説明

一回使用の化粧品パッケージ

一回使用の化粧品パッケージは、前壁面及び後壁面を備えた小袋を有する。棒は、小袋内に格納されている。上側及び下側シールは、小袋の周面を気密に密封する。中間シールは、小袋を小袋の下半分のプロダクトリザーバと、上半分のドライチャンバに分割する。棒は、ドライチャンバ内のハンドル端部から中間シールを通してプロダクトリザーバ内のアプリケータ端部まで突出する。棒の上の犬の骨形の密封構造は、中間シールとの気密シールを形成する。ドライチャンバは、対向するタブを引いて前壁面を後壁面から剥離することによって開かれる。棒が小袋から引かれると、棒上のフランジは中間シールを拡張させて、プロダクトリザーバ内にワイパ開口部を形成する。ワイパ開口部は、棒のアプリケータ端部、又は棒の端部に取り付けられたアプリケータを拭き取るような寸法をしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一回の使用を意図した使い捨て化粧品プロダクト・サンプル・パッケージなどの化粧品プロダクト・パッケージに関する。より詳細には、本発明は、小袋、小袋内に格納されたアプリケータ棒、棒のハンドルへのアクセスを与える剥離可能な開口部、及び分配されたサンプルを計量するためのワイパ開口部を含む化粧品プロダクト・パッケージを対象としている。
【背景技術】
【0002】
一回使用の容器は、化粧品分野において、少なくとも二つの重要な役割を果たす、すなわち単位用量ディスペンサとして、又はサンプラとして働く。単位用量ディスペンサは、予め計量した量のプロダクト、例えば一回のトリートメント又は塗布のために十分なプロダクトをユーザに便利に与える。サンプラ(プロダクトのサンプル寸法パッケージ)は普通、無料で又は申し訳程度の費用で消費者に提供され、それによって消費者は購入の決定を行う前に限られた量のプロダクトを体験することができる。サンプラに関して、プロダクトのサンプリングの経験は、販売用のパッケージ(購入用のパッケージ)を使用する経験に近いことが重要である。また、サンプラとして使用する場合、パッケージは容易に多数回使用可能でないことが有利である。無料のサンプラが再使用可能及び/又は多くのプロダクトを入れ過ぎている場合、消費者が販売用のパッケージを購入したいという刺激がかなり少なくなる。
【0003】
現在のサンプラはしばしば、販売用のパッケージのより縮小したバージョンである。例えば、マスカラ・プロダクト・サンプラはしばしば、ねじ付ネック及びキャップ、棒、ブラシ・アプリケータ及びエラストマー・ワイパ・インサートを有する販売用タイプの再密封可能な容器を備えた、販売用パッケージの容量を少なくしたバージョンである。このようなサンプラの費用は、部品の品質及び品質(ボトル、キャップ、棒、ブラシ、ワイパ)、構造の複雑性、組立及び充填により、比較的高い。加えて、気密に再密封可能であるので、消費者はこのようなサンプラを数日又は数週間使用することができ、ゆえに、対応する販売用パッケージを購入する刺激が減少する。
【0004】
現在の小袋パッケージは、しばしば、小袋に固定された別体のネック部材を有する。ネック部材には棒が挿入され、該棒はワイパを備える。マリネッリ(Marinelli)の米国特許第5,862,818号参照。別体のネック部材及び/又はワイパは、パッケージのコストを著しく上昇させる。
【0005】
より高価ではないボトル、圧搾チューブ又はブリスタパックを、それぞれブロー成型、押出又は真空成形することによって、代替サンプラを作ることができる。しかし、これらの高価度がより下がる代替物は、販売用パッケージを使用する経験にほぼ近い品質サンプリング経験を与えることができない。
【0006】
ベネット(Bennett)の米国特許第4,732,287号及び第4,711,354号は、それぞれ開口部を備えた細長い中空円筒形容器、及び拡大部を容器の開口部内に密封又は溶接した状態で、容器内に設けられた細長いプラスチック部品(アプリケータ棒)を含む化粧品ディスペンサを開示している。基本的なディスペンサは、別々に製造され、その後に組み立てられる少なくとも二つの比較的高価な構成部品、円筒形容器及び物体(アプリケータ棒)を必要とし、それによって製造費用が増加する。
【0007】
