説明

一体発泡体ポート

【課題】密閉固定部材を含む外科手術装置を提供すること。
【解決手段】下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、該少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリであって、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリにおける物体の実質的に密閉された収容のために構成されている、密閉アセンブリとを含む、外科手術装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2010年12月20日に出願された米国仮特許出願第61/424,748号の利益を主張し、その出願に対する優先権を主張する。その全内容は、本明細書において参照することによって援用される。
【0002】
(背景)
(技術分野)
本開示は、内視鏡処置および/または腹腔鏡処置のような低侵襲外科手術処置における使用のための外科手術ポータルに一般的に関する。具体的には、複数の外科手術器具が単一の切開を通して挿入されることを可能にする外科手術ポータルに関する。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
今日、多くの外科手術処置が皮膚における(伝統的な手術において一般的に要求されるより大きな切開と比較して)小さな切開を通して、患者に対する外傷と回復時間との両方を減少させる努力の下、実行されている。一般的に、そのような処置は、患者の腹部に実行されない限り、「内視鏡(的)」と呼ばれる。患者の腹部における場合、処置は、「腹腔鏡(的)」と呼ばれる。本開示を通して、「低侵襲」という用語は、内視鏡処置と腹腔鏡処置との両方を包含すると理解されるべきである。
【0004】
一般的な低侵襲処置中、外科手術アクセスデバイス(例えば、トロカールおよびカニューレアセンブリ)または内視鏡のような外科手術物体が組織における切開を通して患者の身体の中へ挿入される。一般的に、外科手術物体を患者の身体の中へ導入することに先立って、吹き込みガスが、目標外科手術部位の周囲の区域を拡大することによって、より大きく、よりアクセス可能な作業区域を作るために用いられる。そのため、実質的に流体密な密閉の維持が吹き込みガスの流出および拡大された外科手術部位の収縮または虚脱を抑制するために望ましい。
【0005】
この目的のため、密閉特徴を有するさまざまなアクセスデバイスが低侵襲処置中に、外科手術物体が患者の身体の中へ入るためのアクセスを提供するために用いられる。一般的に、アクセスデバイスは、弾性材料から作られ、1つ以上のポートを有する。各ポートは、ポートを通して挿入される1つの外科手術物体を受け入れるようにデザインされる。先行技術において、外科手術物体がポートを通り進んだとき、弾性材料は、外科手術物体を摩擦で係合するように適合され、したがって、外科手術物体とポートとの間をポートの長さに沿って密閉を形成する。
【0006】
さらに、先行技術において、各ポートは、両端が開いている。そのため、外科手術物体の両端が開いたポートを通した挿入の前に、吹き込みガスは、患者の体腔から両端が開いたポートを通り流出し得る。同じ理由のため、異物が患者の体腔の中に両端が開いたポートを通りうっかり入り得る。この問題を克服するため、カニューレアセンブリが、先行アクセスデバイスに一緒に連結することによって、外科手術物体が患者の身体にアクセスするための密閉された経路を提供するために、以前から用いられてきた。カニューレは、先行アクセスデバイス内にポートを通して位置決めされる管状部材であり、外科手術物体が患者の身体にアクセスするための経路を提供する。一般的には、カニューレは、近位端部および遠位端部と、その間に配置された細長部材と、近位端部に位置決めされた密閉ハウジングとを含む。細長部材は、外科手術物体の通過を可能にする寸法にされる開口部を画定する。さらに細長部材は、長さが、両端が開いたポートの長さよりも長い。したがって、位置決めの際に、カニューレの細長部材の遠位端部は、両端が開いたポートの遠位端部を越えて到達し、患者の体腔の中へ延在する。さらに、カニューレの密閉ハウジングは、実質的に流体密な密閉を外科手術物体と形成するために、細長部材を通して挿入される外科手術物体を収容するように適合される。密閉ハウジングの直径は、両端が開いたポートの直径よりも実質的に大きいので、したがって、密閉ハウジングは、両端が開いたポートに入ることを抑制される。そのため、位置決めの際に、密閉ハウジングは、アクセスデバイスの外に位置決めされる(例えば、両端が開いたポートの開口部の上に位置決めされる)。さらに、カニューレは、外科手術器具の不在時には通常閉じられている閉鎖バルブを含む。したがって、閉鎖バルブは、閉じられた状態において、収縮および異物の導入を抑制し、そのため、両端が開いたポートの補足物として機能する。
【0007】
