説明

乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置および乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法

【課題】移動手摺の走行抵抗をより正確に測定することができる乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置を得る。
【解決手段】駆動ローラ44に接触して設けられ駆動ローラ44の回転により循環移動する移動手摺43の走行抵抗を測定する移動手摺走行抵抗測定装置5であって、入力軸56を有し、入力軸56が回転することにより駆動ローラ44を回転させる回転力伝達装置と、入力軸56に設けられ、入力軸56を回転させるために必要なトルクを測定するトルクレンチ57とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乗降口間を循環移動する移動手摺の走行抵抗を測定する乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置および乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エスカレータは、主枠に設けられた案内レールと、案内レールに案内される移動手摺と、駆動機から動力が伝達されることにより回転する駆動ローラと、移動手摺の帰路側の部分を駆動ローラに対して押圧して駆動ローラの回転力を移動手摺に伝達させる加圧ローラとを備えている。加圧ローラが移動手摺の帰路側の部分を駆動ローラに対して押圧した状態で駆動ローラが回転することにより、移動手摺が循環移動する。
【0003】
従来、移動手摺の往路側の部分を把持する把持装置と、把持装置に設けられた張力測定装置とを備えたエスカレータの移動手摺走行抵抗測定装置が知られている。加圧ローラによる移動手摺への押圧を解除し、把持装置が移動手摺の往路側の部分を把持した状態で、作業者が、張力測定装置を移動手摺の移動経路に沿って引っ張り、張力測定装置および把持装置を介して移動手摺を循環移動させる。このときの張力測定装置の測定結果を移動手摺の走行抵抗としている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−44159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、移動手摺の走行抵抗を測定しているときに、移動手摺の往路側の部分に駆動力が加えられるので、移動手摺の走行抵抗を測定しているときの案内レールと移動手摺との間の接触状態と、エスカレータが通常運転しているときのように移動手摺の帰路側の部分に駆動力が加えられているときの案内レールと移動手摺との間の接触状態との間に差異が生じてしまう。したがって、測定された移動手摺の走行抵抗に誤差が含まれてしまうという問題点があった。
【0006】
この発明は、移動手摺の走行抵抗をより正確に測定することができる乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置および乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置は、駆動ローラに接触して設けられ前記駆動ローラの回転により循環移動する移動手摺の走行抵抗を測定する乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置であって、入力軸を有し、前記入力軸が回転することにより前記駆動ローラを回転させる回転力伝達装置と、前記入力軸に設けられ、前記入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルクレンチとを備えている。
【0008】
この発明に係る乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法は、駆動ローラに接触して設けられ前記駆動ローラの回転により循環移動する移動手摺の走行抵抗を測定する乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法であって、回転することにより前記駆動ローラが回転する入力軸をトルクレンチにより回転させて、前記入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルク測定工程を備えている。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置によれば、入力軸を有し、入力軸が回転することにより駆動ローラを回転させる回転力伝達装置と、入力軸に設けられ、入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルクレンチとを備えているので、乗客コンベヤが通常運転しているときと同じように移動手摺の帰路側の部分に駆動ローラにより駆動力が加えられながら移動手摺の走行抵抗が測定される。その結果、移動手摺の走行抵抗をより正確に測定することができる。
【0010】
