説明

上皮関連の状態を処置するための抗菌剤の使用

本明細書では、表面の細菌を不活化し、そして/または除菌する方法を開示する。本発明はまた、尋常性ざ瘡などの細菌によって引き起こされるまたは悪化する上皮の状態の処置を必要としている被験体における該状態の処置のための方法を開示する。本発明はさらに、抗菌および/または抗炎症効果を示す本発明の化合物および組成物を開示する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法は、有効量の式I、Ia、Ib、Ic、Id、Ie、Ifおよび/またはIIの化合物および/または記載のそのクラスおよびサブクラスを、投与を必要としているヒトを含む動物に投与するステップを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細菌によって引き起こされるまたは悪化する上皮の状態に罹患しているまたは罹患しやすい被験体に、有効量の式Iの化合物
【化32】

または薬学的に許容されるその組成物を投与するステップを含む方法
[式中、
は、−C(O)X(Xは、独立に、保護基、ハロゲン、R、−OR、−SR、−N(R)、置換または非置換ヒドラジン、置換または非置換の6〜10員のアリール環、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または非置換の5〜6員のヘテロアリール環である);−NO;−POH;−SOH;−CN;置換もしくは非置換ヘテロアリール;または以下の部分の1つであり、
【化33】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−NH、ペプチドまたは−N(R)(R)であり、
は、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、環式基、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、ヘテロアリール;−C(=N−R)(R)(ここで、Rは、水素、脂肪族および−N(R)から選択され、Rは、水素、脂肪族、アリール、シアノおよび−SORから選択される);またはC(O)LR(ここで、Lは、共有結合、または二価の、有枝鎖もしくは非有枝鎖の、飽和もしくは不飽和のC〜C炭化水素鎖であり、Lの1つ以上のメチレン単位は、独立に、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−C(=CH)−またはC〜Cシクロアルキレンによって置き換えられており、Lは、ハロゲン、フェニル、8〜10員の二環式アリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜7員の単環式、あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する7〜10員の二環式ヘテロシクリル環から選択される1つ以上の基によって必要に応じて置換されており、Rは、−R、−OR、−N(R)、環式基、アリール、ヘテロアリールであり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分である)であり、
Zは、−S−、−O−、−NH−、−Se−、−S(=O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(=O)−または−SeO−である]。
【請求項2】
前記式Iの化合物が、抗炎症活性および抗菌活性を示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記化合物が、式Iaの化合物である、請求項1に記載の方法
【化34】

[式中、
Xは、−OH、ハロゲン、メチル、−SH、−NHまたは−N(R)であり、ここで、Rは、水素またはC1〜3アルキルであり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、C1〜3アルキルである]。
【請求項4】
前記化合物が、式Ibの化合物である、請求項1に記載の方法
【化35】

[式中、
は、−COH、−COR、−CONH、−NO、−POH、−CNまたは−SOHであり、Rは、本明細書で定義の通りであり、
は、ファルネシル、フィチル、ゲラニルゲラニル、置換ファルネシル、置換フィチルまたは置換ゲラニルゲラニルであり、
は、−NHまたはペプチドである]。
【請求項5】
前記化合物が、式Icの化合物である、請求項1に記載の方法
【化36】

[式中、RおよびRは、本明細書に記載の通りであり、
は、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分の1つであり、
【化37】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−R、−OR、−N(R)、環式基、アリール、ヘテロアリールであり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
Zは、−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である]。
【請求項6】
前記化合物が、式Idの化合物である、請求項1に記載の方法
【化38】

[式中、
は、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分の1つであり、
【化39】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、環式基、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、ヘテロアリールまたは−C(=NR)(R)であり、RおよびRは、本明細書に記載の通りであり、
Zは、−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である]。
【請求項7】
前記化合物が、式Ieの化合物である、請求項1に記載の方法
【化40】

