説明

三環式ヘテロ環化合物

式(I)


(I)
[式中、X1、X2、X3、W、Q1、Q2およびG2は、本明細書で定義される]の化合物、あるいはその立体異性体または塩が開示される。Gタンパク質共役受容体S1P1に対する選択性アゴニストとしてのかかる化合物の使用方法、ならびにかかる化合物を含む医薬組成物もまた開示される。これらの化合物は、自己免疫疾患および血管性疾患などの様々な治療部位で疾患または障害を治療し、予防し、その進行を遅延させることに有効である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(I)
[式中:
(i) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方は、OまたはSであり;
(ii) X2は、C−G2であり、X1およびX3のうちの1個は、Nであり、X1およびX3のうちのもう一方は、OまたはSであり;
(iii) X1は、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個は、Nであり、X2およびX3のうちのもう一方は、NHまたはNCH3であり;あるいは
(iv) X1およびX2のうちの1個は、N−G2であり、X1およびX2のうちのもう一方は、NまたはCR1であり、ならびにX3は、NまたはCR1であり、ただし、X1、X2およびX3のうちの0または1個は、CR1であるものとし;
破線で示された円は、環A内の2つの隣接していない二重結合を表し;
1は、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシまたはC3-6シクロアルキルであり;
Wは、−(CR22n−、−O−、−NR3−、−NR3C(O)−、−C(O)NR3−、−(CR22mO−、−(CR22mNR3−、−O(CR22m−、−NR3(CR22m−、−CR22NR3C(O)−、−CR22C(O)NR3−、−NR3C(O)CR22−、−C(O)NR3CR22−、−CR22OCR22−、−CR22NR3CR22−、−CR4=CR4−、−CR22CR4=CR4−または−CR4=CR4CR22−であり;
各R2は、独立して、H、F、Cl、−CN、−OH、C1-3アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルであるか;あるいは、2個の同一原子上のR2基は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、C3-6スピロシクロアルキル環を形成し;
各R3は、独立して、H、C1-6アルキル、C2-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであり;
各R4は、H、F、−CN、C1-3アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-4シクロアルキルであり;
各mは、独立して、1および/または2であり;
nは、1、2または3であり;
1およびQ2は、独立して、Nおよび/またはCR5であり;
各R5は、独立して、H、F、Cl、Br、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはシクロプロピルであり;
1は、
(i)−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(CRccaNR66、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHまたは−(CRcca1
(ii)C1-12アルキル;
(iii)−(C0-4アルキレン)B2
(iv)−(C0-4アルキレン)O(C1-4アルキル);
(v)−(C0-4アルキレン)C(O)(C1-4アルキル);
(vi)−(C0-4アルキレン)NR63
(vii)−(C0-4アルキレン)C(O)NR6(C1-4アルキル);
(viii)−(C0-4アルキレン)S(O)2NR6(C1-4アルキル);
(ix)−(C0-4アルキレン)OC(O)NR66;あるいは
(x)−(C0-4アルキレン)OC(O)B3
であって、基(ii)から(x)の各々は、原子価が許容すればRaおよび0から7個のRbで置換されるものであり、
1は、1から6個のRbで置換された4から6員ヘテロサイクリルであり;
2は、C3-6シクロアルキル、単環および二環ヘテロサイクリル、あるいは単環および二環ヘテロアリールであるが、ただし、B2は、オキサゾリジノンではないものとし;
3は、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキルまたは単環ヘテロサイクリルであり;
各Raは、独立して、−(CRccaOH、−(CRccaCN、−(CRccaC(O)OH、−(C0-4アルキレン)NR66、−S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaC(O)NR66、−(CRccaC(O)NR6S(O)2(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6C(O)(C1-4アルキル)、−(CRccaNR6(CRccaCOOHおよび/または−(CRccaOP(O)(OH)2であり;
各Rbは、独立して、Ra、F、Cl、−CN、−OH、−NH2、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-3フルオロアルコキシおよび/またはC3-5シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRbは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、Nおよび/またはOから独立して選択される0、1または2個のヘテロ原子を有するC3-6スピロ環を形成するものであって、該スピロ環は、原子価が許容すれば、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/または=Oから独立して選択される0から3個の置換基で置換され;
各Rcは、独立して、H、F、−OH、−C(O)OH、−C(O)NR66、C1-2アルキル、C3-6シクロアルキル、C4-6ヘテロシクロアルキル、C1-3ヒドロキシアルキル、−(C1-3アルキレン)OP(O)(OH)2および/またはC1-2フルオロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRcは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC3-6スピロ環を形成し;
各R6は、独立して、H、C1-6アルキル、C1-3フルオロアルキル、C1-4ヒドロキシアルキル、C3-6シクロアルキルおよび/またはC3-6シアノシクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のR6基は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から6員ヘテロサイクリル環を形成するものであって、該ヘテロサイクリル環は、0から6個のRdで置換されるものであり;