先行技術において、アクセスデバイスの動作中に、外科医は、吹き込みガスを外科手術部位の中へ導入する前または後のどちらかに、アクセスデバイスを切開の中に導入する。先行アクセスデバイスを切開の中に設置した後、外科医は、カニューレをアクセスデバイスの各両端が開いたポートの中に挿入し、次いで、外科手術器具を各カニューレの中に挿入する。複数のポートアクセスデバイスにおいて、カニューレは、しばしば、アクセスデバイスに対してずらして動かされることによって、外科手術器具の動きを容易にする。複数のカニューレがアクセスデバイス内に同時に位置決めされる場合、カニューレの密閉ハウジングは、全てがアクセスデバイスの上より位置決めされる。外科医が複数のカニューレに同時に挿入されている複数の外科手術器具を操作する場合、密閉ハウジングは、互いに対して衝突し得る。密閉ハウジング間の衝突は、外科手術器具の動きに非常に大きな支障をもたらすだけでなく、所与のサイズのアクセスデバイス内に共にあり得るカニューレの数を限定もする。そによって、アクセスデバイスを通り、同時に動作し得る外科手術器具の数も減少させる。同様に、患者の体腔の中に位置付けされるカニューレの遠位端部も、カニューレの遠位端部が体腔内で衝突するので、器具動作に支障を生じさせ得る。さらに、先行技術において、カニューレを介した単一のアクセスポートを通して挿入される外科手術器具は、カニューレおよび両端が開いたポートの物理的特性によって束縛された動きの限定された自由度を有する。例えば、両端が開いたポートは、開放チャネルをアクセスポートの長手方向に提供する。その理由のため、カニューレの細長部材は、両端が開いたポート内に位置決めされたとき、外科手術器具がアクセスポートに対して長手方向に移動するためのチャネルを提供する。しかし、患者の体腔内の所望の動作部位に到達するために、外科医は、しばしば、外科手術器具をアクセスポートに対して傾斜または斜めの方向に動かす必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、外科手術器具の動きを容易にし、さらなる自由度を提供し、外科手術器具に対する潜在的な支障を避けるため、向上した密閉特徴および向上したポート特徴を有するアクセスデバイスに対する継続的な必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(概要)
本開示は、密閉固定部材を含む外科手術装置に関する。密閉固定部材は、第一の端部と、第二の端部と、2つの端部の間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートと、少なくとも1つの長手方向ポート内に配置される密閉アセンブリとを含む。密閉アセンブリは、少なくとも1つの長手方向ポートの中へ挿入される外科手術器具を収容し、実質的に流体密な密閉を外科手術器具と形成するように構成され、それによって、少なくとも1つの長手方向ポートと外科手術器具との間の吹き込みガスの損失を抑制し、したがって、別個のカニューレの必要性を除外する密閉ハウジングを含む。密閉アセンブリは、外科手術器具の不在時に、下にある患者の腹膜腔からの吹き込みガスの流出を抑制する閉鎖バルブをさらに含む。
【0010】
一実施形態において、密閉アセンブリは、密閉固定部材の一体化された一部である。密閉アセンブリおよび密閉固定部材の残りの部分は、1つの部分において形成される。あるいは、密閉アセンブリは、密閉固定部材の残りの部分に接着剤によってか、またはオーバーモールド処理によって永続的に据え付けられる。
【0011】
別の実施形態において、密閉アセンブリは、密閉固定部材の残りの部分に分離可能に接続される。密閉アセンブリは、少なくとも1つの長手方向ポートの長さに沿ったさまざまな位置に調節され得る。密閉アセンブリは、少なくとも1つの長手方向ポートに摩擦係合によってしっかり係合され得る。
【0012】
第三の実施形態において、密閉固定部材は、複数の長手方向ポートおよび複数の密閉アセンブリを含む。各密閉アセンブリは、複数の長手方向ポートのうちの1つに配置される。各密閉アセンブリは、密閉固定部材の高さに対して、異なる高度において位置決めされ、それによって、隣接する密閉アセンブリ間において生じ得る横方向の支障を最小化する。
【0013】
第四の実施形態において、密閉固定部材は、少なくとも1つの長手方向ポートの内面において、少なくとも1つの長手方向ポートの長さに沿って配置された保護スリーブをさらに含む。保護スリーブは、外科手術器具が密閉固定部材を通り挿入されるときに長手方向ポートの内面を外科手術器具による偶然の貫通から保護する。保護スリーブは、非粘着性、滑らかな材料から作られたコーティングの層を保護スリーブの内面上に含み得ることによって、保護スリーブと外科手術器具との間の摩擦を減少させる。
【0014】
第五の実施形態において、密閉固定部材は、密閉アセンブリを含む。密閉アセンブリは、旋回可能部材を含むことによって、密閉アセンブリの中に挿入された外科手術器具を密閉固定部材の長手方向軸に対して旋回させ、それによって、外科手術器具が傾斜または斜めの方向(例えば、長手方向軸に対して軸外れの方向)に動くことを容易にする。
【0015】
さらに、この開示のある局面は、腹壁を介した腹腔鏡外科手術に関するとして説明されるが、本発明は、切開のより少ない外科手術のような他のタイプの外科手術(それによって、体腔へのアクセスが膣、肛門、口、耳、鼻道などのような自然な開口を介して提供される)に等しく関連し、それらに関して採用され得ることが理解されるべきである。
