説明

三環式デルタオピオイド調節剤

本発明はデルタオピオイド受容体調節剤に関する。より特に、本発明は三環式δ−オピオイド調節剤に関する。本発明の化合物を使用する軽度ないし重篤な疼痛および種々の疾病を処置する製薬学的および獣医学的組成物並びに方法も記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願との関係
本出願は、引用することにより本発明の内容となる2003年6月27日に出願された米国仮特許出願番号第60/483,389号に対する優先権を主張する。
連邦により後援された研究または開発に関する言及
下記の本発明の研究および開発は連邦により後援されなかった。
【背景技術】
【0002】
用語「オピオイド(opioid)」は、モルヒネ類似活性を有する全ての天然および合成薬品を総称的にさす。以前は、用語「アヘン剤(opiate)」はアヘンから誘導される薬品、例えば、モルヒネ、コデイン、およびモルヒネの多くの半合成同類、を示すために使用された。モルヒネ類似活性を有するペプチド化合物の単離後に、用語オピオイドがモルヒネ類似活性を有する全ての薬品を総称的にさすために導入された。モルヒネ類似活性を示す種々のペプチド類、例えばエンドルフィン類、エンケファリン類およびジノルフィン類、がオピオイドに包含される。しかしながら、一部の出典は用語「アヘン剤」を包括的な意味で使用し続けており、そしてそのような概念において、アヘン剤およびオピオイドは交換可能である。さらに、用語オピオイドはモルヒネ類似薬品の拮抗物質をさすため並びにそのような剤と結合する受容体または結合部位を特徴づけるためにも使用されていた。
【0003】
オピオイドは一般に麻酔薬として使用されるが、それらは多くの他の薬理学的効果も有しうる。モルヒネおよび関連オピオイド類は中枢神経および消化系に対してそれらの主要な効果を生ずる。効果は多様であり、鎮痛、眠気、気分の変動、呼吸低下、眩暈、精神的なまだら、不快感、痒み、胆管路における圧力増加、胃腸運動低下、悪心、吐き気、並びに内分泌腺および自律神経系の変調を包含する。
【0004】
オピオイド類により生ずる鎮痛の有意な特徴は、それが意識の消失なしに起きることである。治療服用量のモルヒネが疼痛のある患者に与えられる場合には、彼らは疼痛がより強くなくなり、より不快でなくなり、または完全になくなることを報告する。逼迫性軽減を体感する他に、一部の患者は上機嫌を体感する。しかしながら、モルヒネが選択された疼痛−軽減服用量で疼痛のない個体に与えられる場合には、その体感は必ずしも常に快適でなく、悪心がよく起こり、そして吐き気も生じうる。眠気、集中不能、思考困難、感情鈍麻、身体的活動の低下、視力鋭敏の低下、および嗜眠も後から起きうる。
【0005】
2つの別のクラスのオピオイド分子、すなわちオピオイドペプチド類(例えば、エンケファリン類、ジノルフィン類、およびエンドフィン類)並びにアルカロイドアヘン剤(例えば、モルヒネ、エトルフィン、ジプレノルフィンおよびナアロキソン)、はオピオイド受容体に結合しうる。オピオイド結合部位の最初の例証(非特許文献1)後に、オピオイドペプチド相同体およびアルカロイドアヘン剤の両者の異なる薬理学的および生理学的効果が複数のオピオイド受容体を設計するために作用した。従って、3種の解剖学的および薬理学的に別個なオピオイド受容体タイプであるデルタ、カッパおよびミューが記載されてきた。さらに、各タイプがサブタイプを有すると信じられている(非特許文献2、非特許文献3)。
【0006】
これらのオピオイド受容体タイプの3種全てが細胞レベルにおいては同じ作用機構を共有するようである。例えば、オピオイド受容体はアデニレートシクラーゼの抑制、並びにカリウム経路活性化およびCa2+経路抑制の両者による神経伝達物質放出の抑制を引き
起こす(非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6、非特許文献7)。作用機構は同じであるが、受容体−選択的薬品の性能発現は大きく異なる(非特許文献8)。そのような差異は異なる受容体の解剖学的位置に一部が帰因しうる。
【0007】
類扁桃複合体、ストリアチュム(striatum)、黒質、嗅覚球、嗅覚結節、海馬形成、および大脳皮質中で高濃度を有するデルタ受容体はミューまたはカッパ受容体のいずれよりも別々の分布を哺乳動物CNS中で有する(非特許文献9)。ラット小脳はデルタオピオイド受容体を包含するオピオイド受容体を明らかに欠いている。
【0008】
D.Delorme、E.RobertsおよびZ.Weiは特許文献1(1988)でオピオイド鎮痛薬であるジアリールメチリデニルピペリジン類を開示しているが、本発明の化合物を開示または示唆していない。
【0009】
L.Hermann、C.Ullmer、E.Bellottその他の特許文献2(2003)、特許文献3(2003)および特許文献4(2003)は5−HT2B受容体拮抗物質である4−(チオ−もしくはセレノキサンテン−9−イリデン)−ピペリジン類またはアクリジン類を開示しているが、本発明の化合物を開示していない。
【0010】
非特許文献10は、神経弛緩剤であるチオキサンテン類、キサンテン類、ジベノキセピン類およびアクリダン類のある種のピペリジリデン誘導体を開示している。しかしながら、これらの著者は本発明の化合物の構造または活性のいずれも開示または示唆していない。
【0011】
特許文献5(1966)は、抗コリン作用剤、抗痙攣剤、筋肉弛緩剤、鎮静剤、利尿剤、および/または循環−活性剤である6,11−ジヒドロジベンゾ[b,e]オキセピンの誘導体を開示している。しかしながら、これらの剤は本発明の化合物と構造的および薬理学的の両方で有意に異なる。
【特許文献1】国際公開第28275号パンフレット
【特許文献2】米国特許第0166672号明細書
【特許文献3】国際公開第035646号パンフレット
【特許文献4】欧州特許第1321169号明細書
【特許文献5】英国特許第1128734号明細書
【非特許文献1】Pert,C.B.and Snyder,S.H.著、Science(1973)179:1011−1014)
【非特許文献2】Wollemann,M.著、J.Neurochem(1990)54:1095−1101
【非特許文献3】Lord,J.A.,et al.著、Nature(1977)267:495−499
【非特許文献4】Evans,C.J.著、Biologica Basis of Substance Abuse,S.G.Korenman & J.D.Barchas eds.Oxford University Press(in press)
【非特許文献5】North,A.R.,et al.著、Proc Natl Acad Sci USA(1990)87:7025−29
【非特許文献6】Gross,R.A.,et al.著、Proc Natl Acad Sci USA(1990)87:7025−29
【非特許文献7】Sharma,S.K.,et al.著、Proc Natl Acad Sci USA(1975)72:3092−96
【非特許文献8】Gilbert,P.E. & Martin,W.R.著、J Pharmacol Exp Ther(1976)198:66−82
【非特許文献9】Mansour,A.,et al.著、Trends in Neurosci(1988)11:308−14
【非特許文献10】C.Kaiser and others 著、J.Med.Chem.1974,Volume 17,pages 57−61
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
鎮痛薬としての新規なデルタ−オピオイド受容体調節剤に関する持続的な要望がある。減じられた副作用を有する鎮痛薬としてのデルタ−オピオイド受容体選択的作用物質に関する別の要望もある。減じられた副作用を有する、免疫抑制剤、抗炎症剤、神経学的および精神的症状の処置剤、薬品およびアルコール乱用に対する薬品、胃炎および下痢の処置剤、心臓血管剤、並びに呼吸疾病の処置剤としてのデルタ−オピオイド受容体拮抗物質に関する別の要望もある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の要旨
本発明は、式(I):
【0014】
【化1】

【0015】
[式中、
およびRは水素およびC1−8アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基であり、
は水素、C1−8アルカニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−8シクロアルカニル、シクロアルカニル(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、C1−8アルカニルオキシカルボニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニルカルボニル、ホルミル、チオホルミル、カルバムイミドイル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルケニル、フェニル(C1−8)アルキニル、ナフチル(C1−8)アルカニルおよびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニル、ナフチルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニル、チオウレイド、およびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5
−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルカニル)アミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であるか、或いは場合により、Rが隣接炭素原子に結合された2個の置換基である場合には、2個の置換基が一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
Aは−(CH−であり、ここでmは0、2または3であり、好ましくはmは2または3であり、そして最も好ましくはmは2であり、
Yは−(CHX−または−X(CH−であり、
XはOまたはSであり、
nは0または1であり、
ZはOまたはSである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩に関する。
【0016】
最後に、本発明は温血動物において軽度ないし重篤な疼痛を処置するために使用される式(I)の化合物を含有する獣医学的および製薬学的組成物に関する。
発明の詳細な記述
ここで使用される場合、下記の下線が引かれた用語は下記の意味を有することが意図される:
a−b」(ここでaおよびbは整数である)はa〜b個の炭素原子を含有する基をさす。例えば、C1−3は1、2または3個の炭素原子を含有する基を示す。
【0017】
アルキル:」は、親アルカン、アルケンまたはアルキンの単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される飽和もしくは不飽和の分枝鎖状、直鎖状または環式の1価炭化水素基をさす。代表的なアルキル基はメチル;エチル類、例えばエタニル、エテニル、エチニル;プロピル類、例えばプロパン−1−イル、プロパン−2−イル、シクロプロパン−1−イル()、プロプ−1−エン−1−イル、プロプ−1−エン−2−イル、プロプ−2−エン−1−イル、シクロプロプ−1−エン−1−イル、シクロプロプ−2−エン−1−イル、プロプ−1−イル−1−イル、プロプ−2−イン−1−イル、など;ブチル類、例えばブタン−1−イル、ブタン−2−イル、2−メチル−プロパン−1−イル、2−メチル−プロパン−2−イル、シクロブタン−1−イル、ブト−1−エン−1−イル、ブト−1−エン−2−イル、2−メチル−プロプ−1−エン−1−イル、ブト−2−エ
ン−1−イル、ブト−2−エン−2−イル、ブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1,3−ジエン−2−イル、シクロブト−1−エン−1−イル、シクロブト−1−エン−3−イル、シクロブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブト−1−イン−1−イル、ブト−1−イン−3−イル、ブト−3−イン−1−イル、など;並びに同様なものを包含するが、それらに限定されない。特定水準の飽和が意図される場合には、以下で定義されるような命名法「アルカニル」、「アルケニル」および/または「アルキニル」が使用される。好ましい態様では、アルキル基は(C−C)アルキルであり、(C−C)が特に好ましい。
【0018】
アルカニル:」は親アルカンの単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される飽和の分枝鎖状、直鎖状または環式の1価炭化水素基をさす。代表的なアルカニル基はメタニル;エタニル;プロパニル類、例えばプロパン−1−イル、プロパン−2−イル、シクロプロパン−1−イル、など;ブチアニル類、例えばブタン−1−イル、ブタン−2−イル、2−メチル−プロパン−1−イル、2−メチル−プロパン−2−イル、シクロブタン−1−イル、など;並びに同様なものを包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、アルカニル基は(C−C)アルカニルであり、(C−C)が特に好ましい。
【0019】
アルケニル」は親アルカンの単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する不飽和の分枝鎖状、直鎖状または環式の1価炭化水素基をさす。基は1つもしくは複数の二重結合に関してシスまたはトランス立体配置のいずれかでありうる。代表的なアルケニル基はエテニル;プロペニル類、例えばプロプ−1−エン−1−イル、プロプ−1−エン−2−イル、プロプ−2−エン−1−イル、プロプ−2−エン−2−イル、シクロプロプ−1−エン−1−イル、シクロプロプ−2−エン−1−イル;ブテニル類、例えばブト−1−エン−1−イル、ブト−1−エン−2−イル、2−メチル−プロプ−1−エン−1−イル、ブト−2−エン−1−イル、ブト−2−エン−1−イル、ブト−2−エン−2−イル、ブタ−1,3−ジエン−1−イル、ブタ−1,3−ジエン−2−イル、シクロブト−1−エン−1−イル、シクロブト−1−エン−3−イル、シクロブタ−1,3−ジエン−1−イル、など;並びに同様なものを包含するが、それらに限定されない。
【0020】
アルキニル」は親アルキンの単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する不飽和の分枝鎖状、直鎖状または環式の1価炭化水素基をさす。代表的なアルキニル基はエチニル;プロピニル類、例えばプロプ−1−イン−1−イル、プロプ−2−イン−1−イル、など;ブチニル類、例えばブト−1−イン−1−イル、ブト−1−イン−3−イル、ブト−3−イン−1−イル、など;並びに同様なものを包含するが、それらに限定されない。
【0021】
ヘテロアルキル」および「ヘテロアルカニル」は1個もしくはそれ以上の炭素原子(および必要なら会合した水素原子)が同一もしくは相異なるへテロ原子(必要なら水素または他の原子を包含する)で独立して置換されている、それぞれ、アルキルまたはアルカニル基をさす。1つもしくは複数の炭素原子を置換するための代表的なヘテロ原子はN、P、O、S、Si、などを包含するが、それらに限定されない。好ましいヘテロ原子はO、NおよびSである。それ故、ヘテロアルカニル基はエポキシ(−O−)、エピジオキシ(−O−O−)、チオエーテル(−S−)、エピジチオ(−SS−)、エポキシチオ(−O−S−)、エポキシイミノ(−O−NR’−)、イミノ(−NR’−)、ビイミノ(−NR’−NR’−)、アジノ(=N−N=)、アゾ(−N=N−)、アゾキシ(−N−O−N−)、アズイミノ(−NR’−N=N−)、ホスファノ(−PH−)、λ−スルファノ(−SH−)、スルホニル(−S(O)−)などを包含する例示用であり限定用でない1個もしくはそれ以上の同一もしくは相異なるへテロ原子基を含有することができ
、ここで各R’は独立して水素または(C−C)アルキルである。
【0022】
親芳香族環系:」は共役π電子系を有する不飽和の環式または多環式環系をさす。1個もしくはそれ以上の環が芳香族であり且つ1個もしくはそれ以上の環が飽和もしくは不飽和である縮合環系、例えば、インダン、インデン、フェナレン、など、が「親芳香族環系」の定義内に具体的に包含される。代表的な親芳香族環系はアセアンスリーレン、アセナフチレン、アセフェンアンスリーレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランセン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンタ−2,4−ジエン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリーレン、フェナレン、フェナンスレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピランスレン、ルビセン、トリフェニレン、トリナフタレン、などを包含するが、それらに限定されない。
【0023】
アリール:」は親芳香族環系の単一炭素原子からの1個の水素原子の除去により誘導される1価芳香族炭化水素基をさす。代表的なアリール基はアセアンスリーレン、アセナフチレン、アセフェンアンスリーレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、コロネン、フルオランセン、フルオレン、ヘキサセン、ヘキサフェン、ヘキサレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、オクタセン、オクタフェン、オクタレン、オバレン、ペンタ−2,4−ジエン、ペンタセン、ペンタレン、ペンタフェン、ペリーレン、フェナレン、フェナンスレン、ピセン、プレイアデン、ピレン、ピランスレン、ルビセン、トリフェニレン、トリナフタレン、などから誘導される基を包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、アリール基は(C5−20)アリールであり、(C5−10)が特に好ましい。特に好ましいアリール基はフェニルおよびナフチル基である。
【0024】
アリールアルキル:」は炭素原子、典型的には末端炭素原子、に結合された水素原子の1個がアリール基で置換されている非環式アルキル基をさす。代表的なアリールアルキルはベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、2−フェニルエテン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、2−ナフチルエテン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イル、などを包含するが、それらに限定されない。具体的なアルキル部分が意図される場合には、命名法アリールアルカニル、アリールアルケニルおよび/またはアリールアルキニルが使用される。好ましい態様では、アリールアルキル基は(C6−26)アリールアルキルなどであり、アリールアルキルのアルカニル、アルケニルまたはアルキニル部分は(C1−6)でありそしてアリール部分は(C5−20)である。特に好ましい態様では、アリールアルキル基は(C6−13)であり、例えば、アリールアルキルのアルカニル、アルケニルまたはアルキニル部分は(C1−3)でありそしてアリール部分は(C5−10)である。さらにより好ましいアリールアルキル基はフェニルアルカニル類である。
【0025】
アルカニルオキシ:」はアルコールのヒドロキシド酸素からの水素原子の除去により誘導される飽和の分枝鎖状、直鎖状または環式の1価炭化水素基をさす。代表的なアルカノイルオキシ基はメタニルオキシ、エタニルオキシ、プロパニルオキシ基、例えばプロパン−1−イルオキシ(CHCHCHO−)、プロパン−2−イルオキシ((CHCHO−)、シクロプロパン−1−イルオキシなど;ブタニルオキシ基、例えばブタン−1−イルオキシ、ブタン−2−イルオキシ、2−メチル−プロパン−1−イルオキシ、2−メチル−プロパン−2−イルオキシ、シクロブタン−1−イルオキシなど;並びに同様なものを包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、アルカニルオキシ基は(C1−8)アルカニルオキシ基であり、(C−C)が特に好ましい。
【0026】
親へテロ芳香族環系:」は1個の炭素原子がヘテロ原子で置換されている親芳香族環系をさす。炭素原子を置換するためのヘテロ原子はN、O、およびSを包含する。具体的には、1個もしくはそれ以上の環が芳香族であり且つ1個もしくはそれ以上の環が飽和もしくは不飽和である縮合環系、例えば、アルスインドール、クロマン、クロメン、インドール、インドリン、キサンテンなど、が「親へテロ芳香族環系」の定義内に包含される。代表的な親へテロ芳香族環系はカルバゾール、イミダゾール、インダゾール、インドール、インドリン、インドリジン、イソインドール、イソインドリン、イソキノリン、イソチアゾール、イソキサゾール、ナフチリジン、オキサジアゾール、オキサゾール、プリン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、キナゾリン、キノリン、キノリジン、キノキサリン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、トリアゾール、キサンテンなどを包含するが、それらに限定されない。
【0027】
ヘテロアリール:」は親へテロ芳香族環系の単一原子からの1個の水素原子の除去により誘導される1価へテロ芳香族基をさす。代表的なヘテロアリール基はカルバゾール、イミダゾール、インダゾール、インドール、インドリン、インドリジン、イソインドール、イソインドリン、イソキノリン、イソチアゾール、イソキサゾール、ナフチリジン、オキサジアゾール、オキサゾール、プリン、ピラン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピリジン、ピリミジン、ピロール、ピロリジン、キナゾリン、キノリン、キノリジン、キノキサリン、テトラゾール、チアジアゾール、チアゾール、チオフェン、トリアゾール、キサンテンなどから誘導される基を包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、ヘテロアリール基は5−20員のヘテロアリールであり、5−10員のヘテロアリールが特に好ましい。
【0028】
シクロへテロアルキル:」は1個の炭素原子がN、OまたはSで置換されている飽和もしくは不飽和の単環式または二環式アルキル基をさす。ある種の具体的な態様では、シクロへテロアルキルはN、OまたはSから独立して選択される4個までのヘテロ原子を含有しうる。代表的なシクロへテロアルキル部分はイミダゾリジン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピロリジン、キヌクリジンなどから誘導される基を包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、シクロへテロアルキルは3−6員のシクロへテロアルキルである。
【0029】
シクロへテロアルカニル:」は1個の炭素原子がN、OまたはSで置換されている飽和の単環式または二環式アルカニル基をさす。ある種の具体的な態様では、シクロへテロアルカニルはN、OまたはSから独立して選択される4個までのヘテロ原子を含有しうる。代表的なシクロへテロアルカニル部分はイミダゾリジン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピロリジン、キヌクリジンなどから誘導される基を包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、シクロへテロアルカニルは3−6員のシクロへテロアルカニルである。
【0030】
シクロへテロアルケニル:」は1個の炭素原子がN、OまたはSで置換されている飽和の単環式または二環式アルケニル基をさす。ある種の具体的な態様では、シクロへテロアルケニルはN、OまたはSから独立して選択される4個までのヘテロ原子を含有しうる。代表的なシクロへテロアルケニル部分はイミダゾリン、ピラゾリン、ピロリン、インドリン、ピランなどから誘導される基を包含するが、それらに限定されない。好ましい態様では、シクロへテロアルカニルは3−6員のシクロへテロアルカニルである。
【0031】
置換された:」は1個もしくはそれ以上の水素原子が各々独立して1個もしくは複数の同一もしくは相異なる置換基で置換されている基をさす。代表的な置換基は−X、−R、−O、=O、−OR、−O−OR、−SR、−S、=S、−NRR、=NR、−C
、−CN、−OCN、−SCN、−NCO、−NCS、−NO、−NO、=N、−N、−NHOH、−S(O)、−S(O)OH、−S(O)R、−P(O)(O、−P(O)(OH)、−C(O)R、−C(O)X、−C(S)R、−C(S)X、−C(O)OR、−C(O)O、−C(S)OR、−C(O)SR、−C(S)SR、−C(O)NRR、−C(S)NRRおよび−C(NR)NRRを包含するが、それらに限定されず、ここで定義される場合には、各Xは独立してハロゲン(好ましくは−F、−Clまたは−Br)でありそして各Rは独立して−H、アルキル、アルカニル、アルケニル、アルキニル、アルキリデン、アルキリジン、アリール、アリールアルキル、アリールへテロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルまたはヘテロアリール−へテロアルキルである。好ましい置換基はヒドロキシ、ハロゲン、C1−8アルキル、C1−8アルカニルオキシ、弗素化されたアルカニルオキシ、弗素化されたアルキル、C1−8アルキルチオ、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルカニルオキシ、ニトロ、アミノ、C1−8アルキルアミノ、C1−8ジアルキルアミノ、C3−8シクロアルキルアミノ、シアノ、カルボキシ、C1−7アルカニルオキシカルボニル、C1−7アルキルカルボニルオキシ、ホルミル、カルバモイル、フェニル、アロイル、カルバモイル、アミジノ、(C1−8アルキルアミノ)カルボニル、(アリールアミノ)カルボニルおよびアリール(C1−8アルキル)カルボニルを包含する。
【0032】
置換基に関連して、用語「独立して」は1個より多いそのような置換基が可能である場合にそのような置換基が互いに同一もしくは相異なりうることを意味する。
【0033】
この開示全体にわたり、指定された側鎖の末端部分が最初に記述され、引き続き隣接する官能基が結合点に向かって記述される。それ故、例えば、「フェニルC1−6アルカニルアミノカルボニルC1−6アルキル」置換基は式
【0034】
【化2】

