乳房を切除した人のブラジャー安定具つきブラジャー
【課題】ゴムテープにレバーつきクリップをつけて、乳房切除者でブラジャーの片側が上にずれてしまわないように、下着の上（ブラジャー）と下（ショーツ）を繋ぎ留めることで安定させる、下着の安定具つきブラジャーを提供する。
【解決手段】巻き止める側（４）と縫い止める側（５）の各縫代端部を、共に薄手の生地に形成したゴムテープ（Ｂ）を、長さ調節具（Ａ）に通し、これを更にレバー（８）部位をもつレバーつきクリップ（１２）のゴム通し部（６）へ挿通してなる安定具（１３）を、ブラジャー本体のカップダーツ部下中央（１１）に縫着したことを特徴とする、安定具つきブラジャー。
【解決手段】巻き止める側（４）と縫い止める側（５）の各縫代端部を、共に薄手の生地に形成したゴムテープ（Ｂ）を、長さ調節具（Ａ）に通し、これを更にレバー（８）部位をもつレバーつきクリップ（１２）のゴム通し部（６）へ挿通してなる安定具（１３）を、ブラジャー本体のカップダーツ部下中央（１１）に縫着したことを特徴とする、安定具つきブラジャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乳房切除者が着用するブラジャーに、ゴムテープへレバーつきクリップをセットしてブラジャーに縫い付け、ゴムの弾力でブラジャーを常に定位置に安定させる、安定具つきブラジャーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、市場にはあまり出ていなかったので、切除者の中では、あまり知られていなかった。
【特許文献１】実開平６−１２４１４
【特許文献２】特開平１０−２２６９０４
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そのために、次のような問題点があった。
（イ）左右いずれか一方の乳房がないと、動作のたびにブラジャーが動いて、上方などへずれて、位置が定まらない。
（ロ）動作によってブラジャーが動くと付け心地が悪く、又鏡やガラス戸に写る姿を見たとき、バストの位置の高さが左右違っていたりすることがある。
（ハ）人目を避けて、コッソリ着衣の上から引っ張って、形を整える不便さがある。本発明は、これらのことを解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
乳房切除者が着用するブラジャーに、ゴムテープへレバーつきクリップをつけたものをブラジャーに縫い付け、そのレバーつきクリップで下の下着、すなわちショーツの上縁をはさみ、ゴムの弾力でブラジャーを常に定位置に、安定させるものである。
【発明の効果】
【０００５】
ブラジャーに安定具を取り付けることで、どんな動きをしても、ゴムの弾力で元の位置に戻るので、きわめて安心である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下、本発明の実施形態について説明する。
（イ）先ず、図１（Ａ）の心棒部位（１）にゴムテープ（Ｂ）を通す空間（２）（３）を通して、巻きとめる側（４）を巻き付けて止める。ゴムテープ（Ｂ）の巻き止める側（４）を巻き、縫いとめる側（５）は、重なって厚くなるのを防ぐため、ともに薄手の生地で縫代端部を形成する。（図１の（Ｂ）参照）
（ロ）長さ調節具（Ａ）の心棒部位（１）に、ゴムテープ（Ｂ）の巻き止める側（４）を巻き、縫い止める。（Ｃ）は長さ調節具（Ａ）とゴムテープ（Ｂ）をセットしたものである。
（ハ）次に、図２に示すように、ゴムテープ（Ｂ）の縫いとめる側（５）をレバーつきクリップのゴム通し部（６）に通し、ゴムテープの中程まで進め、レバー（８）にて一時止めておく。更にその先を長さ調節具（Ａ）のゴムテープを通す空間（２）（３）に通す。ここはゴムテープが二重になる。（図３の二重部位（９）参照）
（ニ）ゴムテープの縫い止める側（５）を長さ調節具（Ａ）の外側へ少し引き出す。ここは、縫い止める側（５）の縫代となる。（図３参照）
（ホ）次に、一時止めておいた上記（ハ）におけるレバーつきクリップの位置を整え、上記（ニ）の縫代部の寸法を考えて全体の形を整える。
（ヘ）図４及び図５は、ブラジャーの内側（裏側）から見た状態を示したもので、ブラジャーカップ部下中央（１１）に、（ホ）で整えられた安定具（１３）の縫い止める側（５）を仮に置く。ここは二度縫いをしてつけるので、仕上がりに表が出るようにブラジャーの裏に縫い付ける。一度目は、図３の安定具（１３）の表を見て上向きに置いて安定具クリップの表側から見て縫い止める。次に二度目を縫いとめるときは、安定具の先をブラジャーの下側へおろして、安定具（１３）の裏を見て縫い止める。この時、縫代のゴムの部分を縫うとかっちりと収まる。図５に示す。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の部品説明図 （Ａ） 長さ調節具 （Ｂ） ゴムテープ （Ｃ） （Ａ）（Ｂ）をセットした図
【図２】本発明のレバーつきクリップの斜視図
【図３】本発明の安定具を示す斜視図
【図４】本発明の安定具を上方へ裏返した状態を示す斜視図
【図５】本発明の安定具つきブラジャーを示す斜視図
【符号の説明】
【０００８】
（１） 心棒部位
（２）（３） ゴムテープを通す空間
（４） 巻き止める側
（５） 縫い止める側
（６） ゴム通し部
（７） バネ
（８） レバー
（９） 二重部位
（１０） クリップのはさみ部
（１１） カップダーツ部下中央
（１２） レバーつきクリップ
（１３） 安定具
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乳房切除者が着用するブラジャーに、ゴムテープへレバーつきクリップをセットしてブラジャーに縫い付け、ゴムの弾力でブラジャーを常に定位置に安定させる、安定具つきブラジャーに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、市場にはあまり出ていなかったので、切除者の中では、あまり知られていなかった。