【0016】
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1) 下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリであって、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリにおける物体の実質的に密閉された収容のために構成されている、密閉アセンブリと
を含む、外科手術装置。
(項目2) 前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポートの長さに沿った任意の場所に位置決めされることが可能である、項目1に記載の外科手術装置。
(項目3) 前記密閉アセンブリは、前記物体を収容し、実質的に流体密な密閉を該物体と形成する密閉ハウジングを含む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目4) 前記密閉アセンブリは、閉鎖バルブを含み、該閉鎖バルブは、吹き込みガスを該閉鎖バルブを通して伝達することを抑制するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目5) 前記密閉アセンブリは、約少なくとも5mmの直径を有している、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目6) 前記密閉固定部材は、複数のポートを含み、該複数のポートの各々は、それぞれのポートの長さに沿った異なる位置に配置された密閉アセンブリを含む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目7) 前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内に接着剤によって留められる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目8) 前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内にオーバーモールド処理によって留められる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目9) 下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリであって、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリの中に挿入された物体の実質的に密閉された収容のための密閉ハウジングを含み、該密閉ハウジングは、該物体を旋回させることを容易にする旋回可能部材を含む、密閉アセンブリと
を含む、外科手術装置。
(項目10) 前記密閉ハウジングは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された静止部材を含み、該静止部材は、前記旋回可能部材を囲む、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目11) 前記静止部材は、凹面構成の内壁を画定し、前記旋回可能部材は、凸面構成の外壁を画定し、該静止部材の内壁は、該旋回可能部材の外壁と協働する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目12) 前記旋回可能部材は、前記静止部材内で旋回するように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項に記載の外科手術装置。
(項目13) 前記少なくとも1つの長手方向ポートは、遠位端部と、近位端部と、細長部材とを含み、該細長部材は、該遠位端部と該近位端部との間を延在し、均一な直径を有している、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目14) 前記遠位端部と前記近位端部との両方のうちの少なくとも1つは、前記細長部材から離れて徐々に増える直径を画定する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目15) 下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該長手方向ポート内に配置されたスリーブであって、該スリーブは、該長手方向ポートにおける物体の収容を容易にする、スリーブと
を含む、外科手術装置。
(項目16) 前記長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリをさらに含み、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリにおける前記物体の実質的に密閉された収容のために構成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目17) 前記スリーブは、可撓性材料から作られる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目18) 前記スリーブは、半可撓性材料から作られる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目19) 前記スリーブは、非粘着性材料を含むことによって、該スリーブと該スリーブの中の前記物体との間の摩擦を減少させる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
