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不顕性PCVDの予防及び治療
説明

不顕性PCVDの予防及び治療

本発明は、動物(好ましくはブタ)の不顕性PCV2感染の予防及び治療を目的とする、ブタシルコウイルス2型(PCV2)抗原を含む免疫原性組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
配列リスト:本出願は、書類様式及びコンピュータ読み出し可能様式の配列表を含み、その教示及び内容は参照により本明細書に含まれる。本配列表は、WO06/072065に含まれているものと同一である。
本発明は、動物(好ましくはブタ)の不顕性(慢性)PCV2感染の予防及び治療を目的とする、ブタシルコウイルス2型(PCV2)抗原を含む免疫原性組成物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ブタシルコウイルス2型(PCV2)は、小さな(直径17−22nm)正二十面体のエンベロープをもたないDNAウイルスであり、一本鎖の環状ゲノムを含む。PCV2は、ブタシルコウイルス1型(PCV1)と約80%の配列同一性を共有する。しかしながら、PCV1(一般的に非病毒性である)とは対照的に、近年PCV2によるブタの感染は、ブタシルコウイルス症(PCVD)(ブタシルコウイルス関連疾患(PCVAD)としても知られている)と包括的に呼称される多数の症候群と密接に結びついている(Allan et al. 2006, IPVS Congress)。離乳後多器官系消耗症候群(PMWS)は、一般的にはPCVDの主要症状であると考えられている(Harding et al. 1997, Swine Health Prod, 5:201-203;Kennedy et al. 2000, J Comp Pathol, 122:9-24)。文献に報告された潜在的に関係を有する他の症状には、ブタ呼吸器疾患症候群(PRDC)、ブタ皮膚症腎症症候群(PDNS)、繁殖障害、肉芽腫性腸炎及び潜在的先天性振せん(CT-AII)並びに周産期心筋炎が含まれる(Chae, Veterinary J. 2005, 169:326-336)。
PCVDは5−22週齢のブタを冒す。PCDVは、臨床的には消耗、皮膚の蒼白、発育不良、呼吸窮迫、下痢、黄疸(icterus及びjaundice)を特徴とする。いくらかの罹患ブタでは全症状の合併が明白であるが、一方、他の罹患ブタはこれら症状の1つ又は2つを有するのみである(Muirhead, 2002, Vet Rec, 150:456)。PCV2感染ブタの死亡率は50%に達しうる。剖検時には、顕微鏡的及び肉眼的病巣がまた多数の組織及び器官に出現し、類リンパ器官は病巣の好発部位である(Allan and Ellis, 2000, J Vet Diagn Invest, 12:3-14)。PCV2核酸又は抗原の量と類リンパの顕微鏡的病巣の重篤度との間に強い相関性が観察された(Brunborg, 2004)。さらにまた、血中の核酸又は抗原量と臨床症状の重篤度の相関性もまた見出された(Brunborg, 2004;Liu, 2000;Olvera, 2004)。PCVD罹患ブタは、106ゲノム相当物/mLより高いウイルス負荷を有することが示された。
【0003】
PCV2感染による臨床的に明白な症状の提示とは対照的に、PCV2の不顕性感染が、PCV2に感染しているが臨床的には無症状である動物に存在すると考えられる。一般的には、PCV2感染のこれらの形態間には関連性が存在する。なぜならば、不顕性感染は容易にPCVDに移行し、さらに回復期の動物は持続的に(慢性的に)感染状態に留まる可能性があるからである(図1参照)。
最近の観察によって、不顕性PCV2感染は頻繁に生じる事象であることが明らかになった。不顕性感染の存在は、実験室及び野外調査の両方で示された。実験室調査では、個々のブタのPCV2感染が常に臨床徴候又は病巣を伴うわけではないことを示すことができた(Harms et al. 2001, Vet Pathol 38:528-539)。さらにまた、いくつかの野外調査によって、PCV2に感染し血清が陽性となる群れの発生率は、PCVDに罹患した群れの発生率よりも高いことが示された(Olvera et al. 2004, J Virol Methods 117:75-80)。PCVDの激烈な流行を経た群れは、しばしば、明白な臨床徴候を全く示すことなくPCV2に感染したままである。文献にしたがえば、群れにおけるこの不顕性(持続)感染の形態はまた“慢性”感染と称される(D. Burch, 2006, Pig International)。
不顕性感染群における経済的影響は、(もしあるとしても)不明であり、これまでのところ報告されていない。特に、不顕性PCV2感染症例が、動物の発育パフォーマンス、又は一般的に罹患動物の全体的健康に何らかの影響を有するか否かは明らかではなく、何の示唆もこれまで提供されなかった。
DNAワクチンによりPCV2感染を治療するアプローチは米国特許6,703,023号に記載されている。WO03/049703では、PCV-1骨格の1つの遺伝子が病原性PCV2株の免疫原性遺伝子によって置き換えられたPCV1骨格を含む、生キメラワクチンの製造が記載されている。WO99/18214は、死滅PCV2ワクチンの製造のためのいくつかのPCV2株及び方法を提供している。しかしながら、有効性データはこれまで報告されていない。有効なORF-2系サブユニットワクチンがWO06/072065で報告されている。そのようなワクチンのいずれも、3週齢を超えるブタのワクチン接種/治療のために使用することが意図されている。これらのワクチンのいずれも、不顕性PCV2感染動物の予防又は治療用としてこれまで記載されたことはない。さらにまた、そのようなワクチンは、これまで、不顕性感染動物群におけるPCV2感染に対する免疫付与及びそれらの発育パフォーマンスの改善を目的として記載されたことはない。
【発明の概要】
【0004】
臨床的に明瞭なPCV2感染は種々の症状を伴う。PCV2-関連疾患の表現型に応じて、急性PCV2感染の臨床的徴候は以下の所見1つ以上でありえる:a)顕著な死亡率の増加(4−20%上昇)、b)発育不良動物の頻度の顕著な増加(5−50%増加)、及びc)他の臨床的に明白な徴候、例えば呼吸器症状、下痢、皮膚の蒼白、黄疸、発育不良(罹病率4−60%)。さらにまた、106又は107/mL血清又は組織を超える高いウイルス力価は、PCVDの急性徴候を示す動物の大半で認められる特徴的な所見である。この急性PCV2感染のほかに、罹病率が0又は低いことを特徴とする不顕性PCV2感染がますます目に付くようになってきた。いくつかの事例では、急性PCV2感染の状態が不顕性PCV2感染に移行している可能性がある。しかしながら、不顕性感染はまた、先行する急性PCV2感染の徴候を何ら示すことなく発生することがある。
驚くべきことに、不顕性PCV2感染は、外見的に健康なブタのパフォーマンスパラメーター、特にブタの発育パフォーマンスに対して顕著な影響を有することが見出された。たとえ不顕性感染動物が、PCVDの認定を可能にする典型的な臨床症状を進行させなかったとしても、又は低い罹病率を示すのみであったとしても、これらの動物は不顕性PCV2感染によって顕著な影響を受ける。ブタのPCV2による不顕性感染は、体重増加の顕著な低下をもたらす(たとえば実施例3参照)。すでに述べたように、不顕性PCV2感染が、ブタの健康に対して、特に発育パフォーマンスに対して何らかの影響を有するという証拠は、従来技術ではこれまでのところ提示されていない。
【0005】
さらにまた、驚くべきことに、不顕性感染動物をPCV2抗原により処置/ワクチン接種することによって、不顕性PCV2感染によって引き起こされる体重増加の低下を緩和することができることが見出された(実施例3参照)。したがって、不顕性PCV2感染がブタの発育パフォーマンスに影響を与えるということが見出されただけでなく、そのような負の影響がPCV2抗原で動物を処置/ワクチン接種することによって顕著に緩和することができるという証拠が提供される。換言すれば、不顕性感染の現象が従来技術ですでに記載されていたとしても、以下の証拠が初めてここに提示される:
−不顕性PCV2感染(時に野外で観察される)は、ブタの発育パフォーマンスに顕著な影響を有する;
−不顕性に罹患したブタ又は群れのPCV2抗原によるワクチン接種は、この不顕性PCV2感染の負の影響を顕著に緩和することができる。
したがって、ある特徴にしたがえば、本発明は、動物又は動物群で不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。
本明細書で用いられる“不顕性PCV2感染”は、i)個々の動物でウイルス負荷が一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されること、ii)106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低いこと、iii)群又は群れの中でウイルスが少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間持続すること、iv)PCV2陽性動物で典型的な臨床症状が存在しないこと、v)PCV2陽性動物の動物群又は群れの中で罹病率が0又は低いこと、及び/又はvi)PCV2陽性動物群又は群れの中で死亡率が低いことを特徴とする。
【0006】
上記の基準ii)で用いられる“PCV2陽性動物の割合が低い”という語句は、動物群又は群れの中で20%未満、好ましくは15%未満、より好ましくは10%未満、さらに好ましくは8%未満、さらに好ましくは6%未満、さらに好ましくは4%未満、もっとも好ましくは3%未満のPCV2陽性動物が、106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有することを意味する。換言すれば、“106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低い”という語句はまた、80%を越える、好ましくは85%を超える、より好ましくは90%を超える、さらに好ましくは92%を超える、さらに好ましくは94%を超える、さらに好ましくは96%を超える、もっとも好ましくは97%を超える、動物群又は群れの中のPCV2陽性動物が、106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満のウイルス力価を有することを意味する。
本明細書で用いられる“PCV2陽性”という語句は、サンプル(1mL血清又は1mg組織)中に検出可能量のPCV2ゲノム相当物(=ウイルスコピー)を含む動物を意味する(ただし前記に限定されない)。検出可能量のPCV2ゲノム相当物は、PCV2ゲノム相当物がポリメラーゼ連鎖反応(PCR)アッセイによって検出できることを意味する。2つの独立したサンプルが陽性PCRによりそのようなアッセイ結果を生じる場合は、前記サンプルはPCR陽性と考えられる。
PCRアッセイによるPCV2の定量方法は当分野では周知である。実際、PCV2ゲノム相当物の定量は、文献に記載された方法(Brunborg et al. 2004, J Virol Methods 122:171-178)で実施された。PCV2の増幅のために、プライマー、PCV2-84-1265U21及びPCV2-84-1319L21が用いられた。そのような方法は疑いのあるいずれの事例でも参照アッセイとして機能するであろう。
本明細書で用いられる“ウイルスの持続”という語句は、感染動物が、少なくとも104PCV2ウイルスコピー/mL血清のウイルス負荷を、例えば上記に規定された期間、すなわち少なくとも6週間又はそれ以上有することを意味する。
【0007】
