説明

乳児用衣服

【課題】ロンパースとしての機能を備えながら上衣と下衣を別々に着用したようなファッション性を得ること。
【解決手段】乳児用衣服1は、シャツ3とパンツ4とが一続きとなったロンパースである。パンツ4の腰廻部分の外周にシャツ4の裾2が設けられる。シャツ3とパンツ4は別物で形成される。パンツ4の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁とシャツ3の裾2の周縁とが、互いに縫い糸7で縫い合わされる。パンツ4の折り返し部分とシャツ3の裾2とが縫い糸8で縫い合わされる。シャツ3はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目9を有する。パンツ4の折り返し部分とシャツ3の裾2とは、シャツ3の縫い目9に重ねて縫い合わされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、乳児が着用する乳児用衣服に係り、詳しくは、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、乳児の衣服に係り、シャツ等の上衣と、オムツカバー等の下衣を別々に着用して上衣の裾を出すようにしたスタイルがある。このスタイルによれば、楽な着こなしを印象付ける服装の趣向(ファッション性)を得ることができる。しかし、このスタイルでは、乳児の腹や背中が露出してしまうことがあった。
【0003】
そこで、乳児の腹や背中を露出させない衣服として、例えば、下記の特許文献1〜5に記載された、上衣と下衣とが一続きとなった「ロンパース」と呼ばれる乳児用衣服がある。
【0004】
【特許文献1】特開平10−212604号公報
【特許文献2】特開2002−327308号公報
【特許文献3】特開2003−049303号公報
【特許文献4】特開2003−055803号公報
【特許文献5】特開2003−055804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記各特許文献1〜5に記載されたロンパースでは、外観上、単なる上下つなぎ服の印象が強く、乳児に着用した場合、そのままでは窮屈な着こなしの印象があり、ファッション性に欠けるという問題があった。また、ロンパースの上からズボンを履くこともあるが、この場合には、上衣の裾をズボンの中に入れたスタイルとなることから、これもまたファッション性に欠けるという印象があった。
【0006】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロンパースとしての機能を備えながら、上衣と下衣を別々に着用したようなファッション性を得ることを可能とした乳児用衣服を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、下衣の腰廻部分の外周に上衣の裾を設けたことを趣旨とする。
【0008】
上記発明の構成によれば、上衣と下衣とが一続きとなっているので、乳児に着用しても腹や背中が露出しないなどの機能が得られる。また、下衣の腰廻部分の外周に上衣の裾を設けたので、一続きの衣服であっても上衣と下衣を別々に着用したような外観が得られる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、上衣と下衣は別物で形成され、下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされると共に、折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が裾に縫い合わされたことを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされることで、別物で形成された上衣と下衣とが一続きとなっていることから、乳児に着用しても腹や背中が露出しないなどの機能が得られる。また、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされ、折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が裾に縫い合わされるので、折り返し部分と裾の状態が保たれる。従って、一続きの衣服であっても上衣と下衣を別々に着用したような外観が得られる。また、裾に形崩れが起きにくく、どのように変形しても裾のある状態に戻すことができる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、上衣と下衣は別物で形成され、下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされると共に、折り返し部分と裾とが身丈方向に沿って縫い合わされたことを趣旨とする。
【0012】
