説明

丸編機によって、横方向シームなく、ボディスーツ、袖なし上半身衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の衣類の編製品を製造する方法

横方向シームのない、ボディスーツ、袖なし上半身衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の衣類を作成するための編製品を丸編機を用いて製造する方法は、少なくとも1つの小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成するステップを備え、針シリンダの少なくとも1区画に属する一部の針または全部の針が、針シリンダの軸を中心とする交互の回転動作と、移動を生じさせるのに十分な振動量とによって機械の針シリンダを作動することで、機械の少なくとも1つのフィードにて編製を行うべく移動され、上記少なくとも1つのフィードにおいて、上記少なくとも1区画の全ての針が、編製のために移動される上記少なくとも1つの区画に属する針によって、上記区画付近の針によって形成された編み列を越える数の多数の編み列を形成するために、上記少なくとも1つのフィードにおいて編製のために移動されることを特徴とする方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボディスーツ、スリーブレス・トップ、シャツ、ブラジャー、パンツ等のような横方向シームのない衣類を形成するニット製品を丸編機で製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、丸編機による、特にボディスーツ、ブラジャーといったタイプの衣類を形成するための編製品の製造では、例えばブラジャーのカップを形成するための小袋状範囲を形成することが必要である。その特定用途の製品形状に適合するべく、または単に美的効果を達成するべく小袋状範囲を提供することの必要性は、例えばアンダーシャツ、袖なし上半身衣類、パンツ、その他の他の衣類製品に使用される製品の製造においても感じられている。
【0003】
現在、丸編機で製造した管状製品上の小袋状範囲は、編製の緊締性を変化させることで得られる場合がある。別の場合では、小袋状範囲は、1組の針以外の針が針シリンダの軸中心の連続回転動作中は使用されない一方で、その1組の針に丸編機の1つまたはそれ以上のフィードまたはドロップにおいて編製を行わせて、この1組の針によって1組の針以外の針によって形成された編み列を超える数の編み列を作成し、動作した1組の針のうち最後の針に近接し前記編み列を形成するために使用した1本以上の糸を必然的に切断することによって得られる。
【0004】
また別の例では、これら2つの編製方法を組み合わせて実行したり、および/または衣類製品の形状やフィット性を向上させるために極めて伸張性の高い糸を使用している。
【0005】
編製の緊締性の変化が衣類製品の透明性の程度を決定することや、1組の針に編製をさせながら他の針は不動状態に維持すると、余剰列の製造に使用される糸の切断を要するため、衣類製品の仕上がりおよびそのフィット感に悪い影響を与えてしまうことから、これらの改良では様々な必要性を完全に満たすことはできない。
【特許文献1】米国特許第3650126号明細書
【発明の開示】
【0006】
本発明の目的は、横方向シームのない、ボディスーツ、袖なし上半身衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の衣類を形成するための編製品を、美的観点およびフィット感からして完全に満足のゆく小袋状範囲を得ることが可能な丸編機で製造する方法を提供することにより、上述の問題を解決することである。
【0007】
この意図内で、本発明の目的は環状製品に小袋状範囲を、その周囲に近接する糸を切ることなく形成する方法を提供することである。
【0008】
本発明の別の目的は、丸編機に一般的な生産力で小袋状範囲を設けた編製品を製造する方法を提供することである。
【0009】
以降においてより明白となるこの目標、これらおよびこれ以外の目的は、横方向シームのない、ボディスーツ、袖なし上半身衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の衣類を作成するための編製品を丸編機を用いて製造する方法によって実現され、この方法は、少なくとも1つの小袋状範囲を形成するステップを備え、前記少なくとも1つの区画に属し編製のために移動される針によって、前記少なくとも1つの区画付近の針によって形成された編み列を越える数の多数の編み列を形成するために、前記少なくとも1つのフィードにて編製のために移動される前記少なくとも1区画の全ての針を前記少なくとも1つのフィードにて移動を生じさせるのに十分な振動量と、針シリンダの軸を中心とする交互の回転動作とによって前記編機の針シリンダを作動することで、針シリンダの少なくとも1区画に属する一部の針または全部の針が、前記編機の少なくとも1つのフィードにて編製を行うべく移動される。
