説明

不正行為検出装置

【課題】遊技媒体計数装置を備えた遊技機の全体について総合的にかつ速やかに不正を検
出する不正行為検出装置を提供する。
【解決手段】玉貸機によって貸し出され、遊技機に投出された遊技媒体の数量データCを出力する貸出数量出力手段1と、遊技機に補給されるセーフ玉を検出して数量データBを出力する流入数量検出手段2と、遊技機から流出されるアウト玉を検出して数量データAを出力する流出数量検出手段4と、遊技客が遊技の結果獲得した遊技媒体の数量Dを検出する遊技媒体計数手段3と、これらの検出手段により検出されたAないしDのデータを受けて、Y=B+C+α、X=A+Dの演算処理を行った上でYとXを比較する不正判断手段5とを備え、Y<Xであれば、不正判断手段5は、各台計数機について不正行為があったものと判断してアラーム信号Zを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店等の遊技場において不正行為を検出する不正行為検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ台、スロットマシン等を設置している遊技場では、貨幣を投入してその都度パチンコ玉やメダル等の遊技媒体を貸し出す玉貸機やメダル貸機等の遊技媒体貸出機が設置されている。このような遊技媒体貸出機の他、最近では、プリペードカードを用いて遊技媒体を貸出すカードリーダ付遊技媒体貸出機(いわゆるCRユニット)が設置されていたり、また、遊技客が予めその店の会員となって自己の口座に遊技媒体を貯めておき、必要なときに自己の口座から必要金額分を引き出して遊技するいわゆる会員カードシステムが導入されている遊技場もある。いずれの場合においても、最近の遊技場では、遊技客が遊技装置の前に座ったままで、遊技媒体を借りることができるようになっている。
【0003】
さらに、遊技の結果得られたパチンコ玉等を計数する遊技媒体計数手段として、各台計数機が各遊技台の下部に備えられていると、従来は島端等に設置されていた遊技媒体計数装置まで遊技媒体を持参することなく、上記各台計数機に投入することにより計数結果をカードまたはレシート等に記録することも可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技装置や遊技媒体計数装置に対して不正行為を働き、遊技媒体を不当に投出させたり、不正に計数値を増やしたりする悪質なケースが増加している。特に上述したように、遊技客が遊技装置の前に座ったままで遊技媒体の計数ができるようになったので、遊技媒体計数装置に対する不正行為が最近特に増加し、遊技場で問題になっている。
【0005】
このような状況に対し、従来の技術では、計数装置単体、または遊技機単体について不正を検出する手段は提供されてきたが、計数装置を備えた遊技機の全体について総合的にかつ短時間で不正を検出することができなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技場における不正行為を速やかに検出できる不正行為検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の手段により上記目的の解決を図る。
【0008】
即ち、本発明によれば、遊技場における不正行為検出装置であって、入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、前記遊技台毎に配設される遊技媒体貸出機で貸し出される遊技媒体数を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体数を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、前記第1の数量データおよび前記第3の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、を備えた不正行為検出装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、遊技場における不正行為検出装置であって、入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、遊技客が自己の口座に残っている数量内で数量または金額を指定して引き出すことにより投出された遊技媒体数を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体数を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、前記第1の数量データおよび前記第3の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、を備えた不正行為検出装置が提供される。
