説明

丸鋸

【課題】 照明装置を備えた丸鋸において、照明装置の防塵性の向上に資する技術を提供する。
【解決手段】 被加工材上に載置可能なベース111と、モータ119と、ベース111の上方に連接されるとともにモータ119により回転駆動されて被加工材を切断する鋸刃113を備えた工具本体101と、鋸刃113が被加工材を切断する際に、少なくとも鋸刃113による被加工材の切断領域に光を照射する照明部材163と、照明部材163を収容する照明部材収容部186と、照明部材163を保護する透光性の保護部材165と、を有し、照明部材収容部186は、保護部材165が当該照明部材収容部186に取付けられることで、照明部材163を収容する内部が密閉されるように構成されており、照明部材収容部186の内部にモータ119の冷却風を送り込むことで、内部を高圧化する冷却風誘導部185を更に有することを特徴とする丸鋸。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、照明装置を備えた丸鋸において、照明装置の粉塵対策技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の丸鋸の一例が特開2005−280366号公報(特許文献1)に開示されている。当該公報には、鋸刃を覆う鋸刃カバーにファン風を鋸刃による被加工材の切断領域(鋸刃切断方向前方)に向かって放出させるファン風通路を設け、当該ファン風通路に切断領域を照らす発光部を配置している。すなわち、従来の丸鋸では、ファン風通路に発光部を配置し、当該ファン風通路から放出するファン風により被加工材の切断時に生ずる粉塵がファン風通路に進入することを防ぎ、これにより発光部を粉塵から保護する構成である。
【0003】
しかしながら、上記の従来の構成においても、切断作業時に飛散した切粉等の粉塵がファン風通路内に進入して発光部と接触する可能性を否定できず、照明装置の粉塵対策の見地から見て、なお改良の余地がある。
【特許文献1】特開2005−280366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記に鑑み、照明装置を備えた丸鋸において、照明装置の防塵性の向上に資する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するため、本発明に係る丸鋸の好ましい形態によれば、被加工材上に載置可能なベースと、モータと、ベースの上方に連接されるとともにモータにより回転駆動されて被加工材を切断する鋸刃を備えた工具本体とを有する丸鋸が構成される。本発明の「丸鋸」としては、典型的には、木工切断用の携帯式丸鋸や、石工ないし金工切断用の携帯式カッタ等が該当する。
【0006】
本発明に係る丸鋸の好ましい形態においては、鋸刃が被加工材を切断する際に、少なくとも鋸刃による被加工材の切断領域に光を照射する照明部材と、照明部材を収容する照明部材収容部と、照明部材を保護する透光性の保護部材と、を有する。そして、照明部材収容部は、保護部材が当該照明部材収容部に取付けられることで、照明部材を収容する内部が密閉されるように構成されている。また、照明部材収容部の内部にモータの冷却風を送り込むことで、当該内部を高圧化する冷却風誘導部を更に有する構成とされる。本発明における「照明部材」としては、LEDライト、白熱電球、蛍光灯等を好適に適用することができる。上記の照明部材、照明部材収容部、保護部材等により照明装置が構成される。
【0007】
本発明によれば、照明部材を収容する照明部材収容部が透光性の保護部材によって密閉され、そして当該密閉された照明部材収容部の内部に冷却風誘導部を経てモータの冷却風を送り込むことで当該内部を高圧化する構成としている。これにより、切断作業時に発生する切粉等の粉塵が照明部材収容部内に進入することが抑えられ、照明部材の視認性、あるいは配線、基盤の保護性を向上することができる。
【0008】
本発明に係る丸鋸の更なる形態によれば、工具本体が鋸刃を覆う鋸刃カバーを含んで構成され、鋸刃カバーには鋸刃による被加工材の切断時に発生する切粉を当該鋸刃カバーの外部へと排出させるとともに、集塵バッグまたは集塵機の集塵ホースが接続可能とされた排出口を有する集塵式の丸鋸として構成されている。
集塵式の丸鋸は、石膏ボードのように切断時に比較的細かい粉塵が発生する被加工材の切断作業に適用されることが多い。細かな粉塵は、僅かな隙間を通じて内部に進入し易いものであるが、冷却風を利用して照明部材収容部の内部を高圧化する構成は、鋸刃カバーの外側に飛散した粉塵に対する防塵性が高く、上記のような集塵式の丸鋸に特に有効とされる。
【0009】
本発明に係る丸鋸の更なる形態によれば、照明部材は、鋸刃の前方であって当該鋸刃による被加工材の切断領域の上方に配置されている。上方位置については、ベース上面からの高さが鋸刃の回転軸の高さと同程度に設定することが好ましい。
