説明

ワーク吸着装置

【課題】ワークの加工の際に吸引手段を動作させなくてもワークをワーク載置部に吸着させてワークがワーク載置部からずれるのを抑制し、また、ワークを移動させる際には、ワークをワーク載置部に吸着させたまま移動させることができ、工作機械における加工部品の生産性を向上させる。
【解決手段】吸引孔11を有するパレット10の近傍にタンク部20が配設される。吸引経路12とタンク部20とが連通管40で接続される。パレット10及びタンク部20が支持部30で一体に支持される。そして、予め空気を真空ポンプPによってタンク部20を負圧にしておくことにより、連通管40を通じて吸引経路12を負圧に保持し、パレット10にワークWを吸着させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを吸着保持するワーク吸着装置に係り、特に加工前或いは加工後にワークを保持したままで、搬送、移動又は待機するに用いて好適なワーク吸着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、薄い金属板等のワークに工作機械により切削加工や研磨加工等の機械加工を施す場合には、ワークが加工中にずれないようにワークをクランプするのが一般的である。
【0003】
このようにワークをクランプする装置として、複数の吸引孔を有するワーク載置部としてのパレットを備え、マシニングセンタ等の工作機械によりワークに機械加工を施す際に、吸引手段としての真空ポンプを動作させてパレットにワークを吸着保持するワーク吸着装置が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
この種のワーク吸着装置では、パレット上面の裏側に吸引孔同士を接続する吸引経路が形成されており、パレットの吸引経路と真空ポンプとを配管で連結するのが一般的である。そして、ワークに加工を施す際には、パレットを工作機械に設置しておき、ワークをパレットに載置し、真空ポンプを動作させて吸引経路を負圧にすることでワークをパレットに吸着保持するようにしている。ワークの加工が終了したら、真空ポンプを停止してワークをパレットから取り外し、次に加工するワークをパレットに載置し、真空ポンプを動作させてワークをパレットに吸着保持するようにしている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−267271号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近時、加工する部品点数の増加に伴い、加工作業における工作機械の待機時間の短縮化を図って生産性を向上させることが求められている。そこで、工作機械に組み込まれるオートパレットチェンジャに、ワーク吸着装置を適用することが考えられている。このオートパレットチェンジャは、複数のパレットを有し、ワークが載置されているパレットを工作機械に順次搬送するものである。
【0007】
しかし、従来のワーク吸着装置では、真空ポンプの動作を停止してしまうと、パレットの吸引孔からは徐々に空気が漏れて吸引経路の真空度はすぐに損なわれてしまい、ワークの吸着力が弱まり、加工途中にワークがずれてしまうおそれがある。従って、ワークに加工を施す際には、真空ポンプを常に動作させておかなければならない。
【0008】
そして、オートパレットチェンジャに上記ワーク吸着装置を適用する場合、ワークを搬送途中のパレットにおいてもワークがずれないようにしなければならないため、各パレットにおける吸引経路の真空度を保持しなければならない。そこで、各パレットの吸引経路と真空ポンプとを配管で連結しておくことが考えられるが、オートパレットチェンジャの各パレットは移動するので、配管の布設が困難である。
【0009】
また、各パレットの下にそれぞれ真空ポンプを配置して、パレットと共に真空ポンプも移動させることも考えられるが、これでは装置が大型化してしまい、また、パレットと共に移動する真空ポンプへの給電方法も複雑となってしまう。
【0010】
従って、従来のワーク吸着装置をオートパレットチェンジャに適用するのは困難であり、工作機械の待機時間を短縮させるための改良が望まれていた。
【0011】
