説明

乾燥用アレンジメント

開示されるのは、乾燥構成におけるコンタクトレンズ乾燥装置に取り付けられるレンズ収容器(903)を乾燥するように構成されるコンタクトレンズ乾燥装置(1702、1702)であり、前記コンタクトレンズ乾燥装置は、制御部(106)と、レンズ収容器(903)を取り外し可能に嵌め込むための乾燥嵌め込み手段(904)と、加熱エレメント(107)とを備え、前記乾燥嵌め込み手段(904)は、空気によって運ばれる汚染物の侵入を低減する方向に前記レンズ収容器(903)を配置し、前記制御部(106)は前記加熱エレメント(107)が前記嵌め込まれたレンズ収容器(903)を乾燥するために制御するように構成され、それによって前記レンズ収容器内での細菌の活動を著しく低減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的にはコンタクトレンズに関し、特にコンタクトレンズの使用に関係する不快感及び感染の可能性を低減するためのアレンジメント(arrangement)に関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトアイレンズ(本明細書では、単純にレンズと言及する)は、広く汎用化されてきている。従来の眼鏡とは異なり、レンズは着用者の目の表面上に直接的に配置される。目は両方とも敏感で傷つきやすい。用語「目の表面上の配置」及び「目への装着」はこの明細書における説明にあっては互換性がある。
【0003】
コンタクトレンズは着用者にとっては従来の眼鏡よりも装着することが不快であると感じられる。コンタクトレンズは、さらに、従来の眼鏡よりも洗浄すること及び保管することがより複雑であるとも感じられ、目の不快及び感染の可能性のような問題の原因とも感じられている。
【0004】
レンズ保管容器内の湿気の影響によって一般的に発生する、レンズ保管容器内の微生物の成長は、コンタクトレンズ装着者に重大な害を与え(目の感染を潜在的に引き起こす)、眼鏡装着者がコンタクトレンズを使用すること又は使用を考慮することへの強い妨げとなる。
【0005】
いくつかのコンタクトレンズ格納容器は、格納容器表面上の汚染物を低減するために銀イオンを注入する。銀イオンは、ケースが湿気にさらされるように徐々に放出され、この銀イオンの放出が、ケースの表面にて抗菌作用を維持する。しかし、このアプローチは常に汚染を十分に防ぐとは考えられていない。
【0006】
一つの現在のアレンジメントにあって、周囲温度及び湿度が高い状態及び部屋内の自然の気流にさらされる表面上に、前記コンタクトレンズ格納容器及び蓋(コンタクトレンズそのもの)を置くことによって行なわれるコンタクトレンズ格納容器及び蓋の乾燥は、周囲温度が低いか、或いは周囲の湿度が高いと、24時間を超える乾燥時間を必要としてしまう。これは、厄介な問題であり、装着者には不都合であり、病原菌及びかびの成長の時間を延ばしてしまう。この時間制約は、前記コンタクトレンズを格納する格納ケースの使用時間を一般的に超え、よって前記レンズケースは、病原菌の成長に適する環境を絶えず提供することになる。部屋に開放されたまま残される格納容器は、ホコリ、病原菌及びかび胞子のような空気で運ばれる汚染菌の侵入によって汚染されてくることになる。
【0007】
他の現在のアレンジメントによれば、布又は紙タオルによって徹底的に前記格納容器(収容器)を乾燥することは、それが適切に行なわれるのであれば、乾燥がされた容器を迅速に生み出すことができる。しかし、これはやっかいな作業であり、格納収容器の稼働率と十分に清潔な拭き取り材料の使用を要求し、装着者には面倒であり、前記収容器への乾燥材料から汚染材料に、もしかすると変えてしまかもしれない。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、コンタクトレンズ使用の複雑性と目の不快及び目の感染の可能性に関する着用者の認識(a)及び目の不快及び目の感染の実際の問題(b)がコンタクトレンズの装着及びメンテナンスに関連する複雑さと時間のかかる作業を行なうための着用者の嫌気からの結果であることを理解してきた。
【0009】
発明者は、これらの問題は、第1のアレンジメントにあって、手入れの行き届いたレンズの加温及び乾燥アレンジメント(tailored lens warming and drying arrangement:TLWDA)として言及される組み合わせコンタクトレンズ加温及び乾燥デバイスを含むところの、技術的な解決策を提供することによって克服されるか、或いは少なくとも改善されると結論づけた。このアレンジメントにあって、前記コンタクトレンズの加温化は、体温を下回る温度にてコンタクトレンズを目に装着することで高まる不快感を、目に装着するための快適さを求めるのに予めコンタクトレンズを加温することによって処理する。前記乾燥機能は、周囲の温度及び湿度で受動的に乾燥される容器に比べると、前記容器及び蓋の乾燥時間を著しく短縮する温度にて前記容器の表面を加熱することよって前記コンタクトレンズ格納容器を積極的に乾燥し、さらに複雑性及び手動による乾燥から生じる汚染の可能性を避ける。適切な環境及び/又は前記容器の遮蔽は、空気によって伝わる粒子、ダスト及びかび胞子から生じる汚染を避ける。一アレンジメントにあって、前記TLWDAは、ユーザフレンドリな便利な仕様にて、適合化されたレンズ加温アレンジメント(TLWA)に一体化された乾燥機能によって実行され、これにより適合されたレンズ加温及び乾燥アレンジメント(TLWDA)が形成される。他のアレンジメントにあって、乾燥機能は、「むきだしの」乾燥機構成にあって、加温機能の対策なしに提供される。
【0010】
本発明の目的は、コンタクトレンズのユーザによって、常々経験されるか或いは気づかれてきた課題を解決するか或いは少なくとも改善することである。
【0011】
開示されているアレンジメントにあっては、レンズ格納収容器及びその蓋を積極的に乾燥する特別仕立ての(適合化された)レンズ加温及び乾燥アレンジメント(又はTLWDA's)として言及されている。さらに、TLWDAは、コンタクトレンズを装着者の目に装着する前に軽く暖め、これにより暖めないでレンズを目に装着してしまうときに装着者によってしばしば経験される不快さを低減する。
【0012】
本発明の第1の特徴によれば、コンタクトレンズ加温及び乾燥装置が提供される。この装置は(a)加温構成にあって装置に取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器に格納されるコンタクトレンズ、又は(b)乾燥構成にあって装置に取り外し可能に嵌め込まれる前記レンズ収容器を選択的に加温するように構成されるコンタクトレンズ加温及び乾燥装置であり、
当該装置は、
制御部と、
加温モード又は乾燥モードを選択する選択手段と、
加温モードの間、前記レンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む乾燥嵌め込み手段であり、前記乾燥嵌め込み手段は前記レンズ収容器を空気で運ばれる汚染物の侵入を削減する方向に配置する、乾燥嵌め込み手段と、
加熱手段とを備え、
前記制御部は加熱エレメントを制御するように構成され、
加熱モードが選択されると、加温されないコンタクトレンズが装着者の目に装着されときにコンタクトレンズ装着者によって感じされる不快さを低減するためにレンズ収容器内のコンタクトレンズを加温することによって、嵌め込まれたレンズ収容器を加温し、
乾燥モードが選択されると嵌め込まれたレンズ収容器を乾燥し、それによって前記収容器内の細菌活動が著しく低減される、コンタクトレンズ加温及び乾燥装置である。
【0013】
本発明の他の特徴によれば、コンタクトレンズ乾燥装置が提供される。このコンタクトレンズ乾燥装置は、当該装置に取り外し可能に嵌め込まれたレンズ収容器を乾燥するように構成されており、
制御部と、
レンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む乾燥嵌め込み手段であり、前記レンズ収容器を空気によって運ばれる汚染物の侵入を低減する方向にレンズ収容器を配置してなる前記乾燥嵌め込み手段と、
加熱エレメントとを備え、
