説明

両面感熱印字システム及び感熱媒体

両面感熱媒体を画像形成するための方法。この方法は、感熱媒体上に配置される1つまたは複数の感知マークを検出するステップと、検出に基づいて感熱媒体の1つまたは複数の第1および第2の各面を画像形成するための、1つまたは複数の第1のプリント・ヘッドおよび第2のプリント・ヘッドの作動を制御するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、サーマル・プリンタに関し、特に、両面感熱媒体、両面サーマル・プリンタ、両面サーマル印字システム、および両面感熱媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
(関連出願への相互参照)
本願は、「両面感熱印字(Two−Sided Thermal Printing)」という名称の2006年3月7日付けの米国仮特許出願第60/779,781号、および「両面サーマル・プリンタ(Dual−Sided Thermal Printer)」という名称の2006年3月7日付けの米国仮特許出願第60/779,782号への優先権を主張する、「両面感熱処方箋の印刷(Dual−Sided Thermal Pharmacy Script Printing)」という名称の2006年8月11日付けの米国特許出願第11/503,326号への優先権を主張する。これらの開示は、参照により本明細書に組み込むものとする。
【0003】
デスク・トップ・カットシート・レーザ・プリンタは、通常、処方書き込みをサポートする際に、印刷スクリプト(すなわち、小冊子またはパンフレット)を印刷するために、小売薬局業界で使用されてきた。これらの文書の処理は、カットシート・レーザ・プリンタを使用する、時間がかかり、無駄が多く、信頼性の低いものである。何故なら、シートが斜めになること、ページが詰まること、送りに間違いが起こることが、カットシート・レーザ・プリンタにつきものの共通の問題であり、特に二重モードで印刷する場合(すなわち、シートの両面に印刷する場合には)、これらのことが特に問題になるからである。さらに、カットシート・デスク・トップ・レーザ・プリンタは、通常、量が変化するデータを印刷するために、一定の長さのシート(例えば、レター・サイズ、8.5インチ×11インチ、およびリーガル・サイズ8.5インチ×14インチ)を使用している。それ故、一定の長さのシートは、通常、可変データ印刷のためにスペースの広さが限定される。これにより当然シートの消費が増大する。何故なら、データの一部の量を印刷するためにもシートが1枚まるまる使用されるからである。最後に、各処方箋および異なる処方書き込みのためのシートは、別々のシート上に印刷され、シートの置き間違いおよび紛失の可能性が高く、最終的に間違った人の手にわたる確率が増大する。この後者の問題は困った問題である。何故なら、処方箋は個人および/または秘密情報を含んでいる場合があるからである。
【0004】
ダイレクト・サーマル・プリンタは、多くの用途に使用されている。多くの場合、情報は、文書またはレシートの片面上だけに提供または印刷される。米国特許第6,784,906号公報、および第6,759,366号公報に、取引文書およびレシートのような文書の両面ダイレクト・サーマル印字について開示されている。両面ダイレクト・サーマル印字の場合には、プリンタは、サーマル・プリンタを通るフィード・パスに沿って移動する感熱媒体の両面を同時に印刷することができるように構成される。このようなプリンタの場合、ダイレクト・サーマル・プリント・ヘッドは、フィード・パスに沿って感熱媒体の各面上に配置される。動作中、各サーマル・プリント・ヘッドは、各プリント・ヘッドから感熱媒体を横切って対向するプラテンの方を向いている。印刷中、基材の対向する各表面上に感熱コーティングが施されている基材を含む対向するプリント・ヘッドは、感熱媒体の対向面に選択的に熱を加える。熱が加わると、コーティングされた基材上に印刷が行われるようにコーティングの色が変化する。
【特許文献1】米国仮特許出願第60/779,781号
【特許文献2】米国仮特許出願第60/779,782号
【特許文献3】米国特許出願第11/503,326号
【特許文献4】米国特許第6,784,906号
【特許文献5】米国特許第6,759,366号
【特許文献6】米国特許第3,947,854号
【特許文献7】米国特許第4,708,500号
【特許文献8】米国特許第5,964,541号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処方箋印刷の信頼性および効率は、製薬の用途において非常に重要なものなので、処方箋を画像形成するための、両面感熱媒体および両面サーマル・プリンタを提供するための技術が求められてる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施形態は、両面感熱媒体を画像形成するための方法を提供する。この方法は、感熱媒体上に配置される1つまたは複数の感知マークを検出するステップと、上記検出に基づいて感熱媒体の1つまたは複数の第1の面および第2の面を画像形成するための1つまたは複数の第1のプリント・ヘッドおよび第2のプリント・ヘッドの作動を制御するステップとを含む。
【0007】
他の実施形態は、両面ダイレクト・サーマル・プリンタを提供する。このプリンタは、第1のプラテンの近くに位置する第1のプリント・ヘッドと、第2のプラテンの近くに位置する第2のプリント・ヘッドとを備える。第1のプリント・ヘッドは、第2のプラテンにほぼ対向していて、第2のプリント・ヘッドは、第1のプラテンにほぼ対向していて、センサは、感熱媒体上に配置される1つまたは複数の感知マークを検出することができ、1つまたは複数の第1のプリント・ヘッドの作動を制御することができ、第2のプリント・ヘッドは、検出に基づいて感熱媒体を画像形成することができる。
【0008】
さらに他の実施形態は、両面画像形成するための感熱媒体を提供する。この感熱媒体は、所定の長さおよび所定の幅を有し、所定の幅に沿って複数の横ミシン目により区切られた複数の連続している部分と、それぞれが、複数の連続している部分の各部分の所定の位置に配置される複数の感知マークを含む。
【0009】
さらに他の実施形態は、両面ダイレクト・サーマル印字システムを提供する。このシステムは、所定の長さおよび所定の幅を有し、所定の幅に沿って複数の横ミシン目により区切られた複数の連続している部分と、それぞれが、複数の連続している部分の各部分の所定の位置に配置される複数の感知マークを含む、両面画像形成のための感熱媒体と、第1のプラテンの近くに位置する第1のプリント・ヘッドと、第2のプラテンの近くに位置する第2のプリント・ヘッドとを含む両面サーマル・プリンタを備える。第1のプリント・ヘッドは、第2のプラテンにほぼ対向していて、第2のプリント・ヘッドは、第1のプラテンにほぼ対向していて、センサは、感熱媒体上に配置される複数の感知マークを検出することができ、検出に基づいて感熱媒体の1つまたは複数の連続している部分を画像形成するために、1つまたは複数の第1のプリント・ヘッドおよび第2のプリント・ヘッドの作動を制御することがでる。