エルダー・ジュニア(Elder,Jr.)他の米国特許第2,814,420号は、チューブ状本体、本体の一端部に延びている円錐台形部、及び円錐台形部に破断可能な環状区域によって結合された柄を備えた密封されたパッケージ及び容器を開示している。本体、円錐台形部及び柄は、一体部分として形成されている。チューブ状本体は、プロダクトリザーバからプロダクトを放出するのを容易にするように圧搾することができる。したがって、ユーザが不注意に余分な圧力を加えた場合に、通常の処理中にプロダクトが不注意に放出される可能性がある。この問題を避けるために、円錐台形部は、本体内に延びる位置から本体から外向きに延びる位置にユーザによって反転される。この特徴はプロダクトの不注意な放出の発生を少なくすると考えられるが、問題を完全になくすことはできない。加えて、柄は円錐台形部の下に下向きに延びておらず、それによって柄を容器内のプロダクト内に浸漬させることが、不可能ではないとしても難しいと考えられる。アプリケータとして使用するためには、チューブ状本体からプロダクトを搾り出して柄をプロダクトで充填する必要があると考えられる。
【0008】
クリスチャンセン(Kristiansen)の米国特許第6,039,487号は、容器の上端部から延びるチューブからなっている使い捨てディスペンサを開示している。容器の開口底端部は、容器がプロダクトで充填された後に密封される。充填及び密封前に、アプリケータ棒は、アプリケータ棒の上端部を摩擦嵌めで内部に受けるようになっているチューブに挿入される。チューブ及び容器のネックが結合された領域は弱くなっており、それによってチューブを容器から破断して分離することができる。また、基本的パッケージは、別個に製造され、その後に組み立てられる、少なくとも二つの比較的高価な構成部品である、チューブ/容器及びロッドを必要とする。
【0009】
ロウ(Rowe)他の米国特許第5,826,600号は、使い捨てのドライハンドル・マスカラ・アプリケータ・アセンブリを開示している。コートウェグ(Kortweg)の米国特許第4,952,204号は、ドライハンドル・スワッブ・アセンブリ及びユニットを開示している。ロウ他特許及びコートウェグ特許で開示されている容器は、クリスチャンセン特許で開示されているものとほぼ同じである、すなわちアプリケータ棒がチューブ内に固定された状態で、チューブが容器の上端部から延びている。それぞれ、少なくとも二つの比較的高価な基本的構成部品、チューブ/容器及びロッドを必要とする。
【0010】
モントリ(Montoli)の米国特許第6,709,181号は、販売用のパッケージと構造がほぼ同様の、すなわちねじ付ネック及びキャップ、棒、ブラシ・アプリケータ及びエラストマー・ワイパ・インサートを有する再密封可能な容器を備えた、マスカラ・プロダクト・サンプラを開示している。製造及び組立の相対的複雑性は、自明のことである。
【0011】
したがって、比較的低コストの構成部品で構成されたあまり複雑でない一回使用の容器が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、構成が単純であって比較的低コストの部品を有する一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、サンプラとして又は単位用量ディスペンサとしての使用に適した一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することである。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、その機能を従来のアプリケータヘッド、例えばより線マスカラブラシ、の追加により向上させることができる、基本的に一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、プロダクト貯蔵リザーバを一端に、ドライチャンバを他端に有する、小袋容器の形態の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することである。側部シールが広がった部分で画定されるワイパ開口部は、リザーバとチャンバの間に流体連通チャネルを提供する。棒は、リザーバ内にアプリケータ端部と、ドライチャンバ内にハンドル端部と、ワイパ開口部内に密封構造と、を備えて、小袋容器内に格納され、それによってワイパ開口部を密封する。剥離可能シールは、小袋壁面の、ドライチャンバを形成する部分の分離を可能にして、棒ハンドルへのアクセスを与える。