本発明によれば、照明部材を上記の位置に配置したことにより、被加工材の切断作業時において、鋸刃の刃先近傍、すなわち鋸刃による被加工材の切断領域を明るく照射することが可能となり、作業者は切断状況を目で確認しつつ切断作業を遂行できる。照明部材が配置される位置は、丸鋸により被加工材を切断する際に切粉等の粉塵が最も飛散し易い領域でもある。しかしながら、本発明に係る照明部材は、上述したように、照明部材収容部内に収容され、かつ照明部材収容部内のモータの冷却風による高圧化によって粉塵から保護されているため、照明部材を上記の位置に配置して切断作業の効率向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、照明装置を備えた丸鋸において、照明装置の防塵性の向上に資する技術が提供されることとなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係る集塵式の丸鋸100の全体構成を示す斜視図であり、図2は丸鋸100の一部を切断して示す平面図である。図3は図2のA−A線断面図であり、図4は図2のB−B線断面図であり、図5は図2のC−C線断面図である。また、図6は図3のD部の拡大図であり、図7は図4のE部の拡大図であり、図8は図5のF部の拡大図である。
【0012】
本実施の形態に係る丸鋸100は、図1〜4に示すように、概括的に見て、被加工材(便宜上図示を省略する)上に載置されて切断方向に移動されるベース111と、ベース111の上方に配置されて当該ベース111と連接される丸鋸本体部101を主体として構成される。丸鋸本体部101は本発明における「工具本体」に対応する。
【0013】
丸鋸本体部101は、鉛直面内で回転される円板状のブレード113を収容したブレードケース103と、駆動モータ119を収容したモータハウジング105と、駆動モータ119の回転出力をブレード113に伝達するための動力伝達機構部(便宜上図示を省略する)を収容したギアハウジング107と、モータハウジング105の上部に一体状に設置された略D形のハンドグリップ109とによってその外郭が構成される。なお、ハンドグリップ109には、作業者が引き操作することで駆動モータを通電駆動するトリガスイッチ109aが設けられている。ブレード113は、本発明における「鋸刃」に対応し、ブレードケース103は、本発明における「鋸刃カバー」に対応する。
【0014】
ギアハウジング107内に収容された動力伝達機構部は、駆動モータ119の回転出力を減速してブレード113に伝達し、これによりブレード113が回転軸113aを中心にして回転駆動される。ブレード113の下縁部は、ベース111に形成された開口部(刃口ともいう)111a(図2参照)を通じてベース下方(底面)に突出されている。そして、回転軸113aには、ベース111から突出されたブレード113の下縁部を覆うセーフティカバー104が相対回転自在に取り付けられている。
【0015】
セーフティカバー104は、被加工材を切断するべくベース111の前端部(図1において左側、図3及び図4において右側)を被加工材上に載置して前方(図2〜図4において右方向)へ移動させたとき、当該被加工材によって前端部を押されることで開口部111aを通じて回転軸113a回りに回動し、ブレードケース103内に収容される。切断作業終了後、被加工材から丸鋸100を外すと、セーフティカバー104は便宜上図示を省略するバネによってブレード113の下縁部を覆う初期位置へと戻される。
【0016】
また、ブレードケース103には、図1及び図3に示すように、ブレード113が被加工材を切断する際に当該ブレードケース103内に発生する切粉を外へ排出する切粉排出筒部115が設けられ、当該切粉排出筒部115には、集塵バッグあるいは集塵機の集塵ホースが接続可能とされる。切粉排出筒部115は、本発明における「排出口」に対応する。そして、ブレード113による被加工材の切断時に発生する切粉は、当該ブレード113の切断領域である、切断方向前方側の接線方向、すなわち概ね上方へと飛散し、切粉排出筒部115を経て集塵バッグ、あるいは集塵機に集塵される。
【0017】
本実施の形態では、ブレード111前方の切断領域X(ブレード113と被加工材との切断点近傍)を照らすための刃先ライトユニット161と、墨線合わせ用としてベース111の前端(移動方向先端側)に設けられるトップガイド121及びその周辺を照らすための墨線ライトユニット171と、それら両ライトユニット161,171を切断作業時の粉塵から保護するライト防塵機構181を有する。
【0018】