本明細書で用いられる、“PCV2陽性動物の典型的な臨床症状が存在しない”という語句は、臨床的に明瞭なPCV2感染に通常付随し、その典型的な臨床的外観だけでPCV2感染の正確で疑義のない認定を可能にする明瞭な臨床症状が全く存在しないことを意味する。そのような臨床症状は、PCVDとして知られているもの、特に皮膚の蒼白、消耗、呼吸窮迫、下痢、黄疸である。
本明細書で用いられる“低い罹病率”という語句は、その臨床的外観によって急性PCV2感染の認定を可能にする臨床徴候が存在しないことの指標である。したがって、前記は、不顕性PCV2感染が存在することの指標である。本明細書で用いられる“低い罹病率”という語句は、全身的健康状態が変化した動物の百分率に該当する。本明細書で用いられる、全身的健康状態の変化は、1つ以上のPCVD関連臨床徴候、例えば発育不良動物(本明細書ではその動物と同じ齢の動物群の平均体重より25%少ない体重の動物と定義される)の発生、皮膚の蒼白、発育不良、呼吸窮迫、下痢又は黄疸の存在と定義される。したがって、本明細書で用いられる“低い罹病率”は、動物群又は群れの動物の25%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは15%未満、さらに好ましくは12%未満、さらに好ましくは10%未満、さらに好ましくは8%未満、さらに好ましくは6%未満、もっとも好ましくは4%未満がPCVDの1つ以上の臨床症状を示すこと、好ましくは、上記に定義した発育不良動物の発生、皮膚の蒼白、発育不良、呼吸窮迫、下痢、黄疸を示すことを意味する。
【0008】
本明細書で用いられる“罹病率ゼロ”という語句は、動物群又は群れのPCV2陽性動物の1%未満がPCVDの1つ以上の臨床症状を示すこと、好ましくは、上記に定義した発育不良動物の発生、皮膚の蒼白、発育不良、呼吸窮迫、下痢、黄疸を示すことを意味する。
本明細書で用いられる“低い死亡率”は、動物群又は群れの中のPCV2陽性動物の死亡率が20%未満、好ましくは15%未満、さらに好ましくは12%未満、さらに好ましくは10%未満、さらに好ましくは8%未満、さらに好ましくは6%未満、もっとも好ましくは4%未満であることを意味する(ただし前記に限定されない)。
本明細書で用いられる、“そのような投与の必要がある”又は“そのような投与処置の必要がある”という語句は、当該投与/処置が、PCV2抗原を投与される動物の健康の予防又は健康に対する任意の他の有益な医学的効果と密接に関連することを意味する。
好ましい実施態様にしたがえば、PCV2感染の不顕性の例は、上記で説明した、下記の基準i)−iii)の少なくとも1つを適用することができるときに与えられる:基準i)“個々の動物のウイルス負荷が一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されること”、基準ii)“106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低いこと”、又は基準iii)“群又は群れの中でウイルスが少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間持続すること”。もっとも好ましくは、PCV2感染の不顕性の例は、上述の基準i)及びii)を適用することができるときに与えられる。
【0009】
基準i)及び/又は基準ii)が、基準iii)“群又は群れの中でウイルスが少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間持続すること”と結合する事例、又は上記に定義した基準iii)を含む任意の他の事例では、当該不顕性感染は“慢性不顕性PCV2”感染であると考えられる。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明は、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、個々の動物のウイルス負荷が106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満であることを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、当該不顕性PCV2感染はさらに、動物群又は群れの中で106 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える、好ましくは107 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える動物が20%未満であること、及び/又はそのような群又は群れの中で少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間ウイルスが持続することを特徴とする。より好ましくは、当該不顕性感染はさらに、個々のPCV2陽性動物で上記に定義した臨床的徴候が全く存在しないこと、上記に定義したように罹病率が0又は低いこと、及び/又は上記に定義したように死亡率が低いことを特徴とする。
【0010】
さらに別の特徴にしたがえば、本発明は、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、PCV2抗原投与がなければ、個々の動物のウイルス負荷は一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されることを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、当該不顕性PCV2感染はさらに、動物群又は群れの中で106 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える、好ましくは107 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える動物が20%未満であること、及び/又はそのような群又は群れの中で少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間ウイルスが持続することを特徴とする。より好ましくは、当該不顕性感染はさらに、個々のPCV2陽性動物で上記に定義したように臨床的徴候が全く存在しないこと、上記に定義したように罹病率が0又は低いこと、及び/又は上記に定義したように死亡率が低いことを特徴とする。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明は、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、106 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える、好ましくは107 PCV2ウイルスコピー/mL血清を超える動物は動物群又は群れの中で20%未満であることを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、当該不顕性PCV2感染はさらに、そのような群又は群れの中で少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間ウイルスが持続することを特徴とする。より好ましくは、当該不顕性感染はさらに、個々のPCV2陽性動物で上記に定義したように臨床的徴候が全く存在しないこと、上記に定義したように罹病率が0又は低いこと、及び/又は上記に定義したように死亡率が低いことを特徴とする。
【0011】
さらに別の特徴にしたがえば、本発明は、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し、この場合、前記不顕性PCV2感染は、PCV2陽性動物群又は群れの中で少なくとも6週間、好ましくは少なくとも8週間、より好ましくは少なくとも10週間、もっとも好ましくは少なくとも12週間ウイルスが持続することを特徴とする。好ましくは、当該不顕性PCV2感染はさらに、個々のPCV2陽性動物で上記に定義した臨床的徴候が全く存在しないこと、上記に定義したように罹病率が0又は低いこと、及び/又は上記に定義したように死亡率が低いことを特徴とする。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、個々のPCV2陽性動物で上記に定義した臨床的徴候が全く存在しないことを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、当該不顕性PCV2感染はさらに、上記に定義したように罹病率が0又は低いこと、及び/又は上記に定義したように死亡率が低いことを特徴とする。より好ましくは、そのような不顕性PCV2感染はさらに、個々の動物のウイルス負荷が一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されること、及び/又は106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低いことを特徴とする。
【0012】
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、動物群又は群れの中で罹病率が0又は低いこと、好ましくは上記に定義したように25%未満であることを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、そのような不顕性PCV2感染はさらに、個々の動物のウイルス負荷が一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されること、及び/又は106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低いことを特徴とする。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、不顕性PCV2感染の予防及び治療方法を提供し(この場合、前記不顕性PCV2感染は、本明細書に定義したように死亡率が低いこと、好ましくは20%未満であることを特徴とする)、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、そのような不顕性PCV2感染はさらに、個々の動物のウイルス負荷が一生の間106 PCV2ゲノムコピー/mL血清未満で維持されること、及び/又は106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有するPCV2陽性動物の割合が群又は群れの中で低いことを特徴とする。
【0013】
PCV2に不顕性感染した動物又は動物群への治療的に有効な量のPCV2抗原の投与は、肥育時のこれら動物の体重増加の強化、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数の減少、ウイルスの鼻からの排出の減少及び/又はウイルス血症期間の短縮をもたらす。
したがってさらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物で体重増加の低下を緩和させる方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、平均体重増加は、ワクチン未接種動物と比較して10から22週齢で1.5kg以上増加する。本明細書で用いられる“肥育中”という語句は、これらの動物の1から36週齢、好ましくは10から28週齢を意味する(ただしこれらに限定されない)。
