説明

不透明印刷基材

不透明印刷基材は、第1の面及び第2の面を有する第1のユニットを有する。第1のユニットは、基材及びその基材上に配置された第1の塗布を含む。第1の塗布は、メタリック・インク及びインクからなる群から選択される。第2の塗布は、第1のユニット上に配置される。第2の塗布はメタリック・インク及びインクからなる群から選択され、第2の塗布は第1の塗布とは異なる。印刷基材の不透明度は、少なくとも70%であり、第2の塗布の色シフトはdE=3以下である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、パッケージ、粘着テープ、壁紙、表面カバー、表面ライニング、装飾テープ、袋、封筒、ラップ、及びラベルを形成するために使用される印刷基材に関する。特に、本発明は、不透明度が改善され、印刷時に自然な色を呈する不透明印刷基材に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者製品を消費者に届けるのに様々な種類のパッケージがある。多くの製品に関して、パッケージは、製品の輸送及び保管のための実用的な手段として機能するだけではなく、売り手と消費者とのコミュニケーションリンクとしても役立つ。標識、定型化された図形、色及びコントラストの使用、並びにタッチ・アンド・フィールといったしるしは全て、消費者が望む製品を選択し、消費者と彼らが購入する品物のブランドとを堅く結び付けるのに役立ち得るシグナルである。
【0003】
多くの種類の製品パッケージでは、消費者がそのパッケージ内にある製品を見ることができない。これは、無遠慮な消費者が品物を目で確かめようとして店内でパッケージを開けてしまう場合があるので、小売業者にとって問題となり得る。最も忌まわしい場合は、消費者はパッケージを開け、品物に満足しないと、その開けたパッケージをそのまま棚に戻してしまう。さらに一部の消費者は、パッケージを開けて品物を確かめた後、パッケージが未開封のものを選んで購入する。いずれの場合でも、パッケージが包帯、ティッシュ、おむつ、生理用品、食品、化粧品、薬、洗浄用品、又は洗剤といった品物用である場合、小売業者のもとにはもはや販売に適さない開封済みのパッケージが残る。
【0004】
消費者が適切な製品を選択するのを助ける1つの一般的な方法は、消費者が、パッケージを開封することなく製品がパッケージ内に納まったままの状態で製品を見ることができるようにパッケージを設計することである。パッケージは、それを通して製品を見ることができるようにクリア又は半透明材料で形成できる。クリア又は半透明材料で形成されたパッケージの欠点は、パッケージに含まれる製品がパッケージ外側にあるしるしの邪魔になることがあるので製品パッケージの魅力が所望のものよりも劣る場合があることである。
【0005】
この不備を克服するために、一部の消費者製品は、消費者が製品を見ることができる窓を有する容器内に包装され、パッケージの残りの部分を売り手と消費者を結び付ける、しるしのような他の手段のために割り当てる。例えば、スパゲッティ用の厚紙容器は、クリアフィルムで覆われた切り取り窓を有することが多く、それによって消費者がスパゲッティを見ることができ、その品質及び適合性を評価できる。特定の種類のクッキーの売り手は、クリアパッケージにクッキーを包装し、しるしがパッケージ全体を覆わないようにして、消費者がパッケージを開封することなくパッケージ内のクッキーを見ることができるようにしている。
【0006】
多くの製品、例えばおむつ、生理用ナプキン、及び洗濯洗剤はフィルムバッグに包装される。パッケージの外側にある最高品質のアートワーク及びしるしを支持するために、金属含浸及び含金属フィルムを使用することが多い。こうした種類のフィルムは、本質的に不透明であることができ、鮮やかな白又は任意の他の所望の色であることができる。故に、パッケージ内に含まれる製品の色は、容器の外側で伝達されるメッセージを邪魔しない。無地は、標識、色、画像、図形などのような任意のしるしを印刷できるキャンバスとして作用する。パッケージに不透明フィルムを使用する1つの欠点は、消費者がその中に含まれる製品を見ることができず、中身を確かめようとする消費者に関して前述した問題が生じ得ることである。
【0007】
印刷されたクリア又は低不透明度のフィルムは不透明フィルムの代わりとなり、消費者がパッケージ内に含まれる製品を見ることができる。パッケージに印刷されていない領域を残して、消費者が製品を見ることができる窓を形成する。典型的な塗布において、不透明度の高い白色インクの層をクリア又は半透明バッグの一部上に印刷し、不透明にする。次いで、その白色部分上に、標識、アートワークなどのようなしるしをさらに印刷できる。白色印刷されたフィルムは、任意の所望の色を印刷できるキャンバスを形成する。例えば、生理用ナプキンのための個々の包装は、特定レベルの吸収性に対応して色分けでき、消費者はパッケージの窓からパッケージを開封することなく個々の生理用ナプキンの包装の色を見ることができる。印刷されたクリア又は低不透明度のフィルムはまた、領域によって異なる不透明度を有するように設計でき、それによってパッケージの設計者はパッケージの変更可能な不透明度を設計要素として使用できる。
【0008】
