一本鎖FC(ScFc)領域、それを含む結合ポリペプチド、およびそれに関連する方法
本発明は、とりわけ、遺伝的に融合したFc部分を含むFc領域を含むポリペプチドを特徴とする。さらに、本発明は、例えば、本発明の結合ポリペプチドを対象に投与することによって、対象における疾病または疾患を治療または予防するための方法を提供する。ある実施形態においては、scFcの成分Fc部分は、Fc部分の間に挿入されるポリペプチドリンカー(例えば、Fc接続ペプチド)を介して直列に遺伝的に融合される。そのため、本発明のscFcポリペプチドは、1つの隣接ヌクレオチド配列の一部として単一のオープンリーディングフレーム(ORF)においてコードされる単一の隣接アミノ酸配列によって形成されるscFc領域を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)第1の結合部位、および(ii)単一の隣接遺伝子配列においてコードされる第1のFc領域を含む結合ポリペプチドであって、
a.該Fc領域は、少なくとも2つのFc部分を含み、
b.該Fc領域は、該Fc部分の間に介入するポリペプチドリンカー配列を介して融合され、
c.該Fc領域は、少なくとも1つのエフェクタ機能を該結合ポリペプチドに与える、
結合ポリペプチド。
【請求項2】
前記Fc領域は、FcRn結合部分、FcγR結合部分、補体結合部分、プロテインG結合部分、およびプロテインA結合部分から成る群より選択されるドメインを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項3】
前記Fc領域は、ヘテロマーFc領域である、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項4】
前記ヘテロマーFc領域は、ヘミグリコシル化される、請求項3に記載の結合ポリペプチド。
【請求項5】
前記Fc領域は、ホモマーFc領域である、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項6】
前記Fc領域は、完全にグリコシル化される、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項7】
前記Fc領域は、グリコシル化されていない、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項8】
前記Fc領域は、フコシル化されていない、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項9】
前記Fc領域は、キメラFc領域である、請求項1〜8のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項10】
前記Fc領域は、IgG2分子からのCH2ドメイン、およびIgG4分子からのCH3ドメインを含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項11】
前記Fc領域は、IgG2分子からのCH2部分、およびIgG4分子からのCH2部分を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項12】
修飾ヒンジ領域を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項13】
IgG4分子からの中部ヒンジ領域、ならびにIgG1分子からの上部および下部ヒンジ領域を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項14】
前記ヒンジ領域の1つまたはそれ以上のシステイン残基は、セリン残基で置換される、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項15】
前記Fc領域は、2つ以上のFc部分を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項16】
前記Fc領域は、CH2ドメイン、CH3ドメイン、およびヒンジドメインから成る群より選択される部分を欠くFcドメインを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項17】
前記Fc部分のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項18】
前記Fc部分のうちの2つ以上は、アミノ酸突然変異を含む、請求項17に記載の結合ポリペプチド。
【請求項19】
前記突然変異は、EU付番指標による、234、236、239、241、246〜252、254〜256、275、277〜288、294、296〜298、301、303〜307、309、310、312、313、315、328、332、334、338、342、343、350、355、359、360、361、374、376、378、381〜385、387、389、413、415、418、422、426、428、430〜432、434、435、438、および441〜446から成る群に示されるFcアミノ酸位置に対応する1つまたはそれ以上の位置にある、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項20】
前記突然変異は、CH2ドメインに位置する、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項21】
前記突然変異は、CH3ドメインに位置する、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項22】
前記CH3ドメインは、EU付番指標による、350、355、361、389、415、441、443、および446bから成る群より選択されるFcアミノ酸位置に対応する1つまたはそれ以上のアミノ酸位置に操作システイン、またはそのチオール含有類似体を含む、請求項21に記載の結合ポリペプチド。
【請求項23】
EU位置297に低いグリコシル化を有する、請求項17に記載の結合ポリペプチド。
【請求項24】
EU位置297でフコシル化されていない、請求項23に記載の結合ポリペプチド。
【請求項25】
前記ポリペプチドリンカーは、約50〜約500のアミノ酸の長さを有する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項26】
前記ポリペプチドリンカーは、約50〜約200のアミノ酸の長さを有する、請求項25に記載の結合ポリペプチド。