前記制御部は、前記嵌め込みレンズ収容器を乾燥するために前記加熱エレメントを制御するように構成され、それによって前記収容器内の細菌の活性化を著しく低減する、コンタクトレンズ乾燥装置である。
【0014】
本発明の他の特徴も開示される。
【0015】
本発明の一つ以上の具体例が図面及び付録物を参照してこれにより説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】単一部品TLWAの一具体例の機械的概観を示す図である。
【図2】図1のTLWAの電気的な(制御)概観を示す図である。
【図3】図1のTLWAがどのように動作されるのかを示す処理を示す図である。
【図4】単一部品TLWAの他の具体例の機械的概観を示す図である。
【図5(a)】図1のTLWAの電気的(制御及び加熱)特徴の概略的な図の一具体例を示す図である。
【図5(b)】図1のTLWAの電気的(制御及び加熱)特徴の概略的な図の一具体例を示す図である。
【図5(c)】図1のTLWAの電気的(制御及び加熱)特徴の概略的な図の一具体例を示す図である。
【図5(d)】図1のTLWAの電気的(制御及び加熱)特徴の概略的な図の一具体例を示す図である。
【図6】図1のTLWAによって用いられる処理を示すフローチャートの一具体例を示す図である。
【図7】二部品TLWAの第1具体例の機械的概観を示す図である。
【図8】二部品TLWAの第2具体例の機械的概観を示す図である。
【図9】レンズ収納蓋及び容器と一緒の二部品TLWAの第3具体例の機械的分解概観を示す図である。
【図10】レンズ収納器のない組み立て構造における図9の二部品TLWAを示す図である。
【図11】レンズ収納器と一緒の図9の二部品TLWAを示す図である。
【図12】加温のために取り付けられるレンズ収納器付きの、二部品TLWDAの第1具体例の機械的概観を示す図である。
【図13】乾燥を重視したレンズ収納蓋及び容器付きの図12の二部品TLWDAを示す図である。
【図14】加温又は乾燥用に取り付けられたレンズ収納容器付き二部品TLWDAの第2例の分解された機械的な概観を示す図である。
【図15】前記レンズ収納器のない組み立て構造体における図14の前記TLWDAを示す図である。
【図16】加温又は乾燥を重視したレンズ収納部品付きの図14の前記TLWDAを示す図である。
【図17】乾燥を重視したレンズ収納容器及び蓋付き二部品TLWDAの第3具体例の概観を示す図である。
【図18】乾燥用に取り付けられたレンズ収納容器及び蓋付きの図17のTLWADを示す図である。
【図19】レンズ収納器のない図17の前記TLWDAを示す図である。
【図20】レンズ収納器のない図12の前記TLWDAを示す図である。
【図21】図12、14及び17の前記TLWDAがどのように動作されるかのプロセスを示す図である。
【図22】加温重視のレンズ収納蓋及び容器付きの図12の前記二部品TLWDAを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付図面の一つ以上にあって、同一の参照番号を有する特徴には、同じ参照番号が付され、それらの特徴は、断りのない限り、同一機能又は動作を説明する目的のためになされる。
【0018】
「背景技術」部に含まれる考察及び前記従来のアレンジメントに関する前記考察は、それらの使用を介して公開された知識を形成するアレンジメントの考察を関連づける。それらの考察は、そのようなアレンジメントが何らかの点で当技術分野の公開された全般的な知識の一部を形成する、本発明者又は出願人による説明として解釈されるべきではない。
【0019】
前述のように、TLWDAの一つのアレンジメントは、適合化されたレンズ加温及び乾燥アレンジメント(TLWDA)を形成するために、適合化されたレンズ加温アレンジメント(TLWA)にユーザフレンドリな好適な使用にて乾燥機能を一体化することによって実行される。TLWDAが説明された後にTLWAが説明される。
【0020】
適合化されるレンズ加温アレンジメント(TLWA)
全体的な満足感と、安全の理由の両方から、特にコンタクトレンズが目に装着されるときに、装着者の痛みからくるしりごみ、そしてその結果からの装着者の損傷の可能性を避けるため、コンタクトレンズの装着者によって経験されるいかなる不快さを最も低減することが望まれている、
【0021】
本出願人によって認定された大学の研究が行われ、コンタクトレンズが装着者の目に装着される前に体温近くに加温されると、ユーザの快適さが著しく改善されることが確認されている。
【0022】
ユーザによって感じられる不快さの原因の一つは、ユーザの目にレンズが装着されると、レンズの温度から生じることが結論付けられた。一つのアレンジメントにあって、開示された適合化されたレンズ加温アレンジメント(又はTLWA's)は、指定された温度範囲内にコンタクトレンズを加温する。この温度の範囲は、目標温度について典型的に指定される。この加温作用、コンタクトレンズを快適な目標範囲にゆるやかに加温することは、好しくはコンタクトレンズ或いはレンズが格納される液体の不適切な加熱を避ける。
【0023】
加温することは、特別な目的のレンズ加温装置を用いながら、指定された加温サイクルをレンズが通常殺菌された流体に格納される収容器に適用することによって実行される。これは、レンズの装着者の目への装着前に行われる。これは、レンズを初期の温度(周囲の気温及び室内の加熱/断熱アレンジメント、さらにはレンズが、流体中のバクテリアの成長を削減するために冷蔵庫の中に格納されているか否かにも依存するが、通常、16℃よりも低い)から、指定された目標温度あたりの温度範囲内にいたらせる。指定された温度範囲は、好ましくは、体温(通常、36.8℃)をいくらか下回る目の露出された温度に依存し、さらにことによると周囲温度にも依存する。
【0024】
加温サイクルは、所望されるならば、レンズを指定された範囲内に至らせ、(a)「ウォームアップモード」の間、レンズ及びレンズが格納された殺菌流体の温度を定格の指定された温度範囲内にとどまらせるのを保証し、及び/又は(b)ウォームアップモードの間、加温されるレンズ、或いはTLWA装置の如何なる部分にあっても、指定された最大温度を超えさせず、これによりユーザの損傷、または不快さの可能性を避ける。
【0025】
一アレンジメントにあっては、TLWAはレンズ収容器に取り外し可能に挿入可能なように用いられる(取り外し可能に嵌め込まれるとも言及される)。このアレンジメントに関して、多数の異なるタイプ及び形状のレンズ収容器がある。このアレンジメントにおける加温サイクルの反復性及び速度は、TLWA内に加熱可能に対応する、くだんの固有のレンズ収容器の接触面に適合する形状とされる窪みの組み込みによって容易とされる。このアレンジメントは、TLWAの加熱可能な面と挿入された嵌め込みされるレンズ収容器の間のレンズ収容器の本質的な部分に対する繰り返し可能な密接な接触を提供する。この適合化された窪みを用いるアプローチは、ここにおいて考察される、TLWAと、TLWDAの両方と、以下に説明されるむき出しの乾燥アレンジメントとに適用可能である。
【0026】
TLWA装置及び嵌め込まれた挿入可能なレンズ収容器との間の本質的に接触領域への密接な接触は、信頼できる迅速なそして繰り返しできるレンズの加温を可能とする。同じような技術は、乾燥アレンジメントにおける密接な適合面を用いる利益に適用できる。関連の加温サイクルは、レンズ収容器の熱的な慣性、TLWA装置と挿入されるレンズ収容器との間の適合インターフェースの熱伝達特性、レンズ収容器の大きさ及び重さ、レンズ収容器の殺菌溶液の量、レンズの重さなどを考慮に入れることができる。加温サイクルに関連する前記パラメータは、経験的に、或いは分析的に決定されることができる。同様のことは、乾燥アレンジメントにおける密接的な適合面を用いる利益にも適用できる。
【0027】
市場にあって様々なレンズ収容器を有することは、対応する様々なTLWAデバイスが前述のレンズ収容器の与えられたタイプと対応する加温装置との間の前述の適合インターフェースを設けるために、提供される。各固有のTLWASデバイスは、TLWA装置とレンズ収容器の対応するタイプとの間の所望の適合インターフェースを提供するように適合化される。同様のことは、乾燥アレンジメントにおける密接する適合面を使用する利益にも適用できる。