不透明度の高い白色をクリア又は半透明フィルム上に印刷することによって達成できる不透明度のレベルは、高くて60〜80%程度であることができる。この不透明度のレベルは、パッケージ外側での印刷における色シフトを防ぐには不十分な場合がある。外側のしるしの色シフトは、外側のしるしの色とは異なる色を有する品物に関して特に問題となり得る。色シフトはまた、品物がパッケージの外側の色とは異なる色を有する材料で個々に包装される場合に問題となり得る。さらに、色シフトは、パッケージに空があるときに生じることがあり、パッケージの満たされた部分は1つの色を有し、パッケージの空の部分は別の色になる。標識、アートワーク、図形などのような外側のしるしの色シフトは、消費者とのコミュニケーションのために色を使う売り手にとって問題となり得る。売り手は、一貫したブランド価値を確立及び維持するために、印刷媒体、ビデオ、製品パッケージ、及びプロダクトプレイスメントを通じた消費者とのコミュニケーション全てにおいて、ブランドの一貫した色づけを所望する場合がある。種々のメディアによって色が統一されていないと、ブランド力が弱まる場合がある。洗剤、潤滑油、米、ジュースなどのような製品のためのクリア又は半透明の硬い印刷基材は、こうした同じ制限事項に制約されている。
【0009】
一部の製品に関して、標識、アートワーク、しるしなどは、パッケージの外側及び内側の両方にある。パッケージの内側にあるしるしがパッケージの外側にあるしるしを邪魔するのを防ぐために、及び逆もまた同様に、こうした邪魔をなくすために極めて不透明なコアを有する積層フィルム構造体を使用して邪魔するのをやめさせる必要がある場合がある。積層フィルムは、層同士が結合しなければならず、製品パッケージを形成するためにはさらなるフィルム層が必要となるため、製造が困難であり高価となり得る。
【0010】
フィルム容器に包装された一部の消費者製品はまた、パッケージの内側に印刷されたインクと反応し得る。例えば、一部の洗剤は、フィルムパッケージの内側に印刷するために使用されるインクと反応し得る。積層パッケージを使用することで、パッケージの製品側に印刷されたフィルムをクリア又は半透明材料で覆い、しるしを不明瞭にすることなくパッケージの内側に視覚可能なしるしを保護することによって、こうした問題を克服できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記の見地から、クリア又は低不透明度フィルムで製造できる不透明印刷基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【0012】
さらに、フィルム上で領域によって異なる不透明度を有する基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【0013】
さらに、消費者が不透明印刷基材を用いて形成されたパッケージの中身を見ることができるように窓を残すことができる不透明度の高い印刷基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【0014】
さらに、積層基材を用いることなく、不透明印刷基材の両面に印刷を施すことができるクリア又は低不透明性基材で製造された不透明度の高い印刷基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【0015】
さらに、印刷層間に配置でき、結果として積層基材を用いることなく、両面に異なるアートワーク、しるしなどを表示する、クリア又は低不透明度基材から製造された不透明度の高い印刷基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【0016】
最後に、印刷されたアートワーク、しるしなどの色シフトを最小限にして、こうしたアートワーク又はしるしの信頼性を保持する、クリア又は低不透明度基材から製造された不透明度の高い印刷基材に関して、取り組まれていないままの必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、基材と、第1の面及び第2の面を有する第1のユニットと、を含む不透明印刷基材を提供する。第1のユニットは、この基材上に配置された第1の塗布を少なくとも含み、この第1の塗布はメタリック・インクを含む。第2のユニットは第1のユニット上に配置され、この第2のユニットはメタリック・インク又はインクからなる群から選択される。印刷基材は、少なくとも1つの領域において少なくとも70%の不透明度を有し、及び第1のユニットは、第2のユニットがdE=3以下の色シフトを有するように選択される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、不透明印刷基材に関する。本発明の利点は、印刷基材を使用できる実質上全てのアプリケーションにおいて享受できる。印刷基材は、製品パッケージ、容器、壁紙、固定テープ、装飾テープ、食品ラップ、紙製品、拭き取り用品などに使用できる。本発明は、製品包装の好ましい実施形態として図に関して本明細書で開示される。
【0019】