(項目20) 前記非粘着性材料は、前記スリーブの内面に配置されたコーティングである、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科手術装置。
【0017】
(摘要)
外科手術装置は密閉固定部材を含む。密閉固定部材は第一の端部と、第二の端部と、2つの端部の間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートと、少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリとを含む。密閉アセンブリは、少なくとも1つの長手方向ポートの長さに沿った任意の場所に位置決めされ得る。密閉アセンブリは、少なくとも1つの長手方向ポートへ挿入された外科手術器具を収容し、実質的に流体密な密閉を外科手術器具と形成する寸法にされる密閉ハウジングを含む。密閉ハウジングは、旋回可能部材を含み得ることによって、そこへ挿入された外科手術器具を旋回させる。少なくとも1つの長手方向ポートは、2つの徐々に拡大する開口部を画定し得ることによって、少なくとも1つの長手方向ポートに挿入された外科手術器具の移動性を容易にする。少なくとも1つの長手方向ポートは、保護スリーブを含み得ることによって少なくとも1つの長手方向ポートを外科手術器具による偶然の貫通から保護する。
【0018】
本開示の上および他の局面、特徴および利点は、添付の図面に関連して以下の詳細な説明を考慮すると、より明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本開示の原理に従った外科手術装置の透視図である。
【図2】図2は、複数の長手方向ポートと、複数の長手方向ポートの各々に配置されている密閉アセンブリとを例示する図1の外科手術装置の概略断面図である。
【図3】図3は、図2の密閉アセンブリの分解組み立て透視図である。
【図4】図4は、複数の長手方向ポートの各々の内面内に配置されている保護スリーブを例示する図1の外科手術装置の概略断面図である。
【図5】図5は、図2の2つの密閉アセンブリを例示する図1の外科手術装置の概略断面図である。図2の密閉アセンブリの各々は、図1の外科手術装置の高さに対して、異なる高度において配置されている。
【図6】図6は、図2の3つの密閉アセンブリを例示する図1の外科手術装置の概略断面図である。図2の3つの密閉アセンブリの各々は、図1の外科手術装置の高さに対して、異なる高度において配置されている。
【図7】図7は、旋回可能内側部材を含む密閉アセンブリを例示し、また、近位端部および遠位端部を有する長手方向ポートを示す図1の外科手術装置の概略断面図である。近位端部および遠位端部の各々は、円錐構成を示す。
【図7A】図7Aは、図7の外科手術装置の概略断面図である。図7Aは、外科手術装置の中に挿入され、外科手術装置の長手方向軸に対して旋回されている外科手術器具を例示する。
【図7B】図7Bは、図7の外科手術装置の概略断面図である。図7Bは、外科手術装置の中に挿入され、外科手術装置の長手方向軸に対して旋回されている外科手術器具を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(詳細な説明)
本開示の特定の実施形態が添付の図面を参照して、本明細書において説明される。図面において示され、以下の説明を通して説明され、物体に関する相対的位置づけを参照したときに伝統であるように、「近位」または「後端」という用語は、ユーザーにより近い装置の端部を指し、「遠位」または「前端」という用語は、ユーザーからより遠い装置の端部を指す。以下の説明において、周知の機能または構造は、本開示を不必要に詳細に不鮮明にすることを避けるために、詳細には説明されない。
【0021】
本明細書において説明される低侵襲外科手術の1つのタイプは、複数の器具の単一の切開を通したアクセスを容易にするデバイスを採用する。これは、低侵襲外科手術処置であり、低侵襲外科手術処置は、外科医が単一の入口点(一般的には患者の臍)を通して動作することを可能にする。開示される処置は、腹膜腔を吹き込むことおよびポータル部材を、例えば、患者の臍内に位置決めすることに関する。内視鏡を含む器具、および把持具、ステープラー、鉗子などのようなさらなる器具がポータル部材内に導入されることによって外科手術処置を行う。そのような外科手術ポータルの例は、2008年10月2日に出願され、同一人に譲渡された米国特許出願第12/244,024号(米国特許公開第2009/0093752号として公開される)において開示される。その全内容は、これによって、参照することによって本明細書において援用される。
【0022】