この発明に係る乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法によれば、回転することにより駆動ローラが回転する入力軸をトルクレンチにより回転させて、入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルク測定工程を備えているので、乗客コンベヤが通常運転しているときと同じように移動手摺の帰路側の部分に駆動ローラにより駆動力が加えられながら移動手摺の走行抵抗が測定される。その結果、移動手摺の走行抵抗をより正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係るエスカレータを示す側面図である。
【図2】図1の駆動ローラに取り付けられる移動手摺走行抵抗測定装置5を示す正面図である。
【図3】図2の移動手摺走行抵抗測定装置5を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータ(乗客コンベヤ)を示す側面図である。図において、エスカレータは、下階床と上階床との間に渡って設けられた主枠1と、主枠1内に設けられた駆動装置2と、乗客を搬送する踏段装置3と、踏段装置3と連動して駆動する移動手摺装置4とを備えている。
【0013】
主枠1は、上階側水平部11と、下階側水平部12と、上階側水平部11と下階側水平部12とを繋ぐ傾斜部13とを有している。
【0014】
駆動装置2は、上階側水平部11に設けられている。駆動装置2は、駆動機21と、駆動機21の駆動力により回転する駆動スプロケット22と、駆動機21と駆動スプロケット22との間に渡って巻き掛けられた駆動チェーン23とを有している。駆動機21の駆動力は、駆動チェーン23を介して駆動スプロケット22に伝達される。
【0015】
踏段装置3は、上階側水平部11に設けられた踏段スプロケット31と、下階側水平部12に設けられた従動スプロケット32と、踏段スプロケット31と従動スプロケット32との間に渡って巻き掛けられた踏段チェーン33と、踏段チェーン33に取り付けられた複数の踏段34とを有している。各踏段34は、踏段スプロケット31の回転により、踏段34の移動経路を循環移動する。
【0016】
移動手摺装置4は、上階側水平部11に設けられた手摺スプロケット41と、主枠1に支持された欄干42と、欄干42の外周に設けられた移動手摺43と、移動手摺43の帰路側の部分に設けられた複数の駆動ローラ44と、手摺スプロケット41の駆動力を駆動ローラ44に伝達する伝達装置45と、移動手摺の帰路側の部分を各駆動ローラ44に対して押圧する複数の加圧ローラ46とを有している。移動手摺43は、移動手摺43の帰路側の部分が加圧ローラ46により駆動ローラ44に対して押圧された状態で、手摺スプロケット41が回転することにより、移動手摺43の移動経路を循環移動する。
【0017】
駆動スプロケット22、踏段スプロケット31および手摺スプロケット41のそれぞれは、同軸上に配置されている。駆動スプロケット22、踏段スプロケット31および手摺スプロケット41は、駆動スプロケット22が駆動機21からの駆動力を受けることにより、互いに一体に回転するようになっている。したがって、踏段34および移動手摺43は、互いに同期して循環移動する。
【0018】
図2は図1の駆動ローラ44に取り付けられる移動手摺走行抵抗測定装置(乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置)5を示す正面図、図3は図2の移動手摺走行抵抗測定装置5を示す側面図である。図において、移動手摺走行抵抗測定装置5は、駆動ローラ44に取り付けられる円板形状の2個の取付部51と、各取付部51に設けられた出力軸52と、各出力軸52に設けられた出力側ギヤ53と、両方の出力側ギヤ53と係合する中間ギヤ54と、中間ギヤ54と係合する入力側ギヤ55と、入力側ギヤ55に設けられた入力軸56と、入力軸56に取り付けられ入力軸56に加えられるトルクを測定するトルクレンチ57と、出力側ギヤ53、中間ギヤ54および入力側ギヤ55を収容するギヤボックス58とを備えている。
【0019】
取付部51の一方の側面には、取付部51の中心部から径方向外側にずれた位置に複数のピン(図示せず)が形成されている。各ピンは、取付部51の中心分を中心として周方向に並べて配置されている。駆動ローラ44の一方の側面には、取付部51の各ピンと係合可能な凹部(図示せず)が形成されている。取付部51は、取付部51のピンが駆動ローラ44の凹部に係合するようにして、駆動ローラ44に取り付けられる。取付部51が駆動ローラ44に取り付けられた場合に、取付部51の中心軸線の延長線上に駆動ローラ44の中心軸線が配置され、かつ、取付部51および駆動ローラ44のそれぞれの中心軸線が同一方向に延びて配置されるようになっている。したがって、駆動ローラ44は、取付部51が駆動ローラ44に取り付けられた状態で取付部51が取付部51の中心軸線を中心に回転することにより、連動して駆動ローラ44の中心軸線を中心に回転する。なお、取付部51と駆動ローラ44との係合は、これに限らず、取付部51の回転に連動して駆動ローラ44が回転する係合であれば、その他の係合であってもよい。
【0020】
取付部51の中心軸線の延長線上に、出力軸52および出力側ギヤ53のそれぞれの中心軸線が配置されている。取付部51、出力軸52および出力側ギヤ53のそれぞれの中心軸線は、同一方向に延びて配置されている。出力軸52は、取付部51および出力側ギヤ53と固定されている。したがって、出力側ギヤ53が出力側ギヤ53の中心軸線を中心に回転すると、連動して、取付部51が取付部51の中心軸線を中心に回転する。
