説明

乳化物及びその製造方法

【課題】様々な油性成分に対して経時安定性に優れた乳化物を作製する。
【解決手段】油性成分を8〜12重量%、水素添加レシチンを0.2〜0.8重量%、ラウリン酸ポリグリセリルを0.6〜1.8重量%、グリセリンを1.0〜3.0重量%、1,2−ヘキサンジオールを1.5〜2.5重量%及び水を含む混合液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nmの範囲内となるように調製した乳化物であって、前記油性成分は、ホホバ油、水添ホホバワックス、オリーブ油、アカデミアナッツ油、馬油、ワセリン、流動パラフィン、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、ビタミンA、コエンザイムQ10、シアバター、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ミリストイル−N−メチルβアラニン(フィトステリル・デシルテトラデシル)等のいずれかである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性成分を含む乳化物及びその製造方法に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
本発明者らは、下記の特許文献1〜3に示す乳化型化粧料を開発して特許出願した。
特許文献1(特開2006−089420号公報)には、アミノ酸系油剤を含む乳化型化粧料が記載されている。
【0003】
特許文献2(特開2007−153866号公報)には、コエンザイムQ10とN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジエステル系の油剤を含む乳化型化粧料が記載されている。
特許文献3(特開2008−105952号公報)には、ビタミンE及び/又はその誘導体、水素添加レシチン、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び水を含む乳化型化粧料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−089420号公報
【特許文献2】特開2007−153866号公報
【特許文献3】特開2008−105952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、乳化型化粧料に使用できる油性成分は、上記実施例1〜3に記載されたもの以外にも様々な油性成分が存在する。いずれの油性成分を用いた乳化物であっても、その乳化物の経時安定性や稀釈時の経時安定性が要求される。
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、様々な油性成分を配合した乳化物の経時安定性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、油性成分を8〜12重量%、水素添加レシチンを0.2〜0.8重量%、ラウリン酸ポリグリセリルを0.6〜1.8重量%、グリセリンを1.0〜3.0重量%、1,2−ヘキサンジオールを1.5〜2.5重量%及び水を含む混合液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nmの範囲内となるように調製した乳化物であって、前記油性成分は、ホホバ油、水添ホホバワックス、オリーブ油、アカデミアナッツ油、馬油、ワセリン、流動パラフィン、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、ビタミンA、コエンザイムQ10、シアバター、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ミリストイル−N−メチルβアラニン(フィトステリル・デシルテトラデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、ビス(N−ラウロイル−L−グルタミン酸・N−ラウロイル−サルコシン)ダイマージリノレイルのいずれかであることを特徴とするものである。
【0008】
後述する実験結果から明らかなように、油性成分を8〜12重量%、水素添加レシチンを0.2〜0.8重量%、ラウリン酸ポリグリセリルを0.6〜1.8重量%、グリセリンを1.0〜3.0重量%、1,2−ヘキサンジオールを1.5〜2.5重量%の配合比で乳化物を作製すれば、様々な油性成分を配合した乳化物の経時安定性を向上させることができる。
【0009】
本発明者の実験結果によれば、乳化物を化粧料として使用する場合、乳化物の平均粒子径を200nm以下に調製すれば、使用感や経時安定性を向上できると思われる。乳化物の平均粒子径の小粒化は、塗擦されたときに皮膚表面に膜として存在するだけでなく、角質の隙間に入り込んで保湿機能を持続させることを目的としているため、角質の隙間に入り込むことが可能な程度の平均粒子径であれば良く、過度に小粒化する必要はない。例えば、平均粒子径が30nmを下回るものは、それを得るためにより多くのエネルギー、または乳化剤を必要とするため、コスト面に優れたものが得難い。従って、乳化物の平均粒子径を30〜200nmの範囲に調製するのが好ましく、より好ましくは、50〜150nmである。