【0010】
数枚の図面を通して類似の参照番号が同じまたは類似の部材を示す、添付の図面を参照すればより分かりやすくなるので、例示としての実施形態の種々の機能および付随する利点をよりよく理解することができるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、可変長処方箋(すなわち、「文書」)を作成する目的で、感熱印字媒体20の両面印刷のために使用することができる、例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10の略図である。プリンタ10は、バウチャー、クーポン、レシート、チケットのような種々の他の文書も印刷することができることに留意されたい。サーマル・プリンタ10は、支持アーム100および110を備える。第2の支持アーム110は、アーム110がアーム100に対してピボット回転または回転することができるように、アーム・シャフト130上にジャーナル軸受けで支持することができる。支持アーム100および110は、相互に固定することもできる。サーマル・プリンタ10は、さらにプラテン30および40、および感熱印字媒体20の対向面上に対向するサーマル・プリント・ヘッド50および60を備える。より詳細には、第1の支持アーム100は、第1のプラテン30および第1のプリント・ヘッド60を備え、第2の支持アーム110は、第2のプラテン40および第2のプリント・ヘッド50を備える。プラテン30および40の形状は、ほぼ円筒状である。第1のプラテン30は、第1のシャフト80上にジャーナル軸受けで支持することができ、第2のプラテン40は、第2のシャフト90上にジャーナル軸受けで支持することができる。各シャフト80および90は、それぞれ支持アーム100および110と結合している。プラテン30および40は、さらに、プリンタ10を通して感熱印字媒体20を移動するために、駆動組立体120によりシャフト80および90を中心にして回転することができる。駆動組立体120は、ギア、リンク、カムのシステムおよびそれらの組合せに電力を供給するためのモータ(図示せず)を備える。第1および第2のプリント・ヘッド50および60は、米国特許第3,947,854号公報(特許文献6)、第4,708,500号公報(特許文献7)、および第5,964,541号公報(特許文献8)に開示されているようなダイレクト・サーマル印字に適している任意のプリント・ヘッドであってもよい。サーマル・プリンタ10は、さらにサーマル・プリンタ10を通して移動する場合に、印字媒体20上の1つまたは複数の所定の感知マークを検出するためのセンサ70を備える。センサ70は、透過または反射センサのような光センサであってもよい。センサ70は、さらに、例えば、赤外線、可視光線の赤、青緑等のような検出のための種々の光源を使用することができる。センサ70は、また、印字媒体20上の1つまたは複数の所定の感知マークを検出するための細かい、中程度のまたは粗い焦点またはアパーチャを有することもできる。使用する焦点またはアパーチャは、図2Aを参照しながら以下にさらに詳細に説明する、1つまたは複数の所定の感知マークの特定の寸法に基づいて選択することができる。図面を分かりやすくするために1つのセンサ70しか図示していないが、印字媒体20上の感知マークを検出するために、複数のセンサ70、または電気的センサ、機械的センサ等のような他のタイプのセンサも使用することができることに留意されたい。さらに、紙の出力状態を検出するために媒体センサのような追加のセンサを、サーマル・プリンタ10の動作を制御するために種々の状態を判断するために使用することもできる。
【0012】
図1をさらに参照すると、サーマル・プリンタ10は、例えば、処方箋または上記の任意の他の品目または文書のような印刷した文書を供給するために、連続している紙のロールまたは連続している扇のように折り畳んだスタックの形で供給することができ、その上にグラフィックスまたはテキストのようなフィーチャ、およびその組合せをその片面または両面上に印刷することができる感熱印字媒体20上で動作する。処方箋を印刷するための感熱印字媒体20については、図2A〜図2Bを参照しながらさらに詳細に説明する。感熱印字媒体20は、例えば、米国特許第6,784,906号公報(特許文献4)および第6,759,366号公報(特許文献5)に開示されているような感熱ダイで各面がコーティングされているセルロースまたはポリマー基材シートを含む両面感熱紙であってもよい。上記米国特許は、参照により本明細書に組み込むものとする。両面ダイレクト・サーマル印字は、印字媒体20の対向面上にダイを含む感熱印字媒体20により、および印字媒体20の片面上のサーマル印字が印字媒体20の対向面上のサーマル印字に影響を与えるのを防止する十分な耐感熱性を有する基材により容易に行うことができる。
【0013】
図1について最後の参照をするが、印字媒体20の両面ダイレクト・サーマル印字は、シングルパス・プロセスで行うことができる。別の方法としては、両面ダイレクト・サーマル印字は、第1の方向に移動した場合に、媒体20をサーマル・プリント・ヘッド50および60の一方または両方で画像形成することができ、次に、第1または第2の退避方向に移動している媒体と一緒にサーマル・プリント・ヘッド50および60の一方または両方でさらに画像形成するために退避プロセスにより行うことができる。印刷が完了すると、図2A〜図5を参照しながら以下にさらに詳細に説明する印刷文書を形成するために、印字媒体20を手動または自動的に切断または分離することができる。印刷した文書が処方箋である場合には、印字媒体20の切り離した部分を小冊子またはパンフレットに扇のように折り畳むことができる。これについても図2A〜図5を参照しながら以下にさらに詳細に説明する。
【0014】
図2Aは、図1の例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10を使用して、処方箋を印刷するための両面感熱印字媒体20の一部の例示としての第1の面140である。図1のところですでに説明したように、感熱印字媒体20は、両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10を使用して、処方箋を印刷するための連続している感熱印字媒体ロールまたは連続している扇のように折り畳んだスタックとして供給することができる。図1の例示としての部分は、感熱印字媒体ロールまたは扇のように折り畳んだスタックを表していることに留意されたい。
【0015】