【特許文献１】実開平６−１２４１４
【特許文献２】特開平１０−２２６９０４
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
そのために、次のような問題点があった。
（イ）左右いずれか一方の乳房がないと、動作のたびにブラジャーが動いて、上方などへずれて、位置が定まらない。
（ロ）動作によってブラジャーが動くと付け心地が悪く、又鏡やガラス戸に写る姿を見たとき、バストの位置の高さが左右違っていたりすることがある。
（ハ）人目を避けて、コッソリ着衣の上から引っ張って、形を整える不便さがある。本発明は、これらのことを解決するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
乳房切除者が着用するブラジャーに、ゴムテープへレバーつきクリップをつけたものをブラジャーに縫い付け、そのレバーつきクリップで下の下着、すなわちショーツの上縁をはさみ、ゴムの弾力でブラジャーを常に定位置に、安定させるものである。
【発明の効果】
【０００５】
ブラジャーに安定具を取り付けることで、どんな動きをしても、ゴムの弾力で元の位置に戻るので、きわめて安心である。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００６】
以下、本発明の実施形態について説明する。
（イ）先ず、図１（Ａ）の心棒部位（１）にゴムテープ（Ｂ）を通す空間（２）（３）を通して、巻きとめる側（４）を巻き付けて止める。ゴムテープ（Ｂ）の巻き止める側（４）を巻き、縫いとめる側（５）は、重なって厚くなるのを防ぐため、ともに薄手の生地で縫代端部を形成する。（図１の（Ｂ）参照）
（ロ）長さ調節具（Ａ）の心棒部位（１）に、ゴムテープ（Ｂ）の巻き止める側（４）を巻き、縫い止める。（Ｃ）は長さ調節具（Ａ）とゴムテープ（Ｂ）をセットしたものである。
（ハ）次に、図２に示すように、ゴムテープ（Ｂ）の縫いとめる側（５）をレバーつきクリップのゴム通し部（６）に通し、ゴムテープの中程まで進め、レバー（８）にて一時止めておく。更にその先を長さ調節具（Ａ）のゴムテープを通す空間（２）（３）に通す。ここはゴムテープが二重になる。（図３の二重部位（９）参照）
（ニ）ゴムテープの縫い止める側（５）を長さ調節具（Ａ）の外側へ少し引き出す。ここは、縫い止める側（５）の縫代となる。（図３参照）
（ホ）次に、一時止めておいた上記（ハ）におけるレバーつきクリップの位置を整え、上記（ニ）の縫代部の寸法を考えて全体の形を整える。
（ヘ）図４及び図５は、ブラジャーの内側（裏側）から見た状態を示したもので、ブラジャーカップ部下中央（１１）に、（ホ）で整えられた安定具（１３）の縫い止める側（５）を仮に置く。ここは二度縫いをしてつけるので、仕上がりに表が出るようにブラジャーの裏に縫い付ける。一度目は、図３の安定具（１３）の表を見て上向きに置いて安定具クリップの表側から見て縫い止める。次に二度目を縫いとめるときは、安定具の先をブラジャーの下側へおろして、安定具（１３）の裏を見て縫い止める。この時、縫代のゴムの部分を縫うとかっちりと収まる。図５に示す。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の部品説明図 （Ａ） 長さ調節具 （Ｂ） ゴムテープ （Ｃ） （Ａ）（Ｂ）をセットした図
【図２】本発明のレバーつきクリップの斜視図
【図３】本発明の安定具を示す斜視図
【図４】本発明の安定具を上方へ裏返した状態を示す斜視図
【図５】本発明の安定具つきブラジャーを示す斜視図
【符号の説明】
【０００８】
（１） 心棒部位
（２）（３） ゴムテープを通す空間
（４） 巻き止める側
（５） 縫い止める側
（６） ゴム通し部
（７） バネ
（８） レバー
（９） 二重部位
（１０） クリップのはさみ部
（１１） カップダーツ部下中央
（１２） レバーつきクリップ
（１３） 安定具
【特許請求の範囲】
【請求項１】
巻き止める側と縫い止める側の各縫代端部を、共に薄手の生地に形成したゴムテープを長さ調節具に通し、これを、さらにレバー部位をもつレバーつきクリップのゴム通し部へ挿通してなる安定具を、ブラジャー本体のカップダーツ下中央に縫着した事を特徴とする、安定具つきブラジャー。
【請求項１】
巻き止める側と縫い止める側の各縫代端部を、共に薄手の生地に形成したゴムテープを長さ調節具に通し、これを、さらにレバー部位をもつレバーつきクリップのゴム通し部へ挿通してなる安定具を、ブラジャー本体のカップダーツ下中央に縫着した事を特徴とする、安定具つきブラジャー。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−２４３１３（Ｐ２００９−２４３１３Ａ）
【公開日】平成２１年２月５日（２００９．２．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２１２４７７（Ｐ２００７−２１２４７７）
【出願日】平成１９年７月２０日（２００７．７．２０）
【出願人】（５９２１９１６６７）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年２月５日（２００９．２．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年７月２０日（２００７．７．２０）
【出願人】（５９２１９１６６７）
【Ｆターム（参考）】
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