説明

乗客コンベア

【課題】様々な乗客コンベアの幅に対応した乗降床幅の変更と、磨耗による化粧板の交換を容易にできる構造で、且つ重量を軽減できる乗降床を備えた乗客コンベアを提供する。
【解決手段】枠体と、枠体の長手方向の前後両端部に設けた乗降床と、循環する踏段と、欄干と、ハンドレールと、を備えた乗客コンベアにおいて、乗降床は、表面に凹凸形状を有する薄鋼板製の化粧板18と、化粧板18を取り付ける主枠体19と、から構成され、主枠体19は、上辺部と下辺部と乗降床の利用者進行方向に対してそれぞれ垂直方向と斜め方向に配置された垂直辺部40と斜辺部20からなるトラス構造で形成され、さらに主枠体19は、利用者進行方向と直交する幅方向に対して垂直辺部40と斜辺部20と上辺部41又は下辺部42とからなる三角形状の同一断面形状の連続体で形成され、連続体は、乗客コンベアの幅寸法に対応した寸法に切断可能なものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアに係り、特に乗降口に設ける乗降床の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
乗客コンベアの一種であるエスカレータの乗降口に設けられる乗降床は、一般的に踏面を形成する化粧板と、化粧板の裏面に設けられて薄板鋼板を成形した多くの部品を重ね合わせて構成する板金構造の主枠体と、を備えている。また、乗降床は、エスカレータの仕様に合わせて乗降床幅の種類は多数必要とされ、その各々の乗降床幅に対応した乗降床を製作することが一般的である。
【0003】
また、エスカレータの利用者は、この乗降床上を歩行するが、踏面を形成する化粧板が歩行による摩擦等で表面が磨耗した場合は、摩擦抵抗低下による利用者の転倒防止のために、乗降床の交換を求められるのが一般的実情である。
【0004】
さらに、乗降床は保全作業でエスカレータの機械室に出入りする際に開閉するものであり、乗降床の質量が重いため作業員への負担軽減は必要不可欠なものである。
【0005】
そこで、化粧板とこれを固定するための裏板とから構成した乗客コンベアの乗降口床板の保守作業を向上を図る従来技術として、例えば、特許文献1に開示されているように、化粧板を複数に分割し各分割化粧板をそれぞれ裏板に着脱自在に取り付けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実願平62−172856号(実開平1−76888号公報)のマイクルフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来の乗降床の主枠体は、薄板鋼板を成形した部品を重ね合わせて構成する板金構造のため、部品を多く有すること、重量が増すこと、更には乗客コンベア各々の幅に対応するために個々の部品寸法も変わってくることから部品の種類が増大すること、等の課題がある。さらに、乗降床の踏面を形成する化粧板は、利用者の歩行による摩擦等で表面が磨耗した場合は乗降床の交換を求められ、乗降床それ自体を交換する方法を取られている。
【0008】
また、上記の特許文献1に開示の技術では、多数の化粧板を取り付けた裏板の寸法について乗降床の幅寸法に対応する配慮がされておらず、また、裏板を含めた乗降床の重量が重いことに伴って乗降床交換の保守作業において課題が存在する。
【0009】
本発明の目的は、乗降床の部品点数低減と製作性向上を図り、様々な乗客コンベアの幅に対応した乗降床幅の変更や、磨耗による化粧板の交換を容易にできる構造で、且つ質量を軽減できる乗降床を備えた乗客コンベアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
建築構造物に設置された枠体と、前記枠体の長手方向の前後両端部に設けた乗降床と、前記乗降床の間を無端状に連結されて循環する踏段と、前記踏段の幅方向両側に位置して前記枠体の長手方向に沿って立設された欄干と、前記踏段と同期して駆動されるハンドレールと、を備えた乗客コンベアにおいて、前記乗降床は、表面に凹凸形状を有する薄鋼板製の化粧板と、前記化粧板を取り付ける主枠体と、から構成され、前記主枠体は、上辺部と下辺部と前記乗降床の利用者進行方向に対して配置された垂直辺部と斜辺部からなるトラス構造で形成され、さらに前記主枠体は、前記利用者進行方向と直交する幅方向に対して前記垂直辺部と前記斜辺部と前記上辺部又は前記下辺部とからなる三角形状の同一断面形状の連続体で形成され、前記連続体は、前記乗客コンベアの幅寸法に対応した寸法に切断可能なものである構成とする。
【0011】
また、前記乗客コンベアにおいて、前記主枠体は、アルミを材料とした押し出し成形でできており、前記断面形状は、前記垂直辺部と前記斜辺部と前記上辺部又は前記下辺部とで囲まれた空洞部を形成する構成とする。さらに、前記主枠体は、前記利用者進行方向の前後の両方の端部の上面部に前記化粧板を嵌め込むための引っ掛け部を有する構成とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、乗降床の製作や交換が容易であるとともに、その重量を軽減できて且つ強度を確保できることに加えて、幅方向寸法を容易に変更可能である乗降床およびその乗降床を備えた乗客コンベアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの乗降床構成を示す斜視図である。