さらに、本発明によれば、遊技場における不正行為検出装置であって、入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、遊技客が自己の口座に残っている数量内で数量または金額を指定して引き出すことにより投出された遊技媒体の数量を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体の数量を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、遊技媒体貸出用の記録媒体または貨幣を受け付け、該記録媒体または貨幣に基づいて遊戯媒体貸出装置から貸出された遊技媒体数数を第5の数量データとして検知する第5の数量データ検知手段と、前記第1の数量データ、前記第3の数量データおよび前記第5の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、を備えた不正行為検出装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1の数量データおよび前記第3の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定するよう構成したので、単純な構成で各台計数機に対する不正行為を常に監視し、発生直後に不正行為を検出することができる不正行為検出装置が提供される。特に、遊技台が遊技客による遊技台間の台間移動を許容する場合および許容しない場合のいずれであっても、単純な構成で各台計数機に対する不正行為を常に監視し、発生直後に不正行為を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明にかかる不正行為検出装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる不正行為検出装置を備えた遊技場システムの概略を示すシステムブロック図である。
【図3】図2に示すターミナルコントローラおよびカウンタ部の詳細について示すブロック図である。
【図4】図2に示す遊技場システムに備えられた不正行為検出装置の基本構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す不正行為検出装置の一連の動作の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態である不正行為検出装置を備えた各台計数機を含む遊技ユニットの構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す不正行為検出装置の一連の動作の手順を示すフローチャートである。
【図8】図2に示す遊技場システムに備えられた遊技ユニットの正面図である。
【図9】図8に示す各台再プレイ機の斜視図である。
【図10】島のパチンコ玉搬送経路に背面から接続された2台の遊技ユニットの断面図である。
【図11】図8に示す各台計数機の分解斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態である不正行為検出装置を備えた各台計数機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態のいくつかについて説明する。
なお、各図において同一の部分には同一の参照符号を付してその説明は省略する。
【0013】
また、以下の説明において、「セーフ玉」とは、遊技においてパチンコ玉が遊技台のチューリップ等の穴に入って遊技客へ入賞玉が投出され、その結果、遊技台の一時保留部に補給されるパチンコ玉をいい、アウト玉とは、入賞することなく、回収されるパチンコ玉をいうものとする(但し、チューリップ等の穴に入ったパチンコ玉自身もアウト玉として回収される)。
【0014】
図2は、本発明の第1の実施の形態である不正行為検出装置を備えた遊技場システムの概略を示すシステムブロック図である。
【0015】
この遊技場システムでは、顧客毎に会員カードを発行してこの会員カードにより貯玉・再プレイ等の各種サービスが行なえるようになっている。遊技客は、銀行等に預金するのと同じような感覚で、パチンコ店において自分が獲得したパチンコ玉を自己の口座に預け入れ、そこから必要な玉数を引き出して再度遊技したり、その口座にある玉数の全部又は一部を景品に交換したりできる。
【0016】
図2において、ターミナルコントローラ10およびカウンタ部30が共通に設けられ、これらには複数の島が接続されている。各島は、島コントローラ25、この島コントローラ25に接続された複数の遊技ユニット55からなっており、各構成要素はLAN(ローカルエリアネットワーク)で接続されて、互いにデータ交換が可能となっている。
【0017】
図3は、ターミナルコントローラ10およびカウンタ部30の詳細について示すブロック図である。
【0018】
ターミナルコントローラ10は、ワークステーション11、パーソナルコンピュータ12、プリンタ13およびカード発行機14を備えている。
【0019】
ワークステーション11は、本システム全体の制御を行う制御部11A、メモリ11B、ディスプレイ等の表示部11C、キーボード、プリンタ等の入出力部11Dからなっている。
【0020】