【請求項27】
前記ポリペプチドリンカーは、約1〜約50のアミノ酸の長さを有する、請求項26に記載の結合ポリペプチド。
【請求項28】
前記ポリペプチドリンカーは、約10〜約20のアミノ酸の長さを有する、請求項27に記載の結合ポリペプチド。
【請求項29】
前記ポリペプチドリンカーは、ヒンジ領域、またはその部分を含む、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項30】
前記ヒンジ領域は、キメラヒンジ領域である、請求項29に記載の結合ポリペプチド。
【請求項31】
前記ポリペプチドリンカーは、gly/serペプチドを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項32】
前記gly/serペプチドは、式(Gly4Ser)nのものであり、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、および10から成る群より選択される正の整数である、請求項31に記載の結合ポリペプチド。
【請求項33】
前記(Gly4Ser)nリンカーは、(Gly4Ser)3である、請求項31に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項34】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のN末端と遺伝的に融合される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項35】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のC末端と遺伝的に融合される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項36】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のFc部分に重ねられる、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項37】
前記ポリペプチドリンカーは、前記第1の結合部位を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項38】
前記結合部位は、前記Fc領域の1つまたはそれ以上のFc部分に組み込まれる、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項39】
第2の結合部位をさらに含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項40】
前記第2の結合部位は、前記Fc領域の前記N末端に機能的に連結される、請求項39に記載の結合ポリペプチド。
【請求項41】
前記第2の結合部位は、前記Fc領域の前記C末端に機能的に連結される、請求項39に記載の結合ポリペプチド。
【請求項42】
少なくとも3つの結合部位を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項43】
少なくとも4つの結合部位を含む、請求項42に記載の結合ポリペプチド。
【請求項44】
前記ポリペプチドリンカーは、生体関連ペプチド、またはその部分を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項45】
前記生体関連ポリペプチドは、抗拒絶反応性または抗炎症性ペプチドである、請求項44に記載の結合ポリペプチド。
【請求項46】
前記生体関連ポリペプチドは、サイトカイン阻害性ペプチド、細胞接着阻害性ペプチド、トロンビン阻害性ペプチド、および血小板阻害性ペプチドから成る群より選択される、請求項44に記載の結合ポリペプチド。
【請求項47】
前記サイトカイン阻害性ペプチドは、IL−1阻害性ペプチドである、請求項46に記載の結合ポリペプチド。
【請求項48】
少なくとも1つの結合部位は、抗原結合部位、受容体のリガンド結合部分、およびリガンドの受容体結合部分から成る群より選択される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項49】
前記結合部位は、抗体に由来する抗原結合部位である、請求項48のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項50】
前記抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、およびヒト化抗体から成る群より選択される、請求項49に記載の結合ポリペプチド。
【請求項51】
前記結合部位は、scFv、Fab、ミニボディ、ダイアボディ、トリアボディ、ナノボディ、カメリド、およびDabから成る群より選択される修飾抗体に由来する、請求項50に記載の結合ポリペプチド。
【請求項52】
前記結合部位は、非免疫グロブリン結合分子に由来する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項53】
前記非免疫グロブリン結合分子は、アドネクチン、アフィボディ、DARPin、およびアンチカリンから成る群より選択される、請求項52に記載の結合ポリペプチド。
【請求項54】
少なくとも1つの結合部位は、リツキシマブ、ダクリズマブ、ガリキシマブ、CB6、Li33、5c8、CBE11、BDA8、14A2、B3F6、2B8、Lym1、Lym2、LL2、Her2、5E8、B1、MB1、BH3、B4、B72.3、CC49、および5E10からなる群より選択される抗体からの6つのCDR、可変重および可変軽領域、または抗原結合部位を含む、請求項1〜53のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項55】
前記受容体のリガンド結合部分は、免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリーの受容体、TNF受容体スーパーファミリーの受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーの受容体、チロシンキナーゼ(TK)受容体スーパーファミリーの受容体、リガンド開口型(LG)スーパーファミリーの受容体、ケモカイン受容体スーパーファミリーの受容体、IL−1/トール様受容体(TLR)スーパーファミリー、グリアのグリア由来の神経栄養因子(GDNF)受容体ファミリーの受容体、およびサイトカイン受容体スーパーファミリーから成る群より選択される受容体に由来する、請求項48に記載の結合ポリペプチド。