上記発明の構成によれば、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされることで、別物で形成された上衣と下衣とが一続きとなっていることから、乳児に着用しても腹や背中が露出しないなどの機能が得られる。また、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされ、折り返し部分と裾とが身丈方向に沿って縫い合わされるので、折り返し部分と裾の状態が保たれる。従って、一続きの衣服であっても上衣と下衣を別々に着用したような外観が得られる。また、裾に形崩れが起きにくく、どのように変形しても裾のある状態に戻すことができる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、上衣はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目を有し、折り返し部分と裾とが上衣の縫い目に重ねて縫い合わされたことを趣旨とする。
【0014】
上記発明の構成によれば、請求項2又は3に記載の発明の作用に加え、折り返し部分と裾とが上衣の縫い目に重ねて縫い合わされるので、折り返し部分と裾との縫い目が目立つことがない。また、縫い目が左右両脇に位置するので、乳児の腹と背中に対応して、折り返し部分と裾とが縫い合わされない部分ができる。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、上衣と下衣は一体物で形成され、下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と、その折り返し部分に連続する上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされると共に、折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が裾となる部分に縫い合わされたことを趣旨とする。
【0016】
上記発明の構成によれば、上衣と下衣は一体物で形成されることで一続きとなっていることから、乳児に着用しても腹や背中が露出しないなどの機能が得られる。また、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされ、折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が裾となる部分に縫い合わされるので、折り返し部分と裾となる部分の状態が保たれる。従って、一続きの衣服であっても上衣と下衣を別々に着用したような外観が得られる。また、裾となる部分に形崩れが起きにくく、どのように変形しても裾のある状態に戻すことができる。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、上衣と下衣は一体物で形成され、下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と、その折り返し部分に連続する上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされると共に、折り返し部分と裾となる部分とが身丈方向に沿って縫い合わされたことを趣旨とする。
【0018】
上記発明の構成によれば、上衣と下衣は一体物で形成されることで一続きとなっていることから、乳児に着用しても腹や背中が露出しないなどの機能が得られる。また、下衣の折り返し部分の周縁と上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされ、折り返し部分と裾となる部分が身丈方向に沿って縫い合わされるので、 折り返し部分と裾となる部分の状態が保たれる。従って、一続きの衣服であっても上衣と下衣を別々に着用したような外観が得られる。また、裾となる部分に形崩れが起きにくく、どのように変形しても裾のある状態に戻すことができる。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の発明において、上衣はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目を有し、折り返し部分と裾となる部分とが上衣の縫い目に重ねて縫い合わされたことを趣旨とする。
【0020】
上記発明の構成によれば、請求項5又は6に記載の発明の作用に加え、折り返し部分と裾となる部分が上衣の縫い目に重ねて縫い合わされるので、折り返し部分と裾となる部分の縫い目が目立つことがない。また、縫い目が左右両脇に位置するので、乳児の腹と背中に対応して、折り返し部分と裾とが縫い合わされない部分ができる。
【0021】
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項2乃至7の何れかに記載の発明において、折り返し部分の折り曲げ部位に沿ってゴム紐を縫い付けたことを趣旨とする。
【0022】
上記発明の構成によれば、請求項2乃至7の何れかに記載の発明の作用に加え、下衣の腰廻部分がゴム紐により伸縮自在となる。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に記載の発明によれば、乳児の腹や背中を露出させないなどのロンパースとしての機能を得ることができ、裾を設けたことで上衣と下衣を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができる。
