ワークライト用ストラップ固定システム

【課題】ワークライトを、いろいろな取り付け面に、さまざまな向きで取り付けることができる、単純なシステムを提供する。
【解決手段】本発明の携帯型電気式ワークライト(10)は、ステンレス製のストラップ保持バー(43,44,45)、および、着脱可能な締結手段を備えた柔軟性ストラップ(50)を有する、調節可能なストラップシステムを備え、少なくとも2つの異なるストラップ配置により、取り付け面に固定可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライト(照明器具)、具体的には、ワークライトを取り付け面または物体にさまざま向きで固定するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ワークライト(作業灯)として、携帯可能なライトやランタンなどの、ユーザが手持ちで使用したり、フックなどから吊して使用したりすることができる照明器具が使用される。ワークライトは、たとえば、アウトドアにおける照明、停電の際のバックアップ照明、暗い場所で物を探したり、暗い場所で作業したりする場合の光源、集中的な光が必要な場合の光源として、多種多様な用途に利用される。ワークライトは、幅広い用途に用いられるため、このワークライトを、いろいろな取り付け面に、さまざまな向きで取り付けることができる、単純なシステムの提供が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
以下、いくつかの実施態様について、簡略に概要を述べるが、この概要は、本発明の根本的な理解を促すためのものであって、本発明の外延を画するものではない。
【0004】
本発明の一実施形態によれば、ワークライトが提供される。このワークライトは、調整可能で柔軟性のあるストラップシステムを備え、ユーザが手に保持したり、支持ポールやその他の構造物に、さまざま向きでしっかりと取り付けたりすることができるようになっている。
【0005】
本発明のその他の特徴は、図面および以下の詳細な説明により、明確とされる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明の一実施形態のワークライトの斜視図である。
【図2】図2は、図1のワークライトの正面図である。
【図3】図3は、図1のワークライトの右側面図である。
【図4】図4は、図1のワークライトの背面図である。
【図5】図5は、図1のワークライトの平面図である。
【図6】図6は、図1のワークライトの底面図である。
【図7】図7は、図1のワークライトの底面側から見た斜視図である。
【図8】図8は、図1のワークライトの第1のストラップ構成を示す斜視図である。
【図9】図9は、図1のワークライトの第2のストラップ構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明のさまざまな実施形態について記述する。なお、本発明に対する理解を十分に図るため、その具体的な構造について詳細に説明するが、当業者であれば、このような詳細な説明がなくとも、本発明を実施することは可能である。また、周知の特徴については、本実施形態についての記述を明確にするため、省略または簡略化する。
【0008】
図面を参照するが、それぞれの図面において、同様の部分については同様の参照番号を付している。図1は、本発明の一実施形態のワークライト10を示している。ワークライト10は、ハウジングアセンブリ20とグローブアセンブリ30を有する。グローブアセンブリ30は、半透明のグローブ32、上部カバー34、ベゼル36、上部反射鏡38、筒状レンズ40、および底部反射鏡42を備える。
【0009】
ハウジングアセンブリ20の底面には、図6および図7に示すように、レセプタクル59が設けられ、交換可能な電源パック60を収容する空洞を形成している。好ましくは、電源パック60は、バッテリ、充電式バッテリ、燃料電池などを動力源とする。また、レセプタクル59にバッテリ(図示せず)を入れて、キャップ(図示せず)で蓋をして固定する構造も、本発明の範囲に属する。
【0010】
本例では、筒状レンズが採用されているが、ワークライトは、発光ダイオード(LED)、ハロゲン・ランプ、白熱灯、蛍光灯など、その他の任意の形態のランプ/ライトを用いることもできる。ワークライト10は、内部配線(図示せず)と電源スイッチ80とを備え、ユーザがこのスイッチを使用して、ライトの点灯および消灯をすることができるようになっている。ハウジングアセンブリ20は、ベント70を備えており、これにより、空気がハウジング20を通って循環することが可能となり、ワークライトの状態を適切に維持できる。