本明細書で用いられる“PCV2に不顕性感染した動物で”という語句は、PCV2に不顕性感染した個々の動物を意味するが、前記はまた動物群にも該当し、この場合は、当該群の動物の大半がPCV2に不顕性感染している。したがって、“PCV2に不顕性感染した動物で”という語句は、i)“PCV2に不顕性感染した動物で”、及びii)“群れがPCV2に不顕性感染した、前記群れの動物で”と理解されねばならない。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物群(群れ)で104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、104から106ゲノムコピー/mL血清を有する動物の数を、PCV2抗原によるワクチン接種で30%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、もっとも好ましくは5%未満に減少させることが可能であり、一方、不顕性感染動物(104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する)のワクチン未接種コントロール群では、40%を超える動物が104から106ゲノムコピー/mL血清のPCV2力価を発達させた。
【0014】
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物群(群れ)の中で臨床的に意味のあるウイルス負荷(106ゲノムコピー/mL血清を超える)を有する動物の数を減少させる方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。好ましくは、106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数は、PCV2抗原によるワクチン接種で10%未満、好ましくは5%未満、より好ましくは4%未満、さらに好ましくは2%未満、もっとも好ましくは0.5%未満に減少させることができた。
さらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物で、ウイルスの鼻からの排出の減少、ウイルス血症期間の短縮のための方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。上記に記載したように、PCV2に不顕性感染した動物のワクチン接種/処置は、ワクチン未接種コントロール動物と比較してウイルス血症期の短縮をもたらす。ウイルス血症期間の平均短縮期間は、同じ種のワクチン未接種コントロール動物と比較して17日であった。したがって、本発明のさらに別の特徴にしたがえば、本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物で、ウイルス血症期間を短縮させる方法を提供し、前記方法は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、治療又は予防によって、同じ種の無処置コントロール群の動物と比較して、5日以上、好ましくは6日以上、より好ましくは7日以上、さらに好ましくは8日以上、さらに好ましくは9日以上、さらに好ましくは10日以上、さらに好ましくは12日以上、さらに好ましくは14日以上、もっとも好ましくは16日以上のウイルス血症期の短縮がもたらされる。
【0015】
本明細書で用いられる“抗原”という語句は、宿主で免疫応答を誘引するアミノ酸配列に該当する。本明細書で用いられる抗原には、任意のPCV2タンパク質の完全長配列、そのアナローグ、又はその免疫学的フラグメントが含まれる。“免疫原性フラグメント”という語句は、1つ以上のエピトープを含み、したがって宿主で、免疫応答を誘引するタンパク質のフラグメントに該当する。そのようなフラグメントは当分野で周知の多数のエピトープマッピング技術を用いて認定することができる。例えば以下を参照されたい:Epitope Mapping Protocols in Methods in Molecular Biology, Vo;. 66(Glenn E. Morris, Ed., 1996)Humana Press, Totowa, New Jersey。例えば、直鎖状エピトープは、固相での多数のペプチド(タンパク質分子の部分に一致する)の同時合成、及び前記ペプチドと抗体との反応(その間ペプチドは固相に結合したままである)によって決定することができる。そのような技術は当分野で知られており、例えば以下に記載されている:米国特許4,708,871号;Geysen et al. (1984) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81:3998-4002;Geysen et al. (1986) Molec. Immunol. 23:709−715。同様に、配座エピトープも、アミノ酸の空間配座を例えばX線結晶学及び二次元核磁気共鳴により決定することによって容易に識別される。例えば上掲書(Epitope Mapping Protocols)を参照されたい。
合成抗原、例えばポリペプチド、フランキングエピトープ、及び他の組換え体又は合成により誘導した抗原もまた前記定義内に含まれる。例えば以下を参照されたい:Bergmann et al. (1993) Eur. J. Immunol. 23:2777-2781;Bergmann et al.(1996), J. Immunol 157:3242-3249; Suhrbier, A. (1997), Immunol. and Cell Biol. 75:402-408;Gardner et al., (1998) 12th World AIDS Conference, Geneva, Switzerland, June 28-July 3, 1998。
【0016】
“免疫応答”は、宿主での抗原、免疫原性組成物又は問題のワクチンに対する細胞性及び/又は抗体媒介免疫応答の発達を意味する(ただし前記に限定されない)。 “免疫応答”には通常1つ以上の以下の作用が含まれる(ただしこれらに限定されない):問題の組成物又はワクチンに含まれる抗原に特異的に誘導される、抗体、B細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、及び/又は細胞傷害性T細胞の産生又は活性化。好ましくは、宿主は、新規な感染に対する抵抗が強化されるか、及び/又は疾患の臨床的重篤度が緩和されるように、治療的又は防御的な免疫学的(メモリー)応答のどちらかを提示するであろう。そのような防御は、PCV2感染に付随する症状の数若しくは重篤度の緩和、又は前記症状の1つ以上の欠落、ウイルス血症開始の延期、ウイルス持続の短縮、全体的なウイルス負荷の減少及び/又はウイルス排出の減少によって示されるであろう。
本明細書で用いられる“免疫原性組成物”又は“ワクチン”(両語句は同義的に用いられる)という語句は、PCV2抗原を含む任意の医薬組成物に該当し、前記組成物は、PCV2感染を伴う疾患又は症状を対象者で予防又は治療するために用いられる。好ましい免疫原性組成物は、PCV2に対する免疫応答を誘発、刺激又は強化することができる。したがって前記語句は、死滅、又は弱毒及び/又は不活化した完全PCV2と同様に、下記に記載するサブユニット免疫原性組成物も包含する。
【0017】
したがって別の特徴にしたがえば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、いずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、前記免疫原性組成物は、サブユニット免疫原性組成物、死滅、又は弱毒及び/又は不活化完全PCV2を含む組成物である。
本明細書で用いられる“サブユニット免疫原性組成物”は、PCV2由来の抗原から誘導されたか、又は前記と相同な、少なくとも1つの免疫原性ポリペプチド又は抗原を含む(全ての抗原というわけでない)組成物に該当する。そのような組成物は実質的に無傷のPCV2を含まない。したがって、“サブユニット免疫原性組成物”は、PCV2又はその組換えアナローグから少なくとも部分的に精製又は分画された(好ましくは実質的に精製された)免疫原性ポリペプチドから調製される。サブユニット免疫原性組成物は、問題のサブユニット抗原を含むことができ、PCV2由来の他の抗原又はポリペプチドを実質的に含まないか、又はPCV2から分画されてある。好ましい免疫原性サブユニット組成物は、下記に記載するようにPCV2 ORF-2タンパク質を含む。もっとも好ましいものは、WO06/072065(前記文献は参照によりその全体が本明細書に含まれる)で提供されるPCV2抗原のいずれかを含む、免疫原性サブユニット組成物である。
【0018】
さらに別の特徴にしたがえば、本明細書で用いられる免疫原性組成物は、もっとも好ましくはPCV2のORF-2によって発現されるポリペプチド又はそのフラグメントを含む。PCV2 ORF-2 DNA及びタンパク質(前記組成物の製造及び本明細書で提供するプロセスにおいて本明細書で用いられる)は、PCV2単離株間で高度に保存されたドメインであり、したがっていずれのPCV2 ORF-2も、本明細書で用いるPCV2 ORF-2 DNA及び/又はポリペプチドの供給源として有効であろう。好ましいPCV2 ORF-2タンパク質はWO06/072065の配列番号:11のタンパク質である。さらに別の好ましいPCV2 ORF-2ポリペプチドはWO06/072065の配列番号:5として提供される。しかしながら、この配列は6−10%も配列相同性が変化することが可能であるが、それでもなお、前記を免疫原性組成物として有用あらしめる抗原性の特徴を維持することは当業者には理解されるであろう。免疫学的組成物の抗原性の特徴は、例えばWO06/072065の実施例4で提供されるチャレンジ実験によって判断することができる。さらにまた、改変抗原が、配列番号:3又は配列番号:4(WO06/072065で提供される)のポリヌクレオチド配列によってコードされるPCV2 ORF-2タンパク質と比較したとき、少なくとも70%、好ましくは80%、より好ましくは90%の防御免疫を付与するとき、前記改変抗原の抗原性の特徴はなお維持されている。
したがって別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、いずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、PCV2抗原は、配列番号:3又は配列番号:4(WO06/072065で提供される)のポリヌクレオチド配列によってコードされるPCV2 ORF-2タンパク質と比較したとき、少なくとも70%、好ましくは80%、より好ましくは90%の防御免疫を有する、PCV2 ORF−2タンパク質抗原である。好ましくは、前記PCV2 ORF-2はWO06/072065の配列番号:11又は配列番号:5の配列を有する。
【0019】
いくつかの形態では、PCV2 ORF-2タンパク質の免疫原性部分が、PCV2抗原を含む免疫原性組成物の抗原性成分として用いられる。本明細書で用いられる“免疫原性部分”という語句は、PCV2 ORF-2タンパク質及び/又はポリヌクレオチドのそれぞれ切端及び/又は置換形又はフラグメントに該当する。好ましくは、そのような切端及び/又は置換形又はフラグメントは、完全長のORF-2ポリペプチド由来の少なくとも6つの連続するアミノ酸を含むであろう。より好ましくは、前記切端若しくは置換形又はフラグメントは、少なくとも5つ、好ましくは8つ、より好ましくは10、さらに好ましくは少なくとも15、さらに好ましくは少なくとも19の連続する、完全長PCV2 ORF-2ポリペプチド由来アミノ酸を有するであろう。これに関して2つの好ましい配列が、WO06/072065の配列番号:9及び配列番号:10として提供される。そのような配列はより大きなフラグメント又は切端形の部分でありえることは理解されるであろう。
上述のようにさらに別の好ましいPCV2 ORF-2ポリペプチドは、配列番号:3又は配列番号:4のヌクレオチド配列によってコードされるいずれかのポリペプチドである。しかしながら、この配列は6−20%も配列相同性が変化することが可能で、それでもなお、前記を免疫原性組成物として有用あらしめる抗原性の特徴を維持することは当業者には理解されるであろう。いくつかの形態では、このPCV2 ORF-2ポリペプチドの切端若しくは置換形又はフラグメントが、前記組成物の抗原性成分として用いられる。好ましくは、そのような切端若しくは置換形又はフラグメントは、完全長のPCV2 ORF-2ヌクレオチド配列由来の、例えば配列番号:3又は配列番号:4の少なくとも18の連続するヌクレオチドを含むであろう。より好ましくは、前記切端若しくは置換形又はフラグメントは、完全長のPCV2 ORF-2ヌクレオチド配列、例えば配列番号:3又は配列番号:4の少なくとも30、より好ましくは少なくとも45、さらに好ましくは少なくとも57の連続するヌクレオチドを有するであろう。
