乾式置床工法
【目的】 捨て張り合板が不必要になり、材料費、人件費の節約、工期の短縮が可能となり、より低コストで施工できると共に、歩行の際に各床パネル間の隙間部を足で踏んでも段差を生じず、違和感を感じないような乾式置床工法を提供する。
【構成】 棒状脚部2の上端に上下調節可能に受け板8を有するユニット支持脚1と正方形及び/又は長方形の床パネル11とを組み合せて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上面に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材15を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定する。
【構成】 棒状脚部2の上端に上下調節可能に受け板8を有するユニット支持脚1と正方形及び/又は長方形の床パネル11とを組み合せて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上面に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材15を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定する。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅等に施工される置床工法、特に正方形及び/又は長方形の床パネルとユニット支持脚を使用する乾式置床工法、およびそれに使用する床パネルと床パネルの間隙を覆う隙間カバー材の用法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の置床工法は、床支持部材上に床パネル材を固着したものを隙間なく配置し、または床支持部材を固着した床パネルを所定の間隙をとって配置し、この上に捨て張り合板を張るものであり、特にCFシートや絨毯のような柔らかい仕上げ材の場合は仮に隙間なく配置しても強度に問題が出たり、隙間をとって配置したものはその隙間部分がへこんでしまったり、隙間部分の強度に問題がでるため、必ず捨て張り合板を張らなければならなかった。しかし、現況の人手不足や物価の上昇を反映し、なるべく手間がかからない、低コストの乾式置床工法や乾式置床システムが考えられている。
【0003】従来の乾式置床工法は、図13に示すような正方形(又は長方形)の定寸の床パネル102の四隅及び中央部に支持脚103を4〜6箇所ほど取り付けた床ユニット101を使用するもので、図14に示すようにコンクリートスラブ(基礎床)104上に床ユニット101を置き並べ、その上に、捨て張り合板105を敷き詰めるものである。上記工法において、床ユニットを隣り合せて接ぎ合わせる際に、図15に示すように、床パネル102を二枚重ねに接合し、床パネルを重ね合わせない側にのみ支持脚103を取り付けたものを使用し、一方の床ユニットの支持脚の取り付けられていない側を他方の床ユニットの支持脚取付部に載置することも行われている。この場合にも、その上には捨て張り合板を敷き詰めるものである。
【0004】また、図15と同じ方法で床パネルに合板を使用し、捨て張り合板を使用しない工法もあるが、図1616に示すように接合部分(支持脚103取付部)のみ合板を二枚重ねした構造で、その他の部分は合板一枚となっており、またその接合部分も結果的には合板一枚の支持となっている。このため、各床ユニット106の結合等、充分な強度を得るためには必ず捨て張り合板が必要となってくることが予想される。また、この工法の場合、床パネル102への枠板107付けや穴加工等の工場加工が必要となり、材料、手間等コストの上昇は避けられない。従って、前記のような乾式置床工法では充分な強度を得るためには必ず捨て張り合板が必要となり、合板の材料費によるコストの上昇、捨て張り合板を張る手間によるコストの上昇は避けられないところとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の乾式置床工法では、仕上げ材、特にCFシート、絨毯等の薄い仕上げ材を使用する場合、充分な強度を保つためにはどうしても捨て張り合板を敷き詰めなければならず、捨て張り合板の材料代、張り手間人件費の上昇、工期の長期化が余儀なくされるものである。一方、捨て張り合板を敷き詰めない場合には、前記したように床ユニットの接合部分の強度上の問題に加えて、歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏む毎に、足の裏で隙間部を感じたり、また一般にいずれか一方の床パネルの方に体重が掛かるため、床パネル間に段差が生じ、その段差を足の裏で感ずることにより違和感を生じていた。
