説明

上皮ナトリウムチャンネル関連障害のPharmico−遺伝子治療

上皮ナトリウムチャンネル(ENaC)活性を改変するための薬剤および方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
2重治療活性を持つ1または複数の薬剤を同定する方法であって:
a)上皮ナトリウムチャンネル(ENaC)の異常な発現または活性に関連する疾患の1または複数の症状を抑制または処置する1または複数の薬剤を選択し;
b)哺乳動物細胞を、該1または複数の薬剤および遺伝子治療ベクターと接触させ;そして
c)該遺伝子治療ベクターと接触したが、該1または複数の薬剤とは接触していない哺乳動物細胞に比べて、該遺伝子治療ベクターの効力を高める薬剤を同定する、
ことを含んでなる上記方法。
【請求項2】
2重治療活性を持つ1または複数の薬剤を同定する方法であって:
a)哺乳動物細胞中で遺伝子治療ベクターの効力を高める1または複数の薬剤を選択し;
b)上皮ナトリウムチャンネル(ENaC)の異常な発現または活性を有する哺乳動物細胞を、該1または複数の薬剤と接触させ;そして
c)ENaC発現または活性を改変する薬剤を同定する、
ことを含んでなる上記方法。
【請求項3】
遺伝子治療ベクターがウイルスベクターである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
ウイルスベクターがレトロウイルスベクター、レンチウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクターのアデノウイルスベクターである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
遺伝子治療ベクターがマーカー遺伝子を含んでなる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
哺乳動物細胞が機能的CFTRを発現しない、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
選択された薬剤がENaCの1または複数のサブユニットの転写のレベルまたは量を下げるために効果的である、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
選択された薬剤がENaCのα、βおよびγサブユニットの転写のレベルまたは量を下げるために効果的である、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
選択された薬剤がENaC活性を改変するために効果的である、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
哺乳動物細胞中の上皮ナトリウムチャンネル(ENaC)の1または複数のサブユニットの転写のレベルまたは量を下げる1または複数の薬剤を同定する方法であって:
a)ENaCを発現する哺乳動物細胞を、プロテアソーム調節剤である少なくとも1つの薬剤と接触させ、ここで該薬剤は細胞のゲノムによりコードされる遺伝子もしくは遺伝子産物、該遺伝子の相補鎖、または該遺伝子もしくはその相補鎖の一部ではなく;そして
b)薬剤が哺乳動物細胞中でENaCの1または複数のサブユニットからの転写のレベルまたは量を下げるかどうかを同定する、
ことを含んでなる上記方法。
【請求項11】
哺乳動物細胞中のENaCのα、βおよびγサブユニットからの転写のレベルまたは量を下げる1または複数の薬剤を同定する方法であって:
a)ENaCを発現する哺乳動物細胞を、少なくとも1つの薬剤と接触させ;そして
b)該薬剤が哺乳動物細胞中でENaCのα、βおよびγサブユニットからの転写のレベルまたは量を下げるかどうかを同定する、
ことを含んでなる上記方法。
【請求項12】
哺乳動物細胞中のENaCの1または複数のサブユニットの転写のレベルまたは量を下げる1または複数の薬剤を同定する方法であって:
a)ENaCを発現する哺乳動物細胞を、ウイルスの形質導入を高める少なくとも1つの薬剤と接触させ;そして
b)該薬剤が哺乳動物細胞中で該ENaCの1または複数のサブユニットからの転写のレベルまたは量を下げるかどうかを同定する、
ことを含んでなる上記方法。
【請求項13】
細胞が哺乳動物の肺または腎臓細胞である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
1つの薬剤が、細胞のゲノムによりコードされる遺伝子もしくは遺伝子産物、該遺伝子の相補鎖、または該遺伝子もしくはその相補鎖の一部ではなく、細胞が哺乳動物の腎臓細胞である、請求項11または12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
細胞がヒトの細胞、イヌの細胞、マウスの細胞、ラットの細胞またはウサギの細胞である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
薬剤の1つが抗生物質である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
薬剤の1つが化学療法剤である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
薬剤の1つが脂質低下剤である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
薬剤の1つが食品添加物である、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
薬剤の1つがエポキソミシン、ドキソルビシン、ドキシル、ダウノルビシン、イダルビシン、エピルビシン、アクラルビシン、カンプトテシン、シンバスタチン、タンニン酸またはシスプラチンである、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
薬剤の1つがプロテアソームの細胞内の局在化をモジュレートする、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
薬剤がENaCの翻訳後プロセッシングを改変しない、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
薬剤の1つがENaC転写を調節する1または複数の分子の転写をモジュレートする、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
薬剤の量が1週間より長く転写のレベルまたは量を下げる、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
薬剤の量が少なくとも1日、転写のレベルまたは量を下げる、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
薬剤の量が少なくとも3日、転写のレベルまたは量を下げる、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
薬剤の量が2週間より長く転写のレベルまたは量を下げる、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
薬剤の1つが核への、または核からの分子の輸送をモジュレートする、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
薬剤の1つがエンドソームのプロテアーゼインヒビターである、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
薬剤の1つがシステインプロテアーゼインヒビターである、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
薬剤の1つがTPAではない、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