ここで図面(類似の参照数字は、各図を通して同一または実質的に類似の部分を識別する)を参照すると、図1は、密閉固定部材100を含む外科手術装置10を例示する。密閉固定部材100は、組織路105内、例えば、腹部裏層または腹膜裏層を通した腹腔鏡外科手術処置に関連した挿入のために適合される。
【0023】
引き続き図1を参照すると、密閉固定部材100は、近位端部110および遠位端部120を有する。密閉固定部材100は、さらに、少なくとも1つの長手方向ポート130を含む。長手方向ポート130は、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に沿って、近位端部110と遠位端部120との間に延在する。密閉固定部材100は、また、近位端部110と遠位端部120との間の長手方向軸「A」に沿った直線距離に対応する高さ「H」を画定する。長手方向ポート130は、外科手術物体(示されていない)を長手方向ポート130を通して収容する寸法にされる。1つ以上のポート130内に導入される適切な外科手術物体は、低侵襲把持器具、鉗子、クリップアプライヤー、ステープルなどを含む。密閉固定部材100は、示されるように砂時計形状を画定し得る。近位端部110および遠位端部120は、フランジセグメントを画定し得る。フランジセグメントは、密閉固定部材100と一体的に形成され得る。密閉固定部材100は、硬質または半硬質材料から作られ得る。密閉固定部材100は、また、弾性タイプ材料、使い捨てタイプ材料、圧縮性可能タイプ材料および/または可撓性タイプ材料、例えば、適切な発泡体、ゲル材料または1つ以上の外科手術物体の周りに密閉を形成し、また、組織と密閉関係を確立するのに十分な伸展性を有する軟性ゴムから作られ得るが、それらに限定されない。一実施形態において、発泡体は、ポリイソプレン材料を含む。密閉固定部材100は、好ましくは、外科手術物体の軸外れの動作を受け入れるのに十分な伸展性を有する。さらに、この伸展的性質に起因して、密閉固定部材100は、湾曲した外科手術器具が密閉固定部材100を通して挿入されることを可能にする。
【0024】
図2を参照すると、密閉固定部材100は、2つの長手方向ポート130を含む。2つの長手方向ポート130の各々は、その中に、密閉固定部材100の近位端部110に配置された密閉アセンブリ140を有する。各密閉アセンブリ140は、各密閉アセンブリ140を通した外科手術器具の密閉された収容のために構成され、図3に描写されるように、密閉ハウジング141および閉鎖バルブ143を含む。密閉ハウジング141は、低侵襲処置中に、密閉ハウジング141の中に挿入された外科手術器具と密閉するようにデザインされる。
【0025】
一実施形態において、密閉アセンブリ140は、密閉アセンブリ140および密閉固定部材100の残りの部分が、同じ組み立て処理によって生じた一部において形成されるように、密閉固定部材100の一体化された部分を形成する。あるいは、密閉アセンブリ140と、密閉固定部材100の残りの部分とは、異なる組み立て処理によって生じる。それらは、後に、接着剤によってか、またはオーバーモールド処理によって一緒に据え付けられる。
【0026】
別の実施形態において、密閉アセンブリ140は、密閉アセンブリ140が長手方向ポート130の長さに沿って動き得るか、または長手方向ポート130から完全に取り外され得るように、密閉固定部材100に分離可能に接続される。一例において、密閉アセンブリ140は、長手方向ポート130の放射状寸法よりも比較的大きな放射状寸法を有する。図2において例示されるように、密閉アセンブリ140は、外径「D1」を画定する。長手方向ポート130は、比較的より小さい内径「D2」を画定する。密閉固定部材100の弾性的性質に起因して、長手方向ポートは、滑らかにされ得ることによって、密閉アセンブリ140の挿入を可能にする。長手方向ポート130は、十分な伸展性を有することによって、密閉アセンブリ140が長手方向ポート130内に挿入された際に、その内径「D2」を拡張し、実質的に流体密な密閉を密閉アセンブリ140と形成し、密閉アセンブリ140を摩擦係合によってしっかり係合する。密閉アセンブリ140は、密閉アセンブリ140を長手方向ポート130の長さに沿って押すか、または引くことによって、長手方向ポート130の長さに沿った任意の場所に手動で調節され得る。密閉アセンブリ140が所望の場所に到達すると、次いで、密閉アセンブリ140は、再び、長手方向ポート130の内壁を摩擦係合によってしっかり係合する。
【0027】
図3において例示されるような好ましい実施形態において、器具シール142は、密閉ハウジング141内に配置され、器具シール142は、長手方向ポート130の中へ挿入される外科手術器具を収容するように構成される。一実施形態において、器具シール142は、密閉固定部材100の材料に類似した弾性材料または可撓性材料から作られる。外科手術器具が長手方向ポート130に入ったとき、外科手術器具は、密閉ハウジング141を通り進む。器具シール142が作られる材料の弾性的性質に起因して、外科手術器具が密閉ハウジング141を通り進んだとき、器具シール142は、拡張することによって、外科手術器具を許容する。さらに、拡張された状態における器具シール142は、実質的に流体密な密閉を外科手術器具と形成し、したがって、実質的に密閉された関係を外科手術器具と確立する。取り外しの際に、外科手術器具が密閉ハウジング141を離れたとき、器具シール142は元の形状に収縮し戻る。