【0020】
当分野で公知の“配列同一性”は、2つ以上のポリペプチド配列又は2つ以上のポリヌクレオチド配列(すなわち参照配列及び参照配列と比較されるべきある配列)との関係に該当する。配列同一性は、参照配列と与えられた配列で最適なアラインメントを実施して、そのような一続きの配列間における一致によって決定されるもっとも高い配列類似性を達成した後で、前記与えられた配列を前記参照配列と比較することによって決定される。そのようなアラインメントに際して、配列同一性は位置毎に確認される。例えば、配列は、個々の位置でヌクレオチド又はアミノ酸残基が同一であるならば、当該位置において“同一”である。そのような位置同一性を有する総数を続いて参照配列中のヌクレオチド又は残基総数で割って、%配列同一性を得る。配列同一性は公知の方法によって容易に算出できる。前記方法には以下の文献に記載されたものが含まれるが、ただしこれらに限定されない:Computational Molecular Biology, Lesk, A. N., ed., Oxford University Press, New York (1988);Biocomputing: Informatics and Genome Projects, Smith, D.W., ed., Academic Press, New York (1993);Computer Analysis of Sequence Data, Part I, Griffin, A.M., and Griffin, H. G., eds., Humana Press, New Jersey (1994);Sequence Analysis in Molecular Biology, von Heinge, G., Academic Press (1987);Sequence Analysis Primer, Gribskov, M. and Devereux, J., eds., M. Stockton Press, New York (1991);及びCarillo, H., and Lipman, D., SIAM J. Applied Math., 48: 1073 (1988)(前記文献の教示は参照により本明細書に含まれる)。配列同一性を決定する好ましい方法は、試験される配列間で最大の一致を与えるように設計される。配列同一性を決定する方法は、公開コンピュータープログラム(前記は与えられた配列間の配列同一性を決定する)で集大成されている。そのようなプログラムの例には以下が含まれる(ただしこれらに限定されない):GCGプログラムパッケージ(Devereux, J., et al., Nucleic Acids Research, (1984) 12(1):387)、BLASTP, BLASTN及びFASTA(Altschul, S. F. et al., J. Molec. Biol., (1990) 215:403-410)。BLASTXプログラムは、NCBI及び他の供給源から公開されている(BLAST Manual, Altschul, S. et al., NCVI NLM NIH Bethesda, MD 20894, Altschul, S. F. et al., J. Molec. Biol., (1990) 215:403-410)(前記文献の教示は参照により本明細書に含まれる)。これらのプログラムは、与えられた配列と参照配列間でもっとも高レベルの配列同一性が得られるように、規定値ギャップ重を用いて最適なアラインメントを配列で実施する。図示したように、参照ヌクレオチド配列に対し、例えば少なくとも85%、好ましくは90%、さらに好ましくは95%の“配列同一性”を示すヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドによって、与えられたポリヌクレオチドのヌクレオチド配列は、参照ヌクレオチド配列の100ヌクレオチドにつき、15まで、好ましくは10まで、より好ましくは5までの点変異を含みえるという点を除いて、前記与えられたポリヌクレオチド配列は参照配列と同一であるということが意図される。換言すれば、参照ヌクレオチド配列に対して少なくとも85%、好ましくは90%、さらに好ましくは95%の同一性を示すヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドでは、参照配列内のヌクレオチドの15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までが欠失しえるか、若しくは別のヌクレオチドで置換されえるか、又は参照配列中の総ヌクレオチドの15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までの数のヌクレオチドが参照配列に挿入されえる。参照配列のこれらの変異は、参照ヌクレオチド配列の5'若しくは3'末端の位置に、又はこれら末端の位置の間に存在する任意の位置に、参照配列中のヌクレオチド間に単独で点在するか、又は参照配列内で1つ以上の連続群として出現することができる。同様に、参照アミノ酸配列に対して、例えば少なくとも85%、好ましくは90%、さらに好ましくは95%の配列同一性を示すあるアミノ酸配列を有するポリペプチドによって、与えられたポリペプチドのアミノ酸配列は、参照アミノ酸配列の100アミノ酸につき、15まで、好ましくは10まで、より好ましくは5までのアミノ酸変異を含みえるという点を除いて、前記ポリペプチドの与えられたアミノ酸配列は参照配列と同一であるということが意図される。換言すれば、参照アミノ酸配列と少なくとも85%、好ましくは90%、さらに好ましくは95%の同一性を示すあるポリペプチド配列を得るために、参照配列内のアミノ酸残基の15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までを欠失させるか、若しくは別のアミノ酸で置換するか、又は参照配列中のアミノ酸残基の総数の15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までの数のアミノ酸を参照配列に挿入することができる。参照配列のこれらの変異は、参照アミノ酸配列のアミノ若しくはカルボキシ末端の位置で、又はこれら末端間に存在する任意の位置で、参照配列中の残基間に単独で点在するか、又は参照配列内で1つ以上の連続群として出現することができる。好ましくは、同一でない残基位置は保存的アミノ酸置換によって様々である。しかしながら、保存的置換は、配列同一性を決定するときは一致に含まれない。
【0021】
本明細書で用いられる、“配列相同性”は、2つの配列の関連性を決定する方法に関連する。配列相同性を決定するために、2つ以上の配列で最適なアラインメントが実施され、必要な場合にはギャップが導入される。しかしながら、“配列同一性”と対照的に、保存的アミノ酸置換は、配列相同性を決定するときには一致と数えられる。換言すれば、参照配列と95%の配列相同性を有するポリペプチド又はポリヌクレオチドを得るために、参照配列中のアミノ酸残基又はヌクレオチドの85%、好ましくは90%、より好ましくは95%が一致するか又は別のアミノ酸若しくはヌクレオチドによる保存的置換を含むか、又は参照配列中の総アミノ酸残基若しくはヌクレオチド(保存的置換を含まない)の15%まで、好ましくは10%まで、さらに好ましくは5%までの数のアミノ酸若しくはヌクレオチドが参照配列に挿入されえる。好ましくは、相同配列は、少なくとも50、より好ましくは少なくとも100、さらに好ましくは少なくとも250、さらに好ましくは少なくとも500ヌクレオチドの連続した長さを含む。
“保存的置換”は、全体的な機能性が顕著には変化しないような、アミノ酸残基又はヌクレオチドの同様な特徴又は特性(サイズ、疎水性など)を有する別のアミノ酸残基又はヌクレオチドによる置換に該当する。
“単離されて”とは、その天然の状態から“人間の手によって”変更されることを意味する。すなわち、もしそれが天然に存在する場合は、前記はその天然の環境から変化させられてあるか又は移されてあるか、又はその両方である。例えば、生きた生物に天然に存在するポリヌクレオチド又はポリペプチドは“単離されて”いないが、その天然の状態で一緒に存在する物質から分離されてある同じポリヌクレオチド又はポリペプチドは、この用語が本明細書で用いられるように、“単離されて”いる。
【0022】
したがって別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、いずれも、PCV2 ORF-2タンパク質の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、前記PCV2 ORF-2タンパク質は上記に記載したもののいずれかである。好ましくは前記PCV2 ORF-2タンパク質は以下である:
i)WO06/07965の配列番号:5、配列番号:6、配列番号:9、配列番号:10又は配列番号:11の配列を含むポリペプチド;
ii)i)のポリペプチドと少なくとも80%相同である任意のポリペプチド;
iii)i)及び/又はii)のポリペプチドの任意の免疫原性部分;
iv)WO06/07965の配列番号:5、配列番号:6、配列番号:9、配列番号:10又は配列番号:11の配列に含まれる、少なくとも5、好ましくは8、より好ましくは10の連続するアミノ酸を含む、iii)の免疫原性部分;
v)WO06/07965の配列番号:3又は配列番号:4の配列を含むDNAによってコードされるポリペプチド;
vi)v)のポリペプチドと少なくとも80%相同であるポリヌクレオチドによってコードされる任意のポリペプチド;
vii)v)及び/又はvi)のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの任意の免疫原性部分;
viii)vii)の免疫原性部分であって、前記免疫原性部分をコードするポリヌクレオチドが、WO06/07965の配列番号:3又は配列番号:4の配列に含まれる少なくとも30の連続するヌクレオチドを含む、前記vii)の免疫原性部分。
好ましくは、これら免疫原性部分のいずれも、WO06/07965の配列番号:3又は配列番号:4の配列によってコードされるPCV2 ORF-2タンパク質の免疫原性の特徴を有する。
【0023】
さらに別の特徴にしたがえば、PCV2 ORF-2タンパク質は、PCV2に不顕性感染した動物の治療に有効な抗原含有レベルで免疫原性組成物として提供される。好ましくは、PCV2 ORF-2タンパク質含有レベルは、最終免疫原性組成物1mL当り少なくとも0.2μg抗原(μg/mL)、より好ましくは約0.2から約400μg/mL、さらに好ましくは約0.3から約200μg/mL、さらに好ましくは約0.35から約100μg/mL、さらに好ましくは約0.4から約50μg/mL、さらに好ましくは約0.45から約30μg/mL、さらに好ましくは約0.6から約15μg/mL、さらに好ましくは約0.75から約8μg/mL、さらに好ましくは約1.0から約6μg/mL、さらに好ましくは約1.3から約3.0μg/mL、さらに好ましくは約1.4から約2.5μg/mL、さらに好ましくは約1.5から約2.0μg/mL、及びもっとも好ましくは約1.6μg/mLである。