さらに、図2Aを参照すると、横ミシン目180、190、200で囲まれている部分150および240は、連続している紙のロール、または連続している紙のスタックを示す。より詳細には、連続している感熱印字媒体ロール、または印字媒体のスタックは、部分150および240のような多数の部分を含む。150および240それぞれは、所定の長さ160および所定の幅170を有する。所定の長さ160は、約5.5インチであってもよく、所定の幅170は、約8.5インチであってもよい。この場合、第1の面140を形成している結合した部分150および240は、約8.5インチ×約11インチに等しい。所定の長さ160の範囲は、約3インチ〜約14インチであってもよく、所定の幅170の範囲は、約3インチ〜約8.5インチであってもよい。部分150および240の所定の長さ160および所定の幅170は、処方箋(例えば、レター・サイズ、リーガル・サイズ等)の特定のサイズ要件に基づいて選択することができることに留意されたい。
【0016】
さらに、図2Aを参照すると、部分150は、頂部の縁部の幅に沿った横ミシン目180および底部縁部の幅に沿った横ミシン目190により囲まれていてもよい。部分240は、その頂部の縁部の幅に沿った横ミシン目190およびその底部縁部の幅に沿った横ミシン目200により囲まれていてもよい。部分150および240は、さらに、グラフィックス、テキストおよび/またはこれらの組合せを画像形成するための各画像形成面または印刷面210および250を含む。画像形成面210および250は、プリンタ10のセンサ70により検出される各感知マーク220および260を含む。感熱印字媒体20は、感知マーク220および260をセンサ70の方に向けてプリンタ10内に置くことができることに留意されたい。各感知マーク220および260は、センサ70により検出することができるように、各所定の長さ222、262および各所定の幅224、264を有する。例示としての感知マークは、約0.25インチに等しい各所定の長さ222、262および各所定の幅224、264を有する正方形であってもよい。所定の長さ222、262の範囲は、約0.10インチ〜約0.25インチであってもよく、所定の幅224、264の範囲は、約0.10インチ〜約1インチであってよいが、他の長さも可能である。さらに、感知マーク220および260は、第1の面140の左の縁部に合わせて、また各頂部縁部のミシン目180および190から所定の距離230のところに位置または配置することができる。所定の距離230は、約0.25インチであってもよい。特定の要件に基づいて、各部分150および240上の他の位置および距離、ならびに追加の感知マークを容易に使用することができる。
【0017】
最後に、図2Aを参照しながら、両面感熱印字媒体20上の感知マーク(例えば、感知マーク220および260)および横ミシン目(例えば、180、190、200)の構成について説明する。感知マークおよび横ミシン目の構成は、参照により本明細書に組み込むものとする米国特許第6,784,906号公報(特許文献4)に開示されている感熱印字媒体20の製造プロセスにより作成することができる。感知マークおよび横ミシン目は、感知マークを印刷し、各感知マークに横ミシン目を位置合せする媒体変換プロセスにより同時に形成することができる。ある実施形態の場合には、媒体変換プロセスは、各感知マークへ横ミシン目を位置合せするために、感熱印字媒体20上に感知マークを印刷し、横ミシン目を形成するために、印刷プレスを使用することができる。印刷プレスは、リソグラフィ装置、紫外線リソグラフィ、またはフレキソ印刷を使用することができる。グラビア印刷のような他の印刷方法も、媒体変換プロセス中に使用することができる。他の実施形態の場合には、媒体変換プロセスは、また、各感知マークに横ミシン目を位置合せすると同時に感知マークを画像形成するためにサーマル印字技術を使用することができる。他の実施形態の場合には、媒体変換プロセスは、感熱印字媒体20内に孔、スリット、ミシン目等を形成する際に感知マークを生成することができる。別の方法としては、媒体変換プロセスは、隆起した窪み、リッジ等の形で感知マークを生成することができる。感知マークと横ミシン目を同時に形成すれば、感知マークと横ミシン目の統合性または正確な整合を必ず行うことができる。一実施形態の場合には、横ミシン目を、感知マークとして使用することができる。
【0018】
図2Bは、図1の例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10を使用して、処方箋を印刷するための両面感熱印字媒体20の一部の例示としての第2の裏面270である。第2の面270上の部分150および240は、グラフィックス、テキストおよびこれらの組合せを画像形成するための各画像形成面または印刷面280および290を含む。感知マークは、第2の面270の左の縁部に合わせて位置または配置されていないが、特定の要件により、このような感知マークを第2の面270上にも形成することができる。これにより、第1の面140または第2の面270をセンサ70の方に向けて、感熱印字媒体20の設置を行うことができる。しかし、処方箋が扇のように折り畳まれている場合には、第1の面140および第2の面270のうちの一方上の感知マークを、処方箋の外側上で見ることができる。それ故、処方箋が印刷されると、感知マークを内部に扇のように折り畳むことができるように、感知マークは一方の表面上に形成される。それ故、第1の面140上に配置される感知マーク220および260を参照のためにダッシュをつけて、第2の面270上に示す。
【0019】
図3Aは、図1および図2A〜図2Bの両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10および両面感熱印字媒体20を使用して印刷した、例示としての処方箋の例示としての第1の面300である。図3Aの例示としての処方箋は、各画像形成面または印刷面210、250および330を含む、3つの部分150、240および310を含む。各印刷面210、250および330には、グラフィックス、テキストおよび/またはこれらの組合せを画像形成または印刷することができる。印刷または画像形成した場合、感熱印字媒体20の一部は、最後の部分310の下縁部の幅に沿った横ミシン目(または切断部分)320により最後に印刷した部分310のところで切り離されるかまたは切断される。次に、切り離された部分は、横ミシン目190および200に沿って、処方箋内に扇のように折り畳むことができ、この場合、感知マーク220および260は、処方箋の内部に扇のように折り畳まれる。処方箋を折り曲げた場合、依然として最後の感知マーク340を見ることができることに留意されたい。何故なら、部分220、240および310の数が同じでないからである。また、連邦法により秘匿しなければならない任意の薬剤関係の情報を、追加のプライバシーのために処方箋の内部に折り曲げられる第1の面300の印刷面または画像形成面210、250上に印刷または画像形成することができる。
【0020】
