中が見える自転車の袋

【課題】上下左右どの方向からでも自転車を収納することが出来て、なかの自転車が袋の外からでも見え自転車の必要部分だけを袋から露出させて使用出来る自転車の袋。
また手で持つことも肩から掛ける事も出来る自転車の袋。
【解決手段】完成自転車がそのまま収納できる形状の自転車袋を糸（２）を格子状に強化ラミネートした透明のビニー素材（１）で仕立て周囲のマチ（３）には複数のスライダー（７）を組み込んだファスナー（６）を配し、調節可能な取っ手、肩掛け兼用のテープ（５）を本体に設けた８箇のバックル（４）で係留した中が見える自転車の袋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
スポーツ、レジャー、健康、或いは趣味として使用する自転車の保管、搬送する為の袋に関する。
【背景技術】
【０００２】
スポーツ自転車の袋は不使用時の軽量化と公共乗り物への持込時の小型便利性を優先し通常自転車を分解して輪行袋に収納する。収納した中身の自転車は袋の色、形、ロゴといった外様でしか判断することができない。
例えば自転車競技に参加する場合前もって車輪回りの調整をする。
特にリアデイレイラーの調整は極めて高度で微妙である。しかし参加コースの現地に集合する為に自転車を一旦分解して輪行袋で運ばなければ成らない。
この結果折角仕上げたギアの相性が狂ってしまい微妙な仕上がりが失われてしまう。また保管に付いても自転車は嗜好性が高く自分の部屋に置くケースが多いが塵や埃が付いて劣化の原因と成ったり邪魔に成ったりする。
ベランダや物置、軒先に置く事も有るが雨や湿気、粉塵の影響を受け錆びや変調の元になる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
自転車を収納する際分解する事無く袋の上下左右どの方向からでもそのまま収納出来て、中に入れた自転車が常に外から認識でき、袋に入れたままでも車輪の接地部分のみ露出して自走できる自転車の袋。
また袋は運搬用の取っ手を有し取っ手となるテープの長さが長短の調節が可能で手で持つことも肩に掛けることもできる。
不使用時には袋に入れたまま保管できるので塵や埃、湿気から自転車を保護出来る。搬送用に装備した調節可能なハンドルは部屋の鴨居に引っ掛けて趣味の自転車をオブジェとして常に見る事が出来る。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明の自転車を入れる袋の外形を１枚のベニヤ板の４角をアールに断裁した様な形に見立て側面即ち表面と裏面に格子状の補強の糸（２）を入れた透明のビニール（１）を使い中が透けて見える。
ベニヤ板の厚みにあたる周囲マチ（３）全部にはファスナー（６）が廻らされスライダーが複数組み込まれている。
この結果袋の上下左右どこからでも自転車を入れる事が出来、収納した自転車の必要部分を２個のスライダー（７）の間から露出させれば袋に入れたままその部分だけを使用できる。例えばタイヤの両輪を露出し同時に２個のスライダーの間からサドルを露出させれば袋に入れたままでも露出部品が使用できる。
また持ち手を係留するテープ調節バックルは自転車のタイヤが地面に接地する表裏４箇所と重心線から等間隔のこれより狭い上部位置４箇所の表裏合計８箇所に設けられ、このバックルにテープを通すことで手に持ったり肩に掛けたり出来る長さに調節できる。
また袋に入れた自転車の総重量はこの８個のバックル（４）依って保持される。
周囲マチ（３）に廻らした長いファスナー（６）に２個ずつセットで頭合わせに組み込んだスライダー（７）２個を車輪、サドル、ハンドルなど使用する部位に挟んで開けばタイヤ２本、タイヤとサドルといった複数の部位使用が可能に成る。
保管の際は周囲のファスナー（６）を閉めれば袋を密閉できて塵、埃、湿気の影響を受けにくい。
【発明の効果】
【０００５】
エコ志向の追い風を受けて今やスポーツ自転車は大きなブームと成った。
スポーツ自転車の価格に上限はないとも云われる。
競技やイベントではレアー物等自分の自慢の自転車を人に見せたいとの心理が働き本発明中が見える自転車袋は有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
本発明自転車の袋のマチ（３）に沿って周囲に廻らされたファスナー（６）を全開にすると上下左右何れの方向からでも自転車に被せられる。ファスナーを閉めて取っ手テープ（５）を係留バックル（４）８個に通して必要な長さに調節してハンドルとして持ち運びすることができる。２個の頭合わせスライダーを開いて車輪を露出させれば袋に入れたままでも自転車を移動できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】中が見える自転車の袋右側面図である。
【図２】中が見える自転車の袋上面図である。
【図３】車輪を露出した右側面図である。
【符号の説明】
１．自転車袋側面の透明ビニール
２．透明ビニールの補強糸
３．マチ
４．コキバックル
５．取っ手テープ
６．ファスナー
７．スライダー
８．収納した自転車
９．取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項１】
本発明の自転車を分解しないでそのまま収納できる輪行袋は両側面の殆ど若しくは全部に格子状に補強の糸（２）を入れた透明のビニール（１）を用いて中の自転車が見える様にしたことを特徴とする中が見える自転車の袋。
【請求項２】
上記請求項１の自転車の袋は本体の周囲マチ（３）全部に沿って長いファスナー（６）が廻らされ全開にすれば自転車を上下左右どの方向からでも入れる事が出来ることを特徴とする中が見える自転車の袋。
【請求項３】
上記請求項１、２の自転車の袋は開閉する為のスライダー（７）が２個以上組み込まれ収納した自転車のサドルやハンドル、車輪等の複数箇所が必要な都度最小限度を露出させて袋にいれたままでも移動できることを特徴とする中が見える自転車の袋。
【請求項４】
上記請求項１、２、３の自転車の袋は両側面即ち本袋では表面と裏面の上下左右８箇所にテープ（５）の長さを調節できるコキ部品（４）が備えられ持ち上げるためのハンドル用テープの長さが変えられるだけでなく自転車の総重量を８点に分散して保持できることを特徴とする中が見える自転車の袋。

【図１】