、他の接種希望者による予約キャンセルに伴って接種予約策定装置3から供給される繰り上げ接種問い合わせデータ等の表示を行なう。
【0021】
送受信部13は、接種予約策定装置3に対する各種情報の送受信をネットワーク4を介して行なうためのインターフェースであり、予約入力部11において入力されたワクチン接種の予約申し込みデータ(即ち、接種希望者情報及び接種情報)を接種予約策定装置3に対して送信し、接種予約策定装置3からネットワーク4を介して供給された上述の接種希望者予約データ、接種前確認データ及び繰り上げ接種問い合わせデータを受信して予約情報表示部12へ供給する。
【0022】
尚、上述の予約申込端末装置1として、通常、接種希望者の居宅等に設けられインターネット(ネットワーク4)に接続されたパーソナルコンピュータや接種希望者が所有する携帯電話等のモバイル端末装置が好適であるが、特に限定されない。
【0023】
次に、医療施設端末装置2(2−1乃至2−M)は、接種予約策定装置3に対するワクチン情報の送信と接種予約策定装置3から供給される医療施設単位の予約一覧データ(以下では、医療施設予約一覧データと呼ぶ。)を表示する機能を有し、ワクチン情報入力部21、予約情報表示部22及び送受信部23を備えている。
【0024】
ワクチン情報入力部21は、例えば、操作パネル上にキーボード、トラックボール、マウス、選択ボタン、入力ボタン等の入力デバイスを備え、医療施設の医療従事者は、これらの入力デバイスを用いてワクチンの入荷情報や開封情報をワクチン情報として入力する。図4は、ワクチン情報入力部21において入力されるワクチン情報(ワクチン入荷情報及びワクチン開封情報)の具体例を示したものであり、例えば、ワクチン入荷情報として図4(a)に示すようなワクチンID、ワクチン名、ワクチンの種類、入荷日、入荷アンプル数(所定量のワクチンが封入された容器の数)等が入力され、ワクチン開封情報として図4(b)に示すようなワクチンID、ワクチン名、ワクチンの種類、開封予定日及び保証期間等が入力される。
【0025】
再び図1へ戻って、医療施設端末装置2の予約情報表示部22は、液晶モニタあるいはCRTモニタを備え、ワクチン情報予約部21において入力された上述のワクチン情報や接種予約策定装置3において生成されネットワーク4を介して供給された当該医療施設の医療施設予約一覧データを表示する。
【0026】
送受信部23は、接種予約策定装置3に対する各種情報の送受信をネットワーク4を介して行なうためのインターフェースであり、ワクチン情報入力部21において入力されたワクチン情報(即ち、ワクチン入荷情報及びワクチン開封情報)を接種予約策定装置3に対して送信し、接種予約策定装置3からネットワーク4を介して供給された医療施設予約一覧データを受信して予約情報表示部22へ供給する。
【0027】
次に、接種予約策定装置3は、送受信部31、データ登録部32、優先度設定部33、接種予約設定部34、予約データ生成部35、余剰ワクチン検出部36、表示部37及びシステム制御部38を備えている。
【0028】
送受信部31は、予約申込端末装置1及び医療施設端末装置2に対する各種情報の送受信をネットワーク4を介して行なうためのインターフェースであり、予約申込端末装置1から供給された予約申し込みデータ(接種希望者情報及び接種情報)や医療施設端末装置2から供給されたワクチン情報(ワクチン入荷情報及びワクチン開封情報)をデータ登録部32へ供給する。又、予約データ生成部35において生成された接種希望者予約データ、接種前確認データ及び繰り上げ接種問い合わせデータを予約申込端末装置1へ、医療施設予約一覧データを医療施設端末装置2へ夫々供給する。
【0029】
データ登録部32は、図示しない記憶回路を備え、ネットワーク4及び接種予約策定装置3の送受信部31を介して予約申込端末装置1から供給された予約申し込みデータ及び医療施設端末装置2から供給されたワクチン情報を前記記憶回路に保存することによりこれらのデータに対する登録を行なう。
【0030】
次に、優先度設定部33は、予約申込端末装置1から供給された予約申し込みデータの接種希望者情報に含まれている接種希望者の年齢や医療情報に基づいてワクチン接種の優先度を設定する機能を有し、図示しないデータ処理部と優先度データ記憶部を備えている。前記優先度データ記憶部には、例えば、優先度の重み係数(優先度係数)が接種希望者の年齢や疾患名に対応させて予め設定された優先度レベル設定用データが予め保管され、更に、この優先度レベル設定用データと接種希望者の年齢及び医療情報に基づいて前記データ処理部が生成した接種希望者の優先度一覧データが保存される。