パーソナルコンピュータ12は、上述のワークステーション11とLANで接続されており、このワークステーション11内に新規口座を登録する場合や、ワークステーション11に記憶されたデータの統計処理や訂正を行ったりする際に、店員が操作する。新規口座を登録する場合は、このパーソナルコンピュータによる制御に基づいて、カード発行機14により新規の会員カードが発行される。
ターミナルコントローラ10内の各部11、12、13、14の電源は、無停電電源(図示せず)によって供給されている。これにより、商用電源が断となった際のシステムダウンの発生を防止することができる。
【0021】
このワークステーション11は、外部の経営コンピュータ(図示せず)と専用の通信回線で結ばれている。これにより、この経営コンピュータを用いてワークステーション11内のデータを管理できるようになっている。さらに、ワークステーション11は、各遊技ユニットへの遊技媒体の補給口および回収口に備えられた、流入数量検出手段であるセーフ玉センサ、流出数量検出手段であるアウト玉センサ、貸出数量出力手段を備えた各台再プレイ機、遊技媒体計数手段である各台計数機等から供給されるカウント値のパルスに基づいて店内のパチンコ玉およびメダルの流れを管理し、店内のパチンコ玉およびメダルの総合的な管理、把握ができるようになっている。なお、後述する誤差αや係数U1 ないしU4 等の設定は、ワークステーションの制御部11Aが相当し、その操作は、入出力部11Dにより行い、そのデータはメモリ11Bに記憶される。
【0022】
カウンタ部30は、カード処理機31、景品交換管理装置32、プリンタ34および景品自動払出機35を備えている。
【0023】
カード処理機31は、景品交換管理装置32と接続されており、遊技客が自己の口座に預け入れたパチンコ玉やメダルを景品に交換する場合に、その口座を特定するために読取りを行うものである。
【0024】
遊技客が自己の口座に預け入れられた遊技媒体を景品に交換したい場合には、交換した景品に該当する数の遊技媒体を口座から差し引く。さらに、遊技客が特殊景品(換金可能な景品)に交換することを希望する場合には、所定数の特殊景品の払出しを景品自動払出機35に行わせる。
【0025】
プリンタ34は、景品交換管理装置32に接続されており、この景品管理装置32の管理データをプリントアウトできるようになっている。
【0026】
景品自動払出機35は、上述のように、景品交換管理装置32によって指令された景品を払い出す。また、この景品自動払出機35にカードリーダを内蔵し、遊技客が直接操作して自己の口座に預け入れられた遊技媒体を特殊景品に交換することができるようにしてもよい。
【0027】
次に、島コントローラ25に接続された遊技ユニット55の正面図を図8に示す。
【0028】
図8において、遊技機60の上面に台ランプ80が備えられ、トラブル時の店員呼出表示等の各種の表示を行う。遊技機60の左側には遊技媒体引出機である各台再プレイ機70が隣接して備えられ、また、遊技機60の下皿の下に遊技客が獲得したパチンコ玉を一時的に蓄える玉箱110が設置され、その玉箱110の下方には、各台計数機100が備えられている。
【0029】
この遊技機60は、チャッカーと呼ばれる穴に玉が入ったときには盤面中央部にある3桁のディジタル表示部の数字が回転変動し、停止した時点で3桁とも特定の数字等になっているとき、例えば「777」には大当たりとなってチューリップ67が一定時間全開状態となる、いわゆるフィーバー台となっている。
【0030】
図9は、図8に示す各台再プレイ機70の斜視図である。
【0031】
図9において、会員カード挿入口71の奥には、図示しないカード処理部が備えられており、挿入された会員カードの情報を読みとりターミナルコントローラへ問い合わせにいき、当該会員の貯玉数を検索して、表示部75に出力する。遊技客がテンキー77により暗証番号を入力して再プレイ釦76を押圧すると所定数のパチンコ玉が貯玉数から差し引かれるとともに、図示しない玉投出手段がいわゆる「象の鼻」と呼ばれる玉投出口73aを介して遊技機60の上皿69へパチンコ玉を投出する。
【0032】
この各台再プレイ機70は、貸出数量出力手段である売上信号出力部を備えており、所定数のパチンコ玉を投出する度に売上信号のパルスをワークステーション11(図4参照)に供給する。
【0033】
なお、本実施形態における遊技場システムでは、会員でない遊技客でもこの各台再プレイ機70を利用できるようになっており、遊技客は硬貨(100円又は500円)を硬貨投入口78に投入するだけで、投入金額分のパチンコ玉の貸出を受けることができる。
【0034】
図10は、島コントローラ25に接続された遊技ユニットの断面図であり、2台の遊技ユニット55,55が島のセーフ玉補給経路150およびアウト玉回収経路160でなるパチンコ玉搬送経路に接続されている。
【0035】
同図において、セーフ玉補給経路150からセーフ玉が左右の遊技ユニット55,55に補給され、そのセーフ玉の数量は、流入数量検出手段であるセーフ玉センサ151が検知して検知結果のパルス信号をワークステーション11に供給する(図4参照)。この補給は、各遊技台の図示しない一時保留部の玉が少なくなってくるとゲートを開けて行なわれる。また、アウト玉は、左右の遊技ユニット55,55からアウト玉回収経路160に流出され、流出されたアウト玉の数量は、流出数量検出手段であるアウト玉センサ161が検知して検知結果のパルス信号をワークステーション11に供給する(図4参照)。