【請求項56】
前記TNF受容体スーパーファミリーの受容体は、LTβRである、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項57】
前記TNF受容体スーパーファミリーの受容体は、TNFαに結合する、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項58】
前記GDNF受容体ファミリーの受容体は、GFRα3である、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項59】
前記リガンドの受容体結合部分は、阻害性リガンドに由来する、請求項45に記載の結合ポリペプチド。
【請求項60】
前記リガンドの受容体結合部分は、活性化リガンドに由来する、請求項48に記載の結合ポリペプチド。
【請求項61】
前記リガンドは、免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリーの受容体、TNF受容体スーパーファミリーの受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーの受容体、チロシンキナーゼ(TK)受容体スーパーファミリーの受容体、リガンド開口型(LG)スーパーファミリーの受容体、ケモカイン受容体スーパーファミリーの受容体、IL−1/トール様受容体(TLR)スーパーファミリー、およびサイトカイン受容体スーパーファミリーから成る群より選択される受容体に結合する、請求項59または60に記載の結合ポリペプチド。
【請求項62】
前記サイトカイン受容体スーパーファミリーの受容体に結合するリガンドは、β−インターフェロンである、請求項61に記載の結合ポリペプチド。
【請求項63】
前記第1および第2の結合部位は、異なる結合特異性を有する、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項64】
前記第1および第2の結合部位は、同じ結合特異性を有する、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項65】
結合分子は、2つ以上の遺伝的に融合したFc領域を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項66】
少なくとも1つの機能的な部分に結合体化される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項67】
前記機能的な部分は、遮断部分、検出可能な部分、診断部分、および治療部分から成る群より選択される、請求項66に記載の結合ポリペプチド。
【請求項68】
前記遮断部分は、システイン付加物、混合ジスルフィド、ポリエチレングリコール、およびポリエチレングリコールマレイミドから成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項69】
前記検出可能な部分は、蛍光部分および同位体部分から成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項70】
前記診断部分は、疾病または疾患の存在を明らかにすることが可能である、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項71】
前記治療部分は、抗炎症剤、抗癌剤、抗神経変性剤、および抗感染症剤から成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項72】
前記機能的な部分は、前記ポリペプチドリンカーに結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項73】
前記機能的な部分は、ジスルフィド結合を介して結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項74】
前記機能的な部分は、へテロ二官能性リンカーを介して結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項75】
第2のポリペプチドをさらに含み、多量体である、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項76】
前記第2のポリペプチドは、(i)少なくとも第2の結合部位、および(ii)少なくとも第2の遺伝的に融合したFc領域を含む、結合ポリペプチドであって、該第2の遺伝的に融合したFc領域は、少なくとも2つのFc部分を含み、少なくとも1つのエフェクタ機能を該結合ポリペプチドに与える、請求項75に記載の結合ポリペプチド。
【請求項77】
二量体の結合ポリペプチドである、請求項76に記載の結合ポリペプチド。
【請求項78】
前記第1または第2の結合部位は、免疫細胞または腫瘍細胞に存在する抗原に結合する、請求項77に記載の結合ポリペプチド。
【請求項79】
少なくとも1つのFc部分は、IgGイソタイプのものである、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項80】
前記IgGイソタイプは、IgG1サブクラスのものである、請求項79に記載の結合ポリペプチド。
【請求項81】
少なくとも1つのFc部分は、ヒト抗体に由来する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項82】
請求項1に記載のポリペプチドを含む、医薬組成物。
【請求項83】
請求項1に記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項84】
発現ベクターにある、請求項83に記載の核酸分子。
【請求項85】
請求項84に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項86】
結合ポリペプチドを生成するための方法であって、該結合ポリペプチドが生成されるように、培養物中で請求項85に記載の宿主細胞を培養するステップを含む、方法。
【請求項87】
対象における疾病または疾患を治療または予防するための方法であって、請求項86に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項88】
