説明

予備的形成品を移送するための成型されたプレートを有する装置

本発明は、特に、吹込み成型により容器を製造するための予備的形成品を移送するための、移送装置(10)を提案している。予備的形成品を支持する手段(14)が取り付けられる一連のプレート(12A、12B)を有し、これらプレート(12A、12B)は、関節結合(16)によりエンドレスで可動な曲線的なチェインの中で互いに前後するように結合され、この関節結合により、可動なチェインが曲がることと、同時に、水平な軸(A1)の回りにプレート(12A、12B)を回転させ、この結果、予備的形成品がひっくり返されることができ、並びに/もしくは垂直にされることができる装置において、各プレート(12A、12B)は、成型により一体的に作られていることを特徴とする装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移送装置に関する。
【0002】
本発明は、特に、とりわけ吹込み成型により容器を製造するための複数の予備的形成品を移送するための移送装置に関する。この装置は、予備的形成品を支持する手段が取り付けられている一連のプレートを有し、これらプレートは、複数の関節結合により、エンドレスで可動な曲線的なチェインに互いに前後するように結合されている。これら関節結合により、この可動なチェインが曲がることができ、同時に、予備的形成品がひっくり返され、並びに/または、直立させられることができるように、これらプレートが水平な軸の回りに回転することができる。
【背景技術】
【0003】
このような移送装置は、特に、FR−A−2.728.547及びEP−B−0.935.572の文献から既知である。これらの文献は、各々、吹込み成型により容器を製造するための予備的形成品のような中空のものを、移送するための装置を説明し、示している。
【0004】
この移送装置に取り付けられている複数のプレートは、高い機械的応力に耐えるようにデザインされている。
【0005】
加えて、これらのプレートは、高い熱応力に耐えなければならない。とりわけ、チェインは、特に、予備的形成品を加熱炉の中へと輸送するようにデザインされている。これは、吹込み成型の操作を実行する前に、予備的形成品をガラス転移温度よりも高い温度に加熱するためである。
【0006】
これらの全ての応力に耐えることができるように、各プレートは、普通、機械加工によりアルミニウム合金から作られている。
【0007】
特に、このタイプのプレートは、製造するのが極めて高価になるという不利な点を有する。
【0008】
特に、大量の材料が機械加工の操作の間に切りくずとして浪費され、必要な機械加工の工程の数が、多い。
【0009】
加えて、プレートの製造の許容誤差を満たすことが可能となるように、複数の調整の工程を行なわなければならない。
【0010】
機械加工されたプレートのもう1つの不利な点は、得られた部分が比較的固いことである。このため、移送装置のチェインにより移送されている2つの連続する予備的形成品の間のピッチを最小化するのは不可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、単純で、効果的で、かつ経済的な方法で、これらの不利な点を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的のために、本発明は、前に述べられたタイプの移送装置において、各プレートが、成型により一体的に作られていることを特徴とする装置を提案する。
【0013】
本発明の他の態様に係われば、
各プレートは、ほぼチェインリンクの形状であり、上部水平プレートと底部水平プレートとを有し、これらは、少なくとも1つのほぼ垂直な垂直材により接続されており、支持手段は、各プレートに対して、2つの管状体を有し、これら管状体は、このプレートに前記垂直材のいずれの側にも設けられ、2つの水平プレートに形成されている、関連付けられている穴を通って垂直に延び、各管状体は、予備的形成品を支持するための垂直なロッドを中に受け入れるようにデザインされ、第1のプレートと称する各プレートは、関節結合を介して、第2のプレートと称する隣接するプレートに接続され、この関節結合は、前記第1のプレートの管状体の回りに回転するように取り付けられている第1のソケットと、前記第2のプレートの管状体の周りに回転するように取り付けられている第2のソケットとを有し、これら2つのソケットは、ほぼ水平な回動軸の回りに相対的に回動するように取り付けられている。
【0014】
各プレートの垂直な前記垂直材は、少なくとも1つの横向きのシャフトを有し、このシャフトの自由端には、遊動輪がとりつけられており、特に、前記予備的形成品を逆さまにひっくり返すこと並びに/もしくはこの予備的形成品を垂直に立てることを制御するために、この遊動輪は、固定されたカムと相互に作用するようにデザインされている。
【0015】
各プレートは、関連された横向きシャフトに成型され、このシャフトは、挿入物となる。
【0016】
前記横向きシャフトの上に成型された部分は、複数の突起部材又はキャビティを有する。