[式中、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−C(O)Xであり、Xは、独立に、R、−C(O)NHNH、−OR、水素、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヒドラジン、6〜10員のアリール環、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される必要に応じて置換されている基であり、
Lは、二価の、有枝鎖または非有枝鎖の、飽和または不飽和のC〜C炭化水素鎖であり、Lの1つ以上のメチレン単位は、独立に、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−CF−、−C(=CH)−、−CH=CH−、または必要に応じて置換されているアリーレン、ヘテロアリーレン、C〜Cシクロアルキレン、C〜Cヘテロシクロアルキレン、または8〜10員の二環式複素環式部分によって置き換えられており、
そしてここで、Lは、ハロゲン、C〜Cアルキル、フェニル、ビフェニル、−ベンジル、−CH−フェノール、−CH(フェニル)、−OH、−NH、−NHC(O)CH、−NHC(O)NHCHCH、−C(O)NH、−C(O)NHCHCH、−CHC(O)OCHフェニル、−(CHSCH、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)OH、8〜10員の二環式アリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜7員の単環式、あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する7〜10員の二環式ヘテロシクリル環から選択される1つ以上の基によって必要に応じて置換されており、
Mは、−C(O)−、−C(S)または−SO−であり、
10は、水素、F、CF、C〜Cアルキル、−OH、−C(O)CH、−NH(OR)、−NR、−NHNR、−SO、−NH−フェニル、−SO−フェニル、−フェニル−NOまたは−ORであり、ここで、各Rは、独立に、水素、酸素、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される必要に応じて置換されている基であり、
Yは、−O−、−N−、−S−、−Se−、−S(O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(O)−または−Se(O)−である]。
【請求項8】
前記化合物が、式Ifの化合物である、請求項1に記載の方法
【化41】

[式中、
Yは、天然または非天然アミノ酸であり、
vは、両端を含めて1から100の間の整数であり、
11は、水素、保護基、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基である]。
【請求項9】
投与が局所である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
投与が吸入によって行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
投与が非経口である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記上皮の状態が、皮膚の状態、呼吸器の状態、眼の状態、膣の状態、口の状態、外耳の状態、尿生殖器の状態または直腸の状態から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記皮膚の状態が、膿痂疹、尋常性ざ瘡、湿疹、アトピー性皮膚炎、感染性皮膚炎、乾癬、酒さ、紅斑、壊死性蜂巣炎、皮膚炭疽、蜂巣炎、丹毒、膿瘡、皮膚炭疽、壊死性筋膜炎、壊疽、敗血症、膿皮症、心内膜炎、足趾間の感染症、鬚毛瘡、せつおよびよう、ブドウ球菌性熱傷性皮膚症候群、水疱形成性の遠位指炎、急性爪囲炎、毛包炎、皮膚ジフテリア、紅色陰癬、および開放創の細菌集落形成から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記呼吸器の状態が、肺炎、過敏性肺炎、上下気道感染症、慢性閉塞性肺疾患、ジフテリア、気管支肺異形成、百日咳、レジオネラ症および咽頭炎から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記鼻の状態が、細菌性鼻炎および副鼻腔炎から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記眼の状態が、慢性眼瞼炎および眼内炎から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記膣の状態が、細菌性膣炎、軟性下疳、梅毒、ドノバン症、淋病、性病性リンパ肉芽腫、非淋菌性尿道炎およびブドウ球菌感染症から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記口の状態が、歯肉炎、う蝕および幼児期う蝕から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記外耳の状態が中耳炎である、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記状態が、尿生殖器の細菌に関係する状態および直腸の細菌に関係する状態から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記上皮の状態が尋常性ざ瘡である、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記上皮の状態が呼吸器の状態である、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Actinomycesの種、Bacillusの種、Corynebacteriumの種、Enterococcusの種、Gardnerellaの種、Mobiluncusの種、Mycobacteriumの種、Mycoplasmaの種、Nocardiaの種、Propionibacteriumの種、Staphylococcusの種およびStreptococcusの種から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項24】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Actinobacillusの種、Bordatellaの種、Branhamella(Moraxella)の種、Calymmatobacteriumの種、Chlamydiaの種、Chlamydophilaの種、Eikenellaの種、Enterobacterの種、Escherichiaの種、Fusobacteriumの種、Gardnerellaの種、Granulomaの種、Haemophilusの種、Histophilusの種、Klebsiellaの種、Legionellaの種、Mannheimiaの種、Neisseriaの種、Ornithobacteriumの種、Pasteurellaの種、Pneumocystisの種、Prevotellaの種、Proteusの種、Psuedomonasの種、Treponemaの種、Ureaplasmaの種、Vibrioの種およびYersiniaの種から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項25】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidisおよびStaphylococcus pyogenesから選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Propionibacterium acnesである、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
表面の細菌増殖を阻害し、または表面の細菌を除菌するステップを含む方法であって、該方法は、
式Iの化合物
【化42】