さらに別の特徴にしたがえば、PCV2 ORF-2抗原の含有レベルは、最終抗原組成物の1用量当り少なくとも0.2μgの上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質(μg/用量)、より好ましくは約0.2から約400μg/用量、さらに好ましくは約0.3から約200μg/用量、さらに好ましくは約0.35から約100μg/用量、さらに好ましくは約0.4から約50μg/用量、さらに好ましくは約0.45から約30μg/用量、さらに好ましくは約0.6から約15μg/用量、さらに好ましくは約0.75から約8μg/用量、さらに好ましくは約1.0から約6μg/用量、さらに好ましくは約1.3から約3.0μg/用量、さらに好ましくは約1.4から約2.5μg/用量、さらに好ましくは約1.5から約2.0μg/用量、もっとも好ましくは約1.6μg/用量である。
【0024】
本発明の免疫原性組成物で用いられるPCV2 ORF-2ポリペプチドは、PCV2 ORF-2の単離及び精製、標準的タンパク質合成、及び組換え方法論を含む任意の態様で誘導することができる。PCV2 ORF-2ポリペプチドを得る好ましい方法はWO06/072065で提供される(前記文献の教示及び内容は参照によりその全体が本明細書に含まれる)。略記すれば、PCV2 ORF-2 DNAコード配列を含む組換えウイルスベクターで感受性を有する細胞を感染させる。PCV2 ORF-2ポリペプチドが前記組換えウイルスによって発現され、発現されたPCV2 ORF-2ポリペプチドをろ過によって上清から回収し、さらに任意の通常的な方法によって不活化する(好ましくは二元性エチレンイミンを使用し、続いて前記を中和して不活化プロセスを中止させる)。
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、以下を含む組成物に及ぶ:i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、及びii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクター(好ましくは組換えバキュロウイルス)の少なくとも一部分。さらにまた、前記免疫原性組成物は、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクター(好ましくは組換えバキュロウイルス)の少なくとも一部分、及びiii)細胞培養上清の一部分を含むことができる。
【0025】
したがって別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、いずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、PCV2抗原は、組換えPCV2 ORF-2、好ましくはバキュロウイルスによって発現されるPCV2 ORF-2である。好ましくは、これらの組換え体又はバキュロウイルス発現PCV2 ORF-2は上記に記載の配列を有する。
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクター(好ましくは組換えバキュロウイルス)の少なくとも一部分、及びiii)細胞培養の一部分を含む組成物に及び、この場合、前記成分の約90%は1μmより小さいサイズを有する。
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクターの少なくとも一部分、iii)細胞培養の一部分、及びiv)組換えウイルスベクターを不活化するための不活化剤(好ましくはBEI)を含む組成物に及び、この場合、前記成分i)からiii)の約90%は1μmより小さいサイズを有する。好ましくは、BEIは、バキュロウイルスを不活化するために有効な濃度で、好ましくは2から約8mMのBEI量で、好ましくは約5mMのBEI量で存在する。
【0026】
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクターの少なくとも一部分、iii)細胞培養の一部分、iv)組換えウイルスベクターを不活化するための不活化薬剤(好ましくはBEI)、及びv)前記不活化剤によって仲介される不活化を停止させる中和剤を含む組成物に及び、この場合、前記成分i)からiii)の約90%は1μmより小さいサイズを有する。好ましくは、前記不活化剤がBEIである場合、前記組成物はBEIと等価の量のチオ硫酸ナトリウムを含む。
前記ポリペプチドは、PCV2感染に感受性を有する動物に投与することができる組成物に取り入れることができる。好ましい形態では、前記組成物はまた当業者に公知の追加の成分を含むことができる(以下の成書もまた参照されたい:Remigton's Pharmaceutical Sciences. (1990) 18th ed. Mack Publ., Easton)。さらにまた、前記組成物は獣医が許容しえる1つ以上の担体を含むことができる。本明細書で用いられる、“獣医が許容しえる担体”には、任意の及び全ての溶媒、分散媒体、コーティング、アジュバント、安定化剤、希釈剤、保存料、抗菌及び抗カビ剤、等張剤、吸着遅延剤などが含まれる。好ましい実施態様では、前記免疫原性組成物は、本明細書で提供されるPCV2 ORF-2タンパク質を好ましくは上記に記載の濃度で含み、前記タンパク質はアジュバント(好ましくはカルボポル)及び生理学的食塩水と混合される。
【0027】
本明細書で用いられる組成物は、公知の注射可能で生理学的に許容できる滅菌溶液を含むことができることは当業者には理解されよう。非経口注射用又は輸液用の即席溶液を製造するために、等張水溶液、例えば食塩水又は対応する血漿タンパク質溶液を容易に入手することができる。さらにまた、本発明の免疫原性及びワクチン組成物は、希釈剤、等張剤、安定化剤又はアジュバントを含むことができる。希釈剤には、水、食塩水、デキストロース、エタノール、グリセロールなどが含まれえる。等張剤にはとりわけ、塩化ナトリウム、デキストロース、マンニトール、ソルビトール及びラクトースが含まれえる。安定化剤にはとりわけ、アルブミン及びエチレンジアミン四酢酸の塩が含まれえる。
本明細書で用いられる“アジュバント”には、水酸化アルミニウム及びリン酸アルミニウム、サポニン、例えばQuil A、QS-21(Cambridge Biotech Inc., Cambridge MA)、GPI-0100(Galenica Pharmaceuticals, Inc., Birmingham, AL)、油中水エマルジョン、水中油エマルジョン、水中油中水エマルジョンが含まれえる。エマルジョンは特に以下を基剤とすることができる:軽液体パラフィン油(European Pharmacopeaタイプ);イソプレノイド油、例えばアルケン(特にイソブテン又はデセン)のオリゴマー化から生じるスクォラン又はスクォレン油;直鎖アルキル基を含む酸又はアルコールのエステル、より具体的には植物油、エチルオレエート、プロピレングリコールジ-(カプリレート/カプレート)、グリセリルトリ-(カプリレート/カプレート)、又はプロピレングリコールジオレエート;分枝脂肪酸又はアルコールのエステル、特にイソステアリン酸エステル。油は乳化剤と一緒に用いられ、エマルジョンが生成される。乳化剤は、好ましくは非イオン性界面活性剤、特に以下(ソルビタン、マンニド(例えばアンヒドロマンニトールオレエート)、グリコール、ポリグリセロール、プロピレングリコール及びオレイン酸、イソステアリン酸、リシノール酸又はヒドロキシステアリン酸(前記は場合によってエトキシル化される))のエステル、及びポリオキシプロピレン-ポリオキシエチレンコポリマーブロック、特にプルロニック社の製品(特にL121)である。例えば以下を参照されたい:Hunter et al., The Theory and Practical Application of Adjuvants (Ed.Stewart-Tull, D. E. S.). JohnWiley and Sons, NY, pp51-94 (1995);及びTodd et al., Vaccine 15:564-570 (1997)。
例えば、以下の文献("Vaccine Design, The Subunit and Adjuvant Approach" M. Powell and M. Newman, ed., (1995) Plenum Press)の147ページに記載のSPTエマルジョン、及び同書の183ページに記載のエマルジョンMF59を用いることができる。
【0028】
アジュバントのさらに別の例は、アクリル酸又はメタクリル酸のポリマー並びに無水マレイン酸及びアルケニル誘導体のコポリマーから選択される化合物である。有利なアジュバント化合物は、アクリル酸又はメタクリル酸のポリマーであり、前記は、特に糖又はポリアルコールのポリアルケニルエーテルで架橋されている。これらの化合物は、カルボマーという用語で知られている(Pharmeuropa Vol.8 No.2, June 1996)。当業者はまた米国特許2,909,462号を参照することができる(前記文献は、少なくとも3つのヒドロキシル基(好ましくは8つを超えない)を有し、少なくとも3つのヒドロキシルの水素原子が少なくとも2つの炭素原子を有する不飽和脂肪族ラジカルにより置換されているポリヒドロキシル化された化合物で架橋されたアクリル酸ポリマーについて記載している)。好ましいラジカルは2から4つの炭素原子を含むもの、例えばビニル、アリル及び他のエチレン系不飽和基である。前記不飽和基はそれ自体他の置換基、例えばメチルを含むことができる。カルボポル(Carbopol)(BF Goodrich, Ohio, USA)の名称で販売されている製品が特に適切である。それらは、アリルシュクロース又はアリルペンタエリトリトールで架橋される。それらの中ではとりわけ、カルボポル974P、934P及び971Pを挙げることができる。もっとも好ましいものはカルボポル、特にカルボポル971Pの使用であり、好ましくは約500μgから約5mg/用量、より好ましくは約750μgから約2.5mg/用量、もっとも好ましくは約1mg/用量での使用である。
さらに別の適切なアジュバントには、多くのものの中でとりわけRIBIアジュバント系(Ribi Inc.)、ブロックコポリマー(CytRx, Atlanta GA)、SAF-M(Chiron, Emeryville CA)、モノホスホリル脂質A、アブリジン(Avridine)脂質-アミンアジュバント、大腸菌由来易熱性エンテロトキシン(組換え体又は他の形態)、コレラトキシン、IMS 1314又はムラミルジペプチドが含まれる(ただしこれらに限定されない)。
【0029】
好ましくは、アジュバントは約100μgから約10mg/用量で添加される。より好ましくは、アジュバントは約100μgから約10mg/用量で添加される。より好ましくは、アジュバントは約500μgから約5mg/用量で添加される。さらに好ましくは、アジュバントは約750μgから約2.5mg/用量で添加される。もっとも好ましくは、アジュバントは約1mg/用量で添加される。
さらにまた、前記組成物は1つ以上の医薬的に許容できる担体を含むことができる。本明細書で用いられる、“医薬的に許容できる担体”には、任意の及び全ての溶媒、分散媒体、コーティング、安定化剤、希釈剤、保存料、抗菌及び抗カビ剤、等張剤、吸着遅延剤などが含まれる。もっとも好ましくは、本明細書で提供される組成物は、in vitro培養細胞の上清から回収されたPCV2 ORF-2タンパク質を含み、この場合、前記細胞は、PCV2 ORF-2DNAを含む組換えウイルスベクターで感染されてPCV2 ORF2タンパク質を発現し、前記細胞培養は、約2から約8mMのBEI、好ましくは約5mMのBEIで処理されてウイルスベクターが不活化され、さらに等価濃度の中和剤、好ましくはチオ硫酸ナトリウムが最終濃度約2から約8mM、好ましくは約5mMで添加される。