本明細書で使用するとき、「基材」という用語はそこに印刷できるいずれかの材料を指す。本明細書における基材は、典型的には透明又は少なくとも半透明である。基材としては、プラスチック、プラスチックフィルム、布地、紙、ポリマーフィルム、不織布ウェブ又は不織布、織布ウェブ又は織布のような材料が挙げられるが、これらに限定されない。織布及び不織布ウェブは、単成分繊維、2成分繊維、多成分繊維、毛管チャネル繊維などから形成できる。基材はまた、低密度ポリエチレンと、線状低密度ポリエチレン、メタロセン、エチレンビニルアセテート、サーリン、ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、及びナイロンとのブレンドにおけるインフレーションフィルム又はキャストフィルム材料を含む。基材は、2以上の基材が共に積層されていてもよい。基材は着色できる。基材はクリアであることができる。本明細書で使用するとき、「着色基材」という用語は、色付けられた基材を指す。
【0020】
本明細書で使用するとき、「第1のユニット」という用語は、基材上に配置された1以上の塗布のことを指す。塗布は、第1のユニットの第1の及び後続塗布として番号付けられる。第1のユニットの第1の塗布は、シルバー顔料のようなメタリック・インクを含む。第1のユニットは、基材全て又は基材の一部分にのみに配置でき、基材の片面又は両面に存在できる。
【0021】
第1のユニットを参照する場合、「第1の塗布」という用語は、基材上に配置された第1の材料を指す。第1の塗布は、当該技術分野において既知のいずれかの手段によって基材上に配置されたシルバーのようなメタリック・インクを含み、そうした手段としては、手、印刷、ブラッシング、及び噴霧が挙げられるが、これらに限定されない。第1の塗布は、基材の一方の面の表面全体に塗布できる。
【0022】
第1のユニットを参照する場合、本明細書に使用される「第2の塗布」という用語は第1のユニットの第1の塗布上に配置される材料を意味する。第1のユニットの代表的な実施形態において、第1の塗布は白色顔料と共にシルバー顔料を含むメタリック・インクであり、第2の塗布は白色インク、典型的には高性能白色である。この順序の塗布によって、不透明度が少なくとも70%であり、第1のユニット上に配置されるさらなる塗布に関して色シフトが3未満である透明基材を提供する。
【0023】
本明細書において「第2のユニット」とは、第1のユニット上に配置された1以上の塗布を指し、それは第2のユニットの第1及び後続塗布として番号付けられる。第2のユニットは、第1のユニットの一方の面及び両面に存在でき、第1のユニット全て又は第1のユニットの特定領域のみ覆うことができる。第2のユニットが塗布された後、基材は少なくとも1つの領域において、少なくとも70%、典型的には少なくとも80%、及び一部の実施形態では少なくとも90%の不透明度を有する。
【0024】
第2のユニットを参照する場合、「第1の塗布」という用語は、第1のユニット上に配置された第1の材料を指す。第1のユニットは、メタリック又は非メタリック・インクを含むことができる。第2のユニットは、第2のユニットの第1の塗布の上部に配置されるさらなる塗布を含むことができる。第2のユニットは、典型的には、不透明印刷基材に色、アートワーク又はしるしを提供する機能を有する。
【0025】
本明細書で使用するとき、「インク」という用語は、印字及び印刷のために色付けされた、通常は液体の材料を指す。一般に、インクは4つの主成分を有する:(1)着色剤の色を規定する顔料又は顔料混合物で構成される着色剤、(2)可溶性又は溶媒中にあることができる結合剤であり、この結合剤が基材に着色剤を保持する樹脂、(3)樹脂を溶解するための溶媒又は水、及び(4)インクの特性を調整するための添加剤。顔料は有機及び無機物質であることができる。本明細書のインクは、メタリック・インク及び非メタリック・インクとして区別できる。本明細書で使用するとき、「メタリック・インク」という用語は、金属フレーク又は粉末が顔料添加剤としてインクに添加されるインクのことを指す。メタリック・インクは、印刷時、反射して又は輝いて見え得る。故に、本明細書における「非メタリック・インク」は、こういった金属フレーク又は粉末構成成分を有していないインクを指す。
【0026】
本明細書で使用するとき、「インク容量」という用語は、補助印刷機器によって基材の正方形領域上に堆積するインクの量を指す。例えば、規定のカップ容量を有するフレキソ印刷用アニロックスロールは、基材上に一定量の特定インクを移すために使用される。本明細書で使用するとき、「低」インク容量は1〜6g/m2の範囲であり、「中」インク容量は6.1〜12g/m2の範囲であり、「高」インク容量は12.1〜40g/m2の範囲である。
【0027】
本明細書で使用するとき、「不透明」という用語は、50%以上の不透明度を有する基材又は印刷基材を指す。
【0028】
本明細書で使用するとき、「不透明度」という用語は、観測が行われる点に対して基材の後ろに配置された対象物を隠す又は視界を遮る基材又は印刷基材の能力を測る基材又は印刷基材の特性を指す。不透明度は、0.5%の反射率を有する黒色体によって支持された基材の拡散反射率と、89%の絶対反射率を有する白色体で支持された同じ基材の拡散反射率とのパーセントでの比として報告できる。不透明度は、ASTM D 589−97、紙の不透明度の標準試験方法(15°/拡散光源A、89%反射率支持及び紙支持)に記載されるように測定できる。不透明度の高い基材の場合、基材を通過する光があったとしても多くない。不透明度の低い基材の場合、基材を通過する光がほぼ全てではないが、かなり多い。不透明度は0〜100%の範囲であることができる。本明細書で使用するとき、「不透明度の低い」という用語は、50%未満の不透明度を有する基材又は印刷基材を指す。本明細書で使用するとき、「不透明度の高い」という用語は、50%以上の不透明度を有する基材又は印刷基材を指す。