【0035】
の基をさす。
【0036】
本発明の一態様は、構造がここで定義されたように番号付けされた式(I)の化合物に関する。
【0037】
【化3】

【0038】
本発明は式(I):
【0039】
【化4】

【0040】
[式中、
およびRは水素およびC1−8アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基であり、
は水素、C1−8アルカニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−8シクロアルカニル、シクロアルカニル(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、C1−8アルカニルオキシカルボニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニルカルボニル、ホルミル、チオホルミル、カルバムイミドイル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルケニル、フェニル(C1−8)アルキニル、ナフチル(C1−8)アルカニルおよびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニル、ナフチルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニル、チオウレイド、およびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルカニル)アミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であるか、或いは場合により、Rが隣接炭素原子に結合された2個の置換基である場合には、2個の置換基は一緒
になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
Aは−(CH−であり、ここでmは0、2または3であり、
Yは−(CHX−または−X(CH−であり、
XはOまたはSであり、
nは0または1であり、
ZはOまたはSである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩を含んでなる組成物の鎮痛および抗−発熱使用に関する。
【0041】
本発明の態様に関しては、好ましくは
a)RおよびRは水素およびC1−4アルカニルよりなる群から独立して選択され、b)RおよびRは水素、メチル、エチルおよびプロピルよりなる群から独立して選択され、
c)RおよびRは水素およびエチルよりなる群から独立して選択される置換基であり、
d)Rは水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニルオキシおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分は−O(CH1−3O−から選択され、
e)Rは水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、メチルチオエチル、メトキシエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれかのフェニル−含有置換基中のフェニルは場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよく、
f)Rは水素またはメチル、アリル、またはヘテロアリールメチルであり、
g)Rは水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であり、
h)Rは水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピ
ラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
i)Rは水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
j)Rは水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
k)Rは水素であり、
l)Aは(CH0−2−であり、
m)Aは(CH−であり、
n)XはOまたはSであり、
o)nは0であり、
p)ZはOであり、そして
q)上記のa)〜p)の組み合わせである。
【0042】
本発明の一態様は、
がC1−3アルカニルであり、
がC1−3アルカニルまたは水素であり、
が水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニルおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分は−O(CH1−3O−から選択され、
が水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であり、
が水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、Aが不在であるかまたはCHCHであり、
YがO、S、CHOまたはOCHであり、
ZがOである
式(I)の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩である。
【0043】
本発明の他の態様は、
がC1−3アルカニルであり、
がC1−3アルカニルまたは水素であり、
が水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、メチルチオエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれか
のフェニル−含有置換基中のフェニルが場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよく、
が水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
が水素であり、
Aが不在であるかまたはCHCHであり、
YがO、S、CHOまたはOCHであり、
ZがOである
式(I)の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩である。
【0044】
本発明の他の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルまたは水素であり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシ−エチル、メトキシ−エチル、2−メチル−アリル、2−メチル−ブト−2−エニル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、チオフェン−2−イルメチルであり、Rが水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、Aが不在であるかまたはCHCHであり、YがOまたはSであり、そしてZがOである式(I)の化合物を含んでなる組成物に関する。
【0045】
本発明の他の態様は、
がC1−3アルカニルであり、
がC1−3アルカニルまたは水素であり、
が水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールが場合によりC1−6アルカニルおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基が一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分は−O(CH1−3O−から選択され、
が水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択され
る1〜3個の置換基であり、
が水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、AがCHCHであり、
YがO、S、CHOまたはOCHであり、
ZがOである
式(I)の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩である。
【0046】
本発明の他の態様は、
がC1−3アルカニルであり、
がC1−3アルカニルまたは水素であり、
が水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、メチルチオエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれかのフェニル−含有置換基中のフェニルは場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよく、
が水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
が水素であり、
AがCHCHであり、
YがO、S、CHOまたはOCHであり、
ZがOである
式(I)の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩である。
【0047】
本発明の別の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルまたは水素であり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシ−エチル、メトキシ−エチル、2−メチル−アリル、2−メチル−ブト−2−エニル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、チオフェン−2−イルメチルよりなる群から選択される置換基であり、Rが水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、AがCHCHであり、YがOまたはSであり、そしてZがOである式(I)の化合物を含んでなる組成物に関する。
【0048】
本発明の他の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルであり、Rがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、およびフェネチルよりなる群から選択される置換基であり、Rが水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェ
ニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、AがCHCHであり、YがOまたはSであり、そしてZがOである式(I)の化合物を含んでなる組成物に関する。
【0049】
本発明の他の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルであり、RがH、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フラン−3−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、およびフェニルイミノメチルよりなる群から選択される置換基であり、Rが水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される置換基であり、AがCHCHであり、YがOまたはSであり、そしてZがOである式(I)の化合物を含んでなる組成物に関する。
【0050】
本発明の他の態様は、Rが好ましくは式(I)の5−もしくは6−位置で置換されている式(I)の化合物に関する。
【0051】
本発明の他の態様は、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、Rが1,1,1−トリクロロエトキシカルボニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−ブト−2−エニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがチオフェン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−アリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがシクロプロピルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル−メチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフラン−3−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフラン−3−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが2−ヒドロキシフェニル−メチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがカルバムイミドイルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−プロプ−2−イニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rがメチルカルボニルアミノであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがヒドロキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェニルイミノメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがチオホルミルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメトキシエチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルチオエチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、Rがメチルカルボニルアミノであり、RがHであり、AがC不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがヒドロキシエチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがシクロプロピルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOであ
る式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルチオ−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが2−ヒドロキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、Rがn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−5−イルメチ
ルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがn−ブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがトリフルオロメチルカルボニルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ベンゾチオフェン−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−(N−t−ブトキシカルボニル)ピロール−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−(3,5−ジメチル)イソキサゾール−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、R
がHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピロール−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−キノリン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、および
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物
よりなる群から選択される化合物を含んでなる組成物に関する。
【0052】
本発明の他の態様は、
がHエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−ブト−2−エニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがチオフェン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−アリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルで
あり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、Rがn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがn−ブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−キノリン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、および
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物
よりなる群から選択された化合物を含んでなる組成物に関する。
【0053】
本発明の他の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物の右旋性エナンチオマーを含んでなる組成物であり、ここで該組成物は該化合物の左旋性異性体を実質的に含まない。本発明の概念では、実質的に含まないは25%より少ない、好ましくは10%より少ない、より好ましくは5%より少ない、さらにより好ましくは2%より少ない、そしてなおさらより好ましくは1%より少ない、
【0054】
【数1】

【0055】
として計算される左旋性異性体を意味する。
【0056】
本発明の他の態様は、Rがエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物の左旋性エナンチオマーを含んでなる組成物であり、ここで該組成物は該化合物の右旋性異性体を実質的に含まない。本発明の概念では、実質的に含まないは25%より少ない、好ましくは10%より少ない、より好ましくは5%より少ない、さらにより好ましくは2%より少ない、そしてなおさらより好ましくは1%より少ない、
【0057】
【数2】

