ワンタッチ式の折り畳みテント
本発明はワンタッチ式の折り畳みテントに関するもので、特に、テントの上部中央にポールを展開及び折曲するための連結体を設け、ポールの上段を中央連結体にヒンジ結合して、連結体の操作によって全体のポールが同時に展開及び折曲するように改良したワンタッチ式の折り畳みテントに関するものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワンタッチ式の折り畳みテントに関するもので、特に、テントの上部中央にポールを展開及び折曲させるための連結体を設け、ポールの上段を中央連結体にヒンジ結合し、連結体の操作によって全てのポールが同時に展開及び折曲するように改良したワンタッチ式の折り畳みテントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、テントは底、側面、及び上部を連結する布と、これらを特定形態に維持するためのポールとからなる。テントはキャンピング、山登り、釣りなどのようなレジャー活動中に寝たり、風雨を避けたり、陽光を避けるための装備として広く使用している。
【0003】
このようなテントは、設置した状態の模様と、折り畳み方式と、骨組構造などによって様々な形態に分類する。最近は、向上した便宜性を有するワンタッチ式の折り畳みテントの使用が増加している。
【0004】
ワンタッチ式の折り畳みテントは傘式テントとも呼ばれ、韓国実用新案登録第20-315843号(スナップスルーを利用した自動テント)、実用新案登録第20-317335(底布が脱着可能になっているワンタッチ式テント)に開示されている。
【0005】
前述した従来のワンタッチ式の折り畳みテントにおいて、主要なポールの折曲構造を見ると、複数のフレームポールを、屋根の中央に位置する一つの連結体に集中して連結し、その内部の下には各々のフレームポールを支持して押し上げるための複数の補助ポールを備えている。
【0006】
しかし、従来のテントはフレームポールと補助ポールを使用して傘状に支持して押し上げる構造であるため、折曲部分が多く、それによって、折曲点で故障が多くて重量が重い。テントが一定のドーム状を維持し、堅固に支持するためにはポールが弧状で、且つ適当に湾曲しなければならない。しかし、従来のワンタッチ式テントでは、連結体からその下の補助ポールの連結部分まで必ず一定の高さを保障しなければならない。したがって、ポールを弧状に十分に湾曲するための空間が不足してポールを所望の弧状に十分に湾曲できない短所がある。
【0007】
したがって、テント布が常に緊張した状態を維持できない。
【0008】
テント布が緩い状態である時は、多くの風の抵抗を受けるので、結果として揺らぎやすい。
【0009】
従来のワンタッチ式テントは、ワンタッチを実現させる連結体を備えているが、その連結体の操作が難しかったり面倒であるため、実用上多くの問題がある。
【0010】
なお、従来のワンタッチ式テントは殆ど中央の連結体を操作してポールを展開、または折曲することが可能である。したがって、中央部分を容易に操作するためにはテントの規模を大型にするのが不可能である。即ち、テントを大型にした場合、テントの縁で上部中央の中央連結体を操作することは、あまりにも高く遠いため、所望の操作がほとんど不可能である。
【0011】
一方、従来のワンタッチ式の折り畳みテントにおいてポールは、その関節部分において次のような短所を有する。
【0012】
従来のポールの折曲構造は、韓国実用新案登録出願第1988-0014238号(ワンタッチ式ドーム状テントにおける下部関節の折曲防止装置)、韓国実用新案登録出願第1991-0004601号(ワンタッチ式ドーム状テントの下部関節の折曲防止装置)に開示されている。
【0013】
従来の折曲装置において、前者の場合は、上側関節部と下側関節部がヒンジピンによって連結され、長孔で形成されたヒンジ孔の内にはヒンジピンを押し込むためのバネが内蔵されている。ここで、バネはサイズが小さいためポールを押し込む力が充分でない。したがって、その機能が満足できないだけでなく、製作も容易でない。
【0014】
また、後者の場合は、上側関節部と下側関節部がヒンジピンによって連結され、長孔状のヒンジ孔には係止突起が形成される。ポールと下側関節部との間にはバネが設けられと共に、このバネを支持するための支えリングが設けられる。
【0015】
しかし、前述した構造において、下側関節部を長孔に沿って長手方向に移動しながら、係止突起の範囲を抜け出すように制御しなければならない。したがって、操作が容易でなく、バネを支持するための構成品が複雑であるため、生産性が低下し製造コストが上昇する。
【0016】
その他、折曲式ポールが有する固有の問題点の一つとして、関節部の展開時にテント布が挟まる場合が発生することがある。そのため、テント布が損傷し、寿命が短縮することがある。
【0017】
また、折曲式ポールをたたんだ状態で縦に立てておく場合、テント布の環がポールの長さに沿って落ちてきて下方に集まる場合がある。このような現象が発生すると、テント(ポール)を改めて広げようとする際、ポールを展開することが難しくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、本発明の目的は従来技術の問題点を解決できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、複数のフレームポールを屋根の中央に設けた中央連結体に連結し、そのフレームポールの上段を中央連結体に連結した状態で押圧板の作動操作によって全てのポールが同時に展開、または折曲できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0020】
また、本発明の他の目的は、広げられたポールが適当な弧状に湾曲できるようにして、テント布が常に緊張した状態で展開できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0021】
また、本発明の他の目的は、従来のような傘状の補助ポールを本発明では省略することによって、テントを張った時、ポールが適当な湾曲状態を維持できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0022】
さらに、本発明の他の目的は、ポールの関節部分の構造を改善してより簡単に組み立て及び作動できるようにし、テントの折り畳み作業を迅速に行うことによって、使用上の便宜性を提供できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0023】
さらに、本発明の他の目的は、テントの全体的な構造を簡単にすることによって、組み立て及び生産性を向上し、製造コストを低減するワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
前述の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、中央に複数の引っ張りロープ孔を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起を有する軸部と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板とからなる押圧支持具と;前記押圧支持具の軸部が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔と、これらの貫通孔の周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔と、その外周の下縁部に突設された複数の牽引ロープ固定片を有する垂直管部と、前記垂直管部の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起を有するポール支持部とからなる連結支持具と;前記引っ張りロープ孔に挿入され、下側の下板を利用して結束した引っ張りロープと備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、前記ポール部材の先端に挿着され、牽引ロープ嵌入溝と、前記嵌合溝から所定の間隔をおいて離隔した位置で下面に形成されたヒンジ軸部を有するモールディング部を備え、前記ヒンジ軸部は前記ポール支持部の回動案内溝に対応して形成されたヒンジ軸支持突起にピンで結合される複数のフレームポールと;前記フレームポールの牽引ロープ嵌入溝に嵌入されて前記垂直管部の牽引ロープ孔に挿入され、前記牽引ロープ固定片に繰り返し係合する牽引ロープと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の他の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、中央に引っ張りロープ孔を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起を有する軸部と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板とからなる押圧支持具と;前記押圧支持具の軸部が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔を有する垂直管部と、前記垂直管部の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起を有する連結支持具と;前記引っ張りロープ孔に挿入され、下側の下板を利用して結束した引っ張りロープとを備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、このポール部材の先端に挿着され、バネ挿入部と中間のヒンジ軸部を有するモールディング部とを備える複数のポールと;その一端が前記各ポールのモールディング部に設けられたバネ挿入部に挿着され、その他端が前記連結支持具の底面に密着され、中間の環部はピンによって前記ヒンジ軸部と一緒に前記ヒンジ軸支持突起に弾設される拡開バネと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明の他の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、一対ずつ四方に設けられるポールヒンジサポートと、そのポールヒンジサポートの中央で縦方向に形成された係止孔を備える支え板部と、この支え板部から下方に延びた管体部を備える支持体と;前記支え板部の上側に配設し、軸ピンで支持体の中央の結合孔に軸設され、その係止突起が前記支持体の係止孔の内周縁に係止するマウンティング部材と、このマウンティング部材を拡張させるための拡張弾性体とを備える押圧板と;前記押圧板の中央部から垂設された中央ネジ棒に沿って上下に移動し、圧縮バネによって支持体の管体部内に弾設される昇降円板と、この昇降円板の通孔に挿設された延長部により案内されながら上下に移動可能なリリース部材を含む昇降部材とを備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、前記ポール部材の先端に挿着され、バネ挿入部と中間のヒンジ軸部を有するモールディング部とを備える複数のポールと;その一端が前記ポールのモールディング部に設けられたバネ挿入部に挿着され、その他端が前記連結支持具の底面に密着され、中間の環部はピンによって前記ヒンジ軸部と一緒に前記ヒンジサポートに弾設される拡開バネと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
以上に説明したように、本発明のワンタッチ式の折り畳みテントは、ポールを連結するための中央連結体を円状の連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に取り付けて組み立てた状態で、押圧支持具を押圧する簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるので、テントの全体をより容易にワンタッチ式で折り畳むことができる。
【0028】
特に、本発明においては、従来のワンタッチ式テントとは異なり、フレームポールを支えるための別の補助ポールが不要であるので、構造が簡単で、製造が容易であり、しかも製造コストが低い。
【0029】
本発明において、フレームポールの上段を押し下げてヒンジ軸部の下半部が弓状に広がるように構成したため、テント布が最大に緊張した状態で広げられるので外観が良く、風の影響を受けないので安全な状態を維持できる。
【0030】
また、関節部でテント布が挟まれないためテント布を損傷させず、ポールを折曲した状態で縦に立ててもテント布がポールの下方に下がらないので円滑な展開を保障できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明は中央連結体の構成によって第1ないし第3実施形態に分けて説明する。図1は本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを広げた状態を示す斜視図であり、図2は本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを折り畳んだ状態を示す骨格構成図である。
(第1実施形態)