【0036】
図11は、図8に示す各台計数機100の分解斜視図である。
【0037】
図11において矢視するように、遊技の結果、遊技機60の上皿のパチンコ玉の数量が増加すると、遊技客は、下皿68(図8参照)を通して玉箱110にパチンコ玉を移す。さらにパチンコ玉が玉箱一杯になると、遊技客は、玉箱の計数レバー115を移動してパチンコ玉の計数を開始する。
【0038】
玉箱レバー115が移動されると、パチンコ玉は天板123の中央に穿設された天板玉計数穴125を通過し、各台計数機100の上面に備えられた計数シャッタ部130の穴135から計数部140の計数レーン142に流れ込み、計数センサ141によって計数された後、パチンコ玉回収経路160(図10参照)により回収される。なお、計数シャッタ部130は、会員カードが各台再プレイ機70の会員カード挿入口71に挿入されたときに開くようになっている。会員でない遊技客が計数機を使用する場合は店員から非会員の「ビジターカード」を貸与してもらい、そのビジターカードを挿入すれば計数シャッタ部130が開く。
【0039】
計数センサ141は、計数信号を図示しない各台計数機100のCPUへ出力し、CPUは、該計数値を表示部146により表示するとともに、ワークステーション11に送信する(図4参照)。なお、この段階では、計数値は貯玉されずに「保留玉」として処理が保留される。
【0040】
次に、この遊技場システムに備えられ、本発明において特徴的な不正判断手段について説明する。
【0041】
本実施形態における不正判断手段は、ワークステーション11内に備えられ、遊技場システムに接続された遊技ユニットの全数を集中的に管理することにより、ホール内で発生した不正行為を検出する。
【0042】
まず、この不正判断手段が不正行為を検出する原理を図面を参照しながら説明する。
【0043】
本発明は、パチンコ台等の遊技機に流入するパチンコ玉等の遊技媒体の数量と、該遊技機から流出する遊技媒体の数量とは一致するという原則に基づくものである。以下、パチンコを具体例として説明する。
【0044】
遊技により遊技台に補給されたセーフ玉の数量がアウト玉の数量を上回ると、玉補給皿にパチンコ玉が滞留し、ついには溢れるので、遊技客は玉箱を玉補給皿の下に配置して皿の手前に設けられたレバーを操作して獲得したパチンコ玉を玉箱の中に収納する。
【0045】
遊技を終えるときに玉箱にパチンコ玉が残っている場合は、遊技客は獲得したパチンコ玉を各台毎に設置された各台計数機に投入し、計数結果を会員カードに記録した上で、カウンタで会員カードリーダを介して景品に交換する。なお、会員でない遊技客は、店員からビジタカードの貸与を受け、このビジタカードに計数結果を記録して景品の交換を行う。また、会員は、景品交換をする代わりに自己の口座に貯玉し、次回の遊技で引出して再プレイすることもできる。
【0046】
従って、玉貸出機から貸出されたパチンコ玉の数量(以下、Cとする)とセーフ玉の数量(以下、Bとする)の合計B+Cと、アウト玉の数量(以下、Aとする)と各台計数機の計数値(以下、Dとする)の合計A+Dとは、原則として一致するので、各数量について検出手段を設けてAないしDを検出し、B+CとA+Dとを比較して、後者が前者を上回れば、各台計数機について不正が行われたものと判断することができる。
【0047】
ただし、現実には、遊技客が床に落ちているパチンコ玉を拾って遊技台に投入したり、台間移動、即ち、遊技客が現在遊技中の遊技台について玉補給皿のパチンコ玉を全て玉箱に収容して他の席に移動し、遊技台を変更する場合があるので、予め誤差αを設定しておく必要がある。
【0048】
そこで、上述の原則を修正し、Y=B+C+α、X=A+DとしてYとXを比較し、Y<Xであれば各台計数機について不正行為があったものと判断をする。
この誤差αは、ホール側で自由に設定することができ、例えば、1000個と設定することができる。また、パチンコ玉の台間移動を禁止しているならば、例えば100個と、少なめに設定することもできる。
【0049】
図1は、このような原理に基づく本発明にかかる不正行為検出装置の基本的な構成を示すブロック図である。
【0050】
図1において、貸出数量出力手段1は、玉貸機によって貸出された遊技媒体の数量データCを不正判断手段5に出力する。
【0051】
また、流入数量検出手段2は、遊技機に補給されるセーフ玉を検出し、検出結果の数量データBを不正判断手段5に出力する。
【0052】
流出数量検出手段4は、遊技機から回収されるアウト玉を検出し、その数量データAを不正判断手段5に出力する。
【0053】
また、遊技媒体計数手段3は、各台計数機であり、遊技客が遊技の結果獲得した遊技媒体を計数し、計数結果の数量データDを不正判断手段5に出力する。
【0054】