【0058】
として計算される右旋性異性体を意味する。
【0059】
本発明の化合物は製薬学的に許容可能な塩の形態でも存在しうる。薬品中での使用のためには」、本発明の化合物の塩は無毒な「製薬学的に許容可能な塩」をさす(International J.Pharm.,1986,33,201−217;J.Pharm.Sci.,1997(Jan),66,1,1参照)。しかしながら、本発明に従う化合物またはそれらの製薬学的に許容可能な塩の製造においては当業者に既知である他の塩を使用することもできる。代表的な有機または無機酸は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸、硫酸、硝酸、燐酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、琥珀酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、2−ナフタレンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、サリチル酸、サッカリン酸またはトリフルオロ酢酸を包含するが、それらに限定されない。代表的な有機または無機塩基は塩基性またはカチオン性の塩類、例えばベンザチン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカイン、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛、を包含するが、それらに限定されない。
【0060】
本発明はその範囲内に本発明の化合物のプロドラッグを包含する。一般的に、そのようなプロドラッグは要求される化合物にインビボで容易に転化可能な化合物の機能的誘導体であろう。それ故、本発明の処置方法では、用語「投与する」は具体的に開示された化合物を用いるまたは具体的には開示されていないが患者への投与後にインビボで具体的化合物に転化する化合物を用いる記載された種々の障害の処置を包括するであろう。適するプロドラッグ誘導体の選択および製造に関する普遍的な工程は、例えば、“Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載されている。
【0061】
本発明に従う化合物が少なくとも1個のキラル中心を有する場合には、それらは従ってエナンチオマーとして存在しうる。化合物が2個もしくはそれ以上のキラル中心を有する場合には、それらはさらにジアステレオマーとしても存在しうる。全てのそのような異性体およびそれらの混合物は本発明の範囲内に包括されると理解すべきである。さらに、化合物に関する結晶性形態の一部は多形相として存在することができそしてそれら自体本発明に包含されることが意図される。さらに、化合物の一部は水との溶媒和物(すなわち、水和物)または普遍的な有機溶媒との溶媒和物を形成でき、そしてそのような溶媒和物も本発明の範囲内に包括されることが意図される。
【0062】
本発明に従う化合物の製造方法が立体異性体の混合物を生ずる場合には、これらの異性体は従来技術、例えば分取クロマトグラフィー、により分離することができる。化合物をラセミ体形態で製造することができ、或いは個々のエナンチオマーをエナンチオ特異的合成によりまたは分解により製造することができる。化合物は、例えば、標準的技術、例えば光学的に活性な酸、例えば(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/または(+)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸、との塩生成並びにその後の分別結晶化および遊離塩基の再生、によりそれらの成分エナンチオマーに分解することができる。化合物は、ジアステレオマー状エステルまたはアミドの生成並びにその後のクロマトグラフィー分離およびキラル助剤の除去により、分解することもできる。或いは、化合物をキラルHPLCカラムを使用して分解することもできる。
【0063】
本発明の化合物の製造方法の間のいずれかの時点で、当該分子のいずれかの上にある敏感性または反応性の基を保護することが必要でありおよび/または望ましい。これは、例えばProtective Groups in Organic Chemistry,ed J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973およびT.W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991に記載されているような普遍的な保護基により達成しうる。保護基は当該技術から既知である方法を用いてその後の都合のよい段階において除去することができる。
【0064】
本発明の化合物(それらの製薬学的に許容可能な塩および製薬学的に許容可能な溶媒和物を包含する)は単独で投与しうるが、それらは一般的には意図する投与方式および標準的な製薬学的または獣医学的実施法に関して選択される製薬学的担体、賦形剤または希釈剤と混合されて投与されるであろう。それ故、本発明は式(I)の化合物および1種もしくはそれ以上の製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含んでなる製薬学的および獣医学的組成物に関する。
【0065】
例として、本発明の製薬学的および獣医学的組成物では、本発明の化合物は1種もしくは複数の適当な結合剤、潤滑剤、懸濁化剤、コーティング剤、および/または溶解剤と混合することができる。
【0066】
化合物の錠剤またはカプセル剤は、適宜、単独でまたは一度に2種もしくはそれ以上で投与することができる。化合物を持続放出調剤中で投与することも可能である。
【0067】
或いは、一般式(I)の化合物は吸入によりまたは坐薬もしくはペッサリーの形態で投与することができ、或いはそれらをローション剤、液剤、クリーム剤、軟膏剤または散布粉剤の形態で局部的に投与することができる。経皮投与の別の手段は皮膚パッチ剤の使用による。例えば、それらをポリエチレングリコールまたは液体パラフィンの水性乳剤よりなるクリーム剤の中に加えることができる。それらは、1〜10重量%の間の濃度で、白色ワックスまたは白色軟質パラフィンベースよりなる軟膏剤の中に一緒に加えることもでき、そのような安定剤および防腐剤は必要でありうる。
【0068】
ある種の用途のためには、好ましくは組成物は例えばデンプンまたはラクトースの如き賦形剤を含有する錠剤の形態で、または単独でもしくは賦形剤と混合されたカプセル剤もしくは小胞剤で、または香味剤もしくは着色剤を含有するエリキシル剤、液剤もしくは懸濁剤の形態で経口的に投与される。
【0069】
組成物(並びに化合物単独)は非経口的に、例えば洞内に、静脈内に、筋肉内にまたは皮下に、注射可能でもある。この場合、組成物は適当な担体または希釈剤を含むであろう。
【0070】
非経口的投与のためには、組成物は他の物質、例えば溶液を血液と等張性にするのに充分な塩または単糖、を含有しうる殺菌性水溶液の形態で最も良く使用される。
【0071】
頬または舌下投与のためには、組成物は従来方法で調合できる錠剤またはロゼンジ剤の形態で投与することができる。
【0072】
別の例として、1種もしくはそれ以上のここで記載された本発明の化合物を活性成分と
して含有する製薬学的および獣医学的組成物は、1種もしくは複数の化合物を製薬学的担体と従来の製薬学的混和技術に従い密に混合することにより製造できる。担体は所望する投与形態(例えば、経口的、非経口的)に応じて広範囲の形態をとりうる。それ故、例えば懸濁剤、エリキシル剤および液剤の如き液体経口調剤用に適する担体および添加剤は水、グリコール、油、アルコール、香味剤、防腐剤、安定剤、着色剤などを包含し、例えば粉剤、カプセル剤および錠剤の如き固体経口調剤用に適する担体および添加剤はデンプン、糖、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などを包含する。固体経口調剤は例えば糖の如き物質でコーティングしてまたは腸皮コーティングして主要な吸収部位を調節することができる。非経口投与用の適する担体は一般的に殺菌水よりなりそして溶解性または防腐性を高めるために他の成分を加えることができる。注射懸濁剤または液剤は水性担体を適当な添加剤と共に使用して製造することもできる。
【0073】
有利には、本発明の化合物は1日1回服用量で投与することができ、或いは1日の全服用量を1日2回、3回または4回の個別服用量で投与することもできる。さらに、本発明の化合物は鼻内形態で適当な鼻内賦形剤の局部的使用によりまたは当業者に既知である経皮パッチにより投与することができる。経皮分配システムの形態で投与するためには、薬用量投与はもちろん薬用量処方中全体にわたり間欠的でなくむしろ連続的であろう。
【0074】
本発明の各活性化合物またはその製薬学的組成物に関する治療的に有効な服用量は所望する効果に応じて変動するであろうことも当業者には明らかである。従って、投与される最適な薬用量は容易に決められそして使用される特定の化合物、投与方式、調剤の強度、および疾病症状の進行度につれて変動するであろう。さらに、患者年令、体重、食事および投与時間を包含する処置される特定患者に関連する因子も服用量を適切な治療水準に調節するために必要となろう。もちろん、より高いまたはより低い服用量範囲が有利である個別の場合も存在し、そしてそのような場合も本発明の範囲内である。
【0075】
本発明の化合物は前記組成物および薬用量処方のいずれかで、または鎮痛薬または抗−発熱剤としての本発明の化合物の使用がそれを必要とする患者にとって要求される時にはいつでも、当該技術で確立した組成物および薬用量処方により投与することができる。
【0076】
本発明はまた、本発明の製薬学的および獣医学的組成物の1種もしくはそれ以上の成分が充填された1つもしくはそれ以上の容器を含んでなる製薬学的もしくは獣医学的パックまたはキットも提供する。場合により、そのような1つもしくは複数の容器に関連するものは、製薬学的または生物学的製品の製造、使用または販売を規制する政府省庁により規定された形態の注意書であることができ、その注意書は人間投与に関する製造、使用または販売の省庁による認可も表示する。
【0077】
本発明の化合物は、鎮痛的に有効な服用量の投与による温血動物、例えば人間、の軽度ないし普通に重篤な疼痛を処置するために使用することができる。薬用量範囲は平均的(70kgの)人間に対して1日当たり約1〜4回の処方による約0.01mg〜約15,000mg、特に約0.1mg〜約3500mg、またはより特に約0.1mg〜約1000mg、の活性成分であるが、本発明の活性化合物の治療的に有効な量は処置される疼痛のタイプに応じて変動するであろうことは当業者に明らかである。
【0078】
経口投与用には、処置される患者に対する服用量の症状調節のために製薬学的組成物は好ましくは0.01、10.0、50.0、100、150、200、250および500ミリグラムの活性成分を含有する錠剤の形態で投与される。
【0079】
本発明の範囲内であることが意図される疼痛の例は炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造もしくは軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、
並びに急性損傷、外傷もしくは手術により引き起こされるもののような急性疼痛、および頭痛からのような慢性疼痛、並びにニューロパシー症状、発作後症状および片頭痛により引き起こされるものを包含するが、それらに限定されない。
【0080】
本発明の化合物はまた、免疫抑制剤、抗炎症剤、神経学的および精神的症状、例えば、鬱病おおよびパーキンソン病、の処置および予防剤、薬物乱用およびアルコール乱用のための薬品、胃炎および下痢の処置剤、心臓血管剤、並びに呼吸疾病の処置剤としても有用である。
【0081】
本発明はまた、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷(特に、毒蛇の咬み傷)、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群(burning−mouth syndrome)、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー(Sluder’s)神経痛、スプレノパラチン(splenopalatine)神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌により引き起こされる疼痛を処置する際にも有用である。
【0082】
例えば以上で挙げられたような疾病または症状の処置における本発明の化合物の使用に関しては、治療的に有効な服用量を当業者により確立した動物モデルの使用により投与することができる。そのような服用量も同様に平均的(70kgの)人間に対して1日当たり約1〜4回の処方による約0.01mg〜約15,000mgの活性成分の範囲内になるであろう。
一般的な合成方法
本発明の代表的化合物は下記の一般的な合成方法に従い合成することができそして以下のスキームで説明される。スキームは説明用であるため、本発明は表示された化学反応および条件により限定されると考えるべきでない。スキームで使用される種々の出発物質の製造は当業者には自明である。
【0083】
本発明の化合物の製造はスキーム1および2に示される。両方のスキームは同じ全体的方式で進行する。段階1において、結合基−Y−により連結される2つのベンゼン環を有する中間体1が製造される。結合基−Y−は形態−(CH−X−を形成するためであり、ここでXは酸素または硫黄であることができそしてnは0または1でありうる。1個のベンゼン環が基Qを担持しており、それはカルボン酸アミドに容易に転換可能な基である。そのようなQ基の例はフルオロ、ブロモ、ヨードまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシである。1個のベンゼン環が結合基−Y−に関してオルト位置でカルボン酸を担持すべきである。原子XはQ基を担持スルベンゼン環またはQ基を欠くベンゼン環のいずれかに結合しうる。スキーム1および2は、スキーム1ではカルボン酸がQ基を担持するベンゼン環上にあるが(1Aおよび1B)、スキーム2ではカルボン酸官能基が基Qを担持しないベンゼン環上にある(1C、DおよびE)点で異なる。
【0084】
【化5】

【0085】
段階1において、結合基−Y−が2個の単環式中間体の間に構成される。スキーム1、段階1に関しては、フェノキシド、チオフェノキシド、ベンジルオキシドまたはチオベンジルオキシドint1により中間体int2(ここでQ’はカルボン酸に容易に転化可能な電子吸引基、例えばシアノまたはカルブアルコキシ、である)からのフルオリドの親核性芳香族置換により架橋が構成されうる。次にアルカリ金属水酸化物を用いる加水分解により1A化合物が得られる。タイプ1Bの化合物の架橋の構成に関しては、ベンジルハライド中間体化合物(int5)は対応するトルエン(int4)のNBS臭素化により製造される。int5とフェノキシドまたはチオフェノキシドとの反応がint6をもたらす。int6のアルカリ金属水酸化物加水分解により1B化合物が得られうる。
【0086】
【化6】

【0087】
1C化合物を製造するためのスキーム2、段階1に関しては、フタリド(int7)がフェノキシドまたはチオフェノキシド(int8)との反応を生じうる。1D化合物の製造のためには、フェノキシドまたはチオフェノキシド(int8)により中間体int9からのフルオリドの親核性芳香族置換により架橋が構成されうる。タイプ1Eの化合物の架橋の構成に関しては、ベンジルブロミド中間体化合物(int12)とフェノキシドまたはチオフェノキシド(int11)との反応がint13をもたらす。次にアルカリ金属水酸化物を用いるint13の加水分解により1E化合物が得られうる。
【0088】
【化7】

【0089】
段階1後に、スキームが合体する。段階2において、化合物1が例えばBFEtO−トリフルオロ酢酸またはポリ燐酸を用いるケトン2のシクロアシル化により転化される。或いは、酸1を例えば塩化チオニルを用いて酸クロリドに転化させその後に例えば塩化アルミニウムの如きルイス酸の存在下におけるフリーデル−クラフツ閉環により環化を行うこともできる。
【0090】
さらに、段階1および2を逆転して行って段階3に容易に導入される化合物2を与えることもできる。例えば、メチルエーテル(int14)と適当に置換された酸クロリドとの間のシクロアシル化が、フリーデル−クラフツ反応条件下で同時に脱メチル化されているケトン(int16)を与える。親核性芳香族置換による架橋−Y−のその後の生成が段階3に容易に導入される化合物2を与える。
【0091】
【化8】

【0092】
段階3において、化合物2のQ官能基がカルボン酸アミド基に転化されて式3の化合物を与える。これは、例えば、一酸化炭素、脂肪族アルコール、トリアルカニルアミンおよびパラジウム触媒、例えばビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、を用いるアルコキシカルボニル化によるエステルへの最初の転化により行うことができる。エステルが酸に加水分解されそして最後にアンモニア、第一級アミン、または第二級アミンとのカップリング反応により第一級、第二級または第三級アミドに転化される。酸のアミドへの転化は、例えば、塩化チオニルを用いる酸クロリドへの最初の転化、並びにその後のアンモニアまたはアミンおよびアルカリ金属水酸化物を用いるショッテン−バウマン(Schotten−Baumann)反応により、行うことができる。或いは、エステルをジメチルアルミニウムアミドの作用によりアミドに直接転化させることもできる。エステルを介する化合物3への進行の代わりに、ニトリルによる基Qのカルボン酸アミドへの転化を行うこともできる。ニトリルの合成はZn(CN)およびパラジウム触媒、例えば(PhP)Pd、を用いる化合物2の処置によりまたは高められた温度におけるCuCNを用いる化合物2の処置により行うことができる。ニトリルをアルカリ金属水酸化物を用いて加水分解してエステルから誘導されたものと同じ酸を生成する。
【0093】
段階4を行うためには、4−ピペリジニリデンまたは8−トロパニリデン官能基を三環式系に結合させて、ケトンを置換して、タイプ4の化合物を与える(ピペリジニリデンの場合には官能基−A−は存在しないが、トロパニリデンの場合にはそれは−(CH−を表わす)。この操作は例えば亜鉛粉末に対する四塩化チタンの添加により得られる試薬の如き低価チタン試薬により行われるケトンと4−ピペリジニリデンまたは8−トロパニリデンとのマックムレイ(McMurray)縮合により行うことができる。或いは、4−ピペリジニルマグネシウムハライドまたは8−トロパニリデニルマグネシウムハライドをケトンに加えてカルビノールを与えることもできる。酸性試薬、例えば蟻酸、硫酸またはトリフルオロ酢酸を用いるそのようなカルビノールの脱水がタイプ4の化合物を生ずる。
【0094】
所望するなら、段階3および4の操作を逆の順序で行うことができる。
【0095】
スキーム1および2に示されるように、化合物4の窒素原子は基Pを担持する。この基はアルカニル、アルケニルまたはアルアルカニルであることができ、この場合にはそれらは本発明の治療的に有用な生成物である。基Pはアルコキシカルボニルまたはアラルコキシカルボニルでもありうる。後者の基は段階5に関して説明されているように第二級アミン5に転化されうる。これらの転化はある種の酸性試薬、例えば臭化水素またはヨウ化ト
リメチルシリル、を用いて行うことができる。容易に分解可能な基、例えばメチル、アリルまたはベンジル、を担持するタイプ4の化合物はアルカニルクロロ蟻酸エステル、例えばクロロ蟻酸エチルまたはクロロ蟻酸1−クロロエチル、を用いる処理により上記のアルコキシカルボニル誘導体に転化させることができ、そしてそれ故化合物5の原料として作用しうる。
【0096】
最後に、段階6に示されているように第二級アミン5を本発明の所望する最終生成物6に転化させることができる。これらの転化はカルボニル化合物および還元剤、例えばホウ水素化ナトリウム、シアノホウ水素化ナトリウムまたはトリアセトキシホウ水素化ナトリウム、を用いる還元的アルキル化により行うことができる。それらはアルカニル、アルケニルまたはアラルキルハライドおよび有機または無機塩基を用いるアルキル化により行うこともできる。
【0097】
本発明の所望する最終生成物はRにおける化学的改質を包含しうる。そのような転化は、例えばボロントリハライドの如き試薬を用いる対応するアルコールを与えるための低級アルキルエーテルの脱アルキル化を包含する。Rがハロゲン原子である化合物は、遷移金属−介在カップリング反応、例えばスズキ(Suzuki)、スチル(Stille)またはネギシ(Negishi)化学法、に関係しうる。
【0098】
架橋−A−が−(CH−である化合物はキラル性である。それらは段階4、5または6に従うキラル静止相上のクロマトグラフィーによりそれらのエナンチオマーに分離することができる。或いは、タイプ4、5、および6の塩基性化合物をキラル酸との混合によりジアステレオマー塩に転化させることもできそして分別結晶化によりそれらのエナンチオマーに分離することができる。
【0099】
各工程段階の各生成物が反応混合物の他の成分から分離されそしてそれをその後の段階で出発物質として使用する前に精製することが一般に好ましい。分離技術は典型的には蒸発、抽出、沈殿および濾過を包含する。精製技術は典型的にはカラムクロマトグラフィー(Still,W.C.et.al.,J.Org.Chem.1978,43,2921)、薄層クロマトグラフィー、結晶化および蒸留を包含する。最終生成物、中間体および出発物質の構造は、分光学、分光計、並びに核磁気共鳴(NMR)、質量分光計(MS)および液体クロマトグラフィー(HPLC)を包含する分析方法により確認される。本発明の化合物の製造に関する記述では、エチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサンがエーテル系溶媒の普遍的な例であり、ベンゼン、トルエン、ヘキサン類およびシクロヘキサンが代表的な炭化水素溶媒であり、そしてジクロロメタンおよびジクロロエタンが代表的なハロゲン炭化水素溶媒である。生成物が酸付加塩として単離される場合には、遊離塩基が当業者に既知である技術により得られうる。生成物が酸付加塩として単離される場合には、塩は1もしくはそれ以上の当量の酸を含有しうる。
【0100】
本発明の化合物のエナンチオマーはキラルHPLCを用いて分離することができる。
【0101】
本発明の代表的化合物は上記の一般的な合成方法に従い合成することができそして以下のスキームでより特に示される。スキームは説明用であるため、本発明は表示された化学反応および条件により限定されると考えるべきでない。スキームで使用される種々の出発物質の製造は当業者に自明である。
【実施例】
【0102】
【化9】