【0021】
入力軸56の中心軸線の延長線上に、入力側ギヤ55の中心軸線が配置されている。入力軸56および入力側ギヤ55のそれぞれの中心軸線は、同一方向に延びて配置されている。入力軸56と入力側ギヤ55とは、互いに固定されている。したがって、入力軸56が入力軸56の回転軸線を中心に回転すると、連動して、入力側ギヤ55が入力側ギヤ55の中心軸線を中心に回転する。
【0022】
入力側ギヤ55、中間ギヤ54および出力側ギヤ53のそれぞれの中心軸線は、同一方向に延びて配置されている。中間ギヤ54が入力側ギヤ55および出力側ギヤ53と係合しているので、入力側ギヤ55が入力側ギヤ55の中心軸線を中心に回転すると、連動して、出力側ギヤ53が出力側ギヤ53の中心軸線を中心に回転する。このとき、各出力側ギヤ53は、互いに同一方向に回転する。
【0023】
出力側ギヤ53、中間ギヤ54および入力側ギヤ55のそれぞれは、それぞれの中心軸線を中心に回転可能となるようにギヤボックス58に支持されている。取付部51、出力軸52、出力側ギヤ53、中間ギヤ54、入力側ギヤ55、入力軸56およびギヤボックス58から回転力伝達装置が構成されている。
【0024】
移動手摺43の走行抵抗は、移動手摺43が伸縮することにより変動する。移動手摺43の走行抵抗が所定の上限値よりも大きい場合には、移動手摺43の移動速度が踏段34(図1)の移動速度に対して遅くなり、移動手摺43が踏段34と同期して循環移動することができなくなってしまう。したがって、作業者は、エスカレータの保守点検のときに、移動手摺43の走行抵抗を定期的に測定する。
【0025】
次に、移動手摺走行抵抗測定装置5を用いて移動手摺43の走行抵抗を測定する手順について説明する。移動手摺走行抵抗測定装置5を用いて移動手摺43の走行抵抗を測定する場合には、まず、駆動ローラ44から伝達装置45を切り離す。これにより、駆動ローラ44に発生した駆動力が伝達装置45を介して手摺スプロケット41に伝達されることが防止される。
【0026】
その後、複数の駆動ローラ44のうち、移動手摺走行抵抗測定装置5が取り付けられる駆動ローラ44を除いた駆動ローラ44から加圧ローラ46を引き離す。これにより、移動手摺走行抵抗測定装置5が取り付けられていない駆動ローラ44が、移動手摺43の循環移動に連動して回転することが防止される。
【0027】
その後、各取付部51を、隣り合う2個の駆動ローラ44に取り付ける。この状態で、作業者は、入力軸56を中心にトルクレンチ57を回転させる。これにより、入力軸56の回転力が、入力側ギヤ55、中間ギヤ54、出力側ギヤ53、出力軸52および取付部51を介して、駆動ローラ44に伝達される。駆動ローラ44が回転することにより、移動手摺43が循環移動する。このとき、作業者は、入力軸56を回転させるために必要なトルクをトルクレンチ57により測定する(トルク測定工程)。トルクレンチ57により測定されたトルクの測定結果から移動手摺43の走行抵抗が算出される。
【0028】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る移動手摺走行抵抗測定装置5によれば、駆動ローラ44に接触して設けられ駆動ローラ44の回転により循環移動する移動手摺43の走行抵抗を測定する移動手摺走行抵抗測定装置5であって、入力軸56を有し、入力軸56が回転することにより駆動ローラ44を回転させる回転力伝達装置と、入力軸56に設けられ、入力軸56を回転させるために必要なトルクを測定するトルクレンチ57とを備えているので、エスカレータが通常運転しているときと同じように移動手摺43の帰路側の部分に駆動ローラ44により駆動力が加えられながら移動手摺43の走行抵抗が測定される。その結果、移動手摺43の走行抵抗をより正確に測定することができる。
【0029】
また、移動手摺43の往路側の部分で移動手摺43の走行抵抗を測定する従来の場合には、移動手摺走行抵抗測定装置が取り付けられる移動手摺43の測定位置の違いによって、案内レールと移動手摺43との間の接触状態が変化して、測定される移動手摺43の走行抵抗の値が変化してしまうことから、移動手摺走行抵抗測定装置が取り付けられる移動手摺43の測定位置を変えながら複数回に渡って移動手摺43の走行抵抗を測定する必要があったのに対して、移動手摺43の帰路側の部分に駆動ローラ44により駆動力が加えられながら移動手摺43の走行抵抗が測定されるので、測定回数を1回とすることができ、移動手摺43の走行抵抗を測定する作業の効率を向上させることができる。
【0030】
また、回転力伝達装置は、複数の駆動ローラ44を同時に回転させるので、1個の駆動ローラ44のみを回転させる場合と比較して、移動手摺43に対する駆動ローラ44の滑りの発生を抑制することができる。
【0031】
また、この発明の実施の形態1に係るエスカレータの移動手摺走行抵抗測定方法によれば、駆動ローラ44に接触して設けられ駆動ローラ44の回転により循環移動する移動手摺43の走行抵抗を測定する移動手摺走行抵抗測定方法であって、回転することにより駆動ローラ44が回転する入力軸56をトルクレンチ57により回転させて、入力軸56を回転させるために必要なトルクを測定するトルク測定工程を備えているので、エスカレータが通常運転しているときと同じように移動手摺43の帰路側の部分に駆動ローラ44により駆動力が加えられながら移動手摺43の走行抵抗が測定される。その結果、移動手摺43の走行抵抗をより正確に測定することができる。