図3Bは、図1および図2A〜図2Bの両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタ10および両面感熱印字媒体20を使用して印刷した、図3Aの例示としての処方箋の例示としての第2の裏面400である。裏面400の各部分150、240および310は、各画像形成面または印刷面280、290および410を含む。各印刷面280、290および410には、グラフィックス、テキストおよび/またはこれらの組合せを画像形成または印刷することができる。図3のところですでに説明したように、印刷した感熱印字媒体20の一部は、最後の部分310の下縁部の幅に沿った横ミシン目(または切断部分)320により最後に印刷した部分310のところで切り離すことができる。次に、切り離された部分は、横ミシン目190および200に沿って、処方箋内に扇のように折り畳むことができる。図3Bに示すように、感知マーク220、260および340は、第1の面300上に配置されていて、第2の面400上で見ることはできないし、感知マーク220および、260は、処方箋の内部に扇のように折り畳まれる。例示としての印刷した処方箋内の部分の数が同じでないので、最後の感知マーク340を処方箋の外部(第1の面300)上で見ることができる。さらに、連邦法により秘匿しなければならない任意の薬剤関係の情報を、追加のプライバシーのために処方箋の内部に折り曲げられる裏面400の印刷面または画像形成面410、290上に印刷または画像形成することができる。
【0021】
さらに、図3A〜図3Bを参照すると、印刷面210、250および330、および280、290および410上の画像形成または印刷されたグラフィックスおよびテキストは、薬剤の説明、分類、コード、用量、服用回数、相互作用情報等のような記述情報を含むことができる。また、名前、住所、電話番号、医療または他のID番号等のような患者情報を含むことができる。さらに、印刷したグラフィックスおよびテキストは、図形、他のイラストおよび/または処方した薬剤の記述および/またはその形状の説明、色、臭いおよび/または薬剤等を識別する他の特徴を含むことができる。さらに、処方箋を他の人に渡したり、薬剤の間違えた服用の危険を最小限度に低減するために、処方箋を渡す当事者をはっきりと識別するために印刷面上に患者の画像を表示することもできる。価格および/または在庫管理情報も、印刷面に記載することができる。上記情報のうちのいずれかまたはすべてを、さらに、平文テキストまたはグラフィックスで表示することもできるし、またはそうでない場合には、例えば、バーコードの形にコード化することもできる。
【0022】
図4は、図1の例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタの部分センターライン立面図の略図420である。サーマル・プリンタ10は、第1のプリント・ヘッド60と、第1のプラテン30と、センサ70と、第1のガイド・ローラ470とを含む。これらすべては、支持アーム100と結合していて、感熱印字媒体20の第1の面上に位置する。センサの位置は、サーマル・プリンタ10および感熱媒体20の設計要件に基づいて決定することができる。感熱印字媒体20の一方の端部のところの鎖線および矢印が、感熱印字媒体20のフィード・パスを示していることに留意されたい。さらに、第1の支持アーム100および第2の支持アーム110の間のサーマル・プリンタの内部に収容されている連続している感熱印字媒体のロール500から感熱印字媒体20を引き出すことができることにも留意されたい。印字媒体ロール500を、同様にサーマル・プリンタ10の内部に収容されている連続している扇のように折り畳まれた印字媒体スタックと容易に交換することができることにも留意されたい。サーマル・プリンタ10は、さらに、第2のプリント・ヘッド50、第2のプラテン40、および第2のガイド・ローラ460を含む。これらすべては、ピボット回転することができる支持アーム110と結合していて、感熱印字媒体20の第2の面(裏面)上に位置する。ピボット回転することができる支持アーム110は、感熱印字媒体20を交換し、サーマル・プリンタを修理することができるように、アーム・シャフト(またはヒンジ)130を中心にしてピボット回転する。ピボット回転することができる支持アーム110が支持アーム100に対して閉じると、感熱印字媒体20は、第1のプリント・ヘッド60と対向する第2のプラテン40との間、第2のプリント・ヘッド50と対向する第1のプラテン30との間、および第1のガイド・ローラ470と対向する第2のガイド・ローラ460との間で係合することができる。感熱印字媒体20との接触圧力および感熱印字媒体20の張力は、それぞれスプリング機構440、450、および480を含むスプリング装填の第2のプリント・ヘッド60、第1のプリント・ヘッド50、および第2のガイド・ローラ470により維持することができる。サーマル・プリンタは、また、アーム100に対して制御された速度で、ピボット回転することができるアーム110を開くことができ、例えば、それにより重力の加速によりアーム110上に加わる力によりアーム110が制御されないで閉じることを避けることができるようにするスプリング490を含む。サーマル・プリンタは、また、処方箋の印刷のような印刷動作が完了した場合に、感熱印字媒体20を切り離すための電子的に作動する機械的切断機構430を含むことができる。この機構430は、最後の印刷された部分の横ミシン目に沿って感熱印字媒体20の印刷された部分を切り離すために使用することができる(例えば、図2A〜図3Bを参照)。
【0023】
図4をさらに参照すると、プリント・ヘッド50および60は、ほぼ一直線上に位置していて、ほぼ対向方向を向いていることに留意されたい。その結果、感熱印字媒体20のフィード・パスは、プリント・ヘッド50および60がほぼ一直線の方向を向いている場合にはほぼ直線状のパスになる。この構成により、サーマル・プリンタから感熱印字媒体20を正面から容易に取り出すことができる。また、直線状のフィード・パスにより、第2のプリント・ヘッド50および第1のプラテン30を通しての第1のプリント・ヘッド60および第2のプラテン40からの感熱印字媒体20の自動的な引き出しを可能にすることを含む感熱印字媒体20の交換および供給の自動化が容易になる。プリント・ヘッド50および60の一直線の向きについて説明したが、可変角度方向(例えば、45、90、135および180度)を含む第2のプリント・ヘッド60に対する第1のプリント・ヘッド50の別の方向も、サーマル・プリンタ10、感熱印字媒体20および/または所望の媒体フィード・パスの特定の設計要件に基づいて使用することができる。
【0024】