【0010】
また、乳化剤として用いる水素添加レシチンは、例えば、大豆、なたね、ひまわり、サフラワー、綿実、トウモロコシ、アマニ、ごま、オリーブ、米、ヤシ、およびパーム等の種子から得られる植物性レシチンおよび卵黄レシチンの水素添加物を使用すれば良い。
【0011】
また、水素添加レシチンの乳化力を補強するための添加物として使用するポリグリセリン脂肪酸エステルは、デカグリセリンラウリン酸エステルに限定されず、モノミリスチン酸デカグリセリル等であっても良い。
【0012】
また、1,2−ヘキサジオールは、防腐性と使用感を向上させる添加物であり、乳化物の平均粒径を30〜200nmの範囲内に調製したことによる効果と相乗効果によって、防腐性と使用感を効果的に向上させることができる。1,2−ヘキサジオールの配合量が2.5重量%を越えると、経時安定性や使用感が悪くなる傾向があるため、1,2−ヘキサジオールの配合量は、1.5〜2.5重量%とすることが望ましい。
【0013】
また、グリセリンは、乳化物の安定性を高めるための添加物であり、1,2−ヘキサジオールとグリセリンを併用することで、安定性を効果的に高めることができる。グリセリンの配合量が3重量%を越えると、べたつき感が出て使用感が悪くなる傾向があるため、グリセリンの配合量は1〜3重量%以下とすることが望ましい。
【0014】
本発明の乳化物を製造する場合は、請求項2のように、油性成分と水素添加レシチンとを混合してA相液を作製すると共に、ラウリン酸ポリグリセリルとグリセリンと1,2−ヘキサンジオールと水とを混合してB相液を作製し、前記A相液と前記B相液とを混合して、その混合液を乳化分散機で予備乳化し、その液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nmの乳化物を製造するようにすると良い。このようにすれば、経時安定性に優れた乳化物を製造することができる。
【0015】
本発明の乳化物は、複数種の乳化物を任意の割合で混合した乳化物であっても良い。
また、本発明の乳化物は、これを原液として水で10倍以内に稀釈した乳化物であっても良い。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態を具体化した実施例1〜23を比較例1〜4と対比して説明する。本発明はこれらの実施例1〜23に限定されるものではないことは言うまでもない。
表1、表2に示すA相とB相の原料と配合比でそれぞれ実施例1〜18と比較例1〜4の乳化物(水中油型乳化化粧料)を製作した。
【0017】
【表1】

【0018】
【表2】

【0019】
表1、表2に示す実施例1〜18と比較例1〜4は、油性成分(油剤)を1種類のみ配合した単一油剤の乳化物であるが、表3に示す実施例19〜23は、2種類以上の単一油剤の乳化物を混合した混合乳化物である。
【0020】
【表3】

【0021】
実施例1〜18と比較例1〜4は、それぞれ、A相の各原料とB相の各原料を混合して後述する方法で乳化して作製した乳化物である。
実施例1〜18と比較例1〜4において、A相は、油性成分(油剤)と水素添加大豆レシチンとの混合液であり、B相は、デカグリセリンラウリン酸エステルと1,2−ヘキサンジオールとグリセリンと精製水との混合液である。
【0022】
ここで、水素添加大豆レシチンは、大豆から得られる植物性レシチンの水素添加物であり、乳化剤として使用した。デカグリセリンラウリン酸エステルは、ポリグリセリン脂肪酸エステルの一種であり、水素添加レシチンの乳化力を補強するための添加物として使用した。1,2−ヘキサジオールは、防腐性と使用感を向上させる添加物である。グリセリンは、乳化物の安定性を高めるための添加物であり、1,2−ヘキサジオールとグリセリンを併用することで、安定性を効果的に高めることができる。
【0023】
実施例1〜18と比較例1〜4はいずれもA相の油性成分(油剤)の配合比が10.0重量%である。
実施例1〜18の油性成分は、実施例1がホホバ油、実施例2がオリーブ油、実施例3がアカデミアナッツ油、実施例4が馬油、実施例5がワセリン、実施例6が流動パラフィン、実施例7が酢酸dl−α−トコフェロール、実施例8がd−α−トコフェロール、実施例9がd−γ−トコフェロール、実施例10がビタミンA、実施例11がコエンザイムQ10、実施例12が水添ホホバワックス、実施例13がシアバター、実施例14,15がN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル)[商品名:エルデュウPS−203]、実施例16がN−ミリストイル−N−メチルβアラニン(フィトステリル・デシルテトラデシル)[商品名:エルデュウAPS−307]、実施例17がN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)[商品名:エルデュウPS−304]、実施例18がビス(N−ラウロイル−L−グルタミン酸・N−ラウロイル−サルコシン)ダイマージリノレイル[商品名:エルデュウDA−209]である。