【図3】第1の実施形態としてのエスカレータにおける乗降床の主枠体を示す斜視図である。
【図4】第1の実施形態としてのエスカレータにおける乗降床の化粧板と主枠体の固定方法の一例を示す拡大図である。
【図5】第1の実施形態としてのエスカレータにおける乗降床の化粧板と主枠体の固定方法の別例を示す拡大図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの乗降床構成を示す分解斜視図である。
【図7】第2の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの乗降床構成を示す組立斜視図である。
【図8】図7のA部拡大図である。
【図9】第2の実施形態としてのエスカレータにおける乗降床の主枠体を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータにおける乗降床の組込み状態例を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータにおける乗降床の組込み状態例を示す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータにおける乗降床の組込み状態例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
まず、本発明の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの全体構成について、図1を参照しながら以下説明する。本実施形態に関するエスカレータ1では、多数の踏段2を無端状に連結して循環移動させ、上階床3と下階床4との間で乗客を輸送している。また、このエスカレータ1は、建築構造物に設置されるフレーム(枠体)5と、乗客の安全ために設けられ踏段2と同期して移動するハンドレール6と、踏段2の幅方向両側に位置してハンドレール6を支持すると共にフレーム5の長手方向に沿って立設される欄干7と、を備えている。尚、乗降床8,9の幅方向とは、乗降床8,9の長手方向、換言すれば、図1の平面に対して垂直な方向を指す。そして、乗降床8,9、ハンドレール6及び欄干7等はフレーム5に支持され、このフレーム5の長手方向両端部に建屋側の乗降口(具体的には、上階乗降床8及び下階乗降床9)が固定されている。
【0015】
エスカレータ1のフレーム5は、利用者が乗降する上階乗降床8及び下階乗降床9と、これらの間を連結する傾斜部10を有している。また、上階乗降床8内の上階機械室11には駆動機12が設置され、駆動スプロケット13を駆動している。他方、下階乗降床9内の下階機械室14には従動スプロケット15が設置され、これら上下の駆動スプロケット13と従動スプロケット14間には無端状のチェーン16が巻き掛けられて連続的に駆動するようになっている。
【0016】
このチェーン16には、等間隔をおいて車軸17が連結されており、この車軸17に各踏段2が取り付けられている。
【0017】
次に、図2は本発明の第1の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの乗降床の構成を示す拡大した斜視図である。ここで、本明細書における「乗降床」の用語の意味は、エスカレータにおけるものと、動く歩道におけるものを含んでいるが、本実施形態においてはエスカレータに用いられる乗降床8,9について説明する。
【0018】
本実施形態における乗降床8,9は、踏面を形成する化粧板18と、化粧板18の裏面に設けられ乗客荷重等を支持する主枠体19と、から主に構成されている。化粧板18はステンレス等の薄鋼板を凹凸状に打ち出して形成されるもの、またはエッチング処理により表面を凹凸状にするものなどの一般的な技術を用いた構造である。
【0019】
一方、本実施形態における主枠体である主枠体19は、アルミなどを材料として押し出し成形等の方法により製造され、図2に示すように、乗降床8,9の幅方向について略同一断面形状等の連続体で形成されている。すなわち、乗降床における主枠体19は、その幅方向のいずれの位置において、その幅方向と垂直方向の断面で切断した断面形状が略同一であり、その幅方向に連続した形成体を構成するものである。なお、後述する図3では、その連続した形成体(すなわち連続体)を3分割する構造例が示されている。この略同一断面形状の連続体を、仮にアルミダイカストにより製造しようとすると、設備が膨大となってしまうので、あまり適切ではない。
【0020】
ここで、エスカレータ型式は踏段幅が約1000mmのものが主流であるが、建屋の都合や利用者の少ない場合は600mmや800mmのものもある。当然に、このエスカレータ型式に合わせて乗降床8,9の幅寸法も変わることになるが、図3に示すように、本実施形態の乗降床8,9は、幅方向に主枠体19が略同一断面形状の連続体で形成されているため、必要な長さに応じて切断して使用することにより、主枠体19の幅寸法Lを容易に変更できる。したがって、幅のバリエーションが豊富なエスカレータ用乗降床8,9を提供することが容易となる。