本発明はまた、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高め、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させ、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させ、ウイルスの鼻からの排出を減少させ、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させ、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させ、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させるために免疫原性組成物を使用することに関し、この場合、前記免疫原性組成物は、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクターの少なくとも一部分、iii)細胞培養の一部分、iv)組換えウイルスベクターを不活化するための不活化薬剤(好ましくはBEI)、及びv)前記不活化剤によって仲介される不活化を停止させる中和剤、好ましくはBEIと等価量のチオ硫酸ナトリウム、及びvi)上記に記載した量の適切なアジュバント、好ましくはカルボポル971を含み、この場合、成分i)からiii)の約90%は1μmより小さいサイズを有する。
【0030】
さらに別の特徴にしたがえば、この免疫原性組成物は、さらに医薬的に許容できる塩、好ましくはリン酸塩を生理学的に許容できる濃度で含む。好ましくは前記免疫原性組成物のpHは、生理学的pH(約6.5から7.5の間を意味する)に調節される。
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、1mL当り、i)上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質の少なくとも1.6μg、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するバキュロウイルスの少なくとも一部分、iii)細胞培養の一部分、iv)約2から8mMのBEI、v)BEIと等価の量のチオ硫酸ナトリウム、及びvi)約1mgのカルボポル971、及びvii)生理学的に許容できる濃度のリン酸塩を含む組成物に及び、この場合、成分i)からiii)の約90%は1μmより小さいサイズを有し、さらに、前記免疫原性組成物のpHは約6.5から7.5に調節される。
前記免疫学的組成物はさらに1つ以上の他の免疫調節剤、例えばインターロイキン、インターフェロン又は他のサイトカインを含むことができる。前記免疫学的組成物はまた、ゲンタマイシン及びマーチオレートを含むことができる。本発明の関係で有用なアジュバント及び添加物の量及び濃度は当業者には容易に決定できるが、本発明は、ワクチン組成物の1mL用量当たり約50μgから約200μgのアジュバント、好ましくは約250μgを含む組成物を意図する。したがって、本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、約1μg/mLから約60μg/mLの抗生物質、より好ましくは約30μg/mL未満の抗生物質を含む組成物に及ぶ。
【0031】
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた、i)好ましくは上記に記載の濃度の上記記載のPCV2 ORF-2タンパク質のいずれか、ii)前記PCV2 ORF-2タンパク質を発現するウイルスベクターの少なくとも一部分、iii)細胞培養の一部分、iv)組換えウイルスベクターを不活化するための不活化薬剤(好ましくはBEI)、及びv)前記不活化剤によって仲介される不活化を停止させる中和剤、好ましくはBEIと等価の量のチオ硫酸ナトリウム、vi)上記に記載した量の適切なアジュバント、好ましくはカルボポル971、vii)医薬的に許容できる濃度の緩衝食塩水、及びviii)抗微生物活性を有する薬剤を含む組成物に及び、この場合、成分i)からiii)の約90%は1μmより小さいサイズを有する。
本明細書で用いられる免疫原性組成物はまた以下に及ぶ:Ingelvac(商標) CircoFLEXTM(Boehringer Ingelheim Vetmedica Inc, St Joseph, MO, USA)、CircoVac(商標)(Merial SAS, Lyon, France)、CircoVent(Intervet Inc., Millsboro, DE, USA)、Suvaxyn PCV-2 One Dose(商標)(Fort Dodge Animal Health, Kansas City, KA, USA)。したがって、別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、前記は、PCV2抗原の有効量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合、PCV2抗原を含む前記免疫原性組成物は、Ingelvac(商標) CircoFLEXTM、CircoVac(商標)、CircoVent及び/又はSuvaxyn PCV-2 One Dose(商標)、好ましくはIngelvac(商標) CircoFLEXTMである。
【0032】
本明細書で用いられる“有効量のPCV2抗原”という語句は、前記有効量のPCV2抗原が投与される動物で免疫応答を誘引するか、又は誘引することができるPCV2抗原の量を意味する(ただし前記に限定されない)。
有効な量は、ワクチンの成分及び投与スケジュールによって左右される。典型的には、不活化ウイルス又は改変生ウイルス調製物が組合せワクチンで用いられるときは、ワクチンは、約102.0から約109.0 TCID50/用量、好ましくは約103.0から約108.0 TCID50/用量、より好ましくは約104.0から約108.0 TCID50/用量を含む。特に改変生PCV2がワクチンに用いられるときは、感受性動物の投与に推奨される用量は、好ましくは約103.0 TCID50(組織培養感染用量50%終末点)/用量から約106.0 TCID50/用量、より好ましくは約104.0 TCID50/用量から約105.0 TCID50/用量である。精製抗原が用いられるときは、一般的に抗原の量は、0.2から500マイクログラムで、約102.0から約108.0 TCID50、好ましくは約103.0から約106.0 TCID50、より好ましくは約104.0から約105.0 TCID50であろう。
サブユニット抗原は通常、少なくとも0.2μg抗原/用量の抗原含有レベルで、好ましくは約0.2から約400μg/用量で、さらに好ましくは約0.3から約200μg/用量で、さらに好ましくは約0.35から約100μg/用量で、さらに好ましくは約0.4から約50μg/用量で、さらに好ましくは約0.45から約30μg/用量で、さらに好ましくは約0.6から約16μg/用量で、さらに好ましくは約0.75から約8μg/用量で、さらに好ましくは約1.0から約6μg/用量で、さらに好ましくは約1.3から約3.0μg/用量で投与される。
【0033】
母親の移行免疫は、PCV2感染及びPCV2感染による臨床症状に対しある程度の防御を付与することが示された。この防御は力価依存性であることが示され、より高い力価は防御能を示すが、低い力価は防御能を示さない(McKeown et al, 2005, Clin Diagn Lab Immunol, 12:1347-1351)。離乳直後の幼動物の平均抗体半減期は19.0日であると概算され、さらに集団内のPCV2-受動抗体消失の幅は比較的広い(Opriessing et al. 2004, J Swine Health Prod 12:186-191)。母親の移行抗体の存在はウイルス感染に対してある程度の防御を与えるだけでなく(前記は予想することができない)、免疫の有効性を害することもまた知られている。驚くべきことに、抗PCV2抗体の存在、特に1:1000までの抗PCV2抗体力価の存在はPCV2治療の有効性に影響を与えないことが見出された。
したがって別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、前記は、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的有効量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含み、この場合ワクチン接種時の動物は抗PCV2抗体を有し、この場合好ましくは、前記動物はワクチン接種時に1:100まで、好ましくは1:100より高い、より好ましくは1:250より高い、さらに好ましくは1:500より高い、さらに好ましくは1:640より高い、さらに好ましくは1:750より高い、もっとも好ましくは1:1000より高い検出可能な抗PCV2抗体力価を有する。好ましくは、前記抗PCV2抗体力価は、特定の抗PCV2免疫アッセイ、好ましくは実施例2に記載のアッセイで検出及び定量することができる。
【0034】
抗PCV2抗体の検出及び定量方法は当分野では周知である。例えばPCV2抗体の検出及び定量は、以下の文献に記載された間接免疫蛍光によって実施することができる(Magar et al.,2000, Can. J. Vet Res, 64:184-186;又はMagar et al., 2000, J. Comp. Pathol, 123:258-269)。抗PCV2抗体のさらに別の定量アッセイは以下の文献に記載されている(Opriessnig et al., 2006, 37th Annual Meeting of the American Association of Swine Veterinarians)。さらにまた、実施例2でも当業者が用いることができる間接免疫蛍光アッセイが記載されている。結果が矛盾する場合及び疑義があるいずれの場合も、本明細書に記載の抗PCV2力価は、実施例2に記載のアッセイによって判定されるか/判定しえる力価に該当する。
したがって別の特徴によれば、本発明は、不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、前記方法はいずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的有効量をそのような投与を必要とする幼若動物に投与する工程を含む。
本明細書で用いられる“幼若動物”という語句は1から22日齢の動物に該当する。好ましくは、幼若動物という語句は1から20日齢の動物を意味する。より好ましくは、幼若動物という語句は1から15日齢、さらに好ましくは1から14日齢、さらに好ましくは1から12日齢、さらに好ましくは1から10日齢、さらに好ましくは1から8日齢、さらに好ましくは1から7日齢、さらに好ましくは1から6日齢、さらに好ましくは1から5日齢、さらに好ましくは1から4日齢、さらに好ましくは1から3日齢、さらに好ましくは1又は2日齢の動物、もっとも好ましくは1日齢の動物に該当する。
【0035】
野外におけるPCV2の遍在性のために、幼若豚の大半がPCV2に関して血清陽性である。したがってさらに別の特徴によれば、前記幼若動物は、ワクチン接種/治療の日に1:100まで、好ましくは1:100より高い、より好ましくは1:250より高い、さらに好ましくは1:500より高い、さらに好ましくは1:640より高い、さらに好ましくは1:750より高い、もっとも好ましくは1:1000より高い検出可能な抗PCV2抗体力価を有する。
本発明の組成物は、皮内、気管内又は膣内に適用することができる。前記組成物は、好ましくは筋肉内又は鼻内に、もっとも好ましくは筋肉内に適用することができる。動物の体では上記の医薬組成物は静脈内又は標的組織へ直接注射することによって適用することが有利であることを立証することができる。全身的な適用のためには、静脈内、血管内、筋肉内、鼻内、動脈内、腹腔内、経口又は鞘内ルートが好ましい。より局所的な適用は、皮下、皮内、真皮内、心臓内、肺葉内、脊髄内に、又は治療するべき組織内若しくは組織(結合組織、骨組織、筋肉組織、神経組織、上皮組織)近くに直接的に実施することができる。所望される期間及び治療の効果に応じて、本発明の組成物は、1回又は数回あるいはまた間歇的に、例えば1日単位で数日間、数週間又は数ヶ月及び種々の投与量で投与することができる。