前記疾病または疾患は、神経系疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、および腫瘍性疾患から成る群より選択される、請求項87に記載の方法。
【請求項1】
(i)第1の結合部位、および(ii)単一の隣接遺伝子配列においてコードされる第1のFc領域を含む結合ポリペプチドであって、
a.該Fc領域は、少なくとも2つのFc部分を含み、
b.該Fc領域は、該Fc部分の間に介入するポリペプチドリンカー配列を介して融合され、
c.該Fc領域は、少なくとも1つのエフェクタ機能を該結合ポリペプチドに与える、
結合ポリペプチド。
【請求項2】
前記Fc領域は、FcRn結合部分、FcγR結合部分、補体結合部分、プロテインG結合部分、およびプロテインA結合部分から成る群より選択されるドメインを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項3】
前記Fc領域は、ヘテロマーFc領域である、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項4】
前記ヘテロマーFc領域は、ヘミグリコシル化される、請求項3に記載の結合ポリペプチド。
【請求項5】
前記Fc領域は、ホモマーFc領域である、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項6】
前記Fc領域は、完全にグリコシル化される、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項7】
前記Fc領域は、グリコシル化されていない、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項8】
前記Fc領域は、フコシル化されていない、請求項1または2に記載の結合ポリペプチド。
【請求項9】
前記Fc領域は、キメラFc領域である、請求項1〜8のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項10】
前記Fc領域は、IgG2分子からのCH2ドメイン、およびIgG4分子からのCH3ドメインを含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項11】
前記Fc領域は、IgG2分子からのCH2部分、およびIgG4分子からのCH2部分を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項12】
修飾ヒンジ領域を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項13】
IgG4分子からの中部ヒンジ領域、ならびにIgG1分子からの上部および下部ヒンジ領域を含む、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項14】
前記ヒンジ領域の1つまたはそれ以上のシステイン残基は、セリン残基で置換される、請求項9に記載の結合ポリペプチド。
【請求項15】
前記Fc領域は、2つ以上のFc部分を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項16】
前記Fc領域は、CH2ドメイン、CH3ドメイン、およびヒンジドメインから成る群より選択される部分を欠くFcドメインを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項17】
前記Fc部分のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つのアミノ酸突然変異を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項18】
前記Fc部分のうちの2つ以上は、アミノ酸突然変異を含む、請求項17に記載の結合ポリペプチド。
【請求項19】
前記突然変異は、EU付番指標による、234、236、239、241、246〜252、254〜256、275、277〜288、294、296〜298、301、303〜307、309、310、312、313、315、328、332、334、338、342、343、350、355、359、360、361、374、376、378、381〜385、387、389、413、415、418、422、426、428、430〜432、434、435、438、および441〜446から成る群に示されるFcアミノ酸位置に対応する1つまたはそれ以上の位置にある、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項20】
前記突然変異は、CH2ドメインに位置する、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項21】
前記突然変異は、CH3ドメインに位置する、請求項17または18に記載の結合ポリペプチド。
【請求項22】
前記CH3ドメインは、EU付番指標による、350、355、361、389、415、441、443、および446bから成る群より選択されるFcアミノ酸位置に対応する1つまたはそれ以上のアミノ酸位置に操作システイン、またはそのチオール含有類似体を含む、請求項21に記載の結合ポリペプチド。
【請求項23】
EU位置297に低いグリコシル化を有する、請求項17に記載の結合ポリペプチド。
【請求項24】
EU位置297でフコシル化されていない、請求項23に記載の結合ポリペプチド。
【請求項25】
前記ポリペプチドリンカーは、約50〜約500のアミノ酸の長さを有する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項26】
前記ポリペプチドリンカーは、約50〜約200のアミノ酸の長さを有する、請求項25に記載の結合ポリペプチド。
【請求項27】
前記ポリペプチドリンカーは、約1〜約50のアミノ酸の長さを有する、請求項26に記載の結合ポリペプチド。
【請求項28】
前記ポリペプチドリンカーは、約10〜約20のアミノ酸の長さを有する、請求項27に記載の結合ポリペプチド。
【請求項29】
前記ポリペプチドリンカーは、ヒンジ領域、またはその部分を含む、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項30】
前記ヒンジ領域は、キメラヒンジ領域である、請求項29に記載の結合ポリペプチド。
【請求項31】