さらに、不正判断手段5は、これらの検出手段等により出力されたAないしDのデータを受けて、Y=B+C+α、X=A+Dの演算処理を行った上でYとXを比較し、Y<Xであれば、各台計数機について不正行為があったものと判断し、アラーム信号Zを出力する。
【0055】
図4は、本実施の形態にかかる不正行為検出装置の基本構成を示すブロック図である。
【0056】
図4に示すように、本実施形態にかかる不正行為検出装置は、セーフ玉センサ151、各台再プレイ機70、アウト玉センサ161、各台計数機100、制御部11Aに備えられた不正判断手段である不正判断回路40および送信器54とを備えている。
【0057】
セーフ玉センサ151は、セーフ玉補給経路150に設けられた流入数量検出手段2であり、遊技ユニット55に補給されたセーフ玉を検出してセーフ玉数量のパルスB'を制御部11Aの変換回路41に出力する。
【0058】
各台再プレイ機70には、貸出数量出力手段1である売上信号出力部が備えられており、遊技客がパチンコ玉を借受ける度に売上信号のパルスC'を制御部11Aの変換回路42に出力する。
【0059】
また、アウト玉センサ161は、アウト玉回収経路160に設けられた流出数量検出手段4であり、遊技ユニット55から回収されたアウト玉を検出してアウト玉数量のパルスA'を制御部11Aの変換回路43に供給する。
【0060】
さらに、各台計数機100には、遊技媒体計数手段3の一部である計数センサ141が備えられており、計数結果としての計数数量のパルスD'を制御部11Aの変換回路44に出力する。
【0061】
不正判断回路40は、変換回路41ないし44、加算回路51、52および比較回路53を備えている。
【0062】
変換回路41ないし44は、上記パルス値A'ないしD'について予め設定された係数U1 ないしU4 で積算処理を行う。これは、各センサは、パルスを出力するタイミングを異にするため、それぞれパチンコ玉を計数する単位が異なるからである。例えば、各台再プレイ機70は、パチンコ玉25個毎、セーフ玉センサ151と各台計数機100は、パチンコ玉10個毎、さらにアウト玉センサ161は、パチンコ玉100個毎に1パルスを発信している。
【0063】
変換回路41,42は、それぞれ、係数U2 ,U3 でパルスB',C'をそれぞれ積算し、セーフ玉数B(=B'×U2 )および貸出玉数C(=C'×U3 )を加算回路51に出力する。同様にして、変換回路41,42は、それぞれ、係数U1 ,U4 でパルスA',D'をそれぞれ積算し、アウト玉数A(=A'×U1 )および計数玉数D(=D'×U4 )を加算回路52に出力する。
【0064】
なお、上記係数は、店側で自由に設定できるが、例えば、上記の例では、U1 =100、U2 =U4 =10、U3 =25と設定する。
【0065】
加算回路51は、セーフ玉数Bと貸出玉数Cと、さらに予め設定された誤差αを加算し(Y=B+C+α)、また、加算回路52は、アウト玉数Aと計数玉数Dとを加算して(X=A+D)、それぞれ算出結果Y,Xを比較回路53へ出力し、比較回路53は、加算回路51, 52から受けたY,Xについて比較判断を 行い、Y<Xの場合に各台計数機100について不正行為が行われたものと判断し、アラーム(警告)信号Zを出力する。
【0066】
送信器54は、不正通報手段であり、上記不正判断回路53から出力されるアラーム信号Zを受けて、ホール内の店員が携帯している携帯無線(図示せず)に不正行為が発生した事実を通報する。
【0067】
このような不正行為検出装置の動作を図5のフローチャートを参照して説明する。
【0068】
まず、ホール開店と同時にカウンタを一旦クリアする(ステップS100)。
【0069】
その後、遊技ユニットの稼働に伴い、各台再プレイ機70から売上信号のパルスC'、アウト玉センサ161からアウト玉数量のパルスA'、セーフ玉センサ151からセーフ玉の数量のパルスB'がそれぞれ出力され、これらのパルスがワークステーション11内の不正判断回路40に入力される(ステップS110)。
【0070】
遊技客が各台計数機100にパチンコ玉を投入すると、各台計数機100は、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数し(ステップS120)、計数値のパルスD'をワークステーション11の制御部11Aに出力する(ステップS130)。
制御部11Aは、上記パルス値A'ないしD'を受け取って、係数U1 ないしU4 により各カウント値の変換処理を行い、セーフ玉数B(=B'×U2 )、貸出玉数C(=C'×U3 )、アウト玉数A(=A'×U1 )および計数玉数D(=D'×U4 )を算出する(ステップS150ないし153)。
【0071】
次に、制御部11Aは、加算回路51、52によりY=B+C+αおよびX=A+Dの加算処理を行い、比較回路53によりY,Xについて比較判断を行う(ステップS160)。その結果、Y≧Xであれば、各台計数機について正常な操作が行われたものと判断する。
【0072】
この一方、Y<Xの場合は、各台計数機100について不正行為が行われたものと判断し、アラーム信号Zを出力し(ステップS170)、送信機54により携帯無線でいずれかの各台計数機で不正行為が発生していることを店員に知らせる(ステップS190)。