【0036】
好ましくは、上記記載の免疫原性組成物の少なくとも1用量が、その必要がある対象動物の筋肉内に投与される。さらに別の特徴にしたがえば、PCV2抗原又は本明細書に記載の任意のPCV2抗原を含む免疫原性組成物がビン詰めされ、1mLから5mL/用量、好ましくは1mL/用量で投与される。したがってさらに別の特徴によれば、本発明はまた、動物又は動物群(群れ)で不顕性PCV2感染を予防及び治療するため、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高めるため、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させるため、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させるため、ウイルスの鼻からの排出を減少させるため、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させるため、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させるため、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させるために、本明細書に記載のPCV2抗原を含む1mLから5mL、好ましくは1mLの免疫原性組成物を提供する。本発明はまた、動物又は動物群(群れ)で不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法に関し、いずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量の1から5mL、好ましくは1mLをそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む。
【0037】
さらに別の特徴にしたがえば、上記記載の免疫原性組成物の少なくとも1用量を用いた少なくともさらにもう1回の投与が、その必要がある対象動物に与えられ、この場合2回目又はさらに別の任意の投与は、最初の又は任意のその前の投与から少なくとも14日で与えられる。好ましくは、前記免疫原性組成物は免疫刺激剤とともに投与される。好ましくは、前記免疫刺激剤は少なくとも2回与えられる。免疫刺激剤の最初と2回目又はさらに別の任意の投与との間には、好ましくは少なくとも3日、より好ましくは少なくとも5日、さらに好ましくは少なくとも7日おく。好ましくは、免疫刺激剤は、本明細書で提供される免疫原性組成物の最初の投与から少なくとも10日、好ましくは15日、より好ましくは20日、さらに好ましくは少なくとも22日で与えられる。好ましい免疫刺激剤は例えばキーホールリンペットヘモシアニン(KLH)で、好ましくはフロイントの不完全アジュバントで乳化されている(KLH/ICFA)。しかしながら、当業者に公知のいずれの他の免疫刺激剤もまた用いることができることは理解されよう。本明細書で用いられる“免疫刺激剤”という語句は、好ましくは特定の免疫応答、例えば特定の病原体に対する免疫応答を開始又は増強させることなく、免疫応答の引き金となりえる任意の薬剤又は組成物を意味する。免疫刺激剤を適切な用量で投与することもまた指示される。
【0038】
本発明はまた、動物又は動物群(群れ)で慢性PCV2感染を予防及び治療するため、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高めるため、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させるため、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させるため、ウイルスの鼻からの排出の減少及びPCV2不顕性感染動物のウイルス血症期間短縮のため、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させるため、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させるための医薬を製造するために、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物を使用することに関する。好ましくは、前記PCV2抗原は、組換え抗原、好ましくはPCV2 ORF-2、より好ましくはIngelvac(商標) CircoFLEXTMである。
本明細書で用いられる“動物”は、豚類、ブタ又は仔豚を意味する。したがって別の特徴によれば、本発明は、ブタで不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法、PCV2に不顕性感染した動物又は動物群(群れ)で平均体重増加を高める方法、104から106ゲノムコピー/mL血清の間のウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、不顕性感染した群れの中で106ゲノム/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法、ウイルスの鼻からの排出を減少させる方法、PCV2に不顕性感染した動物のウイルス血症の期間を短縮させる方法、不顕性感染した群れの中の罹病率を低下させる方法、不顕性感染した群れの中の死亡率を低下させる方法を提供し、いずれも、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とするブタに投与する工程を含む。好ましくは、前記PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物は、上記に記載したもののいずれかであり、もっとも好ましくは、前記PCV2抗原はIngelvac(商標) CircoFLEXTMである。
【0039】
好ましい実施態様の詳細な説明
以下の実施例は、本発明の好ましい材料及び方法を説明する。本明細書に記載するものと類似又は等価のいずれの方法及び材料も本発明の実施又は試験に用いることができるが、好ましい方法、装置及び材料をこれから述べる。しかしながら、これらの実施例は単に例示のために提供され、それらの中のいずれも本発明の全体的範囲を限定するものとみなされるべきではないことは理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】PCV2感染の種々の形態。
【図2】実験開始前及び開始後の実験農場における肥育時の死亡率及び1日の平均体重増加。
【図3】実験の全経過に及ぶ相対的体重差の拡大及び平均ウイルス負荷(log10)の進展。
【図4】106ゲノム相当物/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物のパーセンテージの両処置群における比較。
【図5】104−106ゲノム相当物/mL血清のウイルス負荷を有する動物のパーセンテージの両処置群における比較。
【実施例】
【0041】
(実施例1)
PCV2 ORF-2抗原の製造
液体窒素保存由来の最初のSF+細胞培養を、定常的に攪拌しながら無菌的スピンナーフラスコにてExcell420培養液(JRH Biosciences, Inc., Lenexa, KS)に懸濁して増殖させた。培養は、25から150mLのExcell420無血清培養液を含む100mLから250mLのスピンナーフラスコで増殖させた。細胞を1.0−8.0 x 106細胞/mLの細胞密度まで増殖させ、それらを新しい容器に0.5−1.5 x 106細胞/mLの細胞密度で分割した。その後の拡張培養は、36リットルのサイズまでスピンナーフラスコで、又は300リットルまでステンレススチールバイオリアクターで、25−29℃にて2−7日間増殖させた。
播種後、フラスコは27℃で4時間インキュベートした。続いて、各フラスコにPCV2 ORF-2遺伝子(配列番号:4)を含む組換えバキュロウイルスを播種した。PCV2 ORF-2遺伝子を含む組換えバキュロウイルスはWO06/072065に記載されているように作製した。バキュロウイルスを播種した後、続いてフラスコを27±2℃で7日間インキュベートし、その間同様に100rpmで攪拌した。フラスコには通気性キャップを用い空気の流通を可能にした。
インキュベーション後、得られた上清を採集し、細胞残屑を除くためにろ過し、さらに不活化した。上清はその温度を37±2℃にすることによって不活化し、さらに二元性エチレンイミン(BEI)を上清に最終濃度5mMに添加した。続いてサンプルを72から96時間持続的に攪拌した。1.0Mのチオ硫酸ナトリウム溶液を添加して5mMの最終最低濃度を提供し一切の残留BEIを中和した。不活化後、PCV2 ORF-2をリン酸緩衝液で緩衝させ、さらにカルポポル(Carpopol)を約0.5から2.5mg/用量に添加した。最終用量は約16μgのPCV2 ORF-2抗原を含む。
【0042】
(実施例2)
抗PCV2免疫アッセイ
WO02/07721に記載されたPK15(例えばATCC CCL-33)又はVIDO R1細胞を96ウェルプレートに播種した(約20.000から60.000細胞/ウェル)。単層細胞が約65から85%コンフルエントのときに、細胞にPCV2単離株を感染させる。感染細胞を48時間インキュベートする。培養液を取り出し、ウェルをPBSで2回洗浄する。洗浄緩衝液を廃棄し、細胞を冷メタノール/アセトン(50/50)固定液(〜100μL/ウェル)で約-20℃にて約15分処理する。固定液を廃棄し、プレートを風乾させる。ブタ血清サンプルの連続希釈をPBSで調製し、プレートに添加して、血清サンプルに抗体が存在する場合には抗体が結合できるように36.5±1℃で約1時間インキュベートする。さらにまた、抗PCV2陽性及び陰性コントロールサンプル(陽性コントロールサンプル及び陰性コントロールサンプル)の連続希釈をも並行して使用する。続いてプレートを3回PBSで洗浄する。このPBSを廃棄する。続いてプレートを市販のヤギ抗ブタFITCコンジュゲート(1:100に希釈)で染色し、36.5±1℃で約1時間インキュベートする(これによって感染細胞に結合した抗体を検出することができる)。インキュベーション完了後に、マイクロプレートをインキュベーターから取り出し、前記コンジュゲートを廃棄し、続いてプレートをPBSで2回洗浄する。UV顕微鏡法を用いて前記プレートを読み取り、個々のウェルを陽性又は陰性として記録する。陽性コントロールサンプル及び陰性コントロールサンプルを用いて検査系を管理する。コントロールが予想範囲内にある場合は、検査結果は検査方法パラメーターに関して許容可能である。血清抗体力価は、特異的なIFA反応性を示すもっとも高い希釈及び各希釈当りのウェル数を用いて計算したが、又は50%終末点は適切なリード-ミュンヒ公式を用いて計算される。
【0043】
(実施例3)
慢性PCV2感染治療におけるPCV2 ORF-2(Ingelvac(商標)CircoFLEXTM)の有効性
実験の目的及び設計
5つの一貫した週群(各々は約300匹の動物を含む)に由来する通常の仔豚がこの実験に含まれた。開始体重及び一腹仔の振り分けに関して動物を2つの処理群に均等に振り分けた。離乳日に、1つの群(n=775)にIngelvac(商標)CircoFLEXTM(最低遊離抗原含有量を含む)をワクチン接種し、他の仔豚群(n=773)にコントロール製品(生理学的食塩水)を与えた。ワクチン及びコントロール製品(CP)は、仔豚がほぼ21日齢のときに、1mLのシングル用量として右の頸部領域の筋肉内に投与された。全実験動物の個々の生存時体重を採集した。PCV2関連症状に関する臨床的観察を実施し、正常な全身健康状態からの逸脱を個々の動物について記録した。