【0028】
他のアレンジメントにあって、レンズ収容器は、TLWAには取り外し可能に挿入可能ではないが、TLWAの一体化部分の代わりになる。
【0029】
さらに他のアレンジメントにあって、異なる対応レンズ収容器用の適合インターフェースを設けるために様々なTLWAデバイスを提供する代わりに、二部品TLWA装置が用いられる。このアレンジメントにおける、二部品TLWA装置のうちの一つの部品は、加熱器モジュールであり、他の部品はレンズ収容器の特定のタイプを収容することのできるシェルである。前記シェルは、前記加熱器モジュールに嵌め込むことができ、前述したようなTLWA装置の動作を可能とする。このアレンンジメントによれば、使用するコンタクトレンズのタイプを変更したいと望んでいるユーザが、全く新しいTLWAデバイスを得るよりも、彼らの現在の加熱器モジュールを使用するための適切なシェルを買うことができる。このタイプのアレンジメントは、挿入可能に取り外し可能なレンズ収容器に関して、或いは一体的なレンズ収容器に関してのいずれかにて用いられる。
【0030】
TLWAアプローチは、レンズをより快適に装着者の目に装着させるので、装着者の目を快適なレベルに保護することができ、装着者が、加温していないレンズを目に装着するときに、心配する可能性を削減することによって損傷の可能性をことによると低減することができる。TLWAアプローチは、さらにレンズ及びレンズがレンズ収容器内に格納される殺菌溶液が、指定された動作温度範囲にとどまるのを保証するのを助けることができ、さらにレンズ収容器からレンズが取り外しされるまで、レンズの殺菌を維持するのを助けることができる。
【0031】
TLWAアプローチは、冷却されたレンズとユーザの目の表面の間の温度の差から不快さが増すことなく、レンズ収容器が冷蔵庫に保管されるのを可能とし、レンズはその後ユーザの目に装着される。レンズは、この方法によって、レンズ収容器内にてレンズが浸される殺菌溶液内の微生物、細菌の成長を低減させるために、格納される。
【0032】
図1はTLWAの一具体例の機械的な概観100を示す。この具体例にあって、前記TLWAはコントローラとも言及される制御回路106によって制御される一つ以上の加熱器エレメント107を含むハウジング105を備える。記述されたアレンジメントにあって、109のようなコンタクトレンズは、典型的には2−10mlの殺菌液110を収納しているレンズ収納器102内にそれぞれ密封されている。前記TLWAハウジング105は、対応のレンズ収納容器側接触面108に適合される形状とされる加熱可能接触面104をそれぞれ有する103のような窪みを有する。前記窪みは、加熱可能窪みと称される。前記レンズ収納器102が取り外し可能に前記レンズ収納窪み103に挿入されると(前記レンズ収納器が前記窪みに挿入され、或いははめ合わせされてから、その後に取り外しされることを意味する)、適合TLWA接触表面104及びレンズ収納容器表面108間にてこのように達成される、密接な接触(すなわち、はめ合わせ)は、前記加熱器エレメント107によって迅速に、正確に、及び繰り返して所望の温度/時間の加温特性を発揮させることを可能とする。この特性は、レンズ109が目標とされる温度についての指定された温度範囲内に至らせるのを確実にする。これは、指定された時間間隔内にて好ましくは達成される。前記TLWAアレンジメントは、レンズが指定された温度範囲に加温された後、指定された時間間隔用の範囲内にてさらに好ましくはレンズを保存する。
【0033】
一つのアレンジメントにあって、目標温度は36℃に指定される。前記目標温度についての前記指定温度範囲は、前記目標温度について+/−2℃に指定され、あるいは状況に応じて、より広い範囲が指定される。このアレンジメントにあって、前記指定される温度範囲に達するための指定される時間間隔は、2分+/−30秒或いは状況に応じて、より広い範囲が指定される。このアレンジメントにあって、ウォームアップモードの間、前記TLWAは、TLWA装置の温度が、TLWA装置のいかなる部品も、あるいはレンズ収納器102のいかなる部品も、又はそこに収容されるレンズ109も、指定された65℃の最大温度を過ぎる(すなわち、超える)ことのないようにする。前記目標温度についての指定された温度範囲にあって前記温度を維持するための前記指定された時間間隔は、5分+/−2分或いは状況に応じてより広い範囲が指定される。
【0034】
レンズ収納器102は、一回使用の使い捨てレンズであるか再利用可能なレンズであるかのいずれか一つの使用を適合するために、前述の説明内とは異なる形状をとる。専門用語の観点から、レンズ収容器は、蓋又はキャップ301(図4参照)、及び収容器又は収容容器302とも考えられる。
【0035】
レンズ収容器102の異なる構造は、関連のTLWAデバイスに、対応的に構成される適合のレンズ収容器窪み103を提供することによって、或いはTLWAシェルに対応的に構成される適応レンズ収容窪みを提供することによって、適用される。TLWAシェルは、加熱モジュールとしての使用に適している(図7により詳細が説明される)。このTLWA窪み103のレンズ収容器102への「特別仕立て/適合化」は、適合TLWA接触面104及びレンズ収容器側接触面108の間の密接なかみ合わせを保証する。これにより、レンズ収容器102の特別な構成とは関係ない繰り返し可能な方法にて動作することをTLWAに可能にさせる。レンズ装着者は、これにより、彼もしくは彼女の好むレンズ収容器の特定の構成に適合化される、TLWAデバイスの使用を可能とする。
【0036】
図2は、図1のTLWAの電気的(制御及び加熱)描写部200を示す。TLWA200は、具現化例にあって、以下の部品、外部AC電力源201;トランスレス電力供給部202;零クロッシング検出器204;加熱器エレメント107;マイクロ制御部205;温度検出器206;加熱器スイッチ203;システム動作スイッチ207(セレクタスイッチとも言及される);及び表示器ランプ208を含む。
【0037】
電力は、電力源201からAC電気壁ソケットを介して供給される。トランスレス電力供給部は、AC電力源201から供給されるAC電流の一部を寄生的に取り出し、さらにその電流の一部をマイクロプロセッサ205、温度検出器206、加熱器スイッチ203、及び表示器ランプ208用の動作用の5VDC電力供給部の中に変換して供給する。前記供給は、少量の電力(前記壁のソケットから通常に用いられる電力の約1/1000)のみが前記制御電気に要求され、前記AC電力供給部から引き出されることの意味における「寄生」である。前記零クロッシング検出器204は、前記メインAC電力供給部におけるAC電流の零クロッシングポイントを検出するものであり、この零クロッシングポイントは、加熱器スイッチ203の動作に関連する電気的雑音を最小化するために、加熱器スイッチ203の動作時間に用いられる。加熱器エレメント107は、加熱器スイッチ203を介して、マイクロコントローラ205により制御される。温度検出器206は、前記TLWA接触面104とレンズ収容器側接触面108間のインターフェースの温度を監視し、フィードバック信号をマイクロコントローラ205に供給する。動作スイッチ207はTLWA200を停止中から能動状態に切り換えるのに用いられるための、ユーザからの外部入力を可能とする。表示器ランプ208は、TLWAデバイス200の動作状態を指示する。
【0038】
TLWAデバイス200は、動作スイッチ207を介して起動され、一アレンジメントにあっては、加熱器エレメント107の温度は、TLWAデバイス200及びコンタクトレンズ109を収容する収容器102の余熱(熱慣性)を克服するために必要な期間プリセット温度に上昇される。前述の熱慣性が一たん克服されると、温度検出器206は、TLWA接触面104とレンズ収容器側接触面108の間のインターフェースでTLWAデバイス温度を監視するために使用される。温度検出器206はマイクロコントローラ205がコンタクトレンズ収容器102の温度を指定された温度範囲内に持ってくるために加熱器エレメント107を制御できるように、マイクロコントローラ205にフィードバックを提供する。
【0039】
