説明

中折れ式ゲートバー装置

【課題】 中折れする中間部周辺の突出物を極力少なく抑えると共に、ゲートバーの開閉時に手を挟み込んでしまうような空間部が生じないように構成することによって、車両や通行人等に対して安全に使用できるように工夫した中折れ式ゲートバー装置を提供する。
【解決手段】 開閉機1によって開閉作動する手元側バー10の先端部に関節連動手段30又は80を介して先端側バー20を連設して、開閉機1が手元側バー10を作動すると、先端側バー20が中折れして水平状態を維持しながら開閉作動するように構成する。手元側バー10と先端側バー20を連結する手元側ホルダー12に縦割り溝12Hを凹設して、この縦割り溝12Hの内部に関節連動手段30又は80を収める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場の入口レーンや出口レーン等に設置されるゲート開閉機によって開閉作動をおこなうゲートバー装置に関するものであって、具体的には、ゲートバーを中折れ式に構成した中折れ式ゲートバー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
駐車場に使用される中折れ式ゲートバー装置については、従来より特許文献1に記載の「中折式ゲートバー用回動装置」が存在する。
【0003】
図12は、従来例として特許文献1に記載の「中折式ゲートバー用回動装置」の構成を説明したものであって、図中、101はゲート開閉機、110は根端部を開閉機101の回転軸102に取付けた手元側バー、120は符号103で全体的に示した関節連動手段を用いて、手元側バー110の先端部側に中折れ自在に軸支した先端側バーであって、これ等手元側バー110と先端側バー120とによって、ゲートバーが構成される。また、131は下端側を上記手元側バー110の先端部に軸支し、手元側バー110が水平な状態においては上端部が上記開閉機101の方向の斜め上方に向けて突出した回動レバーで、この回動レバー131の上端部と上記開閉機101の間には、先端側バー120を常時水平状態に維持しながら開閉作動させる牽引部材140が取付けられている。
【0004】
また、132は一端を上記回動レバー131の上端部側に回動自在に軸支し、他端を上記先端側バー120の根端部に軸支した中間レバーで、これ等回動レバー131と中間レバー132、及び、牽引部材140によって構成されるリンク手段によって、手元側バー101の開閉作動に従って、図示の如く先端側バー120が水平状態を維持しながら中折れ状態に開閉作動するように構成されている。
【特許文献1】特許第3162935号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1に記載の「中折式ゲートバー用回動装置」は、図12に示すように符号130で全体的に示した関節連動手段(四節平行リンク手段)を構成する上側の回動レバー131の中間部分が、手元側バー110の先端部上側面に突出しており、加えて、手元側バー110と先端側バー120の回動支軸がゲートバーの下側部分に偏って構成され、且つ、各部品が複雑な形状を成しているため、ゲートバーの開閉動作時に数カ所の空隙ができて大きく空間があいてしまって、設置工事の際等に作業者がこれ等空間部分に手等を挟んでしまう危険性があった。
【0006】
更に、上記特許文献1に記載の装置は、中間の中折れ部分に凹凸が多いため、車両や通行人等を保護するために、ゲートバーの全体をカバーで覆う場合でも、中折れ部周辺を覆うことができず、特に、下側の突起部は簡単なカバー等で覆って安全性を確保することができないことから、複雑な形状のカバーが必要と成って、コストアップする問題があった。
【0007】
そこで本発明の技術的課題は、中折れする中間部周辺の突出物を極力少なく抑えると共に、ゲートバーの開閉時に手を挟み込んでしまうような空間部が生じないように構成することによって、車両や通行人等に対して安全に使用できるように工夫した中折れ式ゲートバー装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の技術的課題を解決するために、本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0009】