図3は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の分解斜視図であり、図4は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の展開の作動状態を示す断面図であり、図5は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の展開完了状態を示す断面図である。
【0032】
まず、ワンタッチ式の折り畳みテントは図1に示すように、テントの全体形状を維持するために放射状に展開する複数のフレームポール200と、これらのポールを連結してポールが同時に折曲できるようにする中央の連結体100Aとから構成する。
【0033】
この際、連結体100Aは図3に示すように、放射状に配設されるポールの先端部をヒンジによって回動可能に連結する連結支持具120と、この連結支持具に連結したポールの上段を押し下げて展開させる押圧支持具110とを含む。
【0034】
即ち、押圧支持具110は中央に複数の引っ張りロープ孔112が形成された上板115と、この上板115の下面で垂直下方に延び、下縁部には複数の係止突起113が放射状に突設された軸部111とからなる。
【0035】
また、連結支持具120は、押圧支持具110の軸部111が挿設される垂直貫通孔122を有する垂直管部121と、垂直管部の貫通孔の周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔124と、垂直管部121の下段に突設された複数の回転位置決め突起126と、垂直管部121の上面に放射状に形成された複数の回動案内溝129と、各回動案内溝に対応して支持具の側面に形成された複数のヒンジ軸支持突起125を有するポール支持部128とからなる。
【0036】
そして、引っ張りロープ孔112と、この孔に対応して下側の下板114に形成された複数の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して、押圧支持具110と連結支持具120を結束することによって、互いに分離しないようにする。
【0037】
一方、フレームポール200は図2に示すように、複数の関節部230、240を有するポール部材220と、このポール部材の先端が挿着されるモールディング部210とからなる。
【0038】
ここで、モールディング部210は、その上端部に形成された牽引ロープ嵌入溝211と、この嵌入溝から所定の間隔をおいて離隔した位置でモールディング部の底面に形成されたヒンジ軸部212を備える。これらは全て合成樹脂材やアルミニウム材で作ることができる。
【0039】
次に、添付図面を参照して本発明に係る中央連結体100Aとフレームポール200の組み立て構造について説明する。
【0040】
図4及び図5に示すように、フレームポール200は連結支持具120のポール支持部128に形成された回動案内溝129に各々一つずつ放射状に嵌入される。ポールモールディング部210に形成されたヒンジ軸部212とヒンジ軸支持突起125は、挿入ピンPによって回動可能に連結する。
【0041】
したがって、フレームポール200の組み立てにおいて、ポール牽引ロープ130の中間部をモールディング部に形成された牽引ロープ嵌入溝211に嵌入し、垂直管部121の牽引ロープ孔124に挿入して下方に延びた後、垂直管部121の下縁部に突設された牽引ロープ固定片127に係合する。
【0042】
ここで、平常時フレームポール200の先端を下へ引いてポールが傾斜した構造に配設させるため、牽引ロープ130は弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0043】
次に、連結支持具120の垂直管部121の中央に形成された垂直貫通孔122に押圧支持具110の軸部111を挿入して組み立てる。
【0044】
この際、軸部111の下縁部には四方に突設した係止突起113が形成されている。係止突起113は垂直貫通孔122の垂直凹溝123に沿って案内され、その溝に嵌合する。
【0045】
完全に嵌合した状態で、垂直に穿孔した引っ張りロープ孔112に引っ張りロープ140を挿設した後、軸部111の下部に配設される下板114に形成された引っ張りロープ孔に挿入した状態で結束させる。
【0046】
ここで、引っ張りロープ140もやはり、平常時に押圧支持具110と連結支持具120の分離を阻止するように引っ張り力を与え、牽引ロープによって1次引っ張られたポールをさらに押し下げて、よく広げられるようにするため、弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0047】
前述のような方式で中央連結体100Aとフレームポール200との組み立てを完了すると、フレームポール200の所々にテント布300の環310を掛けてテントを完成する。
【0048】
まず、図7に示すように、上側関節部240は関節支持部241と関節回折部242からなり、この上側関節部240はヒンジピンPによって折曲可能に連結する。ここで、関節部は常に広げられるように関節バネ243で押圧する。
【0049】
したがって、ポールの折曲時は使用者の力で関節部を折曲することができ、テントの使用時は関節バネ243の力によって自動で広げられる。
【0050】
そして、図8に示すように、下側関節部230はポール支持部231とポール回折部232とからなる。
【0051】
すなわち、下側関節部230は外周面の一側に長手方向の長孔232bとヒンジ突起232aを備え、一つのポール部材220の端部が挿着されるポール回折部232と、このポール回折部232の一部を取り囲むことができるように半円筒部231aを有し、他の一つのポール部材220の上段に挿着されるポール支持部231と、半円筒部232aを横に貫通しながら長孔232bに嵌入されるヒンジピンPと、一端233aがポール支持部231内に挿設され、他端233bは半円筒部231a内でポール回折部232を押すように構成した板バネ233を備える。
【0052】
下側関節部230を折曲するためには、図8の上方に示した状態で、下方に示すように板バネ233によってポール回折部232を長手方向に引っ張ってヒンジピンPを長孔232bの前部に位置させる。次に、下方に仮想線で示すように、ポール部材を矢印に沿って回動させる。
【0053】
逆に、ポール200を広げる時は、ポール回折部232がその自重により下方に移動し、この際ヒンジピンPは長孔232bの後部に位置して回転を阻止する。
【0054】
また、本発明のポール200の下段には、図9及び図10に示すように、四角の係止突起234aを有する挿入部材234が設けられる。テント布300の角底部は支持バンド236を利用して支持部材235に連結する。
【0055】
支持部材235は外側部にパック237を差し込むためのパック孔235aと、挿入部材234を挿入するための四角の係止孔235bと、支持バンド236を連設するためのバンド孔235Cを有する。
【0056】
この際、四角の係止孔235bの下側には少し内向に湾曲した係合片235dが形成されて、ポールが抜けることを防止し、孔が四角であるため所望の方向にポールを維持することが可能である。
【0057】
一方、図11ないし図13に示すように、本発明のポール200は上側及び下側関節部240、230に関節保護帯250をさらに含むように作ることができる。
【0058】
例えば、下側関節部230で見ると、関節部は一側のポールの先端部に設けられたポール支持部231と、他側のポールの先端部に設けられたポール回折部232と、これらを連結するヒンジピンPとから構成する。また、ポールの上側関節部230の周りを取り囲むように所定の幅を有する保護帯250が設けられる。保護帯250の両側上部には連結孔251が形成されている。この連結孔251にヒンジピンPを嵌入した後、リベットで保護帯を上側関節部に連結する。
【0059】
この際、保護帯250は柔軟性を有する樹脂材や織物材、またはそれらの合成材などで作る。
【0060】
図11に示すように、保護帯250の一端を延びた端部には、ベルクロファスナー(登録商標)(またはロープ)を有するバンド部252が設けられる。このバンド部252をポール部材220に外嵌すると、保護帯をポールに安定的に固定できる。
【0061】
図12は保護帯250の使用状態を示す。
【0062】
保護帯250の一側の表面には、結束紐253の中間部が挿設されており、保護帯250が位置する部分のテント布300には、支持紐320が設けられている。したがって、保護帯250の使用時には、図13に示すように、これらの紐を互いに結束することが好ましい。
【0063】
このように結束紐253と支持紐320を結束すると、ポールの関節部230が折曲した状態で立設しても、これらの結束紐253と支持紐320がテント布を支持しているので、テント布300が下方に傾くことを防止する。その上、テント布300が下方に傾かないので、以降にテントを使用する時は邪魔にならない。
【0064】
次に、添付図面を参照して本発明の第1実施形態に係るテントの作動過程を説明する。
【0065】
まず、テントが広げられた状態を説明する。中央連結体100Aに連結された複数のフレームポール200が押圧支持具110の押圧動作で広げられると、全て弓状に曲がって図1に示すように、内側に吊り下げられたテント布300が緊張した状態で広げられる。反対に、押圧支持具110の解除作動でフレームポール200の各関節部が同時に折曲すると、テントは折り畳まれるようになる。
【0066】
この際、図4及び図5を参照して重要な連結体100Aの作動について説明する。
【0067】
モールディング部210のヒンジ軸部212がピンPによってポール支持部128のヒンジ軸支持突起125に結合されているので、平常時にフレームポール200は牽引ロープ嵌入溝211側が上方に少し押し上げられた状態を維持している。この状態で牽引ロープ130は牽引ロープ嵌入溝211に維持されており、押圧支持具110はポール200により垂直方向に押圧される。
【0068】
それによって、押圧された押圧支持具110の軸部111において、その下縁部の係止突起113が連結支持具120の垂直貫通孔122から下方に露出する。この状態で、押圧支持具110を時計方向に回転させる。
【0069】
このように押圧支持具110の軸部111が回転すると、その下縁部の係止突起113が垂直管部121の下面で回転位置決め突起126に係止して回転が阻止される。この際、上板115はフレームポール200の上段を押し下げており、上段が押圧されたフレームポール200はヒンジ軸部212を支点に最大に押し上げられるので、弓状に曲がった状態で展開すると共に、テント布300が広げられる。
【0070】
テントを折り畳もうとする時は、押圧支持具110の上板115を押し下げて反時計方向に回転させる。
押圧支持具110の軸部111が反時計方向に回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直貫通孔122の垂直凹溝123に嵌合する。したがって、フレームポール200の先端部を押し上げる力により押圧支持具110の全体は容易に上昇するようになって、フレームポール200の緊張力が解除できる。次に、それぞれの関節部230、240を折曲すると、容易にテント布300を折り畳むことができる。
【0071】
つまり、第1実施形態に係るワンタッチ式の折り畳みテントは、ポール連結のための中央連結体を連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に嵌入して組み立てた状態で、押圧支持具を押し回す簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるように構成した。したがって、テントの全体をより容易にワンタッチ式で折り畳むことができる。
(第2実施形態)
図14は本発明の第2実施形態に係る連結体の分解斜視図であり、図15は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールの展開状態を示す断面図であり、図16は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0072】
図14に示すように、本発明の第2実施形態に係る中央連結体100Bは、放射状に配設されるポールの先端部がヒンジによって回動可能に連結される連結支持具120と、この連結支持具120に連結されたポールの上段を押し下げる押圧支持具110とを含む。
【0073】
即ち、押圧支持具110は中央に複数の引っ張りロープ孔112が形成された上板115と、この上板115の下面から垂直下方に延び、下縁部には複数の係止突起113が放射状に突設された軸部111とからなる。
【0074】
また、連結支持具120は押圧支持具110の軸部111が挿設された垂直貫通孔122を有する垂直管部121と、垂直管部121の下段に突設された複数の回転位置決め突起126と、垂直管部121の上面に放射状に形成された複数の回動案内溝129と、各回動案内溝に対応して支持具の側面に形成された複数のヒンジ軸支持突起125とからなる。
【0075】
そして、引っ張りロープ孔112と、この孔に対応して下側の下板114に形成された複数の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して、押圧支持具110と連結支持具120を結束することによって、互いに分離しないようにする。