さらに図4を参照すると、サーマル・プリンタは、また、サーマル・プリンタの動作を制御するための制御エレクトロニクスを含む。制御エレクトロニクスは、マザーボード350、マイクロプロセッサまたは中央処理装置(CPU)360、および1つまたは複数のダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、および/または不揮発性ランダム・アクセス・メモリ(NVRAM)印刷バッファ・メモリ素子のようなメモリ370を含むことができる。サーマル・プリンタ10は、さらに、販売時点端末(POS)(図示せず)またはサーマル・プリンタへデータを入力し、サーマル・プリンタからデータを出力するためのコンピュータ(図示せず)のような1つまたは複数のホストまたは補助システムと通信するための通信制御装置380を備える。通信制御装置380は、とりわけ、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、イーサネットおよび/または無線通信をサポートすることができる。印刷のためのデータは、通常、通信制御装置380を介してサーマル・プリンタ10と通信しているホストPOS端末またはコンピュータにより提供される。処方した薬剤情報、安全情報、および顧客情報のような印刷のための補足データも、通信制御装置380によりサーマル・プリンタに直接データを提供している、またはホストPOS端末またはコンピュータにより間接的にデータを提供しているネットワーク・サーバ(図示せず)により提供することもできる。印刷のための補足データは、顧客および処方した薬剤が識別した場合に変化することができる。
【0025】
最後に図4を参照すると、両面ダイレクト・サーマル・プリンタ10のメモリ370は、印字媒体20の片面または両面上に反復して印刷される予め定義したデータの1つまたは複数のブロックを格納するために、予め定義した印刷データ記憶領域を有することができる。予め定義した印刷データのブロックは、例えば、記憶識別子、ロゴ等を含むことができる。さらに、予め定義した印刷データのブロックは、さらに、保証、否認、返却方針、規制情報等のような法的情報を含むこともできる。予め定義した印刷データは、感熱印字媒体20の同じまたは対向する媒体面上にPOS端末またはコンピュータと関連するアプリケーション・ソフトウェアが提出したデータと一緒に印刷することができる。複数のデータ・ブロックを予め定義した印刷データ記憶領域内に格納する場合には、自身が印刷される位置または面等であってもよい、ハードウェアまたはソフトウェア・スイッチ390を使用して印刷のために交互に選択することができる。
【0026】
図5は、図1のもう1つの例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタの部分センターライン立面図のもう1つの略図510である。この例の場合、サーマル・プリンタは、連続している感熱印字媒体ロール500の迅速な交換を容易にし、および/またはもっと大きなサイズの連続している感熱印字媒体ロール500の使用を容易にするために、ロール支持体530によりサーマル・プリンタの外部上で、連続している感熱印字媒体ロール500のような感熱印字媒体20を支持するように設計することができる。連続している感熱印字媒体ロール500は、連続している扇のように折り畳まれたスタックと容易に交換することができ、ロール支持体530は、スタック支持体により容易に交換することができることに留意されたい。図5のサーマル・プリンタの場合には、プリント・ヘッド50および60は、ほぼ一直線上に位置していて、ほぼ対向方向を向いていて、そのため、フィード・パスはほぼ直線状になり、それにより感熱印字媒体20を自動的に交換および装填することができる。さらに、感熱印字媒体20を整合し、それにより感熱印字媒体20の自動的装填および供給を容易にするために、1つまたは複数のガイド520を使用することができる。
【0027】
図6は、図2Aの1つまたは複数の感知マーク220、260を検出するための、図1および図4〜図5の両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタにより走査した例示としての垂直でクリアなゾーン602である。垂直でクリアなゾーン602は、サーマル・プリンタのメモリ370内に格納することができ、さらに、販売時点端末(POS)(図示せず)またはコンピュータ(図示せず)のようなホストまたは補助システムにより通信制御装置380を介してサーマル・プリンタに供給することができる。予め定義した垂直でクリアなゾーン602は、特定の要件に基づいて調整することができるものであってもよい。図2Aの感知マーク220、260を感熱印字媒体20上に置くことができ、フィード・パスに沿って移動した場合に、センサ70が感熱印字媒体20を走査することができる領域をカバーするように予め定義することができる。検出との干渉を緩和するために、センサ70が感知マーク220、260を走査することができる垂直でクリアなゾーン602内の感熱印字媒体20上には他の印刷は存在していてはならない。しかし、センサ70および関連する制御エレクトロニクスを、さらに感知マーク220、260のサイズ(例えば、幅224、264および長さ222、262)、その位置(例えば、各頂縁部ミシン目180および190からの距離230)、および/または他の機械読み取り可能特性(例えば、光学特性、機械特性、電気特性等)に基づいて、垂直でクリアなゾーン602内の感知マーク220、260と他の印刷とを区別することができるようにすることもできる。
【0028】
サーマル・プリンタ10の動作中、また図1〜図6に示すように、感熱印字媒体20を連続している感熱印字媒体ロール500から引き出すこともできるし、連続している扇のように折り畳んだ印字媒体スタックから取り出すこともできるし、両面画像形成のためにフィード・パスに沿ってプリント・ヘッド50および60の方向に移動することもできる。その後で、感熱印字媒体20をサーマル・プリンタ10の外部に取り出すことができる。印刷動作中、センサ70は、メモリ370からマイクロプロセッサ360により予め定義した垂直でクリアなゾーン602を入手し、図2Aの感知マークを検出するために、予め定義した垂直でクリアなゾーン602を走査する。センサ70が、その前縁部、後縁部、幅、長さ等のような垂直でクリアなゾーン602内の感知マークを検出すると、センサ70は、マイクロプロセッサ360に信号を送る。マイクロプロセッサ360は、図2A〜図3Bに示すように、感熱印字媒体20の個々の部分の各面を印刷または画像形成するために、1つまたは複数のプリント・ヘッド50および60の動作を制御するためのタイミング・デバイスとしてこの信号を使用する。
【0029】
さらに、センサ70による感知マークの検出は、また、感熱印字媒体20がサーマル・プリンタ10の外部に押し出された時、印刷動作の一部または前部が完了した場合に、感熱印字媒体20を切り離すために、切断機構430の動作を制御するために使用される。切断機構430の作動は、図2A〜図3Bの感熱印字媒体20の横ミシン目180、190、200または320に沿った指定の位置のところで感熱印字媒体20を切断するようにタイミングが取られる。別の方法としては、切断機構430の動作を、例えば、印刷したまたは印刷するグラフィックスまたはテキスト情報により可変位置のところで感熱印字媒体20を切断するようにタイミングをとることもできるし、または例えば、印刷動作のすべてまたは一部の完了に合わせてタイミングを取ることもできる。
【0030】