薬剤の1つがエンドソームのプロセッシングを改変する、請求項1ないし2または10ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置する方法であって:状態の危険にあるか、または状態を有する哺乳動物を、1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を阻害または低下し、および/または1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を改変する分子のレベル、量または活性を改変し、そして遺伝子治療ベクターの効力を高める、有効量の薬剤と接触させることを含んでなる上記方法。
【請求項34】
上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置する方法であって:状態の危険にあるか、または状態を有する哺乳動物を、1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を阻害または低下し、および/または1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を改変する、分子のレベル、量または活性を改変する有効量の薬剤と接触させることを含んでなり、該薬剤がプロテアソーム調節剤であり、そして該薬剤が哺乳動物のゲノムによりコードされる遺伝子もしくは遺伝子産物、該遺伝子の相補鎖、または該遺伝子もしくはその相補鎖の一部ではない上記方法。
【請求項35】
上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置する方法であって:状態の危険にあるか、または状態を有する哺乳動物を、ENaCのα、βおよびγサブユニットの転写を阻害または低下するか、あるいはENaCのα、βおよびγサブユニットの転写を改変する分子のレベル、量または活性を改変する、有効量の薬剤と接触させることを含んでなる上記方法。
【請求項36】
上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置する方法であって:状態の危険にあるか、または状態を有する哺乳動物を、1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を阻害または低下し、および/または1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を改変する分子のレベル、量または活性を改変し、そして哺乳動物細胞に感染するウイルスの形質導入を高める、有効量の薬剤と接触させることを含んでなる上記方法。
【請求項37】
薬剤がエポキソミシン、ドキソルビシン、ドキシル、ダウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、アクラルビシン、カンプトテシン、シンバスタチン、タンニン酸またはシスプラチンである、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
薬剤が化学療法剤である、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
薬剤が抗生物質である、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
薬剤が食品添加物である、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
薬剤が脂質低下剤である、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
薬剤がENaCの翻訳後プロセッシングを改変しない、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
薬剤がTPAではない、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
薬剤がENaC転写をモジュレートする1または複数の分子の転写をモジュレートする、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
薬剤が核への、または核からの分子の輸送をモジュレートする、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
薬剤がプロテアソームの細胞内の局在化をモジュレートする、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
薬剤が、薬剤と接触しなかった対応する哺乳動物に比べて、少なくとも2倍、ENaCの転写レベルを下げる、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
薬剤が、薬剤と接触しなかった対応する哺乳動物に比べて、少なくとも3倍、ENaCの転写レベルを下げる、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
薬剤が、薬剤と接触しなかった対応する哺乳動物に比べて、少なくとも10倍、ENaCの転写レベルを下げる、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
さらに哺乳動物を組換えウイルスと接触させることを含んでなる、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
薬剤を哺乳動物の気道と接触させることを含んでなる、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
薬剤がアデノウイルス、レトロウイルス、アデノ随伴ウイルスまたはレンチウイルスベクターの効力または形質導入を高める、請求項33ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
1つの薬剤が細胞のゲノムによりコードされる遺伝子もしくは遺伝子産物、該遺伝子の相補鎖、または該遺伝子もしくはその相補鎖の一部ではなく、細胞が哺乳動物の腎臓細胞である、請求項33または35ないし36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
哺乳動物における上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置する薬剤を調製するための、1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を阻害し、または下げ、および/または1または複数のENaCサブユニット遺伝子の転写を改変する分子のレベル、量または活性を改変する、1または複数の薬剤の使用。
【請求項55】
哺乳動物における上昇したENaCレベルまたは上昇したENaC活性に関連する状態を抑制または処置するための、ENaCのα、βおよびγサブユニットの転写を阻害し、または下げ、あるいはENaCのα、βおよびγサブユニット遺伝子の転写を改変する分子のレベル、量または活性を改変する、1または複数の薬剤の使用。
【請求項56】
1または複数の薬剤が遺伝子治療ベクターの効力を高める、請求項54または55に記載の使用。
【請求項57】
1または複数の薬剤が、哺乳動物細胞に感染するウイルスの形質導入を高める、請求項54または55に記載の使用。
【請求項58】
薬剤がプロテアソーム調節剤である、請求項54または55に記載の使用。
【請求項59】
薬剤が哺乳動物のゲノムによりコードされる遺伝子もしくは遺伝子産物、該遺伝子の相補鎖、または該遺伝子もしくはその相補鎖の一部ではない、請求項54または55に記載の使用。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【公表番号】特表2007−524379(P2007−524379A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−509549(P2006−509549)
【出願日】平成16年3月31日(2004.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2004/009950
【国際公開番号】WO2004/089423
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(304030305)ユニバーシテイ・オブ・アイオワ・リサーチ・フアウンデーシヨン (3)
【出願人】(306038592)
【出願人】(306038606)
【Fターム(参考)】