【0016】
本発明の別の目的は、サンプラとして使用される場合に販売用容器と同様の方法で計量したサンプルを与える一回使用の化粧品プロダクト・パッケージを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
したがって、基本要素、小袋の継線で形成されたワイパ開口部を備えた小袋容器、及び単純なアプリケータ棒が最小限でコストが低いものである、一回使用の化粧用プロダクト・パッケージが提供される。
【0018】
棒のアプリケータ端部は、例えばプロダクトを取り出すためのディッパとして使用することができる、又はプロダクト充填及び/又はプロダクトの運搬を良くするために構造(例えば、溝、頂上部、孔、窪み)、又はスパチュラ状の平らな部分で良くすることができる。別の方法では、アプリケータをこれに固定することによって、アプリケータ端部を向上させることができる。例えば、スポンジ、繊維状物質、フロック加工又はブラシをアプリケータ端部に固定させて、プロダクト・サンプルの装填及び運搬を向上させることができる。
【0019】
小袋は、小袋側部シールの幅広い部分の間に形成されたワイパ開口部を有する。ワイパは、ワイパを通して引き出されたときに、アプリケータ端部及び/又はアプリケータから余分なプロダクトを拭き取るような寸法をしている。開口部は、同じプロダクト用の相当の販売用パッケージ内でワイパの寸法及び機能に近づくような寸法をしていることが好ましい。
【0020】
棒は、小袋内に位置決めされたとき該棒の周りで流体密封を形成できる密封構造を備えているので、アプリケータ端部がプロダクトリザーバ内に配置され、ハンドル端部がドライチャンバ内に配置され、ワイパ開口部が棒の密封構造周りに流体漏れがないように接触して固定されて、ドライチャンバからプロダクトリザーバを気密に密封する。
【0021】
本発明の化粧品容器は単純で、低コストであるが、より高価な販売用パッケージと同様の方法で計量した量の化粧品を配送する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の断面図であり、小袋の後壁面、シール及び棒を示す。
【図2】開口状態である小袋を、引き出された棒と共に示す、左前側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に図1〜2を参照すると、一回使用の化粧品パッケージが全体的に参照番号1で示されている。パッケージは、上端部10、底端部12、第一の側縁部14、及び第二の側縁部16によって画定された、前壁面4、後壁面6及び周縁8を有する小袋2を備えている。小袋の底端部では、前壁面4は、底端部12わたって、第一の側縁部14及び第二の側縁部16それぞれの下側部に沿って延びる下側シール18(図1に斜線ハッチングで示す)によって後壁面6に固定されている。上端部10では、前壁面4は、上端部10にわたって、第一の側縁部14及び第二の側縁部16それぞれの上側部に沿って延びる上側シール20(図1及び2)に斜線ハッチングで示す)によって後壁面6に固定されている。前壁面4はさらに、第二の側縁部16から内側に延びる第二の部分26に向かって第一の側縁部14から内側に延びる第一の部分24を有する中間シール22(図1に水平クロスハッチングで示す)によって後壁面6に固定されており、中間シール22の第一の部分24と第二の部分26の間の間隙28は、パッケージから引き出されたプロダクトを計量するようになっているワイパ開口部30を画定する。下側シール18及び中間シール22は、小袋の底端部で前壁面と後壁面の間にプロダクトリザーバ32を画定する。上側シール20及び中間シール22は、小袋の上端部で前壁面と後壁面の間にドライチャンバ34を画定する。下側シール18、上側シール20、及び中間シール22は、小袋の周縁8を気密に密封する。
【0024】