刃先ライトユニット161は、図3及び図6に示すように、光源としてのLEDライト(発光ダイオード)163と、当該LEDライト163を配置する透光材料製(透明樹脂、ガラス等)のライトケース165を主体として構成される。また、墨線ライトユニット171は、図4及び図7に示すように、光源としてのLEDライト(発光ダイオード)173と、当該LEDライト173を収容する透光性の材料製(透明樹脂、ガラス等)のライトケース175を主体として構成される。LEDライト163,173は、本発明における「照明部材」に対応し、ライトケース165,175は、本発明における「透光性の保護部材」に対応する。
【0019】
ライト防塵機構181は、図1〜図3に示すように、一端部がギアハウジング107に形成された接続口107a(図2参照)に接続されて開口し、モータ冷却用のファン183の回転によって冷却風が送り込まれる冷却風導入管185を主体として構成され、当該冷却風導入管185の他端側に刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171が収容される構成とされる。刃先ライトユニット161、墨線ライトユニット171、及びそれらを収容する収容部分を含んで照明装置が構成される。
【0020】
ギアハウジング107は、特に図2に示すように、略円筒形に形成されるとともに、モータハウジング105とブレードケース103との間に介在状に配置された状態で当該モータハウジング105とブレードケース103に対しそれぞれ接合される。ギアハウジング107は、その長軸方向(ブレード113の回転軸方向)の一端側がモータハウジング105の内部空間に対して開口され、他端側が(ブレードケース103側)が塞がれてギアハウジング107内部への粉塵の進入が防止されている。
【0021】
一方、駆動モータ119の出力軸119aには、モータ冷却用のファン183が取り付けられ、駆動モータ119が通電駆動されると、このファン183が出力軸119aと一体に回転する。ファン183が回転すると、モータハウジング105の長軸方向の一端(ギアハウジング107と反対側)に形成された外気導入口(便宜上図示を省略する)から流入した外気が駆動モータ119を冷却しながらギアハウジング107側へと流れる。
【0022】
ギアハウジング107には、動力伝達機構部120を収容する領域に対して独立した(分離した)形でモータハウジング105の内部に通じる冷却風通路107bが形成されており、当該冷却風通路107bは、ギアハウジング107の円筒部における上側前面領域に形成された接続口107aに連通されている。そして接続口107aには前述した冷却風導入管185の一端が嵌め込まれて接続される。このため、駆動モータ119が通電駆動された状態では、モータハウジング105からギアハウジング107側へと流入したモータ冷却後の冷却風がファン183によって冷却風通路107bから接続口107aを経て冷却風導入管185内に送り込まれる。図2及び図3には冷却風の方向が矢印によって示される。
【0023】
ギアハウジング107の接続口107aに接続された冷却風導入管185は、図1及び図2に示すように、当該接続側からブレードケース103の側面に沿うようにして前方へと延在されるとともに、延在方向の端部側において二股状に分岐され、当該分岐された分岐管部186,187の各内部にライトユニット161,171が収容されている。すなわち、一方の分岐管部186は、ブレードケース103におけるギアハウジング107側の側方であってブレード113前方の切断領域X(ブレード113と被加工材との切断点近傍)の斜め上方位置(ベース111上面からの高さがブレード113の回転軸113aの高さと同程度となるような位置)に配置され、当該一方の分岐管部186の内部に刃先ライトユニット161が収容されている。他方の分岐管部187は、一方の分岐管部186よりも更に前方であってブレードケース103の前面側へと延在されるとともに、トップガイド121の後ろ上方に配置され、当該他方の分岐管部187の内部に墨線ライトユニット171が収容されている。冷却風導入管185は、本発明における「冷却風誘導部」に対応し、分岐管部186,187は、本発明における「照明部材収容部」に対応する。
【0024】
上記のように配置された一方の分岐管部186の下面側には、光照射用の開口186aが形成されている。したがって、分岐管部186に収容されたLEDライト163の光は、ライトケース165及び当該開口186aを通過してブレード113による被加工材の切断領域Xを斜め上方かつ側方から照射する。また、他方の分岐管部187の下面側には、同様に光照射用の開口187aが形成されている。したがって、分岐管部187に収容されたLEDライト173の光は、ライトケース175及び当該開口187aを通過してトップガイド121及びその周辺を斜め上方かつ後方から照射する。
【0025】