【0031】
一方、前記データ処理部は、前記優先度データ記憶部に予め保管された優先度レベル設定用データを読み出し、予約申込端末装置1から供給された予約申し込みデータに示されている接種希望者の年齢及び医療情報と前記優先度レベル設定用データとを対応させることにより年齢及び疾患名の各々に対する優先度レベルを設定する。そして、これらの優先度レベルの合計点に基づいて当該接種希望者に対するワクチン接種の優先度を設定する。
【0032】
図5は、ワクチン接種の優先度設定に用いられる優先度レベル設定用データの具体例を、図6は、前記優先度レベル設定用データを用いて設定された優先度レベルの合計点に基づく接種希望者の優先度一覧データを示している。
【0033】
図5の優先度レベル設定用データでは、接種希望者の年齢及び疾患名の各々に対してワクチン接種の重要度を示す優先度係数が予め設定されている。そして、例えば、予約申込端末装置1から供給された予約申し込みデータの医療情報において当該接種希望者「東芝太郎」が小児疾患を有している場合、前記データ処理部は、「年齢(2才)」に対する優先度レベル「10」と「小児疾患」に対する優先度レベル「9」との合計点(優先度レベル合計点)「19」を算出する。
【0034】
一方、図6は、上述の接種希望者「東芝太郎」及び他の接種希望者に対して算出された優先度レベル合計点に基づき優先度設定部33のデータ処理部が生成した優先度一覧データの具体例であり、例えば、所定期間内に予約申込端末装置1において「インフルエンザA型(新型)」の予約申し込みを行なった複数の接種希望者に対する優先度が上述の優先度レベル合計点に基づいて設定される。更に、この優先度一覧データには、予約申し込みデータに示された希望医療施設名や希望接種日時等が付加される。
【0035】
尚、優先度一覧データの生成は、接種希望者が希望する医療施設単位で行なってもよいが、図6に示すように、所定期間内に予約申し込みを行なった全ての接種希望者に対し一括して行なってもよい。
【0036】
次に、図1に示した接種予約策定装置3の接種予約設定部34は、上述の優先度設定部33から供給された接種希望者の優先度一覧データ及び医療施設端末装置2から供給されデータ登録部32に登録されたワクチン開封情報に基づいて接種希望者に対するワクチン接種予約を医療施設単位で設定する。
【0037】
例えば、医療施設「××病院」の医療施設端末装置2から供給されるワクチン開封情報(図4(b)参照)において20人分のインフルエンザA型ワクチンが封入されたアンプルの開封予定日が2009年12月11日の場合、接種予約設定部34は、優先度設定部33が設定した接種希望者の優先度が高い方から医療施設「××病院」でのワクチン接種を希望する20人の接種希望者を選抜し、更に、前記接種希望者の各々に対して予定接種時刻を割り振ることにより医療施設「××病院」において2009/12/11〜12/13に実施される「インフルエンザA型(新型)」のワクチン接種予約を設定する。
【0038】
尚、この場合のワクチン接種予約は、開封されたワクチンの保障期間に基づいて設定され、例えば、図4(b)に示すような3日間の保障期間を有するワクチンを接種する場合には、上述のような20人分のワクチン接種を3日間で行なうワクチン接種予約が可能となる。
【0039】
一方、上述のワクチン接種予約に基づいたワクチン接種が実施される前にこのワクチン接種予約に含まれている一人あるいは複数の接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、接種予約設定部34は、当該ワクチン接種予約に含まれていない接種希望者の中から優先度が高く、しかも繰り上げ接種が可能な接種希望者を選抜し、これらの接種希望者を含めたワクチン接種予約を新たに設定(更新)する。
【0040】
予約データ生成部35は、上述の接種予約設定部34が医療施設端末装置2を有する医療施設の各々に対して設定したワクチン接種予約に基づいて医療施設単位の予約一覧データ(医療施設予約一覧データ)及び接種希望者単位の予約データ(接種希望者予約データ)を生成する。そして、医療施設予約一覧データは対応する医療施設端末装置2へ供給され、接種希望者予約データは対応する接種希望者の予約申込端末装置1へ供給される。