今まで、処方箋のような文書を画像形成するための両面感熱媒体およびそのための両面サーマル・プリンタについて説明してきた。両面サーマル・プリンタは、従来のレーザ・プリンタによる処方箋の印刷に関連する固有の問題を解決する。両面画像形成と一緒に使用する連続している停止しない感熱媒体の流れに対する両面感熱媒体プリンタを使用すれば、レーザ・プリンタを使用して二重モードで文書を印刷するために共通して使用する二重ループが必要なくなる。感熱媒体上の感知マークと感知マークを検出するためのサーマル・プリンタの1つまたは複数のセンサとを組合せると、処方箋のような文書の画像形成を非常にうまく制御することができる。感知マークおよび横ミシン目を含む感熱媒体のフォーマットおよび設計により、処方箋のような可変長の文書を画像形成する際に効率が向上し、節約を行うことができる。特に処方箋について説明すると、ページの置き間違いの可能性が高いレーザ印刷プロセス中のいくつかの個々のページを処理する代わりに、例示としての実施形態は、取り扱いが易しく、法的に秘匿しなければならない秘密情報をカバーし、処方パッケージにうまく取り付けることができる連続している扇のように折り畳まれた処方箋のためのものである。
【0031】
上記説明は説明のためのものであり、本発明を制限するためのものではない。上記説明を読めば、当業者であれば多くの他の実施形態を理解することができるだろう。それ故、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照しながら、このような特許請求の範囲の等価物の全範囲に沿って決定すべきである。
【0032】
米国特許法施行規則1.72条(b)項に適合するために要約を添付してあるので、読者は技術的開示の性質および要点を迅速に理解することができるだろう。本明細書を、特許請求の範囲または意味を解釈し、制限するために使用しないとの了解により本明細書を提出する。
【0033】
実施形態の上記説明においては、説明を簡単にするために種々の機能を1つの実施形態内に一緒にグループ分けしてある。開示のこの方法は、特許請求の範囲記載の実施形態は、各請求項に明示してあるものよりももっと多くの機能を有することを反映していると解釈すべきではない。それどころか、添付の特許請求の範囲が反映しているように、本発明の主題は、1つの開示の実施形態のすべての機能より少ない。それ故、添付の特許請求の範囲を、各請求項が、別々の例示としての実施形態としてそれ自身に基づくものとして「発明を実施するための最良の形態」内に含めてある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタの略図である。
【図2A】例示としての図1の両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタを使用する、処方箋を印刷するための両面サーマル・プリンタの一部の例示としての第1の面を示す。
【図2B】例示としての図1の両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタを使用する、処方箋を印刷するための両面サーマル・プリンタの一部の例示としての第2の面を示す。
【図3A】図1および図2A〜図2Bの両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタおよび両面感熱印字媒体を使用して印刷した、例示としての処方箋の例示としての第1の面を示す。
【図3B】図1および図2A〜図2Bの両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタおよび両面感熱印字媒体を使用して印刷した、例示としての処方箋の例示としての第2の面を示す。
【図4】図1の例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタの部分センターライン立面図の略図である。
【図5】図1の例示としての両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタの部分センターライン立面図のもう1つの略図である。
【図6】図2Aの1つまたは複数の感知マークを検出するために、図1および図4〜図5の両面画像形成ダイレクト・サーマル・プリンタにより走査した例示としての垂直クリア・ゾーンを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両面感熱媒体を画像形成するための方法であって、
前記感熱媒体上に配置される1つまたは複数の感知マークを検出するステップと、
前記検出に基づいて前記感熱媒体の1つまたは複数の第1および第2の各面を画像形成するために、1つまたは複数の第1のプリント・ヘッドおよび第2のプリント・ヘッドの作動を制御するステップとを含む両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の感知マークの検出した各感知マークに対する検出信号を受信するステップと、
前記検出信号に基づいて、前記感熱媒体の1つまたは複数の前記各第1の面および前記各第2の面を画像形成するために、1つまたは複数の前記第1のプリント・ヘッドおよび前記第2のプリント・ヘッドを作動するステップとをさらに含む、請求項1に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項3】
前記感熱媒体上に前記1つまたは複数の感知マークが配置されている前記感熱媒体の領域をカバーする垂直でクリアなゾーンを予め定義するステップをさらに含む、請求項1に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項4】
前記感熱媒体に配置されている前記1つまたは複数の感知マークを検出するために、前記予め定義した垂直でクリアなゾーンを走査するステップをさらに含む、請求項3に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項5】
前記感熱媒体が、所定の長さおよび所定の幅の複数の連続している部分を有し、前記複数の部分の連続している各部分が、各部分の所定の位置に配置される感知マークを含む、請求項1に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項6】
前記複数の連続している部分が、前記所定の幅に沿って横ミシン目により囲まれている、請求項5に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項7】
前記画像形成された感熱媒体の最後の部分に関連する検出した感知マークに対する検出信号を受信するステップと、
文書を形成するために、前記受信した検出信号に基づいて、画像形成した感熱媒体の前記最後の部分の後の横ミシン目に沿って前記感熱媒体を切り離すために切断機構を作動するステップとをさらに含む、請求項6に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項8】
前記横ミシン目に沿って前記文書を扇のように折り畳むステップをさらに含む、請求項7に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項9】