【0010】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図面の非限定例で示した本発明に基づく好ましいが排他的でない実施例の説明からよりよく理解できるであろう。
【0011】
本発明に基づく方法は、丸編機で実行することができ、その針シリンダーは例えば本出願人による同時出願中の特許出願に開示されたタイプの編機において、その軸の回りを両回転方向に回転する運動で作動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図面を参照すると、本発明による方法は、上述した丸編機での製品形成の最中に、少なくとも1つの小袋状範囲13a、13b、23a、23b、25a、25bを形成するステップを備え、針シリンダの少なくとも1区画内に配置された一部の針または全部の針が移動し、これにより、針シリンダが軸を中心として交互に回転動作し、移動に十分な量の振動を発生して針シリンダを作動させて、編機の少なくとも1つのフィードまたは1つのドロップで編製を行い、また、上記針を編製するべく移動させることにより、上記区画に隣接した針によって形成できる編製の列数を超える多数の編製列を形成する。
【0013】
1つまたは複数の小袋状の範囲を形成する上記ステップは、その前、またはその後に、編み列で構成された管状編製部分11、12、21、22、24を形成するステップを設けることが好ましく、この場合、針シリンダの円周部分全体に沿って分布した全部の針または一部の針が移動することで、編機の少なくとも1つのフィードで編製され、針シリンダがその軸を中心として回転することによる連続回転動作によって針シリンダが作動する。
【0014】
1つまたは複数の小袋状範囲13a、13b、23a、23b、25a、25bの形状は、その上に位置している1区画または複数区画内の針の本数を変更することで変えることができ、これにより、関連するフィードおよび/または1区画または複数区画の一幅にて編製を行うことができる。
【0015】
1つまたは複数の小袋状範囲13a、13b、23a、23b、25a、25bの形状は、例えば、関連するフィードにおいて編製を行うべく移動する区画の針の本数を段階的に増減することで、または、以降の説明からより明白になるように、関連するフィードにて編製せしめられる区画内の針の本数を最初に増加し、次に減少させることで、あるいはこの反対の順序で増減することで変更できる。
【0016】
1つまたは複数の小袋状範囲13a、13b、23a、23b、25a、25bの形状はさらに、1つまたは複数の袋状範囲の形成中に、機械を1つまたはそれ以上のフィードにて編製を行うべく、1つまたはそれ以上の小袋状範囲を形成する編み列を上回る編み列を形成する1つまたはそれ以上の区画に属する針だけでなく、針シリンダの円周部分全体に分布した全部の針または一部の針をも移動させることによって、数列の編み列14、24を製造することでも変更できる。
【0017】
より詳細に説明すると、図1および2を特に参照して、次の順序でブラジャー10を形成するための製品を製造する。
【0018】
最初に、タブ1a、1b、1c及び1dが針シリンダーの軸の回りに互いに角度をつけて隔置された針シリンダーの4つの区画に配置された機械の針全体または一部を使用することによって生成される。これら区画の各々は、編製を行うべくこれに関連した所与の区画に属している全部または一部の針が移動されるところの、機械のフィードまたはドロップと関連している。針シリンダは、関連する区画の編製を行うべく移動した全ての針をフィードの前へ移動させるのに十分な振動量による、自軸を中心とする交互の回転動作によって作動する。こうすることで、針シリンダの自軸を中心とする前進または戻り振動の各々により、タブ1a乃至1dの編み列が1列形成される。
【0019】
タブ1a乃至1dの側方端部付近にて、これらの範囲を形成する針を選択することで編み部分が形成されるが、この場合、上記範囲により厚い編製厚みを持たせるために、針は1対1の構成において不動であるか、または、1対1の折り返しステッチ位置にある。より詳細には、1対1の折り返しステッチ位置にある針の選択では、針シリンダが1方向へ回転している最中に、関連する区画の両端に1つ置きに配置されている針の組を考慮して、上記針の組の内の1本が不動化し、そのフックと共に機械のおもりの下を通過し、その一方で、付近の針が、この考慮中のフィードにて編製を行うべく移動され、目落ちを形成し、針シリンダの反対方向への回転中に、事前に編地から抜かれていた針が編製を行うべく移動され、その一方で、付近の針が不動化するべく移動される。