【0032】
なお、上記実施の形態1では、エスカレータの移動手摺43の走行抵抗を測定する移動手摺走行抵抗測定装置5および移動手摺走行抵抗測定方法について説明したが、エスカレータに限らず、例えば、動く歩道の移動手摺43の走行抵抗を測定する移動手摺走行抵抗測定装置5および移動手摺走行抵抗測定方法であってもよい。
【0033】
また、上記実施の形態1では、移動手摺走行抵抗測定装置5が2個の取付部51を備えた構成について説明したが、駆動ローラ44が移動手摺43に対して滑らない場合には、移動手摺走行抵抗測定装置5が1個の取付部51を備えた構成であってもよく、駆動ローラ44が移動手摺43に対して滑りやすい場合には、移動手摺走行抵抗測定装置5が3個以上の取付部51を備えた構成であってもよい。取付部51が1個の場合には、出力側ギヤ53、中間ギヤ54および入力側ギヤ55を削除して、入力軸56と取付部51とが互いに同軸上に配置されるようにして、入力軸56と取付部51とを固定してもよい。
【0034】
また、上記実施の形態1では、中間ギヤ54が入力側ギヤ55および出力側ギヤ53と係合する回転力伝達装置の構成について説明したが、各ギヤの換わりに、入力軸56に固定された入力側ローラと、出力軸52に固定された出力側ローラと、入力側ローラおよび出力側ローラの両方に接触する中間ローラとを備えた回転力伝達装置であってもよい。この場合、入力側ローラと中間ローラとの間および中間ローラと出力側ローラとの間に発生する摩擦力により、入力軸56の回転力が伝達されて入力側ローラに発生した回転力が中間ローラを介して出力側ローラに伝達されて、出力軸52および取付部51が回転する。また、各ギヤの換わりに、入力軸56に固定された入力側スプロケットと、出力軸52に固定された出力側スプロケットと、入力側スプロケットと出力側スプロケットとに渡って巻き掛けられたチェーンとを備えた回転力伝達装置であってもよい。この場合、入力軸56の回転力が伝達されて入力側スプロケットに発生した回転力がチェーンを介して出力側スプロケットに伝達されて、出力軸52および取付部51が回転する。また、中間ローラの換わりに、入力側ローラと出力側ローラとに渡って巻き掛けられた無端状のベルトを備えた回転力伝達装置であってもよい。この場合、入力軸56の回転力が伝達されて入力側ローラに発生した回転力がベルトを介して出力側ローラに伝達されて、出力軸52および取付部51が回転する。
【符号の説明】
【0035】
1 主枠、2 駆動装置、3 踏段装置、4 移動手摺装置、5 移動手摺走行抵抗測定装置、11 上階側水平部、12 下階側水平部、13 傾斜部、21 駆動機、22 駆動スプロケット、23 駆動チェーン、31 踏段スプロケット、32 従動スプロケット、33 踏段チェーン、34 踏段、41 手摺スプロケット、42 欄干、43 移動手摺、44 駆動ローラ、45 伝達装置、46 加圧ローラ、51 取付部、52 出力軸、53 出力側ギヤ、54 中間ギヤ、55 入力側ギヤ、56 入力軸、57 トルクレンチ、58 ギヤボックス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ローラに接触して設けられ前記駆動ローラの回転により循環移動する移動手摺の走行抵抗を測定する乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置であって、
入力軸を有し、前記入力軸が回転することにより前記駆動ローラを回転させる回転力伝達装置と、
前記入力軸に設けられ、前記入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルクレンチとを備えたことを特徴とする乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置。
【請求項2】
前記回転力伝達装置は、複数の前記駆動ローラを同時に回転させることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定装置。
【請求項3】
駆動ローラに接触して設けられ前記駆動ローラの回転により循環移動する移動手摺の走行抵抗を測定する乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法であって、
回転することにより前記駆動ローラが回転する入力軸をトルクレンチにより回転させて、前記入力軸を回転させるために必要なトルクを測定するトルク測定工程を備えたことを特徴とする乗客コンベヤの移動手摺走行抵抗測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−188239(P2012−188239A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53247(P2011−53247)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(000236056)三菱電機ビルテクノサービス株式会社 (1,792)
【Fターム(参考)】