説明

丹田鍛施術装置及び丹田形成法

【課題】丹田を形成して鍛えることにより、ストレスを解消して肩こり、腰痛から内蔵障害までさまざまな病気を引き起こしにくい身体に整えることができ、効果的な健康促進を得る。
【解決手段】骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸として該基軸方向に大腿臀部を持ち上げ腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、へその下約2横指程の体内中心位置に丹田を生成して、丹田を鍛え強化することにより、肩こり、腰痛から内蔵障害までさまざまな病気を引き起こす原因となるストレスを軽減でき、健康の促進をはかることが可能な丹田鍛施装置及び丹田形成法に関する。
【背景技術】
【0002】
丹田とは、へその少し下のところで。下腹内部にあり気力が集まるところである。丹田を鍛えることにより、仙腸関節の可動性を高め腹圧を練る効果がある。骨盤は、坐骨、腸骨、恥骨から構成され、さらにその中心にある仙骨とその下にある尾骨、仙骨にくっついている腸骨で構成されている。仙骨は、骨盤の中央にある手の平大、逆三角形の骨である。腸骨には、人体で最も大量の骨髄が存在し、血液のおよそ半分が作られる。骨盤のひずみは、仙腸関節のずれによると考えられている。仙腸関節のずれは、骨盤のひずみを生じ、脊髄もひずみ、様々な病状を引き起こす原因ともなっている。
【0003】
特許文献1は、骨盤のひずみを改善する腰椎矯正具を開示している。この腰椎矯正具は、全体重を仙骨部分にかけてより効率よく腰椎を矯正するために、背受け面が水平面に対し、40から60°の傾斜角に保持された背受け部材と、臀部受面が水平面に対して140から155°の傾斜角に保持される臀部受け部材とを備え、臀部受面に臀部が受けられた時、仙骨に当接して腰仙角が小さくなる方向に伸展させて仙骨を付勢する弾性押圧部材が臀部受面の所定位置に設けられる構造とした。これにより、足の部分の重量が仙骨部上方にかかることになり、仙骨が上方、すなわち腰仙角が小さくなる方向に伸展させて付勢され、腰椎前湾を矯正するようにした。この方式は、自身の全体重を矯正に使用しる。このため、自重の制御が十分に出来ず仙腸関節部位にかかる負担が大きく、仙腸関節部位を痛める可能性がある。
【0004】
また、健康促進のために丹田に注目して、丹田を刺激して健康を増強させる健康座具としては、例えば特許文献2が知られている。特許文献2の健康座具は、身体を丹田を中心に左右方向で折り返す8字状に揺動させる運動を繰り返えす構造を備えている。そのために、座台に腰掛けた人の重心移動で座板の傾斜方向を8字状に繰り返し変えていくことで、座板に腰掛けた人が人の中心位置となる丹田を中心とした8字状に揺動していくものとなり、病気を引き起こす原因をなくし、健康の促進を図るようにしたものである。この文献1では、身体を丹田を中心に左右方向で折り返す8字状に揺動させる運動を繰り返えすため、仙腸関節部位に効率よく丹田の運動効果が伝わってこないため仙腸関節の矯正の改善になっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−38527号公報
【特許文献2】特開平11−47178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上述の問題点を鑑みてなされたもので、丹田の形状に注目し、腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成することにより、腰椎、仙腸関節に蓄積する歪を開放して、ストレスを解消して肩こり、腰痛から内蔵障害までさまざまな病気を引き起こしにくい身体に整えることができ、また、腸骨腰椎関節に効率よく丹田の運動効果が伝わり、効果的な健康促進を得ることができる丹田鍛施術装置及び丹田形成法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成手段を設けて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせて丹田を形成してなる丹田鍛施術装置である。
【0008】
骨盤を固定して、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成手段を設けて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせて丹田を形成してなる丹田鍛施術装置である。
【0009】
前記丹田形成手段は、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させるための持上装置を備えることを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0010】
前記丹田形成手段は、基軸方向に大腿臀部側を力付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させるための付勢・持上装置を備えることを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0011】
前記持上装置、ならびに前記力付勢・持上装置は、大腿臀部の下部、さらには大腿臀部の下部と側部のそれぞれに空気袋に配置し、該空気袋内への空気の出し入れにより行い、かつ前記空気袋の空気圧を調整して行うことを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0012】