または薬学的に許容されるその組成物
[式中、Rは、−C(O)X(ここで、Xは、独立に、保護基、ハロゲン、R、−OR、−SR、−N(R)、置換または非置換ヒドラジン、置換または非置換の6〜10員のアリール環、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する置換または非置換の5〜6員のヘテロアリール環である);−NO;−POH;−SOH;−CN;置換もしくは非置換ヘテロアリール;または以下の部分の1つであり、
【化43】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−NH、ペプチドまたは−N(R)(R)であり、
は、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、環式基、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、ヘテロアリール;−C(=N−R)(R)(ここで、Rは、水素、脂肪族および−N(R)から選択され、Rは、水素、脂肪族、アリール、シアノおよび−SORから選択される);またはC(O)LR(ここで、Lは、共有結合、または二価の、有枝鎖もしくは非有枝鎖の、飽和もしくは不飽和のC〜C炭化水素鎖であり、ここで、Lの1つ以上のメチレン単位は、独立に、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−C(=CH)−またはC〜Cシクロアルキレンによって置き換えられており、Lは、ハロゲン、フェニル、8〜10員の二環式アリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜7員の単環式、あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する7〜10員の二環式ヘテロシクリル環から選択される1つ以上の基によって必要に応じて置換されており、Rは、−R、−OR、−N(R)、環式基、アリール、ヘテロアリールであり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分である)であり、
Zは、−S−、−O−、−NH−、−Se−、−S(=O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(=O)−または−SeO−である]
を表面に投与するステップを含む、方法。
【請求項28】
式Iの前記化合物が、抗炎症活性を示す、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記化合物が、式Iaの化合物である、請求項27に記載の方法
【化44】

[式中、
Xは、−OH、ハロゲン、メチル、−SH、−NHまたは−N(R)であり、ここで、Rは、水素またはC1〜3アルキルであり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、C1〜3アルキルである]。
【請求項30】
前記化合物が、式Ibの化合物である、請求項27に記載の方法
【化45】

[式中、
は、−COH、−COR、−CONH、−NO、−POH、−CNまたは−SOHであり、Rは、本明細書で定義の通りであり、
は、ファルネシル、フィチル、ゲラニルゲラニル、置換ファルネシル、置換フィチルまたは置換ゲラニルゲラニルであり、
は、−NHまたはペプチドである]。
【請求項31】
前記化合物が、式Icの化合物である、請求項27に記載の方法
【化46】

[式中、RおよびRは、本明細書に記載の通りであり、
は、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分の1つであり、
【化47】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−R、−OR、−N(R)、環式基、アリール、ヘテロアリールであり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
Zは、−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である]。
【請求項32】
前記化合物が、式Idの化合物である、請求項27に記載の方法
【化48】

[式中、
は、置換もしくは非置換ヘテロアリール、または以下の部分の1つであり、
【化49】

ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリール、ヘテロアリールもしくは環式基から選択される必要に応じて置換されている基;または置換もしくは非置換ペプチド部分であり、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、水素、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、環式基、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基であり、
は、ヘテロアリールまたは−C(=NR)(R)であり、RおよびRは、本明細書に記載の通りであり、
Zは、−S−、−O−、−Se−、−SO−、−SO−または−NH−である]。
【請求項33】
前記化合物が、式Ieの化合物である、請求項27に記載の方法
【化50】

[式中、
は、置換または非置換の、有枝鎖または非有枝鎖のC10〜C25脂肪族部分であり、
は、−C(O)Xであり、Xは、独立に、R、−C(O)NHNH、−OR、水素、アリールオキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ヘテロアリールオキシ、ヒドラジン、6〜10員のアリール環、窒素、酸素または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環であり、ここで、各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される必要に応じて置換されている基であり、
Lは、二価の、有枝鎖または非有枝鎖の、飽和または不飽和のC〜C炭化水素鎖であり、ここで、Lの1つ以上のメチレン単位は、独立に、−O−、−S−、−NH−、−C(O)−、−CF−、−C(=CH)−、−CH=CH−、または必要に応じて置換されているアリーレン、ヘテロアリーレン、C〜Cシクロアルキレン、C〜Cヘテロシクロアルキレン、または8〜10員の二環式複素環式部分によって置き換えられており、
そしてここで、Lは、ハロゲン、C〜Cアルキル、フェニル、ビフェニル、−ベンジル、−CH−フェノール、−CH(フェニル)、−OH、−NH、−NHC(O)CH、−NHC(O)NHCHCH、−C(O)NH、−C(O)NHCHCH、−CHC(O)OCHフェニル、−(CHSCH、−(CHC(O)NH、−(CHC(O)OH、8〜10員の二環式アリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員のヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する8〜10員の二環式ヘテロアリール環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する5〜7員の単環式、あるいは窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する7〜10員の二環式ヘテロシクリル環から選択される1つ以上の基によって必要に応じて置換されており、
Mは、−C(O)−、−C(S)または−SO−であり、
10は、水素、F、CF、C〜Cアルキル、−OH、−C(O)CH、−NH(OR)、−NR、−NHNR、−SO、−NH−フェニル、−SO−フェニル、−フェニル−NOまたは−ORであり、ここで、各Rは、独立に、水素、酸素、またはC1〜6脂肪族もしくはC1〜6ヘテロ脂肪族から選択される必要に応じて置換されている基であり、
Yは、−O−、−N−、−S−、−Se−、−S(O)−、−S(=N)−、−SO−、−Se(O)−または−Se(O)−である]。
【請求項34】
前記化合物が、式Ifの化合物である、請求項27に記載の方法
【化51】