そこで本発明は、ワークの加工の際に吸引手段を動作させなくてもワークをワーク載置部に吸着させてワークがワーク載置部からずれるのを抑制し、また、ワークを移動させる際には、ワークをワーク載置部に吸着させたまま移動させることができ、工作機械における加工部品の生産性を向上させることができるワーク吸着装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は(例えば、図1〜図3参照)、複数の吸引孔(11)と各吸引孔(11)同士を接続する吸引経路(12)とを有するワーク載置部(10)を備え、前記吸引経路(12)を負圧にすることにより、前記ワーク載置部(10)にワーク(W)を吸着するワーク吸着装置(100)において、
前記ワーク載置部(10)の近傍に配置されるタンク部(20)と、
前記吸引経路(12)と前記タンク部(20)とを連通する連通部(40)と、
前記ワーク載置部(10)及び前記タンク部(20)を一体に支持する支持部(30)と、を備え、
予め空気を吸引する吸引手段(P)によって前記タンク部(20)を負圧にしておくことにより、前記連通部(40)を通じて前記吸引経路(12)を負圧に保持する、
ことを特徴とするワーク吸着装置(100)にある。
【0013】
また、上記ワーク吸着装置(100)において、前記吸引経路(12)、前記タンク部(20)及び前記連通部(40)のいずれかに設けられ、前記吸引手段(P)を着脱可能とした接続口(50)と、前記接続口(50)を開閉する開閉弁(60)と、を備えた、ことを特徴とするものである。
【0014】
また、上記ワーク吸着装置(100)において、前記タンク部(20)は、前記吸引経路(12)よりも大きな体積を有して構成されている、ことを特徴とするものである。
【0015】
また、上記ワーク吸着装置(100)において、前記吸引経路(12)、前記タンク部(20)及び前記連通部(40)のいずれかに圧力ゲージ(70)を備えた、ことを特徴とするものである。
【0016】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る本発明によると、タンク部を備えたことにより、タンク部を負圧にすることで吸引経路を長時間に亘ってワークの吸着に必要な真空度に保持することができる。これにより、ワークの搬送中や加工中に吸引手段を動作させなくても、ワーク載置部にワークを吸着保持することができる。従って、ワークの搬送中や加工中に、ワークがワーク載置部からずれるのを抑制することができる。
【0018】
そして、ワーク載置部とタンク部とを一体に支持する支持部を備えたことにより、ワークを移動させる必要がある場合には、ワークをワーク載置部に吸着させた状態でワーク載置部及びタンク部と一体に移動させることができる。これにより、ワーク載置部に吸着保持した状態のワークを順次工作機械に搬送することができるので、ワークを取り換える度に吸引手段を動作させるものと比べ、工作機械においてワークを加工する際の待機時間を短縮させることができ、工作機械における加工部品の生産性を向上させることができる。
【0019】
請求項2に係る本発明によると、タンク部の空気を吸引する際には、接続口に吸引手段を接続して開閉弁を開状態とすることで、吸引手段により連通部を通じて吸引経路及びタンク部の空気を吸引することができる。そして、吸引手段による空気の吸引が終了したら開閉弁を閉状態とすることで、連通部を通じて吸引経路及びタンク部を負圧に保持することができ、接続口から吸引手段を取り外した際には、ワークをワーク載置部に吸着させた状態でタンク部及びワーク載置部と一体に移動させることができる。
【0020】
ワークをワーク載置部から取り外す場合には、開閉弁を開けることにより、吸引経路の真空度が低下するので、ワークを簡単に取り外すことができる。
【0021】
請求項3に係る本発明によると、吸引経路よりもタンク部の体積が大きいので、吸引経路を、より効果的にワークを吸着するのに必要な真空度に長時間に亘って保持することができる。
【0022】
請求項4に係る本発明によると、吸引経路の圧力を圧力ゲージにより確認することができる。従って、圧力ゲージを確認して真空度が低下した場合には再度吸引手段を動作させることにより、タンク部の真空度を高めることができ、ワークの吸着力を維持させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るワーク吸着装置に真空ポンプを接続した状態を示す説明図である。また、図2は、本実施の形態に係るワーク吸着装置に真空ポンプを取り外した状態を示す説明図である。また、図3は、図2の矢印A方向から見たワーク吸着装置を示す説明図である。