前述したように、様々な加温特性が用いられ、様々なアルゴリズムによって制御され、所望の温度/時間特性が満足されるように提供される。このため、たとえば、オン−オフ、比例、比例積分偏差(proportional-integral-derivative、PID)又は全体的なウォームアップモード(下記を参照)を通して温度検出器の使用を可能にする他の制御アルゴリズムが用いられる。
【0040】
説明されるアレンジメントにおける温度検出器206は、TLWA収容器表面104及びレンズ収容器側接触面108間のインターフェースにおけるTLWAデバイス温度を監視するが、要求される温度/時間特性を満足する他の検出器アレンジメントが用いられてもよい。このため、例えば、他のアレンジメントは、加熱器エレメントの温度を監視する一つ以上の温度検出器を用いることができる。前記マイクロコントローラ上でのアルゴリズムに関連する温度検出器アレンジメントは、加熱器エレメント、TLWAケース及びレンズ収容器の特徴に基づいたインターフェースの温度を推定するために用いられることができる。
【0041】
開示されるTLWAアレンジメントサポートの3つの動作モード:
1.待機モード−TLWAデバイスはレンズ収容器102の温度を加温も維持もしない(TLWAデバイスはまったく使用不可であるか、TLWAデバイスが次のモードに入るといくつかの部品がスタートアップを低減するために動作している状態のいずれかになる)。
【0042】
2.ウォームアップモード−TLWAデバイスはTLWA接触面104の温度、ひいては、格納温度からのコンタクトレンズ収容器102の温度指定された温度範囲に、好ましくは指定された時間間隔にて、指定された最大温度を越えることなく、上昇させている。
【0043】
温度維持モード−TLWA接触面104の温度は温度検出器206に監視され、さらにレンズの温度を指定された温度範囲で指定された時間間隔にて維持する。設定された期間がデバイスにて期限切れになると待機モードに戻る。
【0044】
システム動作スイッチ207が一旦動作すると、TLWAデバイスは自動的に3つの上述の動作モードに順々に循環する。TLWAの動作状態は、表示器ランプ208を通して表示される。表示器ランプの色は、TLWAデバイスの状態を示すために変化される(マルチカラーLED又は複数LEDをたとえば用いて)。
【0045】
図2は制御アレンジメントの一つのタイプを表すが、他のアレンジメントがTLWAの概念の範囲内にて用いられる。このため、例えば、TLWA装置は、AC電力ソケットに直接に差し込まれて電力供給をうける「プラグパック」として構成されることもできる。このアレンジメントにあって、システム動作スイッチ207は省略され、さらにシステムは電力ソケットへのプラグパックの差込みによって起動される。これはTLWA装置を前述された動作モードを介して循環させることで自動的に引き起こされる。他のアレンジメントにあって、AC電力源201及び電力整流器202は、DC電力源及び適切な電圧制御器にそれぞれ置き代えられる。代替的に、内部バッテリは、TLWAデバイスに外部電力アレンジメントに加えて或いは置きかえて組み込まれ、これによりTLWAアレンジメントの携帯性が増す。さらに、表示器ランプ208は、要求により、省略されるか、或いはLCD指示部に置きかえられる。
【0046】
さらに、加熱器スイッチ203及び必然的に加熱器エレメント107を制御するためにマイクロコントローラ205によって用いられる制御アルゴリズムは、オン−オフ、比例、PID又は、所望の時間/温度特性が達成されるように提供される、他の制御方法に基づくことができる。
【0047】
図2に表された電気的アレンジメントは図1のTLWAアレンジメントを参照して説明されたが、図2における前記電気的アレンジメントは図4、7及び8に示されるTLWAアレンジメントにも用いることができる。さらにまた、後述のTLWDAアレンジメントは、TLWAに関する前述のアレンジメントと同様のアレンジメントを用いることができる。図21に関して説明されるように、上記の待機、ウォームアップ、及び温度−維持モードは、ユーザが操作するシステム操作スイッチ207(例えば押す)時間量によって決められる、加温モード及び乾燥モードにおける、適切なタイミング及び温度パラメータ及び特性にて用いられる。
【0048】
図3は開示されたTLWAデバイスが典型的にどのように動作されるのかという処理400を示す。この具体例にあって、TLWAデバイスが「待機モード」にあるステップ401にて処理が始まる。次のステップ402にて、ユーザはレンズ収容器102を、レンズ収容器接触面108とTLWA接触面104の間の、嵌め込み(つまり等角、或いは適合接触)を確実にするTLWAデバイス窪み103に取り外し可能に挿入する。サブシーケンスステップ403にて、ユーザはシステム動作スイッチ207を操作し、それにより、デバイス安全チェックを開始し、続いて「ウォームアップモード」を開始するシステムアクチュエーション信号を供給する。サブシーケンス判定ステップ404は、表示器ランプ208に指示されるように、TLWAデバイスが「保守温度モード」に達したか否かを判断する。達していないのなら、処理400は、ループ形状のNo矢印のように前記ステップ404に戻る。ステップ404が、温度検出器206によって、レンズ収容器102が「温度維持モード」(前記レンズ収容器が指定された温度範囲に達するときに起こる)を示すと、その後、処理400はステップ405へのYESの矢印を辿り、マイクロコントローラ205はTLWAデバイスを「温度維持モード」に切り換える。
【0049】
続くステップ406では、レンズ収容器102がレンズ収容器窪み103から取り外されたか否かを、レンズ収容器とTLWA装置の間のインターフェースの温度の僅かな変化を検知することによって判定する。レンズ収容器102が取り外されない場合、処理はステップ407へのNO矢印を辿る。前期ステップ406は、任意であり、代替的な実施にあって所望されると、省略されてもよい。ステップ407では、予め決められた維持時間間隔が切れたかを判定し、切れていなければ、処理400はステップ406へのNO矢印を辿る。前述のように、ユーザがレンズ収容器102を窪み103から取り外すと、温度検出器206は温度変化を検出し、前記ステップ406は論理的正しい(TRUE)に戻り、処理400はYES矢印を辿り、マイクロコントローラ205がTLWAデバイスをステップ401にあって「待機モード」に戻す。
【0050】
機能的な説明のためステップ407に戻ると、ユーザがレンズ収容器102を収容器窪み103から取り外さないと、TLWAデバイスはレンズ収容器102の温度を、指定された温度範囲内にマイクロコントローラ205におけるプリセットタイマが時間切れになるまで、維持する。そのイベントにあって、マイクロコントローラ205は、処理400をTLWAデバイスを「待機モード」に置くステップ401に戻す。5分の維持ピリオドは、この時間が延長されるとレンズ収容器内の前記液体にあってバクテリアが成長を始めるという事実への考慮を有するのであれば、変動される。説明されたアレンジメントは、収容器102を取り外すためのユーザ用に指定されたメンテナンス時間によって定義される瞬時の好機を許可し、さらにそれが起こらなければ、TLWAデバイスはその後電力をセーブするためにシャットダウンする。
【0051】
図3における処理400は、図1のTLWAアレンジメントを参照して説明したが、図7及び8に示したTLWAアレンジメントに用いられることもできる。前記処理400のステップ403乃至405は、図4及び8に示したTLWAアレンジメントにも適用する。これらのTLWAアレンジメントは、ステップ406と類似したステップにあって、TLWAアレンジメントが適切なプリセット時間間隔の期限の後、待機モードに入った後、レンズがそれぞれ一体に形成されたレンズ収容器から取り外された場合を検出する。
【0052】
図4はTLWAの他の具体例の機械的な構造300を示す。このアレンジメントにあって、レンズ収容器302は、TLWAハウジング303の一体化部分(取り外し付加部)である。つまり、一つのアレンジメントにあって、前記レンズ収容器302は、ハウジング303における、キャップ301を結果として「収容器」に嵌め込ませるのを可能とするためにハウジングから突出している一体的なカラーを伴う、窪みとして形成される。他のアレンジメントにあって、収容器は分離収容器をハウジングの窪みに取り外し不可の形状にて、例えば、収容器がハウジングに「一体的に」なるように収容器をプレス嵌めするように、挿入されることによって形成される。