【0020】
1対1の折り返しステッチ位置にある針による選択では、針シリンダの1方向への回転中に、関連する区画の両端に配置されている1組の針を考慮して、この針の組の内の1本が、事前に形成されているループを解くことなく、この考慮中のフィードにて供給された糸と係合するべく折り返しステッチの高さにまで上昇され、その一方で、隣接の針が、考慮中のフィードにおいて編製を行うべく移動され、目落ちを形成し、針シリンダの反対方向への回転中に、事前に折り返しステッチの高さにまで上昇された針が目落ちを形成するべく作動され、その一方で、付近の針が折り返しステッチの高さにまで上昇される。
【0021】
タブ1a乃至1dの形成の終了近くに、各区画および/または複数区画の一幅について編製を行うべく移動する針の本数を増加することで、タブ1a乃至1dを製品のこれ以外の部分と混合させる。
【0022】
タブ1a乃至1dの構造の端部において、針シリンダーがその軸の回りで連続回転運動するように作動され、機械の針が好ましくは機械の全てのフィードにて編製を行うべく移動され、これによって編地11の管状部分が迅速に形成される。
【0023】
編地11のこの管状部分の最後に、次のステップにおいて編地から抜かれる針が、編地の最後のループをそのフックに保持し、これが低下位置に維持されることで、フックが機械のおもりのノックオーバ平面の下に位置する。
【0024】
次のステップにおいて、ブラのカップを形成する2つの小袋状範囲13a、13bが同時に形成される。このステップの最中に、針シリンダの軸を中心として角度を付けて相互に離間している針シリンダの2つの区画が使用され、針シリンダが自軸を中心とする交互の回転動作によって作動する。或る1区画に属する針が、機械の或るフィードにて編製を行うべく移動され、その一方で、別の1区画に属する針は、機械の別のフィードにて編製を行うべく移動される。関連するフィードにおいて編製を行う、各区画に設ける針の本数を段階的に増加し、次に段階的に減少させることで、目的のカップ形状を達成できる。2つのフィードにて作動された2つの区画の針が、機械の別の針に関連した編み列を超える編み列を作成することで、ブラジャーの2つのカップを形成する。
【0025】
小袋状範囲13a、13bが、数本の針が対応するフィードにて糸を取った後に、この数本の針上で余剰の編み列を形成し、針シリンダの回転を反転させることで作成されるという事実から、糸の切断が不要となるので、したがって小袋状範囲の外周付近に見苦しい糸を残すことがなくなる。
【0026】
上述のように、上記2つの区画に属する針のみで形成した編み列に加えて、機械の全ての針、あるいは針シリンダの円周全体に沿って分布した針を使用して編み列を作成することにより、ブラジャーの2つのカップの成形を改善することができる。
【0027】
任意で、例えば不動針または折り返しステッチ位置にある針のような適切な針の選択を用いることで、カップの下方部分、またはカップの境界付近、あるいは他の範囲内にて、乳房を支持または補強するべく適合された補強範囲を得ることが可能である。
【0028】
カップの形成後、針シリンダの全部の針、または針シリンダの円周全体に沿って分布した上記針の一部を使用して、さらに、機械のフィードの全部または一部を使用して、編地の別の管状部分12を形成する。編み完了境界部分構成するこの管状部分12は、本質的に周知の方法によって、折り畳んだ二重境界部分として全体的または部分的に作成することができる。
【0029】
次に、この製品が針から解放され、機械から降ろされる。あとは、縫製によってタブ1a、1dと1b、1cを結合して肩紐を閉じればブラジャーが完成する。
【0030】
図3、図4を特に参照すると、以降に示すように進行して、本発明による方法でアンダーシャツ20を形成するための製品を製造する。
【0031】
まず、タブ2a乃至2dを、図1、図2を参照して既述したとおりに製造する。タブ2a乃至2dの製造後に、針シリンダを自軸を中心とする連続的に回転させる動作と、針シリンダの円周全体に沿って、機械の全部のフィードあるいはその一部にて分布した機械の全部の針または上記針の一部を編製を行うべく移動することとによって針シリンダを作動させることにより、図1、図2を参照して肩紐1a乃至1dおよびブラジャーの管状部分11の形成を参照しながら既に説明したものと類似の方法で、編地21の第1管状部分を製造する。
【0032】
管状部分21の形成後に、アンダーシャツのブラカップを構成する小袋状範囲23a、23bを、図1、図2を参照して既に説明したものと類似の方法で形成する。図4では、図2中の列14に関連した編み列を参照符号26で示している。