【0006】従って、本発明の目的は、上記従来の乾式置き床工法の問題を解決し、CFシート、絨毯等の薄い柔らかい仕上げ材を使用する場合でも捨て張り合板を使用せずに充分な強度を有し、施工を効率化、簡略化でき、施工費の低減、工期の短縮を図れる乾式置床工法を提供することにある。さらに本発明の目的は、捨て張り合板を使用しないにも拘らず、歩行の際に各床パネル間の隙間部を足で踏んでも段差を生じず、違和感を感じないような乾式置床工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の乾式置床工法では、棒状脚部の上端に上下調節可能に受け板を有するユニット支持脚群と正方形及び/又は長方形の床パネル群とを組み合わせて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定するものである。また、上記工法の一態様においては、前記隙間カバー材が、平行な複数本の細長い脚部材と、該脚部材の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材の長手方向縁部が床パネルの縁部に載置されるように上記脚部材を床パネル間の間隙に嵌挿するものである。この場合、前記隙間カバー部材の両側の脚部材の下端部に外側に突出した爪部を設けることもできる。
【0008】
【発明の作用】このように、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、該ユニット支持脚の受け板で床パネルの縁部を支持するように各床パネルを所定の間隙を介して配置し、床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシート、絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定するものであるため、極めて簡単に施工できると共に、各床パネルの縁部がユニット支持脚により安定して支持されるので各床パネル間の隙間部分の強度上の問題もなく、また上記隙間カバー材は充分な強度及び可撓性を有するため、歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏んで一方の床パネルの方に体重が掛かっても、床パネル間の隙間部分には上記可撓性の隙間カバー材によりなだらかな表面が形成される。従って、従来のように隙間や段差を足の裏で感ずるような違和感もない。また、従来のように捨て張り合板を張らずにCFシート、絨毯等を施工することができる。従って、捨て張り合板が不要になり、捨て張り合板の材料費、捨て張り合板を張る手間が省け、材料費、人件費の節約、工期の短縮が可能となり、より低コストで床施工を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本発明についてさらに具体的に説明する。図1において、1は本発明で使用されるユニット支持脚で、ゴム等の弾性材料からなる防振台座4に下端部が植設された支持ボルト3からなる棒状脚部2と、外周下端部に突設された環状の支持部7を有するレベル調整用ナット6と、中央部に挿入孔9を有し、かつ上面に粘着シート10が貼着された受け板8とから構成される。レベル調整用ナット6は、受け板8に穿設された挿入孔9に嵌合して取り付けられ、あるいはさらに支持部7上面にリング状の粘着シート(図示せず)を貼着し、これを受け板8の挿入孔9周囲下面に接着して取り付ける。このようにして受け板8の挿入孔9に嵌合されたレベル調整用ナット6に棒状脚部2の支持ボルト3がねじ込まれ、図2に示すようにユニット支持脚1が組み立てられる。なお、支持ボルト3の上端面にはマイナス溝5(プラス溝や多角形凹陥部でもよい)が設けられており、該溝5にドライバー等の回転用工具の先端を嵌め込んで棒状脚部2を回転させることにより、レベル調整用ナット6及びそれが嵌合された受け板8が上下動し、受け板8により支持されている床パネルの床面レベルを調整することができる。使用に際しては、粘着シート10上面の剥離紙(図示せず)を剥して用いる。
【0010】図3は置床の形態を示すものである。床パネル11を支持ボルト3の直径に相当する程度の所定の間隙dをあけて配置し、ユニット支持脚1により床パネル11を支持する。現場では図4に示すように部屋壁または間仕切13の所定の高さに沿って際根太または根太ユニット12を設け、その上に床パネル11の一辺を支持する。際根太に接しない床パネル11の他の縁部は、約450mmのピッチで基礎床14上に配置したユニット支持脚1に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユニット支持脚1と床パネル11の取付は、ユニット支持脚1の受け板上面に接着した粘着シート10等を介して行う。ユニット支持脚1の受け板8の挿入孔9は床パネル11の縁部から露出した状態とし、この挿入孔9を通してドライバー等により棒状脚部2を回し、床パネル11のレベル(受け板8の上面位)を調節する。隣合う床パネルも同様に、既に設置したユニット支持脚1上へ床パネル11のレベル調整ができる所定の間隙を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚を配置して取り付ける。このような作業を床パネルごと繰り返し、部屋の隅など定尺の床パネルが入らない狭い箇所では、際根太を取付後、定尺板を加工し、寸法を合わせて、適宜にユニット支持脚を配置して床パネルを全体に敷き詰める。