前記空気袋への空気の加圧力は、20〜40kg/cmであることを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0013】
前記丹田形成手段は、前記基軸に対して被施術者の骨盤が載置台の水平方向に移動することを防止するための移動防止用係留手段を備えることを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0014】
前記丹田形成手段は、被施術者が横たわる載置台を備え、該載置台は被施術者の骨盤及び又は足元を固定する固定具を備えることを特徴とする丹田鍛施術装置である。
【0015】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成し、該収縮を面から点へと移行させて刺激を増幅させて、該増幅された刺激を求心性に自律神経を介して太陽神経、脳へと伝え、該刺激によって脳の視床下部、脳下垂体などから上位ホルモンを血管を通して分泌させて各臓器に伝えて、甲状腺ホルモンを中心にその分泌を正常化し、又各臓器の働きを促進させる丹田形成法である。
【0016】
請求項10によれば、前記刺激と同時に腹式呼吸を行うことを特徴とする丹田形成法である。
【発明の効果】
【0017】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、あるいは大腿臀部を付勢しながら持ち上げることにより腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成することにより、ストレスを解消して肩こり、腰痛から内蔵障害までさまざまな病気を引き起こしにくい身体に整えることができ、効果的な健康促進を得ることができる。また、腰椎、仙腸関節のずれ等の変形が改善されることにより、骨盤における滑液(潤滑液)に流動場を発生させることができ、脳脊髄液の循環が、促進され、血液に関する病気の改善が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る丹田鍛施術装置を示す概略図である。
【図2】本発明に係る丹田鍛施術装置の動作を示す概略図である。
【図3】本発明に係る他の丹田鍛施術装置を示す概略図である。
【図4】本発明に係る丹田鍛施術装置を用いて、被施術者の唾液アミラーゼの検査結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
一般に、骨盤は、寛骨(腸骨、恥骨、坐骨、一般には腸骨と言われている)、仙骨、尾骨及び仙腸関節とからなっている。丹田を仙腸関節内部は、髄膜関節で滑液(潤滑液)で満たされている。仙骨側の関節面は、ガラス状軟骨で、その表面は滑らかで凹の要素が強い、一方腸骨側の関節面は、繊維軟骨で形成され、ゴツゴツしている凸の要素が強い。仙腸関節は、安定性、可動性及脳脊髄液の循環の役割を果たしている。
【0020】
本発明に係る丹田鍛施術装置は、骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成装置を用いて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮(ロート状に凹むこと)を起こさせる丹田を形成してなる。少なくとも仙腸関節を屈曲させることが重要である。腰椎及び仙腸関節の屈曲は、腸骨と仙骨との関節面の角度を可変することで達成されると考えられる。仙腸関節は、腸骨と仙骨とが互いに対向して構成されている。
【0021】
また、本発明に係る丹田鍛施術装置は、骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、基軸方向に大腿臀部側を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成装置を用いて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮(ロート状に凹むこと)を起こさせる丹田を形成してなる。大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腸骨の傾斜角を可変するようにしてもよい。
【0022】
丹田形成法は、骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、あるいは該基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ下腹筋群の花芯状収縮を起こさせる。これにより形成される丹田による収縮は面から点へと移行し、これらの刺激が増幅されて求心性に自律神経を介して太陽神経叢、脳へと伝わり、この刺激によって脳の視床下部、脳下垂体などから上位ホルモンが血管を通して分泌されて各臓器に伝わると共に、甲状腺ホルモンを中心にその分泌が正常化され、又各臓器の働きを促進させると考えられている。丹田にリョーケン反射(リョーケン反射とは、腹腔内で求心性の刺激を発生させ、この刺激によって脳から血管に上位ホルモンが分泌される一連の反射を指す)は、下腹筋群の花芯状収縮によって働きかけ精神的安定をもたらす。上記刺激は、腹式呼吸と同時に行うことが好ましい。大腿臀部を持ち上げて、又は付勢しながら持ち上げて腸骨の傾斜角を可変するようにしてもよい。
【0023】
丹田を形成するための丹田形成手段は、基軸方向に大腿臀部を持上げ、また大腿臀部を力付勢・持上げる。丹田形成手段は、例えば、大腿臀部の下部、さらには下部と側部にそれぞれ空気袋に配置し、該空気袋内への空気の出し入れにより行われることが好ましいが、この装置に限らずに大腿臀部を持上げ、また大腿臀部の力付勢・持上げができればよい。そして、空気袋内への空気を出し入れして行う場合、空気袋の空気圧を調整して行われる。空気袋への空気圧は、20〜40kg/cmであることが好ましい。