【0053】
この具体例のレンズ収容器は、レンズ収容器302からレンズ109を取り出すための取り外し可能なキャップ301を有している。上述の第2アレンジメントによれば、(分離)レンズ収容器302とTLWAデバイスの間の、嵌め込み(或いは噛み合わせ)は永久的であり、永久レンズ収容器/TLWAインターフェース304を形成する。
【0054】
図4におけるTLWAデバイスの動作は、コンタクトレンズの無菌状態を扱うための付加的なステップがあるということを除けば、TLWAデバイスにおける無菌状態ということで、図1におけるアレンジメントと同様である。このため、例えば、レンズ収容器302及び取り外し可能なキャップ301をTLWAアレンジメントの連続する使用の間にあって適切な洗浄材料を用いて洗浄することが必要である。図3におけるステップ406は、確実に検出される変化量が非常に小さいのであれば、このアレンジメントにあっては省略されてもよい。
【0055】
図5(a)乃至5(d)は図1のTLWAの電気的(制御)アスペクトの概略的な図である。加熱器エレメント、加熱器スイッチ、零クロッシング検出、温度検出器、トランスレス電力供給、動作スイッチ、マイクロプロセッサ及び表示器ランプ用の概略的なサブシステムは、それぞれ107、203、204、206、202、205及び208によって区別される。
【0056】
図5に示される前記電気的アレンジメントは図1のTLWAを参照して説明されてきたが、図5のアレンジメントは、図4、7及び8に示されるTLWSアレンジメントとしても用いられる。
【0057】
図6は、TLWA制御部にて用いられることができる処理600をあらわすフローチャートの一具体例を示す。添付書類(付録)Aは、前述の処理600がどのように実行されるかの擬似コード実行を詳述する。処理600は、電力が供給されるスタートステップ601で始まり、その後、決定ステップ602がマイクロプロセッサ205によって実行される電力安全チェックが合格したかを判断する。ここで電力安全チェックが合格でない場合、処理は「エラー状態」となり、TLWAは遮断するステップ618へのNO矢印をたどる。しかしステップ602が論理的に正しいに換わると、処理はステップ602から判定ステップ603へのYES矢印を辿る。ステップ603にあって、マイクロプロセッサ205は、ボタン207が起動されたか否かを判定する。ここでボタンが起動されていない場合、処理600はループ形状のステップ603に戻るNO矢印を辿る。ステップ603が論理的正しいに代わると、そのときには、処理は安全チェックが合格したかどうかの更なる判定を実行する判定ステップ619へのYES矢印を辿る。ステップ619にて安全チェックが合格でない場合、そのとき、処理600はステップ619からステップ618へのNO矢印を辿る。しかしステップ619が論理的正しいに代わると、そのとき処理600はステップ619から判定ステップ605へのYES矢印を辿る。判定ステップ605は、マイクロプロセッサ205及び零クロッシング検出モジュール204が零クロッシング検出が「0」(すなわち約0ボルト)であるか否かを検出する。この判定ステップ605にて零クロッシング検出が「0」でない場合、処理はステップ607へのNO矢印を辿る。ステップ607は、マイクロプロセッサ205が加熱器スイッチ203を用いて加熱器エレメント107をターンオフする。処理は、その後、ステップ605へ戻る矢印606によって示されるように進む。
【0058】
ステップ605が論理的に正しいと、処理はマイクロプロセッサ205及び零検出モジュール204が、最後のループにて零クロッシングが「1」(すなわち0ボルトより大きい)であったかいなかを判定するステップ608へのYESの矢印を辿る。もし、零クロッシングが「1」であれば、処理は、マイクロプロセッサ205が、ボタン207は4秒以上ホールドされているか否かを判定するステップ610へのYES矢印を辿る。この場合、ボタン207が4秒以上ホールドされていれば、処理はマイクロプロセッサ205がTLWAをターンオフするステップ604へのYES矢印を辿る。そして、処理は、矢印615によってステップ603に進む。
【0059】
ステップ608に戻り、このステップ608が論理的に誤りであると、処理はステップ605へのNO矢印を辿る。ステップ610に戻り、このステップ610が論理的に誤りであると、処理はマイクロプロセッサ205が維持時間に関するタイマをインクリメントするステップ611へのNO矢印を辿る。次の判定ステップ612にあってマイクロプロセッサ205は、タイマが時間切れであるか否かを判定する。もしも、タイマが時間切れであれば、処理はYES矢印によってステップ604に進む。
【0060】
ステップ612に戻り、ステップ612が論理的に誤りであると、処理は、マイクロプロセッサ205が加温デューティタイマが時間切れであるか否かを判定するステップ613へのNO矢印を辿る。このステップ613にて時間切れでなければ、処理はステップ605へのNO矢印を辿る。もし、ステップ613が論理的に正しいければ、処理はマイクロプロセッサ205が温度上昇が範囲内であるか否かを判定するステップ614へのYES矢印を辿る。ここで言及される温度範囲は、最大許容温度、全システムの最大許容温度変化に関係し、さら現在の温度がこれら操作パラメータ内にフィットする。もし、このステップ614にて誤りであれば、処理はステップ604へのNO矢印を辿る。しかし、ステップ614が論理的に正しいのであれば、処理はマイクロプロセッサ205がアナログ−デジタル変換(ADC)をチェックし、細かな加温計算を実行し、加熱器エレメント107を加熱器スイッチ203を用いてターンオンするステップ616へのYES矢印を辿り、さらにプロセッサはステップ605へ戻る矢印617を辿る。
【0061】
図7は、二部品TLWAの具体例の機械的な外観を示す。この具体例にあってTLWAは、加熱器モジュール703である第1部品と、シェル709である第2部品とを備え、これら二つの部品は熱的に結合されたときに二部品TLWAを形成する。
【0062】
図示された加熱器モジュール703は、標準的な電力ソケットへの挿入に適合される(つまり、構成される)3つのピン701を含む。もちろん、接地ピンを持たない2つのピンのような、他のピンアレンジメントも用いられることができる。加熱器モジュール703は、図5に示された電気回路を収納するハウジング702も備える。加熱器エレメント704は、ハウジング702から延設し、矢印705によって示されるように、シェル709内にて、加熱器エレメント704に対応している形状のソケット(図示せず)に、挿入されるように形成される。
【0063】
前記加熱器モジュール及びシェルは、前記加熱器エレメントが前記ソケットに完全に挿入されると、前記加熱器エレメント704とシェル709の間でのぴったり合った接触を保証するような仕様に、加熱器エレメント及びソケットを形成することによって熱的に結合可能となる。この完全な挿入は、シェル709におけるソケットの外側の加熱から加熱器エレメント704を防ぐ安全な連動を提供することにより、207(図5参照)での光学的なスイッチS1の操作を可能にする。
【0064】
シェル709は、シェルハウジング707及び、図7に示す具体例にあっては、シェルハウジング707に形成される二つのレンズ収容器窪み706及び708を備える。これらのレンズ収容器窪み706及び708は、それぞれが加熱可能な接触面(図1における103のような)を有するように仕立てられる。接触面は、対応するレンズ収容器接触面(図1における108のような)と適合する形状とされる。この二部品アレンジメントは、ユーザがレンズ供給者を換え、それゆえレンズ収容器の形状を変えることを所望するときにユーザに加熱器モジュール703を保持させ、さらに単にシェル709を換えるのを可能とする。
【0065】
シェル709は、レンズ収容器(図示せず)がそれぞれのレンズ収容器窪み706、708に挿入されたときにレンズ収容器を加熱することを容易にする熱条件特性を有する材料によって通常形成されている。