【0024】
請求項2に記載の発明によれば、乳児の腹や背中を露出させないなどのロンパースとしての機能を得ることができ、裾を設けたことで上衣と下衣を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができ、そのファッション性を変わりなく保つことができる。
【0025】
請求項3に記載の発明によれば、乳児の腹や背中を露出させないなどのロンパースとしての機能を得ることができ、裾を設けたことで、上衣と下衣を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができ、そのファッション性を変わりなく保つことができる。
【0026】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明の効果に加え、余分な縫い目が見えないので裾の外観を損なうことがない。乳児の腹と背中に対応する部分で衣服に伸縮の余裕ができ、着用時に身体の自由度を高めることができる。
【0027】
請求項5に記載の発明によれば、乳児の腹や背中を露出させないなどのロンパースとしての機能を得ることができ、裾を設けたことで、上衣と下衣を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができ、そのファッション性を変わりなく保つことができる。
【0028】
請求項6に記載の発明によれば、乳児の腹や背中を露出させないなどのロンパースとしての機能を得ることができ、裾を設けたことで、上衣と下衣を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができ、そのファッション性を変わりなく保つことができる。
【0029】
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は6に記載の発明の効果に加え、余分な縫い目が見えないので裾の外観を損なうことがない。乳児の腹と背中に対応する部分で衣服に伸縮の余裕ができ、着用時に身体の自由度を高めることができる。
【0030】
請求項8に記載の発明によれば、請求項2乃至7の何れかに記載の発明の効果に加え、下衣の腰廻部分を乳児の腰廻にフィットさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
[第1実施形態]
以下、本発明の乳児用衣服を具体化した第1実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1に、この実施形態の乳児用衣服1を正面図により示す。図2に、図1の裾2を裏返して示す。図3に、乳児用衣服1を分解正面図により示す。
【0032】
図1,2に示すように、この衣服1は、上衣としての半袖シャツ3と下衣としてのパンツ4が一続きとなった、いわゆる「ロンパース」である。パンツ4の腰廻部分4aの外周には、シャツ3の裾2が設けられる。シャツ3には、着脱時に首廻部分3aを拡げるために、周知の構成により左肩部分3bがホック5により開閉可能となっている。また、パンツ4には、この衣服1を着脱するために、周知の構成により股間部分4bがホック5により開閉可能となっている。
【0033】
図3に示すように、この衣服1のシャツ3とパンツ4は別々の布地により別物で形成される。パンツ4の腰廻部分4aは外側へ折り返され、その折り返し部分6の周縁とシャツ3の裾2の周縁とが互いに縫い糸7により縫い合わされる。また、折り返し部分6と裾2とは、身丈方向に沿って互いに縫い糸8により縫い合わされる。これら縫い糸7,8は、図1,2等において、説明の便宜のために太線で示される。この実施形態で、シャツ3はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目9を有する。折り返し部分6と裾2とは、このシャツ3の縫い目9に重ねて互いに縫い糸8により縫い合わされる。また、図2,3に示すように、折り返し部分6の折り曲げ部位10に沿ってゴム紐11が縫い付けられる。
【0034】
図4に、折り返し部分6と裾2とが身丈方向に沿って縫い合わされた縦縫い部分12を断面図により示す。図5には、上記縦縫い部分12以外の縫われていない非縦縫い部分を断面図により示す。図6には、図5の非縦縫い部分が変形した状態を断面図により示す。図4〜6において、各短太線はそれぞれ縫い糸7,8を示す。図5に示すように、非縦縫い部分では、周縁を除いて折り返し部分6と裾2とが分離自在であることから、図6に示すように、同部分が余裕を持って変形自在である。
【0035】
以上説明したこの実施形態の乳児用衣服1によれば、シャツ3とパンツ4とが一続きとなっていることから、図7に示すように、乳児13が着用しても腹や背中が露出することがないなどの機能が得られる。つまり、ロンパースとしての機能をそのまま得ることができる。また、パンツ4の腰廻部分4aの外周にシャツ3の裾2を設けたので、図7に示すように、一続きの衣服1であっても、シャツ3とパンツ4を別々に着用したような外観が得られる。すなわち、この衣服1は、外観上、単なる上下つなぎ服の印象がなく、乳児13が着用した場合、裾2を設けたことで、シャツ3とパンツ4を別々に着用したような楽な着こなしを印象付けるファッション性を得ることができる。また、図8に示すように、パンツ4の上からズボン14を重ねて履いた場合でも、裾2をズボン14の外へ出すことができ、ズボン14を重ね履きしたときのファッション性を向上させることができる。