PCV2の存在について、血清サンプル及び鼻の分泌物をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により定性的に分析した。さらにまた、ワクチン接種時の全実験動物及び予め選択した実験動物の同じ5%についてPCV2抗体力価を、実施例2に記載した間接蛍光抗体力価測定(IFAT)検査によって分析した。
実験現場の慢性(不顕性感染)状態の確認
この農場での最初のPCVD診断は本実験の実施4ヶ月前であった。14.1%の死亡率及びこの肥育ユニットでの発育不良動物の存在が確認された。発育パフォーマンスはかなり低かった(644g/d)。PCV2感染の存在は組織学的試験によって確認された。肺サンプルは間質性肺炎を示し、PCV2は病巣のIHCによって確認された。
図1を見ると、肥育期の死亡率が14.1%から8.1%に顕著に低下しているが分かり、急性PCVD感染から不顕性感染へのシフトが示唆される。
実験動物の不顕性感染の確認
農場での不顕性感染へのシフトが本実験中に得られた結果によって確認された。実験動物は、顕著な不顕性ウイルス負荷、低死亡率(10%未満)及び低罹病率(10%未満)の特徴を示す。
【0044】
結果
ウイルス血症
もっとも高い割合のウイルス血症動物が実験14週で観察され、ウイルス血症動物はCP処理群で55.5%、ワクチン接種群で約10%であった。図4及び5に示すように、両処理群の動物の大半が不顕性ウイルス負荷(104から106ゲノム相当物/mLと定義される)を示しただけであった。臨床的に意味のあるPCV2負荷(>106ゲノム相当物/mL)を有する動物のもっとも高い割合はCP処理動物については2.52%、ワクチン接種動物では0.87%であった。
死亡率
ウイルス血症開始前及び開始後の死亡率はかなり低かった。ウイルス血症前に、死亡率はワクチン接種動物で1.55%、CP処理動物で2.19%であった。ウイルス血症開始後に、死亡率の増加がCP処理動物で観察されたが(1.55%から3.02%)、一方、ワクチン接種動物の死亡率はウイルス血症開始前の時期と比較してわずかに減少した(2.19%から1.98%)。ウイルス血症開始前と開始後の両処理群間の死亡率の相違は統計的に有意ではなかった。
臨床症状
ウイルス血症の開始前には両処理群で極めてわずかな臨床症状しか検出されず、各分析パラメーターについて1%未満の発生率であった。ウイルス血症の開始は、PRRSV及びマイコプラズマ・ヒオプニューモニアエ(Mycoplasma hyopneumoniae)との同時感染を伴った。しかしながら、PCV2も他のいずれの同時感染病原体も重篤な臨床症状を引き起こさなかった。したがって、呼吸器症状(例えば咳及び/又は呼吸困難)を示す動物の割合はわずかに、CP処理群で3.9%及び0.7%、並びにワクチン接種群で3.0%及び0.4%であった。他の臨床所見の頻度は常に1%未満であり、処理群間で相違はなかった。
発育不良動物の頻度
ワクチン接種群とプラセボ処理群間で‘発育不良動物’の頻度の顕著な相違は、対応する体重測定時点のいずれにおいても観察されなかった。PCV2ウイルス血症の全体的な開始後、‘発育不良動物’の頻度は両処理群で一般的に低かった(3.3−4.7%)。
【0045】
【表1】

P:群間の比較のためのt検定のp値;p>0.05は有意ではない。
【0046】
発育パフォーマンスに対する不顕性感染の影響
体重増加は、ワクチン接種群ではCP処理群よりも実験17週までは2.36kg、実験19週までは2.39kg高かった。図3に示すように、体重の相違は、ウイルス血症開始時(実験12週)にわずかに上昇し始めた。実験17週で、相違は既に2.36kgに達した。より大きな体重増加のお蔭で、ワクチン接種動物については離乳から屠殺までの平均期間は、CP処理動物よりも1.9日短縮された。
【0047】
【表2】

1) 群間の比較のためのt検定のp値、ns:有意ではない;*有意である、p≦0.05;
***有意である、p≦0.001
【0048】
血液のウイルス血症期間
2つの処理群のウイルス血症期間の全体的平均値及び中央値を比較するとき、CP処理動物で有意に(p=0.0003)長期のウイルス血症期間が検出された。IVP群ではウイルス血症の平均期間は5.8日であり、一方、CP群は21.8日の平均期間を示した。これは、IVP群で73%のウイルス血症期間の短縮に相当する。
【0049】
【表3】

P:群間の比較のためのt検定のp値;
ns:有意ではない、p>0.05;*有意である、p≦0.05
【0050】
結論
本実験は、本実験の実施直前に不顕性感染に関して急性状態から慢性状態へシフトした農場で実施された。この実験中の実験動物のウイルス負荷によってこの仮定が確認された。極めてわずかの動物(<2.19%)が、106/mLのゲノムコピーという“臨床境界”を超える血清ウイルス負荷を示した。
ワクチン接種は、感染動物のパーセンテージをワクチン接種群で顕著に低下させることに成功した。したがって、ワクチン接種は、非感染動物(ワクチン接種群)を不顕性感染動物(プラセボ群)と比較することを可能にした。ワクチン接種動物は、不顕性感染動物よりも良好な発育パフォーマンスを示した。実験17週で相違は既に2.36kgに達した。ワクチン接種動物は、ワクチン非接種群と比較したとき16日を超えるウイルス血症期間の短縮を示した。
感染動物は外見的に健康を維持したが、PCV2不顕性感染は発育パフォーマンスに対して相当な負の影響を有しえると結論することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個々の動物又は動物群で不顕性PCV2感染を予防及び治療する方法であって、前記方法が、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項2】
不顕性PCV2感染が、群れの中の動物の最大20%が106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
不顕性PCV2感染が、個々の動物のウイルス負荷が106ゲノムコピー未満であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
不顕性PCV2感染が、群れで少なくとも6週間ウイルスが持続することを特徴とする、請求項1から3のいずれかの項に記載の方法。
【請求項5】
不顕性PCV2感染が、罹病率がゼロ、又は群れのPCV2陽性動物の25%未満という低い罹病率を特徴とする、請求項2から4のいずれかの項に記載の方法。
【請求項6】
不顕性PCV2感染がさらに、群れのPCV2陽性動物の20%未満という低い罹病率を特徴とする、請求項2から5のいずれかの項に記載の方法。
【請求項7】
不顕性PCV2感染に起因する発育障害を緩和する方法であって、前記方法が、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項8】
PCV2に不顕性感染した動物群(群れ)で106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させる方法であって、前記方法が、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項9】
PCV2に不顕性感染した動物においてウイルスの鼻からの排出の減少及び/又はウイルス血症期間の短縮のための方法であって、前記方法が、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の治療的に有効な量をそのような投与を必要とする動物に投与する工程を含む、前記方法。
【請求項10】
PCV2抗原が、PCV2のORF-2と少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドである、請求項1から9のいずれかの項に記載の方法。
【請求項11】
前記PCV2抗原が、組換えバキュロウイルスによって発現されたPCV2のORF-2である、請求項1から10のいずれかの項に記載の方法。
【請求項12】
PCV2抗原がIngelvac(商標)CircoFLEXTMである、請求項1から11のいずれかの項に記載の方法。
【請求項13】
動物がブタである、請求項1から12のいずれかの項に記載の方法。
【請求項14】
個々の動物又は動物群における不顕性PCV2感染の予防及び治療用医薬の製造のための、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の使用であって、前記医薬の治療的に有効な量がそのような投与を必要とする動物に投与される、前記の使用。
【請求項15】
不顕性PCV2感染が、群れの中の動物の最大20%が106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス力価を有することを特徴とする、請求項14に記載の使用。
【請求項16】
不顕性PCV2感染が、個々の動物のウイルス負荷が106ゲノムコピー未満であることを特徴とする、請求項14又は15に記載の使用。
【請求項17】
不顕性PCV2感染が、群れで少なくとも6週間ウイルスが持続することを特徴とする、請求項14から16のいずれかの項に記載の使用。
【請求項18】
不顕性PCV2感染が、罹病率がゼロ、又は群れのPCV2陽性動物の25%未満という低い罹病率を特徴とする、請求項14から17のいずれかの項に記載の使用。
【請求項19】
不顕性PCV2感染がさらに、群れのPCV2陽性動物の20%未満という低い罹病率を特徴とする、請求項15から18のいずれかの項に記載の使用。
【請求項20】
不顕性PCV2感染に起因する発育障害の緩和用医薬の製造のための、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の使用であって、前記医薬の治療的に有効な量がそのような投与を必要とする動物に投与される、前記の使用。
【請求項21】
PCV2に不顕性感染した動物群(群れ)で106ゲノムコピー/mL血清を超えるウイルス負荷を有する動物の数を減少させるための医薬の製造のための、PCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の使用であって、前記医薬の治療的に有効な量がそのような投与を必要とする動物に投与される、前記の使用。
【請求項22】
PCV2に不顕性感染した動物においてウイルスの鼻からの排出の減少及び/又はウイルス血症期間の短縮のためのPCV2抗原又はPCV2抗原を含む免疫原性組成物の使用であって、前記医薬の治療的に有効な量がそのような投与を必要とする動物に投与される、前記の使用。
【請求項23】
PCV2抗原が、PCV2のORF-2と少なくとも80%の相同性を有するポリペプチドである、請求項14から22のいずれかの項に記載の使用。
【請求項24】
前記PCV2抗原が、組換えバキュロウイルスによって発現されたPCV2のORF-2である、請求項14から23のいずれかの項に記載の使用。
【請求項25】
PCV2抗原がIngelvac(商標)CircoFLEXTMである、請求項14から24のいずれかの項に記載の方法。
【請求項26】
動物がブタである、請求項14から25のいずれかの項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−511754(P2011−511754A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549822(P2009−549822)
【出願日】平成20年2月11日(2008.2.11)
【国際出願番号】PCT/EP2008/051628
【国際公開番号】WO2008/098909
【国際公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(503345374)ベーリンガー インゲルハイム フェトメディカ インコーポレイテッド (26)
【Fターム(参考)】