【0028】
引き続き図3を参照すると、閉鎖バルブ143が、外科手術器具の不在時に、閉じた位置に通常付勢され、長手方向ポート130の中へ挿入される外科手術器具の導入の際に開くように構成されることによって、外科手術器具が長手方向ポート130を通過することを可能にする。低侵襲処置中に、密閉固定部材100が組織路105内に挿入された後、外科手術器具が密閉固定部材100の中に挿入される前に、閉鎖バルブ143は、長手方向ポート130を閉じる目的を果たす。それによって、吹き込みガスの患者の腹膜腔からの流出を抑制し、したがって、拡大された外科手術部位の収縮または虚脱を抑制する。同じ理由のため、閉鎖バルブ143は、また、異物がうっかり患者の腹膜腔の中に入ることを抑制する。
【0029】
さらに、密閉アセンブリ140は、内径「D3」を画定する。内径「D3」は、任意のサイズに構成可能であり、それによって、密閉アセンブリ140のサイズより、わずかに直径が大きい任意の外科手術器具の収容を可能にする。一実施形態において、密閉アセンブリ140の内径「D3」は、約5mmである。別の実施形態において、密閉アセンブリ140の内径「D3」は、約5mmと約12mmとの間である。
【0030】
図4を参照すると、密閉アセンブリ140は、長手方向ポート130の内面に長手方向ポート130の長さに沿って配置される保護スリーブ150をさらに含み得る。保護スリーブ150は、長手方向ポート130と外科手術器具との間の中間層として機能し、長手方向ポート130を通る外科手術器具に対するガイドとして作用する。保護スリーブ150は、長手方向ポート130と外科手術器具との間の直接接触を防ぐ。結果として、保護スリーブ150は、長手方向ポート130を外科手術器具が密閉固定部材100を通り進んだときの外科手術器具による偶然の貫通から保護する。保護スリーブ150は、密閉固定部材100の材料に類似した可撓性材料または半可撓性材料から作られる。保護スリーブ150を通る外科手術器具の滑らかな接続を容易にするために、保護スリーブ150は、非粘着性、滑らかな材料から作られるコーティングの層をさらに含み得、したがって、保護スリーブ140と、外科手術器具との接触表面間の摩擦を減少させる。一実施形態において、保護スリーブ150は、長手方向ポート130の内面に接着剤によってか、またはオーバーモールド処理によって永続的に据え付けられる。別の実施形態において、保護スリーブ150は、保護スリーブ150が長手方向ポート130にスライドされて付き得るか、または離され得るように、長手方向ポート130の内面に取り外し可能に接続される。このシナリオにおいて、保護スリーブ150は、長手方向ポート130の内面に摩擦係合によって留められ得る。
【0031】
図5を参照すると、各密閉アセンブリが密閉固定部材100の高さに対して異なる高度において位置決めされる。例えば、密閉アセンブリ140−iは、高度「H1」において位置決めされる。密閉アセンブリ140−iiは、別の高度「H2」において位置決めされる。別の類似例が、3つの密閉アセンブリ140−iii、140−iv、140−vを例示する図6において提供される。3つの密閉アセンブリ140−iii、140−iv、140−vの各々は、それぞれ、高度「H3」、「H4」および「H5」において位置決めされる。前に説明したように、各密閉アセンブリは、長手方向ポート130の放射状寸法よりも大きい放射状寸法を有する。したがって、n個の長手方向ポートを画定する密閉固定部材100は、同時に同じ高度レベルにおいてn個の密閉アセンブリを受け入れられない場合があり(例えば、図2において例示されたように、密閉固定部材100の近位端部において)、それによって、n個の外科手術器具が同時に動作されることを除外する。密閉固定部材100がn個の密閉アセンブリを同時に同じ高度レベルにおいて受け入れる寸法にされる場合でさえ、n個の密閉アセンブリは、外科医がn個の外科手術器具を密閉アセンブリを通して操作したとき、密閉アセンブリ間での横方向の支障を引き起こし得、それによって、外科手術動作に支障をきたす。図5および図6において例示されるように、密閉アセンブリを異なる高度において配置させることによって、したがって、密閉固定部材100は、n個の密閉アセンブリを同時に受け入れ得、密閉アセンブリ間の横方向の衝突をなくす。
【0032】
図7、図7Aおよび図7Bを参照すると、密閉アセンブリ140は、球状に接続された外側部材160および内側部材180を含む。外側部材160は、長手方向ポート130の内面に接着剤によってか、またはオーバーモールド処理によって永続的に取り付けられ得る。あるいは、外側部材160は、長手方向ポート130に摩擦係合によって取り外し可能に接続され得る。外側部材160は、球状様構成または凹面構成を示す内壁170を画定する。内側部材180は、外側部材160の内壁170を補足する球状様構成または凸面構成を示す外壁190を画定する。内側部材180は、外側部材160に回転機構を通してか、または単に摩擦係合によって、接続される。さらに、内側部材180は、外側部材160の内壁170の制限内において旋回可能であることによって、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に対して鋭角「θ」を形成する。さらに、内側部材180は、外側部材160の内壁170の制限内において回転可能である。内側部材180は、図3において描写される密閉ハウジング141を有することによって、実質的に流体密な密閉を、その中に挿入された外科手術器具と作る。内側部材180は、また、吹き込みガスの流出を抑制するために、図3において描写されるような閉鎖バルブ143を含み得る。