【0029】
本明細書で使用するとき、「色シフト」という用語は、基材上のいずれかの色の、その色の標準に対する偏差を測る印刷又は着色基材の特性を指す。色の標準は、例えばPMSパントン色スキームに規定される。英国標準6923によれば、色はL、a及びb値、並びに「dE CMC」単位によるその偏差によって定量される。色の測定は、ASTM E−1349に記載されるように、例えば分光光度計によって実行できる。
【0030】
本明細書で使用するとき、「低ゲージ」という用語は250ミクロン未満の厚さを有する基材を指す。
【0031】
本明細書で使用するとき、「クリア基材」という用語は、基材を通して対象物を見ることができ、基材の一方の面にある対象物を基材の他方の面から見る場合に、観察者と対象物との間にあたかも基材がないかのように、色及び形状に関して実質的に同じに見える基材又は基材の窓を指す。
【0032】
本明細書で使用するとき、「実質的にクリア」という用語は、基材を通して対象物を見ることができ、基材の一方の面にある対象物を基材の他方の面から見る場合に、色及び形状がわずかに歪むことはあっても、観察者と対象物との間にあたかも基材がないかのように、色及び形状に関してほぼ同じに見える基材又は基材の窓を指す。
【0033】
本明細書で使用するとき、「しるし」という用語は、メッセージを伝えるために使用できるマーク又は表示を指す。伝えられるメッセージは、供給元、パッケージ内の製品の特徴、パッケージ内の製品の量、パッケージ内の製品の質を示すもの、又はいずれかの他のメッセージであってもよい。しるしは、特定の建物用断熱材の供給元を示すための明るいピンク色のような単色であることができる。しるしは、特定の小売店を示すための射手の訓練用に使用される標的に似た図のような記号であることができる。しるしは、言語コミュニケーションに代表されるいずれかの言語又は言語の組み合わせによる文字列であることができる。しるしは、スコットランドキルトによく見られるような、及び粘着テープの供給元を示すために使用される可能性のある色、線又はこれらの組み合わせのパターンであることができる。しるしは、特定ブランドのコンピュータの供給元を示すりんごのような実体のある対象物の図であることができる。しるしは、実体のある対象物又は想像上の組成物を示すアートワーク、或いはいずれかの種類のマークであることができる。単色の単一ドットがしるしであることもできる。しるしは、パッケージを形成するために使用される材料の種類、質感、匂い又は音がする場合は音であることができる。しるしは、前述されたしるしのいずれか及び全ての組み合わせであることができる。
【0034】
本明細書で使用するとき、「使い捨て吸収性物品」という用語は、生理用品、生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、おむつ、失禁用具、拭き取り用品、化粧紙、紙タオル、トイレットペーパーなどを指す。
【0035】
本明細書で使用するとき、「洗浄製品」という用語は、洗剤、液体又は粉末形態の洗濯洗剤、液体又は粉末形態の食器洗い機用洗剤、或いは洗浄に使用される任意の他の液体、懸濁液、エマルション、粉末、又は顆粒を指す。
【0036】
本明細書で使用するとき、「第1の面」及び「第2の面」という用語は、基材の主要な平面状表面を指す。例えば、ノート紙の典型的なシートは、書き込みに利用可能な第1の面と第2の面とを有すると考えることができる。第1の面及び第2の面の表面は、平坦又は湾曲した、或いは平坦及び湾曲した表面の組み合わせであることができる。
【0037】
本発明は、不透明度及び色シフトに寄与する機構を研究することによって最も理解できる。重要な要因は、(i)インク及びメタリック・インクの組成、(ii)基材上に堆積するインク容量、(iii)インク容量の組み合わせ、特に不透明障壁を作り出す印刷層におけるインク容量の組み合わせ、及び(iv)印刷プレートを固定するテープ、ウェブ速度及び乾燥条件といった印刷プロセスに使用される印刷機設定及び補助機器である。(i)インク組成は作り出される不透明度の量に影響し、金属の量は色シフトに影響する。不透明度は白色インクにシルバー顔料を添加することによって増大できることが当該技術分野において既知である。しかし、シルバー顔料の量が多いとシルバー顔料に印刷された色のシフトが大きくなることも既知である。故に、インク組成の注意深い選択は、本発明の主要な要素である。(ii)インク容量はインク層の厚さに影響を与え、それによってまた不透明度も影響を受ける。一方、高いインク容量は加工処理問題、例えば不鮮明化、破砕、及び/又は不完全な乾燥によるインクの層間剥離を生じる可能性がある。(iii)塗布の順序にわたるインク容量の組み合わせも最終的な不透明度及び色シフトに影響を与え、例えば低−低インク容量の組み合わせは中−高インク容量の組み合わせよりも低い不透明度を与える。(iv)印刷プロセスパラメータの変数が印刷の質に影響を与えることは当該技術分野において既知である。
【0038】