【0041】
次に、接種予約設定部34によって設定あるいは更新されたワクチン接種予約に基づいて予約データ生成部35が生成し医療施設「××病院」に対して供給する医療施設予約一覧データの具体例を図7に示す。
【0042】
この医療施設予約一覧データには、接種予約設定部34が、図6の優先度一覧データに示された接種希望者の中から選抜した高い優先度を有し「××病院」でのワクチン接種を2009/12/11〜12/13において希望する接種希望者の氏名が示され、更に、予約申し込みデータに記載されている希望接種日時を考慮して設定した予定接種日時(予定接種日及び予定接種時刻)や接種前確認の実施状況(実施の有無)及び確認結果(予約キャンセルの有無)が各々の接種希望者に対して示される。
【0043】
一方、接種希望者氏名、ワクチンの種類、予定接種日時及びワクチン接種が行われる医療施設名等の情報は、所定フォーマットの接種希望者予約データとして当該接種希望者の予約申込端末装置1へ供給される。
【0044】
又、予約データ生成部35は、現在時刻を示すタイマーを有し、このタイマーの日時情報と上述の接種希望者予約データあるいは医療施設予約一覧データに示された予定接種日時とを比較する。そして、予定接種日時より所定時間(例えば24時間)先行するタイミングにおいて生成した図8に示すような接種前確認データを当該接種希望者の予約申込端末装置1へ供給することにより、接種希望者予約データに定められた予定接種日時におけるワクチン接種の可否を確認する。
【0045】
更に、上述の確認において接種希望者による予約キャンセルが発生し後述の余剰ワクチン検出部36によって新たな接種希望者に対する繰り上げ接種が可能と判断された場合、予約データ生成部35は、図9に示すような繰り上げ接種の可否を問う繰り上げ接種問い合わせデータを生成し、上述の接種希望者予約データに含まれていない接種希望者の中から選抜した優先度の高い接種希望者の予約申込端末装置1へ供給する。
【0046】
一方、図1に示した接種予約策定装置3の余剰ワクチン検出部36は、上述の確認において接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、あるいは、この確認が行なわれる前に接種希望者による自発的な予約キャンセルが発生した場合、予約申込端末装置1からネットワーク4を介して供給される予約キャンセルの情報を受信する。そして、この予約キャンセルによって発生する余剰ワクチンを検出し、更に、その検出結果に基づいて新たな接種希望者に対する繰り上げ接種の可否を判定する。
【0047】
次に、図1に示した表示部37は、図示しない液晶モニタあるいはCRTモニタを備え、接種予約設定部34が設定したワクチン接種予約に基づいて予約データ生成部35が生成した上述の医療施設予約一覧データや接種希望者予約データを表示する。即ち、接種予約策定装置3の操作者は、表示部37に表示された上述の予約データを観察することにより接種予約設定部34におけるワクチン接種予約の状況をモニタリングすることができる。
【0048】
システム制御部38は、接種予約策定装置3が有する上述の各ユニットを統括的に制御し、予約申込端末装置1から供給されたワクチン接種の予約申し込みデータ及び医療施設端末装置2から供給されたワクチン情報に基づくワクチン接種予約の設定及び更新やこのワクチン接種予約に基づく医療施設予約一覧データ及び接種希望者予約データの生成等を実行させる。
【0049】
(ワクチン接種予約の設定/更新手順)
次に、本実施例におけるワクチン接種予約の設定/更新手順につき図10に示したフローチャートに沿って説明する。尚、以下では、説明を簡単にするために予約申込端末装置1(1−1乃至1−N)と接種予約策定装置3との間のデータ送受信及び医療施設端末装置2(2−1乃至2−M)と接種予約策定装置3との間のデータ送受信における送受信部13、送受信部23、ネットワーク4及び送受信部31の記載は省略する。
【0050】
接種予約策定装置3によるワクチン接種予約の設定に先立ち、ネットワーク4を介して接種予約策定装置3と接続された医療施設端末装置2の医療従事者は、ワクチン情報入力部21に備えられた入力デバイスを用いて図4に示すようなワクチン入荷情報及びワクチン開封情報をワクチン情報として入力し、入力されたワクチン情報は、接種予約策定装置3のデータ登録部32に保存(登録)される(図10のステップS1)。