前記ポリペプチドリンカーは、gly/serペプチドを含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項32】
前記gly/serペプチドは、式(Gly4Ser)nのものであり、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、および10から成る群より選択される正の整数である、請求項31に記載の結合ポリペプチド。
【請求項33】
前記(Gly4Ser)nリンカーは、(Gly4Ser)3である、請求項31に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項34】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のN末端と遺伝的に融合される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項35】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のC末端と遺伝的に融合される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項36】
前記第1の結合部位は、前記Fc領域のFc部分に重ねられる、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項37】
前記ポリペプチドリンカーは、前記第1の結合部位を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項38】
前記結合部位は、前記Fc領域の1つまたはそれ以上のFc部分に組み込まれる、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項39】
第2の結合部位をさらに含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項40】
前記第2の結合部位は、前記Fc領域の前記N末端に機能的に連結される、請求項39に記載の結合ポリペプチド。
【請求項41】
前記第2の結合部位は、前記Fc領域の前記C末端に機能的に連結される、請求項39に記載の結合ポリペプチド。
【請求項42】
少なくとも3つの結合部位を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項43】
少なくとも4つの結合部位を含む、請求項42に記載の結合ポリペプチド。
【請求項44】
前記ポリペプチドリンカーは、生体関連ペプチド、またはその部分を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項45】
前記生体関連ポリペプチドは、抗拒絶反応性または抗炎症性ペプチドである、請求項44に記載の結合ポリペプチド。
【請求項46】
前記生体関連ポリペプチドは、サイトカイン阻害性ペプチド、細胞接着阻害性ペプチド、トロンビン阻害性ペプチド、および血小板阻害性ペプチドから成る群より選択される、請求項44に記載の結合ポリペプチド。
【請求項47】
前記サイトカイン阻害性ペプチドは、IL−1阻害性ペプチドである、請求項46に記載の結合ポリペプチド。
【請求項48】
少なくとも1つの結合部位は、抗原結合部位、受容体のリガンド結合部分、およびリガンドの受容体結合部分から成る群より選択される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項49】
前記結合部位は、抗体に由来する抗原結合部位である、請求項48のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項50】
前記抗体は、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト抗体、およびヒト化抗体から成る群より選択される、請求項49に記載の結合ポリペプチド。
【請求項51】
前記結合部位は、scFv、Fab、ミニボディ、ダイアボディ、トリアボディ、ナノボディ、カメリド、およびDabから成る群より選択される修飾抗体に由来する、請求項50に記載の結合ポリペプチド。
【請求項52】
前記結合部位は、非免疫グロブリン結合分子に由来する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項53】
前記非免疫グロブリン結合分子は、アドネクチン、アフィボディ、DARPin、およびアンチカリンから成る群より選択される、請求項52に記載の結合ポリペプチド。
【請求項54】
少なくとも1つの結合部位は、リツキシマブ、ダクリズマブ、ガリキシマブ、CB6、Li33、5c8、CBE11、BDA8、14A2、B3F6、2B8、Lym1、Lym2、LL2、Her2、5E8、B1、MB1、BH3、B4、B72.3、CC49、および5E10からなる群より選択される抗体からの6つのCDR、可変重および可変軽領域、または抗原結合部位を含む、請求項1〜53のいずれかに記載の結合ポリペプチド。
【請求項55】
前記受容体のリガンド結合部分は、免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリーの受容体、TNF受容体スーパーファミリーの受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーの受容体、チロシンキナーゼ(TK)受容体スーパーファミリーの受容体、リガンド開口型(LG)スーパーファミリーの受容体、ケモカイン受容体スーパーファミリーの受容体、IL−1/トール様受容体(TLR)スーパーファミリー、グリアのグリア由来の神経栄養因子(GDNF)受容体ファミリーの受容体、およびサイトカイン受容体スーパーファミリーから成る群より選択される受容体に由来する、請求項48に記載の結合ポリペプチド。
【請求項56】
前記TNF受容体スーパーファミリーの受容体は、LTβRである、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項57】
前記TNF受容体スーパーファミリーの受容体は、TNFαに結合する、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項58】
前記GDNF受容体ファミリーの受容体は、GFRα3である、請求項55に記載の結合ポリペプチド。
【請求項59】
前記リガンドの受容体結合部分は、阻害性リガンドに由来する、請求項45に記載の結合ポリペプチド。
【請求項60】