【0036】
この実施形態では、パンツ4の折り返し部分6の周縁とシャツ3の裾2の周縁とが互いに縫い合わされ、それら折り返し部分6と裾2とが身丈方向に沿って縫い合わされるので、折り返し部分6と裾2の状態が保たれる。従って、裾2に形崩れが起きにくく、衣服1がどのように変形しても裾2のある状態に戻すことができる。このため、乳児13が衣服1を着用してどのように動き回っても、シャツ3とパンツ4を別々に着用したようなファッション性を変わりなく保つことができる。
【0037】
また、この実施形態では、折り返し部分6と裾2とが左右両脇にてシャツ3の縫い目9に重ねて縫い糸8により縫い合わされるので、その縦縫い部分12の縫い目が目立つことがない。このため、裾2の部分に余分な縫い目が現れないので、裾2の外観を損なうことがない。また、縦縫い部分12の縫い目が左右両脇に位置するので、乳児13の腹と背中に対応して、折り返し部分6と裾2とが縫い合わされない非縦縫い部分ができる。このため、乳児13の腹と背中に対応する部分で衣服1に伸縮の余裕ができる。これにより、乳児13が衣服1を着用してどのように動き回っても、衣服1の腹と背中の部分が突っ張ることがなく、着用時に身体の自由度を高めることができる。
【0038】
更に、この実施形態では、パンツ4の腰廻部分4aがゴム紐11により伸縮自在となる。このため、パンツ4の腰廻部分4aを乳児13の腰廻にフィットさせることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の乳児用衣服を具体化した第2実施形態を図面を参照して詳細に説明する。以下に説明する各実施形態(本実施形態を含む)では、第1実施形態と同じ構成要素については同一符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
【0039】
図9に、この実施形態の乳児用衣服21を正面図により示す。図10に、図9の裾となる部分22を形成する前の乳児用衣服21の状態を正面図により示す。この実施形態では、図10に示すように、シャツ3とパンツ4が予め同じ布地により一体物で形成される点で、第1実施形態の乳児用衣服1と構成が異なる。この実施形態では、図10に示すようなロンパースを加工することで、図9に示すような乳児用衣服21が得られる。図10において、中央の2点鎖線を境に、上側がシャツ3に相当する部分であり、下側がパンツ4に相当する部分である。図9に示すように、この衣服21の外観は、図1のそれとほとんど変わりがない。
【0040】
すなわち、この衣服21は、図10に示す様態から、パンツ4に相当する部分の腰廻部分4aが外側へ折り返され、図9に示すように、その折り返し部分の周縁と、その折り返し部分に連続するシャツ3に相当する部分の裾となる部分22の周縁とが互いに縫い糸7により縫い合わされる。また、その折り返し部分と裾となる部分22とが、左右両脇にて身丈方向に沿って互いに縫い糸8により縫い合わされる。図9において、それら縫い糸7,8は太線で示される。この実施形態でも、シャツ3に相当する部分はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目9を有する。折り返し部分と裾となる部分22とは、このシャツ3の縫い目9に重ねて互いに縫い糸8により縫い合わされる。
【0041】
図11に、折り返し部分6と裾となる部分22とが身丈方向に沿って縫い合わされた縦縫い部分12を断面図により示す。図12には、上記縦縫い部分12以外の縫われていない非縦縫い部分を断面図により示す。図11,12において、各太線はそれぞれ縫い糸7,8を示す。この実施形態でも、図12に示すように、非縦縫い部分では、周縁を除いて折り返し部分6と裾となる部分22とが分離自在であることから、その非縦縫い部分では余裕を持って変形自在である。
【0042】
従って、この実施形態でも、前記第1実施形態の乳児用衣服1と同等の作用効果を得ることができる。また、この実施形態では、シャツ3とパンツ4が予め一体物で形成されるので、既製のロンパースを利用して乳児用衣服21を製造することができる。
【0043】
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
【0044】
(1)前記第1実施形態では、図4に示すように、縦縫い部分12では、折り返し部分6の全域を裾2と縫い合わせたが、図13に示すように、縦縫い部分12の代わりに、折り返し部分6の折り曲げ部位10だけを裾2に縫い合わせてもよい。この場合は、第1実施形態に比べて縫製時間を短縮することができる。
【0045】
(2)前記第2実施形態では、図11に示すように、縦縫い部分12では、折り返し部分6の全域を裾となる部分22と縫い合わせたが、図14に示すように、縦縫い部分12の代わりに、折り返し部分6の折り曲げ部位10だけを裾となる部分22に縫い合わせてもよい。この場合は、第2実施形態に比べて縫製時間を短縮することができる。