【0011】この後、図5に示すように、床パネル11と床パネル11の間の間隙dを覆うように、該間隙dより幅広の上下面に粘着剤層(図示せず)を有するシート状の隙間カバー材15を隣接する各床パネル11の辺縁部に貼着する。その後、敷設された床パネル上にCFシートや絨毯等の仕上げ材(図示せず)を敷き、上記隙間カバー材15上面の粘着剤層によって固定する。なお、隙間カバー材15を隣接する各床パネル11の辺縁部に貼着した後に床パネル11のレベル調整を行うこともできる。上記シート状の隙間カバー材15は、歩行の際に隣接する床パネル11の辺縁部に段差が生じたときに、それに充分に追従し、隙間部分になだらかな表面が形成されるように、充分な強度及び可撓性を有することが必要であり、例えばプラスチック、金属等で作製することができる。なお、前記両面粘着剤付きのシート状隙間カバー材15を用いる代りに、図6に示すように、粘着剤付きでないシート状の隙間カバー材15aを用い、これを隣接する床パネル11間の間隙を覆うように隙間部分に載置し、その上に両面粘着テープ16を貼着して隙間カバー材15aを床パネル11間の間隙部に固定することもできる。
【0012】図7乃至図10は、本発明で用いる隙間カバー材の他の態様を示す。図7に示される隙間カバー材17は、平行な2本の細長い脚部材19と、該脚部材19の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材18とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材18の長手方向縁部が床パネル11の縁部に載置されるように上記脚部材19を床パネル間の間隙に嵌挿する。次いで、両面粘着テープ(図示せず)により隙間カバー材17を床パネル11間の間隙部に固定する。その後、敷設された床パネル上にCFシートや絨毯等の仕上げ材(図示せず)を敷き、上記両面粘着テープ上面の粘着剤層により固定する。図8は隙間カバー材の固定方法の一例を示し、図7に示すように隙間カバー材17のシート状上部材18の長手方向縁部が床パネル11の縁部に載置されるように上記脚部材19を床パネル間の間隙に嵌挿した後、それを覆うように隙間カバー材の幅よりも広い幅を有する両面粘着テープ16を貼着して隙間カバー材17を床パネル間の間隙部に固定する。一方、図9は隙間カバー材の固定方法の他の例を示し、隙間カバー材17のシート状上部材18と床パネル11との間に、隙間カバー材17のシート状上部材18からはみ出すように両面粘着テープ16aを介在させ、該両面粘着テープ16aにより隙間カバー材17を床パネル11に固定する。いずれの固定方法の場合にも、上記両面粘着テープ16、16aを利用してCFシートや絨毯等の仕上げ材を床パネル上に敷設、固定することができる。
【0013】図10に示される隙間カバー材20は、脚部材21の下端部に抜け止め用の爪部22が外側に突設されている。また、図11は、図10に示す隙間カバー材の変形例を示し、この隙間カバー材23は、下端部外側に爪部22が突設された両側の脚部材21の間に、これらと平行にさらにもう1本の補強用の脚部材24が形成されている。上記爪部22は、脚部材21の長手方向全体に形成されていてもよく、また所定の間隔を開けて散点状に形成されていてもよい。また、図10及び図11R>1に示す隙間カバー材20、23の固定方法としても、前記図8及び図9に示す方法を用いることができる。なお、前記図7乃至図11に示す隙間カバー材は、シート状上部材と各脚部材とを押出成形により一体成形することが好ましい。また、脚部材の長さは、図7に示すように床パネル11の厚さと同じでもよく、また図10に示すように床パネル11の厚さより短くてもよい。
【0014】図12は本発明の他の実施例を示し、上記置床工法で使用する床パネルとして縁部に段差部26を設けた床パネル25を使用し、図7に示すような隙間カバー材17を床パネル25の段差部26を支持部として各床パネル間の間隙に蓋をかぶせるようにして載置し、間隙全体を覆う。この隙間カバー材17は床パネルに接する方に粘着吸収材27が貼られており、該粘着吸収材27は床パネルへの接着および床鳴り防止、床パネルの膨張吸収の役目を果たす。尚、上記のような捨て張り合板を使用しない工法の場合、それに使用する床パネルは一般に使用されている床パネルより強度の強い特殊なパネルを使用することが好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載のような効果を奏する。