前記文書が、処方箋である、請求項7に記載の両面感熱媒体の画像形成方法。
【請求項10】
第1のプラテンの近くに位置する第1のプリント・ヘッドと、
第2のプラテンの近くに位置する第2のプリント・ヘッドであって、前記第1のプリント・ヘッドが前記第2のプラテンに対してほぼ対向していて、前記第2のプリント・ヘッドが前記第1のプラテンにほぼ対向している第2のプリント・ヘッドと、
感熱媒体上に配置される1つまたは複数の感知マークを検出することができ、前記検出に基づいて前記感熱媒体を画像形成するために、1つまたは複数の前記第1のプリント・ヘッドおよび前記第2のプリント・ヘッドの作動を制御することができるセンサとを備える両面サーマル・プリンタ。
【請求項11】
前記1つまたは複数の感知マークの検出した各感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
前記受信した検出信号に基づいて前記感熱媒体を画像形成するために、1つまたは複数の前記第1のプリント・ヘッドおよび前記第2のプリント・ヘッドを作動することができる、
マイクロプロセッサをさらに備える、請求項10に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項12】
前記1つまたは複数の感知マークが前記感熱媒体上に配置される前記感熱媒体の領域をカバーする予め定義した垂直でクリアなゾーンを格納することができるメモリをさらに備える、請求項10に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項13】
前記センサが、前記感熱媒体上に配置される前記1つまたは複数の感知マークを検出するために、予め定義した垂直でクリアなゾーンを走査する、請求項12に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項14】
前記感熱媒体が、所定の長さおよび所定の幅の複数の連続している部分を有し、前記複数の部分の連続している各部分が、前記各部分の所定の位置に配置される感知マークを含む、請求項11に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項15】
前記複数の連続している部分が、前記所定の幅に沿って横ミシン目により囲まれている、請求項14に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項16】
横ミシン目に沿って前記感熱媒体を切り離すことができる切断機構をさらに備える、請求項15に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項17】
前記マイクロプロセッサが、さらに、
検出した各感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
文書を形成するために、前記受信した検出信号に基づいて、画像形成した感熱媒体の前記最後の部分の後の前記横ミシン目に沿って前記感熱媒体を切り離すために前記切断機構を作動することができる、請求項16に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項18】
前記文書が、処方箋である、請求項17に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項19】
前記感熱媒体を切り離すことができる切断機構をさらに備え、前記マイクロプロセッサが、さらに、
検出した各感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
前記受信した検出信号に基づいて、前記感熱媒体を切り離すために前記切断機構を作動することができる、請求項11に記載の両面サーマル・プリンタ。
【請求項20】
両面画像形成するための感熱媒体であって、
所定の長さおよび所定の幅の複数の連続している部分であって、前記所定の幅に沿った複数の横ミシン目により囲まれている複数の連続している部分と、
複数の感知マークであって、それぞれが、前記複数の連続している部分の各部分の所定の位置に配置される複数の感知マークとを含む感熱媒体。
【請求項21】
前記複数の連続している部分の前記所定の長さが、約3インチ〜約14インチである、請求項20に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項22】
前記複数の連続している部分の前記所定の幅が、約3インチ〜約8.5インチである、請求項20に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項23】
前記複数の連続している部分の前記所定の長さが、約5.5インチであり、前記所定の幅が約8.5インチである、請求項20に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項24】
前記複数の感知マークが、所定の長さおよび所定の幅を有する、請求項20に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項25】
前記複数の感知マークの前記所定の長さが、約0.1インチ〜約0.25インチである、請求項24に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項26】
前記複数の感知マークの前記所定の幅が、約0.1インチ〜約1インチである、請求項24に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項27】
前記複数の感知マークの前記所定の長さが、約0.25インチであり、前記所定の幅が、約0.25インチである、請求項24に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項28】
前記複数の感知マークの各感知マークが、前記複数の連続している部分の各部分上の前記所定の長さに沿って縁部付近に配置されている、請求項24に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項29】
前記複数の感知マークの各感知マークが、前記複数の連続している部分の各部分上の前記複数の横ミシン目の下約0.25インチのところに配置される、請求項28に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項30】
所定の数の前記複数の連続している部分が、文書を形成するために前記画像形成された部分の最後の部分の後の横ミシン目に沿って画像形成され切り離される、請求項20に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項31】
前記文書が、前記横ミシン目に沿って扇のように折り畳まれる、請求項30に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項32】