【0033】
引き続き図7、図7Aおよび図7Bを参照すると、長手方向ポート130は、近位部分131と、遠位部分132と、近位部分と遠位部分との間を延在する細長部材133とを含む。細長部材133は、その長さを通る均一な直径「D4」を画定する。近位部分131と遠位部分132との各々は、円錐構成を示す。例えば、図7において例示されるように、遠位部分132は、「D4」において測定される細長部材133の隣接から「D5」において測定される遠位部分132の最も遠位である端部にかけて、徐々に大きくなる放射状寸法を画定する。同様に、近位部分131は、遠位部分132と同じ構成を共有する。
【0034】
図7A〜図7Bにおいて例示されるように、外科手術器具200は、長手方向ポート130を通して挿入され得、実質的に密閉された関係を密閉アセンブリ140と形成する。外科手術器具200は、密閉アセンブリ140の内側部材180の旋回動作を通して、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に対して軸外れに旋回または動き得る。図7A〜図7Bにおいて示されるように、外科手術器具200は、長手方向軸「A」に対して鋭角「θ」を形成する。外科手術器具200は、また、密閉アセンブリ140の内側部材180の回転動作を通して、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に対して回転し得る。したがって、この構成によって、密閉アセンブリ140内に挿入された任意の外科手術器具は、患者の体腔内の組織を適切に係合するために必要なように、傾斜または斜めの方向に、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に対して斜角に容易に操作され得る。外科手術器具は、また、密閉固定部材100の長手方向軸「A」に対して回転するために容易に操作され得るか、または軸外れの回転で、傾斜または斜めの方向に、長手方向軸「A」に対して斜角に係合するために操作され得る。
【0035】
本開示の密閉固定部材100は、別個のカニューレアセンブリの必要性を除外する。なぜならば、密閉固定部材100内に配置された密閉アセンブリ140は、流体密な密閉を外科手術器具と形成し、通常は別個のカニューレアセンブリによって行われる吹き込み収縮を抑制する能力を有するからである。
【0036】
使用において、外科手術器具の動きの自由度が大きく増やされる。器具動作への潜在的な支障は、密閉アセンブリ140を長手方向ポート130内に配置することによって実質的に減少され、したがって、そうでない場合、カニューレを使用したときに起こる衝突を避ける。さらに、本開示は、別個のカニューレアセンブリの必要性を取り除くので、カニューレの遠位端部間の衝突は避けられる。さらに、複数の密閉アセンブリを異なる高度において密閉固定部材内に位置決めすることによって、複数の器具が同時に密閉固定部材を通り、互いの間において無視できる程度の支障を有して動作し得る。さらに、外科手術器具は、軸外れの方向に密閉アセンブリの動作を通し、容易に動き得る。したがって、本開示は、器具動作の増やされた許容範囲を提供する。
【0037】
さらに、湾曲した外科手術器具のようなさまざまな形状の外科手術器具が、任意の特定の形状を要求することなく、密閉固定部材100の中に挿入され得る。
【0038】
開示の各実施形態が図面において示されるか、および/または本明細書において論じられたが、開示がこれに限定される意図はなく、開示は、当分野で許容される範囲において広く、明細書もそのように読まれることが意図される。そのため、上の説明は、限定的として解釈されるべきではなく、単なる特定の実施形態の例示であると解釈されるべきである。当業者は、本明細書に添付の特許請求の範囲の範囲および精神内において他の改変を予想する。
【符号の説明】
【0039】
10 外科手術装置
100 密閉固定部材
105 組織路
130 長手方向ポート
A 長手方向軸
H 高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリであって、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリにおける物体の実質的に密閉された収容のために構成されている、密閉アセンブリと
を含む、外科手術装置。
【請求項2】
前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポートの長さに沿った任意の場所に位置決めされることが可能である、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項3】