【0076】
ここで、フレームポール200と、このフレームポールに設けられる上側関節部及び下側関節部は、第1実施形態で説明した構成と同様である。
【0077】
ただし、拡開バネ214を連結するためのフレームポールの上段部は、図17に示すように相異なる構成になっている。
【0078】
即ち、前述したフレームポール200は、ポール部材220の一端に設けられたモールディング部210によりポール連結支持具に回動可能に連結する。
【0079】
ポール部材の先端に設けられるモールディング部210は、その下面にバネ挿入部213及びヒンジ軸部212を有する。拡開バネ214の一端はモールディング部210のバネ挿入部213に挿入され、中間にはピンPが挿設される環部214aが形成されている。したがって、環部214aに挿設されるピンPによってヒンジ軸部212と一緒に拡開バネ214をヒンジ軸支持突起125に弾設すると、拡開バネ214はポール200を上方に押圧する。
【0080】
次に、本発明の第2実施形態に係る中央連結体100Bとフレームポール200との組み立て構造を説明する。
【0081】
まず、フレームポール200を連結支持具120上面に形成された回動案内溝129に各々一つずつ放射状に嵌入する。この際、ポールモールディング部210に設けられたヒンジ軸部212に拡開バネ214の環部214aを一緒に取り付け、この部分をヒンジ軸支持突起125に取り付けた状態でピンPを挿入すると、ポールはバネによって連結支持具に回動可能に組み立てられる。
【0082】
その後、連結支持具120の垂直管部121の中央部に形成された垂直貫通孔122に押圧支持具110の軸部111を挿入して組み立てる。
【0083】
この際、軸部111にはその下縁部に四方に突設した係止突起113が形成されているので、係止突起113は垂直貫通孔122の垂直凹溝123に沿って案内されながら、係合するようになる。軸部が完全に係合した後、垂直に穿孔した引っ張りロープ孔112、及び軸部111の下側に配設される下板114の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して押圧支持具と連結支持具を結束する。
【0084】
引っ張りロープ140もやはり、平常時に押圧支持具110と連結支持具120との分離を阻止するように引っ張り力を与えると共に、牽引ロープによって1次引っ張られたポールをさらに押し下げて、よく広げるようにするために、弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0085】
前述のような方式で中央連結体100Bとフレームポール200との組み立てが完了すると、フレームポール200の所々にテント布300の環310を係合してテントを完成する。
【0086】
図18に示すように、本発明の第2実施形態に係る引っ張りロープ140は、引っ張りコイルバネ140aに代替できる。この場合は上板115の押圧引っ張りロープ孔112の代りに、押圧支持具の内部に貫通孔を形成し、この貫通孔にはコイルバネ140aを弾設する。この際、コイルバネの上段は上板に配設される係合ワッシャ114bに連結し、下段は下板114に形成された係合環114aに連結する。
【0087】
このように構成した本発明の第2実施形態に係るテントは、第1実施形態と同様の方法で展開、折曲することができる。
【0088】
また、本発明の第1実施形態に係るテントと同様に、 押圧支持具110の押圧動作により中央連結体100Bに連結した複数のフレームポール200が広げられると、全て弓状に曲がって内側に吊り下げられたテント布300が緊張した状態で広げられる。逆に、押圧支持具110の解除作動により複数のフレームポールが折れ曲がると、フレームポール200の各関節部が同時に折曲してテントが折り畳まれる。
【0089】
次に、図16を参照して本発明の重要な中央連結体100Bの作動について説明する。
【0090】
図16は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0091】
ピンPによって拡開バネ214と一緒にモールディング部210のヒンジ軸部212がヒンジ軸支持突起125に結合された状態を維持しているので、平常時にフレームポール200は拡開バネの力によって押圧支持具110を垂直方向に押圧する。
【0092】
押圧される押圧支持具110の軸部111は、その下側の係止突起113が連結支持具120の垂直貫通孔122から下方に露出され、露出された状態で押圧支持具110を時計方向に回転させる。
【0093】
このように押圧支持具110の軸部111が回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直管部121の下面で回転位置決め突起126に係止して回転が阻止される。この際、上板115は、前述したフレームポール200の上段を最大に押圧するようになる。上段が押圧されたフレームポール200は拡開バネ214の力により、ヒンジ軸部212を支点に最大に押し上げられるので、弓状に曲がった状態で展開すると共に、テント布300が広げられる。
【0094】
この際、テントを折り畳もうとすると、前述した押圧支持具110の上板115を押し下げて反時計方向に回転させる。
【0095】
押圧支持具110の軸部111が反時計方向に回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直貫通孔122の垂直凹溝123に整合する。この状態で、引っ張りロープ140が緩くなると、フレームポール200の先端を押し上げようとする力が生成する。
【0096】
そのため、この力により押圧支持具110の全体が容易に上昇するようになる。
【0097】
したがって、フレームポール200の緊張力が解除されるので、各関節部230、240が折れ曲がると、テント布300を容易に折り畳むことが可能になる。
【0098】
本発明の第2実施形態に係るワンタッチ式の折り畳みテントは、ポールの連結のための中央連結体を連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に取り付けて組み立てた状態で、押圧支持具を押し回す簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるようにした。したがって、テントの全体をワンタッチ式でより容易に折り畳むことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0099】
図19は本発明の第3実施形態に係る連結体の分解斜視図であり、図20は本発明の第3実施形態に係る連結体のポールの展開状態を示す断面図であり、図21は本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0100】
本発明の第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、テントの全体形状を維持するために放射状に延びる複数のフレームポール200を備え、ポールは中央の連結体100Cを利用して連結することによって、同時に折曲することができる。
【0101】
この際、本発明の第3実施形態の中央連結体100Cは、図20に示すように、放射状に配設されたポールを、その先端のヒンジ軸部を介して回動可能に支持する連結支持具160と、この連結支持具160に支持されたポールの上段部を押し下げる押圧用の押圧板150と、この押圧板150の作動を誘導するための昇降部材170とからなる。
【0102】
中央連結体100Cの支持具160は、ポール200を連結するために四方の縁周に形成されたポールヒンジサポート165と、中央に係止孔161aを有する支え板部161と、この支え板部の下方に延びる管体部162とからなる。
【0103】
また、中央連結体は、支え板部161の上部に配設される一端がピン153によって押圧板150に形成された結合孔151に挿入され、中間部には支持具の係止孔161aに係止するように係止突起152aが形成されたマウンティング部材152と、このマウンティング部材の下段を押圧して拡張させる拡張弾性体154とを含む。
【0104】
そして、昇降部材170は、押圧板の中央部から垂設した中央ネジ棒171に沿って上下に移動し、圧縮バネ172によって支持具の管体部162内に弾設された昇降円板174と、この昇降円板の通孔174aに挿設された延長部173cにより案内されながら上下に移動できるリリース部材173とを含む。
【0105】
また、リリース部材173は、上半部173aと下半部173bが互いに結合して一つの部品になる。即ち、リリース部材173は延長部173cが昇降円板174の通孔174aに挿設される方式で組み立てられる。リリース部材173は圧縮バネ172により弾設された昇降円板174の昇降に関係なく、マウンティング部材152の係止突起152aを押すように構成されている。
【0106】
ここで、中央ネジ棒171は、その中間部にマウンティング部材152の上昇高さを制限するためのストッパーナット171aを備える。昇降部材170はその底面にテント布の中央を容易に連結するための補助連結線材175を備える。
【0107】
この補助連結線材175は、昇降部材170が支持具160の管体部162の中で水平を維持した状態で容易に引っ張られて下降するように構成されている。
【0108】
一方、フレームポール200と、このポールが有する上側関節部230及び下側関節部240の構成は、本発明の第1実施形態で説明したものと同様である。
【0109】
そして、図17に示すように、拡開バネ214の上段を連結するための構造は本発明の第2実施形態と同様である。
【0110】
即ち、フレームポール200は、ポール部材220の上段に設けられたモールディング部210によって、連結支持具に回転可能に連結する。
【0111】
ポール部材の先端に設けられるモールディング部210は、その下面にバネ挿入部213とヒンジ軸部212を有する。拡開バネ214の一端は、モールディング部のバネ挿入部213に挿入され、中間にはピンPが挿設される環部214aが形成されている。したがって、環部214aに挿設されるピンPによってヒンジ軸部212と一緒にヒンジ軸支持突起125に拡開バネ214を弾設すると、拡開バネ214はポール200を上方に押圧する。
【0112】
次に、添付図面を参照して本発明に係る中央連結体100Cとフレームポール200の作動状態を説明する。
【0113】
図20は、本発明に係る中央連結体100Cがフレームポール200の上段を押し下げてポールが展開されながら、テントが広げられた状態を示す。
【0114】
この際、テントを折り畳もうとすると、テントの内部で(あるいは外側で)前述した昇降部材170のリリース部材173を上方に打撃すればよい。
【0115】
このように操作すると、リリース部材173が固設された昇降部材170は、圧縮バネ172の力に抗して上方に押し上げられるようになり、その上段170aはマウンティング部材152の係止突起152aを押すようになる。
【0116】
したがって、マウンティング部材152の係止突起152aの下段が仮想線で示すように内方に回動しながら、ポール200は自重によってヒンジサポート165を支点として回動するようになる。それによって、ポール200は図21に示すように、中央ネジ棒171と並んで垂直に立設しながら、テント布を折り畳むことができるようになる。
【0117】
逆に、テントを広げようとすると、テントの内部で(あるいは外側で)前述した昇降部材170の補助連結線材175を引っ張る。
【0118】
補助連結線材175を引っ張ると、昇降部材170のリリース部材173が下降しながら、中央ネジ棒171に連結された押圧板150が下降する。
【0119】
押圧板150に設けられたマウンティング部材152において、その中間部に形成された係止突起152aが拡張弾性体154により拡張されて、外方に押圧力を発生することができる。それによって、係止突起152aが支持体160の係止孔161aの内周縁に係止して、その係止状態を維持する。
【0120】
したがって、図20に示すように、それぞれのポール200はヒンジサポート165を中心に回動して水平に押し上げられた状態になり、ポール200に吊り下げられたテント布を広く広げることができる。
【0121】
本発明の第3実施形態に係る押圧板150と昇降部材170は、図22ないし図24に示すように、その一部を改良した構造で実施することができる。
【0122】
図22の押圧板150は、その底面の中央から下方に延びる支持棒部155を備える。この支持棒部を支持体160の中央に挿入した時、左右に揺れることを阻止できるようになる。
【0123】
支持棒部155の周りにはマウンティング部材152用の縦溝155aが縦方向に形成されて、マウンティング部材152の不要な運動を阻止する。
【0124】
図22の昇降部材170においては、組み立てが難しいリリース部材173の下側円筒部を省略する代わりに、昇降円板174の上側中央部分に作動が正確な新規の拡張弾性体154を設ける。リリース部材173の下段は、テント布300の天井中央に設けられた押圧部材177によって押圧されるように構成する。
【0125】
図22ないし図24において、符号156は外観用蓋であり、176は拡張弾性体154を固定しながら補助連結線材175を結びつけるためのワッシャである。
【0126】