【0051】
一方、ネットワーク4を介して接種予約策定装置3と接続された予約申込端末装置1の接種希望者は、予約入力部11に備えられた入力デバイスを用いて図2及び図3に示すようなワクチン接種の予約申し込みデータを入力し、入力された予約申し込みデータも上述のワクチン情報と同様に接種予約策定装置3のデータ登録部32に登録される(図10のステップS2)。
【0052】
所定期間内に予約申込端末装置1から供給された複数からなる予約申し込みデータの登録が終了したならば、接種予約策定装置3の優先度設定部33は、自己の優先度データ記憶部に予め保管されていた優先度設定用データを読み出し、この優先度設定用データとデータ登録部32から読み出した予約申し込みデータの医療情報とを対比させることにより優先度レベルを疾患名単位で設定し、これらの優先度レベルの合計点(優先度レベル合計点)に基づいて接種希望者に対するワクチン接種の優先度を設定する(図10のステップS3)。
【0053】
次いで、接種予約設定部34は、優先度設定部33から供給された接種希望者の優先度一覧データとデータ登録部32から読み出したワクチン開封情報の開封予定日及び保障期間とに基づいて前記優先度一覧データに示された優先度が高い接種希望者を医療施設単位で選抜し、これらの接種希望者に対してワクチン接種予約を設定する。(図10のステップS4)。
【0054】
医療施設端末装置2が設置された医療施設に対するワクチン接種予約が終了したならば、予約データ生成部35は、接種予約設定部34によって設定された医療施設毎のワクチン接種予約に基づいて医療施設単位のワクチン接種予約データ(医療施設予約一覧データ)及び接種希望者単位のワクチン接種予約データ(接種希望者予約データ)を生成する。そして、生成された医療施設予約一覧データは対応する医療施設端末装置2の予約情報表示部22に表示され、接種希望者予約データは対応する予約申込端末装置1の予約情報表示部12に表示される(図10のステップS5)。
【0055】
次に、接種予約策定装置3の予約データ生成部35は、上述の接種希望者予約データに示された予定接種日時と予約データ生成部35が有するタイマーの日時とを比較することにより前記ワクチン接種日時より所定時間先行するタイミングにおいて接種前確認データを生成し、この接種前確認データを当該接種希望者の予約申込端末装置1へ供給することにより接種希望者予約データにおいて定められた予定接種日時におけるワクチン接種の可否を確認する(図10のステップS6)。
【0056】
そして、上述の確認において接種希望者による予約キャンセルが発生した場合、あるいは、この確認が行なわれる前に同様の予約キャンセルが発生した場合、予約申込端末装置1からネットワーク4を介して予約キャンセルの情報を受信した接種予約策定装置3の余剰ワクチン検出部36は、この予約キャンセルによって発生する余剰ワクチンを検出し、その検出結果に基づいて新たな接種希望者に対する繰り上げ接種の可否を判定する(図10のステップS7)。
【0057】
そして、余剰ワクチン検出部36によって繰り上げ接種が可能と判定された場合、予約データ生成部35は、余剰ワクチン検出部36から供給された判定結果に基づいて繰り上げ接種の可否を問う所定フォーマットの繰り上げ接種問い合わせデータを生成する。そして、上述のステップS4において設定されたワクチン接種予約に含まれていない接種希望者の中から選抜した優先度の高い接種希望者の予約申込端末装置1へ供給する(図10のステップS8)。
【0058】
次いで、予約申込端末装置1の予約情報表示部12に表示された繰り上げ接種問い合わせデータを観測した上述の接種希望者は、繰り上げ接種の可否を示す可否データを予約申込端末装置1の予約入力部11において入力し、入力された可否データは、接種予約策定装置3のシステム制御部38へ供給される。このとき、前記可否データにおいて繰り上げ接種が不可能な旨が示されている場合、この可否データをシステム制御部38から供給された予約データ生成部35は、上述と同様の手順により未だワクチン接種予約が設定されていない接種希望者の中から優先度の高い接種希望者の予約申込端末装置1に対し繰り上げ接種問い合わせデータを供給する。そして、繰り上げ接種が可能な接種希望者からの回答が得られるまで繰り上げ接種問い合わせデータの生成と新たに選抜した接種希望者の予約申込端末装置1に対する前記繰り上げ接種問い合わせデータの供給が繰り返し行なわれる(図10のステップS8)。