【0025】
図1において、ワーク吸着装置100は、ワークWが載置されるワーク載置部としてのパレット10と、パレット10の近傍であってパレット10の下方に配置されるタンク部20と、パレット10及びタンク部20を一体に支持する支持部30とを備えている。
【0026】
パレット10は、金属で形成されている。そして、パレット10は、ワーク載置面となる上面が平坦に形成されており、ワーク載置面を貫通する複数の吸引孔11と、パレット10内部に形成され、吸引孔11同士を接続する吸引経路12と、を有している。タンク部20は、2つ(複数)のタンク21で構成されている。
【0027】
吸引経路12は、各吸引孔11の下部に形成された真空室であり、この吸引経路12により、各吸引孔11における負圧を均一にすることができ、各吸引孔11におけるワークWの吸着力を均一にすることができる。
【0028】
タンク部20の各タンク21は、円筒形状の中空の真空容器であり、タンク部20の体積が吸引経路12の体積よりも大きくなるように、各タンク21が形成されている。
【0029】
支持部30は、底板31と、底板31に立設され、タンク部20の各タンク21の下端を支持する2つ(複数)の支持板32と、底板31に立設され、パレット10の下面を支持する4本(複数)の支持柱33と、を有している。
【0030】
ワーク吸着装置100は、パレット10の吸引経路12における端部と、タンク部20の各タンク21の端部とを連通する連通部としての連通管40を備えており、この連通管40を通じて、吸引経路12とタンク部20の各タンク21との圧力が均一化される。
【0031】
また、ワーク吸着装置100は、連通管40に配設され、吸引手段としての真空ポンプPを着脱可能とした接続口50と、接続口50を開閉する開閉弁60と、を備えている。
【0032】
接続口50は、連通管40に取り付けられたニップルであり、真空ポンプPと接続口50とは、ホースHで接続可能である。開閉弁60は、作業者が操作可能なレバーを有しており、作業者がレバーを操作することにより、手動で開閉することができる。
【0033】
また、ワーク吸着装置100は、連通管40に配設される圧力ゲージ70を備えている。この圧力ゲージ70により、連通管40の圧力、即ち、連通管40で接続されている吸引経路12及びタンク部20の圧力を確認することができる。
【0034】
ワークWは、例えばアルミニウム等からなる金属等の板材やブロック材であり、ワークWがパレット10に載置された場合には、パレット10の全ての吸引孔11がワークWにより閉塞される。即ち、パレット10には、ワークWを吸着保持するのに必要な箇所に吸引孔11が形成されている。
【0035】
このように構成されたワーク吸着装置100において、ワークWを吸着保持させる場合は、図1に示すように、まず、パレット10のパレット載置面に全ての吸引孔11を塞ぐようにワークWを載置しておく。このとき、真空ポンプPは、ホースHで接続口50に接続しておき、開閉弁60は、開状態にしておく。
【0036】
そして、作業者は、真空ポンプPのスイッチをオンして真空ポンプPを動作させ、真空ポンプPにより連通管40を通じて吸引経路12及びタンク部20の空気を吸引して吸引経路12及びタンク部20を負圧にする。
【0037】
このように、タンク部20の空気を吸引する際には、接続口50に真空ポンプPを接続して開閉弁60を開状態とすることで、連通管40を通じて吸引経路12及びタンク部20の空気を真空ポンプPにより吸引することができる。このとき、作業者は、圧力ゲージ70により吸引経路12及びタンク部20の圧力を確認することができるので、ワークWを吸着保持するのに必要な真空度となったときに真空ポンプPの動作を停止させることができる。
【0038】
次に、作業者は、図2及び図3に示すように、真空ポンプPによる空気の吸引が終了したら開閉弁60を閉状態にし、真空ポンプPのスイッチをオフして真空ポンプPの動作を停止させ、真空ポンプPを接続口50から取り外す。
【0039】
このように開閉弁60を閉状態とすることで、連通管40を通じて吸引経路12及びタンク部20を負圧に保持することができ、接続口50から真空ポンプPを取り外した際には、ワークWをパレット10に吸着させた状態でタンク部20及びパレット10と一体に移動させることができる。