【0103】
工程1
4−ブロモ−2−フェノキシ−ベンゾニトリル、1a
水素化ナトリウム(12g、300ミリモル)(60重量%)をフラスコ中に重量測定して加えそして数回のヘキサンすすぎで油を洗浄除去した。ヘキサン類を傾斜させそして廃棄し、そしてDMFをフラスコに加えた。フェノールのDMF−溶液(100mLのDMF中23.5g、250ミリモル)をNaH混合物に滴下しそして室温において撹拌した。フェノキシドに4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾニトリルの溶液(100mLのDMF中50g、250ミリモル)を滴下した。添加の完了時に、反応物を20時間にわたり還流した。反応物を室温に冷却し、そして冷たい1N NaOH中に注いだ。微細な黄褐色沈殿が生成しそして真空濾過により集められて62.04g(226ミリモル)の化合物1aを与えた。MS m/z(MH)277。
工程2
4−ブロモ−2−フェノキシ−安息香酸、2a
4−ブロモ−2−フェノキシ−ベンゾニトリル(35.3g、129ミリモル)を130mLのEtOHに加え、引き続き340mLの20%NaOH(水性)を添加した。反応物を20時間にわたり加熱還流した。混合物を室温に冷却しそして6N HCl中に注いで沈殿を生成した。固体を真空濾過により集めそして3:1THF−エチルエーテル中に溶解させそして食塩水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮した。固体を真空炉の中で60℃において一晩にわたり乾燥して35.1g(128ミリモル)の所望する生成物を与えた。MS m/z(MH)292。
工程3
3−ブロモ−キサンテン−9−オン、3a
4−ブロモ−2−フェノキシ−安息香酸(35.1g、120ミリモル)のCHCl(350mL)中懸濁液に0℃において無水トリフルオロ酢酸(20.3mL、144ミリモル)を滴下し、そして反応物を15分間にわたり撹拌した。同時に、三弗化ホウ素ジエチルエーテレート(1.46mL、12.0ミリモル)を滴下した。室温における1時間にわたる撹拌で反応物は均質になった。完了時に、反応物を1N NaOH中に注ぎ、そして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮して化合物3a(32.14g、116ミリモル)を与えた。MS m/z(MH)275。
工程4
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸メチルエステル、4a
化合物3aの試料(20g、72.2ミリモル)を2:1MeOH/DMF溶液(600mL)中に溶解させた。この溶液にトリエチルアミン(40mL、290ミリモル)を加えそして溶液をアルゴンで脱気した。これにジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2.0g、2.85ミリモル)を加え、そして反応物をボンベに移しそして150psiのCO(g)を充填した。反応物を90℃において24時間にわたり撹拌した。完了時に、反応物を40℃に冷却しそしてCHClを加えた。反応物を暖かい間に濾過しそして蒸発させて粗製生成物を与えた。エタノールからの再結晶化が16.62g(65.4ミリモル)の化合物4aを与えた。MS m/z(MH)255。
工程5
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸、5a
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸メチルエステル、化合物4aの試料(16.6g、65.3ミリモル)を250mLの3N NaOHおよび250mLのEtOHの中に懸濁させ、そして1時間にわたり加熱還流した。同時にEtOHを蒸発させそして反応物を氷上の6N HCl中に注ぎそして大量の1:1THF/ジエチルエーテルを用いて抽出した。一緒にした有機相を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして蒸発させて、真空炉中で50℃において一晩にわたり乾燥した後に13.35gの化合物5a(55.6ミリモル)を与えた。
工程6
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、6a
化合物5aの試料(13.4g、55.6ミリモル)を220mLのCHCl中に懸濁させそして24.4mL(330ミリモル)の塩化チオニルを加えた。反応混合物が均質になるまで1時間当たり約10mLの追加の塩化チオニルを加えながら、混合物を6時間にわたり還流した。同時に、塩化チオニルおよび溶媒を真空下で除去しそして残った残渣をさらに220mLのCHClで希釈した。懸濁液に100mLの氷冷1.5N
NaOH、100mLのCHCl、および17mL(166ミリモル)のジエチルアミンを加えた。15分間にわたり室温において撹拌した後に、相を分離し、そして有機相をHClおよび食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮して化合物6a(14.7g、49.8ミリモル)を生成した。MS m/z(MH)296。
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸エチルアミド、7a
工程6に従い、ジエチルアミンをエチルアミンで置換して、化合物6aをそのモノエチルアミドに転化させた。MS m/z(MH)267.9。
工程7
3−(3−ジエチルカルバモイル−キサンテン−9−イリデン)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸エチルエステル、8a
亜鉛金属粉末(24.2g、370ミリモル)のTHF(325mL)中懸濁液をアルゴン下で5℃において四塩化チタン(IV)(20.3mL、180ミリモル)で滴々処理した。反応物を次に2時間にわたり還流した。熱を除去しそして化合物6a(13.69、46ミリモル)およびN−カルブエトキシノルトロピノン(9.21g、46ミリモ
ル)の100mLのTHF中溶液を滴下した。反応物をさらに2時間にわたり還流した。同時に反応物を冷却しそして氷水中の過剰の炭酸カリウムに加えた。混合物をEtOAcで抽出しそして一緒にした抽出物を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして蒸発させて22gのゴムを与えた。この粗製生成物を1:1EtOAc/ヘキサン類を用いてクロマトグラフィーにかけて17g(36.9ミリモル)の化合物8aを与えた。MS m/z(MH)461.8。
9−(8−フェネチル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸エチルアミド、9a
工程7に従い、化合物6aを化合物7aで置換しそしてカルブエトキシノルトロピノンをN−フェネチル−4−トロピノンで置換して、標記化合物が合成された。MS m/z=465.1(M+1);H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.1(t、3H)、1.3(m、2H)、2.1(m、2H)、2.5(q、2H)、3.0−3.4(m、8H)、4.05(m、2H)、7.1−7.7(m、11H)、8.5(m、1H)。
工程8
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、10a
化合物8aの試料(16.0g、34.8ミリモル)を35mLの酢酸中に溶解させそして100mLの酢酸中30%HBrを反応物にアルゴン下で加え、その後に水蒸気浴上で1時間にわたり加熱した。反応物を冷却し、氷冷NaOHに加えそしてCHClで抽出した。一緒にした有機物を食塩水で洗浄しそして炭酸カリウム上で乾燥した。溶媒の蒸発が12gの粗製化合物10aを与え、それをメタノール中7%2N NH/93%CHClを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製して7.66g(19.7ミリモル)の化合物10aを与えた。MS m/z=389.3(M+1);H NMR
300 MHz(CDCl)δ1.1−1.4(m、6H)、1.7(m、2H)、2.7−3.0(m、4H)、3.4(br s、4H)、3.5−3.7(m、4H)、7.0−7.3(m、7H)。
9−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、11a
工程7に従いそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをトロピノンで置換して、化合物6aを標記化合物に転化させた。MS m/z=403.2(M+1);H NMR
300 MHz(CDCl)δ1.2(br s、6H)、1.9(m、2H)、2.5(s、3H)、2.8(m、2H)、3.1(m、2H)、3.3(m、2H)、3.4(br s、2H)、3.6(m、4H)、7.0−7.3(m、7H)。
工程9
9−(8−フラン−3−イルメチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、12a
20mLのCHCl中に溶解させた化合物10aの試料(0.65g、1.7ミリモル)にトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.53g、2.5ミリモル)および3−フルアルデヒド(0.17mL、2.0ミリモル)を加えた。反応物を室温において24時間にわたり撹拌した。反応物を10mLのCHClで希釈しそして1N NaOHで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製生成物をメタノール中5%0.5M NH/CHClで溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して化合物12a(0.25g、0.53ミリモル)を与えた。MS
m/z=469.0(M+1);H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.1(br s、6H)、1.35(m、2H)、2.1(m、2H)、2.5(m、2H)、3.0(m、2H)、3.2(m、2H)、3.5(m、2H)、3.85(br s、2H)、4.05(d、2H)、6.8(s、1H)、7.1−7.5(m、7H)、7.8(s、1H)、7.9(s、1H)。
工程10
9−[8−(メチルスルファニル−エチル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン]−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、13a
p−トルエンスルホン酸一水和物(1.4g、7.5ミリモル)の20mLの水中溶液を(メチルチオ)アセトアルデヒドジメチルアセタール(1.0mL、7.5ミリモル)の15mLのCHCl中の撹拌された溶液に加え、そして反応物を4時間にわたり激しく撹拌した。水相を分離しそしてNaClで飽和させ、次にCHClで抽出した。有機抽出物を飽和水性炭酸水素ナトリウムでそして次に食塩水で洗浄した。抽出物を次に硫酸マグネシウム上で乾燥しそして濾過した。濾液に化合物10a(0.060g、0.15ミリモル)およびトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(0.040g、0.19ミリモル)を加え、そして反応物を室温において一晩にわたり撹拌した。反応物を1M NaOHで洗浄しそして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶液を濃縮しそしてシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製した。生成物をメタノール中10%0.5M NH/CHClで溶離しそして濃縮した。クロロホルムおよびジエチルエーテルからの粉砕が純粋な化合物13a(0.040g、0.086ミリモル)を与えた。MS m/z=463.8(M+1)。
工程11
9−(8−アリル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、14a
6mLのアセトニトリル中の化合物10aの試料(0.37g、0.95ミリモル)に炭酸カリウム(0.53g、3.81ミリモル)および臭化アリル(80μL、0.95ミリモル)を加えた。混合物を室温において20時間にわたり撹拌した。反応物を水で希釈しそしてCHClで抽出した。一緒にした抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして濃縮した。生成物をシリカゲル上で、メタノール中10%0.5M NH/CHClで溶離する、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して0.11g(0.25ミリモル)の化合物14aを生成した。生成物をエーテル性塩化水素を用いてそのHCl塩に転化させた。MS m/z=429.0(M+1);H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.1−1.4(m、6H)、1.7(m、2H)、2.3(m、2H)、3.1(m、2H)、3.4(m、2H)、3.6(m、4H)、4.0(m、2H)、4.4(m、2H)、4.7(m、2H)、5.5−5.9(m、4H)、6.3(m、2H)、7.1−7.4(m、7H)。
9−[8−(2−メトキシ−エチル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン]−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、15a
工程11に従いそして臭化アリルを3当量の2−ブロモエチルメチルエーテルで置換して、化合物10aを標記化合物15aに転化させた。生成物をエーテル性塩化水素を用いてそのHCl塩に転化させた。MS m/z=447.4(M+1);H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.0−1.2(m、6H)、1.3(m、2H)、2.0(m、2H)、2.95(m、2H)、3.1−3.2(m、2H)、3.3(s、3H)、3.4(m、2H)、3.6(m、4H)、3.8(m、2H)、4.0(m、2H)、7.1−7.4(m、7H)。
【0104】
【化10】

【0105】
9−ピペリジン−4−イリデン−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、フマル酸塩1b
工程7に従い、N−カルブエトキシノルトロピノンをN−Boc−ピペリドンで置換して、化合物1bが一段階で化合物6aからBoc−保護基を同時に除去しながら合成された。精製をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーを用いて行った。生成物をメタノール中10%2N NH/CHClで溶離した。フマル酸塩が2−PrOHから製造された。MS m/z(MH)363.2;H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.1(br s、6H)、2.8(m、4H)、2.95(m、4H)、3.3、3.4(br s、4H)、6.4(s、2H)、7.1−7.5(m、7H)。
9−ピペリジン−4−イリデン−9H−キサンテン−3−カルボン酸エチルアミド、2b
工程7に従い、化合物6aを化合物7aで置換しそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをN−Boc−ピペリドンで置換して、標記化合物2bが合成された。MS m/z(MH)334.8。
9−(1−フラン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、塩酸塩3b
工程9に従い、化合物1bが標記化合物3bに転化された。粗製生成物をシリカゲル上で、3%メタノール/CHClで溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して生成物を生成した。塩酸塩がEtO/HClから製造された。MS m/z(MH)363.2;H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.2(br d、6H)、2.4(m、2H)、3.3−3.6(m、10H)、4.0(s、2H)、6.8(s、1H)、7.1−7.3(m、7H)、7.5(s、1H)、7.7(s、1H)、13.1(s、1H)。
工程12
9−(1−カルバムイミドイル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、4b
化合物2b(0.025g、0.069ミリモル)およびc(0.015g、0.36ミリモル)の溶液を4mLの水中で還流した。3時間後に、反応が50%完了した。追加のシアナミドを加え、そして混合物をさらに24時間にわたり加熱した。反応物を室温に冷却しそして真空下で濃縮した。粗製物質の精製はHPLC、15−70%アセトニトリル/水/0.1%TFAにより行われた。化合物4bのTFA塩が単離された(1.4mg、3.5μモル)。MS m/z405.1(M+1);H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.1(br s、6H)、2.8(m、4H)、3.2(m、2H)、3.5(m、6H)、7.1−7.5(m、7H)。
9−(R−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、5b−8b
工程9に従い、3−フルアルデヒドを適当なアルデヒドで置換して、下記の化合物が製造された:
【0106】
【表1】

【0107】
9−(1−プロプ−2−イニル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド塩酸塩、9b
工程11に従い、臭化アリルを臭化プロパルギルで置換して、化合物1bを12時間にわたりアセトニトリル中で還流した。粗製生成物をシリカゲル上で、3%メタノール/CHClで溶離するフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、そして次にエーテル性塩化水素を用いてその塩酸塩に転化させた。MS m/z(MH)401.4;
NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.6(s、1H)、2.9(m、2H)、3.1−3.6(m、10H)、3.9(s、2H)、7.15−7.3(m、7H)、13.5(s、1H)。
9−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリジン−4−イリデン]−9H−キサンテ
ン−3−カルボン酸ジエチルアミド、10b
工程11に従い、臭化アリルを2−ヨード−エタノールで置換して、標記化合物が化合物1bから製造された。MS m/z(MH)407.0;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、1.7(m、2H)、2.8(m、2H)、3.1(m、2H)、3.2−3.8(m、8H)、4.0(m、2H)、4.8(m、1H)、7.15−7.3(m、7H)。
工程13
9−(1−チオホルミル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、11b
化合物1bの試料(0.77g、2.1ミリモル)を2mLのトルエン中でN,N−ジメチル−チオホルムアミド(0.35mL、4.24ミリモル)と共に5時間にわたり還流した。粗製生成物をヘキサン中45%酢酸エチルを用いて溶離するシリカゲルを通すフラッシュカラム上で精製して0.66g(1.6ミリモル)の化合物11bを生成した。2種のロータマーがH NMRにより観察された。MS m/z(MH)406.9.H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.9(m、3H)、3.3(m、2H)、3.4−3.7(m、3H)、3.9(m、2H)、7.1−7.4(m、7H)、9.3(s、1H)。
工程14
9−(1−フェニルイミノメチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、12b
1mLのクロロホルム中の化合物11bの試料(0.1g、0.25ミリモル)を圧力管の中に入れそしてメチルトシレート(0.037mL、0.25ミリモル)で処理した。反応物を1時間にわたり水蒸気浴上で加熱した。同時に反応物を室温に冷却しそしてアニリン(0.023mL、0.25ミリモル)を加え、そして反応物を水蒸気浴上でさらに2時間にわたり再び加熱した。2時間後に、反応物を冷却し、1N NaOHで洗浄し、そして蒸発させた。5%メタノール/CHClで溶離するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーを使用して粗製物質を精製し、引き続きエーテル性塩化水素(0.0004g、0.009ミリモル)を用いてその塩酸塩に転化させた。MS m/z(MH)466.3。H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br s、6H)、3.1(m、4H)、3.3(d、2H)、3.4−3.8(m、4H)、4.3(s、2H)、7.1−7.4(m、10H)、7.7(s、2H)、8.0(s、1H)、13.6(s、1H)。
9−(1−アリル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、13b
工程11に従い、そして化合物10aを化合物1bで置換して、化合物1bが標記化合物13bに転化された。MS m/z(MH)403.3 H NMR 300 MHz(6CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.5(m、2H)、3.1−3.7(m、12H)、5.4(m、4H)、6.2(m、1H)、7.1−7.3(m、7H)。
【0108】
【化11】