【0021】
さらに、本実施形態の主枠体19は、利用者の進行方向(図2に示す幅方向に対して垂直な方向)で切断した切断面を見て分かるように(図2と後述する図4から分かるように)、空洞21と斜辺20と垂直辺40と上辺41と下辺42とから形成されており、換言すると、斜辺20を有する略同一断面形状であり、乗降床8,9の幅方向について断面が複数の三角状の空洞21を有し、且つアルミなどを材料とすることで、主枠体19を略同一断面形状の連続体で形成しても、全体の質量が重くなることを抑制でき、保全作業などでエスカレータ機械室内に入るため乗降床8,9を脱着する際に有効な構成である。
【0022】
また、本実施形態の略同一断面形状は、垂直辺40に加えて、斜辺20を有する三角状の断面形状であるため(いわゆるトラス(truss)構造を採用)、乗降床8,9上を通過する利用者からの荷重を効果的に主枠体19全体に分散させ、且つ乗降床8,9本体の構造上必要な剛性を確保することに有効である。尚、垂直辺40と斜辺20は、それぞれ乗降床の利用者進行方向に対してそれぞれ垂直方向と斜め方向に配置されている。
【0023】
また、化粧板18と主枠体19の固定方法は、図4に示すように、化粧板18裏面にネジ状の軸22を設け、その軸を主枠体19の貫通孔23に挿入して、ナット24で固定させている。また、別の固定方法としては、図5に示すように、化粧板18表面に設けた貫通孔から皿ネジ25を挿入し、主枠体19に設けたネジ穴に締結しても良い。さらに、この固定方法においては、両面テープや接着剤などを併用して固定しても良い。
【0024】
次に、本発明の第2の実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレータの乗降床の構成について、図6〜9を参照しながら以下説明する。第2の実施形態は、化粧板18を載せる主枠体19aの断面形状を別の構成とした場合の例であり、主枠体19aの利用者進行方向の両端に化粧板18の板厚より若干大きめの溝26(引っ掛け部又は嵌合部又はコ字状部)を設けるものである。この溝26を設けることで、化粧板18を主枠体19aの幅方向に向かってスライドして挿入することができ、且つこの主枠体19aの溝26に、化粧板18を嵌め込むことにより、化粧板18を固定することが可能となり(化粧板18の挿入方向への固定は一般的な接着で固定可能)、固定用の軸などが不要となるため、部品点数削減にも適した構成である。
【0025】
ここで、化粧板18表面は利用者の歩行による摩擦等で表面が磨耗した場合は、摩擦抵抗低下による利用者の転倒防止のために、乗降床8,9の交換を求められるのが一般的実状であるが、この構成とすることで、化粧板18のみをスライドさせて交換できるため、交換に掛かる材料コスト低減並びに製造,交換に掛かるリードタイム短縮を図ることができる。また、交換するための代替品を事前に保管する場合、従来は乗降床毎に保管していたため、保管スペースを大きく要したが、本実施形態の構成とすることで、化粧板18だけを保管すれば良く、保管スペースの省スペース化にも有効な手段である。
【0026】
また、本実施形態における主枠体19aの構成においても、略同一断面形状の連続体で形成されているため、必要な長さに応じて切断して使用することにより、主枠体19aの幅寸法Lを容易に変更できる。したがって、幅のバリエーションが豊富なエスカレータ用乗降床8,9を提供することが可能となる。
【0027】
次に、本発明の第3の実施形態を図示する図10(図10は図1と同様に乗降床を側面から見た図であり、紙面上で化粧板18の上面の左右方向は利用者の進行方向である)は、エスカレータ1に乗降床8,9を組み込んだ状態を示す断面図であり、数個の乗降床8,9を組み込んだ場合に、主枠体19bに設けた凹凸部27,28を前後する主枠体19b同士で係合させることで、利用者からの荷重を互いの主枠体19bで負担することが可能となり、乗降床8,9全体の撓みを軽減させる構成である。換言すると、主枠体19bは、利用者進行方向の前後の一方の端部に凸部27を有し、他方の端部に凹部28を有し、凸部27又は凹部28は、隣接する主枠体19bの凹部27又は凸部28と連結される。ここで、凹凸部27,28の幅方向の寸法は主枠体19bの幅方向全域または部分的でよい。さらに、この実施形態では(図11と図12でも同様)、乗降床8,9の主枠体19bにおける利用者進行方向の両端側が、フレーム5と一体的構造の支持体で支持されている。したがって、図10の図示例で2つの主枠体19bが利用者進行方向に設けられる場合に、上述の両端側の支持体のみであると、主枠体19bの幅方向の中央部分において利用者荷重でたわむ虞があり得るが、上記の凹凸部27,28を設けることで上述のたわみを防止することができる。
【0028】
次に、本発明の第4の実施形態を図示する図11は、図10に対する別の主枠体19cの構成を示すものであり、主枠体19cには同様の凹凸部29,30を有しているものの、隣接する主枠体19cの凹部30を凸部29に載せる構成としている。図10の凹凸部27,28とは異なり、図11の左側の主枠体の凸部で右側の主枠体19cを支持する構成であり、図11に示す構成においても乗降床8,9全体の撓み軽減には十分効果があるものである。
【0029】