【0024】
腸骨と仙骨の中心腔に向かう線の基軸に対して垂直方向下部に大腿臀部の位置決めのための位置決め手段を備えることが好ましい。また、被施術者が横たわる載置台を備え、該載置台は被施術者の骨盤及び又は足元を固定する固定具を備えることが好ましい。
【0025】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、あるいは基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて仙腸関節部位に圧力の付与を行うことにより、滑液(潤滑液)に仙腸関節内で流動場が形成される。さらに、滑液(潤滑液)の流動場、さらに圧力、せん断力、伸長場が付与され滑液(潤滑液)にせん断流動場が形成されて、仙腸関節のずれや変形の矯正を行うことができる、よってストレスの改善に効果が得られる。大腿臀部を持ち上げ、又は付勢しながら持ち上げて腸骨の傾斜角を可変するようにしてもよい。
【0026】
本発明に係る丹田鍛施術装置より得られる効果の1つであるストレスの改善の結果を図4の表に示す。
【0027】
図4の表は、本発明に係る丹田鍛施術装置を用いて、被施術者(19人)の唾液アミラーゼの検査結果を示す。この表で唾液アミラーゼの検査前とは、丹田鍛施術装置を使用する前の値で、1時間後、2時間後とは丹田鍛施術装置を使用して、1時間後、2時間後に測定した結果である。丹田鍛施術装置での施術時間は、5分位である。唾液アミラーゼの検査からストレスの度合いがわかる。数値20が標準状態である。この表から施術前の値が25以上の被施術者12人について、1時間後の数値で20以下に改善された被施術者は、9人であり、特に年齢30歳以上の被施術者6人について、1時間後の数値で20以下に改善された被施術者は、6人であり、全員標準値まで改善した。
【実施例1】
【0028】
以下、本発明に係る丹田鍛施術装置を添付図面を参照して詳述する。
図1は、丹田形成手段を備える丹田鍛施術装置の概略図であり、図2は、丹田形成手段を備える丹田鍛施術装置の動作を示す概略図である。丹田鍛施術装置10は、被施術者12が横たわる載置台11と、載置台11の被施術者の大腿臀部の下側で一端を載置台に固定して配設された空気袋14と、空気袋に加圧空気を送るホース18と、加圧空気作成装置(ポンプ)及び制御装置20を備える。載置台11は、大腿臀部の位置に上下動可能に固定板部材16を取り付けてある。板部材16の下方には、空気袋14が配設されている。被施術者12は、大腿臀部を固定板部材16に乗せる。
【0029】
固定板部材16は、大腿臀部の位置決め具となる。固定板部材16は、空気袋に空気が入れられると上方に可動する。固定板部材16の上端部が腸骨と骨盤(仙骨)の中心腔に向かう線の基軸の位置となる。かくして、ポンプに加圧空気を入れて固定板部材16を上方に可動し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて、あるいは大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成する。空気袋への空気の加圧力は、20〜40kg/cmであることが好ましい。なお、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸として基軸方向に大腿臀部を持ち上げる際に、大腿臀部を付勢しながら持ち上げるようにしてもよい。また、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸として基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げ、また付勢を開放して下げる動作を繰り返してもよい。大腿臀部を持ち上げ、又は付勢しながら持ち上げて腸骨の傾斜角を可変するようにしてもよい。
【0030】
さらに、載置台は、被施術者12の骨盤を固定するための骨盤固定具22を備える。骨盤固定具22は、固定板部材16を上方に可動する際に、載置台の被施術者12の骨盤が、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線の基軸に対して載置台の水平方向に移動することを防止するために設けることが好ましい。この骨盤固定具22は、載置台に形成された骨盤が入る凹所、骨盤の両側に配設された空気袋、又は滑り留め具であってもよい。また、載置台は、被施術者12の足元を固定するための足元固定具を備えてもよい。
【0031】
かくして、骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、あるいは該基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成し、該収縮を面から点へと移行させて刺激を増幅させる。なお、この刺激と同時に腹式呼吸を行ってもよい。
【実施例2】
【0032】
図3は、他の丹田形成手段を備える丹田鍛施術装置の概略図を示す。
丹田形成手段を備える丹田鍛施術装置10は、被施術者12が横たわる載置台11と、載置台の被施術者の大腿臀部の下側で載置台の一端を固定して配設された空気袋14と、空気袋に加圧空気を送る加圧空気作成装置(ポンプ)及び制御装置20を備える。
【0033】