【0066】
図7のTLWAアレンジメントは、シェル709におけるソケットへの挿入が適合される加熱器モジュール703を示しているが、他のアレンジメントは適切な熱接触を提供するために加熱器モジュールをシェルに嵌めこむ(すなわち熱的な接触)他のアレンジメントも用いられる。このため、例えば、加熱器モジュールは、シェル709上の対応する平面(図示せず)711に対して圧力嵌めこみ用に適合される平面加熱板710を含むことができる。
【0067】
さらにまた、図7のTLWAアレンジメントは、シェル709及び加熱モジュール703が熱的に結合されると、完全に加熱器エレメント704を覆ってしまうシェルの特定の構造を示すが、他の二部品TLWAアレンジメントも用いられる。
【0068】
図8は、二部品TLWAの他の具体例の機械的外観を示す。この具体例のTLWAは、加熱器モジュール804及びシェル811を備える。図示された加熱器モジュール804は、標準的な電力ソケットへの挿入に適用される3つのピン801を備える。接地ピンを含まない2ピンアレンジメントを含む、他のピン構造が用いられる。加熱器モジュール804は、図5に示された電気回路を収納することができるハウジング802を有する。加熱器エレメント803は、ハウジング802から延設し、矢印807によって示されるように、シェル811内にて、加熱器エレメント803に対応している形状のソケット(図示せず)に、挿入されるように形成される。
【0069】
前記加熱器モジュール及びシェルは、前記加熱器エレメントが前記ソケットに完全に挿入されると、前記加熱器エレメント803とシェル811の間でのぴったり合った接触を保証するような仕様に、加熱器エレメント及びソケットを形成することによって熱的に結合可能となる。この完全な挿入は、シェル811におけるソケットの外側の加熱から加熱器エレメント803を防ぐ安全な連動を提供することにより、207(図5参照)での光学的なスイッチS1の操作を可能にする。
【0070】
シェル709は、シェルハウジング809及び、図8に示す具体例にあっては、二つの一体に形成されたレンズ収容器窪み808及び810を備える。これらのレンズ収容器窪み808及び810は、図4に示されたのと同様な仕様にて収納されるコンタクトレンズを可能とするためのいかなる好都合な形状にでもされる。
【0071】
図9はレンズ収容器蓋及び容器を伴った、二部品TLWAの第3具体例の機械的な分解組み立て図を示す。
【0072】
一概観909は、取り外し可能な嵌め込み可能ハウジング906を嵌め込むことができるぴったり合わせられる(或いは蟻継ぎ加工された)熱伝導蓋907を有する加熱モジュール908の後部斜視図を示す。ハウジング906の下側にあって補完的な蟻継ぎ加工されたチャンネル911は、加熱モジュール908がハウジング906に十分に熱を伝達するように、蟻継ぎ加工された蓋907に嵌め込まれる。ハウジング906は、本具体例にあって恒久的に容器取り付け板904に取り付けられている、収容器905、903の下部外部表面915を適合するための形状とされる加熱可能な窪み913、914を有する。収容器905、903は、収容器蓋902、901に結合された。概観910は、後部斜視概観909に示されたエレメントの前部概観を示す。以下の図面のいくつかにあって、その図にて参照される収容器が収容器蓋、又は収容器のいずれかに関連される参照番号によって参照される。意図される意味は、文脈から見て明瞭である。
【0073】
図10は、レンズ収容器を省いた組み立て形状における図9のTLWAの後部斜視概観1001及び前部斜視概観1002を示す。
【0074】
図11は、ハウジング906に嵌め込まれたレンズ収容器と一緒の図9のTLWAの後部斜視概観1101及び前部斜視概観1102を示す。
【0075】
適合化されるレンズ加温及び乾燥アレンジメント(TLWDA)
コンタクトレンズ格納収容器が使用の間に適切に乾燥されないと、コンタクトレンズ着用者の目の感染の危険性が著しく高まる。
【0076】
開けたまま部屋に置きっぱなしされたストレージ収容器は、空気で運ばれてくる塵、微生物及びカビ胞子によって汚染されるかもしれない。つまり、TLWDAアレンジメントは、TLWDAアレンジメントが、乾燥処理及びそれに続く使用の間の収納期間に、空気で運ばれる粒子、塵及びかび胞子の侵入から収容器を遮蔽する方法にて乾燥される間、ストレージ収容器及び蓋を構成する。
【0077】
図12は、加温のための加温構造に取り付けられたレンズ収容器を伴う、2部品TLWDAの第1具体例の機械的な概観を示す。前部斜視概観1202は、加熱モジュール908及び取り外し可能に嵌め込みされるコンタクトレンズ収容器ハウジングモジュール906を示す。このアレンジメントにあってハウジング906は、乾燥嵌め込み機構又はハウジング906のそれぞれのエッジ1205、1206に固定されるクリップ1203、1204を有する。これは、ハウジング906が加熱器モジュール908に図示されるように嵌め込まれているときに、加熱器モジュール908に熱を収容器901及び902に伝達させることを可能とさせる。収容器901及び902は、それぞれの加熱可能窪み1306、1307(図13参照)にあって取り外し可能に嵌め込まれるように示されている。この第1具体例にあって、収容器901、902の存在は、乾燥は嵌め込み機構又はクリップ1203、1204を妨げない。つまり、TLWDAは、それぞれ加温窪み1306、1307に嵌め込まれる収容器901、902による加温モードにあって用いられる。TLWDAは、図13に関連して説明される各乾燥嵌め込みクリップ1203、1204に嵌め込まれる収容器901、902による乾燥モードにて用いられることもできる。
【0078】
図13は、乾燥のために方向付けられたレンズ収容蓋及び容器を伴った図12の二部品TLWDAを示す。後部斜視概観は、乾燥クリップ1203との嵌め込みのために方向付けられた容器取り付け板904に恒久的に取り付けられる収容器905、903を示す。前方斜視概観1302にあっては、どのように容器/板アセンブリ903−905が乾燥クリップ1203に、矢印1303によって示されるように挿入又は嵌め込まれるかが判る。重要なことには、容器/板アセンブリ903−905の垂直方向が、それぞれの乾燥クリップ1203、1204に嵌め込まれるときに、容器及び蓋の側壁について、容器及び蓋の内部窪みを遮蔽させることであり、これにより、乾燥サイクルの間に容器の中への空気で運ばれる汚染物質の重力侵入を低減できる。
【0079】
図20は、レンズ収容器を省略した図12のTLWDAを示す。
【0080】
図22は、加温用に方向付けられたレンズ収容器蓋と容器を伴った図12の2部品TLWDAを示す。
【0081】
図14は、加温又は乾燥用に取り付けられるレンズ収容器付2部品TLWDAの第2具体例の分解機械概観を示す。一つの概観1401は、取り外しされるように嵌め込み可能なハウジング1402が嵌め込まれるぴったり合わせられる(或いは蟻継ぎ加工された)熱伝導性蓋907を有する加熱モジュール908の後方斜視概観を示す。概観1403は、加熱モジュール908の前部斜視概観及び取り外し可能に嵌め込み可能なハウジング1402が嵌め込まれる蟻継ぎ加工された熱伝導蓋907を示す。
【0082】
ハウジング1402の下側にあって補完的な蟻継ぎ加工されたチャンネル1404は、加熱モジュール908がハウジング1402に十分に熱を伝達するように、蟻継ぎ加工された蓋907に嵌め込まれ、これにより加熱及び乾燥操作のうちの所望される一つを実行するための加熱モジュールが実現できる。容器/板アセンブリ903−905は、各加熱可能な窪み1503、1504(図15参照)に嵌め込まれる。この具体例にあって取り外し可能に嵌め込まれるハウジング1402は、図12におけるハウジング906と同様な下部板1406を備える。しかし、ハウジング1402は、垂直のブラケット1407によって下部板1406に一体とされる上部板1405も同様に有する。この具体例における物理的なアレンジメントは、容器/板アセンブリ903−905によって描写された収容器が同一の加熱可能窪み1503、1504に、加温モード及び乾燥モードの両方のため、嵌め込まれることを可能にする。これは、加熱窪み1306、1307から図13に描写されるように乾燥クリップ1203、1204に収容器を移動する必要性を無くす。収容器蓋901、902(図16参照)は、加温モードが用いられるときに、容器/板アセンブリ903−905によって描写される収容器に固定されることができる。代替的に、収容器蓋901、902は、乾燥モードが用いられると、それぞれ蓋乾燥支持部1603、1604(図16参照)に配置されることができる。重要なのは、乾燥モードにあって、前記収容器蓋901、902は、蓋乾燥支持部1603、1604上に支持されているとき、容器を遮蔽し、乾燥サイクル及び使用の間のあとに続く格納の間、空気によって運ばれる汚染物の容器の中への重力による侵入を低減することである。