【0059】
一方、予約申込端末装置1からシステム制御部38へ供給された前記可否データにおいて繰り上げ接種が可能な旨が示されている場合、この可否データをシステム制御部38から供給された接種予約設定部34は、上述のステップS4において選抜した接種希望者に繰り上げ接種が可能な接種希望者を追加することによりワクチン接種の追加予約を行なう(図10のステップS9)。
【0060】
次いで、予約データ生成部35は、接種予約設定部34によって更新されたワクチン接種予約に基づいて医療施設予約一覧データ及び接種希望者予約データを更新し、更新された医療施設予約一覧データは医療施設端末装置2の予約情報表示部22において、又、接種希望者予約データは予約申込端末装置1の予約情報表示部12において夫々表示される(図10のステップS10)。
【0061】
医療施設予約一覧データ及び接種希望者予約データの更新が終了したならば、医療施設端末装置2が設置された医療施設の医療従事者は、ステップS1において入力したワクチン情報に基づいて所定のアンプルを開封し、更新された医療施設予約一覧データに基づいて接種希望者に対するワクチン接種を実施する(図10のステップS11)。
【0062】
尚、ステップS6の接種前確認等において予約キャンセルの発生が無い場合、あるいは、ステップS7における余剰ワクチンの検出において繰り上げ接種に十分な余剰ワクチンが検出されなかった場合にはステップS5において生成された医療施設予約一覧データに基づいて接種希望者に対するワクチン接種が実施される(図10のステップS11)。
【0063】
一方、ステップS8に示した繰り上げ接種の問い合わせによる新たな接種希望者の追加が不可能な場合、ステップS7において検出された余剰ワクチンは廃棄される。このとき、その廃棄情報は、医療施設端末装置2の予約情報表示部22等により当該医療施設の医療従事者に通知され、更に、医療施設端末装置2が備えた図示しない記憶回路等に保存される。
【0064】
以上述べた本発明の実施例によれば、予め設定されたワクチン接種予約を予約キャンセル等に伴って発生する余剰ワクチンに基づいてワクチン接種の追加予約を自動的に行なうことが可能となる。このため、高リスクの接種希望者に対するワクチン接種を優先的に行ない、更に、ワクチンの廃棄量を低減させることが可能なワクチン接種予約を医療従事者の負担を増大させることなく設定することができる。
【0065】
特に、上述の実施例によれば、予約申し込みの受付(登録)やワクチン接種予約の設定、確認及び更新が自動的に行なわれるため、医療従事者の負担が大幅に軽減されるのみならずワクチン接種予約における記入漏れや誤記入等を低減することが可能となる。又、余剰ワクチンをリアルタイムで監視することができるため、一旦開封したワクチンを最大限に有効活用することができる。更に、高リスクの接種希望者に対するワクチン接種予約を優先的に行なうことができるため、接種遅れに起因して前記接種希望者が重症化するケースを低減させることができる。
【0066】
一方、ワクチン接種予約が設定された接種希望者に対して予定接種日時におけるワクチン接種の可否を問う事前確認が自動的に行なわれ、この確認において予約キャンセルが発生する場合には、当該予定接種日時におけるワクチン接種が可能な接種希望者を新たに追加したワクチン接種の追加予約を容易に行なうことができるため、予約キャンセルに起因したワクチンの廃棄を防止することができる。
【0067】
又、接種予約策定装置によって設定されたワクチン接種予約は、接種希望者予約データ及び医療施設予約一覧データとして対応する予約申込端末装置や医療施設端末装置に自動送信されるため、予約申込端末装置の接種希望者や医療施設端末装置の医療従事者は、予約内容を迅速かつ正確に把握することができる。
【0068】
尚、検出された余剰ワクチンの情報は、医療施設端末装置等において保存(登録)されるため、開封されたワクチンの残量管理を容易かつ正確に行なうことが可能となる。
【0069】