棒36は、小袋2内に設けられている。棒36は、化粧品プロダクトPを運搬及び被着するようになっているアプリケータ端部38を有する。アプリケータ端部38と反対側には、ユーザによって把持するようになっている、ハンドル端部40が設けられている。アプリケータ端部38とハンドル端部40の間に密封構造42が設けられている。密封構造42は、第一のフランジ及び第二のフランジそれぞれから第一のフランジと第二のフランジの間の小さな直径までテーパ状になっている中間部48によって第二の環状フランジ46から分離された第一の環状フランジ44を有する。密封構造42は、棒と小袋の間での棒周りの流体密シールの形成を容易にするようになっている。中間シール22を形成する前に、アプリケータ端部がプロダクトリザーバ32内に配置され、ハンドル端部がドライチャンバ34内に配置されるように、棒は小袋内に位置決めされている。その後、ドライチャンバ34からプロダクトリザーバ32を気密に密封するように、流体密接触して棒の密封構造42周りでワイパ開口部30が固定されるように、中間シールが形成されている。前壁面4及び後壁面6は、ワイパ構造42に直接結合されていないが、密封構造及び中間シールの構成により、及び前壁面及び後壁面のフィルム又はシート材料の弾性により、密封構造42と流体密接触していることが好ましい。第一のフランジ及び第二のフランジの直径は、棒全体のものより大きい。フランジのより大きい直径により、密封構造周りの気密シールが容易になる。各フランジの比較的丸みを帯びた形状は、鋭い縁部の構造によって生じる可能性があるフィルムの破断、断裂、亀裂、又は穿孔を防ぐ。気密シールは、棒が開口部内に固定されている間に、プロダクトPがドライチャンバにワイパ開口部を通して漏れるのを防ぐ。これにより、棒のハンドル端部がプロダクトで汚されないようにする。
【0025】
小袋の上側シール20は剥離可能であり、それによってユーザは、前壁面4の一部を後壁面6から分離させて、ドライチャンバ34を開き、棒のハンドル端部を把持し、棒のアプリケータ端部をワイパ開口部を通して引いて、計量した量のプロダクトをプロダクトリザーバから引き出すことが可能である。タブ50、前壁面の未固定部、反対側のタブ52、後壁面の未固定部はそれぞれ、上部シール20の上に延びて、ドライチャンバ34を開口するのを容易にする。ユーザは、タブ50及び52を把持し、これらを離れるように引いて、前壁面を後壁面から分離させて、ドライチャンバを開くことができる。中間シールは、上側シールよりかなり幅広い。中間シールの追加の幅は、ドライチャンバの下端部を超える上側シールの剥離に耐え、したがって、ユーザがワイパ開口部を超えてパッケージ開口を剥離するのを防ぐ。
【0026】
棒のアプリケータ端部38は、例えばプロダクトを取り出すためのディッパとして使用することができる、又は端部はプロダクト充填及び/又はプロダクトの運搬を良くするために構造(例えば、溝、頂上部、孔、窪み)、又はスパチュラ状の平らな部分で向上させることができる。別の方法では、アプリケータ54(斑点で示す)を固定することによって、アプリケータ端部38を向上させることができる。例えば、スポンジ、弾性パドル、繊維パッド、フロック加工又はブラシをアプリケータ端部38に固定させて、プロダクト・サンプルの装填及び運搬を向上させることができる。
【0027】
第一の環状フランジ44は、棒36がパッケージ1から引き出された場合に、ワイパ開口部30を拡張させるような寸法をしている。ワイパ開口部30は、中間部48の小さな直径から、アプリケータ端部38を拭き取るのに適した、又はアプリケータ端部38に取り付けられたアプリケータ54を拭き取るのに適した予め選択した寸法まで拡張する。ワイパ開口部の拡張は、中間シール22の第一の部分24及び第二の部分26それぞれの小さな部分、すなわち密封構造42の中間部48の小さな直径に対応する中間シールの第一の部分及び第二の部分それぞれの部分を解放することによって部分的に達成される。加えて、前壁面及び後壁面のシート又はフィルム材料は、伸びて拡張することができる、又は第一のフランジを引き出すことを可能にするのに十分な弾性を有することができる。
【0028】
前壁面4及び後壁面6は、材料が格納される化粧品と適合する限り、サンプラ小袋内での使用に適した任意のシート材料で作られている。例えば、シート材料は、共押出し(coex)(例えば、共押出ポリプロピレン又はポリエステル)、接着剤、アルミニウム箔、接着剤及び高分子材料(例えば、ポリプロピレン又はポリエステル)の連続層からなっていてもよい。下側シール18、上側シール20及び中間シール22は、シート材料及び中に格納される化粧品プロダクトと適合し、硬化の際に剥離可能である適切な接着剤によって形成されている。別の方法では、フィルムは、接着剤の必要なく気密シールを形成するが、まだ所望の剥離性を呈するように、それ自体に結合することが可能であるように選択することができる。アクリトニトリルメチルアクリレートなどの適切な自己結合フィルム層材料の例が、本明細書に全体を参照として援用する、エイケン(Aiken)の米国特許第4,786,534号に開示されている。下側シール、上側シール及び中間シールは、熱密封、又は任意選択では、誘導密封、音波溶接などによって形成されている。