(イ)歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏んで一方の床パネルの方に体重が掛かっても、床パネル間の隙間部分には前記可撓性の隙間カバー材によりなだらかな表面が形成されるので、従来のように隙間や段差を足の裏で感ずるような違和感もない。
(ロ)従来は仕上げ材がCFシート、絨毯等薄く柔らかいものの場合には、床パネルの上に必ず捨て張り合板を施工しなければならなかったが、本発明の工法では捨て張り合板を張る必要がなくなり、床パネルの上に直接仕上げ材を施工できるため、捨て張り合板の材料費が低減される。
(ハ)捨て張り合板を施工する手間が省け、簡単な載置作業をするだけで仕上げ材が施工できるため、工期を短縮でき、施工費を低減できる。特に、入り組んだ形状の部屋においては、今まで床パネルを部屋の形状に合わせて切り込み等を入れ、施工し、また捨て張り合板を施工する際にもまったく同じ作業をしなければならなかったが、捨て張り合板を施工する必要がないためその作業を省くことができ、このような場合の工期の短縮、施工費の低減は大きなものとなる。
(ニ)隙間カバー材はすでに取りつけられ安定している床パネル上に取り付けられ、隣接する床パネル間に接着されるため、捨て張り合板なしでも強度と安定性に優れた床を施工できる。
(ホ)隙間カバー材は簡単に加工及び施工でき、各現場においてその状況に合わせ現場加工にて施工することができる。
(ヘ)ユニット支持脚の受け板と床パネルとの間及び床パネルと隙間カバー材との間に吸収材を介在するように取り付けることにより、パネルの膨張によるせりあがりや床鳴りを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式置床工法に用いるユニット支持脚の分解斜視図である。
【図2】図1に示すユニット支持脚の組立体の斜視図である。
【図3】本発明の置床工法において通常の床パネル施工までの施工例の部分平面配置図である。
【図4】本発明の置床工法で通常の現場において床パネルまで施工した実施例を示す破断斜視図である。
【図5】本発明の置床工法で隙間カバー材を床パネル間の間隙部に覆設した実施例を示す部分斜視図である。
【図6】隙間カバー材を床パネル間の間隙部に覆設した他の実施例を示す部分端面図である。
【図7】本発明の隙間カバー材の他の実施例を施工状態で示す部分端面図である。
【図8】図7に示す隙間カバー材の施工例を示す部分端面図である。
【図9】図7に示す隙間カバー材の他の施工例を示す部分端面図である。
【図10】本発明の隙間カバー材のさらに他の実施例を施工状態で示す部分端面図である。
【図11】図8に示す隙間カバー材の変形例を示す端面図である。
【図12】本発明の置床工法の他の実施例を示す部分斜視図である。
【図13】従来の置床工法に用いる床ユニットの斜視図である。
【図14】従来の置床工法で現場においての施工例を示す破断斜視図である。
【図15】従来の置床工法の他の例の床ユニット取付状態を示す部分斜視図である。
【図16】従来の置床工法のさらに他の例の床ユニット取付状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット支持脚、2 棒状脚部、3 支持ボルト、4 防振台座、5 マイナス溝、6 レベル調整用ナット、7 支持部、8 受け板、9 挿入孔、10 粘着シート、11,25 床パネル、12 際根太又は根太ユニット、13壁又は間仕切、14 基礎床、15,15a,17,20,23 隙間カバー材、16、16a 両面粘着テープ、18 上部材、19,21,24 脚部材、22 爪部、26 段差部、27 粘着吸収材。
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集合住宅等に施工される置床工法、特に正方形及び/又は長方形の床パネルとユニット支持脚を使用する乾式置床工法、およびそれに使用する床パネルと床パネルの間隙を覆う隙間カバー材の用法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の置床工法は、床支持部材上に床パネル材を固着したものを隙間なく配置し、または床支持部材を固着した床パネルを所定の間隙をとって配置し、この上に捨て張り合板を張るものであり、特にCFシートや絨毯のような柔らかい仕上げ材の場合は仮に隙間なく配置しても強度に問題が出たり、隙間をとって配置したものはその隙間部分がへこんでしまったり、隙間部分の強度に問題がでるため、必ず捨て張り合板を張らなければならなかった。しかし、現況の人手不足や物価の上昇を反映し、なるべく手間がかからない、低コストの乾式置床工法や乾式置床システムが考えられている。