[式中、
Yは、天然または非天然アミノ酸であり、
vは、両端を含めて1から100の間の整数であり、
11は、水素、保護基、またはC1〜6脂肪族、C1〜6ヘテロ脂肪族、アリールもしくはヘテロアリールから選択される必要に応じて置換されている基である]。
【請求項35】
投与が局所である、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
投与が吸入によって行われる、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
投与が非経口である、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
前記上皮の状態が、皮膚の状態、呼吸器の状態、眼の状態、膣の状態、口の状態、外耳の状態、尿生殖器の状態または直腸の状態から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記皮膚の状態が、膿痂疹、尋常性ざ瘡、湿疹、アトピー性皮膚炎、感染性皮膚炎、乾癬、酒さ、紅斑、壊死性蜂巣炎、皮膚炭疽、蜂巣炎、丹毒、膿瘡、皮膚炭疽、壊死性筋膜炎、壊疽、敗血症、膿皮症、心内膜炎、足趾間の感染症、鬚毛瘡、せつおよびよう、ブドウ球菌性熱傷性皮膚症候群、水疱形成性の遠位指炎、急性爪囲炎、毛包炎、皮膚ジフテリア、紅色陰癬、および開放創の細菌集落形成から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記呼吸器の状態が、肺炎、過敏性肺炎、上下気道感染症、慢性閉塞性肺疾患、ジフテリア、気管支肺異形成、百日咳、レジオネラ症および咽頭炎から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記鼻の状態が、細菌性鼻炎および副鼻腔炎から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記眼の状態が、慢性眼瞼炎および眼内炎から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記膣の状態が、細菌性膣炎、軟性下疳、梅毒、ドノバン症、淋病、性病性リンパ肉芽腫、非淋菌性尿道炎およびブドウ球菌感染症から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記口の状態が、歯肉炎、う蝕および幼児期う蝕から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
前記外耳の状態が中耳炎である、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記状態が、尿生殖器の細菌に関係する状態および直腸の細菌に関係する状態から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
前記上皮の状態が尋常性ざ瘡である、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記上皮の状態が呼吸器の状態である、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Actinomycesの種、Bacillusの種、Corynebacteriumの種、Enterococcusの種、Gardnerellaの種、Mobiluncusの種、Mycobacteriumの種、Mycoplasmaの種、Nocardiaの種、Propionibacteriumの種、Staphylococcusの種およびStreptococcusの種から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Actinobacillusの種、Bordatellaの種、Branhamella (Moraxella)の種、Calymmatobacteriumの種、Chlamydiaの種、Chlamydophilaの種、Eikenellaの種、Enterobacterの種、Escherichiaの種、Fusobacteriumの種、Gardnerellaの種、Granulomaの種、Haemophilusの種、Histophilusの種、Klebsiellaの種、Legionellaの種、Mannheimiaの種、Neisseriaの種、Ornithobacteriumの種、Pasteurellaの種、Pneumocystisの種、Prevotellaの種、Proteusの種、Psuedomonasの種、Treponemaの種、Ureaplasmaの種、Vibrioの種およびYersiniaの種から選択される、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidisおよびStaphylococcus pyogenesから選択される、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
上皮の状態を引き起こすまたは悪化させる前記細菌が、Propionibacterium acnesである、請求項49に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2013−510877(P2013−510877A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539045(P2012−539045)
【出願日】平成22年11月12日(2010.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2010/056624
【国際公開番号】WO2011/060330
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(510152998)シグナム バイオサイエンシーズ, インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】