【0029】
棒36は、アプリケータ端部38、ハンドル端部40及び密封構造42を備えた単一の一体化部品内に成型される。棒36は、ハイトレル、ポリプロピレン、ポリエステル又は化粧品プロダクトと適合するその他の高分子材料などの適切なプラスチック材料から成型される。材料はまた、例えば、アプリケータ端部38へのフロック加工繊維又はスポンジ材料の結合を容易にするように選択されていることが好ましい。アプリケータ端部の構成は、格納される化粧品プロダクトの塗布を容易にするように選択されている。
【0030】
棒36が成型されると、予め切断された前壁面と後壁面の間に配置され、少なくとも上側シール、中間シール、及び第一の側縁部及び第二の側縁部に沿った下側シールの部分は、熱密封、音波溶接、誘導密封、接着又はその他の適切な手段によって形成される。底端部に沿った下側シールの少なくとも一部は、未結合のままにされて、プロダクトを充填するためにプロダクトリザーバへのアクセスを与える。未結合底端部シールはまた、プロダクトリザーバへのアクセスを与えることができ、それによってアプリケータ54をアプリケータ端部38に固定することができる。アプリケータ54がアプリケータ端部38上に(任意選択で)設置され、かつ、プロダクトPがプロダクトリザーバ内に装填されると、底端部で下側シールの未結合部分は、熱密封、音波溶接、誘導密封、接着又はその他の適切な手段によって密封することができる。
【0031】
パッケージは、一回使用の容器、例えばサンプラ又は単位用量パッケージとして特に有用である。小袋は、小売カウンタでのサンプラ、カウンタプロモーションでの無料サンプル、雑誌及びメール広告での販売用の「お楽しみ袋」のアイテムとして、及び他の方法で使用することができる。パッケージは、例えばマスカラ、まつげ、アイシャドウ及び他の眼用プロダクト、ネイルポリッシュ、ネイルケアプロダクト、口紅、リップグロス、リップカラー、リップバーム、ローション、美容液、トリートメントプロダクト、日焼け止め、化粧品、ファンデーション、コンシーラ、脱毛剤及び他のトリートメント及び化粧プロダクトでの使用に適している。アプリケータ端部又はアプリケータは、上記リストからの特定のプロダクトでの使用に対応するように選択することができる。
【0032】
中間シールは、棒の密封構造の周りに気密シールを形成し、棒が小袋から引き出された場合に、小袋内にワイパ開口部を形成する。これにより、別個のワイパ構成部品の必要がなくなり、したがって、販売用パッケージと同様のユーザ経験を実質的に維持しながら、パッケージの費用が少なくなる。
【0033】
以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、様々な部分の特定の形態と構成を、様々に変形と変更を行うことができることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前壁面、後壁面、及び上端部、底端部、第一の側縁部及び第二の側縁部によって画定された周面を有する小袋であって、前記前壁面は前記底端部にわたって、前記第一の側縁部及び前記第二の側縁部それぞれの下部に沿って延びる下側シールによって前記後壁面に固定され、上側シールは前記上端部にわたって、前記第一の側縁部及び前記第二の側縁部それぞれの上部に沿って延び、第一の部分を有する中間シールは、前記第一の側縁部から内側に前記第二の側縁部から内側に延びる第二の部分に向かって延びており、前記第一の部分と第二の部分の間の間隙は、パッケージから引き出されたプロダクトを計量するようになっているワイパ開口部を画定し、前記下側シール及び中間シールは、小袋の前記底端部で前記前壁面と前記後壁面の間にプロダクトリザーバを画定し、前記上側シール及び中間シールは、小袋の前記上端部で前記前壁面と前記後壁面の間にドライチャンバを画定し、前記下側シール、上側シール及び中間シールは、前記小袋の前記周面を気密に密封する小袋と、