【0083】
図15は、図14のTLWDAを、レンズ収容器を省略した組み立て構造で示す。
【0084】
図16は、図14のTLWDAを、加温又は乾燥用に制御されたレンズ収容器部品を伴って示す。
【0085】
図19は、レンズ収容器を省略した2部品TLWDAの第3具体例を示す。後部斜視概観は、取り外し可能ハウジング1903に嵌め込まれた加熱モジュール908を示す。取り外し可能なハウジング1903の加熱モジュール908上の蟻継ぎにされた蓋(図示せず)及び保管蟻継ぎチャンネル(図示せず)は、加熱モジュール908及びハウジング1903がかみ合うのを可能とする。この具現化例にあって、ハウジング1903は、乾燥クリップ1905/1906及び1907の両側に垂直板1904を有する。これら乾燥クリップは、収容器蓋901、902(図18参照)及び容器/板アセンブリ903−905それぞれに嵌め込まれるように構成される。図12及び14にそれぞれ示される第1及び第2のTLWDA具体例とは異なり、取り外し可能ハウジング1903が加熱モジュール908に嵌め込まれても加温窪みは利用できるものではない。この具体例にあって、ハウジング1903は、乾燥モードが用いられると、ハウジング1903が嵌め込まれる。加温モードが用いられると、ハウジング1903は加熱モジュール908から取り外され、取り外し可能に嵌め込まれるハウジング906(図9参照)が嵌め込まれる。
【0086】
図17は、乾燥用に方向付けられたレンズ収容器及び蓋を伴う図19のTLWDAの機械的分解描写図である。
【0087】
図18は、乾燥用の乾燥構造に取り付けられたレンズ収容器及び蓋付きの図17のTLWDAを示す。
【0088】
TLWDAにあっては、多くの技術的な課題の解決が必要とされる。第1に、複雑性を低減し、かつ着用者の使用を容易にするために、デバイスエレメントの数を最小にする必要があった。図示される特別な放出にあって、TLWDAは、様々な異なる収容器形状を適切にするための多くの異なるバージョンをそれぞれ有する、交換可能なハウジング906、906/1203/1204(一体にされた)、及び1402、に加温器と乾燥器とを組み合わせたモジュールである。これは、使用が要求されるデバイスの数を最小にするが、毎日の処分と計画されたレンズの置き換えとを、装着者に交互に行わせることを可能とする。第2に、空気によって運ばれる汚染の侵入を減少するが、効果的な乾燥を実現する必要があった。図12、14及び17のTLWDAアレンジメントにおける容器及び蓋の適用は、この目標を実現した。第3に、充分に短い時間にて、必要のある便利性を装着者に提供するため、さらに細菌の成長を最小化するため、乾燥モードにおける効果的な乾燥を実現することが必要であった。熱を図12及び17におけるTLWDAアレンジメントにおける乾燥クリップに伝達する熱経路は、この目的のために用いられる。図14におけるTLWDAアレンジメントにあって、加熱容器を覆う蓋支持部に取り付けられた蓋の対流熱は、この目的を実現した。一般的に、適合される窪みの最適な設計、時間及び温度特性は、条件に適するように求められる。
【0089】
図21は、図12、14及び17のTLWDAがどのように操作されるのかの処理2100を示す。処理2100は、一具体例にあって、添付書類(付録)Bの擬似コードによって説明され、さらにTLWDAアレンジメントにあって、処理2100は、少なくとも部分的に、前述の擬似コードによって示されるように、一つのソフトウェアアプリケーション(図示せず)を走らせるプロセッサ205により実行される。この具体例にあって、前記処理は、TLWDAデバイスが「待機モード」にあるステップ2101によって始まる。次のステップ2102にあって、ユーザがレンズ収容器を適切なTLWDAデバイス窪み又は乾燥クリップに取り外し可能に嵌め込む。ここにあって、嵌め込み操作は、加温モードが用いられるか或いは乾燥モードが用いられるかに依存する。
【0090】
ステップ2102を考慮すると、加温モードが用いられ、その後、流体、レンズ及び蓋を含む902のようなレンズ収容器が図13におけるTLWDAアレンジメントにおける1306、或いは図15におけるTLWDAアレンジメントにおける加熱窪み1503のような対応する加熱窪みに嵌め込まれる。図17におけるTLWDAアレンジメントは、加温モード用に示されるようには用いられず、その代わりに加温モードが用いられると、ハウジング1903は、加熱モジュール908から外され、さらに取り外し可能嵌め込みハウジング906(図9参照)が嵌め込まれる。加温モードが用いられるとき、サブシーケンス2103にあって、ユーザは約1秒の間、システム操作スイッチ207を操作する。加温操作の残りの処理がその後、加温モード用に適する温度及び時間特性を用いる図3におけるステップ404から407のラインに沿って続く。
【0091】
ステップ2102に戻り、乾燥モードが用いられると、その後、収容器のうつわ及び収容器の蓋が図13における対応の乾燥クリップ1203、1204、それぞれ図15及び16における、加熱窪み1503、1504及び蓋乾燥支持部1603、1604、又は図19における乾燥クリップ1907、1905/1906に嵌め込まれる。乾燥モードが用いられると、そのときは、サブシーケンスステップ2103にあって、ユーザが約2秒間、システム操作スイッチ207を操作する。加温操作の残りの処理がその後、加温モード用に適する温度及び時間特性を用いる図3におけるステップ404から407のラインに沿って続く。
【0092】
いつでも、前記スイッチ207が約4秒間操作されると、そのときには、TLWDAユニットが待機状態2101に戻る。TLWDAユニットは、TLWDAユニットが加温モード又は乾燥モードのいずれかで操作される前に、待機モード2101にいなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0093】
前記説明されたアレンジメントは国内の装置及び健康器具産業に有効に用いられることが前述のことから明らかである。これまでには本発明のいくつかの具体例を説明するのみであり、さらに改良及び/又は変更が、本発明の範囲及び思想からそれることなく、成し遂げられるものであり、説明された具体例に制限されるものではない。つまり、TLWDA機能性を特別な状況に適合させるために、他の温度範囲及び時間間隔が指定される。これらの状況は、他の考察にあって、一般的な周囲温度、年齢及びことによるとユーザなどの他の人口の変動に依存する。他の物理的アレンジメントが用いられてもよい。
【表1】






【表2】








【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)加温構成にあって装置に取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器に格納されるコンタクトレンズ、及び(b)乾燥構成にあって装置に取り外し可能に嵌め込まれる前記レンズ収容器を選択的に加温するように構成されるコンタクトレンズ加温及び乾燥装置であり、当該装置は、
制御部と、
加温モード又は乾燥モードを選択する選択手段と、
加温モードの間前記レンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む乾燥嵌め込み手段であり、前記乾燥嵌め込み手段は前記レンズ収容器を空気で運ばれる汚染物の侵入を削減する方向に配置する、乾燥嵌め込み手段と、
加熱手段とを備え、
前記制御部は加熱エレメントを制御するように構成され、