【0040】
ここで、吸引孔11はワークWで塞がれているが、吸引経路12には、吸引孔11を介して徐々に空気が侵入してくることがある。
【0041】
本実施の形態では、吸引経路12に空気が侵入したとしても、負圧にされたタンク部20が連通管40で吸引経路12に接続されているので、吸引経路12の真空度の低下を抑制することができ、吸引経路12を長時間に亘ってワークWの吸着に必要な真空度に保持することができる。そして、タンク部20の体積が、吸引経路12の体積よりも大きいので、吸引経路12を、より効果的にワークWを吸着するのに必要な真空度に長時間に亘って保持することができる。
【0042】
なお、ワークWをパレット10に吸着させて長時間放置したとき、圧力ゲージ70を確認して真空度が低下している場合には、再度真空ポンプPを接続口50に接続して動作させることにより、タンク部20の真空度を高めることができ、ワークWの吸着力を維持させることができる。
【0043】
このように、例えば工作機械に付設された真空ポンプPで予めタンク部20を負圧にしておくことにより、連通管40を通じて吸引経路12を負圧に保持することができる。そして、ワークWを吸着保持したワーク吸着装置100は、不図示のマシニングセンタ等の工作機械に組み込まれている不図示のオートパレットチェンジャに配置される。つまり、ワークWを吸着保持したワーク吸着装置100を複数台、オートパレットチェンジャに配置しておくことが可能である。
【0044】
ワーク吸着装置100は、支持部30によりパレット10及びタンク部20を一体に支持した状態で、オートパレットチェンジャにより工作機械に搬送される。工作機械に搬送されたワーク吸着装置100は、支持部30の底板31が工作機械に保持されて移動が規制され、この状態で工作機械により切削加工等の機械加工がワークWに施される。
【0045】
このようにオートパレットチェンジャにより、各ワーク吸着装置100が工作機械に順次搬送され、工作機械により切削加工等の機械加工がワークWに施される。このとき、ワークWの搬送中や加工中に真空ポンプPを動作させなくても、ワークWがパレット10に吸着保持されているので、ワークWの搬送中や加工中に、ワークWがパレット10からずれるのを抑制することができる。従って、精度の高い部品を製作することができる。
【0046】
また、パレット10に吸着保持した状態のワークWを順次工作機械に搬送することができるので、ワークWを取り換える度に真空ポンプPを動作させるものと比べ、工作機械においてワークWを加工する際の待機時間を短縮させることができ、工作機械における加工部品の生産性を向上させることができる。
【0047】
ワークWに機械加工を施した後は、開閉弁60を開けることにより、吸引経路12の真空度が低下するので、ワークWを簡単に取り外すことができる。
【0048】
なお、上記実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0049】
上記実施の形態では、ワーク載置部がパレット10であり、パレット10に複数の吸引孔11及び吸引経路12が一体に形成されている場合について説明したが、これに限定するものではなく、ワーク載置部が、複数の吸引孔を有する板状のパレットと、パレットとは別体にパレットの下方に配置される吸引経路(例えば吸引管)とを有する場合であってもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、タンク部20が2つ(複数)のタンク21より構成される場合について説明したが、これに限定するものではなく、タンク部が1つのタンクより構成される場合であってもよい。
【0051】
また、上記実施の形態では、パレット10が金属で形成され、吸引孔11がパレット10のワーク載置面に複数貫通して形成した場合について説明したが、これに限定するものではなく、パレットが多数の吸引孔を有する多孔質セラミック等でもよい。
【0052】
また、上記実施の形態では、連通部としての連通管40に接続口50を設けた場合について説明したが、接続口を吸引経路又はタンク部に設けてもよい。
【0053】
また、上記実施の形態では、圧力ゲージ70を連通部としての連通管40に設けた場合について説明したが、圧力ゲージを吸引経路又はタンク部に設けてもよい。
【0054】