本発明者らは、第1のユニットに特定組成の第1の塗布を用いることによって、クリア基材上の印刷領域の不透明度を最大化できると同時に、第2の印刷層の色シフトを最小限にできることを見出した。白色顔料とシルバー顔料との特定の組み合わせは、淡黄色又は淡いピンク色のような繊細な色であっても非常に小さい色変化をもたらすことを見出した。そのために、好適な白色インクの好ましい例は、英国スラウSL3 6PJA、フレームウッド・ロード(Framewood Road)、ウエクスハム・スプリングス(Wexham Springs)のサン・ケミカル・ヨーロッパ(Sun Chemical Europe)から入手可能な高着色ホワイト(High-Pigmented White)044−93203である。そのために好適なシルバーインクの好ましい例は、同様にサン・ケミカル・ヨーロッパから入手可能なシルバー(Silver)049−10557である。
【0039】
不透明度を最大限にし、色シフトを最小限にするために、上記要因の次の組み合わせを開示する。典型的な実施形態において、第1のユニットの第1の塗布のインク組成は、50%HPホワイト及び50%シルバー、より典型的には70%HPホワイト及び30%シルバーインク、さらにより典型的には90%HPホワイト及び10%シルバーである。最も典型的には、インク組成は93〜95%HPホワイト及び5〜7%シルバーである。
【0040】
特定の実施形態において、第1のユニットの第1の塗布におけるアニロックスカップ容量は、1平方メートルあたり1〜40グラム、典型的には1平方メートルあたり5〜25グラム、より典型的には1平方メートルあたり7〜20グラムの範囲である。最も典型的には、アニロックスカップ容量は1平方メートルあたり12〜17グラムの範囲である。
【0041】
特定の実施形態において、第1のユニットの第2の塗布のインク組成は、50%HPホワイト及び50%シルバー、典型的には70%HPホワイト及び30%シルバーインク、より典型的には90%HPホワイト及び10%シルバーである。最も典型的には、インク組成は100%HPホワイト及び0%シルバーである。
【0042】
特定の実施形態において、第1のユニットの第2の塗布におけるアニロックスカップ容量は、1平方メートルあたり1〜40グラム、典型的には1平方メートルあたり5〜25グラム、より典型的には1平方メートルあたり7〜20グラムの範囲である。最も典型的には、アニロックスカップ容量は1平方メートルあたり12〜17グラムの範囲である。
【0043】
第2のユニットの次の塗布におけるインク組成は、それぞれのしるしの色で100%である。特定の実施形態において、次の塗布それぞれにおけるアニロックスカップ容量は、1平方メートルあたり1〜40グラム、典型的には1平方メートルあたり2〜20グラム、より典型的には1平方メートルあたり4〜10グラムの範囲である。最も典型的には、次の塗布それぞれにおいてアニロックスカップ容量は、1平方メートルあたり6〜8グラムである。
【0044】
特定の実施形態において、フレキソプレートをシリンダー上に固定するためにミディアムからハードテープを、毎分50〜500メートルのウェブ速度にて、典型的には毎分150〜250メートルのウェブ速度にて使用する。より典型的には、ハードテープを毎分180〜200メートルのウェブ速度で使用する。
【0045】
塗布の順序は、不透明障壁を作り出すユニットがしるしの色を作り出す他のユニット間に配置されるように変更してもよい。故に、2つの対向する面から基材を見た場合に視覚可能になる2つの異なるしるしは、単一の印刷パス内にて不透明障壁層のそれぞれの面にて実現できる。
【0046】
基材はいずれかの厚さであることができる。典型的には、基材の厚さは6000ミクロン未満である。特定の実施形態において、基材の厚さは1000ミクロン未満である。他の実施形態において、基材の厚さは500ミクロン未満である。特定の塗布は、250ミクロン未満、特定の場合にはさらに100ミクロン未満であることが必要である。
【0047】
ポリマーフィルム基材に関して、典型的には基材の厚さは250ミクロン未満である。一部の実施形態において、ポリマーフィルム基材の厚さは150ミクロン未満である。他の実施形態において、ポリマーフィルム基材の厚さは100ミクロン未満である。
【0048】
本明細書の特定の基材は、フィンランド、FI−33731、タンペレ(Tampere)、ヴェストンカツ(Vestonkatu)24のスオミネン・フレキシブル・パッケージング社(Suominen Flexible Packaging Ltd.)から入手可能なスオミネン(Suominen)F−700080フィルムである。
【0049】
製品パッケージの視覚要素の設計者の中には、特定の設計において、しるしは高い不透明度を有する材料上に配置するのが最良であると考える者もいる。本明細書の不透明印刷基材は、少なくとも1つの領域において70%以上、典型的には80%以上、及び特定の実施形態においては90%以上の不透明度を有する。
【0050】
不透明印刷基材は、不透明印刷基材の全体面に関して均一な不透明度を有することができる。或いは不透明印刷基材の不透明度が不透明印刷基材の平面内において領域によって異なることができる。例えば、基材の1つの領域において不透明印刷基材は、隣接する領域の不透明印刷基材の不透明度と異なる不透明度を有してもよい。
【0051】