【0024】
比較例1〜4の油性成分は、比較例1がN−ラウロイルサルコシンイソプロピル[商品名:エルデュウSL−205]、比較例2がパラフィンワックス、比較例3がN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル)[商品名:エルデュウPS−203]、比較例4がキャンデリラワックスである。
【0025】
実施例1〜18のA相の水素添加大豆レシチンの配合比は、実施例1〜3、5〜13、16〜18がそれぞれ0.5重量%、実施例4が0.4重量%、実施例14が0.6重量%、実施例15が0.2重量%である。
比較例1〜4のA相の水素添加大豆レシチンの配合比は、比較例1,2,4がそれぞれ0.5重量%、比較例3が1.4重量%である。
【0026】
実施例1〜18のB相のデカグリセリンラウリン酸エステルの配合比は0.6〜1.5重量%である。
比較例1〜4のB相のデカグリセリンラウリン酸エステルの配合比は、0.8〜1.5重量%である。
【0027】
実施例1〜18のB相の1,2−ヘキサンジオールの配合比は、それぞれ2.0重量%である。
比較例1〜4のB相の1,2−ヘキサンジオールの配合比も、それぞれ2.0重量%である。
【0028】
実施例1〜18のB相のグリセリンの配合比は、それぞれ2.5重量%である。
比較例1〜4のB相のグリセリンの配合比も、それぞれ2.5重量%である。
実施例1〜18の平均粒子径は、111〜163nmである。
比較例1〜4の平均粒子径は、比較例1が328nm、比較例2,4が10000nm以上(10μm以上)、比較例3が115nmである。
【0029】
実施例1〜18と比較例1〜4は、全て同じ製造方法で次のように作成した。まず、A相の各原料とB相の各原料とを別個にそれぞれ混合し、A相を90℃、B相を50℃に加温して溶解混合し、温度を保ったままB相の液をA相の液に加えた後、ホモミキサー(乳化分散機)で予備乳化し、その後、高圧乳化機として、特許第2788010号公報に開示されている高圧乳化機(ナノマイザー:吉田機械興業株式会社製)を用いて、圧力120〜200MPa、温度90℃で均質化処理して単一油剤の乳化物を作製した。
【0030】
表3に示す実施例19〜23は、実施例1〜18と同様の方法で作製した複数種の単一油剤の乳化物を表3の各実施例19〜23の重量比で混合した乳化物であり、B相の組成は、実施例1〜18と同じである。
【0031】
実施例19は、コエンザイムQ10を10.0重量%含む乳化物と、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル)[商品名:エルデュウPS−203]を10.0重量%含む乳化物とを、0.3:10.0の重量比で混合した混合乳化物である。
【0032】
実施例20は、ホホバ油を10.0重量%含む乳化物と、酢酸dl−α−トコフェロールを10.0重量%含む乳化物とを、10.0:10.0の重量比で混合した混合乳化物である。
【0033】
実施例21は、ホホバ油を10.0重量%含む乳化物と、オリーブ油を10.0重量%含む乳化物と、酢酸dl−α−トコフェロールを10.0重量%含む乳化物とを、
10.0:10.0:5.0の重量比で混合した混合乳化物である。
【0034】
実施例22は、流動パラフィンを10.0重量%含む乳化物と、コエンザイムQ10を10.0重量%含む乳化物とを、10.0:0.3の重量比で混合した混合乳化物である。
【0035】
実施例23は、馬油を10.0重量%含む乳化物と、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル)[商品名:エルデュウPS−203]を10.0重量%含む乳化物とを、10.0:10.0の重量比で混合した混合乳化物である。
【0036】
<平均粒子径の計測>
乳化型化粧料の平均粒子径は、ベックマン・コールター社製のレーザー回折散乱式粒度分布測定器LS−13 320(ユニバーサルリキッドモジュール使用)を使用して下記条件で測定した。
分散媒体:イオン交換水
モジュールポンプ速度:50%
光学モデル:R.I.=2.0 I=0
【0037】
<経時安定性の評価>
表1及び表2に示す単一油剤の乳化物の実施例1〜18と比較例1〜4について、原液と、原液を1,2−ヘキサンジオール2重量%水溶液で10倍に稀釈した10倍稀釈液を、それぞれ室温で1ヶ月間保存した後、原液と10倍稀釈液の状態を目視で判断し、以下の基準で判断した。
○:外観上、変化がなかったもの
△:油相の分離、沈殿物などがわずかに生じたもの
×:油相の分離、沈殿物などが明確に生じたもの
【0038】
また、表3に示す2種類以上の単一油剤の乳化物を混合した混合乳化物の実施例19〜23について、原液と、原液を1,2−ヘキサンジオール2重量%水溶液で10倍に稀釈した10倍稀釈液を、それぞれ室温で1ヶ月間保存した後、原液と10倍稀釈液の状態を目視で判断し、以下の基準で判断した。