【0109】
工程15
2−(3−ブロモ−フェノキシメチル)−安息香酸、1c
m−ブロモ−フェノール(9.4mL、0.100ミリモル)の25mLのTHF中溶液を、油がヘキサン類で洗浄された水素化ナトリウム(4.0g、0.10ミリモル)に滴下した。泡立ちが停止した後に、溶媒を蒸発させそしてフタリド(13g、0.1ミリモル)を加えた。反応物を油浴中で1時間にわたり200℃に加熱した。反応物を冷却し、水で洗浄し、エチルエーテルで洗浄し、そしてHClで酸性化した。固体を集めそして空気−乾燥して22.3g(72.9ミリモル)の化合物1cを生成した。MS m/z 305.31(M−H)。
3−ブロモ−6H−ベンゾ[b,e]オキセピン−11−オン、2c
工程3の応用を使用して化合物1c(22.3g、72.6ミリモル)が標記化合物2
c(15.2g、52.3ミリモル)に転化された。MS m/z(MH)289。
11−オキソ−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸メチルエステル、3c
工程4の応用を使用して化合物2cの試料(5.0g、17ミリモル)が所望するメチルエステル(3.0g、11.2ミリモル)に転化された。
11−オキソ−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸、4c
工程5の応用を使用して化合物3cの試料(6.0g、22ミリモル)が対応するカルボン酸(5.5g、21.6ミリモル)に転化された。
11−オキソ−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[be]オキセピン−3−カルボン酸ジエチルミド、5c
工程6の応用を使用して化合物4cの試料(5.5g、21.6ミリモル)が対応するジエチルアミド(4.28g、13.8ミリモル)に転化された。
11−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸ジエチルアミド、0.5フマル酸塩、6c
工程7に従い、化合物6aを化合物5c(3.85g、12.5ミリモル)で置換しそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをN−メチル−ピペリドンで置換して、化合物5cの試料が標記化合物に転化された。この反応が2.5g(6.4ミリモル)の化合物6cを生成した。MS m/z(MH)391.28;H NMR 300 MHz(DMSO)δ1.0(br s、6H)、2.5(m、2H)、3.1−3.7(m、12H)、5.4(m、4H)、6.2(m、1H)、7.1−7.3(m、7H)。
工程16
4−(3−ジエチルカルバモイル−6H−ジベンゾ[b,e]オキセピン−11−イリデン)−ピペリジン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル、7c
化合物6cの試料(2.58g、6.41ミリモル)、クロロ蟻酸トリクロロエチル(1.33mL、9.7ミリモル)および炭酸カリウム(3.34g、24.2ミリモル)を3,5時間にわたりベンゼン中で還流した。さらに4mLのクロロ蟻酸トリクロロエチルを加えそして反応物をさらに1時間にわたり還流した。ジメチルアミノプロピルアミン(5mL)を加え、そして反応を完了させた。混合物を2N HClで抽出し、食塩水で洗浄し、そして有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過しそして次に蒸発させた。粗製生成物をアセトン/ヘキサンから再結晶化させて2g(3.6ミリモル)の化合物7cを与えた。MS m/z(MH)551.31。
工程17
11−ピペリジン−4−イリデン−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ{b,e]オキセピン−11−イリデン−ピペリジン−1−カルボン酸ジエチルアミド、8c
化合物7cの試料(1.75g、3.17ミリモル)および亜鉛(1.51g、23.1ミリモル)を酢酸(17.5mL)中で室温において撹拌した。生じた固体を濾過により集めそして追加の酢酸で洗浄した。濾液を濃縮し、NaOHおよびCHClの間に分配させた。有機相を集めそして炭酸カリウム上で乾燥し、そして蒸発させた。粗製生成物をアセトニトリルから再結晶化させて化合物8c(1.2g、3.2ミリモル)を与えた。MS m/z(MH)377.28;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.3(m、2H)、2.4−3.1(m、6H)、3.4(br d、4H)、4.8(d、1H)、5.8(d、1H)、6.8(d、1H)、7.0(m、1H)、7.1(d、1H)、7.2−7.4(m、4H)。
11−(1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸ジエチルアミド塩酸塩、9c
工程9に従い、3−フルアルデヒドをベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルブアルデヒドで置換しそして化合物10aを化合物8cで置換して、標記化合物が製造された。エーテル性塩化水素を用いて粗製生成物をそのHCl塩に転化させた。MS m/z(M
)511.34;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.3−2.7(m、12H)、2.4−3.1(m、6H)、4.05(s、2H)、4.8(d、1H)、5.7(d、1H)、6.8−7.4(m、10H)。11−(1−フェニルエチルピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸ジエチルアミド塩酸塩、10c
工程9に従い、3−フルアルデヒドをフェニルアセトアルデヒドで置換しそして化合物10aを化合物8cで置換して、化合物8cを標記化合物に転化させた。エーテル性塩化水素を用いて粗製生成物をそのHCl塩に転化させた。MS m/z(MH)481.35;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.3−2.7(m、12H)、2.4−3.7(m、16H)、4.8(d、1H)、5.7(d、1H)、6.8−7.4(m、12H)。
11−オキソ−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸エチルアミド、11c
工程8の応用に従い、ジエチルアミンをエチルアミンで置換して、化合物4cをそのモノエチルアミドに転化させた。
11−(8−フェネチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸エチルアミド塩酸塩、12c
工程7に従い、化合物6aを化合物11cで置換しそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをN−フェネチル−4−トロピノンで置換して、化合物11cの試料を標記化合物に転化させた。標記化合物がそのTFA塩として単離された。MS m/z479.1(M+1);H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ1.1(t、3H)、1.35(m、1H)、1.8(m、1H)、2.2(m、2H)、2.5(m、2H)、2.8(dd、2H)、3.1(m、2H)、3.3(m、2H)、3.75(m、2H)、4.1(m、2H)、5.0(m、1H)、5.7(m、1H)、7.0−7.7(m、11H)、8.4(7、1H)、10.0(br s、1H)。
11−(1−アリル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸ジエチルアミド塩酸塩、13c
工程11に従い、化合物10aを化合物8cで置換して、標記化合物が製造された。MS m/z(MH)417.33;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br d、6H)、2.4(m、1H)、2.6(n、1H)、2.8(m、2H)、3.0−3.8(m、10H)、4.8(d、1H)、5.3−5.7(m、3H)、6.2(m、1H)、6.8−7.4(m、7H)。
【0110】
【化12】

【0111】
工程18
3−ブロモ−11−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−11−オール、1d
4−クロロ−1−メチル−ピペリジン塩酸塩の試料をKOHで塩基性化しそしてCHClで抽出した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥しそして真空下で濃縮した。粗製生成物をCaHから50℃において1mmHgで蒸留した。
【0112】
マグネシウム片(3.42g、143ミリモル)を15mLの乾燥THF中に窒素下で懸濁させた。これにCHBr(1.25mL、14.5ミリモル)を加えそして激しい反応が観察された。反応物を加熱還流し、そして4−クロロ−1−メチル−ピペリジン(21mL、128ミリモル)を加えた。反応物を1時間にわたり還流した。反応物を放冷し、そして上澄み液をカニューレを通して撹拌された化合物2c(8g、128ミリモル)のTHF中溶液に室温において移した。スラリーを2×20mLのTHFですすぎ、そして上澄み液を移した。同時に、出発ケトンの全てが消費された。反応物に飽和炭酸水素ナトリウムを加え、そして混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、そして濃縮した。粗製生成物である化合物1dをさらなる精製なしに使用した。MS m/z(MH)388.14。
工程19
4−(3−ブロモ−6H−ジベンゾ[b,e]オキセピン−11−イリデン)−1−メチル−ピペリジン、2d
化合物1d(9.53g、24.6ミリモル)の50mLの蟻酸中溶液を5時間にわたり加熱還流した。反応物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、そして3N HClで、次に3N KOHで洗浄して化合物2d(9.0g)を与えた。MS m/z(MH)370.0。
11−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸メチルエステル、3d
工程4の応用を使用して標記化合物3dが合成された。MS m/z(MH)350.2。
11−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸、4d
工程5の応用を使用して標記化合物4dが化合物3dから合成された。
11−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸エチルアミド、5d
工程6の応用を使用して、ジエチルアミンをエチルアミンで置換して、標記化合物が化合物4dから合成された。MS m/z(MH)363.0。
4−(3−エチルカルバモイル−6H−ジベンゾ[b,e]オキセピン−11−イリデン)−ピペリジン−1−カルボン酸2,2,2−トリクロロ−エチルエステル、6d
工程16の応用を使用して、標記化合物が化合物5dから合成された。MS m/z(MH)523.0。
11−ピペリジン−4−イリデン−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e]オキセピン−3−カルボン酸エチルアミド、7d
工程17の応用を使用して化合物6dが標記化合物に転化された。MS m/z(MH)349.0。
【0113】
工程9に従い、3−フルアルデヒドを適当なアルデヒドで置換して、化合物7dが下記の一連の化合物に転化された。
【0114】
【表2】

【0115】
11−(1−アリル−ピペリジン−4−イリデン)−6,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b
,e]オキセピン−3−カルボン酸エチルアミド、16d
工程11に従い、化合物10aを化合物7dで置換して、標記化合物16dが製造された。MS m/z(MH)389.1。
【0116】
【化13】

【0117】
4−(3−ブロモ−キサンテン−9−イリデン)−1−メチル−ピペリジン、1e
工程7の応用に従い、化合物6aを化合物3aで置換しそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをN−メチル−ピペリドンで置換して、化合物3aが標記化合物1eに転化された。MS m/z(MH)356。
9−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸メチルエステル、2e
工程4の応用により化合物1eがそのメチルエステル2eに転化された。MS m/z(MH)336.1。
9−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸、3e
工程5の応用により化合物2eが対応するカルボン酸化合物3eに転化された。MS m/z(MH)321.1。
9−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、7b
工程6の応用を使用して、化合物3eが標記ジエチルアミドである化合物7bに転化された。
【0118】
【化14】

【0119】
N−[4−(5−ブロモ−2−シアノ−フェノキシ)−フェニル]−アセトアミド、1f
工程1において化合物1aの合成に関して記載されているものによりフェノールをN−(4−ヒドロキシフェニル)−アセトアミドで置換して、化合物1fが合成された。
2−(4−アミノ−フェノキシ)−4−ブロモ−安息香酸、2f
工程2に記載されている方法を用いて、化合物1aを化合物1fで置換して、標記化合物2fが定量的収率で合成された。CIMS m/z=307(M+1)。
工程20
2−(4−アセチルアミノ−フェノキシ)−4−ブロモ−安息香酸、3f
10mLのTHF中の化合物2f(500mg、1.6ミリモル)を塩化アセチル(0.15mL、2.08ミリモル)およびトリエチルアミン(0.22mL、2.08ミリモル)で処理した。2.5時間にわたり撹拌した後に、固体が集められた。濾液を真空中で蒸発させて0.48gの化合物3fを与えた。MS m/z=331(M+1)。
N−(6−ブロモ−9−オキソ−9H−キサンテン−2−イル)−アセトアミド、4f
工程3の応用を用いて、化合物2aを化合物3fで置換して、標記化合物が合成された。
7−アセチルアミノ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸メチルエステル、5f
工程4の応用を用いて、化合物3aを化合物4fで置換して、標記化合物が合成された。
7−アセチルアミノ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸、6f
工程5の応用を用いて、化合物4aを化合物5fで置換して、標記化合物が合成された。
工程21
7−アセチルアミノ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、7f
35mLのDMF中の化合物6f(2g、6.7ミリモル)をHATU(2.5g、6.7ミリモル)、ジエチルアミン(0.2mL、8.7ミリモル)、およびジイソプロピルエチルアミン(4.75mL、26.8ミリモル)で処理した。3時間にわたり撹拌した後に、反応物を水中に注ぎそして固体を集めて生成物である化合物7fを与えた。濾液をジエチルエーテル/THF(1:1)で抽出した。一緒にした有機相を水、食塩水で洗浄し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を真空中で蒸発させそして上記固体と一緒して合計1.5gの化合物7fを与えた。MS m/z=353(M+1)。
7−アセチルアミノ−9−ヒドロキシ−9−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、8f
工程18の応用により、化合物2cを化合物7fで置換して、標記化合物が合成された。
工程22
7−アセチルアミノ−9−(1−メチル−ピペリジン−4−イリデン)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、9f
フラスコ中に化合物8f(0.3g、0.66ミリモル)およびトリフルオロメタンスルホン酸(2mL)を入れた。水蒸気浴上で1時間にわたり加熱した後に、反応物を3N
NaOHおよび氷中に注いだ。水溶液をCHClで抽出しそして硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空中で蒸発させそして生じた残渣をフラッシュカラム(シリカゲル;90:10:1 CHCl:CHOH:NHOH)中に通して0.01gの化合物9fを与えた。MS m/z=353(M+1)。
7−アセチルアミノ−9−ピペリジン−4−イリデン−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、10f
工程7の応用により、化合物6aを化合物7fで置換しそしてN−カルブエトキシノルトロピノンをN−Boc−ピペリドンで置換して、化合物10fが合成された。MS m/z=420.3(M+1)。
実施例G
工程23
9−ピペリジン−4−イル−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、塩酸塩
化合物1bの塩酸塩の試料(0.19g、0.52ミリモル)を3mLのCHCl中に溶解させ、ヨードトリメチルシラン(0.15mL)で処理し、圧力管中に密封しそして水蒸気浴上で2時間にわたり加熱した。混合物を冷却しそして管を開いた。第二部分のヨードトリメチルシラン(0.15mL)を加え、管を再び閉じ、そして容器をさらに3時間にわたり水蒸気浴上で加熱した。反応物を冷却しそして3mLのMeOHを加えた。反応混合物をCHClおよびNaOH溶液の間に分配させた。有機層をジチオン酸ナトリウム溶液で洗浄した。溶媒を蒸発させそして残渣をMeOH中90%CHCl
10%2N NHを用いてフラッシュクロマトグラフィーにかけて標記化合物を与えた。塩酸塩をEtO/HClから再結晶化させた。MS m/z(MH)364.9;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br s、6H)、1.5(m、2H)、1.7(m、2H)、2.8(m、2H)、3.2−3.4(m、4H)、3.5(br 2、2H)、3.7(d、1H)、7.1−7.3(m、7H)。
9−(1−メチルピペリジン−4−イル)−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、塩酸塩
工程23の処方に従いそして化合物1bの塩酸塩を化合物7bの塩酸塩で置換して、標記化合物が得られた。MS m/z(MH)364.9;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.2(br s、6H)、1.4(m、1H)、1.7(m、2H)、2.05(q、2H)、2.7(s、3H)、3.1−3.5(m、6H)、3.7(d、1H)、7.1−7.3(m、7H)、12.2(s、1H)。
【0120】
【化15】

【0121】
工程24
4−ブロモ−2−フェニルスルファニル−ベンゾニトリル、1h
水素化ナトリウム(2.40g、60ミリモル)(60重量%)をフラスコ中に重量測定して加えそして数回のヘキサンすすぎで洗浄した。ヘキサン類を傾斜させそして廃棄しそして20mLのDMFをフラスコに加えた。ベンゼンチオール(50mLのDMF中5.1mL、50ミリモル)をNaH混合物に滴下しそして室温において撹拌した。40mLのDMF中の4−ブロモ−2−フルオロ−ベンゾニトリル(10.0g、50ミリモル)にベンゼンチオフェンオキシド(上記)を30分間にわたり滴下した。添加の完了時に、反応物を室温において20分間にわたり撹拌した。同時に、混合物を冷たい1N NaOH中に注いだ。沈殿が生成しそして真空濾過により集めて14.0g(48.4ミリモル)の化合物1hを与えた。
4−ブロモ−2−フェニルスルファニル−安息香酸、2h
工程2に従い、化合物1aを化合物1hで置換して、化合物2hが得られた。
3−ブロモ−チオキサンテン−9−オン、3h
工程3に従い、化合物2aを化合物2hで置換して、化合物3hが得られた。
9−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸メチルエステル、4h
工程4に従い、化合物3aを化合物3hで置換して、化合物4hが得られた。
9−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸、5h
工程5に従い、化合物4aを化合物4hで置換して、化合物5hが得られた。
9−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、6h
工程6に従い、化合物5aを化合物5hで置換して、化合物6hが得られた。
9−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸エチルアミド、7h
工程6に従い、ジエチルアミンをエチルアミンで置換し、そして化合物5aを化合物5hで置換して、化合物7hが得られた。
3−(3−ジエチルカルバモイル−チオキサンテン−9−イリデン)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸エチルエステル、8h
工程7に記載された工程に従い、化合物6aを化合物6hで置換して、化合物8cが得られた。MS m/z=477.1(MH)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、9h
工程8に従い化合物8aを化合物8hで置換して、化合物9hが得られた。生成物を次にそのフマル酸塩に転化させた。MS m/z(MH)=405.4;H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.05−1.3(m、6H)、1.40(m、2H)、1.9(m、2H)、2.75(m、2H)、3.1(m、2H)、3.3(m、2H)、3.6(m、2H)、3.90(br s、2H)、7.2(m、5H)、7.5(m、2H)。
9−(8−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、10h
工程9に従い、化合物10aを化合物9hで置換し、そして3−フルアルデヒドをピペロナルで置換して、化合物10hが得られた。生成物を次にそのフマル酸塩に転化させた。MS m/z(MH)=439.4。フマル酸塩;H NMR 300 MHz(DMSO−d)δ0.9−1.2(m、8H)、1.90(m、2H)、2.55(m、2H)、2.95(m、2H)、3.19(m、2H)、3.4(m、4H)、3.80(br s、2H)、6.05(s、2H)、6.65(s、2H)、6.9(m、2H)、7.2(m、1H)、7.35(m、5H)、7.6(m、2H)。
9−(R−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、11h−12h
工程9に従い、3−フランカルボキシアルデヒドを適当なアルデヒドで置換して、下記の化合物が製造された:
【0122】
【表3】