本発明の第3実施形態で示したワンタッチ式の折り畳みテントは、このテントの内部または外部、中央上段部を操作して折り畳むようになっているので、テントを大型に製作した場合、あるいは操作する人の背が低い場合も操作が簡単である。即ち、テントが大型である場合、あるいは使用者の背が低い場合もテントの内部中央で引き下ろしたり、天井を押し上げる簡単な操作だけで中央連結体からポールが展開したり、折曲したりすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを広げた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを折り畳む過程を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る連結体の展開状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る連結体の展開が完了した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る連結体の一部平面断面図である。
【図7】本発明に係る上側関節部の断面図である。
【図8】本発明に係る下側関節部の断面図である。
【図9】本発明のポールの下部を示す側面断面図である。
【図10】本発明のポールの下部を示す正面断面図である。
【図11】本発明に係る関節部の保護帯の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る関節部の保護帯の作動状態を示す断面図である。
【図13】本発明に係る関節部の保護帯を利用したテント布の結束構造を示す図面。
【図14】本発明の第2実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを展開した状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るポールの拡開バネの組み立て状態を示す分解斜視図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る他の構成の連結体を示す断面図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを展開した状態を示す断面図である。
【図21】本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【図22】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体を示す分解斜視図である。
【図23】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体においてポールを展開した状態を示す断面図である。
【図24】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体においてポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明はワンタッチ式の折り畳みテントに関するもので、特に、テントの上部中央にポールを展開及び折曲させるための連結体を設け、ポールの上段を中央連結体にヒンジ結合し、連結体の操作によって全てのポールが同時に展開及び折曲するように改良したワンタッチ式の折り畳みテントに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、テントは底、側面、及び上部を連結する布と、これらを特定形態に維持するためのポールとからなる。テントはキャンピング、山登り、釣りなどのようなレジャー活動中に寝たり、風雨を避けたり、陽光を避けるための装備として広く使用している。
【0003】
このようなテントは、設置した状態の模様と、折り畳み方式と、骨組構造などによって様々な形態に分類する。最近は、向上した便宜性を有するワンタッチ式の折り畳みテントの使用が増加している。
【0004】
ワンタッチ式の折り畳みテントは傘式テントとも呼ばれ、韓国実用新案登録第20-315843号(スナップスルーを利用した自動テント)、実用新案登録第20-317335(底布が脱着可能になっているワンタッチ式テント)に開示されている。
【0005】
前述した従来のワンタッチ式の折り畳みテントにおいて、主要なポールの折曲構造を見ると、複数のフレームポールを、屋根の中央に位置する一つの連結体に集中して連結し、その内部の下には各々のフレームポールを支持して押し上げるための複数の補助ポールを備えている。
【0006】
しかし、従来のテントはフレームポールと補助ポールを使用して傘状に支持して押し上げる構造であるため、折曲部分が多く、それによって、折曲点で故障が多くて重量が重い。テントが一定のドーム状を維持し、堅固に支持するためにはポールが弧状で、且つ適当に湾曲しなければならない。しかし、従来のワンタッチ式テントでは、連結体からその下の補助ポールの連結部分まで必ず一定の高さを保障しなければならない。したがって、ポールを弧状に十分に湾曲するための空間が不足してポールを所望の弧状に十分に湾曲できない短所がある。
【0007】
したがって、テント布が常に緊張した状態を維持できない。
【0008】
テント布が緩い状態である時は、多くの風の抵抗を受けるので、結果として揺らぎやすい。
【0009】
従来のワンタッチ式テントは、ワンタッチを実現させる連結体を備えているが、その連結体の操作が難しかったり面倒であるため、実用上多くの問題がある。
【0010】
なお、従来のワンタッチ式テントは殆ど中央の連結体を操作してポールを展開、または折曲することが可能である。したがって、中央部分を容易に操作するためにはテントの規模を大型にするのが不可能である。即ち、テントを大型にした場合、テントの縁で上部中央の中央連結体を操作することは、あまりにも高く遠いため、所望の操作がほとんど不可能である。
【0011】
一方、従来のワンタッチ式の折り畳みテントにおいてポールは、その関節部分において次のような短所を有する。
【0012】
従来のポールの折曲構造は、韓国実用新案登録出願第1988-0014238号(ワンタッチ式ドーム状テントにおける下部関節の折曲防止装置)、韓国実用新案登録出願第1991-0004601号(ワンタッチ式ドーム状テントの下部関節の折曲防止装置)に開示されている。
【0013】
従来の折曲装置において、前者の場合は、上側関節部と下側関節部がヒンジピンによって連結され、長孔で形成されたヒンジ孔の内にはヒンジピンを押し込むためのバネが内蔵されている。ここで、バネはサイズが小さいためポールを押し込む力が充分でない。したがって、その機能が満足できないだけでなく、製作も容易でない。
【0014】
また、後者の場合は、上側関節部と下側関節部がヒンジピンによって連結され、長孔状のヒンジ孔には係止突起が形成される。ポールと下側関節部との間にはバネが設けられと共に、このバネを支持するための支えリングが設けられる。
【0015】
しかし、前述した構造において、下側関節部を長孔に沿って長手方向に移動しながら、係止突起の範囲を抜け出すように制御しなければならない。したがって、操作が容易でなく、バネを支持するための構成品が複雑であるため、生産性が低下し製造コストが上昇する。
【0016】
その他、折曲式ポールが有する固有の問題点の一つとして、関節部の展開時にテント布が挟まる場合が発生することがある。そのため、テント布が損傷し、寿命が短縮することがある。
【0017】
また、折曲式ポールをたたんだ状態で縦に立てておく場合、テント布の環がポールの長さに沿って落ちてきて下方に集まる場合がある。このような現象が発生すると、テント(ポール)を改めて広げようとする際、ポールを展開することが難しくなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
したがって、本発明の目的は従来技術の問題点を解決できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、複数のフレームポールを屋根の中央に設けた中央連結体に連結し、そのフレームポールの上段を中央連結体に連結した状態で押圧板の作動操作によって全てのポールが同時に展開、または折曲できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0020】
また、本発明の他の目的は、広げられたポールが適当な弧状に湾曲できるようにして、テント布が常に緊張した状態で展開できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0021】
また、本発明の他の目的は、従来のような傘状の補助ポールを本発明では省略することによって、テントを張った時、ポールが適当な湾曲状態を維持できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0022】
さらに、本発明の他の目的は、ポールの関節部分の構造を改善してより簡単に組み立て及び作動できるようにし、テントの折り畳み作業を迅速に行うことによって、使用上の便宜性を提供できるワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【0023】
さらに、本発明の他の目的は、テントの全体的な構造を簡単にすることによって、組み立て及び生産性を向上し、製造コストを低減するワンタッチ式の折り畳みテントを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
前述の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、中央に複数の引っ張りロープ孔を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起を有する軸部と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板とからなる押圧支持具と;前記押圧支持具の軸部が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔と、これらの貫通孔の周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔と、その外周の下縁部に突設された複数の牽引ロープ固定片を有する垂直管部と、前記垂直管部の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起を有するポール支持部とからなる連結支持具と;前記引っ張りロープ孔に挿入され、下側の下板を利用して結束した引っ張りロープと備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、前記ポール部材の先端に挿着され、牽引ロープ嵌入溝と、前記嵌合溝から所定の間隔をおいて離隔した位置で下面に形成されたヒンジ軸部を有するモールディング部を備え、前記ヒンジ軸部は前記ポール支持部の回動案内溝に対応して形成されたヒンジ軸支持突起にピンで結合される複数のフレームポールと;前記フレームポールの牽引ロープ嵌入溝に嵌入されて前記垂直管部の牽引ロープ孔に挿入され、前記牽引ロープ固定片に繰り返し係合する牽引ロープと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【0025】
また、本発明の他の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、中央に引っ張りロープ孔を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起を有する軸部と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板とからなる押圧支持具と;前記押圧支持具の軸部が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔を有する垂直管部と、前記垂直管部の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起を有する連結支持具と;前記引っ張りロープ孔に挿入され、下側の下板を利用して結束した引っ張りロープとを備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、このポール部材の先端に挿着され、バネ挿入部と中間のヒンジ軸部を有するモールディング部とを備える複数のポールと;その一端が前記各ポールのモールディング部に設けられたバネ挿入部に挿着され、その他端が前記連結支持具の底面に密着され、中間の環部はピンによって前記ヒンジ軸部と一緒に前記ヒンジ軸支持突起に弾設される拡開バネと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【0026】