【0073】
以上の一連の動作をホール閉店まで繰り返して(ステップS200)、この不正行為検出装置は、ホールの閉店とともに停止する。
【0074】
以上詳述したとおり、本発明の第1の実施の形態にかかる遊技場システムによれば、不正行為検出装置を備えているので、各台計数機に対する不正行為を常に監視することができる。
【0075】
さらに、各種のセンサ等の不正行為検出装置のハードウェアは、既存のものをそのまま利用しているので、ソフトウェアの追加のみで採用でき、極めて低いコストで上記効果を奏する遊技場システムが提供される。なお、上記第1の実施形態では、どの各台計数機で不正行為が行われたかを特定できないこととしたが、各センサが自己の識別番号をパルス信号とともに出力することとすれば、各台毎の演算が可能となり、不正行為が発生した遊技ユニットを特定することができる。
【0076】
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる不正行為検出装置について図面を参照しながら説明する。
【0077】
第2の実施形態にかかる不正行為検出装置は、各台計数機で個別に不正行為を検出する点に特徴がある。
【0078】
図6は、本実施の形態にかかる不正行為検出装置を備えた各台計数機101を含む遊技ユニット56の基本的な構成を示すブロック図である。
【0079】
同図に示すように、遊技ユニット56は、各台計数機101と遊技機60と各台再プレイ機70とを備え、さらに、図2に示した遊技システムと略同様の遊技場システムに接続されている。
【0080】
図6において、本実施形態にかかる不正行為検出装置は、流入数量検出手段であるセーフ玉センサ151と、流出数量検出手段であるアウト玉センサ161と、計数センサを備えた遊技媒体計数手段である各台計数機101と、各台再プレイ機70に備えられ売上信号パルスを出力する貸出数量出力手段である売上信号出力部74と、各種の表示を行う台ランプ80と、不正判断手段であるCPU90、ROM91およびRAM92とを備えている。
【0081】
各台計数機101は、装置全体を制御するCPU90、各種のプログラム等を格納するROM91、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する計数センサ141、計数値等を格納するRAM92、計数値をディスプレイ等に表示する表示部146、計数したパチンコ玉を貯玉することなく再度引出して遊技するための保留玉引落釦145および不正行為検出装置により不正行為が検出された場合に計数センサ141を停止する計数阻止部147とを備えている。
【0082】
また、各台再プレイ機70は、会員カードを受入れ、情報の読出し・書込みを行うカード処理部95、会員の口座の残高である貯玉数などを表示する表示部75、会員カードの暗証番号等を入力するためのテンキー77、貸出玉を遊技台に投出する玉投出部73、貯玉数から所定数のパチンコ玉数を減算して玉投出部73に同数のパチンコ玉の投出を指示する再プレイ釦76、売上信号のパルスをCPU90へ出力する売上信号出力部74および遊技の終了に伴って会員カードの返却を指示するためのカード返却釦72とを備えている。
【0083】
また、遊技機60は、各種の表示を行う台ランプ80、流入数量検出手段であるセーフ玉センサ151および流出数量検出手段であるアウト玉センサ161とを備えている。
【0084】
各構成部分および各操作釦は、バス配線により各台計数機101のCPU90と接続され、CPU90との間で信号の送信及び受信を行う。なお、各台再プレイ機70は、通信インタフェイス97を介して島コントローラ25およびターミナルコントローラ10とも接続され、これらとの間で各種情報の送信および受信を行う。
【0085】
CPU90に備えられた不正判断手段の基本的構成は、図4のブロック図に示した不正判断回路40と略同一であるが、その動作は、図5のフローチャートに示した動作と異なる。
【0086】
本実施形態における不正行為検出装置の一連の動作手順を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
まず、会員カードが挿入され、遊技が開始されると、CPU90は、RAM92に格納されたアウト玉の数量A、セーフ玉の数量B、売上数量Cの各数量のデータを一旦クリアする(ステップS300)。次に、CPU90は、当該会員の遊技中におけるアウト玉のパルスA'、セーフ玉のパルスB'、売上のパルスC'の各パルスを順次受入れ、各パルスから各々の数量を算出し(A=A'×U1 ,B=B'×U2,,C=C'×U3 )、その値A,B,Cを逐次RAM92の所定の領域に格納する(ステップS310)。
【0088】
本実施形態における不正行為検出装置は、パチンコ玉の計数動作と並行して不正行為の有無の判断を行う点に特徴がある。
【0089】
即ち、各台計数機101へ玉が投入され自動的に計数が開始されると(ステップS320)、CPU90は、RAM92に格納されたアウト玉の数量A、セーフ玉の数量B、売上数量Cを引出し、各台計数機101からパチンコ玉の計数動作中に出力される計数値Dとの比較演算を行う(ステップS330)。