【0123】
9−[8−(2ヒドロキシ−エチル)−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン]−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、13h
工程11に従い、化合物10aを化合物9hで置換しそして臭化アリルを2−ヨードエタノールで置換して、化合物13hが得られた。MS m/z(MH)=449.2。H NMR 300 MHz(CDCl)δ1.05−1.4(m、8H)、1.8(m、2H)、2.6−2.8(m、4H)、3.0(m、2H)、3.5(m、4H)、3.80(m、2H)、4.8(br s、1H)、7.2(m、5H)、7.5(m、2H)。
工程25
ここにある表1中の化合物24の(+)および(−)エナンチオマー(化合物52および53)を分取キラルパックADカラム(500グラムの20ミクロン物質、5×41cm)上でヘキサン/メタノール/エタノール(50/25/25)を溶離剤として用いて分離した。分析物を220nmの波長を用いて監視した。分析作業のために、同じカラム物質を使用し(キラルパックAD、4.6×50mm)、そして同じ溶媒であったが80/10/10割合で用いた。
【0124】
ここにある表1中の化合物54の(+)および(−)エナンチオマー(化合物55および56)を分取キラルパックADカラム(500グラムの20ミクロン物質、5×41cm)上でヘキサン/エタノール(85/15)を溶離剤として用いて分離した。分析物を220nmの波長を用いて監視した。
【0125】
【化16】

【0126】
工程26
(2,4−ジフルオロ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−メタノン、3i
塩化アルミニウム(2.03g、15.2ミリモル)を一部分ずつ1,3−ジメトキシベンゼン(1.86mL、15.2ミリモル)および塩化2,4−ジフルオロベンゾイル(1.86mL、15.2ミリモル)の1,2−ジクロロエタン中溶液に0℃において加えた。混合物を自然に室温に3時間にわたり暖め、次に6時間にわたり加熱還流した。生じた混合物を室温に放冷し、次に氷(〜100g)および濃塩酸(〜20mL)の混合物の中に注いだ。有機層を分離した。水溶液を周囲温度において一晩にわたり撹拌し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を水性炭酸水素ナトリウムで洗浄しそして硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空中で蒸発させて粗製生成物を与えた。生成物の一部をシリカゲル上で、1%−10%EtOAc/ヘプタンを溶離剤として用いてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標記化合物3i(1.8g)を与えた。MS:m/z 264.9(MH)。H NMR(CDCl):δ3.90(s、3H)、6.43(dのd、1H、J=9.0および2.5Hz)、6.50(d、1H、J=2.5Hz)、6.91−7.04(m、2H)、7.27−7.29(m、1H)、7.44−7.50(m、1H)並びに12.44(s、1H)。
工程27
3−フルオロ−6−メトキシ−キサンテン−9−オン、4i
炭酸カリウム(2.13g、15.4ミリモル)および(2,4−ジフルオロ−フェニル)−(2−ヒドロキシ−4−メトキシ−フェニル)−メタノン(3.4g、12.9ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中混合物を100℃に2時間にわたり加熱した。混合物を冷却しそして水(〜150mL)の中に注いだ。固体を濾過により集め、水で洗浄し、そして真空中で乾燥して標記化合物(2.8g)を与え、それを精製せずに次の段階で使用した。MS:m/z 244.9(MH)。H NMR(CDCl):δ3.94(s、1H)、6.88(d、1H、J=2.4Hz)、6.96(dのd、1H、J=2.4および8.9Hz)、7.07(m、2H)、8.24(d、1H、8.9Hz)並びに8.34(dのd、1H、J=6.5および8.8Hz)。
工程28
6−メトキシ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボニトリル、5i
微細分割されたシアン化ナトリウム(1.3g、26.5ミリモル)および3−フルオロ−6−メトキシ−キサンテン−9−オン(2.3g、9.42ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)中混合物を100℃に4時間にわたり加熱した。シアン化ナトリウム(0.7g、14.3ミリモル)を加えそして加熱をさらに1時間にわたり続けた。混合物を室温に放冷し、次に氷水(〜150mL)の中に注いだ。生成物を濾過により集め、水で洗浄しそして空気乾燥して化合物5iを与えた。1.42g(60%)。MS:m/z 251.9(MH)。H NMR(CDCl):δ3.96(s、3H)、6.91(d、1H、J=2.3Hz)、7.00(dのd、1H、J=2.3および8.9Hz)、7.61(dのd、1H、J=1および8.1Hz)、7.79(d、1H、J=1Hz)、8.24(d、1H、J=8.9Hz)並びに8.42(d、1H、J=8.1Hz)。
6−メトキシ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸、6i
工程2に記載された方法を用い、化合物1aを化合物5iで置換して、標記化合物が製造された(0.75g)。MS:m/z 270.9(MH)。H NMR(DMSO−d):δ3.95(s、3H)、7.06(dのd、1H、J=2.4および8.9Hz)、7.17(d、1H、J=2.4Hz)、7.94(dのd、1H、J=1.4および8.2Hz)、8.03(d、1H、J=1.4Hz)、8.10(d、1H、J=8.9Hz)、8.24(d、1H、J=8.2Hz)並びに13.65(br s、1H)。
工程29
6−メトキシ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、7i
化合物6i(0.707g、2.62ミリモル)およびヘキサフルオロ燐酸O−ベンゾトリアゾール−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム(HBTU、1.05g、2.74ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中混合物をN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA、0.685mL、3.92ミリモル)で処理しそしてそのまま室温で15分間にわたり撹拌した。ジエチルアミン(0.541mL、5.23mL)を加えそして生じた混合物を2時間にわたり撹拌した。混合物を氷水中に注いだ。固体を濾過により集め、水で洗浄しそして空気乾燥して標記化合物(0.445g)を与えた。MS:m/z 326.0(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.07(br t、3H)、1.19(br t、3H)、3.20(br q、2H)、3.48(br t、2H)、3.95(s、3H)、7.08(m、1H)、7.17(d、1H、J=2.1Hz)、7.40(dのd、1H、J=1.3および8.1Hz)、7.59(d、1H、J=1.2Hz)、8.12(dのd、1H、J=1.3および8.9Hz)並びに8.21(d、1H、J=8.1Hz)。
工程30
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−6−メトキシ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、8i
亜鉛粉末(0.626g、9.60ミリモル)のTHF(20mL)中懸濁液を0℃において塩化チタン(IV)(0.525mL、4.79ミリモル)で滴々処理した。生じた混合物を2時間にわたり加熱還流した。生じた溶液を室温に冷却し、そして3−オキソ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.270g、1.20ミリモル)および化合物7i(0.390、1.20ミリモル)を加えそして溶液を2時間にわたり加熱還流した。最少量の水中に溶解させた酒石酸ナトリウムカリウム(2.98g、1056ミリモル)を反応混合物に加えそしてそのまま周囲温度において一晩にわたり撹拌した。無機固体を濾過により除去しそしてTHFで充分に洗浄した。溶媒を真空中で蒸発させ、そして残渣をジクロロメタンおよび10%水性水酸化アンモニウムの間に分配させた。有機層を分離しそして硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をDMSO中に加えそして逆相分取HPLC(C18)によりTFA(0.1%)を有する水中のアセトニトリル(10%〜90%)の勾配を用いて精製して、標記化合物をそのトリフルオロ酢酸塩(0.50g)として与えた。MS:m/z 419.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(br m、6H)、1.32(br d、2H)、1.78(br m、2H)、2.85−3.02(br m、4H)、3.2−3.55(br m、4H)、3.80(s、3H)、3.96−4.05(br s、2H)、6.81(dのd、1H、J=2.5および8.6)、6.88(d、1H、J=2.5Hz)、7.15(dのd、1H、J=1.4および7.8Hz)、7.20(d、1H、J=1.4Hz)、7.31(d、1H、J=8.6Hz)、7.41(d、1H、J=7.8Hz)、8.81(br s、1H)並びに9.12(br d、1H)。
工程31
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−6−ヒドロキシ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、9i
三臭化ホウ素のジクロロメタン(2.14mL、2.14ミリモル)の1.0M溶液を9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−6−メトキシ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミドのトリフルオロ酢酸塩(0.285g、0.535ミリモル)のジクロロメタン(10mL)中溶液に0℃において加えた。生じた混合物を室温において2時間にわたり撹拌した。混合物を0℃に冷却し、そして10%水性水酸化アンモニウム(〜20mL)で処理した。有機層を分離しそして水層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした有機層を食塩水で洗浄しそして硫酸マグネシウム上で乾燥
した。溶媒を真空中で蒸発させ、そして残渣をDMSO中に溶解させそしてトリフルオロ酢酸(0.1%)を有する水中アセトニトリル(10%〜90%)の勾配を溶離剤として使用するHPLCによる精製用に逆相C18カラムに適用した。標記化合物を含有する画分を一緒にしそして逆相HPLCによりさらに精製して精製された標記化合物(0.035g)を与えた。MS:m/z 405.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(br m、6H)、1.29(d、12H、J=8.1Hz)、1.7−1.8(br m、2H)、2.8−3.0(br m、4H)、3.1−3.5(br m、4H)、3.99(br s、2H)、6.63−6.65(m、2H)、7.13(d、1H、J=7.9Hz)、7.18−7.21(m、3H)、7.41(d、1H、J=7.9Hz)、8.70(br s、1H)、9.01(br d、1H)並びに9.93(br s、1H)。
【0127】
【化17】

【0128】
工程32
2−(2−ブロモ−フェノキシ)−テレフタル酸ジメチルエステル、3j
2−フルオロ−テレフタル酸ジメチルエステル2j(10g、47.1ミリモル)、2−ブロモフェノール1j(6.0mL、51.8ミリモル)および炭酸カリウム(7.16g、51.8ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中混合物を100℃に36時間にわたり加熱した。混合物を室温に放冷し、次に冷たい希塩酸(0.5N、350mL)中に注いだ。生成物をEtOAc中に抽出し、水(4×)および食塩水(1×)で洗浄しそして硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を真空中で蒸発させ、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲル上でジクロロメタンを溶離剤として使用して精製した。粗製生成物(10.5g)を単離しそしてさらなる精製なしにその後の反応において使用した。MS:m/z 365(MH)。
工程33
5−ブロモ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸、5j(4jを介して)
2−(2−ブロモ−フェノキシ)−テレフタル酸ジメチルエステル(10g)を熱い(100℃)ポリ燐酸(280g)に5分間にわたり滴下した。溶液を155℃に2時間にわたり加熱し、その時点で加熱を180℃においてさらに2時間にわたり続けた。溶液を大量の氷水と混合した。生じた固体を濾過により集め、水で洗浄しそしてフラッシュクロマトグラフィーによりシリカゲル上で酢酸(0.1%)を有するジクロロメタン中メタノールの勾配(1%〜10%)を用いて精製して、化合物4j(1.25g)を与えた。酸化合物5jが後者の画分から単離された(3.52g)。
【0129】
エステル化合物4j(1.25g、3.75ミリモル)および3N水酸化ナトリウム(1.37mL、4.12ミリモル)のMeOH(30mL)中溶液を2時間にわたり加熱還流した。溶液を室温に冷却しそして2N塩酸(〜2.5mL)で酸性化した。混合物を真空中で濃縮し、そして次に水で希釈した。生じた固体を濾過により集め、水で洗浄しそして空気乾燥してさらに1.08gの化合物5jを生成した。MS:m/z 318.7(MH)。H NMR(DMSO−d):δ7.43(t、1H、J=7.8Hz)、7.98(dのd、1H、J=1.4および8.2)、8.09(d、1H、J=1.3Hz)、8.17−8.23(m、2H)並びに8.28(d、1H、J=8.2Hz)。
5−ブロモ−9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸ジエチルアミド、6j
工程29に記載された方法を用いて、化合物6jを化合物5jで置換して、標記化合物が製造された。ジクロロメタンを溶離剤として用いるフラッシュクロマトグラフィーによるその後の精製が化合物6j(4.4g)を与えた。MS:m/z 373.8(MH)。H NMR(CDCl):δ1.16(t、3H、J=6.8Hz)、1.30(t、3H、J=6.8Hz)、3.28(q、2H、J=6.8Hz)、3.60(q、2H、J=6.8Hz)、7.30(d、1H、J=7.9Hz)、7.40(dのd、1H、J=1.4および8.0Hz)、7.64(d、1H、J=1.4Hz)、7.98(dのd、1H、J=1.6および7.9Hz)、8.30(dのd、1H、J=1.6および8.0Hz)、並びに8.36(d、1H、J=8.1Hz)。
工程34
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−ブロモ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド、7j
亜鉛粉末(5.59g、85.5ミリモル)のテトラヒドロフラン(THF、100ml)中懸濁液を0℃において塩化チタン(IV)(4.69mL、42.8ミリモル)を滴々処理した。生じた混合物を2時間にわたり加熱還流した。生じた混合物を0℃に冷却した。3−オキソ−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.4g、10.7ミリモル)および5−ブロモ−9−オキソ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド(4.0g、10.7ミリモル)を加えそして溶液を4時間にわたり加熱還流した。酒石酸ナトリウムカリウム四水和物(30g、106ミリモル)を反応混合物に加えそしてそのまま周囲温度において一晩にわたり撹拌した。無機固体を濾過により除去しそしてTHF、EtOAcおよびジクロロメタンで連続的に洗浄した。溶媒を真空中で蒸発させた。ジクロロメタン中の勾配1%〜10%メタノール(アンモニアを含む、2N)を溶離剤として用いるフラッシュクロマトグラフィーによる精製が化合物7j(3.65g)を与えた。粗製生成物を逆相分取HPLCにより、トリフルオロ酢酸(0.1%)を有する水中のアセトニトリルの勾配(10%〜90%)を用いて精製して、化合物7jのトリフルオロ酢酸塩を与えた。MS:m/z 467.0(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(br m、6H)、1.32(d、2H、J=7.9Hz)、1.75−1.85(br m、2H)、2.85−3.10(m、4H)、3.15−3.50(br m、4H)、4.01(br s、2H)、7.15−7.26(m、3H)、7.42(d、1H、J=6.7Hz)、7.49(d、1H、J=7.9Hz)、7.66(d、1H、J=7.9Hz)、8.81(br s、1H)並びに9.12(br d、1H)。
工程35
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−フェニル−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド、8j
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−ブロモ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド(0.170、0.363ミリモル)、フェニルボロン酸(0.049g、0.40ミリモル)および炭酸セシウム(0.236g、0.726ミリモル)のジオキサン(4mL)およびエタノール(1mL)中混合物をジクロロ[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロロメタン付加物(13mg)で処理し、そして生じた混合物を2時間にわたり加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、そして無機物を濾過により除去しそしてジオキサン、エタノールおよびジクロロメタンで連続的に洗浄した。溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をトリフルオロ酢酸塩(0.1%)を有する水中のアセトニトリル(10%〜90%)の勾配を溶離剤として用いて逆相(C18)分取HPLCにより精製して標記化合物(0.153g)を無色固体として与えた。MS:m/z 465.3(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.05−1.20(br m、6H)、1.31(d、2H、J=8.2Hz)、1.75−1.85(br m、2H)、2.90−3.10(m、4H)、3.15−3.50(br m、4H)、4.03(br s、2H)、7.10(d、1H、J=1.5Hz)、7.20(dのd、1H、J=1.5および7.9Hz)、7.32(t、1H、J=7.5Hz)、7.40−7.63(m、8H)、8.83(br s、1H)並びに9.16(br d、1H)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−メトキシ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
実施例Jに従いそして工程32において2−ブロモフェノールを2−メトキシフェノールで置換して標記化合物が製造された。MS:m/z 419.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.29(br m、1H)、1.73−1.82(m、2H)、2.87−3.15(m、4H)、3.22(br m、2H)、3.42(br m、2H)、3.88(s、3H)、4.00(br s、2H)、6.95(d、J=7.5Hz、1H)、7.07−7.19(m、3H)、7.22(d、J=1.5Hz、1H)、7.44(d、J=7.9Hz、1H)、8.77(br s、1H)並びに9.08(br s、1H)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−ヒドロキシ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
工程31の応用を使用して9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−メトキシ−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミドから標記化合物が製造された。MS:m/z 405.0(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.29(br m、1H)、1.73−1.84(m、2H)、2.95−3.15(m、4H)、3.20(br m、2H)、3.42(br m、2H)、4.00(br s、2H)、6.80(d、J=7.6Hz、1H)、6.87(d、J=7.9Hz、1H)、7.02(t、J=7.9Hz、1H)、7.15(dのd、J=1.5および7.9Hz、1H)、7.25(d、J=1.5Hz、1H)、7.42(d、J=7.9Hz、1H)、8.78(br s、1H)、9.08(br s、1H)並びに9.67(br s、1H)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−ピリジン−4−イル−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
実施例Jに記載された方法に従いそして工程35においてフェニルボロン酸をピリジン−4−イルボロン酸で置換して標記化合物が製造された。MS:m/z 466.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.32(br m、2H)、1.80(br m、2H)、2.88−3.42(br m、8H)、4.03(br s、2H)、7.22(d、J=7.8Hz、1H)、7.27(d、J=1.2Hz、1H)、7.42(t、J=7.6Hz、1H)、7.51(d、J=7.8Hz、1H)、7.58(d、J=7.6Hz、1H)、7.63(d、J=6.8Hz、1H)、8.06(d、J=6.1Hz、2H)、8.90(br m、3H)並びに9.22(br d、J=9.4Hz、1H)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−フラン−3−イル−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
実施例Jに記載された方法に従いそして工程35においてフェニルボロン酸をフラン−3−イルボロン酸で置換して標記化合物が製造された。MS:m/z 455.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.30(br m、2H)、1.78(br m、2H)、2.89−3.05(m、4H)、3.20(br m、2H)、3.44(br m、2H)、4.02(br s、2H)、7.15(s、1H)、7.19(d、J=7.8Hz、1H)、7.26−7.31(m、2H)、7.47(d、J=7.8Hz、1H)、7.56(t、J=1.1Hz、1H)、7.69−7.72(m、1H)、7.82(s、1H)、8.59(s、1H)、8.83(br d、1H)並びに9.15(br d、J=9.3Hz、1H)。9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−ピリジン−3−イル−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
実施例Jに記載された方法に従いそして工程35においてフェニルボロン酸をピリジン−3−イルボロン酸で置換して標記化合物が製造された。MS:m/z 466.1(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.32(m、2H)、1.80(br m、2H)、2.90−3.02(m、4H)、3.20(br m、2H)、3.42(br m、2H)、4.03(br s、2H)、7.16(d、J=1.5Hz、1H)、7.20(dのd、J=1.5および7.8Hz、1H)、7.38(t、J=7.7Hz、1H)、7.49−7.56(m、3H)、7.76(dのd、J=5.0および7.9Hz、1H)、8.31(d、J=8.0Hz、1H)、8.74(dのd、J=1.5および5.0Hz、1H)、8.82(br s、1H)、8.95(s、1H)並びに9.13(br d、1H)。
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−5−チオフェン−3−イル−9H−キサンタン−3−カルボン酸ジエチルアミド
実施例Jに記載された方法に従いそして工程35においてフェニルボロン酸をチオフェン−3−イルボロン酸で置換して標記化合物が製造された。MS:m/z 471.0(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.0−1.2(m、6H)、1.31(m、2H)、1.78(br m、2H)、2.95−3.05(m、4H)、3.21(br m、2H)、3.43(br m、2H)、4.02(br s、2H)、7.21(dのd、J=1.5および7.8Hz、1H)、7.28(t、J=7.6Hz、1H)、7.34(dのd、J=1.4および7.6Hz、1H)、7.38(d、J=1.4Hz、1H)、7.48(d、J=7.8Hz、1H)、7.63−7.70(m、3H)、8.13(dのd、J=1.4および2.8Hz、1H)、8.80(br s、1H)並びに9.12(br d、J=10Hz、1H)。
実施例K
9−(8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン)−9H−キサンタン−3−カルボン酸イソプロピル−メチル−アミド
工程36
2−フェノキシ−テレフタル酸ジメチルエステル。2−ヨード−テレフタル酸ジメチルエステル(10g、31ミリモル)、フェノール(3.23g、34ミリモル)、ヘキサフルオロ燐酸テトラキス−アセトニトリル銅(2.9g、7.8ミリモル)、および炭酸セシウム(10.2g、31ミリモル)を、機械的スタラー、還流コンデンサーを装備しそしてトルエン(350mL)を含有する1L三首丸底フラスコに加えた。反応物を5時間にわたり窒素下で撹拌しながら還流した。冷却後に、EtOAc(200mL)を加えそして混合物を濾過した。濾液を濃縮して粗製標記化合物(9.2g)を与え、それを精
製せずに使用した。
【0130】
2−フェノキシ−テレフタル酸ジメチルエステルを工程33の応用を使用して9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸に転化させた。
【0131】
9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸から工程29の応用を用いてそしてジエチルアミンをN−イソプロピル−N−メチル−アミンで置換して、9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸−N−イソプロピル−N−メチル−アミドが製造された。
【0132】
工程34に記載された方法により、化合物6jを9−オキソ−9H−キサンテン−3−カルボン酸N−イソプロピル−N−メチル−アミドで置換して、実施例Kの標記化合物が製造された。粗製生成物をC−18カラム上で、水/アセトニトリル/0.1%TFAを用いて溶離する分取逆相クロマトグラフィーにより精製して、生成物をトリフルオロ酢酸塩として生成した。MS:m/z 389.2(MH)。H NMR(DMSO−d):δ1.12(s、6H)、1.2−1.3(m、2H)、1.79(m、2H)、2.82(m、3H)、2.95(q、4H)、4.00(s、2H)、7.18−7.21(m、1H)、7.24(d、2H)、7.30(d、1H)、7.36(d、1H)、7.40−7.46(m、2H)、8.77(m、1H)、9.09(d、1H)。
【0133】
以下の表中の化合物1〜102が上記の工程を用いて合成された。
【0134】
【表4】