さらに、本発明の他の目的を達成するためのワンタッチ式の折り畳みテントは、一対ずつ四方に設けられるポールヒンジサポートと、そのポールヒンジサポートの中央で縦方向に形成された係止孔を備える支え板部と、この支え板部から下方に延びた管体部を備える支持体と;前記支え板部の上側に配設し、軸ピンで支持体の中央の結合孔に軸設され、その係止突起が前記支持体の係止孔の内周縁に係止するマウンティング部材と、このマウンティング部材を拡張させるための拡張弾性体とを備える押圧板と;前記押圧板の中央部から垂設された中央ネジ棒に沿って上下に移動し、圧縮バネによって支持体の管体部内に弾設される昇降円板と、この昇降円板の通孔に挿設された延長部により案内されながら上下に移動可能なリリース部材を含む昇降部材とを備える中央連結体と;上下側関節部によって折曲可能なポール部材と、前記ポール部材の先端に挿着され、バネ挿入部と中間のヒンジ軸部を有するモールディング部とを備える複数のポールと;その一端が前記ポールのモールディング部に設けられたバネ挿入部に挿着され、その他端が前記連結支持具の底面に密着され、中間の環部はピンによって前記ヒンジ軸部と一緒に前記ヒンジサポートに弾設される拡開バネと;複数の環により前記フレームポールの中間部に設けられるテント布と;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
以上に説明したように、本発明のワンタッチ式の折り畳みテントは、ポールを連結するための中央連結体を円状の連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に取り付けて組み立てた状態で、押圧支持具を押圧する簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるので、テントの全体をより容易にワンタッチ式で折り畳むことができる。
【0028】
特に、本発明においては、従来のワンタッチ式テントとは異なり、フレームポールを支えるための別の補助ポールが不要であるので、構造が簡単で、製造が容易であり、しかも製造コストが低い。
【0029】
本発明において、フレームポールの上段を押し下げてヒンジ軸部の下半部が弓状に広がるように構成したため、テント布が最大に緊張した状態で広げられるので外観が良く、風の影響を受けないので安全な状態を維持できる。
【0030】
また、関節部でテント布が挟まれないためテント布を損傷させず、ポールを折曲した状態で縦に立ててもテント布がポールの下方に下がらないので円滑な展開を保障できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明は中央連結体の構成によって第1ないし第3実施形態に分けて説明する。図1は本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを広げた状態を示す斜視図であり、図2は本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを折り畳んだ状態を示す骨格構成図である。
(第1実施形態)
図3は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の分解斜視図であり、図4は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の展開の作動状態を示す断面図であり、図5は本発明の第1実施形態に係る中央連結体の展開完了状態を示す断面図である。
【0032】
まず、ワンタッチ式の折り畳みテントは図1に示すように、テントの全体形状を維持するために放射状に展開する複数のフレームポール200と、これらのポールを連結してポールが同時に折曲できるようにする中央の連結体100Aとから構成する。
【0033】
この際、連結体100Aは図3に示すように、放射状に配設されるポールの先端部をヒンジによって回動可能に連結する連結支持具120と、この連結支持具に連結したポールの上段を押し下げて展開させる押圧支持具110とを含む。
【0034】
即ち、押圧支持具110は中央に複数の引っ張りロープ孔112が形成された上板115と、この上板115の下面で垂直下方に延び、下縁部には複数の係止突起113が放射状に突設された軸部111とからなる。
【0035】
また、連結支持具120は、押圧支持具110の軸部111が挿設される垂直貫通孔122を有する垂直管部121と、垂直管部の貫通孔の周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔124と、垂直管部121の下段に突設された複数の回転位置決め突起126と、垂直管部121の上面に放射状に形成された複数の回動案内溝129と、各回動案内溝に対応して支持具の側面に形成された複数のヒンジ軸支持突起125を有するポール支持部128とからなる。
【0036】
そして、引っ張りロープ孔112と、この孔に対応して下側の下板114に形成された複数の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して、押圧支持具110と連結支持具120を結束することによって、互いに分離しないようにする。
【0037】
一方、フレームポール200は図2に示すように、複数の関節部230、240を有するポール部材220と、このポール部材の先端が挿着されるモールディング部210とからなる。
【0038】
ここで、モールディング部210は、その上端部に形成された牽引ロープ嵌入溝211と、この嵌入溝から所定の間隔をおいて離隔した位置でモールディング部の底面に形成されたヒンジ軸部212を備える。これらは全て合成樹脂材やアルミニウム材で作ることができる。
【0039】
次に、添付図面を参照して本発明に係る中央連結体100Aとフレームポール200の組み立て構造について説明する。
【0040】
図4及び図5に示すように、フレームポール200は連結支持具120のポール支持部128に形成された回動案内溝129に各々一つずつ放射状に嵌入される。ポールモールディング部210に形成されたヒンジ軸部212とヒンジ軸支持突起125は、挿入ピンPによって回動可能に連結する。
【0041】
したがって、フレームポール200の組み立てにおいて、ポール牽引ロープ130の中間部をモールディング部に形成された牽引ロープ嵌入溝211に嵌入し、垂直管部121の牽引ロープ孔124に挿入して下方に延びた後、垂直管部121の下縁部に突設された牽引ロープ固定片127に係合する。
【0042】
ここで、平常時フレームポール200の先端を下へ引いてポールが傾斜した構造に配設させるため、牽引ロープ130は弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0043】
次に、連結支持具120の垂直管部121の中央に形成された垂直貫通孔122に押圧支持具110の軸部111を挿入して組み立てる。
【0044】
この際、軸部111の下縁部には四方に突設した係止突起113が形成されている。係止突起113は垂直貫通孔122の垂直凹溝123に沿って案内され、その溝に嵌合する。
【0045】
完全に嵌合した状態で、垂直に穿孔した引っ張りロープ孔112に引っ張りロープ140を挿設した後、軸部111の下部に配設される下板114に形成された引っ張りロープ孔に挿入した状態で結束させる。
【0046】
ここで、引っ張りロープ140もやはり、平常時に押圧支持具110と連結支持具120の分離を阻止するように引っ張り力を与え、牽引ロープによって1次引っ張られたポールをさらに押し下げて、よく広げられるようにするため、弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0047】
前述のような方式で中央連結体100Aとフレームポール200との組み立てを完了すると、フレームポール200の所々にテント布300の環310を掛けてテントを完成する。
【0048】
まず、図7に示すように、上側関節部240は関節支持部241と関節回折部242からなり、この上側関節部240はヒンジピンPによって折曲可能に連結する。ここで、関節部は常に広げられるように関節バネ243で押圧する。
【0049】
したがって、ポールの折曲時は使用者の力で関節部を折曲することができ、テントの使用時は関節バネ243の力によって自動で広げられる。
【0050】
そして、図8に示すように、下側関節部230はポール支持部231とポール回折部232とからなる。
【0051】
すなわち、下側関節部230は外周面の一側に長手方向の長孔232bとヒンジ突起232aを備え、一つのポール部材220の端部が挿着されるポール回折部232と、このポール回折部232の一部を取り囲むことができるように半円筒部231aを有し、他の一つのポール部材220の上段に挿着されるポール支持部231と、半円筒部232aを横に貫通しながら長孔232bに嵌入されるヒンジピンPと、一端233aがポール支持部231内に挿設され、他端233bは半円筒部231a内でポール回折部232を押すように構成した板バネ233を備える。
【0052】
下側関節部230を折曲するためには、図8の上方に示した状態で、下方に示すように板バネ233によってポール回折部232を長手方向に引っ張ってヒンジピンPを長孔232bの前部に位置させる。次に、下方に仮想線で示すように、ポール部材を矢印に沿って回動させる。
【0053】
逆に、ポール200を広げる時は、ポール回折部232がその自重により下方に移動し、この際ヒンジピンPは長孔232bの後部に位置して回転を阻止する。
【0054】
また、本発明のポール200の下段には、図9及び図10に示すように、四角の係止突起234aを有する挿入部材234が設けられる。テント布300の角底部は支持バンド236を利用して支持部材235に連結する。
【0055】
支持部材235は外側部にパック237を差し込むためのパック孔235aと、挿入部材234を挿入するための四角の係止孔235bと、支持バンド236を連設するためのバンド孔235Cを有する。
【0056】
この際、四角の係止孔235bの下側には少し内向に湾曲した係合片235dが形成されて、ポールが抜けることを防止し、孔が四角であるため所望の方向にポールを維持することが可能である。
【0057】
一方、図11ないし図13に示すように、本発明のポール200は上側及び下側関節部240、230に関節保護帯250をさらに含むように作ることができる。
【0058】
例えば、下側関節部230で見ると、関節部は一側のポールの先端部に設けられたポール支持部231と、他側のポールの先端部に設けられたポール回折部232と、これらを連結するヒンジピンPとから構成する。また、ポールの上側関節部230の周りを取り囲むように所定の幅を有する保護帯250が設けられる。保護帯250の両側上部には連結孔251が形成されている。この連結孔251にヒンジピンPを嵌入した後、リベットで保護帯を上側関節部に連結する。
【0059】
この際、保護帯250は柔軟性を有する樹脂材や織物材、またはそれらの合成材などで作る。
【0060】
図11に示すように、保護帯250の一端を延びた端部には、ベルクロファスナー(登録商標)(またはロープ)を有するバンド部252が設けられる。このバンド部252をポール部材220に外嵌すると、保護帯をポールに安定的に固定できる。
【0061】
図12は保護帯250の使用状態を示す。
【0062】
保護帯250の一側の表面には、結束紐253の中間部が挿設されており、保護帯250が位置する部分のテント布300には、支持紐320が設けられている。したがって、保護帯250の使用時には、図13に示すように、これらの紐を互いに結束することが好ましい。
【0063】
このように結束紐253と支持紐320を結束すると、ポールの関節部230が折曲した状態で立設しても、これらの結束紐253と支持紐320がテント布を支持しているので、テント布300が下方に傾くことを防止する。その上、テント布300が下方に傾かないので、以降にテントを使用する時は邪魔にならない。
【0064】
次に、添付図面を参照して本発明の第1実施形態に係るテントの作動過程を説明する。
【0065】
まず、テントが広げられた状態を説明する。中央連結体100Aに連結された複数のフレームポール200が押圧支持具110の押圧動作で広げられると、全て弓状に曲がって図1に示すように、内側に吊り下げられたテント布300が緊張した状態で広げられる。反対に、押圧支持具110の解除作動でフレームポール200の各関節部が同時に折曲すると、テントは折り畳まれるようになる。
【0066】
この際、図4及び図5を参照して重要な連結体100Aの作動について説明する。
【0067】
モールディング部210のヒンジ軸部212がピンPによってポール支持部128のヒンジ軸支持突起125に結合されているので、平常時にフレームポール200は牽引ロープ嵌入溝211側が上方に少し押し上げられた状態を維持している。この状態で牽引ロープ130は牽引ロープ嵌入溝211に維持されており、押圧支持具110はポール200により垂直方向に押圧される。
【0068】
それによって、押圧された押圧支持具110の軸部111において、その下縁部の係止突起113が連結支持具120の垂直貫通孔122から下方に露出する。この状態で、押圧支持具110を時計方向に回転させる。
【0069】
このように押圧支持具110の軸部111が回転すると、その下縁部の係止突起113が垂直管部121の下面で回転位置決め突起126に係止して回転が阻止される。この際、上板115はフレームポール200の上段を押し下げており、上段が押圧されたフレームポール200はヒンジ軸部212を支点に最大に押し上げられるので、弓状に曲がった状態で展開すると共に、テント布300が広げられる。
【0070】
テントを折り畳もうとする時は、押圧支持具110の上板115を押し下げて反時計方向に回転させる。