化粧品プロダクトを運搬及び被着するようになっているアプリケータ端部、前記アプリケータ端部と反対側のハンドル端部、前記アプリケータ端部と前記ハンドル端部の間の密封構造を有する、前記小袋内の棒であって、前記密封構造は、前記第一のフランジ及び前記第二のフランジそれぞれから前記第一のフランジと前記第二のフランジの間の小さな直径にテーパ状になっている中間部によって環状の第二のフランジから分離された環状の第一のフランジを有し、前記密封構造は棒周りでの流体密シールの形成を容易にするようになっている棒であって、前記アプリケータ端部が前記プロダクトリザーバ内に置かれ、前記ハンドル端部が前記ドライチャンバ内に置かれ、前記ワイパ開口部が、前記ドライチャンバから前記プロダクトリザーバを気密に密封するように流体密接触して棒の前記密封構造周りに固定されるように小袋内に位置決めされた棒とを備えた一回使用の化粧品プロダクト・パッケージであって、
前記小袋の前記上側シールは剥離可能であり、それによってユーザは、前記前壁面及び後壁面の一部を分離させて前記ドライチャンバを開き、前記棒の前記ハンドル端部を把持し、前記ワイパ開口部を通して前記棒の前記アプリケータ端部を引いて、計量した量のプロダクトを前記プロダクトリザーバから引き出すことができる一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項2】
前記ドライチャンバの開口を容易にするように、それぞれ前記上部シールの上に延びる、前記前壁面の未固定部分と、前記後壁面の反対側の未固定部分とをさらに備えた、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項3】
前記棒の前記アプリケータ端部に固定されたアプリケータをさらに備えた、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項4】
前記アプリケータは、ブラシ、繊維パッド、スポンジ又はパドルの一つから選択されている、請求項3に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項5】
前記環状の第一のフランジは、前記棒が前記パッケージから引き出された場合に、前記ワイパ開口部を、前記アプリケータ端部を拭き取るのに適切な予め選択した寸法まで前記第一のフランジと前記第二のフランジの間の前記小さな直径から拡張させるような寸法をしている、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項6】
前記環状の第一のフランジは、前記棒が前記パッケージから引き出された場合に、前記ワイパ開口部を前記アプリケータ端部を拭き取るのに適切な予め選択した寸法まで前記第一のフランジと前記第二のフランジの間の前記小さな直径から拡張させるような寸法をしている、請求項3に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項7】
前記アプリケータ端部はさらに、スパチュラを含んでいる、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項8】
前記アプリケータ端部に固定されたフロック加工された繊維をさらに備えた、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。
【請求項9】
プロダクト装填又はプロダクト分配の少なくとも一方を良くするようになっている、溝、頂上部、孔又は窪みから選択した、前記アプリケータ端部上の構造をさらに備えた、請求項1に記載の一回使用の化粧品プロダクト・パッケージ。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−525846(P2011−525846A)
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516420(P2011−516420)
【出願日】平成21年6月10日(2009.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/046907
【国際公開番号】WO2009/158194
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(598100128)イーエルシー マネージメント エルエルシー (112)