また、上記実施の形態では、全ての吸引孔11がワークWによって塞がれる場合について説明したが、ワークWによって塞がれない吸引孔11がある場合は、その吸引孔11を閉塞部材で塞ぐようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施の形態では、ワーク吸着装置100をオートパレットチェンジャに適用する場合について説明したが、これに限定するものではなく、あらゆる工作機械に適用することが可能である。これにより、ワークWの加工状況を確認したり、ワークWを別の工作機械に移動させたりする場合等、ワークWを工作機械から取り外す必要がある場合には、ワークWをパレット10から取り外す必要はなく、ワークWを吸着保持したワーク吸着装置100を工作機械から取り外せばよい。そして、取り外したワーク吸着装置100を工作機械に装着する際には、圧力ゲージ70を確認して吸引経路12の真空度が保たれていれば、再度真空ポンプPにより吸引させる必要がない。従って、工作機械の待機時間を短縮することができ、加工部品の生産性を向上させることができる。
【0056】
また、上記実施の形態の変形例として、連通部に対してタンク部を開閉するタンク部開閉弁を設けてもよい。この場合、接続口はタンク部に設けてもよい。これにより、吸引手段を接続口に接続し、タンク部開閉弁を閉状態にして吸引手段を動作させれば、タンク部を直接負圧にすることができる。そして、タンク部が負圧の状態のとき、タンク部開閉弁を開状態とすることにより、連通部を通じて吸引経路を負圧にすることができる。これにより、ワークを吸着保持することができる。また、吸引手段により空気を吸引する際に、ワークをワーク載置部に載置しておく必要がなく、ワークをワーク載置部に載置した後にタンク部開閉弁を開状態にすればワークを吸着保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本実施の形態に係るワーク吸着装置に真空ポンプを接続した状態を示す説明図。
【図2】本実施の形態に係るワーク吸着装置に真空ポンプを取り外した状態を示す説明図。
【図3】図2の矢印A方向から見たワーク吸着装置を示す説明図。
【符号の説明】
【0058】
10 ワーク載置部(パレット)
11 吸引孔
12 吸引経路
20 タンク部
30 支持部
40 連通部(連通管)
50 接続口
60 開閉弁
70 圧力ゲージ
100 ワーク吸着装置
P 吸引手段(真空ポンプ)
W ワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の吸引孔と各吸引孔同士を接続する吸引経路とを有するワーク載置部を備え、前記吸引経路を負圧にすることにより、前記ワーク載置部にワークを吸着するワーク吸着装置において、
前記ワーク載置部の近傍に配置されるタンク部と、
前記吸引経路と前記タンク部とを連通する連通部と、
前記ワーク載置部及び前記タンク部を一体に支持する支持部と、を備え、
予め空気を吸引する吸引手段によって前記タンク部を負圧にしておくことにより、前記連通部を通じて前記吸引経路を負圧に保持する、
ことを特徴とするワーク吸着装置。
【請求項2】
前記吸引経路、前記タンク部及び前記連通部のいずれかに設けられ、前記吸引手段を着脱可能とした接続口と、
前記接続口を開閉する開閉弁と、を備えた、
ことを特徴とする請求項1に記載のワーク吸着装置。
【請求項3】
前記タンク部は、前記吸引経路よりも大きな体積を有して構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク吸着装置。
【請求項4】
前記吸引経路、前記タンク部及び前記連通部のいずれかに圧力ゲージを備えた、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワーク吸着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−17832(P2010−17832A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182798(P2008−182798)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(508118533)谷田合金株式会社 (2)
【出願人】(591040236)石川県 (70)
【Fターム(参考)】