○:外観上、変化がなかったもの
△:油相の分離、沈殿物などがわずかに生じたもの
×:油相の分離、沈殿物などが明確に生じたもの
【0039】
表1乃至表3に示す実施例1〜23は、1ヶ月間保存後の原液と10倍稀釈液の双方に外観上に変化がなく、原液と10倍稀釈液の経時安定性の評価が共に「○」であった。
これに対し、比較例1,2,4は、それぞれ、平均粒子径が328nm、10000nm、10000nmと大きいため、1ヶ月間保存後の原液と10倍稀釈液の双方に、油相の分離、沈殿物などが明確に生じ、原液と10倍稀釈液の経時安定性の評価が共に「×」であった。
【0040】
また、比較例3は、平均粒子径が115nmと小さいが、水素添加大豆レシチンの配合量が1.4重量%と多すぎるため、1ヶ月間保存後の原液に、油相の分離、沈殿物などがわずかに生じ、原液の経時安定性の評価が「△」であった。尚、1ヶ月間保存後の10倍稀釈液には、外観上に変化がなく、10倍稀釈液の経時安定性の評価が「○」であった。
【0041】
本発明者らの試験結果によれば、油性成分を8〜12重量%(より好ましくは9〜11重量%)、水素添加レシチンを0.2〜0.8重量%(より好ましくは0.3〜0.7重量%)、デカグリセリンラウリン酸エステルを0.6〜1.8重量%(より好ましくは、0.8〜1.6重量%)、グリセリンを1.0〜3.0重量%(より好ましくは2.0〜3.0重量%)、1,2−ヘキサンジオールを1.5〜2.5重量%(より好ましくは、1.8〜2.2重量%)を含む混合液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nm(より好ましくは50〜170nm)の範囲内となるように調製した乳化物であれば、様々な油性成分に対して経時安定性や稀釈時の安定性の要求を満たすことができる。
【0042】
尚、水素添加レシチンは、水素添加大豆レシチンに限定されず、例えば、なたね、ひまわり、サフラワー、綿実、トウモロコシ、アマニ、ごま、オリーブ、米、ヤシ、およびパーム等の種子から得られる植物性レシチンおよび卵黄レシチンの水素添加物を使用しても良い。
【0043】
また、水素添加レシチンの乳化力を補強するための添加物として使用するポリグリセリン脂肪酸エステルは、デカグリセリンラウリン酸エステルに限定されず、モノミリスチン酸デカグリセリル等であっても良い。
また、本発明の乳化物を水で稀釈する場合は、10倍稀釈液に限定されず、例えば5倍稀釈液であっても良く、要は、水で10倍以内に稀釈すれば良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油性成分を8〜12重量%、水素添加レシチンを0.2〜0.8重量%、ラウリン酸ポリグリセリルを0.6〜1.8重量%、グリセリンを1.0〜3.0重量%、1,2−ヘキサンジオールを1.5〜2.5重量%及び水を含む混合液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nmの範囲内となるように調製した乳化物であって、
前記油性成分は、ホホバ油、水添ホホバワックス、オリーブ油、アカデミアナッツ油、馬油、ワセリン、流動パラフィン、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、ビタミンA、コエンザイムQ10、シアバター、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル)、N−ミリストイル−N−メチルβアラニン(フィトステリル・デシルテトラデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)、ビス(N−ラウロイル−L−グルタミン酸・N−ラウロイル−サルコシン)ダイマージリノレイルのいずれかであることを特徴とする乳化物。
【請求項2】
請求項1に記載の乳化物を複数種混合したことを特徴とする乳化物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の乳化物を水で10倍以内に稀釈したことを特徴とする乳化物。
【請求項4】
請求項1に記載の乳化物を製造する方法において、
油性成分と水素添加レシチンとを混合してA相液を作製すると共に、ラウリン酸ポリグリセリルとグリセリンと1,2−ヘキサンジオールと水とを混合してB相液を作製し、前記A相液と前記B相液とを混合して、その混合液を乳化分散機で予備乳化し、その液を高圧乳化機で乳化して、平均粒径が30〜200nmの乳化物を製造する乳化物の製造方法。

【公開番号】特開2013−56858(P2013−56858A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196555(P2011−196555)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(501267542)吉田機械興業株式会社 (5)
【出願人】(591113161)味の素ヘルシーサプライ株式会社 (4)
【Fターム(参考)】