【0011】
図1〜図4に示すように。グローブアセンブリ30は、底部に向かうにつれ少しずつ広がる略正方形の断面を有しており、ハウジングアセンブリ20の底部は、上部カバー34よりも広くなっている。ただし、第3のバー45を用いてストラップシステムを物体に固定する際、その物体とワークライトの側面とを当接させることが可能であれば、略正方形以外の形状も採用でき、このような形状も本発明の範囲に属する。このような接触を容易にするため、ワークライトの少なくとも1つの側面は、平面または略平面であることが好ましい。
【0012】
ハウジングアセンブリ20および上部カバー34は、ABS樹脂、あるいは同様の特性を有する周知の材料で形成される。ベゼル36およびベース部22は、モールド成形した熱可塑性エラストマ(TPE)またはラバー製であることが好ましいが、衝撃を吸収し、物体または取り付け面とのグリップまたは静止摩擦を提供できる材料であれば、その他の材料も使用できる。
【0013】
グローブアセンブリ30は、上部カバー34上面の両側に、互いに平行に設けられた第1および第2のストラップ保持バー43、44を備える。これらのストラップ保持バーは、それぞれの両端部だけが上部カバー34と連結しており、それ以外の部分は、上部カバー34との間に少しだけ間隔を開けて配され、ストラップをそこに通せるようになっている。これらのバー43、44は、ステンレススチール製であることが好ましく、上部カバー34の成形時に埋め込む方法やその他の方法により、それぞれの両端部を上部カバー34に固定する。
【0014】
ストラップ50は、第1の端部51と第2の端部52を備える。第1の端部51は、第1のストラップ保持バー43に通してループを作り、縫い付け、接着、リベット留めなどの方法で自身に固定することにより、恒久的に第1のストラップ保持バー43に取り付けられる。ストラップ50の好ましい長さは、およそ12〜36インチ(300〜915mm)、より好ましくは、およそ15〜27インチ(380〜685mm)である。ストラップ50の幅は、かなりの範囲で変動可能であるが、およそ1.5〜3インチ(38〜76mm)程度が好ましく、また、取り付け面や物体に固定したワークライトの重量で、ストラップが破損しないよう、十分な強度が必要である。ストラップ50は、柔軟性があって高強度の材料、たとえばナイロン製ウェビング(テープ状生地)などで作製する。なお、ここに示した寸法は限定的なものではなく、長さや幅の寸法がもっと大きい/小さいストラップを使用することも、本発明の範囲に属する。
【0015】
ハウジングアセンブリ20は、ベース部22を有する。ベース部22は、その下部の一側部に、第1および第2のストラップ保持バーと平行に設けられた第3のストラップ保持バー45を備える。第3のストラップ保持バー45も、ステンレススチールまたは同様の材料製であることが好ましく、両端部をベース部22の成形時に埋め込む方法やその他の方法により、その両端部をベース部22に固定する。第3のストラップ保持バー45の両端部以外の部分は、ベース部22の本体との間に少しだけ間隔を開けて配され、ベース部22と第3のストラップ保持バー45との間にストラップ30を通せるようになっている。
【0016】
第1のストラップ端部51は、第1のストラップ保持バー43に恒久的に固定されることが好ましいが、第1のストラップ保持バー43に着脱可能に取り付けた場合も、本発明の範囲に属する。第1のストラップ端部51の取り付け手段とは関係なく、第2のストラップ端部52は、その外側に着脱可能な締結手段を備える。着脱可能な締結手段は、面ファスナ、バックル、クリップ、スナップ、ボタン、ループ式留め具などのあらゆる周知の手段を含む。
【0017】
本例では、第2のストラップ端部52は、成形ゴム製のプルタブ53を備える。第2の端部52は、締結手段として、面ファスナを備えることが好ましく、面ファスナのうちのフック部またはループ部の一方を、中間点54から端部55までにわたってストラップの外側に固定し、フック部またはループ部の他方を、端部55からプルタブ53までにわたってストラップ外側に固定する。これにより、上部カバー34と第2のストラップ保持バー44との間の隙間にストラップ50を通した後、第2のストラップ保持バー44の周りでストラップ50を折り返し、ストラップ自身の上に固定することが可能となる。面ファスナは、ストラップ50に縫い付けることが好ましいが、接着剤などのその他の周知の手段を用いて固定することも、本発明の範囲に属する。