次に、本発明の第5の実施形態を図示する図12は、乗降床8,9がエスカレータ1に組み込まれた際に、主枠体19dの設置面積(すなわち、主枠体19dの下面の利用者進行方向の左右端が上述した支持体に支持される面積)を最小とするために、主枠体19d下面の利用者進行方向の前後端部に凸部31を設けた例を示す。換言すると、利用者進行方向の左右端部に設けられた支持体(フレーム5に固定され且つ利用者進行方向と直行する幅方向の両端部に沿って配置された支持体)に対して、主枠体19dの左右側がすべて接するのではなくて、その前後端部のみに凸部31を設けてこの凸部のみで支持体に支持される構造である。
【0030】
図12に示す構成によれば、エスカレータ1又は乗降床8,9各々の製作誤差などで、前後する乗降床8,9表面つまり化粧板18の継ぎ目32又は建屋床との境界部33に上下方向の段差が生じてしまう場合に、この主枠体19d下方に設けた凸部31をヤスリ等で研削調整することで、化粧板18の継ぎ目32又は建屋床との境界部33の段差を解消するものである。この構成は前述する図10や図11にも有効な手段であり、主枠体全面で設置させる構成よりも、利用者進行方向の前後端部の下面を凸部31とすることで容易に段差調整を可能にする有効な手段である。
【0031】
以上のように、上述した実施形態では、エスカレータを例にとって説明したが、動く歩道等の他の乗客コンベアにおいても、同様の乗降床を用いることが一般的であり、更に、主枠体は略同一断面形状の連続体で形成されているため、必要な長さに応じて切断して使用することにより、主枠体の幅寸法を容易に変更でき、幅が広い動く歩道等にも容易に適用できる。このように、本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアに利用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 エスカレータ
2 踏段
3 上階床
4 下階床
5 フレーム
6 ハンドレール
7 欄干
8 上階乗降床
9 下階乗降床
10 傾斜部
11 上階機械室
12 駆動機
13 駆動スプロケット
14 下階機械室
15 従動スプロケット
16 チェーン
17 車軸
18 化粧板
19,19a,19b,19c,19d 主枠体
20 斜辺
21 空洞
22 軸
23 貫通孔
24 ナット
25 皿ネジ
26 溝
27 凸部
28 凹部
29 凸部
30 凹部
31 下面凸部
32 化粧板継ぎ目
33 建屋床境界部
40 垂直辺
41 上辺
42 下辺

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築構造物に設置された枠体と、前記枠体の長手方向の前後両端部に設けた乗降床と、前記乗降床の間を無端状に連結されて循環する踏段と、前記踏段の幅方向両側に位置して前記枠体の長手方向に沿って立設された欄干と、前記踏段と同期して駆動されるハンドレールと、を備えた乗客コンベアにおいて、
前記乗降床は、表面に凹凸形状を有する薄鋼板製の化粧板と、前記化粧板を取り付ける主枠体と、から構成され、
前記主枠体は、上辺部と下辺部と前記乗降床の利用者進行方向に対してそれぞれ垂直方向と斜め方向に配置された垂直辺部と斜辺部からなるトラス構造で形成され、
さらに前記主枠体は、前記利用者進行方向と直交する幅方向に対して前記垂直辺部と前記斜辺部と前記上辺部又は前記下辺部とからなる三角形状の同一断面形状の連続体で形成され、
前記連続体は、前記乗客コンベアの幅寸法に対応した寸法に切断可能なものである
ことを特徴とする乗客コンベア。
【請求項2】
請求項1において、
前記主枠体は、アルミを材料とした押し出し成形でできており、
前記断面形状は、前記垂直辺部と前記斜辺部と前記上辺部又は前記下辺部とで囲まれた空洞部を形成する
ことを特徴とする乗客コンベア。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記主枠体は、前記利用者進行方向の前後の一方の端部に凸部を有し、他方の端部に凹部を有し、
前記凸部又は前記凹部は、隣接する主枠体の凹部又は凸部と連結される
ことを特徴とする乗客コンベア。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記主枠体は、前記利用者進行方向の前後の両方の端部の上面部に前記化粧板を嵌め込むための引っ掛け部を有することを特徴とする乗客コンベア。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記主枠体は、前記利用者進行方向の前後の両方の端部の下面部に凸部を有し、
前記凸部は、前記枠体に固定され且つ前記幅方向の両端部に沿って配置された支持体によって支持される
ことを特徴とする乗客コンベア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−1290(P2012−1290A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135195(P2010−135195)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】