各分岐管部186,187の開口186a,187aは、ライトケース165,175が当該分岐管部186,187に組み付けられた際、ライトケース165,175によって塞がれる。これにより分岐管部186,187の内部が外部に対して密閉される。このため、駆動モータ119の駆動状態では、ファン183によって冷却風導入管185内に冷却風が送り込まれることで分岐管部186,187を含む内部空間が高圧化される。なお、ライトケース165,175と開口186a,187aの周縁部との間には、必要に応じてシールを施すことも可能である。
【0026】
なお、便宜上図示を省略するが、LEDライト163,173に電力を供給する電線及びコネクタ等が冷却風導入管185内に配置される。また、ハンドグリップ109の側面領域には、トグル式のライトスイッチ191が配置されている。ライトスイッチ191をオン側に操作すると、両LEDライト163,173が共に点灯し、ライトスイッチ191をオフ側に操作すると、両LEDライト163,173が共に消灯する。ライトスイッチ191は、作業者がハンドグリップ109を把持した手でトリガスイッチ109aと同時に操作できる位置に配置されている。
【0027】
次に、上述のように構成された丸鋸100により被加工材を切断する際の作用につき説明する。まず、作業者が丸鋸100のハンドグリップ109を握り、ライトスイッチ191をオン側に操作してLEDライト163,173を点灯した状態で、ベース111を被加工材の上面に載せ、被加工材に引かれた墨線に対するトップガイド121による墨線合わせを行なうことにより丸鋸100の位置を定める。上記のようにして丸鋸100の位置を定めた後、トリガスイッチ109aを引き操作し、駆動モータ119を通電駆動してブレード113を回転駆動するとともに、墨線に沿って丸鋸100を前方へ移動することにより被加工材の切断作業を行なう。
【0028】
被加工材の切断作業時に発生する切粉等の粉塵の大部分は、ベース111の開口部111aを通ってブレード113の切断領域Xである、切断方向前方側の接線方向、すなわちブレードケース103内の概ね上方へと飛散し、当該ブレードケース103に形成された切粉排出筒部115を経て当該切粉排出筒部115に接続された集塵バッグ、あるいは集塵機に集塵される。しかしながら粉塵の一部については、ブレードケース103の外側である、前側上方へと飛散し、この飛散する粉塵が刃先ライトユニット161ないし墨線ライトユニット171を収容する分岐管部186,187に接触する。
【0029】
しかるに、本実施の形態によれば、刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171が防塵用としての冷却風導入管185の分岐管部186,187に収容されている。しかも分岐管部186,187の内部は、駆動モータ119が駆動されている状態では、当該駆動モータ119の出力軸119aと一体に回転するファン183によって送り込まれる冷却風によって圧力が高められている。このため、分岐管部186,187に形成された光照射用の開口186a,187aとライトケース165,175との間から粉塵が管内部に進入することが防止される。すなわち、刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171の防塵性が確保されることになる。これによりLEDライト163,173の視認性が確保される。なお、冷却風導入管185内に配置される電線、コネクタ等も同様に粉塵から保護される。また、LEDライト163,173は、それぞれライトケース165,175によって粉塵から保護される。
【0030】
ところで、冷却風導入管185は、形状的に見て分岐管部186,187を含めて一体成形で構成することが難しい。このため、実際には複数の部分品に分けて製作し、それら部分品を相互に接合することで所定形状に形成するといった態様で製作される。このため、部分品相互の接合箇所に隙間が存在すると、その箇所から粉塵が管内部へと進入する可能性があるが、本実施の形態のように管内部の圧力を高くする構成としたことにより、接合箇所からの粉塵の進入防止を効果的に実現できる。
【0031】
また、本実施の形態に係る集塵式の丸鋸100の場合、石工ボードのように細かい粉塵が発生する被加工材の切断作業に多用されるが、粉塵が細かいことから僅かな隙間を通って管内部へと進入し易いものである。本実施の形態によれば、刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171を収容する分岐管部186,187の管内部の圧力を高める構成としたことにより、このような細かい粉塵が発生する被加工材の切断作業に適用される集塵式の丸鋸100において特に有効とされる。
【0032】