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、ワクチン接種予約が設定された接種希望者(接種予定者)による予約キャンセルが発生した場合、予約申し込みを既に行ない未だワクチン接種予約が設定されていない接種希望者の中から選抜した優先度の高い接種希望者に対して繰り上げ接種問い合わせデータを供給する場合について述べたが、予約キャンセル発生時に行なわれる新たな接種希望者を募る方法は上述の方法に限定されない。
【0070】
例えば、接種予約策定装置3の予約データ生成部35は、医療施設単位あるいは所定区域内の全医療施設におけるワクチン予約状況を一覧表示した予約状況一覧データを新たに生成し、既に予約申し込みを行ない未だワクチン接種予約が設定されていない接種希望者あるいは予約申し込みを未だ行なっていない接種希望者の予約申込端末装置から供給される要求信号に基づいて前記予約状況一覧データを供給してもよい。この場合、余剰ワクチンの廃棄防止に貢献した上述の新たな接種希望者に対しては、次回以降のワクチン接種を優先的に行なうことが可能な特典を設定しても構わない。
【0071】
又、医療施設における上述の予約状況一覧データや余剰ワクチンに関する情報を通常の放送用電波を用いて家庭内に設置されたTVモニタ等の端末装置へ供給することにより接種希望者に対する報知を行なってもよい。
【0072】
一方、上述の実施例における予約データ生成部35は、生成した接種希望者予約データ及び医療施設予約一覧データを、対応する予約申込端末装置1及び医療施設端末装置2に対して直接供給する場合について述べたが、データ登録部32に一旦保存した接種希望者予約データ及び医療施設予約一覧データを、予約申込端末装置1及び医療施設端末装置2によって読み出しても構わない。
【0073】
又、上述の実施例では、医療施設端末装置2(2−1乃至2−M)が設置されている医療施設と独立したワクチン管理センターに設置された接種予約策定装置3について述べたが、接種予約策定装置3は、上述の医療施設の何れかに設置されていてもよい。
【0074】
更に、優先度設定部33は、図6に示したように所定期間内に予約申し込みを行なった全ての接種希望者に対する優先度一覧データを生成してもよいが、接種希望者が希望する医療施設単位で生成してもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…予約申込端末装置
11…予約入力部
12…予約情報表示部
13…送受信部
2…医療施設端末装置
21…ワクチン情報入力部
22…予約情報表示部
23…送受信部
3…接種予約策定装置
31…送受信部
32…データ登録部
33…優先度設定部
34…接種予約設定部
35…予約データ生成部
36…余剰ワクチン検出部
37…表示部
38…システム制御部
4…ネットワーク
100…ワクチン管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接種希望者の予約申し込みデータを入力する予約入力手段と、
ワクチン情報を入力するワクチン情報入力手段と、
前記予約申し込みデータ及び前記ワクチン情報に基づいて接種希望者に対するワクチン接種予約を設定する接種予約設定手段とを備え、
前記接種予約設定手段は、前記接種希望者による予約キャンセルに基づいてワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とするワクチン管理システム。
【請求項2】
前記接種予約設定手段は、前記ワクチン接種予約において設定された第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記ワクチン接種予約において設定されていない第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項1記載のワクチン管理システム。
【請求項3】
前記予約入力手段によって入力された前記予約申し込みデータに含まれる前記接種希望者の年齢あるいは医療情報の少なくとも何れかに基づいてワクチン接種の優先度を設定する優先度設定手段を備え、前記接種予約設定手段は、前記予約申し込みデータ及び前記ワクチン情報と前記ワクチン接種の優先度とに基づいて前記接種希望者に対するワクチン接種予約を設定することを特徴とする請求項1記載のワクチン管理システム。
【請求項4】