(1) 前記請求項1に記載の如く、開閉機によって上下に開閉作動される手元側バーの先端長手方向に、関節手段を介して先端側バーを中折れ自在に連設し、開閉機が手元側バーを上方に回動すると、先端側バーが中折れした状態で上方に移動してゲートを開くように構成した中折れ式ゲートバー装置であって、上記手元側バーの先端長手方向に、先端部の軸方向に縦割り溝を開口形成した手元側ホルダーを連設し、この縦割り溝内の根端部側に回動レバーの下端取付部を回動自在に軸支して、この軸支部より上記手元側バーの根端部寄り方向に斜め上方に突出する上記回動レバーの上端部と、上記開閉機との間に牽引部材を取付けると共に、上記手元側ホルダーに設けた縦割り溝内の先端部側に、上記先端側バーの根端部に連設した先端側ホルダーを嵌め込んで回動自在に軸支し、且つ、上記回動レバーの下端取付部とこの先端側ホルダーとの間を、上記手元側ホルダーの縦割り溝の内部において、関節連動手段を介して連結したことを特徴としている。
【0010】
(2) 前記請求項2に記載の如く、前記回動レバーの下端取付部と、前記先端側バーの先端側ホルダーとの間を連結する関節連動手段が、両端部を上記回動レバーの下端取付部と、上記先端側バーとに夫々回動自在に取付けられた上下2本の平行な中間リンクを用いて構成した四節リンク式関節連動手段であることを特徴としている。
【0011】
(3) 前記請求項3に記載の如く、前記手元側ホルダーの縦割り溝内に前記先端側バーの先端側ホルダーを回動自在に軸支するために当該先端側ホルダーに設けられた回動軸取付用の支軸穴が、先端側ホルダーの長手方向中心軸に対して45度傾斜した長穴に構成されていることを特徴としている。
【0012】
(4) 前記請求項4に記載の如く、前記回動レバーの下端部と、前記先端側バーの先端側ホルダーとの間を連結する関節連動手段が、上記回動レバーの下端部側に設けた手元側歯車部と、上記先端側ホルダーの根端部に一体に設けた先端側歯車部と、これ等手元側歯車部と先端側歯車部の双方に噛合する中間歯車若しくは複数奇数個の歯車列とから成る、歯車式関節連動手段であることを特徴としている。
【0013】
(5) 前記請求項5に記載の如く、前記回動レバーの動作範囲を除いて、前記先端側及び手元側の各バーの外周が弾性体で覆われていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
上記(1)で述べた請求項1に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、関節連動手段が手元側ホルダーに設けた縦割り溝の内部に設けられて、手元側バーの上側部以外で、手前、奥、下側とも突出物がなく、ゲート開状態時に水平な先端側バーよりも上方に突出する部分がない中折れ式ゲートバー装置を実現できるため、高さ制限の低いレーンに設置でき、また、万が一ゲートバーに車両や通行人が接触した際に、突起物が少ない形状であるために車両に対する傷や、通行人に対しての危険が少なくて済み、さらにゲート開状態から閉状態に移行動作中に手を挟んでしまうような空隙も出来ないため、通行人や設置業者にとっても危険が少なくて、安全に使用することを可能にする特徴を有している。
【0015】
上記(2)で述べた請求項2に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、関節連動手段として、2本の平行な中間リンクを用いて構成した四節リンク式関節連動手段が使用されるため、手元側バーに対する先端側バーの屈折回動(中折れ回動)をきわめて安定した状態で、且つ、確実に行って、ゲートの開閉を円滑に行うことができる特徴を備えている。
【0016】
上記(3)で述べた請求項3に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、中折れ回動用の軸を嵌合する先端側ホルダーの支軸穴を45度傾斜の長穴に構成することによって、一方向をルーズにしているため、回動レバーと先端側ホルダーの間の中間リンクの各部ピッチ寸法に多少の誤差があったとしても、動作上干渉することがなく、スムーズに動作することを可能にする特徴を備えている。
【0017】
上記(4)で述べた請求項4に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、手元側バーと先端側バーの間を接続する関節連動手段として、複数の歯車の噛合から成る歯車式関節連動手段が使用されているため、上記請求項3に記載の中折れ回動用の軸に嵌合する部分を長穴で構成する必要がなく、軸部にベアリングや市販の軸受け部材を使用して、中折れ回動を円滑に行うことができる中折れ式ゲートバー装置を、全体的に安いコストにて造ることを可能にする特徴を備えている。
【0018】
上記(5)で述べた請求項5に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、先端側、手元側バーともにその大部分を弾性体で覆って保護できるため、万が一バーに車両や通行人が接触した場合でも、車両に対する傷や、人に対しての危険が極めて少なく、安全に利用できる特徴を備えている。