前記文書が、処方箋である、請求項30に記載の両面画像形成するための感熱媒体。
【請求項33】
両面サーマル印字システムであって、前記システムが、
両面画像形成するための感熱媒体を備え、前記感熱媒体が、
所定の長さおよび所定の幅の複数の連続している部分であって、前記所定の幅に沿って複数の横ミシン目により囲まれている所定の長さおよび所定の幅の複数の連続している部分と、
複数の感知マークであって、それぞれが、前記複数の連続している部分の各部分の所定の位置に配置される複数の感知マークとを含み、さらに、
両面サーマル・プリンタを備え、前記両面サーマル・プリンタが、
第1のプラテンの近くに位置する第1のプリント・ヘッドと、
第2のプラテンの近くに位置する第2のプリント・ヘッドであって、前記第1のプリント・ヘッドが、前記第2のプラテンに対してほぼ対向していて、前記第2のプリント・ヘッドが、前記第1のプラテンにほぼ対向している第2のプリント・ヘッドと、
前記感熱媒体上に配置される前記複数の感知マークを検出することができ、前記検出に基づいて前記感熱媒体の1つまたは複数の連続している部分を画像形成するために、1つまたは複数の前記第1のプリント・ヘッドおよび前記第2のプリント・ヘッドの作動を制御することができるセンサと、
を含む両面サーマル印字システム。
【請求項34】
前記サーマル・プリンタが、
前記複数の感知マークの検出した各感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
前記受信した検出信号に基づいて、前記感熱媒体の前記1つまたは複数の連続している部分を画像形成するために、1つまたは複数の前記第1のプリント・ヘッドおよび前記第2のプリント・ヘッドを作動することができる
マイクロプロセッサをさらに備える、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項35】
前記サーマル・プリンタが、前記複数の感知マークが前記感熱媒体上に配置される前記感熱媒体の領域をカバーする予め定義した垂直でクリアなゾーンを格納することができるメモリをさらに備える、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項36】
前記センサが、前記感熱媒体上に配置されている前記複数の感知マークを検出するために、前記予め定義した垂直でクリアなゾーンを走査する、請求項35に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項37】
前記サーマル・プリンタが、前記複数の横ミシン目に沿って前記感熱媒体を切り離すことができる切断機構をさらに備える、請求項34に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項38】
前記マイクロプロセッサが、さらに、
前記画像形成された感熱媒体の最後の部分に関連する検出した感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
文書を形成するために、前記受信した検出信号に基づいて、画像形成した感熱媒体の前記最後の部分の後の横ミシン目に沿って前記感熱媒体を切り離すために切断機構を作動することができる、請求項37に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項39】
前記文書が、処方箋である、請求項38に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項40】
前記サーマル・プリンタが、前記感熱媒体を切り離すことができる切断機構をさらに備え、前記マイクロプロセッサが、さらに、
検出した各感知マークに対する検出信号を前記センサから受信することができ、
前記受信した検出信号に基づいて、前記感熱媒体を切り離すために前記切断機構を作動することができる、請求項34に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項41】
前記感熱媒体の前記複数の連続している部分の前記所定の長さが、約3インチ〜約14インチである、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項42】
前記感熱媒体の前記複数の連続している部分の前記所定の幅が、約3インチ〜約8.5インチである、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項43】
前記感熱媒体の前記複数の連続している部分の前記所定の長さが、約5.5インチであり、前記所定の幅が、約8.5インチである、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項44】
前記感熱媒体の前記複数の感知マークが、所定の長さおよび所定の幅を有する、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項45】
前記複数の感知マークの前記所定の長さが、約0.1インチ〜約0.25インチである、請求項44に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項46】
前記複数の感知マークの前記所定の幅が、約0.1インチ〜約1インチである、請求項44に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項47】
前記複数の感知マークの前記所定の長さが、約0.25インチであり、前記所定の幅が約0.25インチである、請求項44に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項48】
前記複数の感知マークの各感知マークが、前記感熱紙の前記複数の連続している部分の各部分上の前記所定の長さに沿って縁部付近に配置されている、請求項33に記載の両面サーマル印字システム。
【請求項49】
前記複数の感知マークの各感知マークが、前記感熱紙の前記複数の連続している部分の各部分上の前記複数の横ミシン目の下約0.25インチのところに配置される、請求項48に記載の両面サーマル印字システム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−528934(P2009−528934A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558249(P2008−558249)
【出願日】平成18年8月28日(2006.8.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/033680
【国際公開番号】WO2007/102841
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(391007161)エヌ・シー・アール・コーポレイション (85)
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
【Fターム(参考)】