前記密閉アセンブリは、前記物体を収容し、実質的に流体密な密閉を該物体と形成する密閉ハウジングを含む、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項4】
前記密閉アセンブリは、閉鎖バルブを含み、該閉鎖バルブは、吹き込みガスを該閉鎖バルブを通して伝達することを抑制するように構成されている、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項5】
前記密閉アセンブリは、約少なくとも5mmの直径を有している、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項6】
前記密閉固定部材は、複数のポートを含み、該複数のポートの各々は、それぞれのポートの長さに沿った異なる位置に配置された密閉アセンブリを含む、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項7】
前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内に接着剤によって留められる、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項8】
前記密閉アセンブリは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内にオーバーモールド処理によって留められる、請求項1に記載の外科手術装置。
【請求項9】
下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する少なくとも1つの長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリであって、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリの中に挿入された物体の実質的に密閉された収容のための密閉ハウジングを含み、該密閉ハウジングは、該物体を旋回させることを容易にする旋回可能部材を含む、密閉アセンブリと
を含む、外科手術装置。
【請求項10】
前記密閉ハウジングは、前記少なくとも1つの長手方向ポート内に配置された静止部材を含み、該静止部材は、前記旋回可能部材を囲む、請求項9に記載の外科手術装置。
【請求項11】
前記静止部材は、凹面構成の内壁を画定し、前記旋回可能部材は、凸面構成の外壁を画定し、該静止部材の内壁は、該旋回可能部材の外壁と協働する、請求項10に記載の外科手術装置。
【請求項12】
前記旋回可能部材は、前記静止部材内で旋回するように構成されている、請求項10に記載の外科手術装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの長手方向ポートは、遠位端部と、近位端部と、細長部材とを含み、該細長部材は、該遠位端部と該近位端部との間を延在し、均一な直径を有している、請求項9に記載の外科手術装置。
【請求項14】
前記遠位端部と前記近位端部との両方のうちの少なくとも1つは、前記細長部材から離れて徐々に増える直径を画定する、請求項13に記載の外科手術装置。
【請求項15】
下にある体腔にアクセスする組織路内に位置決めするための外科手術装置であって、該装置は、
第一の端部と、第二の端部と、該第一の端部と該第二の端部との間に延在する長手方向ポートとを含む密閉固定部材と、
該長手方向ポート内に配置されたスリーブであって、該スリーブは、該長手方向ポートにおける物体の収容を容易にする、スリーブと
を含む、外科手術装置。
【請求項16】
前記長手方向ポート内に配置された密閉アセンブリをさらに含み、該密閉アセンブリは、該密閉アセンブリにおける前記物体の実質的に密閉された収容のために構成されている、請求項15に記載の外科手術装置。
【請求項17】
前記スリーブは、可撓性材料から作られる、請求項15に記載の外科手術装置。
【請求項18】
前記スリーブは、半可撓性材料から作られる、請求項15に記載の外科手術装置。
【請求項19】
前記スリーブは、非粘着性材料を含むことによって、該スリーブと該スリーブの中の前記物体との間の摩擦を減少させる、請求項15に記載の外科手術装置。
【請求項20】
前記非粘着性材料は、前記スリーブの内面に配置されたコーティングである、請求項19に記載の外科手術装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図7A】
image rotate

【図7B】
image rotate


【公開番号】特開2012−130684(P2012−130684A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−274961(P2011−274961)
【出願日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【出願人】(501289751)タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ (320)
【Fターム(参考)】