【0090】
本実施形態においては、第1の実施形態とは異なり、この計数値Dは、実計数値を出力する。従って、CPU90は、実計数値としての計数玉数Dに基づいて、B+C+α(=Y),A+D(=X)について比較判断を行う(ステップS340)。その結果、B+C+α≧A+Dであれば、正常な操作が行われていると判断し、上記ステップS330ないし340の動作を計数が完了するまで繰返す(ステップS350)。
【0091】
このループの中でB+C+α<A+Dとなった場合は、各台計数機101について不正行為が行われたものと判断して、アラーム信号Zを計数阻止部147と台ランプ80に出力する(ステップS360)。
【0092】
アラーム信号Zの出力を受けた計数阻止部147は、各台計数機101の計数動作を直ちに阻止し(ステップS370)、ホールの被害の拡大を防止する。計数動作の阻止は、例えば、計数通路をソレノイド等で遮断することにより行う。
また、アラーム信号Zの出力を受けた台ランプ80は、所定のランプを点滅させることにより(ステップS380)、不正行為が行われていることを店員に知らせ、エラーダウンとなる(ステップS390)。
【0093】
遊技の終了により、カード返却釦72が押圧され、会員カードが返却されると、CPU90は、不正判断を終了する。なお、各台計数機101の計数が終了した後、カード返却釦72が押圧されずに、しばらくして再度各台計数機101へ玉が投出された場合には、それまでの計数値Dに今回の計数値Dを加算した値をDとして再度演算され(ステップS330)、再度比較されることになる(ステップS340)。
【0094】
以上の一連の動作は、各顧客が遊技する毎に行われる。
【0095】
このように、遊技客が各台計数機101に対して不正行為を働いた場合には、本発明にかかる不正行為検出装置が直ちにこれを検出して計数動作を阻止するとともに、台ランプ80を点滅させることにより店員に知らせるので、ホールの損害を最小限に止めた上で、より一層迅速な対処を可能にする。
【0096】
次に、各台計数機101の詳細な動作を図12のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
まず、会員カード(ビジターカードを含む)が挿入されると(ステップS500)、計数シャッタ部130が開き(ステップS510)、各台計数機101の表示部146に「0」が点灯して(ステップS520)、計数可能であることを遊技客に知らせる。(カード挿入前は、待機状態を表すために表示部146はLEDが左右から中央へランニング表示を行っている。)
次に、遊技客が獲得した玉を玉箱110に移して、玉箱レバー115を移動すると、玉箱の底が一部開きパチンコ玉が計数部140に流れ込んで(ステップS530)計数が始まり(ステップS540)、計数値を表示部146に表示する(ステップS550)。
【0098】
遊技の途中で遊技機60の上皿69のパチンコ玉の数量が少なくなり、遊技客が既に計数したパチンコ玉の再利用を望む場合は、表示部に近接して設けられた保留玉引落釦145を押圧すると(ステップS560)、保留玉から所定金額分の玉数が減算され(ステップS570)、その結果が表示部146に表示されるとともに、各台再プレイ機70から所定金額分の玉が投出され、計数済みのパチンコ玉で再度遊技することができる。なお、この場合は、貯玉から引落す場合と異なり、引落し手数料としての玉数が余分に差引かれ
ることはない。
【0099】
最後に、遊技が終了して遊技客が各台再プレイ機70のカード返却釦72を押圧すると(ステップS580)、計数シャッタ部130が閉じ、保留玉の数量を該会員の口座へ貯玉した上で(ステップS590)、会員カードが返却されて(ステップS600)、この各台計数機101の動作は終了する。
【0100】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することができる。
【0101】
上述の実施形態では、会員カードによって貸出を行う各台再プレイ機を接続した遊技台について説明したが、各台再プレイ機に変えて従来からあるCRユニットを接続したものでも良い。
【0102】
また、CRユニットを上記各台再プレイ機に追加して接続したものでも良い。この場合は、CRユニットに備えられた貸出数量出力手段から第5の数量データである売上信号パルスがワークステーション11に出力され、このCRユニットから出力される売上信号パルスに基づいて算出される売上数量が上述の売上数量Cに加算されて、各台計数機の計数値Dとの比較演算が行われる。あるいは、第5の数量データである売上信号が各台計数機101に出力され、各台計数機内で比較演算が行われる。
【0103】
また、本発明は、遊技機と計数装置と貸出装置とを一体にしたものに適用しても良い。
【0104】