【0003】従来の乾式置床工法は、図13に示すような正方形(又は長方形)の定寸の床パネル102の四隅及び中央部に支持脚103を4〜6箇所ほど取り付けた床ユニット101を使用するもので、図14に示すようにコンクリートスラブ(基礎床)104上に床ユニット101を置き並べ、その上に、捨て張り合板105を敷き詰めるものである。上記工法において、床ユニットを隣り合せて接ぎ合わせる際に、図15に示すように、床パネル102を二枚重ねに接合し、床パネルを重ね合わせない側にのみ支持脚103を取り付けたものを使用し、一方の床ユニットの支持脚の取り付けられていない側を他方の床ユニットの支持脚取付部に載置することも行われている。この場合にも、その上には捨て張り合板を敷き詰めるものである。
【0004】また、図15と同じ方法で床パネルに合板を使用し、捨て張り合板を使用しない工法もあるが、図1616に示すように接合部分(支持脚103取付部)のみ合板を二枚重ねした構造で、その他の部分は合板一枚となっており、またその接合部分も結果的には合板一枚の支持となっている。このため、各床ユニット106の結合等、充分な強度を得るためには必ず捨て張り合板が必要となってくることが予想される。また、この工法の場合、床パネル102への枠板107付けや穴加工等の工場加工が必要となり、材料、手間等コストの上昇は避けられない。従って、前記のような乾式置床工法では充分な強度を得るためには必ず捨て張り合板が必要となり、合板の材料費によるコストの上昇、捨て張り合板を張る手間によるコストの上昇は避けられないところとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の乾式置床工法では、仕上げ材、特にCFシート、絨毯等の薄い仕上げ材を使用する場合、充分な強度を保つためにはどうしても捨て張り合板を敷き詰めなければならず、捨て張り合板の材料代、張り手間人件費の上昇、工期の長期化が余儀なくされるものである。一方、捨て張り合板を敷き詰めない場合には、前記したように床ユニットの接合部分の強度上の問題に加えて、歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏む毎に、足の裏で隙間部を感じたり、また一般にいずれか一方の床パネルの方に体重が掛かるため、床パネル間に段差が生じ、その段差を足の裏で感ずることにより違和感を生じていた。
【0006】従って、本発明の目的は、上記従来の乾式置き床工法の問題を解決し、CFシート、絨毯等の薄い柔らかい仕上げ材を使用する場合でも捨て張り合板を使用せずに充分な強度を有し、施工を効率化、簡略化でき、施工費の低減、工期の短縮を図れる乾式置床工法を提供することにある。さらに本発明の目的は、捨て張り合板を使用しないにも拘らず、歩行の際に各床パネル間の隙間部を足で踏んでも段差を生じず、違和感を感じないような乾式置床工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の乾式置床工法では、棒状脚部の上端に上下調節可能に受け板を有するユニット支持脚群と正方形及び/又は長方形の床パネル群とを組み合わせて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定するものである。また、上記工法の一態様においては、前記隙間カバー材が、平行な複数本の細長い脚部材と、該脚部材の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材の長手方向縁部が床パネルの縁部に載置されるように上記脚部材を床パネル間の間隙に嵌挿するものである。この場合、前記隙間カバー部材の両側の脚部材の下端部に外側に突出した爪部を設けることもできる。
【0008】
【発明の作用】このように、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、該ユニット支持脚の受け板で床パネルの縁部を支持するように各床パネルを所定の間隙を介して配置し、床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシート、絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定するものであるため、極めて簡単に施工できると共に、各床パネルの縁部がユニット支持脚により安定して支持されるので各床パネル間の隙間部分の強度上の問題もなく、また上記隙間カバー材は充分な強度及び可撓性を有するため、歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏んで一方の床パネルの方に体重が掛かっても、床パネル間の隙間部分には上記可撓性の隙間カバー材によりなだらかな表面が形成される。従って、従来のように隙間や段差を足の裏で感ずるような違和感もない。また、従来のように捨て張り合板を張らずにCFシート、絨毯等を施工することができる。