各Rdは、独立して、C1-4アルキル、C1-3フルオロアルキルおよび/またはC3-6シクロアルキルであるか、あるいは2個の同一原子上のRdは、=Oであり;
各aは、独立して、0、1、2、3、4および/または5であり;
2は、
(i)C1-6アルキルまたは−NR33
(ii)0、1、2、3または4個のReで各々置換されたフェニルまたはナフチル;
(iii)0、1、2または3個のReで置換された5から10員ヘテロアリール;
(iv)0、1または2個のReで置換されたC3-6シクロアルキル;
(v)−(CR55aNR7C(O)R7
(vi)−(CR55aC(O)NR77;あるいは
(vii)−(CR55aCRee(C1-3アルキル)、−(CR55aCRee4、−NR3(CR55a4、−(CR55a−CR8=CR8−(CR55aCRee4または−(CR55aO(CR55aCRee4
であり;
4は、0、1または2個のRfで置換されたフェニルであり;
各R7は、独立して、
(i)H;
(ii)0、1、2または3個のReで各々置換されたC1-6アルキルおよび/またはC3-6シクロアルキル;ならびに/あるいは
(iii)フェニル、ナフタレニル、ならびに/あるいはN、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有する単環から二環ヘテロサイクリルまたはヘテロアリール[ここで、前記フェニル、ナフタレニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロアリールの各々は、0、1または2個のRfで置換される];および/または
(iv)2個の同一原子上のR7[ここで、かかるR7は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、NおよびOから選択される0または1個のさらなるヘテロ原子を有する4から7員ヘテロサイクリル環を形成するものであって、該4から7員ヘテロサイクリル環が0、1または2個のReで置換される]
であり;
各R8は、独立して、H、Fまたは−CH3であり;
各Reは、独立して、
(i)H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、F、Cl、C1-6アルコキシ、C1-4フルオロアルキル、C1-4クロロアルキル、−CN、−OH、−C(O)ONR33、−NR33、−S(O)m3、−(CR22aC(O)NR33および/またはC3-6シクロアルキル;
(ii)アリール、ヘテロアリール、ヘテロサイクリル、−(CH21-2−(アリール)、−O(アリール)、−O(ヘテロアリール)および/または−O(ヘテロサイクリル)[ここで、該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、単環または二環を有し、該ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、N、Oおよび/またはSから独立して選択される1から3個のヘテロ原子を有し、ならびに該アリール、ヘテロアリールおよびヘテロサイクリルの各々は、0、1または2個のRfで置換される];および/または
(iii)2個の同一原子上のRe[ここで、かかるReは、それらが結合している炭素原子が一緒になってC3-6スピロシクロアルキル環を形成する]
であり;ならびに
各Rfは、独立して、F、Cl、−CN、C1-3アルキル、C1-3アルコキシ、フェノキシ、C1-3フルオロアルキル、C1-3フルオロアルコキシ、C3-6シクロアルキル、アルコキシアルキルおよび/またはフルオロアルコキシアルキルである]
の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項2】
1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、OまたはSである、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項3】
2が、C−G2であり、X1およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX1およびX3のうちのもう一方が、OまたはSである、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項4】
1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、NHまたはNCH3である、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項5】
1が、N−G2であり、X2が、NまたはCR1であり、ならびにX3が、NまたはCR1であるが、ただし、X2およびX3のうちの0または1個がCR1であるものとする、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項6】
1が、NまたはCR1であり、X2が、N−G2であり、ならびにX3が、NまたはCR1であるが、ただし、X1およびX3のうちの0または1個がCR1であるものとする、請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項7】
1が、CR5であり;ならびに
2が、CR5である、
請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項8】
(i) X1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、ならびにX2およびX3のうちのもう一方が、OまたはSであり;
(ii) X2が、C−G2であり、X1およびX3のうちの1個が、Nであり、X1およびX3のうちのもう一方が、Oであり;
(iii) X1が、C−G2であり、X2およびX3のうちの1個が、Nであり、X2およびX3のうちのもう一方が、NHまたはNCH3であり;あるいは
(iv) X1が、N−G2であり、X2が、Nであり、ならびにX3が、CHであり、
1が、CH、C(CH3)またはCFであり;
2が、CHまたはNであり;
Wが、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2C(CH32−、−CH2CF2−、−CH=CH−、−CH2N(CH3)−、−CH2O−または−CH2CH2O−であり;
1が、−OH、−CH2OH、−CH(OH)CH2OH、−(CH20-2COOH、−CH(OH)(CH20-2COOH、−CH2NH(CH21-2OH、−CH2NRg(CH21-2COOH、−CH2NRg(CH21-2C(O)NH2、−CH2NRg(CH21-2OP(O)(OH)2、−OCH2CH(OH)CH2OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)CH2OH、−(CH20-2CRg(NH2)C(O)OH、−(CH20-2C(NH2)(CH3)(CH21-2OP(O)(OH)2、−CH2CH2C(NH2)(CH2OH)2、−CH2NHCH(CH2OH)2、−CH2N(CH2CH2OH)2、−CH2NHCH2CH(OH)CH2OH、−CH(OH)C(O)NHCH2CN、−CH(OH)C(O)NHCH2CH2S(O)2CH3、−CRg(OH)C(O)NHCH2CH2OH、−CH2(ヒドロキシピロリジニル)、−CH2(ヒドロキシメチルピロリジニル)、
【化2】