不透明印刷基材の不透明度は、窓である領域の不透明度が低くなるように、一部の領域において十分低くすることができる。窓は、より高い不透明度を有する領域に隣接した低い不透明度を有する不透明印刷基材の領域であることができる。窓はクリア又は実質的にクリアであることができる。窓は、非メタリック・インク又はインクが塗布される基材領域であることができ、その窓は不透明印刷基材と本質的に同一平面である。窓は、インクだけが塗布される基材領域であることができる。窓は、メタリック・インクだけが塗布される基材領域であることができる。窓の不透明度は50%未満であることができる。典型的には、窓の不透明度は40%未満であることができる。特定の実施形態において、窓の不透明度は30%未満であることができる。他の実施形態において、窓の不透明度は20%未満であることができる。さらに他の実施形態において、窓の不透明度は10%未満であることができる。
【0052】
窓のこうした説明の内容の範囲内において、窓は、不透明印刷基材の一方の面にある対象物が不透明印刷基材内の窓を通して見ることができ、あたかも観測者と対象物との間に物質が何も存在しないように対象物が同じように見える場合に「クリア」である。窓は、不透明印刷基材の一方の面にある対象物が窓を通して見ることができ、対象物の色がシフトし、対象物の図形が歪み、又は対象物の色がシフトし、並びに対象物の図形が歪む場合に「実質的にクリア」であり得る。色は、対象物が窓を通して見た場合に1つの色を有するように見え、観測者と対象物との間に窓がなく、対象物を直接見た場合に異なる色を有するように見える場合に色がシフトしたと考えられる。窓は、窓を通して見た場合に対象物の色を望ましくシフトするように選択される着色基材であることができる。窓は、インク又はメタリック・インクが配置されたクリア基材であることができ、それによって所望の色シフトを生じる窓を作り出す。
【0053】
窓により、消費者は特定のパッケージの中身を見て、消費者が適切なパッケージを選択するのを助けることができ、又はパッケージの中身の質を確かめることができるようになる。パッケージの中身が生理用ナプキンである場合、窓により消費者が生理用ナプキンの厚さ、及び吸収能力の指標となり得る生理用ナプキンのオーバーラップの色を見ることができる。
【0054】
窓は、三角形、正方形又は矩形に限定されないが、これらを含む多面の多角形のような典型的な幾何学形状を有することができる。窓は円形又は楕円形状であることができる。窓は、直線的な縁部、湾曲した縁部、又は直線的及び湾曲した縁部を有する不規則形状を有することができる。窓は、不透明印刷基材の境界及びしるし、又は不規則印刷基材及びしるしの組み合わせによって規定される不規則形状を有することができる。窓は、不透明印刷基材の全表面積の10%未満を構成できる。窓は、不透明印刷基材の全表面積の25%未満を構成できる。窓は、不透明印刷基材の全表面積の50%超を構成できる。窓は、不透明印刷基材の全表面積の75%超を構成できる。窓は、不透明印刷基材の全表面積の90%超を構成できる。
【0055】
接着剤は、粘着テープを形成するために不透明印刷基材に塗布でき、粘着テープは1以上の窓を有することができる。接着剤は、表面カバー、例えば壁紙、密着印画紙、シェルフカバー、標識テープを形成するために不透明印刷基材に塗布でき、表面カバーは1以上の窓を有することができる。
【0056】
本明細書の実施形態において、メタリック・インクの第1の塗布を含む第1のユニットは基材上に配置される。第2のユニットの第1の塗布はインクである。インクは、第1のユニットの第1の塗布が配置されている面とは反対側の基材面にて第1のユニット上に配置できる。インクは、第1のユニットの両面に配置でき、それによって印刷は基材の両面から視覚可能となる。
【0057】
さらなる実施形態において、メタリック・インクの第1の塗布を含む第1のユニットは基材上に配置される。インクの第1の塗布を含む第2のユニットは、メタリック・インクが塗布される基材の面にて第1のユニット上に配置できる。インクは第1のユニットの両面に配置できる。追加の基材は、メタリック・インクを有していない基材の面上にて基材に積層できる。追加基材は、追加基材がパッケージの内面上にあるか、又はパッケージの外面上にあるように配向でき、さらにパッケージの外側及び内側の両方から印刷を見ることができるようにする。特定の実施形態において、追加の基材は基材間にあるインクを見ることができるクリア基材又は着色基材であることができる。特定の実施形態において、追加の基材は、追加の基材がパッケージの内面にあって、パッケージに含まれるいずれかの製品との不都合な相互作用からインクを保護するように配向できる。この様式にて配向された不透明印刷基材を有するパッケージは、パッケージの外側から視覚可能なインクを有することができ、インクはパッケージの内側から視覚可能であることができ、インクはパッケージ内に含まれる内容物への暴露から保護される。追加の基材は、基材と同じ又は異なる材料であることができる。追加の基材は、基材と同じ又は異なる厚さであることができる。追加の基材は、基材の不透明度と異なる不透明度を有することができる。接着剤は、粘着テープを形成するために不透明印刷基材に塗布でき、粘着テープは1以上の窓を有することができる。不透明印刷基材で製造された粘着テープは、粘着テープの両側から視覚可能なしるしを有することができる。
【0058】