押圧支持具110の軸部111が反時計方向に回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直貫通孔122の垂直凹溝123に嵌合する。したがって、フレームポール200の先端部を押し上げる力により押圧支持具110の全体は容易に上昇するようになって、フレームポール200の緊張力が解除できる。次に、それぞれの関節部230、240を折曲すると、容易にテント布300を折り畳むことができる。
【0071】
つまり、第1実施形態に係るワンタッチ式の折り畳みテントは、ポール連結のための中央連結体を連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に嵌入して組み立てた状態で、押圧支持具を押し回す簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるように構成した。したがって、テントの全体をより容易にワンタッチ式で折り畳むことができる。
(第2実施形態)
図14は本発明の第2実施形態に係る連結体の分解斜視図であり、図15は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールの展開状態を示す断面図であり、図16は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0072】
図14に示すように、本発明の第2実施形態に係る中央連結体100Bは、放射状に配設されるポールの先端部がヒンジによって回動可能に連結される連結支持具120と、この連結支持具120に連結されたポールの上段を押し下げる押圧支持具110とを含む。
【0073】
即ち、押圧支持具110は中央に複数の引っ張りロープ孔112が形成された上板115と、この上板115の下面から垂直下方に延び、下縁部には複数の係止突起113が放射状に突設された軸部111とからなる。
【0074】
また、連結支持具120は押圧支持具110の軸部111が挿設された垂直貫通孔122を有する垂直管部121と、垂直管部121の下段に突設された複数の回転位置決め突起126と、垂直管部121の上面に放射状に形成された複数の回動案内溝129と、各回動案内溝に対応して支持具の側面に形成された複数のヒンジ軸支持突起125とからなる。
【0075】
そして、引っ張りロープ孔112と、この孔に対応して下側の下板114に形成された複数の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して、押圧支持具110と連結支持具120を結束することによって、互いに分離しないようにする。
【0076】
ここで、フレームポール200と、このフレームポールに設けられる上側関節部及び下側関節部は、第1実施形態で説明した構成と同様である。
【0077】
ただし、拡開バネ214を連結するためのフレームポールの上段部は、図17に示すように相異なる構成になっている。
【0078】
即ち、前述したフレームポール200は、ポール部材220の一端に設けられたモールディング部210によりポール連結支持具に回動可能に連結する。
【0079】
ポール部材の先端に設けられるモールディング部210は、その下面にバネ挿入部213及びヒンジ軸部212を有する。拡開バネ214の一端はモールディング部210のバネ挿入部213に挿入され、中間にはピンPが挿設される環部214aが形成されている。したがって、環部214aに挿設されるピンPによってヒンジ軸部212と一緒に拡開バネ214をヒンジ軸支持突起125に弾設すると、拡開バネ214はポール200を上方に押圧する。
【0080】
次に、本発明の第2実施形態に係る中央連結体100Bとフレームポール200との組み立て構造を説明する。
【0081】
まず、フレームポール200を連結支持具120上面に形成された回動案内溝129に各々一つずつ放射状に嵌入する。この際、ポールモールディング部210に設けられたヒンジ軸部212に拡開バネ214の環部214aを一緒に取り付け、この部分をヒンジ軸支持突起125に取り付けた状態でピンPを挿入すると、ポールはバネによって連結支持具に回動可能に組み立てられる。
【0082】
その後、連結支持具120の垂直管部121の中央部に形成された垂直貫通孔122に押圧支持具110の軸部111を挿入して組み立てる。
【0083】
この際、軸部111にはその下縁部に四方に突設した係止突起113が形成されているので、係止突起113は垂直貫通孔122の垂直凹溝123に沿って案内されながら、係合するようになる。軸部が完全に係合した後、垂直に穿孔した引っ張りロープ孔112、及び軸部111の下側に配設される下板114の引っ張りロープ孔に引っ張りロープ140を挿設して押圧支持具と連結支持具を結束する。
【0084】
引っ張りロープ140もやはり、平常時に押圧支持具110と連結支持具120との分離を阻止するように引っ張り力を与えると共に、牽引ロープによって1次引っ張られたポールをさらに押し下げて、よく広げるようにするために、弾性がある丈夫な良質のゴム紐で作ることが好ましい。
【0085】
前述のような方式で中央連結体100Bとフレームポール200との組み立てが完了すると、フレームポール200の所々にテント布300の環310を係合してテントを完成する。
【0086】
図18に示すように、本発明の第2実施形態に係る引っ張りロープ140は、引っ張りコイルバネ140aに代替できる。この場合は上板115の押圧引っ張りロープ孔112の代りに、押圧支持具の内部に貫通孔を形成し、この貫通孔にはコイルバネ140aを弾設する。この際、コイルバネの上段は上板に配設される係合ワッシャ114bに連結し、下段は下板114に形成された係合環114aに連結する。
【0087】
このように構成した本発明の第2実施形態に係るテントは、第1実施形態と同様の方法で展開、折曲することができる。
【0088】
また、本発明の第1実施形態に係るテントと同様に、 押圧支持具110の押圧動作により中央連結体100Bに連結した複数のフレームポール200が広げられると、全て弓状に曲がって内側に吊り下げられたテント布300が緊張した状態で広げられる。逆に、押圧支持具110の解除作動により複数のフレームポールが折れ曲がると、フレームポール200の各関節部が同時に折曲してテントが折り畳まれる。
【0089】
次に、図16を参照して本発明の重要な中央連結体100Bの作動について説明する。
【0090】
図16は本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0091】
ピンPによって拡開バネ214と一緒にモールディング部210のヒンジ軸部212がヒンジ軸支持突起125に結合された状態を維持しているので、平常時にフレームポール200は拡開バネの力によって押圧支持具110を垂直方向に押圧する。
【0092】
押圧される押圧支持具110の軸部111は、その下側の係止突起113が連結支持具120の垂直貫通孔122から下方に露出され、露出された状態で押圧支持具110を時計方向に回転させる。
【0093】
このように押圧支持具110の軸部111が回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直管部121の下面で回転位置決め突起126に係止して回転が阻止される。この際、上板115は、前述したフレームポール200の上段を最大に押圧するようになる。上段が押圧されたフレームポール200は拡開バネ214の力により、ヒンジ軸部212を支点に最大に押し上げられるので、弓状に曲がった状態で展開すると共に、テント布300が広げられる。
【0094】
この際、テントを折り畳もうとすると、前述した押圧支持具110の上板115を押し下げて反時計方向に回転させる。
【0095】
押圧支持具110の軸部111が反時計方向に回転すると、その下縁部に突設された係止突起113が垂直貫通孔122の垂直凹溝123に整合する。この状態で、引っ張りロープ140が緩くなると、フレームポール200の先端を押し上げようとする力が生成する。
【0096】
そのため、この力により押圧支持具110の全体が容易に上昇するようになる。
【0097】
したがって、フレームポール200の緊張力が解除されるので、各関節部230、240が折れ曲がると、テント布300を容易に折り畳むことが可能になる。
【0098】
本発明の第2実施形態に係るワンタッチ式の折り畳みテントは、ポールの連結のための中央連結体を連結支持具と押圧支持具で構成し、フレームポールのヒンジ軸部を連結支持具のヒンジ軸支持突起に取り付けて組み立てた状態で、押圧支持具を押し回す簡単な動作だけで放射状に配設された全てのフレームポールを同時に展開、折曲することができるようにした。したがって、テントの全体をワンタッチ式でより容易に折り畳むことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0099】
図19は本発明の第3実施形態に係る連結体の分解斜視図であり、図20は本発明の第3実施形態に係る連結体のポールの展開状態を示す断面図であり、図21は本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを折曲する過程を示す断面図である。
【0100】
本発明の第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、テントの全体形状を維持するために放射状に延びる複数のフレームポール200を備え、ポールは中央の連結体100Cを利用して連結することによって、同時に折曲することができる。
【0101】
この際、本発明の第3実施形態の中央連結体100Cは、図20に示すように、放射状に配設されたポールを、その先端のヒンジ軸部を介して回動可能に支持する連結支持具160と、この連結支持具160に支持されたポールの上段部を押し下げる押圧用の押圧板150と、この押圧板150の作動を誘導するための昇降部材170とからなる。
【0102】
中央連結体100Cの支持具160は、ポール200を連結するために四方の縁周に形成されたポールヒンジサポート165と、中央に係止孔161aを有する支え板部161と、この支え板部の下方に延びる管体部162とからなる。
【0103】
また、中央連結体は、支え板部161の上部に配設される一端がピン153によって押圧板150に形成された結合孔151に挿入され、中間部には支持具の係止孔161aに係止するように係止突起152aが形成されたマウンティング部材152と、このマウンティング部材の下段を押圧して拡張させる拡張弾性体154とを含む。
【0104】
そして、昇降部材170は、押圧板の中央部から垂設した中央ネジ棒171に沿って上下に移動し、圧縮バネ172によって支持具の管体部162内に弾設された昇降円板174と、この昇降円板の通孔174aに挿設された延長部173cにより案内されながら上下に移動できるリリース部材173とを含む。
【0105】
また、リリース部材173は、上半部173aと下半部173bが互いに結合して一つの部品になる。即ち、リリース部材173は延長部173cが昇降円板174の通孔174aに挿設される方式で組み立てられる。リリース部材173は圧縮バネ172により弾設された昇降円板174の昇降に関係なく、マウンティング部材152の係止突起152aを押すように構成されている。
【0106】
ここで、中央ネジ棒171は、その中間部にマウンティング部材152の上昇高さを制限するためのストッパーナット171aを備える。昇降部材170はその底面にテント布の中央を容易に連結するための補助連結線材175を備える。
【0107】
この補助連結線材175は、昇降部材170が支持具160の管体部162の中で水平を維持した状態で容易に引っ張られて下降するように構成されている。
【0108】
一方、フレームポール200と、このポールが有する上側関節部230及び下側関節部240の構成は、本発明の第1実施形態で説明したものと同様である。
【0109】
そして、図17に示すように、拡開バネ214の上段を連結するための構造は本発明の第2実施形態と同様である。
【0110】
即ち、フレームポール200は、ポール部材220の上段に設けられたモールディング部210によって、連結支持具に回転可能に連結する。
【0111】
ポール部材の先端に設けられるモールディング部210は、その下面にバネ挿入部213とヒンジ軸部212を有する。拡開バネ214の一端は、モールディング部のバネ挿入部213に挿入され、中間にはピンPが挿設される環部214aが形成されている。したがって、環部214aに挿設されるピンPによってヒンジ軸部212と一緒にヒンジ軸支持突起125に拡開バネ214を弾設すると、拡開バネ214はポール200を上方に押圧する。
【0112】
次に、添付図面を参照して本発明に係る中央連結体100Cとフレームポール200の作動状態を説明する。
【0113】
図20は、本発明に係る中央連結体100Cがフレームポール200の上段を押し下げてポールが展開されながら、テントが広げられた状態を示す。
【0114】
この際、テントを折り畳もうとすると、テントの内部で(あるいは外側で)前述した昇降部材170のリリース部材173を上方に打撃すればよい。
【0115】
このように操作すると、リリース部材173が固設された昇降部材170は、圧縮バネ172の力に抗して上方に押し上げられるようになり、その上段170aはマウンティング部材152の係止突起152aを押すようになる。