従って、捨て張り合板が不要になり、捨て張り合板の材料費、捨て張り合板を張る手間が省け、材料費、人件費の節約、工期の短縮が可能となり、より低コストで床施工を行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例を説明しつつ本発明についてさらに具体的に説明する。図1において、1は本発明で使用されるユニット支持脚で、ゴム等の弾性材料からなる防振台座4に下端部が植設された支持ボルト3からなる棒状脚部2と、外周下端部に突設された環状の支持部7を有するレベル調整用ナット6と、中央部に挿入孔9を有し、かつ上面に粘着シート10が貼着された受け板8とから構成される。レベル調整用ナット6は、受け板8に穿設された挿入孔9に嵌合して取り付けられ、あるいはさらに支持部7上面にリング状の粘着シート(図示せず)を貼着し、これを受け板8の挿入孔9周囲下面に接着して取り付ける。このようにして受け板8の挿入孔9に嵌合されたレベル調整用ナット6に棒状脚部2の支持ボルト3がねじ込まれ、図2に示すようにユニット支持脚1が組み立てられる。なお、支持ボルト3の上端面にはマイナス溝5(プラス溝や多角形凹陥部でもよい)が設けられており、該溝5にドライバー等の回転用工具の先端を嵌め込んで棒状脚部2を回転させることにより、レベル調整用ナット6及びそれが嵌合された受け板8が上下動し、受け板8により支持されている床パネルの床面レベルを調整することができる。使用に際しては、粘着シート10上面の剥離紙(図示せず)を剥して用いる。
【0010】図3は置床の形態を示すものである。床パネル11を支持ボルト3の直径に相当する程度の所定の間隙dをあけて配置し、ユニット支持脚1により床パネル11を支持する。現場では図4に示すように部屋壁または間仕切13の所定の高さに沿って際根太または根太ユニット12を設け、その上に床パネル11の一辺を支持する。際根太に接しない床パネル11の他の縁部は、約450mmのピッチで基礎床14上に配置したユニット支持脚1に片持たせの状態で載せて取り付ける。ユニット支持脚1と床パネル11の取付は、ユニット支持脚1の受け板上面に接着した粘着シート10等を介して行う。ユニット支持脚1の受け板8の挿入孔9は床パネル11の縁部から露出した状態とし、この挿入孔9を通してドライバー等により棒状脚部2を回し、床パネル11のレベル(受け板8の上面位)を調節する。隣合う床パネルも同様に、既に設置したユニット支持脚1上へ床パネル11のレベル調整ができる所定の間隙を開けて載せ、同様に他のユニット支持脚を配置して取り付ける。このような作業を床パネルごと繰り返し、部屋の隅など定尺の床パネルが入らない狭い箇所では、際根太を取付後、定尺板を加工し、寸法を合わせて、適宜にユニット支持脚を配置して床パネルを全体に敷き詰める。
【0011】この後、図5に示すように、床パネル11と床パネル11の間の間隙dを覆うように、該間隙dより幅広の上下面に粘着剤層(図示せず)を有するシート状の隙間カバー材15を隣接する各床パネル11の辺縁部に貼着する。その後、敷設された床パネル上にCFシートや絨毯等の仕上げ材(図示せず)を敷き、上記隙間カバー材15上面の粘着剤層によって固定する。なお、隙間カバー材15を隣接する各床パネル11の辺縁部に貼着した後に床パネル11のレベル調整を行うこともできる。上記シート状の隙間カバー材15は、歩行の際に隣接する床パネル11の辺縁部に段差が生じたときに、それに充分に追従し、隙間部分になだらかな表面が形成されるように、充分な強度及び可撓性を有することが必要であり、例えばプラスチック、金属等で作製することができる。なお、前記両面粘着剤付きのシート状隙間カバー材15を用いる代りに、図6に示すように、粘着剤付きでないシート状の隙間カバー材15aを用い、これを隣接する床パネル11間の間隙を覆うように隙間部分に載置し、その上に両面粘着テープ16を貼着して隙間カバー材15aを床パネル11間の間隙部に固定することもできる。
【0012】図7乃至図10は、本発明で用いる隙間カバー材の他の態様を示す。図7に示される隙間カバー材17は、平行な2本の細長い脚部材19と、該脚部材19の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材18とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材18の長手方向縁部が床パネル11の縁部に載置されるように上記脚部材19を床パネル間の間隙に嵌挿する。次いで、両面粘着テープ(図示せず)により隙間カバー材17を床パネル11間の間隙部に固定する。その後、敷設された床パネル上にCFシートや絨毯等の仕上げ材(図示せず)を敷き、上記両面粘着テープ上面の粘着剤層により固定する。図8は隙間カバー材の固定方法の一例を示し、図7に示すように隙間カバー材17のシート状上部材18の長手方向縁部が床パネル11の縁部に載置されるように上記脚部材19を床パネル間の間隙に嵌挿した後、それを覆うように隙間カバー材の幅よりも広い幅を有する両面粘着テープ16を貼着して隙間カバー材17を床パネル間の間隙部に固定する。一方、図9は隙間カバー材の固定方法の他の例を示し、隙間カバー材17のシート状上部材18と床パネル11との間に、隙間カバー材17のシート状上部材18からはみ出すように両面粘着テープ16aを介在させ、該両面粘着テープ16aにより隙間カバー材17を床パネル11に固定する。いずれの固定方法の場合にも、上記両面粘着テープ16、16aを利用してCFシートや絨毯等の仕上げ材を床パネル上に敷設、固定することができる。
