説明

不正行為防止用OMRカード

【課題】不正行為防止用OMRカードを提供する。
【解決手段】本発明は、正面以外のほかの角度から見る場合、マーキング部のマーキング識別が容易でないように構成されて、不正行為を防止することができる構造の不正行為防止用OMRカードに関するもので、このために、答案表示部を含むマーキング部から構成されるOMRカードにおいて、前記マーキング部の答案表示部は、暗影形態のベースから構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不正行為防止用OMRカードに関するもので、正面以外のほかの角度から見る場合、マーキング部のマーキング識別が容易でないように、マーキング部のベースの色を暗影の黒いドットで構成して、マーキング時、他の人の不正行為を防止することができる構造の不正行為防止用OMRカードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、光学マーク判読機(Optical Mark Recognition)は、使用者がコンピュータ用サインペンなどの筆記具を利用してOMRカードに形成された多数のマーキング部にマーキングをし、ここに光を照射して透過或いは反射された光量の値を受光素子で検出して表記された部分を判読する装置で、採点が迅速かつ正確で、試験答案紙或いは統計分析資料の入力用に主に使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、現在OMRカードは自体の色が明るい色から構成され、マーキングするコンピュータ用サインペンは暗い色である黒からなるところ、その表記された内容が6m以上の距離からでも容易に見えるため、不正行為がひどく、その弊害も深刻な水準である。
【0004】
前記の不正行為を防止しようと、問題用紙の問題項目をかえて2種類以上の問題用紙で試験を受けたり、一部ではとても広い場所を渉外して前後左右の間隔を広めて試験を受けければならないという問題点があった。
【0005】
しかし、前記の方法では根本的な不正行為防止をすることができないという問題点があった。
【0006】
従って、狭小な場所で最小の人員で不正行為を源泉的に防止することのできる構造のOMRカードが求められる実情である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記のような問題点を鑑みて案出されたもので、本発明は、答案表示部を含むマーキング部から構成されるOMRカードにおいて、前記マーキング部の答案表示部は、暗影形態のベースから構成されていることを特徴とする不正行為防止用OMRカードを提供することにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明による不正行為防止用OMRカードは、正面以外の他の角度から見た場合、答案表示部のベースの色とコンピュータ用サインペンで表記されたマーキングが肉眼で区分することができず、不正行為を防止することができるという特徴がある。
【0009】
従って、不正行為を防止するために広い場所を渉外せずとも、狭小な場所でも不正行為を防止することができるという長所がある。
【0010】
並びに、不正行為を摘発するための監督官も最小の人員で不正行為を監視することができるという特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下では、本発明による不正行為防止用OMRカードに関して添付の図面とともに詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明による不正行為防止用OMRカードを示した平面構成図で、図2は、図1のマーキング部の拡大斜視図で、図3は、本発明による不正行為防止用OMRカードのマーキング部にマーキングを表示した使用状態図である。
【0013】
図1及び図3に示したとおり、本発明は、正面以外のほかの角度から見た場合、マーキング部10の答案表示部11のマーキング識別が容易にできないように、答案表示部11のベースを暗影形態のベースで構成して、他の人の不正行為を防止することのできる構造の不正行為防止用OMR(Optical Mark Reader)カード100に関するものである(図3に図示)。
【0014】
前記OMRカード100は、大きく2部分から構成されるのだが、それはコンピュータ用サインペンで表記するマーキング部10と、前記マーキング部10のマーキング始点が判読機を通じて認識されるように黒い色で印刷されたマーク部20とで構成される(図1及び図3に図示)。
【0015】
ここで、マーキング部10は、名前、性別、受験番号、試験紙の種類をマーキングする記載部12と、答案をマーキングする答案表示部11とから構成され、このような記載部12と答案表示部11は、使用者がコンピュータ用サインペンを通じてマーキングできるように円形の枠のようなガイドラインが形成されている構造である。
【0016】
この時、マーキング部10のうち答案を表記する答案表示部11は暗影形態のベースで構成され、数字表示112は空白で構成される構造である。
【0017】
一方、実施例で本発明のマーキング部10のうち答案表示部11の暗影ベースは、黒い色のドット111が印刷されたり、スクリーン処理されて構成され、その濃度は50%乃至80%ぐらいが好ましい。
【0018】
また、前記数字表示112は、白または他の色で印刷されたり、スクリーン処理して、使用者の識別が容易なように構成されるのが好ましい。
【0019】