載置台14は、被施術者12の大腿臀部の位置に凹所13を設ける。凹所13上には、弾力性を有する編体15が載置され、この編体15上に大腿臀部が置かれる。大腿臀部が置かれる編体の位置は、固定板部材16を備える。弾力性を有する編体15に被施術者12の大腿臀部が置かれることにより、編体15が下方に撓む。大腿臀部が置かれる位置決めは、固定板部材16によりなされる。固定部材16は、腸骨と骨盤(仙骨)の中心腔に向かう線の基軸に設けられる。
【0034】
かくして、ポンプに加圧空気を入れて布に設けられた固定板部材16を上方に可動し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸として基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、又は大腿臀部を付勢しながら持ち上げて、腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成する。なお、空気袋への空気の加圧力は、20〜40kg/cmであることが好ましい。さらに、載置台は、被施術者12の骨盤を固定するための骨盤固定具22を備える。また、載置台は、被施術者12の足元を固定するための足元固定具を備えてもよい。なお、大腿臀部を腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸として基軸方向に大腿臀部を持ち上げ、また付勢を開放して下げる動作を繰り返してもよい。大腿臀部を持ち上げ、又は付勢しながら持ち上げて腸骨の傾斜角を可変するようにしてもよい。
【0035】
かくして、骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成し、該収縮を面から点へと移行させて刺激を増幅させる。なお、この刺激と同時に腹式呼吸を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
ストレス改善、骨盤矯正、脳脊髄液循環の促進
【符号の説明】
【0037】
10;丹田形成手段を備える丹田鍛施術装置
12;被施術者
11;載置台
13;凹所
14;空気袋
15;編体
16;固定板部材
20;ポンプ
22;骨盤固定具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成手段を設けて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせて丹田を形成してなる丹田鍛施術装置。
【請求項2】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させてなる丹田形成手段を設けて、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせて丹田を形成してなる丹田鍛施術装置。
【請求項3】
前記丹田形成手段は、前記基軸方向に大腿臀部側を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させるための持上装置を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の丹田鍛施術装置。
【請求項4】
前記丹田形成手段は、前記基軸方向に大腿臀部側を力付勢しながら持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させるための付勢・持上装置を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の丹田鍛施術装置。
【請求項5】
前記持上装置、又は前記力付勢・持上装置は、少なくとも大腿臀部の下部に空気袋に配置し、該空気袋内への空気の出し入れにより行い、かつ前記空気袋の空気圧を調整して行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の丹田鍛施術装置。
【請求項6】
前記丹田形成手段は、被施術者の大腿臀部の位置決め具を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の丹田鍛施術装置。
【請求項7】
前記丹田形成手段は、前記基軸に対して被施術者の骨盤が載置台の水平方向に移動することを防止するための骨盤固定具を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の丹田鍛施術装置。
【請求項8】
前記空気袋への空気の加圧力は、20〜40kg/cmであることを特徴とする請求項5に記載の丹田鍛施術装置。
【請求項9】
骨盤を固定し、腸骨と仙骨の中心腔に向かう線を基軸方向とし、該基軸方向に大腿臀部を持ち上げて腰椎及び仙腸関節を屈曲させ、丹田部位において上腹部に膨隆を発生させ、かつ臍下部に下腹筋群の花芯状収縮を起こさせてなる丹田を形成し、該収縮を面から点へと移行させて刺激を増幅させて、該増幅された刺激を求心性に自律神経を介して太陽神経、脳へと伝え、該刺激によって脳の視床下部、脳下垂体などから上位ホルモンを血管を通して分泌させて各臓器に伝えて、甲状腺ホルモンを中心にその分泌を正常化し、又各臓器の働きを促進させる丹田形成法。
【請求項10】
前記刺激と同時に腹式呼吸を行うことを特徴とする請求項9記載の丹田形成法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−22317(P2013−22317A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−161220(P2011−161220)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【出願人】(511167906)
【Fターム(参考)】