また、ライトによる照射領域の視認性を上げるには、刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171を当該照射領域に近接して配置することが好ましい。本実施の形態によれば、上記のように刃先ライトユニット161及び墨線ライトユニット171の防塵性が確保されることから、特に刃先ライトユニット161については、これを切断領域Xに近接して配置し、当該切断領域Xの視認性を向上することができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、冷却風導入管185の先端側に二股状に分岐管部186,187を形成し、一方の分岐管部186に刃先ライトユニット161を収容し、他方の分岐管部187に墨線ライトユニット171を収容する構成としたので、冷却風導入管185を部品点数が少なくて済むことになる。しかし、冷却風導入管185を分岐する構成に変えて、ライトユニット161,171ごとに冷却風導入管185を設定しても構わない。
【0034】
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「冷却風誘導部は、鋸刃を覆う鋸刃カバーの側面に沿って切断方向前方へと延在する冷却風導入管によって構成されるとともに、延在方向の端部領域によって照明部材収容部が構成されている。」
【0035】
(態様2)
「態様1において、冷却風導入管は、延在方向の端部側において二股状に分岐され、当該分岐された2つの分岐管部それぞれが照明部材収容部とされ、一方の照明部材収容部には鋸刃の刃先とその周辺を照射する照明部材が収容され、他方の照明部材収容部にはトップガイドとその周辺を照射する照明部材が収容されている。」
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施の形態に係る集塵式の丸鋸100の全体構成を示す斜視図である。
【図2】丸鋸100の一部を切断して示す平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】図3のD部の拡大図である。
【図7】図4のE部の拡大図である。
【図8】図5のF部の拡大図である。
【符号の説明】
【0037】
100 丸鋸(切断機)
101 丸鋸本体部(工具本体)
103 ブレードケース
104 セーフティカバー
105 モータハウジング
107 ギアハウジング
107a 接続口
107b 冷却風通路
109 ハンドグリップ
109a トリガスイッチ
111 ベース
111a 開口部(刃口)
113 ブレード(鋸刃)
113a 回転軸
115 切粉排出筒(排出口)
119 駆動モータ
119a 出力軸
121 トップガイド
161 刃先ライトユニット(照明装置)
163 LEDライト(照明部材)
165 ライトケース(保護部材)
171 墨線ライトユニット(照明装置)
173 LEDライト(照明部材)
175 ライトケース(保護部材)
181 防塵機構
183 モータ冷却用のファン
185 冷却風導入管(冷却風誘導部)
186 分岐管部(照明部材収容部)
186a 開口
187 分岐管部(照明部材収容部)
187a 開口
191 ライトスイッチ
X 切断領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工材上に載置可能なベースと、
モータと、
前記ベースの上方に連接されるとともに前記モータにより回転駆動されて前記被加工材を切断する鋸刃を備えた工具本体と、
前記鋸刃が前記被加工材を切断する際に、少なくとも前記鋸刃による被加工材の切断領域に光を照射する照明部材と、
前記照明部材を収容する照明部材収容部と、
前記照明部材を保護する透光性の保護部材と、
を有し、
前記照明部材収容部は、前記保護部材が当該照明部材収容部に取付けられることで、前記照明部材を収容する内部が密閉されるように構成されており、
前記照明部材収容部の内部に前記モータの冷却風を送り込むことで、前記内部を高圧化する冷却風誘導部を更に有することを特徴とする丸鋸。
【請求項2】
請求項1に記載の丸鋸であって、
前記工具本体が前記鋸刃を覆う鋸刃カバーを含んで構成され、前記鋸刃カバーには前記鋸刃による被加工材の切断時に発生する切粉を当該鋸刃カバーの外部へと排出させるとともに、集塵バッグまたは集塵機の集塵ホースが接続可能とされた排出口を有する集塵式の丸鋸として構成されていることを特徴とする丸鋸。
【請求項3】
請求項1または2に記載の丸鋸であって、
前記照明部材は、前記鋸刃の前方であって当該鋸刃による被加工材の切断領域の上方に配置されていることを特徴とする丸鋸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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