であり;
2
(i)ペンチルまたは−NH2
(ii)プロピル、ブチル、−CN、−CF3、シクロヘキシル、−OCH2CH3および/または−OCH(CH32から独立して選択される1または2個の置換基で置換されたフェニル;
(iii)−CF3、−CN、ブチル、メチルシクロプロピル、シクロヘキシル、フェニル、クロロフェニル、ピリジニルおよび/またはフルオロピリジニルから独立して選択された1または2個の置換基で置換されたピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリルまたはピリミジニル;
(iv)クロロフェニルで置換されたシクロヘキシル;
(v)−NHC(O)−(CH20-2−(フェニル)または−NHC(O)(ペンチル);
(vi)−C(O)NHCH2C(CH33、−C(O)NRg−(CHRg0-3−A1、−C(O)NRg−CH2C(Rg)(A1)(A1)または−C(O)NHCH2(テトラヒドロナフタレニル)[ここで、A1は、Cl、−CH3、−OCH3、−OCH2CH3、−OCH(CH32および/またはフェノキシから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルである];
(vii)
【化3】

[式中、Reは、ナフタレニルまたは−(CH20-2(フェニル)であり、該フェニルは、F、ClまたはOCH3から選択される0から1個の置換基で置換される];あるいは
(viii)−(CR55aCRee4または−CH=CH−CRee4[式中、B4は、F、Cl、−OHおよび/またはブチルから独立して選択される0から2個の置換基で置換されたフェニルであり;ならびに各Reは、独立して、Hおよび/または−CH3であるか、あるいは2個の同一原子上のReは、それらが結合している炭素原子と一緒になってC4-6スピロシクロアルキル環を形成する]
であり;ならびに
各Rgが、独立して、Hおよび/または−CH3である、
請求項1に記載の化合物あるいはその立体異性体または塩。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物あるいはその立体異性体または医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物あるいはその立体異性体または医薬的に許容される塩を哺乳類の患者に投与することを特徴とする、Gタンパク質共役受容体S1P1の活性に関連する疾患または障害の治療方法。

【公表番号】特表2013−509431(P2013−509431A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537086(P2012−537086)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/054594
【国際公開番号】WO2011/059784
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【Fターム(参考)】