加熱モードが選択されると嵌め込まれたレンズ収容器を加温し、
乾燥モードが選択されると嵌め込まれたレンズ収容器を乾燥し、
それによって前記収容器内の細菌活動が著しく低減される、コンタクトレンズ加温及び乾燥装置。
【請求項2】
前記加熱エレメントは加熱モジュールに格納され、
前記加温嵌め込み手段及び前記乾燥嵌め込み手段は一つ以上のハウジングモジュールに格納され、
前記加熱モジュールは、選択された選択される加温及び乾燥操作の一つを保証するために前記ハウジングモジュールに嵌め込まれるように構成される、
前記請求項1に記載のコンタクトレンズ加温及び乾燥装置。
【請求項3】
コンタクトレンズ収容ハウジングモジュールと嵌め込まれるように構成される加熱モジュールであって、
前記加熱モジュールは、
制御部と、
加温モード又は乾燥モードを選択する選択手段と、
加熱エレメントとを備え、
前記制御部は、前記加熱モジュールが前記ハウジングモジュールに嵌め込まれたときに、前記加熱モジュールを制御するように構成され、
前記加温モードが選択されると、前記ハウジングモジュールに取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器内のレンズを加温し、
前記乾燥モードが選択されると、前記ハウジングモジュールに取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器内のレンズを乾燥する、加熱モジュール。
【請求項4】
ハウジングモジュールに嵌め込まれるとき、(a)加温モードが選択されると、前記ハウジングモジュールに取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器内のレンズを加温するように構成され、(b)乾燥モードが選択されると、前記ハウジングモジュールに取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器内のレンズを加温するように構成される、加熱モジュールに嵌め込まれるように構成されるコンタクトレンズ収容器ハウジングモジュールであって、
前記ハウジングモジュールは、
一つ以上のレンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む手段と、
前記加熱モジュールに嵌め込む手段と
を備えるコンタクトレンズ収容器ハウジングモジュール。
【請求項5】
前記コンタクトレンズハウジングモジュールは、前記乾燥モードが選択されると、空気によって運ばれる汚染物を低減するように一つ以上のレンズ収容器を配置する、請求項4記載のコンタクトレンズ収容ハウジングモジュール。
【請求項6】
乾燥構成にあってコンタクトレンズ乾燥装置に取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器を乾燥するために構成されるコンタクトレンズ乾燥装置であって、
前記コンタクトレンズ乾燥装置は、
制御部と、
レンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む乾燥嵌め込み手段であり、前記レンズ収容器を空気によって運ばれる汚染物の侵入を低減する方向にレンズ収容器を配置してなる前記乾燥嵌め込み手段と、
加熱エレメントとを備え、
前記制御部は、前記嵌め込みレンズ収容器を乾燥するために前記加熱エレメントを制御するように構成され、それによって前記収容器内の細菌の活性化を著しく低減する、コンタクトレンズ乾燥装置。
【請求項7】
前記加熱エレメントは加熱モジュール内に収納され、
前記乾燥嵌め込み手段はハウジングモジュール内に収納され、
前記加熱モジュールは前期乾燥動作を可能にするために、前記ハウジングモジュール内に嵌め込まれるように構成される、請求項6に記載のコンタクトレンズ乾燥装置。
【請求項8】
コンタクトレンズ収容器ハウジングモジュールを嵌め込むように構成される加熱モジュールであって、
前記加熱モジュールは、
制御器と、
加熱エレメントとを備え、
前記制御器は、前記加熱モジュールが前記ハウジングモジュールに嵌め込まれたときに、前記ハウジングモジュールに取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器を乾燥するため、前記加熱エレメントを制御するように構成される、加熱モジュール。
【請求項9】
ハウジングモジュールと嵌め込まれると、ハウジングモジュールと取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器を乾燥するように構成される加熱モジュールと嵌め合わさるように構成されるコンタクトレンズ収容器ハウジングモジュールであって、
前記ハウジングモジュールは、
一つ以上のレンズ収容器を取り外し可能に嵌め込む手段と、
前記加熱モジュールを嵌め込む手段とを備える、コンタクトレンズ収容器ハウジングモジュール。
【請求項10】
前記コンタクトレンズハウジングモジュールは、前記一つ以上のレンズ収容器を空気によって運ばれる汚染物の侵入を低減するように配置する、請求項9記載のコンタクトレンズ収容器ハウジングモジュール。
【請求項11】
選択的に(a)加温配列にあってコンタクトレンズ加温及び乾燥装置に取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器に格納されるコンタクトレンズを加温する、及び(b)乾燥配列にあって前記コンタクトレンズ加温及び乾燥装置に取り外し可能に嵌め込まれる前記レンズ収容器を乾燥するように構成されるコンタクトレンズ加温及び乾燥装置であって、
前記装置は、
制御装置と、
加温モード又は乾燥モードを選択する選択スイッチと、
前記加温モードの間前記レンズ収容器の外付け可能な嵌め込みを許す加熱可能な窪みと、
前記乾燥モードの間前記レンズ収容器の取り外し可能な嵌め込みを許す乾燥嵌め込みクリップであって、空気によって運ばれる感染物の侵入を低減するように前記レンズ収容器を配置する前記乾燥嵌め込みクリップと、
加熱エレメントとを備え、
前記制御部は前記加熱エレメントを、
前記加温モードが選択されたときには、前記レンズ収容器内の前記コンタクトレンズを前記加熱エレメントによって加温することによって前記嵌め込まれたレンズ収容器を加温し、
前記乾燥モードが選択されたときには、前記嵌め込まれたレンズ収容器を乾燥する、
コンタクトレンズ加温及び乾燥装置。
【請求項12】
乾燥配列にあってコンタクトレンズ乾燥装置と取り外し可能に嵌め込まれるレンズ収容器を乾燥するように構成されるコンタクトレンズ乾燥装置であって、
前記コンタクトレンズ乾燥装置は、
制御部と、
前記レンズ収容器の取り外し可能な嵌め込みを許す乾燥嵌め込みクリップであって、空気によって運ばれる感染物の侵入を低減するように前記レンズ収容器を配置する前記乾燥嵌め込みクリップと、
加熱エレメントとを備え、
前記制御部は嵌め込まれたレンズ収容器を乾燥するために前記加熱エレメントを制御するように構成される、コンタクトレンズ乾燥装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図5(c)】
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【図5(d)】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2012−523010(P2012−523010A)
【公表日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502393(P2012−502393)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【国際出願番号】PCT/AU2010/000374
【国際公開番号】WO2010/111744
【国際公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【出願人】(509317922)キルクス・プロプライエタリー・リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】QIRX PTY LTD
【Fターム(参考)】