さらに、上記の実施形態では、パチンコ遊技機に適用した実施形態を説明したが、メダル機等にも適用できるのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明は、コストの増大を抑制しつつ、頻繁に非自店メダルを持ち込む常習者を特定する場合に適している。
【符号の説明】
【0106】
1 貸出数量出力手段
2 流入数量検出手段
3 遊技媒体計数手段
4 流出数量検出手段
5 不正判断手段
10 ターミナルコントローラ
11 ワークステーション
11A 制御部
11B メモリ
11C 表示部
11D 入出力部
25 島コントローラ
40 不正判断回路
41〜44 変換回路
51,52 加算回路
53 比較回路
55,56 遊技ユニット
70 各台再プレイ機
74 売上信号出力部
80 台ランプ
90 CPU
91 ROM
92 RAM
100,101 各台計数機
141 計数センサ
147 計数阻止部
151 セーフ玉センサ
161 アウト玉センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場における不正行為検出装置であって、
入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、
遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、
前記遊技台毎に配設される遊技媒体貸出機で貸し出される遊技媒体数を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、
所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体数を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、
前記第1の数量データおよび前記第3の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、
前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、
を備えた不正行為検出装置。
【請求項2】
遊技場における不正行為検出装置であって、
入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、
遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、
遊技客が自己の口座に残っている数量内で数量または金額を指定して引き出すことにより投出された遊技媒体数を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、
所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体数を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、
前記第1の数量データおよび前記第3の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、
前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、
を備えた不正行為検出装置。
【請求項3】
遊技場における不正行為検出装置であって、
入賞の結果払出される遊技媒体数を第1の数量データとして検知する第1の数量データ検知手段と、
遊技台から遊技台外部へ流出される遊技媒体数を第2の数量データとして検知する第2の数量データ検知手段と、
遊技客が自己の口座に残っている数量内で数量または金額を指定して引き出すことにより投出された遊技媒体の数量を第3の数量データとして検知する第3の数量データ検知手段と、
所定の操作で再遊技可能であって、前記遊技台毎に計数処理される遊技媒体の数量を第4の数量データとして検知する第4の数量データ検知手段と、
遊技媒体貸出用の記録媒体または貨幣を受け付け、該記録媒体または貨幣に基づいて遊戯媒体貸出装置から貸出された遊技媒体数数を第5の数量データとして検知する第5の数量データ検知手段と、
前記第1の数量データ、前記第3の数量データおよび前記第5の数量データと、前記第2の数量データおよび前記第4の数量データと、任意の値に設定される設定値とから不正な遊技媒体があるかどうかを判定する不正判定処理手段と、
前記不正判定処理手段により不正な遊技媒体があると判定された場合に外部に報知する報知手段と、
を備えた不正行為検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−176292(P2012−176292A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−137337(P2012−137337)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【分割の表示】特願2007−326988(P2007−326988)の分割
【原出願日】平成9年9月1日(1997.9.1)
【出願人】(000001432)グローリー株式会社 (1,344)
【Fターム(参考)】