【0013】図10に示される隙間カバー材20は、脚部材21の下端部に抜け止め用の爪部22が外側に突設されている。また、図11は、図10に示す隙間カバー材の変形例を示し、この隙間カバー材23は、下端部外側に爪部22が突設された両側の脚部材21の間に、これらと平行にさらにもう1本の補強用の脚部材24が形成されている。上記爪部22は、脚部材21の長手方向全体に形成されていてもよく、また所定の間隔を開けて散点状に形成されていてもよい。また、図10及び図11R>1に示す隙間カバー材20、23の固定方法としても、前記図8及び図9に示す方法を用いることができる。なお、前記図7乃至図11に示す隙間カバー材は、シート状上部材と各脚部材とを押出成形により一体成形することが好ましい。また、脚部材の長さは、図7に示すように床パネル11の厚さと同じでもよく、また図10に示すように床パネル11の厚さより短くてもよい。
【0014】図12は本発明の他の実施例を示し、上記置床工法で使用する床パネルとして縁部に段差部26を設けた床パネル25を使用し、図7に示すような隙間カバー材17を床パネル25の段差部26を支持部として各床パネル間の間隙に蓋をかぶせるようにして載置し、間隙全体を覆う。この隙間カバー材17は床パネルに接する方に粘着吸収材27が貼られており、該粘着吸収材27は床パネルへの接着および床鳴り防止、床パネルの膨張吸収の役目を果たす。尚、上記のような捨て張り合板を使用しない工法の場合、それに使用する床パネルは一般に使用されている床パネルより強度の強い特殊なパネルを使用することが好ましい。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載のような効果を奏する。
(イ)歩行の際に各床パネル間の隙間部分を足で踏んで一方の床パネルの方に体重が掛かっても、床パネル間の隙間部分には前記可撓性の隙間カバー材によりなだらかな表面が形成されるので、従来のように隙間や段差を足の裏で感ずるような違和感もない。
(ロ)従来は仕上げ材がCFシート、絨毯等薄く柔らかいものの場合には、床パネルの上に必ず捨て張り合板を施工しなければならなかったが、本発明の工法では捨て張り合板を張る必要がなくなり、床パネルの上に直接仕上げ材を施工できるため、捨て張り合板の材料費が低減される。
(ハ)捨て張り合板を施工する手間が省け、簡単な載置作業をするだけで仕上げ材が施工できるため、工期を短縮でき、施工費を低減できる。特に、入り組んだ形状の部屋においては、今まで床パネルを部屋の形状に合わせて切り込み等を入れ、施工し、また捨て張り合板を施工する際にもまったく同じ作業をしなければならなかったが、捨て張り合板を施工する必要がないためその作業を省くことができ、このような場合の工期の短縮、施工費の低減は大きなものとなる。
(ニ)隙間カバー材はすでに取りつけられ安定している床パネル上に取り付けられ、隣接する床パネル間に接着されるため、捨て張り合板なしでも強度と安定性に優れた床を施工できる。
(ホ)隙間カバー材は簡単に加工及び施工でき、各現場においてその状況に合わせ現場加工にて施工することができる。
(ヘ)ユニット支持脚の受け板と床パネルとの間及び床パネルと隙間カバー材との間に吸収材を介在するように取り付けることにより、パネルの膨張によるせりあがりや床鳴りを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乾式置床工法に用いるユニット支持脚の分解斜視図である。
【図2】図1に示すユニット支持脚の組立体の斜視図である。
【図3】本発明の置床工法において通常の床パネル施工までの施工例の部分平面配置図である。
【図4】本発明の置床工法で通常の現場において床パネルまで施工した実施例を示す破断斜視図である。
【図5】本発明の置床工法で隙間カバー材を床パネル間の間隙部に覆設した実施例を示す部分斜視図である。
【図6】隙間カバー材を床パネル間の間隙部に覆設した他の実施例を示す部分端面図である。
【図7】本発明の隙間カバー材の他の実施例を施工状態で示す部分端面図である。
【図8】図7に示す隙間カバー材の施工例を示す部分端面図である。
【図9】図7に示す隙間カバー材の他の施工例を示す部分端面図である。