【0116】
したがって、マウンティング部材152の係止突起152aの下段が仮想線で示すように内方に回動しながら、ポール200は自重によってヒンジサポート165を支点として回動するようになる。それによって、ポール200は図21に示すように、中央ネジ棒171と並んで垂直に立設しながら、テント布を折り畳むことができるようになる。
【0117】
逆に、テントを広げようとすると、テントの内部で(あるいは外側で)前述した昇降部材170の補助連結線材175を引っ張る。
【0118】
補助連結線材175を引っ張ると、昇降部材170のリリース部材173が下降しながら、中央ネジ棒171に連結された押圧板150が下降する。
【0119】
押圧板150に設けられたマウンティング部材152において、その中間部に形成された係止突起152aが拡張弾性体154により拡張されて、外方に押圧力を発生することができる。それによって、係止突起152aが支持体160の係止孔161aの内周縁に係止して、その係止状態を維持する。
【0120】
したがって、図20に示すように、それぞれのポール200はヒンジサポート165を中心に回動して水平に押し上げられた状態になり、ポール200に吊り下げられたテント布を広く広げることができる。
【0121】
本発明の第3実施形態に係る押圧板150と昇降部材170は、図22ないし図24に示すように、その一部を改良した構造で実施することができる。
【0122】
図22の押圧板150は、その底面の中央から下方に延びる支持棒部155を備える。この支持棒部を支持体160の中央に挿入した時、左右に揺れることを阻止できるようになる。
【0123】
支持棒部155の周りにはマウンティング部材152用の縦溝155aが縦方向に形成されて、マウンティング部材152の不要な運動を阻止する。
【0124】
図22の昇降部材170においては、組み立てが難しいリリース部材173の下側円筒部を省略する代わりに、昇降円板174の上側中央部分に作動が正確な新規の拡張弾性体154を設ける。リリース部材173の下段は、テント布300の天井中央に設けられた押圧部材177によって押圧されるように構成する。
【0125】
図22ないし図24において、符号156は外観用蓋であり、176は拡張弾性体154を固定しながら補助連結線材175を結びつけるためのワッシャである。
【0126】
本発明の第3実施形態で示したワンタッチ式の折り畳みテントは、このテントの内部または外部、中央上段部を操作して折り畳むようになっているので、テントを大型に製作した場合、あるいは操作する人の背が低い場合も操作が簡単である。即ち、テントが大型である場合、あるいは使用者の背が低い場合もテントの内部中央で引き下ろしたり、天井を押し上げる簡単な操作だけで中央連結体からポールが展開したり、折曲したりすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを広げた状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るワンタッチ式の折り畳みテントを折り畳む過程を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る連結体の展開状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る連結体の展開が完了した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る連結体の一部平面断面図である。
【図7】本発明に係る上側関節部の断面図である。
【図8】本発明に係る下側関節部の断面図である。
【図9】本発明のポールの下部を示す側面断面図である。
【図10】本発明のポールの下部を示す正面断面図である。
【図11】本発明に係る関節部の保護帯の構成を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る関節部の保護帯の作動状態を示す断面図である。
【図13】本発明に係る関節部の保護帯を利用したテント布の結束構造を示す図面。
【図14】本発明の第2実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを展開した状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る連結体のポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【図17】本発明の第2実施形態に係るポールの拡開バネの組み立て状態を示す分解斜視図である。
【図18】本発明の第2実施形態に係る他の構成の連結体を示す断面図である。
【図19】本発明の第3実施形態に係る連結体の分解斜視図である。
【図20】本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを展開した状態を示す断面図である。
【図21】本発明の第3実施形態に係る連結体のポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【図22】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体を示す分解斜視図である。
【図23】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体においてポールを展開した状態を示す断面図である。
【図24】本発明の第3実施形態に係る他の構成の連結体においてポールを折り畳む過程を示す断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に複数の引っ張りロープ孔(112)を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起(113)を有する軸部(111)と、前記軸部(111)の上段に水平方向に拡張された上板(115)とからなる押圧支持具(110)と;前記押圧支持具(110)の軸部(111)が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔(122)と、これらの貫通孔(122の)周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔(124)と、その外周の下縁部に突設された複数の牽引ロープ固定片(127)を有する垂直管部(121)と、前記垂直管部(121)の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝(129)と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起(125)を有するポール支持部(128)とからなる連結支持具(120)と;前記引っ張りロープ孔(112)に挿入され、下側の下板(114)を利用して結束した引っ張りロープ(140)とを備える中央連結体(100A)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、前記ポール部材の先端に挿着され、牽引ロープ嵌入溝(211)と、前記嵌合溝から所定の間隔をおいて離隔した位置で下面に形成されたヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)を備え、前記ヒンジ軸部(212)は前記ポール支持部(128)の回動案内溝(129)に対応して形成されたヒンジ軸支持突起(125)にピン(P)で結合される複数のフレームポール(200)と;
前記フレームポールの牽引ロープ嵌入溝(211)に嵌入されて前記垂直管部(121)の牽引ロープ孔(124)に挿入され、前記牽引ロープ固定片(127)に繰り返し係合する牽引ロープ(130)と;
複数の環(310)により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項2】
中央に引っ張りロープ孔(112)を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起(113)を有する軸部(111)と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板(115)とからなる押圧支持具(110)と;前記押圧支持具(110)の軸部(111)が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔(122)を有する垂直管部(121)と、前記垂直管部(121)の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝(129)と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起(125)を有する連結支持具(120)と;前記引っ張りロープ孔(112)に挿入され、下側の下板(114)を利用して結束した引っ張りロープ(140)とを備える中央連結体(100B)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、このポール部材(220)の先端に挿着され、バネ挿入部(213)と中間のヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)とを備える複数のポール(200)と;
その一端が前記各ポール(200)のモールディング部(210)に設けられたバネ挿入部(213)に挿着され、その他端が前記連結支持具(120)の底面に密着され、中間の環部(214a)はピン(P)によって前記ヒンジ軸部(212)と一緒に前記ヒンジ軸支持突起(125)に弾設される拡開バネ(214)と;
複数の環(310)により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項3】
前記連結支持具(120)の垂直貫通孔(122)は、押圧支持具(110)の軸部(111)の下縁部に突設された係止突起(113)が貫通されるように、その内周に形成された回転阻止用垂直凹溝(123)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項4】
一対ずつ四方に設けられるポールヒンジサポート(165)と、そのポールヒンジサポート(165)の中央で縦方向に形成された係止孔(161a)を備える支え板部(161)と、この支え板部(161)から下方に延びた管体部(162)を備える支持体(160)と;前記支え板部(161)の上側に配設し、軸ピン(153)で支持体の中央の結合孔(151)に軸設され、その係止突起(152a)が前記支持体(160)の係止孔(161a)の内周縁に係止するマウンティング部材(152)と、このマウンティング部材(152)を拡張させるための拡張弾性体(154)とを備える押圧板(150)と;前記押圧板(150)の中央部から垂設された中央ネジ棒(171)に沿って上下に移動し、圧縮バネ(172)によって支持体の管体部(162)内に弾設される昇降円板(174)と、この昇降円板(174)の通孔(174a)に挿設された延長部(173c)により案内されながら上下に移動可能なリリース部材(173)を含む昇降部材(170)とを備える中央連結体(100C)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、前記ポール部材(220)の先端に挿着され、バネ挿入部(213)と中間のヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)とを備える複数のポール(200)と;
その一端が前記ポールのモールディング部(210)に設けられたバネ挿入部(213)に挿着され、その他端が前記連結支持具(160)の底面に密着され、中間の環部(214a)はピン(P)によって前記ヒンジ軸部(212)と一緒に前記ヒンジサポート(165)に弾設される拡開バネ(214)と;
複数の環310により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項5】
前記押圧板(150)は、これを支持体(160)の中央に配設した時の左右揺動を阻止するため、その底面の中央から延びる支持棒部(155)を備え、この支持棒部(155)の周りには縦方向のマウンティング部材(152)用の縦溝(155a)が設けられることを特徴とする請求項4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項6】
前記昇降部材(170)は、その昇降円板(174)の底面から挿設した複数の拡張弾性体(154)を備え、これらの拡張弾性体を固定しながら補助連結線材(175)を連結するためのワッシャ(176)を含むことを特徴とする請求項4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項7】
前記ポール(200)の上側関節部(240)は、互いに対向するポール部材の両端に関節支持部(241)と関節回折部(242)の構造を有し、これらをヒンジピン(P)で折り畳み可能にしながら、関節バネ(243)を介して常に拡張する力が与えられることを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項8】