【0019】
従って本発明に係る中折れ式ゲートバー装置によれば、動作が確実で安全に利用できると共に、比較的低コストにて提供できる経済性を備えた中折れ式ゲートバー装置を提供できるものであって、駐車場の入口レーンや出口レーン、或いは、その他各種施設の入口及び出口等に設置されるゲート開閉機に搭載して、頗る好適なものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、上述した本発明に係る中折れ式ゲートバー装置の好適な実施例を図面と共に説明すると、図1は前記請求項1、2、3に記載された本発明の構成と、その作動の状況を説明した側面図、図2、図3、図4、図5はその要部である関節連動手段の構成を説明した平面図と側面図と、図2のA−A’線に沿った断面図と、全体の分解斜視図であって、図1において、1はゲート開閉機、2はモータによって正逆回転する回転軸、10は根端部11を回転軸2に取付けた手元側バー、20は符号30で全体的に示した関節連動手段を介して手元側バー10の先端部長手方向に中折れ自在に連設した先端側バーを示す。
【0021】
更に、上述した図1乃至図4、及び、図5に示した分解斜視図において、12は根端に連設した取付部13を手元側バー10の先端口10Aに嵌め込んでネジ止めすることにより、手元側バー10の先端部長手方向に一体に取付けた手元側ホルダーであって、この手元側ホルダー12の先端部には、当該ホルダー12の軸方向に対して、上記関節連動手段30の一部、具体的には、前記請求項2に記載の四節リンク式関節連動手段30を取付ける比較的大きな断面略凹形状の縦割り溝12Hが開口形成されている。
【0022】
また、40は下端部側に設けた略円板形状を成す下端取付部41を、上記縦割り溝12A内の根端部寄りに嵌め込んで、回動レバー軸14を用いて手元側ホルダー12に対して回動自在に取付けた回動レバーであって、この回動レバー40の上端部40T側は、上記回動レバー軸14による軸支部より、上記手元側バー10の根端部寄り方向(図1において左方向)に向けて斜め上方に突出するように造られていて、斯かる回動レバー40の上端部40Tには、根端部を上記ゲート開閉機1側に取付軸51を用いて上下回動自在に取付けた牽引部材50の先端部50Aが、連結軸42を用いて回動自在に連結されている。
【0023】
更に図中、60は根端に連設した取付部61を先端側バー20の先端口20Aに嵌め込んでネジ止めすることにより、先端側バー20の根端部長手方向に一体に取付けた先端側ホルダーであって、この先端側ホルダー60は、上記手元側ホルダー12に設けた縦割り溝12A内の先端部寄りに嵌め込んで、中折れ用回動軸15を用いて手元側ホルダー12に対して中折れ回動自在に連結され、且つ、上記先端側ホルダー60の根端部には、当該ホルダー60の軸方向に対して、前述した四節リンク式関節手段30の一部を構成する比較的幅の狭い断面略凹形状の縦割り溝60Hが開口形成されている。
【0024】
次に、71,72は上記四節リンク式関節手段30を構成する上下平行な2本の中間リンクで、図4、図5に示すように上側の中間リンク71の両端部は、上記各縦割り溝12H,60Hの内部において、リンクピン71A,71Bを用いて前記回動レバー40に連設した下端取付部41、及び、先端側ホルダー60のいずれも上側部で根端部寄り(手元側バー10寄り)に連結され、下側の中間リンク72の両端部は、同じく各縦割り溝12A,60Aの内部において、リンクピン72A,72Bを用いて上記回動レバー40の下端取付部41及び先端側ホルダー60のいずれも下側部で先端部寄り(先端側バー20寄り)に連結されている。
【0025】
尚、前記回動レバー40は、その内側部に上記上下の中間リンク71,72を取付けることができるようにすると共に、強度性を増すために、その中間部を断面略コ字状に屈曲形成した形状に形成されている。
【0026】
更に図5において、12Aと41Aは前記回動レバー軸14用として、前記手元側ホルダー12の根端部寄りと回動レバー40の下端取付部41に設けた支軸穴、12Bと60Aは前記中折れ用回動軸15用として、前記手元側ホルダー12の先端部側と、前記先端側ホルダー60に設けた支軸穴で、これ等の支軸穴のうち、先端側ホルダー60に設けた支軸穴60Aは、前記請求項3に記載の如く先端側ホルダー60の長手方向中心軸に対して45度傾斜した長穴に構成されている。
【0027】
次に、図6は前記請求項4に記載した本発明の構成と、その作動の状況を説明した側面図、図7、図8、図9、図10はその要部である関節連動手段の構成を説明した平面図と、側面図と、図7のB−B’に沿った断面図と、全体の分解斜視図であって、これ等の図面において、前記図1乃至図5で説明した実施例と同一の部材は同一の符号を付してその説明を省略し、ここでは、関節連動手段80の構成に付いてのみ説明することにする。