さらなる実施形態において、デザイン又はしるしを示す第2のユニットは第1のユニットの両面に存在し、すなわち第2のユニットの少なくとも1つの塗布は基材と第1のユニットとの間に存在する。第1のユニットは、障壁層を示す2つの塗布を有する。第1及び第2ユニットの両方は基材の同じ面に存在する。それぞれユニット及び塗布のこうした構成によって、基材上に2つの独立したデザイン又はしるしを印刷可能であり、それは第1のユニットの障壁機能によって分離され、故に視覚的に邪魔しない。
【0059】
メタリック・インク、インク、及び追加のインクは当該技術分野において既知のいずれかの方法を用いて配置でき、その方法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、及びオフセット印刷、凸版印刷、石版印刷、プレートレス、ポストプレス、及びスクリーン印刷が挙げられるが、これらに限定されない。グラビア印刷は、金属画像キャリアから基材への液体インクの直接移動である。画像は、画像キャリアベースの表面より低い。フレキソ印刷は、フォトポリマー画像キャリアから基材への液体インクの直接移動である。画像は、画像キャリアベースの表面より高い。オフセット印刷は、ペーストインクの、基材及び薄い金属画像キャリアの中間にあるゴム「ブランケット」から基材への間接的な移動である。プレートレス印刷の例としては、電子印刷、インクジェット印刷、マグネトグラフィ、イオン蒸着印刷、直接電荷蒸着印刷、及びミード・サイカラー・フォトカプセル・プロセス(Mead Cycolour Photocapsule process)が挙げられる。
【0060】
メタリック・インク、インク、及び追加インクは、第1のユニットが基材上に印刷され、基材に適切に固定される印刷ラインにて配置できる。次いで、第2のユニットは基材上に印刷され、基材に適切に固定される。両方のユニットと、それらそれぞれの塗布は、1回の同じ印刷ランにて基材に塗布できる。
【0061】
パッケージは、当該技術分野において既知のいずれかの方法によって不透明印刷基材の遊離縁部を連結してパッケージを作製でき、その方法としては縫製、溶融結合、化学結合、又は接着剤が挙げられる。パッケージは、手で又は当該技術分野において既知の自動機械処理を用いて製造できる。
【0062】
不透明印刷基材を使用して少なくとも1つの衛生物品のためのパッケージを形成できる。非限定的であり、代表的な衛生物品は、生理用ナプキン、パンティライナー、タンポン、おむつ、ウェットワイプ、失禁パッド又は発汗パッドである。不透明印刷基材から形成されたパッケージは、1以上の窓を有するように提供されてもよい。パッケージは、色及び/又はしるしを含む外側アートワークを有するように提供できる。パッケージは、上面又は側面ガセット袋、フローラップされた袋などのようなあらゆる種類の好適な形状を有することができる。
【0063】
本明細書の不透明印刷基材はまた、カートン、箱などのオーバーラップとして使用できる。本明細書のパッケージのさらなるアプリケーションは、多数のより小さなパッケージのためのバンドリングパッケージとしてのものである。本明細書の不透明印刷基材の他のアプリケーションは、装飾、小旗などである。
【0064】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした寸法はそれぞれ、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0065】
「発明を実施するための最良の形態」の項で引用したすべての文献はその関連部分を本明細書に援用するものである。文献の引用は全て、当該文献が本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照することにより組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲においては、本明細書においてその用語に付与した意味又は定義を適用するものとする。
【0066】
本発明の特定の実施形態を説明及び記述してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々なその他の変更及び修正を行えることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【実施例】
【0067】
実施例は不透明印刷基材である。基材は、フィンランド、FI−33731、タンペレ、ヴェストンカツ24のスオミネン・フレキシブル・パッケージング社から入手可能なスオミネンF700080フィルムである。白色インクは、英国スラウSL3 6PJ、フレームウッド・ロード、ウエクスハム・スプリングスのサン・ケミカル・ヨーロッパから入手可能な高着色ホワイト044−93203(以降HPホワイト)である。メタリック・インクは、同様にサン・ケミカル・ヨーロッパから入手可能なシルバー049−10557(以降シルバー)である。第1のユニットの第1の塗布において、93〜95%のHPホワイト及び5〜7%シルバーからなるインクを基材上に付着させる。フレキソプレートは、ハードテープを用いて印刷シリンダーに取り付けられる。アニロックスカップ容量は、1平方メートルあたり12.5グラム及びウェブ速度は200m/分に設定する。第1のユニットの第2の塗布において、100%のHPホワイトからなるインクを基材上に付着させる。同様にハードテープを用い、再びカップ容量を、1平方メートルあたり12.5グラムにする。