前記ポール(200)は、その下側関節部(230)で折曲され、一側のポール部材(220)の下端に嵌入され、一側の外周面に長手方向の長孔(232b)を有するヒンジ突起(233b)を備えたポール回折部(232)と、他側のポール部材(220)の上段に嵌入され、前記ポール回折部(232)の一部を取り囲むように半円筒部(231a)を有するポール支持部(231)と、前記半円筒部(231a)を貫通しながら前記長孔(232b)に嵌設されて互いに連結するヒンジピン(P)と、前記ポール支持部(231)の内に一端部(233a)が挿設され、その他端部(233b)が前記半円筒部(231a)の中でポール回折部(232)を押圧するように設けられる板バネ(233)を含むことを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項9】
前記上下側関節部(240、230)は、その周りを取り囲みながらその両側が前記ヒンジピン(P)と一緒にリベット固定される連結孔(251)を備える保護帯(250)を含むことを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項10】
前記保護帯(250)は、その一部が長く延びる端部に、ポールの中間に結束するためのバンド部(252)を備えることを特徴とする請求項9に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項11】
前記保護帯(250)は、その表面一側の中間に、テント布の支持紐(320)を結束するための結束紐(253)を備えることを特徴とする請求項9に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項12】
前記ポール(200)は、その下端に前記テント布(300)の角底部に設けられた支持バンド(236)が連結された支持部材(235)に挿入される挿入部材(234)を備え、前記挿入部材(234)は四角の係止突起(234a)を有し、前記支持部材(235)は外側端にパック(237)を差し込むためのパック孔(235a)と、前記挿入部材(234)が挿入される四角の係止孔(235b)と、前記支持バンド(236)を連設するためのバンド孔(235C)を有し、前記四角の係止孔(235b)の下側には少し内向に湾曲した係合片(235d)が形成されることを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項1】
中央に複数の引っ張りロープ孔(112)を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起(113)を有する軸部(111)と、前記軸部(111)の上段に水平方向に拡張された上板(115)とからなる押圧支持具(110)と;前記押圧支持具(110)の軸部(111)が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔(122)と、これらの貫通孔(122の)周りに垂直に形成された複数の牽引ロープ孔(124)と、その外周の下縁部に突設された複数の牽引ロープ固定片(127)を有する垂直管部(121)と、前記垂直管部(121)の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝(129)と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起(125)を有するポール支持部(128)とからなる連結支持具(120)と;前記引っ張りロープ孔(112)に挿入され、下側の下板(114)を利用して結束した引っ張りロープ(140)とを備える中央連結体(100A)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、前記ポール部材の先端に挿着され、牽引ロープ嵌入溝(211)と、前記嵌合溝から所定の間隔をおいて離隔した位置で下面に形成されたヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)を備え、前記ヒンジ軸部(212)は前記ポール支持部(128)の回動案内溝(129)に対応して形成されたヒンジ軸支持突起(125)にピン(P)で結合される複数のフレームポール(200)と;
前記フレームポールの牽引ロープ嵌入溝(211)に嵌入されて前記垂直管部(121)の牽引ロープ孔(124)に挿入され、前記牽引ロープ固定片(127)に繰り返し係合する牽引ロープ(130)と;
複数の環(310)により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項2】
中央に引っ張りロープ孔(112)を有し、その下縁部に放射状に複数の係止突起(113)を有する軸部(111)と、前記軸部の上段に水平方向に拡張された上板(115)とからなる押圧支持具(110)と;前記押圧支持具(110)の軸部(111)が挿設されるように穿孔された垂直貫通孔(122)を有する垂直管部(121)と、前記垂直管部(121)の上面に水平方向に延びて放射状に形成された複数の回動案内溝(129)と、この回動案内溝に対応して支持具の側面に形成されたヒンジ軸支持突起(125)を有する連結支持具(120)と;前記引っ張りロープ孔(112)に挿入され、下側の下板(114)を利用して結束した引っ張りロープ(140)とを備える中央連結体(100B)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、このポール部材(220)の先端に挿着され、バネ挿入部(213)と中間のヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)とを備える複数のポール(200)と;
その一端が前記各ポール(200)のモールディング部(210)に設けられたバネ挿入部(213)に挿着され、その他端が前記連結支持具(120)の底面に密着され、中間の環部(214a)はピン(P)によって前記ヒンジ軸部(212)と一緒に前記ヒンジ軸支持突起(125)に弾設される拡開バネ(214)と;
複数の環(310)により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項3】
前記連結支持具(120)の垂直貫通孔(122)は、押圧支持具(110)の軸部(111)の下縁部に突設された係止突起(113)が貫通されるように、その内周に形成された回転阻止用垂直凹溝(123)を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項4】
一対ずつ四方に設けられるポールヒンジサポート(165)と、そのポールヒンジサポート(165)の中央で縦方向に形成された係止孔(161a)を備える支え板部(161)と、この支え板部(161)から下方に延びた管体部(162)を備える支持体(160)と;前記支え板部(161)の上側に配設し、軸ピン(153)で支持体の中央の結合孔(151)に軸設され、その係止突起(152a)が前記支持体(160)の係止孔(161a)の内周縁に係止するマウンティング部材(152)と、このマウンティング部材(152)を拡張させるための拡張弾性体(154)とを備える押圧板(150)と;前記押圧板(150)の中央部から垂設された中央ネジ棒(171)に沿って上下に移動し、圧縮バネ(172)によって支持体の管体部(162)内に弾設される昇降円板(174)と、この昇降円板(174)の通孔(174a)に挿設された延長部(173c)により案内されながら上下に移動可能なリリース部材(173)を含む昇降部材(170)とを備える中央連結体(100C)と;
上下側関節部(240、230)によって折曲可能なポール部材(220)と、前記ポール部材(220)の先端に挿着され、バネ挿入部(213)と中間のヒンジ軸部(212)を有するモールディング部(210)とを備える複数のポール(200)と;
その一端が前記ポールのモールディング部(210)に設けられたバネ挿入部(213)に挿着され、その他端が前記連結支持具(160)の底面に密着され、中間の環部(214a)はピン(P)によって前記ヒンジ軸部(212)と一緒に前記ヒンジサポート(165)に弾設される拡開バネ(214)と;
複数の環310により前記フレームポール(200)の中間部に設けられるテント布(300)と;を含むことを特徴とするワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項5】
前記押圧板(150)は、これを支持体(160)の中央に配設した時の左右揺動を阻止するため、その底面の中央から延びる支持棒部(155)を備え、この支持棒部(155)の周りには縦方向のマウンティング部材(152)用の縦溝(155a)が設けられることを特徴とする請求項4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項6】
前記昇降部材(170)は、その昇降円板(174)の底面から挿設した複数の拡張弾性体(154)を備え、これらの拡張弾性体を固定しながら補助連結線材(175)を連結するためのワッシャ(176)を含むことを特徴とする請求項4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項7】
前記ポール(200)の上側関節部(240)は、互いに対向するポール部材の両端に関節支持部(241)と関節回折部(242)の構造を有し、これらをヒンジピン(P)で折り畳み可能にしながら、関節バネ(243)を介して常に拡張する力が与えられることを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項8】
前記ポール(200)は、その下側関節部(230)で折曲され、一側のポール部材(220)の下端に嵌入され、一側の外周面に長手方向の長孔(232b)を有するヒンジ突起(233b)を備えたポール回折部(232)と、他側のポール部材(220)の上段に嵌入され、前記ポール回折部(232)の一部を取り囲むように半円筒部(231a)を有するポール支持部(231)と、前記半円筒部(231a)を貫通しながら前記長孔(232b)に嵌設されて互いに連結するヒンジピン(P)と、前記ポール支持部(231)の内に一端部(233a)が挿設され、その他端部(233b)が前記半円筒部(231a)の中でポール回折部(232)を押圧するように設けられる板バネ(233)を含むことを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項9】
前記上下側関節部(240、230)は、その周りを取り囲みながらその両側が前記ヒンジピン(P)と一緒にリベット固定される連結孔(251)を備える保護帯(250)を含むことを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項10】
前記保護帯(250)は、その一部が長く延びる端部に、ポールの中間に結束するためのバンド部(252)を備えることを特徴とする請求項9に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項11】
前記保護帯(250)は、その表面一側の中間に、テント布の支持紐(320)を結束するための結束紐(253)を備えることを特徴とする請求項9に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【請求項12】
前記ポール(200)は、その下端に前記テント布(300)の角底部に設けられた支持バンド(236)が連結された支持部材(235)に挿入される挿入部材(234)を備え、前記挿入部材(234)は四角の係止突起(234a)を有し、前記支持部材(235)は外側端にパック(237)を差し込むためのパック孔(235a)と、前記挿入部材(234)が挿入される四角の係止孔(235b)と、前記支持バンド(236)を連設するためのバンド孔(235C)を有し、前記四角の係止孔(235b)の下側には少し内向に湾曲した係合片(235d)が形成されることを特徴とする請求項1、2、または4に記載のワンタッチ式の折り畳みテント。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2007−506884(P2007−506884A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527911(P2006−527911)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002425
【国際公開番号】WO2005/028784
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506102802)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002425
【国際公開番号】WO2005/028784
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506102802)
【Fターム(参考)】
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