【0046】
(3)前記各実施形態では、上衣として半袖シャツ3を適用し、下衣としてパンツ4を適用したが、上衣として長袖シャツを適用し、下衣としてズボンを適用してもよい。
【0047】
(4)前記各実施形態では、折り返し部分6の折り曲げ部位10に沿ってゴム紐11を縫い付けたが、このゴム紐11を省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】乳児用衣服を示す正面図。
【図2】図1の裾を裏返して示す正面図。
【図3】乳児用衣服を分解して示す正面図。
【図4】縦縫い部分を示す断面図。
【図5】非縦縫い部分を示す断面図。
【図6】図5の変形状態を示す断面図。
【図7】乳児着用状態を示す平面図。
【図8】乳児着用状態を示す平面図。
【図9】乳児用衣服を示す正面図。
【図10】図9の裾となる部分を形成する前の状態を示す正面図。
【図11】縦縫い部分を示す断面図。
【図12】非縦縫い部分を示す断面図。
【図13】縦縫い部分の変形例を示す断面図。
【図14】縦縫い部分の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
【0049】
1 乳児用衣服
2 裾
3 シャツ(上衣)
3a 首廻部分
3b 左肩部分
4 パンツ(下衣)
4a 腰廻部分
6 折り返し部分
7 縫い糸
8 縫い糸
9 縫い目
10 折り曲げ部位
11 ゴム紐
21 乳児用衣服
50 裾となる部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、
前記下衣の腰廻部分の外周に前記上衣の裾を設けたことを特徴とする乳児用衣服。
【請求項2】
上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、
前記上衣と前記下衣は別物で形成され、前記下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と前記上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされると共に、前記折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が前記裾に縫い合わされたことを特徴とする乳児用衣服。
【請求項3】
上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、
前記上衣と前記下衣は別物で形成され、前記下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と前記上衣の裾の周縁とが互いに縫い合わされると共に、前記折り返し部分と前記裾とが身丈方向に沿って縫い合わされたことを特徴とする乳児用衣服。
【請求項4】
前記上衣はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目を有し、前記折り返し部分と前記裾とが前記上衣の縫い目に重ねて縫い合わされたことを特徴とする請求項2又は3に記載の乳児用衣服。
【請求項5】
上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、
前記上衣と前記下衣は一体物で形成され、前記下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と、その折り返し部分に連続する前記上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされると共に、前記折り返し部分の少なくとも折り曲げ部位が前記裾となる部分に縫い合わされたことを特徴とする乳児用衣服。
【請求項6】
上衣と下衣とが一続きとなった乳児用衣服であって、
前記上衣と前記下衣は一体物で形成され、前記下衣の腰廻部分が外側へ折り返され、その折り返し部分の周縁と、その折り返し部分に連続する前記上衣の裾となる部分の周縁とが互いに縫い合わされると共に、前記折り返し部分と前記裾となる部分とが身丈方向に沿って縫い合わされたことを特徴とする乳児用衣服。
【請求項7】
前記上衣はその左右両脇に身丈方向に沿った縫い目を有し、前記折り返し部分と前記裾となる部分とが前記上衣の縫い目に重ねて縫い合わされたことを特徴とする請求項5又は6に記載の乳児用衣服。
【請求項8】
前記折り返し部分の折り曲げ部位に沿ってゴム紐を縫い付けたことを特徴とする請求項2乃至7の何れかに記載の乳児用衣服。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2007−56404(P2007−56404A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−243698(P2005−243698)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(505322337)
【Fターム(参考)】