第2のユニットは、次の塗布にて塗布される。第2のユニットの塗布は、1平方メートルあたり7.5グラムのカップ容量にて第1のユニット上に塗布され、しるしの色を提供する。第1のユニットの塗布1及び2(HPホワイト/シルバー+HPホワイト)の後の不透明印刷基材の不透明度は、72%以上である。ホワイトカラーに対するホワイト及びホワイト/シルバーカラーの色シフトは、dE=0.6以下である。第2のユニットの例として、5つの代表的な色が選択されており、それは第1のユニット上に個々に印刷される。パープル(パントンPMS2613C)色上の不透明印刷基材の不透明度は、93.8%以上である。その色の色シフトはdE=0.8以下である。オーベルジーヌ(パントンPMS235)色上の不透明印刷基材の不透明度は、91.1%以上である。その色の色シフトはdE=1.9以下である。ピンク(パントンPMS219)色上の不透明印刷基材の不透明度は、80%以上である。その色の色シフトはdE=2.6以下である。ブルー(パントンPMS306)色上の不透明印刷基材の不透明度は、79.8%以上である。その色の色シフトはdE=2.4以下である。イエロー(パントンPMS1235)色上の不透明印刷基材の不透明度は、73.8%以上である。その色の色シフトはdE=1.9以下である。色シフトdE及び不透明度に関して、開示される各データ点は10回の測定の平均値である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と;
前記基材上に配置された第1のユニットと、前記第1のユニットが第1面及び第2面を有し、前記第1のユニットが前記基材上に配置された少なくとも第1の塗布を含み、前記第1の塗布がメタリック・インクを含み;
前記第1のユニット上に配置された第2のユニットと、前記第2のユニットがインクを含む少なくとも第1の塗布を含み;
を含む不透明印刷基材であって、
前記不透明印刷基材が少なくとも1つの領域において少なくとも70%の不透明度を有し、前記第1のユニットは、前記第2のユニットがdE=3以下の色シフトを有するように選択されることを特徴とする、不透明印刷基材。
【請求項2】
前記不透明印刷基材が、少なくとも1つの領域において、少なくとも80%及び好ましくは少なくとも90%の不透明度を有する、請求項1に記載の不透明印刷基材。
【請求項3】
前記基材が低ゲージ基材である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項4】
前記基材がクリア基材である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項5】
前記基材が不透明度の低い基材である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項6】
前記基材が着色基材である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項7】
前記第1のユニットの前記第1の塗布がシルバー・メタリック・インクを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項8】
前記第1のユニットが、白色インクを含む第2の塗布を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項9】
前記第2のユニットの前記第1の塗布が非メタリック・インクを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項10】
前記第2のユニットが前記第1のユニットの両面に配置される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項11】
前記第2のユニットが、前記第1のユニットの2つの面のそれぞれにおいて独立して邪魔しない色及び/又はしるしを与えるように配列される、請求項10に記載の不透明印刷基材。
【請求項12】
前記不透明印刷基材の不透明度が領域によって異なる、請求項1〜11のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項13】
前記不透明印刷基材が窓を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項14】
追加の基材が前記不透明印刷基材に積層される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の不透明印刷基材。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の不透明印刷基材で作製された使い捨て吸収性物品のためのパッケージ。

【公表番号】特表2009−536096(P2009−536096A)
【公表日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−508655(P2009−508655)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【国際出願番号】PCT/IB2007/051853
【国際公開番号】WO2007/135625
【国際公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】