並びに、答案表示部11の暗影ベースの濃度は50%乃至80%に限定するものではなく、室内照明または昼間及び夜間または受験生の前後左右の間隔によってその濃度を10%乃至50%、または60%乃至90%など多様に構成することができるのは勿論である。
【0020】
つまり、前記の答案表示部11の暗影ベースの濃度は、数字表示112の識別に影響を与えるところ、本発明の請求範囲に提示された数値は、正面以外のほかの角度から見た場合、答案表示部11のマーキング識別が容易でない数値であることを明かすものである。
そして、マーク部20は、判読機がマーキング部10の記載部12と答案表示部11のマーキング始点とを感知することができるように、OMRカード100の棒表示に印刷されている構造である。
【0021】
このようなマーク部20は、判読機の性能によって認識され得るようにプリントコントラストシグナル(PCS : Print Contrast Signal)の数値が0.4以上であるのが好ましい。
【0022】
これは、マーク部20のPCS数値が0.4以下だと、これを判読機が認識できないという問題が発生するからである。
【0023】
並びに、マーク部20のPCS数値は、機器の種類によって判読機のPCS数値が変動され得ることは勿論であり、以下で説明されるマーキング部10のPSC数値も変動され得るのも勿論のことである。
【0024】
一方、マーク部20とは反対に、答案表示部11は、コンピュータ用サインペンでマーキングする前までは判読機が認識できないようにしなければならないところ、前記答案表示部11のベースは、判読機で認識されないようにプリントコントラストシグナル(PCS : Print Contrast Signal)の数値が0.4以下であるのが好ましい。
【0025】
従って、前記答案表示部11の濃度は、判読機に影響を与えずながら、判読機が認識できないようにPSC数値を0.4以下にするのが先行されなければならない。
【0026】
よって、図3のように、答案表示部11にコンピュータ用サインペンでマーキングした場合、正面以外のほかの角度からはマーキング識別が容易でないので、他の人の不正行為を防止することができるのである。
【0027】
以上でのように、本発明による不正行為防止用OMRカードは、答欄の表記部を区分するために実施例として数字表示で例示したが、これに限定されず、他の実施例としてイ、ロ、ハまたはA、B、Cまたは甲、乙、丙、丁のように他の表記にすることができるのは勿論である。
【0028】
例え、本発明が前記で言及した好ましい実施例と関連して説明されたが、本発明の要旨と範囲から脱することなく、他の多様な修正及び変形が可能である。従って、添付の請求の範囲は、本発明の真なる範囲内に属する修正及び変形を含むものと言える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】図1は、本発明による不正行為防止用OMRカードを示した平面構成図である。
【図2】図2は、図1のマーキング部の拡大斜視図である。
【図3】図3は、本発明による不正行為防止用OMRカードのマーキング部にマーキングを表示した使用状態図である。
【符合の説明】
【0030】
100:OMRカード
10 :マーキング部
11 :答案表示部
111:ドット
112:数字表示
12 :記載部
20 :マーク部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
答案表示部11を含むマーキング部10から構成されるOMRカード100において、
前記マーキング部10の答案表示部11は、暗影形態のベースから構成されていることを特徴とする不正行為防止用OMRカード。
【請求項2】
前記数字表示112は、空白から構成されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の不正行為防止用OMRカード。
【請求項3】
前記数字表示112は、白または他の色で印刷されたり、スクリーン処理されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記載の不正行為防止用OMRカード。
【請求項4】
前記答案表示部11の暗影ベースは、黒のドット111が印刷されたり、スクリーン処理されて構成され、その濃度は、50%ないし80%であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の不正行為防止用OMRカード。
【請求項5】
前記マーキング部10は、判読機で認識されないようにプリントコントラストシグナルの数値が0.4以下であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の不正行為防止用OMRカード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−618(P2010−618A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−159388(P2008−159388)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(508183896)
【氏名又は名称原語表記】Gyu−Il,Byeon
【住所又は居所原語表記】653 Wolpyeong−dong,Seo−gu,Daejeon,Republic of Korea
【出願人】(508183885)
【氏名又は名称原語表記】Jung−Ho,Lee
【住所又は居所原語表記】136−204 Hwagok Purigio Apt.,Hwagok 3−dong,Gangseo−gu,Seoul,Republic of Korea
【Fターム(参考)】