【0018】
使用時に、第2のストラップ端部52は、第2のストラップ保持バー44または第3のストラップ保持バー45の周りに固定される。第1の構成において、本発明のストラップシステムは、従来的なスウィング式ランタンのハンドルとして機能し、ストラップ50の下にワークライトが吊り下がる。第2のストラップ端部52は、第2のストラップ保持バー44と上部カバー34の間の隙間を通り、着脱可能な締結手段により、ストラップ自身の上に固定される。図8に示すように、第1の構成において、第1および第2のストラップ保持バーの間にストラップ50が形成するループは、フックにかけて使用することが可能であり、実質的に垂直に吊り下がるように、棒状物またはその他の取り付け面に取り付けることも可能であり、さらには、ランタンのようにユーザが手持ちで使用することもできる。
【0019】
第2の構成において、ストラップ50は、図9に示すように、第2のストラップ保持バー44を超えて、ハウジングアセンブリ20に設けた第3のストラップ保持バー45に通される。第2の構成では、ポールやパイプなどに対して水平位置にワークライト10を固定することができ、より水平な方向に照明を向けることが可能となる。また、第2の構成において、ストラップ50、ワークライト10、およびワークライト10を取り付ける面が、ぴったりと係合するように、ストラップ50を調整することにより、照明をさまざまな方向に向けることが可能となる。この構成においては、このような係合とストラップの調整により、ワークライト10を設置面の周囲を回転させて、照明が必要とされる方向にワークライト10を向けることが可能となる。
【符号の説明】
【0020】
10 ワークライト
20 ハウジングアセンブリ
22 ベース部
30 グローブアセンブリ
32 グローブ
34 上部カバー
36 ベゼル
38 上部反射鏡
40 筒状レンズ
42 底部反射鏡
43 第1のストラップ保持バー
44 第2のストラップ保持バー
45 第3のストラップ保持バー
50 ストラップ
51 第1の端部
52 第2の端部
53 プルタブ
54 中間点
55 端部
59 レセプタクル
60 電源パック
70 ベント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングアセンブリと、グローブアセンブリと、1対のストラップ保持バーおよび着脱可能な締結手段を備えた柔軟性ストラップを有する、調節可能なストラップシステムと、を備えるライトであって、前記ストラップシステムは、少なくとも2つの異なるストラップ配置により、該ライトを取り付け面に固定可能である、ライト。
【請求項2】
前記ストラップシステムは、前記ハウジングアセンブリの基部に第3のストラップ保持バーをさらに備える、請求項1に記載のライト。
【請求項3】
前記ハウジングアセンブリに設けられた第3のストラップ保持バーは、前記グローブアセンブリに設けられた前記1対のストラップ保持バーに対して、平行に配置される、請求項2に記載のライト。
【請求項4】
前記着脱可能な締結手段が、面ファスナからなる、請求項1に記載のライト。
【請求項5】
前記柔軟性ストラップの第1端部は、前記1対のストラップ保持バーのうちの第1のストラップ保持バーに恒久的に固定されており、該柔軟性ストラップの第2端部は、前記着脱可能な締結手段により、前記1対のストラップ保持バーのうちの第2のストラップ保持バーまたは第3のストラップ保持バーに対して着脱可能に固定することができる、請求項1に記載のライト。
【請求項6】
前記柔軟性ストラップは、ナイロン製ウェビング製である、請求項1に記載のライト。
【請求項7】
交換可能な電源パックからなる電源をさらに備える、請求項1に記載のライト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−518391(P2013−518391A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551216(P2012−551216)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2011/022241
【国際公開番号】WO2011/094157
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(593107454)ザ・コールマン・カンパニー・インコーポレイテッド (44)
【氏名又は名称原語表記】THE COLEMAN COMPANY, INC.