【0135】
【表5】

【0136】
【表6】

【0137】
【表7】

【0138】
【表8】

【0139】
【表9】

【0140】
生物学的実施例
ラット脳のミューオピオイド受容体結合検定
工程:雄のスプラーグ・ダウレイ(Sprague Dawley)(150−250g、VAF、チャールズ・リバー、キングストン、ニューヨーク州)をCOで殺害し、そしてそれらの脳を取り出しそして直ちに冷たいトリスHCl緩衝液(50mM、pH7.4)の中に入れた。前脳を脳の残部から冠状横断により脳の残部から、丘において背側から始めそして中脳−脳橋接合部中を腹側で通過して、分離する。解剖後に、前脳をテフロン(Teflon)(R)−ガラスホモジェナイザー中のトリス緩衝液中で均質化した。ホモジェネートを80mL当たり1gの前脳組織の濃度に希釈しそして39,000×gで10分間にわたり遠心した。ペレットを5mMのMgClを含有する同容量のトリス緩衝液中にポリトロン(Polytron)ホモジェナイザーからの数回の短いパルスで再懸濁させた。この粒状調合物がミュー−オピオイド結合検定用に使用される。96−ウエルプレート中での合計1mlを用いるミュー選択的ペプチドリガンド〜0.8nM[H]DAMGOを用いるインキュベーション後に、プレート内容物をトムテク(Tomtec)96−ウエル回収器上のワラック・フィルターマット(Qallac filtermat)Bシートを通して濾過する。フィルターを2mLの10mM HEPES(pH7,4)で3回すすぎ、そして650Wマイクロウエーブオーブンの中で1.75分間にわたり2回乾燥する。各試料面積に2×40μLのベタプラート・シント(Betaplate Scint)シンチレーション流体(LTB)を加えそしてLKB(ワラック)1205ベタプレート液体シンチレーション計上で分析する。
【0141】
分析:シンチレーション計からのデータを使用して対照結合(試験化合物の単一濃度だけが評価される場合)と比較した%抑制またはK値(ある範囲の濃度が試験される)のいずれかを計算する。%抑制は、[(合計dpm−試験化合物dpm)/(合計dpm−非特異的dpm)]100として計算される。KdおよびK値はグラフパッドPRISMデータ分析プログラムを用いて計算される。
CHO−hμ細胞膜中の[35S]GTPγS結合検定
膜の調製
CHO−hμ細胞膜をレセプター・バイオロジー・インコーポレーテッド(Receptor Biology,Inc.)(バルチモア、メリーランド州)から購入する。約10mg/mlの膜蛋白質を10mM トリス−HC pH7.2、2mM EDTA、10%スクロースの中に懸濁させる。
【0142】
膜を4−8℃に維持する。1mlの膜を15mlの冷たい結合検定緩衝液の中に加える。検定緩衝液は50mM HEPES、pH7.6、5mM MgCl、100mM NaCl、1mM DTTおよび1mM EDTAを含有する。膜懸濁液をポリトロンと共に2回均質化しそして3000rpmで10分間にわたり遠心した。上澄み液を次に18,000rpmで20分間にわたり遠心した。ペレットを管の中に保ちそして10mlの検定緩衝液を管に加える。ペレットおよび緩衝液をポリトロンと混合する。
インキュベーション工程
ペレット膜(20μg/ml)をSPA(10mg/ml)を用いて25℃において45分間にわたり検定緩衝液の中で予備インキュベートする。膜(10μg/ml)とカップリングされたSPA(5mg/ml)を次に0.5nM[35S]GTPgSを用いて50μM GDPを含有する同じHEPES緩衝液mp中で200μlの合計容量でインキュベートする。受容体作用物質の濃度増加を用いて[35S]GTPgS結合を刺激する。基礎結合は作用物質の不存在下で試験されそして非特異的結合は本発明の10μMの未標識GTPγSの存在下で試験される。データはトップ・カウンター上で分析される。
データ
基礎の%=(刺激−非特異的)100/(基礎−非特異的)。%抑制値は式、%抑制=(1μM DAMGOの%基礎−100)100/(1μM DAMGOの%基礎−100)、を用いて計算される。
CHO−hδ細胞膜中の[35S]GTPγS結合検定
膜の調製
CHO−hδ細胞膜をレセプター・バイオロジー・インコーポレーテッド(バルチモア、メリーランド州)から購入する。約10mg/mlの膜蛋白質を10mM トリス−HC pH7.2、2mM EDTA、10%スクロース中に懸濁させる。
【0143】
膜を4−8℃に維持する。1mlの膜を15mlの冷たい結合検定緩衝液の中に加える。検定緩衝液は50mM HEPES、pH7.6、5mM MgCl、100mM NaCl、1mM DTTおよび1mM EDTAを含有する。膜懸濁液をポリトロンと共に2回均質化しそして3000rpmで10分間にわたり遠心した。上澄み液を次に18,000rpmで20分間にわたり遠心した。ペレットを管の中に保ちそして10mlの検定緩衝液を管に加える。ペレットおよび緩衝液をポリトロンと混合する。
インキュベーション工程
ペレット膜(20μg/ml)をSPA(10mg/ml)を用いて25℃において45分間にわたり検定緩衝液の中で予備インキュベートする。膜(10μg/ml)とカップリングされたSPA(5mg/ml)を次に0.5nM[35S]GTPgSを用いて50μM GDPを含有する同じHEPES緩衝液の中で200μlの合計容量でインキュベートする。受容体作用物質の濃度増加を用いて[35S]GTPgS結合を刺激する。基礎結合は作用物質の不存在下で試験されそして非特異的結合は本発明の10μMの未標識GTP□Sの存在下で試験される。データはトップ・カウンター上で分析される。
NG108−15細胞膜中の[35S]GTPγS結合検定
膜の製造
NG108−15細胞膜をアプライド・セル・サイエンセス(Applied Cell Sciences)(ロックビル、メリーランド州)から購入する。約8mg/ml部分の膜蛋白質を10mM トリス−HC pH7.2、2mM EDTA、10%スクロースの中に懸濁させる。
【0144】
膜を4−8℃に維持する。1ml部分の膜を10mlの冷たい結合検定緩衝液中に加える。検定緩衝液は50mM HEPES、pH7.6、5mM MgCl、100mM
NaCl、1mM DTTおよび1mM EDTAを含有する。膜懸濁液をポリトロンと共に2回均質化しそして3000rpmで10分間にわたり遠心した。上澄み液を次に18,000rpmで20分間にわたり遠心した。ペレットを管の中に保ちそして10mlの検定緩衝液を管に加える。ペレットおよび緩衝液をポリトロンと混合する。
インキュベーション工程
ペレット膜(75μg/ml)をSPA(10mg/ml)を用いて25℃において45分間にわたり検定緩衝液の中で予備インキュベートする。膜(37.5μg/ml)とカップリングされたSPA(5mg/ml)を次に0.5nM[35S]GTPgSを用いて100μM GDPを含有する同じトリス緩衝液の中で200μlの合計容量でインキュベートする。受容体作用物質の濃度増加を用いて[35S]GTPgS結合を刺激する。基礎結合は作用物質の不存在下で試験されそして非特異的結合は本発明の10μMの未標識GTPγSの存在下で試験される。データはトップ・カウンター上で分析される。
データ
基礎の%=(刺激−非特異的)100/(基礎−非特異的)。EC50値はプリズムプログラムを用いて計算される。
マウスの腹部刺激剤試験(MAIT)
使用された工程はCollier et al.(1988)により記載されたものを少し改変したものであった。試験薬品の投与後30分に、動物は5.5mg/kgの臭化アセチルコリンの静脈注射を受けた。マウスを次に大きなガラス動物ジャーの中に入れそして10分間の指定された観察期間内に特徴的な行動応答(後足全体にわたる身体の捩れおよび延伸)の最初の発生に関して連続的に観察した。この応答の抑制の百分率は、
%抑制=100×(非応答の数)/(群内の動物の数)
として計算された。推定ED50値(50%の抗痛覚を生ずると計算された作用物質の服用量)および対応する95%基準(fiducial)感覚がリッチフィールド(Litchfield)およびウィルコキソン(Wilcoxon)(1949)のプロビット分析を用いて測定された。
データ
基礎の%=(刺激−非特異的)100/(基礎−非特異的)。EC50値はプリズムプログラムを用いて計算される。
ラットのチモサン(ZTMOSAN)放射熱試験
一晩の断食後に、暖かいガラス底を有する試験室にラットを順応させた。放射熱刺激(光束)を次にそれぞれの後足の足底表面に順番に焦点を当て、そして熱刺激に対する最初の(基準線)応答時間を各動物に関して記録した。足が動いた時または遮断時間に達した時(放射熱に関しては5Ampsにおいて20秒間)に、光刺激は光電気リレーにより自動的に遮断された。ラットにチモサンA(25mg/mLにおいて100μL)を左後足の足底下組織内に皮下注射して急性炎症反応を模した。
【0145】
3時間後に、熱刺激に対する動物の応答時間を次に評価しそして動物の基準線応答時間と比較した。それは典型的にはより短くなり、そしてこれは痛覚過敏率(%H)として記録された。動物が痛覚過敏であることを確実にするために、%Hに関する遮断値(〜75%)が分析中に使用された。次に動物に試験薬品または賦形剤を投与した。その後の1回もしくは複数回の時点で(典型的には60分において)、熱刺激に対する動物の応答時間を再び評価した。
CFA熱痛覚過敏
齧歯動物における完全フロイントアジュバント(CFA)の足底内注射が、熱および機械的刺激の両者に対する慢性の且つ顕著な痛覚過敏により特徴づけられる強い長期にわたる炎症反応を生じた。これらの効果は注射後24−72時間の間にピークがあり、そして数日間ないし数週間にわたり持続しうる。熱痛覚過敏を逆転させるJNJ化合物の能力を評価するために、雄のスプラーグ−ダウレイラット(200−350g)にそれらの左後足内へのCFA(1:1CFA:食塩水、100μL)の足底内注射をした。24時間のインキュベーション期間後に、放射熱足刺激剤(RH)に対する応答潜伏が得られそして基準線(CFA前)潜伏と比較された。ラットがその足をガラスの表面から持ち上げた時に、応答がRH装置により自動的に記録される。基準線(すなわち痛覚過敏)から応答潜伏における少なくとも25%の減少を示したラットだけがその後の分析に含まれた。CFA後の潜伏評価後に、ラットに経口的に(2.5mL/kg)試験化合物または賦形剤(ヒドロキシプロピルメチルセルロース、HPMC)を投与した。痛覚過敏の逆転率が各動物に関して(処置応答−CFA後応答)/(CFA前応答−CFA後応答)×100として計算された。従って、正常なCFA前のしきい値への戻りが100%効果として定義され、CFA後のしきい値からの変化なしは0%効果であった。痛覚過敏の平均逆転%を次に各処置群(n=6−8匹のラット/群)に関して計算した。引き続き、ピーク効果時の服用量応答曲線を得た。ED50値および関連する統計値が、ファーム・ツールズ・プラス(Pharm Tools Plus)ソフトウエア(ザ・マッカリー・グループ(The McCary Group))を用いて計算された。
【0146】
【表10】