前記リガンドの受容体結合部分は、活性化リガンドに由来する、請求項48に記載の結合ポリペプチド。
【請求項61】
前記リガンドは、免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリーの受容体、TNF受容体スーパーファミリーの受容体、Gタンパク質共役受容体(GPCR)スーパーファミリーの受容体、チロシンキナーゼ(TK)受容体スーパーファミリーの受容体、リガンド開口型(LG)スーパーファミリーの受容体、ケモカイン受容体スーパーファミリーの受容体、IL−1/トール様受容体(TLR)スーパーファミリー、およびサイトカイン受容体スーパーファミリーから成る群より選択される受容体に結合する、請求項59または60に記載の結合ポリペプチド。
【請求項62】
前記サイトカイン受容体スーパーファミリーの受容体に結合するリガンドは、β−インターフェロンである、請求項61に記載の結合ポリペプチド。
【請求項63】
前記第1および第2の結合部位は、異なる結合特異性を有する、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項64】
前記第1および第2の結合部位は、同じ結合特異性を有する、請求項28に記載の結合ポリペプチド。
【請求項65】
結合分子は、2つ以上の遺伝的に融合したFc領域を含む、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項66】
少なくとも1つの機能的な部分に結合体化される、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項67】
前記機能的な部分は、遮断部分、検出可能な部分、診断部分、および治療部分から成る群より選択される、請求項66に記載の結合ポリペプチド。
【請求項68】
前記遮断部分は、システイン付加物、混合ジスルフィド、ポリエチレングリコール、およびポリエチレングリコールマレイミドから成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項69】
前記検出可能な部分は、蛍光部分および同位体部分から成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項70】
前記診断部分は、疾病または疾患の存在を明らかにすることが可能である、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項71】
前記治療部分は、抗炎症剤、抗癌剤、抗神経変性剤、および抗感染症剤から成る群より選択される、請求項67に記載の結合ポリペプチド。
【請求項72】
前記機能的な部分は、前記ポリペプチドリンカーに結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項73】
前記機能的な部分は、ジスルフィド結合を介して結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項74】
前記機能的な部分は、へテロ二官能性リンカーを介して結合体化される、請求項66に記載のいずれか1つの結合ポリペプチド。
【請求項75】
第2のポリペプチドをさらに含み、多量体である、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項76】
前記第2のポリペプチドは、(i)少なくとも第2の結合部位、および(ii)少なくとも第2の遺伝的に融合したFc領域を含む、結合ポリペプチドであって、該第2の遺伝的に融合したFc領域は、少なくとも2つのFc部分を含み、少なくとも1つのエフェクタ機能を該結合ポリペプチドに与える、請求項75に記載の結合ポリペプチド。
【請求項77】
二量体の結合ポリペプチドである、請求項76に記載の結合ポリペプチド。
【請求項78】
前記第1または第2の結合部位は、免疫細胞または腫瘍細胞に存在する抗原に結合する、請求項77に記載の結合ポリペプチド。
【請求項79】
少なくとも1つのFc部分は、IgGイソタイプのものである、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項80】
前記IgGイソタイプは、IgG1サブクラスのものである、請求項79に記載の結合ポリペプチド。
【請求項81】
少なくとも1つのFc部分は、ヒト抗体に由来する、請求項1に記載の結合ポリペプチド。
【請求項82】
請求項1に記載のポリペプチドを含む、医薬組成物。
【請求項83】
請求項1に記載のポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
【請求項84】
発現ベクターにある、請求項83に記載の核酸分子。
【請求項85】
請求項84に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項86】
結合ポリペプチドを生成するための方法であって、該結合ポリペプチドが生成されるように、培養物中で請求項85に記載の宿主細胞を培養するステップを含む、方法。
【請求項87】
対象における疾病または疾患を治療または予防するための方法であって、請求項86に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項88】
前記疾病または疾患は、神経系疾患、炎症性疾患、自己免疫疾患、および腫瘍性疾患から成る群より選択される、請求項87に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図8】
【図9】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2010−528588(P2010−528588A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508431(P2010−508431)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/006260
【国際公開番号】WO2008/143954
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2008/006260
【国際公開番号】WO2008/143954
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】
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