【図10】本発明の隙間カバー材のさらに他の実施例を施工状態で示す部分端面図である。
【図11】図8に示す隙間カバー材の変形例を示す端面図である。
【図12】本発明の置床工法の他の実施例を示す部分斜視図である。
【図13】従来の置床工法に用いる床ユニットの斜視図である。
【図14】従来の置床工法で現場においての施工例を示す破断斜視図である。
【図15】従来の置床工法の他の例の床ユニット取付状態を示す部分斜視図である。
【図16】従来の置床工法のさらに他の例の床ユニット取付状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット支持脚、2 棒状脚部、3 支持ボルト、4 防振台座、5 マイナス溝、6 レベル調整用ナット、7 支持部、8 受け板、9 挿入孔、10 粘着シート、11,25 床パネル、12 際根太又は根太ユニット、13壁又は間仕切、14 基礎床、15,15a,17,20,23 隙間カバー材、16、16a 両面粘着テープ、18 上部材、19,21,24 脚部材、22 爪部、26 段差部、27 粘着吸収材。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 棒状脚部の上端に上下調節可能に受け板を有するユニット支持脚群と正方形及び/又は長方形の床パネル群とを組み合せて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定することを特徴とする乾式置床工法。
【請求項2】 前記隙間カバー材が、平行な複数本の細長い脚部材と、該脚部材の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材の長手方向縁部が床パネルの縁部に載置されるように上記脚部材を床パネル間の間隙に嵌挿することを特徴とする請求項1に記載の乾式置床工法。
【請求項3】 前記隙間カバー材の両側の脚部材の下端部に外側に突出した爪部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の乾式置床工法。
【請求項1】 棒状脚部の上端に上下調節可能に受け板を有するユニット支持脚群と正方形及び/又は長方形の床パネル群とを組み合せて行う乾式置床工法であって、基礎床の床面上にユニット支持脚を所定ピッチで配置し、床パネルをその縁部で上記ユニット支持脚により支持されるように所定の間隙を介して配置すると共に、各床パネル間の上記間隙を覆うように、充分な強度及び可撓性を有しかつ上部に粘着剤層を有するシート状の隙間カバー材を覆設し、その上にCFシートや絨毯等の仕上げ材を敷き、上記粘着剤層によって固定することを特徴とする乾式置床工法。
【請求項2】 前記隙間カバー材が、平行な複数本の細長い脚部材と、該脚部材の上端部間を連結しかつ両側の脚部材から外側に突出した長手方向縁部を有するシート状上部材とから、一体的に成形されたものであり、該シート状上部材の長手方向縁部が床パネルの縁部に載置されるように上記脚部材を床パネル間の間隙に嵌挿することを特徴とする請求項1に記載の乾式置床工法。
【請求項3】 前記隙間カバー材の両側の脚部材の下端部に外側に突出した爪部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の乾式置床工法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図11】
【図13】
【図15】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図12】
【図14】
【図16】
【図2】
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【図11】
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【図15】
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【図10】
【図12】
【図14】
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【公開番号】特開平5−340071
【公開日】平成5年(1993)12月21日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−175018
【出願日】平成4年(1992)6月10日
【出願人】(591220780)有限会社泰成電機工業 (19)
【公開日】平成5年(1993)12月21日
【国際特許分類】
【出願日】平成4年(1992)6月10日
【出願人】(591220780)有限会社泰成電機工業 (19)
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