【0028】
図7乃至図10において、符号80で全体的に示したのは、前記請求項4で述べた歯車式の関節連動手段であって、この歯車式関節連動手段80は、回動レバー軸14によって手元側ホルダー12に設けた縦割り溝12H内の根端部寄りに、回動レバー40の下端取付部41と一緒に回転自在に取付けられた手元側歯車81と、前記先端側ホルダー60の根端部に、その先端面から下側面に亘って形成された先端側歯車82と、これ等手元側歯車81と先端側歯車82の双方に噛合した状態で中間に位置する中間歯車83とによって構成されている。
【0029】
そして、先端側歯車82、即ち、先端側ホルダー60は、上記の手元側ホルダー12に対して、上記縦割り溝12H内の先端部寄りに位置した状態で、中折れ用回動軸15によって回動自在に取付けられている。また、中間歯車83は、両側の歯を夫々上記手元側歯車81と先端側歯車82の双方に噛合させた状態で、中間歯車軸16を用いて上記縦割り溝12Hの内部中央部に回転自在に取付けられている。更に図中、41Pは先端を手元側歯車81のキー穴81Aに挿入することにより、手元側歯車81と回動レバー40の下部取付部41Aとを一体化するキーピンである。なお、歯車式関節連動手段80における中間歯車83の代わりに複数奇数個の中間歯車列を用い、例えば3個の小径の歯車列の端部歯車をそれぞれ手元側歯車81と先端側歯車82に噛合させて構成することも可能である。
【0030】
以上の構成から、図1乃至図5に示した四節リンク式関節連動手段30によれば、回転軸2の回転によって手元側バー10が図1の水平状態(閉状態)から上方に回動(開動)すると、上下2本の中間リンク71,72と、回動レバー40及び牽引部材50の回動(開動)と牽引作用によって、先端側バー20が中折れして水平状態を維持しながら上方に移動して、ゲートを開くことができる。
【0031】
一方、図6乃至図10に示した歯車式関節連動手段80は、3個の歯車81,82,83の噛合作用と、回動レバー40及び牽引部材50の回動と牽引作用とによって、手元側バー10が図6の水平状態(閉状態)から上方に回動(開動)すると、先端側バー20が中折れして水平状態を維持しながら上方に移動するため、ゲートを開くことができる。
【0032】
また、以上の如く上方に開いた各先端側バー20は、回転軸2の回転によって手元側バー10が下方に回動すると、先端側バー20が四節リンク式関節連動手段30、及び、歯車式関節連動手段80によって夫々同様に水平状態を維持しながら下方に回動して、ゲートを閉じることができる。
【0033】
以上の如く、四節リンク式関節連動手段30と歯車式関節連動手段80のいずれも、先端側バー20を中折れした状態にして水平状態を維持しながら、開閉作動することができるが、本発明では特に、四節リンク式関節連動手段30の場合は上下2本の中間リンク71,72を含むリンク手段の殆ど全てを、手元側ホルダー12に設けた縦割り溝12Hの内部に納めた構造と成し、また、歯車式関節連動手段80の場合も、3個の歯車81,82,83を含む関節部材の殆ど全てを上記縦割り溝12Hの内部に納めていて、回動レバー40以外は各関節連動手段30、及び、80の外部に突出する突起物が殆ど存在しないため、高さ制限の低いレーンへの設置を可能にすると共に、接触による危険性が少ない安全なゲートバーを提供することができる。
【0034】
更に、四節リンク式関節連動手段30において、図4及び図5に示す如く、先端側ホルダー60に設けた支軸穴60Aが、先端側ホルダー60の長手方向中心軸に対して45度傾斜した長穴に形成されているため、各中間リンクの穴ピッチ寸法や各部の寸法に多少の誤差があったとしても、この先端側ホルダー60に設けた支軸穴60Aが誤差を吸収して、先端側バー20や四節リンク式関節連動手段30の動きをスムーズに行うことができる。
【0035】
更に図11は、前記請求項5に記載の如く、回動レバー40の動作範囲を除いて、手元側バー10と先端側バー20の外周に、夫々弾性体で造ったカバー10S,20Sを装着した構成の実施例を示したものであって、弾性体は例えば発泡体を各バー10,20に巻き付けることで、各バー10,20の保護と、車両及び通行人等の安全性を高めることができる。また、各カバー10S,20Sは一カ所だけ回動レバー40の動作部のみ切り欠き部を設ければ、容易に装着することができるものであって、単にシート状の材料を一部カットして各バー10,20に巻き付けるといった手法で、安価にカバー10S,20Sを製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例に係る中折れ式ゲートバー装置の構成とその作動の状態を説明した側面図。