前記接種予約設定手段は、前記ワクチン接種予約において設定された第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記ワクチン接種予約において設定されていない複数からなる接種希望者の中から選抜した前記ワクチン接種の優先度が高い第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項3記載のワクチン管理システム。
【請求項5】
前記予約キャンセルに伴って発生する余剰ワクチンを検出する余剰ワクチン検出手段を備え、前記接種予約設定手段は、前記余剰ワクチンの検出結果に基づいて前記第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載したワクチン管理システム。
【請求項6】
前記接種予約設定手段が設定した前記ワクチン接種予約に基づいて前記接種希望者の予約情報を示す接種希望者予約データ及び医療施設におけるワクチン接種の予約情報を示す医療施設予約一覧データを生成する予約データ生成手段と、前記接種希望者予約データを前記接種希望者に対して表示する第1の予約情報表示手段及び前記医療施設予約一覧データを前記医療施設の医療従事者に対して表示する第2の予約情報表示手段とを更に備えたことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載したワクチン管理システム。
【請求項7】
前記予約データ生成手段は、前記第1の接種希望者に対するワクチン接種可否の接種前確認を目的として生成した接種前確認データを前記第1の接種希望者に対して供給し、この接種前確認により複数からなる前記第1の接種希望者の何れかによる予約キャンセルが発生した場合、前記接種予約設定手段は、前記第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項6記載のワクチン管理システム。
【請求項8】
前記第1の接種希望者の何れかによる予約キャンセルが発生した場合、前記予約データ生成手段は、繰り上げ接種の可否を問う繰り上げ接種問い合わせデータを生成して前記第2の接種希望者に対し供給し、前記接種予約設定手段は、前記繰り上げ接種問い合わせデータの問い合わせ結果に基づいて前記第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項7記載のワクチン管理システム。
【請求項9】
前記予約データ生成手段は、前記第2の接種希望者から供給される要求信号に従って生成した医療施設の予約状況一覧データを前記第2の接種希望者に対して供給し、前記接種予約設定手段は、前記予約状況一覧データに基づいて前記第2の接種希望者が供給する予約申し込み情報に基づき、前記第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項7記載のワクチン管理システム。
【請求項10】
前記接種予約設定手段が設定した前記ワクチン接種予約に基づいて医療施設における予約状況一覧データを生成する予約データ生成手段を備え、前記予約データ生成手段は、生成した前記予約状況一覧データを通常の放送用電波を用いて前記第2の接種希望者が有するTVモニタ等の端末装置へ供給し、前記接種予約設定手段は、前記予約状況一覧データに基づいて前記第2の接種希望者が供給する予約申し込み情報に基づき、前記第1の接種希望者に対するワクチン接種に前記第2の接種希望者に対するワクチン接種を追加することにより前記ワクチン接種の追加予約にかかる処理を行なうことを特徴とする請求項2又は請求項4に記載したワクチン管理システム。
【請求項11】
前記予約入力手段を有する予約申し込み端末装置と、前記ワクチン情報入力手段を有する医療施設端末装置と、前記接種予約設定手段を有する接種予約策定装置はネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項1記載のワクチン管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−221774(P2011−221774A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−89899(P2010−89899)
【出願日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)