【0147】
【表11】

【0148】
【表12】

【0149】
【表13】

【0150】
化合物1および5は、10μMにおいて、GTP結合を有意に刺激しなかった。しかしながら、10μMにおいてそれらは1μMのDPDPEで誘発されたGTP結合を、それぞれ、61%および19%抑制した。結果は、これらの2種の化合物がデルタオピオイド受容体拮抗物質でありうることを示している。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
およびRは水素およびC1−8アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基であり、
は水素、C1−8アルカニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−8シクロアルカニル、シクロアルカニル(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、C1−8アルカニルオキシカルボニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニルカルボニル、ホルミル、チオホルミル、カルバムイミドイル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルケニル、フェニル(C1−8)アルキニル、ナフチル(C1−8)アルカニルおよびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニル、ナフチルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニル、チオウレイド、およびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルカニル)アミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であるか、或いは場合により、Rが隣接炭素原子に結合された2個の置換基である場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(
CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
Aは−(CH−であり、ここでmは0、2または3であり、
Yは−(CHX−または−X(CH−であり、
XはOまたはSであり、
nは0または1であり、
ZはOまたはSである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項2】
およびRが水素およびC1−4アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
およびRが水素、メチル、エチルおよびプロピルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
およびRが水素およびエチルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
が水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールが場合によりC1−6アルカニルオキシ、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基が一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分がO(CH1−3Oから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
が水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれかのフェニル−含有置換基中のフェニルが場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
が水素またはメチル、アリル、ヘテロアリールメチルである請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサ
リニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
が水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
YがOまたはSである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
が水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
Aが(CH0−2である請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
Aが(CH−である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
XがOまたはSである請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
nが0である請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
ZがOである請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
式(I):
【化2】

[式中、
はC1−3アルカニルであり、
はC1−3アルカニルまたは水素であり、
は水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アル
カニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニルおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分は−O(CH1−3O−から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であり、
は水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、Aは不在であるかまたはCHCHであり、
YはO、S、CHOまたはOCHであり、
ZはOである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項20】
がエチルであり、Rがエチルまたは水素であり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、2−メチル−アリル、2−メチル−ブト−2−エニル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、またはチオフェン−2−イルメチルである請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
がエチルであり、Rがエチルであり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、またはフェネチルである請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
がエチルであり、Rがエチルであり、そしてRがH、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フラン−3−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、またはフェニルイミノメチルである請求項19に記載の化合物。
【請求項23】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルである請求項19に記載の化合物。
【請求項24】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルであり、そしてRが水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、そしてRが水素である請求項19に記載の化合物。
【請求項25】
式(I):
【化3】

[式中、
はC1−3アルカニルであり、
はC1−3アルカニルまたは水素であり、
は水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれかのフェニル−含有置換基中のフェニルは場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよく、
は水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
は水素であり、
AはCHCHであり、
YはOまたはSであり、
ZはOである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項26】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルであり、そしてRが水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、そしてRが水素である請求項25に記載の化合物。
【請求項28】
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフラン−3−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフラン−3−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが2−ヒドロキシフェニル−メチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−カルバムイミドイルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−プロプ−2−イニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rがメチルカルボニルアミノであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがヒドロキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがフェニルイミノメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがチオホルミルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化
合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメトキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルチオエチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが2−ヒドロキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがシクロプロピルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rがメチルチオ−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが2−ヒドロキシ−エチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−ブト−2−エニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−アリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル−メチルであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、Rが1,1,1−トリクロロエトキシカルボニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがシクロプロピルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがチオフェン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、Rがn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがn−ブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがトリフルオロメチルカルボニルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ベンゾチオフェン−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−(N−t−ブトキシカルボニル)ピロール−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−(3,5−ジメチル)イソキサゾール−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−ピロール−2−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−キノリン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物
よりなる群から選択される式(I)
【化4】

の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項29】
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、および
がエチルであり、RがHであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−ブト−2−エニルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rが2−メチル−アリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがアリルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがフェネチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがピリジン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、Rがチオフェン−2−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがCHOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、Aが不在であり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、および
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−5−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、Rが1−H−イミダゾール−4−イルメチルであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ブロモであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがSであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がn−プロピルであり、Rがn−プロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがn−ブチルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−キノリン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがO
である式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フェニルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物
よりなる群から選択される式(I)
【化5】

の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項30】
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ヒドロキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−メトキシであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−4−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−フラン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが6−メチルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが7−フルオロであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−ピリジン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がエチルであり、Rがエチルであり、RがHであり、Rが5−チオフェン−3−イルであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物、
がメチルであり、Rがイソプロピルであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、AがCHCHであり、YがOであり、そしてZがOである式(I)の化合物
よりなる群から選択される式(I)
【化6】

の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項31】
式(I)
【化7】

[式中、Rはエチルであり、Rはエチルであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、AはCHCHであり、YはOであり、そしてZはOである]
の化合物の右旋性エナンチオマーを含んでなる組成物であって、該組成物が該化合物の左旋性異性体を実質的に含まない組成物。
【請求項32】
式(I)
【化8】

[式中、Rはエチルであり、Rはエチルであり、RはHであり、RはHであり、RはHであり、AはCHCHであり、YはOであり、そしてZはOである]
の化合物の左旋性エナンチオマーを含んでなる組成物であって、該組成物が該化合物の右
旋性異性体を実質的に含まない組成物。
【請求項33】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項1のいずれかに記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項34】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項1に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項35】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項1の化合物、塩または溶媒和物を投与することを含んでなる、デルタオピオイド受容体の調節により影響される哺乳動物の疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項36】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項35の方法。
【請求項37】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項35の方法。
【請求項38】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項35の方法。
【請求項39】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項1の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項40】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項39の方法。
【請求項41】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群(burning−mouth syndrome)、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー(Sluder’s)神経痛、スプレノパラチン(splenopalatine)神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項39の方法。
【請求項42】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項1の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択さ
れる疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項43】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項39の方法。
【請求項44】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項39の方法。
【請求項45】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項39の方法。
【請求項46】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項1の組成物を含んでなるキット。
【請求項47】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項19に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項48】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項19に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項49】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項19の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項50】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項49の方法。
【請求項51】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項49の方法。
【請求項52】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項19の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、癌/疼痛、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項53】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項49の方法。
【請求項54】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項49の方法。
【請求項55】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項49の方法。
【請求項56】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項19の組成物を含んでなるキット。
【請求項57】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項25に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項58】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項25に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項59】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項25の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項60】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項59の方法。
【請求項61】
疼痛が変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項59の方法。
【請求項62】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項25の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項63】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項59の方法。
【請求項64】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項59の方法。
【請求項65】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項59の方法。
【請求項66】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項25の組成物を含んでなるキット。
【請求項67】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項28に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項68】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項28に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項69】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項28の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項70】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項69の方法。
【請求項71】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項69の方法。
【請求項72】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項28の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項73】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項69の方法。
【請求項74】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項69
の方法。
【請求項75】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項69の方法。
【請求項76】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項28の組成物を含んでなるキット。
【請求項77】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項29に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項78】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項29に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項79】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項29の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項80】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項79の方法。
【請求項81】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項79の方法。
【請求項82】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項29の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項83】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項79の方法。
【請求項84】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項79の方法。
【請求項85】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項79の方法。
【請求項86】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項29の組成物を含んでなるキット。
【請求項87】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項31に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項88】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項31に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項89】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項31の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項90】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項89の方法。
【請求項91】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項89の方法。
【請求項92】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項31の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項93】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項89の方法。
【請求項94】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項89の方法。
【請求項95】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項89の方法。
【請求項96】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有効な量の請求項31の組成物を含んでなるキット。
【請求項97】
製薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項32に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項98】
獣医学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤と混合された請求項32に記載の化合物、塩または溶媒和物を含んでなる獣医学的組成物。
【請求項99】
予防または処置を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項32の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、中程度ないし重篤な疼痛を予防または処置する方法。
【請求項100】
疼痛が、炎症性疼痛、中枢介在疼痛、末梢介在疼痛、構造関連疼痛、癌/疼痛、軟組織損傷関連疼痛、進行性疾病関連疼痛、ニューロパシー疼痛、並びに急性損傷からの急性疼痛、外傷からの急性疼痛、手術からの急性疼痛、頭痛からの慢性疼痛、ニューロパシー症状からの慢性疼痛、発作後症状からの慢性疼痛および片頭痛からの慢性疼痛よりなる群から選択される請求項99の方法。
【請求項101】
疼痛が、変形性関節症、慢性関節リウマチ、線維筋肉痛、片頭痛、頭痛、歯痛、火傷、日焼け、蛇の咬み傷、蜘の咬み傷、昆虫の刺し傷、神経因性膀胱障害、良性前立腺肥大、間質性膀胱炎、鼻炎、接触皮膚炎/過敏症、痒み、湿疹、咽頭炎、粘膜炎、腸炎、蜂巣炎、カウザルギー、坐骨神経炎、顎関節神経痛、末梢神経炎、多発性神経炎、断端疼痛、幻肢疼痛、手術後イレウス、胆嚢炎、乳房切除後疼痛症候群、口腔ニューロパシー疼痛、シャルコー疼痛、交感神経反射性ジストロフィー、ギャン−バレー症候群、知覚異常性大腿神経痛、バーニング・マウス症候群、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、群発性頭痛、片頭痛、末梢ニューロパシー、両側末梢ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、視覚神経炎、発熱後神経炎、遊走神経炎、分節性神経炎、ゴンボー神経炎、ニューロン炎、頸腕神経痛、頭蓋神経痛、膝神経痛、舌咽神経痛、片頭痛性神経痛、特発性神経痛、肋間神経痛、乳房神経痛、モートン神経痛、鼻毛様体神経痛、後頭神経痛、紅痛症、スルーダー神経痛、スプレノパラチン神経痛、眼窩上神経痛、ビディアン神経痛、洞頭痛、緊張性頭痛、分娩、出産、月経痙攣、および癌よりなる群から選択される疾病または症状により引き起こされる請求項99の方法。
【請求項102】
処置または予防を必要とする哺乳動物に治療的に有効な量の請求項32の化合物、塩または溶媒和物を投与する段階を含んでなる、鬱病、パーキンソン病、薬物乱用、アルコール乱用、胃炎、尿失禁、早漏、下痢、心臓血管疾病、および呼吸疾病よりなる群から選択される疾病または症状を処置または予防する方法。
【請求項103】
治療的に有効な量が約0.001mg〜約1,000mgの服用量範囲を含んでなる請求項99の方法。
【請求項104】
治療的に有効な量が約0.1mg〜約500mgの服用量範囲を含んでなる請求項99の方法。
【請求項105】
治療的に有効な量が約1mg〜約250mgの服用量範囲を含んでなる請求項99の方法。
【請求項106】
1つもしくはそれ以上の容器内に中程度ないし重篤な疼痛を処置または予防するのに有
効な量の請求項32の組成物を含んでなるキット。
【請求項107】
式(I):
【化9】

[式中、
およびRは水素およびC1−8アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基であり、
は水素、C1−8アルカニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−8シクロアルカニル、シクロアルカニル(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、C1−8アルカニルオキシカルボニル、ハロ1−3(C1−8)アルカニルカルボニル、ホルミル、チオホルミル、カルバムイミドイル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルケニル、フェニル(C1−8)アルキニル、ナフチル(C1−8)アルカニルおよびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニル、ナフチルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニル、チオウレイド、およびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、ジ(C1−6アルカニル)アミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ヒドロキシカルボニル、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニ
ルオキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であるか、或いは場合により、Rが隣接炭素原子に結合された2個の置換基である場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここで縮合部分は−(CH3−5−および−O(CH1−3O−よりなる群から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C2−6アルケニル、C1−6アルカニルオキシ、アミノ、C1−6アルカニルアミノ、ジ(C1−6アルカニル)アミノ、C1−6アルカニルカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルオキシ、C1−6アルカニルオキシカルボニル、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、C1−6アルカニルチオ、C1−6アルカニルスルホニル、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、フルオロアルカニルおよびフルオロアルカニルオキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、
Aは−(CH−であり、ここでmは2または3であり、
Yは−(CHX−または−X(CH−であり、
XはOまたはSであり、
nは0または1であり、
ZはOまたはSである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項108】
およびRが水素およびC1−4アルカニルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項109】
およびRが水素、メチル、エチルおよびプロピルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項110】
およびRが水素およびエチルよりなる群から独立して選択される置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項111】
が水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルオキシよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールが場合によりC1−6アルカニルおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基が一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分がO(CH1−3Oから選択される請求項107に記載の化合物。
【請求項112】
が水素、メチル、アリル、2−メチル−アリル、プロピニル、ヒドロキシエチル、チオホルミル、フェニルイミノメチル、フェネチル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでいずれかのフェニル−含有置換基中のフェニルが場合により1個のヒドロキシル基で置換されていてもよい請求項107に記載の化合物。
【請求項113】
が水素またはメチル、アリル、ヘテロアリールメチルである請求項107に記載の化合物。
【請求項114】
が水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−
10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項115】
が水素、C1−4アルカニル、C1−4アルカニルオキシ、ハロゲン、フェニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、テトラゾリル、チアゾリル、チオフェニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項116】
が水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項107に記載の化合物。
【請求項117】
YがOまたはSである請求項10に記載の化合物。
【請求項118】
が水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基である請求項117に記載の化合物。
【請求項119】
が水素である請求項107に記載の化合物。
【請求項120】
Aが(CH0−2である請求項107に記載の化合物。
【請求項121】
XがOまたはSである請求項107に記載の化合物。
【請求項122】
nが0である請求項107に記載の化合物。
【請求項123】
ZがOである請求項107に記載の化合物。
【請求項124】
式(I):
【化10】

[式中、
はC1−3アルカニルであり、
はC1−3アルカニルまたは水素であり、
は水素、C1−8アルカニル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C1−8
アルカニルオキシ(C1−8)アルカニル、C1−8アルカニルチオ(C1−8)アルカニル、ヒドロキシC1−8アルカニル、チオホルミル、フェニルイミノ(C1−8)アルカニル、フェニル(C1−8)アルカニル、およびヘテロアリール(C1−8)アルカニルよりなる群から選択され、ここでフェニルおよびヘテロアリールは場合によりC1−6アルカニルオキシおよびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、或いは場合により、フェニルおよびヘテロアリールが場合により隣接炭素原子に結合された2個の置換基で置換されていてもよい場合には、2個の置換基は一緒になって単一の縮合部分を形成し、ここでこの部分は−O(CH1−3O−から選択され、
は水素、C1−6アルカニル、C1−6アルカニルオキシ、C1−6アルカニルアミノカルボニル、C1−6アルカニルカルボニルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、C6−10アリール、クロマニル、クロメニル、フラニル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、キノリジニル、キノキサリニル、テトラゾリル、チアゾリル、およびチオフェニルよりなる群から独立して選択される1〜3個の置換基であり、
は水素およびハロゲンよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、AはCHCHであり、
YはO、S、CHOまたはOCHであり、
ZはOである]
の化合物、並びにそのエナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、溶媒和物、および製薬学的に許容可能な塩。
【請求項125】
がエチルであり、Rがエチルまたは水素であり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、2−メチル−アリル、2−メチル−ブト−2−エニル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、フェネチル、ピリジン−2−イルメチル、またはチオフェン−2−イルメチルである請求項124に記載の化合物。
【請求項126】
がエチルであり、Rがエチルであり、そしてRがベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、カルバムイミドイル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フェニルイミノメチル、1−プロプ−2−イニル、チオホルミル、2−ヒドロキシフェニル−メチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、アリル、フラン−3−イルメチル、H、Me、メチルチオエチル、またはフェネチルである請求項124に記載の化合物。
【請求項127】
がエチルであり、Rがエチルであり、そしてRがH、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル、1−H−イミダゾール−4−イルメチル、フラン−3−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、またはフェニルイミノメチルである請求項124に記載の化合物。
【請求項128】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルである請求項124に記載の化合物。
【請求項129】
が水素、メチル、アリル、またはヘテロアリールメチルであり、そしてRが水素、メチル、メトキシ、ブロモ、フルオロ、5−もしくは6−フェニル、5−もしくは6−ピリジニル、5−もしくは6−フラニル、およびヒドロキシよりなる群から独立して選択される1〜2個の置換基であり、そしてRが水素である請求項124に記載の化合物。

【公表番号】特表2007−516175(P2007−516175A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517517(P2006−517517)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/019911
【国際公開番号】WO2005/003131
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】