【図2】図1で使用されている四節リンク式関節連動手段の構成を説明した平面図。
【図3】図1で使用されている四節リンク式関節連動手段の構成を説明した側面図。
【図4】図2のA−A’線に沿った断面図。
【図5】図1で使用されている四節リンク式関節連動手段の構成を説明した分解斜視図。
【図6】本発明の他の実施例に係る中折れ式ゲートバー装置の構成とその作動の状態を説明した側面図。
【図7】図6で使用される歯車式関節連動手段の構成を説明した平面図。
【図8】図6で使用される歯車式関節連動手段の構成を説明した側面図。
【図9】図7のB−B’線に沿った断面図。
【図10】図6で使用される歯車式関節連動手段の構成を説明した分解斜視図。
【図11】手元側バーと先端側バーに弾性体のカバーを装着した本発明の実施例を示す斜視図。
【図12】従来例の構成と作動状態を説明した側面図。
【符号の説明】
【0037】
1 ゲート開閉機
2 回転軸
10 手元側バー
10S カバー
12 手元側ホルダー
12H 縦割り溝
20 先端側バー
20S カバー
30 四節リンク式関節連動手段
40 回動レバー
41 下端取付部
50 牽引部材
60 先端側ホルダー
60A 先端側ホルダーの長手方向中心軸に対して45度傾斜した長穴を成す支軸穴
71,72 中間リンク
80 歯車式関節連動手段
81,82,83 歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉機によって上下に開閉作動される手元側バーの先端長手方向に、関節手段を介して先端側バーを中折れ自在に連設し、開閉機が手元側バーを上方に回動すると、先端側バーが中折れした状態で上方に移動してゲートを開くように構成した中折れ式ゲートバー装置であって、
上記手元側バーの先端長手方向に、先端部の軸方向に縦割り溝を開口形成した手元側ホルダーを連設し、この縦割り溝内の根端部側に回動レバーの下端取付部を回動自在に軸支して、この軸支部より上記手元側バーの根端部寄り方向に斜め上方に突出する上記回動レバーの上端部と、上記開閉機との間に牽引部材を取付けると共に、
上記手元側ホルダーに設けた縦割り溝内の先端部側に、上記先端側バーの根端部に連設した先端側ホルダーを嵌め込んで回動自在に軸支し、且つ、上記回動レバーの下端取付部とこの先端側ホルダーとの間を、上記手元側ホルダーの縦割り溝の内部において、関節連動手段を介して連結したことを特徴とする中折れ式ゲートバー装置。
【請求項2】
前記回動レバーの下端取付部と、前記先端側バーの先端側ホルダーとの間を連結する関節連動手段が、両端部を上記回動レバーの下端取付部と、上記先端側バーとに夫々回動自在に取付けられた上下2本の平行な中間リンクを用いて構成した四節リンク式関節連動手段であることを特徴とする請求項1に記載の中折れ式ゲートバー装置。
【請求項3】
前記手元側ホルダーの縦割り溝内に前記先端側バーの先端側ホルダーを回動自在に軸支するために当該先端側ホルダーに設けられた回動軸取付用の支軸穴が、先端側ホルダーの長手方向中心軸に対して45度傾斜した長穴に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の中折れ式ゲートバー装置。
【請求項4】
前記回動レバーの下端部と、前記先端側バーの先端側ホルダーとの間を連結する関節連動手段が、上記回動レバーの下端部側に設けた手元側歯車部と、上記先端側ホルダーの根端部に一体に設けた先端側歯車部と、これ等手元側歯車部と先端側歯車部の双方に噛合する中間歯車若しくは複数奇数個の歯車列とから成る、歯車式関節連動手段であることを特徴とする請求項1に記載の中折れ式ゲートバー装置。
【請求項5】
前記回動レバーの動作範囲をのぞいて、前記先端側及び手元側の各バーの外周が弾性体で覆われていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の中折れ式ゲートバー装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−81955(P2008−81955A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−260869(P2006−260869)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(000101617)アマノ株式会社 (174)
【出願人】(500577932)株式会社庄内クリエート工業 (8)
【Fターム(参考)】