【0033】
小袋状範囲の製造は、ブラカップの提供だけを目的としたものではなく、さらに、2つのポケットを構成する2つの小袋状範囲25a、25bが形成された図3、図4のアンダーシャツで示すように、美的要求を満たすためのものでもある。上記ポケットは、管状部分21と類似する編地の別の管状部分22を形成した後に、ブラジャーカップの製造と類似した方法で製造されるが、この方法では、製造するポケットの個数によって異なる針シリンダの1つまたはそれ以上の区画に設けた移動される針の本数が、編地から徐々に外される針のフック内に最後に形成された編みループを維持し、フックを機械の錘のノックオーバ平面の下に位置する状態で通過し、次に移動する針の本数が増加する編製を再開しながら、最初に段階的に増加され、その後減少される点が上記方法と異なっている。こうすることで、使用する1つまたは複数の区画の針が、製品の裏面に向かって内方へ折り畳んで1つまたはそれ以上のポケットを作ることができる1つまたはそれ以上の小袋を形成しながら、機械の他の針に関連して余剰の編み列を形成する。
【0034】
次に、編製完了境界部分を構成する管状の織地部分24によって製品の編製が完了する。このような編製完了境界部分は、本質的に周知の方法で二重折り畳み境界部分として製造できる。
【0035】
続いて、この製品が針から外されて、機械から降ろされる。後は、タブ2a、2dおよび2b、2cを縫製によって結合して肩紐をとじればアンダーシャツ20が完成する。
【0036】
提供する衣類の種類により、製品製造に使用する糸の全部または一部を、事前引張した弾性糸に任意で代えてもよい。
【0037】
製品の編製中に、製品の美的概観をさらに向上させるのに適した特定タイプの編製および/またはパターンを、本質的に周知の方法で実施することができる。
【0038】
実施中に、本発明による方法は、横方向シームなく、小袋状範囲を備え、美的観点およびフィット感からして完全に満足のゆく、ボディスーツ、袖なし上半身用衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の製品を形成するための編製品を丸編機によって製造することが可能であるために、意図した目的を完全に達成できることがわかった。
【0039】
したがって、考案されたこの方法は、付属の特許請求項の範囲内に包括される様々な変更および応用を受容することができ、また、全ての詳細はさらに別の技術的に同等な要素で代用することができる。
【0040】
特に、使用する材料およびその寸法は、要求および最新技術に従った任意のものであってよい。
【0041】
本願明細書が優先権を請求している伊国特許発明第MI2003A001369号明細書は、本願明細書中において参照により援用されている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による方法で製造した製品で得られたブラジャーの図である。
【図2】図1のブラジャーを形成する製品の製造を示す線図である。
【図3】本発明の方法で製造した製品によって製造したアンダーシャツの図である。
【図4】図3のアンダーシャツを形成する製品の製造を示す線図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横方向シームのない、ボディスーツ、袖なし上半身衣類、アンダーシャツ、ブラジャー、パンツ、その他の衣類を作成するための編製品を丸編機を用いて製造する方法であって、少なくとも1つの小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成するステップを備え、
前記少なくとも1つの区画に属し編製のために移動される針によって、前記少なくとも1つの区画付近の針によって形成された編み列を越える数の多数の編み列を形成するために、
前記少なくとも1つのフィードにて編製のために移動される前記少なくとも1区画の全ての針を前記少なくとも1つのフィードにて移動を生じさせるのに十分な振動量と、針シリンダの軸を中心とする交互の回転動作とによって前記編機の針シリンダを作動することで、針シリンダの少なくとも1区画に属する一部の針または全部の針が、前記編機の少なくとも1つのフィードにて編製を行うべく移動される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成するステップの最中に、針シリンダの円周全体に沿って分布している針の全部または一部によって、前記少なくとも1つのフィードにおいて編製された編み列がさらに形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、前記区画に属し、関連するフィードにて編製を行うべく移動される針の本数を段階的に増加させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、前記区画に属し、関連するフィードにて編製を行うべく移動される針の本数を段階的に減少させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
