説明

下等真核生物におけるシアル酸付加N−グリカンの産生

【課題】シアリル転移酵素及び/又はトランスシアリダーゼを含めて、1組の糖転移酵素の異種発現によってシアル酸付加糖タンパク質を産生するように改変されて、ほ乳動物、例えば、ヒト治療用糖タンパク質の製造用宿主系統になる、真核生物宿主細胞を提供する。
【解決手段】シアル酸付加糖タンパク質の産生用CMP−シアル酸生合成経路を発現する新規真核生物宿主細胞。ほ乳動物酵素活性を、真核生物宿主細胞中の細胞内区画に首尾よく向け、発現させるのに使用することができる、核酸分子及びコンビナトリアルライブラリー。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
宿主細胞が、GalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む糖タンパク質を産生するように選択又は設計され、方法が、シアリル転移酵素活性を有する酵素をコードする核酸を宿主細胞に導入する段階を含み、この酵素は、シアリル転移酵素触媒ドメインと及びシアリル転移酵素触媒ドメインを宿主細胞の分泌経路に向ける細胞内指向性シグナルペプチドとを含み、組換え糖タンパク質が宿主細胞の分泌経路を通過すると、NANAGalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む組換え糖タンパク質が産生される、宿主細胞中で組換えシアル酸付加糖タンパク質を製造する方法。
【請求項2】
宿主細胞が、GalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む糖タンパク質を産生するように選択又は設計され、方法が、
(a)シアリル転移酵素活性を有する酵素をコードする核酸と、及び
(b)CMP−Siaの生合成又は輸送に関与する1種類以上の酵素をコードする核酸、を宿主細胞に導入する段階を含み、組換え糖タンパク質が宿主細胞のゴルジ体を通過すると、NANAGalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む組換え糖タンパク質が産生される、
宿主細胞中で組換えシアル酸付加糖タンパク質を製造する方法。
【請求項3】
前記宿主細胞がCMP−シアル酸の細胞プールを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
CMP−Siaの生合成に関与する1種類以上の酵素が、UDP−N−アセチルグルコサミン−2−エピメラーゼ/N−アセチルマンノサミンキナーゼ、N−アセチルノイラミナート−9−ホスファートシンターゼ、N−アセチルノイラミナート−9−ホスファターゼ及びCMP−シアル酸シンターゼからなる群から選択されるほ乳動物酵素である、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
CMP−Siaの生合成に関与する1種類以上の酵素が、UDP−GlcNAcエピメラーゼ、シアラートシンターゼ及びCMP−Siaシンターゼからなる群から選択される細菌酵素である、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
CMP−Siaの生合成に関与する1種類以上の酵素が、細菌NeuC、細菌NeuB及びほ乳動物CMP−Siaシンターゼからなる群から選択される、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項7】
シアル酸供与体又はシアル酸供与体前駆体の存在下で前記宿主細胞を培養することを更に含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
糖転移酵素、グリコシダーゼ及び糖トランスポーターからなる群から選択される1種類以上の酵素をコードする1種類以上の追加の核酸を宿主細胞に導入する段階を更に含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
CMP−シアル酸トランスポーターをコードする1種類以上の追加の核酸を宿主細胞に導入する段階を更に含む、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記宿主細胞が内在性シアリル転移酵素活性を欠く、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記宿主細胞が、下等真核生物宿主細胞、昆虫細胞又は植物細胞からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記宿主細胞が、ピキア種(Pichia sp.)のいずれか、サッカロミセス種(Saccharomyces sp.)のいずれか、ハンゼヌラ・ポリモルファ(Hansenula polymorpha)、クルイベ
ロミセス種(Kluyveromyces sp.)のいずれか、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、アスペルギルス種(Aspergillus sp)のいずれか、トリコデルマ・リーセイ(Trichoderma reesei)、クリソスポリウム・ルクノウエンス(Chrysosporium lucknowense)、フザリウム種(Fusarium sp.)のいずれ
か及びニューロスポラ・クラッサ(Neurospora crossa)からなる群から選択さ
れる、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法によって製造される組換え糖タンパク質を含む、糖タンパク質組成物。
【請求項14】
前記組換え糖タンパク質が、NANAGalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む、請求項13に記載の糖タンパク質組成物。
【請求項15】
シアリル転移酵素触媒ドメインを宿主細胞のゴルジ体に向ける細胞内指向性シグナルペプチドに作用可能に結合したシアリル転移酵素触媒ドメインを含む酵素をコードする核酸。
【請求項16】
トランスシアリダーゼ触媒ドメインと及びトランスシアリダーゼ触媒ドメインを宿主細胞の分泌経路、細胞壁又は細胞膜に向ける細胞内指向性シグナルペプチドとを含む融合タンパク質をコードする核酸。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項18】
CMP−シアル酸を更に産生する、請求項17に記載の宿主細胞。
【請求項19】
NANAGalGlcNAcManGlcNAcグリコフォームを含む組換え糖タンパク質を産生することができる、請求項17又は18に記載の宿主細胞。
【請求項20】
トランスシアリダーゼ酵素及びシアル酸供与体を宿主増殖用培地に導入することを含む、組換え非ヒト真核生物宿主細胞中でシアル酸付加糖タンパク質を製造する方法。
【請求項21】
GlcNAcエピメラーゼ活性を有する酵素をコードする核酸を宿主細胞に導入する段階を含む、宿主細胞におけるCMP−シアル酸の産生を促進する方法。
【請求項22】
シアラートアルドラーゼ活性を有する酵素をコードする核酸を宿主細胞に導入する段階を含む、宿主細胞におけるCMP−シアル酸の産生を促進する方法。
【請求項23】
CMP−Siaの生合成又は輸送に関与する1種類以上の酵素をコードする核酸を宿主細胞に導入する段階を更に含む、請求項1に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2012−228258(P2012−228258A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−154342(P2012−154342)
【出願日】平成24年7月10日(2012.7.10)
【分割の表示】特願2009−509762(P2009−509762)の分割
【原出願日】平成19年5月4日(2007.5.4)
【出願人】(503007287)グライコフィ, インコーポレイテッド (37)
【Fターム(参考)】