少なくとも1つの小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、前記区画に属し、関連するフィードにて編製を行うべく移動される針の本数を段階的に増加し、その後段階的に減少させることを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項6】
小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、前記区画に属し、関連するフィードにて編製を行うべく移動される針の本数を最初に段階的に減少し、その後段階的に増加させることを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項7】
小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、前記区画に属し、関連するフィードにて編製を行うべく移動される針の本数を、編地から段階的に抜かれる針のフック内に最後に形成された編みループを保持しながら、最初に段階的に減少し、その後、さらに、最後に形成された編みループ内に保持されている編地から針を事前に段階的に抜くことで編製を再開することにより、段階的に増加することを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項8】
小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの最中に、編地の少なくとも1つの管状部分を形成するステップが、前記編機の少なくとも1つのフィードまたはドロップにおいて、針シリンダの円周全体に沿って分布している全部の針または一部の針を、編成すべく移動することによって実行され、また、針シリンダは自軸を中心とする連続した回転動作によって作動することを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項9】
小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップの後に、編地の少なくとも1つの管状部分を形成するステップが、前記編機の少なくとも1つのフィードまたはドロップにて、針シリンダの円周全体に沿って分布した針シリンダの全部の針または一部の針を、編成を行うべく移動することにより実行され、また、針シリンダはその自軸を中心とする連続した回転動作によって作動することを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項10】
前記編地の管状部分(12)が二重折り畳み境界部分として製造されることを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つの小袋状範囲(13a、13b、23a、23b、25a、25b)を形成する前記ステップが、少なくとも2つの小袋状範囲を同時に製造し、そこでは、
針シリンダの軸を中心とし相互に対して角度を付けて離間している、針シリンダの少なくとも2つの区画に属する針が、前記区画の各々の異なるフィードにおいて編製を行うべく移動され、そして
関連するフィードの前において、前記少なくとも2つの区画に属し、関連するフィードにおいて編製を行うべく移動される針により、小袋状範囲を形成する前記ステップの最中に、前記少なくとも2つの区画付近の針によって形成された編み列に関連した数を越える編み列を形成するために編製を行うべく移動される、関連する区間における全ての針に移動を生じさせる振動量を発生する自軸を中心とする交互の回転動作によって針シリンダが作動する
ことを特徴とする前出の請求項の1項またはそれ以上に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−530374(P2008−530374A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516021(P2006−516021)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【国際出願番号】PCT/EP2004/006730
【国際公開番号】WO2005/010259
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(598014043)
【Fターム(参考)】