【0017】
前記横向きシャフトは、関連付けられた前記プレートの中へと強制的にはめ込まれる。
【0018】
前記プレートの中に入った、シャフトの部分は、ローレット切りにより作られた溝を有している。
【0019】
各ソケットは、成型により一体的に作られている。
【0020】
各ソケットは、2つの同軸のリングを有し、これらリングは、関連付けられた前記管状体上を回転するように設けられ、また、これらリングは、軸方向の壁の周方向の部分と共に成型されている。
【0021】
前記第1のソケットの軸方向の壁の前記部分は、ベアリングを備え、前記第2のソケットの軸方向の壁の前記部分は、水平リベットにより,前記第1のソケットの軸方向の壁の前記部分の上に組み立てられ、この水平リベットは、回動軸を形成するために、前記ベアリングの中を軸方向に延びている。
【0022】
各ソケットは、半径方向に中間的な部材を持たずに、関連付けられている前記管状体の上で直接回転するように、取り付けられている。
【0023】
各ソケットは、真鍮のような自己潤滑性の材料で作られている。
【0024】
各プレート並びに/もしくは各ソケットは、圧力射出成型で成型されている。
【0025】
各プレート並びに/もしくは各ソケットは、Zamacで作られている。
【0026】
各プレート並びに/もしくは各ソケットは、銅を含む合金で作られている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の他の態様と有利な点とは、添付されている図面でどれを参照すればよいのかを理解するための以下の詳細な説明を読む際に、明らかになる。
【0028】
本発明の説明のために、垂直、縦、及び横方向を、図中に与えられているV、L、Tの表示に従って、非限定的に、採用している。
【0029】
以下の説明において、同一の、同様の、又は、類似の部材を、同一の参照符号により同定している。
【0030】
図1は、本発明の示唆に従って作られた移送装置10を示している。
【0031】
吹込み成型により容器を製造する際に用いられる予備的形成品(図示されていない)を輸送するために用いられるのが好ましい。
【0032】
この移送装置10は、一連のプレート12A、12Bを有しており、これらプレートには、予備的形成品を支持する手段14が取り付けられ、以下で説明されるように、各プレート12A、12Bが、この場合、2つの予備的形成品を支持できるようにしている。
【0033】
このようなタイプの移送装置10は、特にEP−B−0.935.572の文書の中に説明され、この文書は、既に、本出願の序文の中で引用されており、詳細をさらに知るために参照することができる。
【0034】
プレート12A、12Bは、関節結合16を介するエンドレスで可動な曲線的なチェインの中で互いに前後するように結合されるようにデザインされている。この関節結合により、この可動なチェインが曲がることと、同時に、プレート12A、12Bが、水平な回動軸A1を中心として回転し、この結果、予備的形成品を逆さまにひっくり返し、並びに/もしくは、垂直に立てることが可能になっている。
【0035】
説明の残りでは、プレート12A、12B及び関節結合16は、例えば、予備的形成品が、逆さまにひっくり返され、これらの予備的形成品が、それから、垂直方向上向きに延びるようにする位置に対応している、安定な位置で説明される。
【0036】
図1乃至3において、回動軸A1は、ほぼ縦方向に延びている。
【0037】
図示を簡単にするために、第1のプレート12A、第2のプレート12B、及びこれらを結合している関節結合16だけが、図1乃至3に示されている。
【0038】
各プレート12A、12Bが、およそチェインリンクの形状を有し、少なくとも1つのほぼ垂直な垂直材22により接続されている上部水平プレート18と底部水平プレート20とを有していることが有利である。
【0039】
この垂直材22は、この場合、中央の窓24により穴を開けられた垂直な横向きのプレートの形状をしている。
【0040】
この垂直材22は、横向きに窓24のいずれの側にも、2つの横向きの管状部分26、28を有し、これらは、横向きシャフト30を受け入れて取り付けるようにデザインされている。
【0041】
このシャフト30には、その自由端の各々に、車輪32が設けられており、これら車輪は、その横向きの軸を中心に自由に回転するように取り付けられ、(図示されていない)関連付けられ固定されたカムと相互に作用するようにデザインされている。例えば、これら車輪32の一方は、予備的形成品を逆さまにひっくり返すことと、垂直に立てることとを制御するために1つのカムと相互に作用し、他方の車輪32は、関連付けられたプレート12A、12Bを、特に、チェインの直線で囲まれた部分の中で案内するために、別のカムと相互に作用している。
【0042】
ここで図示されている実施の形態に係われば、各プレート12A、12Bは、横向きシャフト30の軸A2を通る、垂直な横向き対称面Pを備えている。
【0043】
上部プレート18は、この対称面Pのいずれの側にも設けられている2つの垂直方向の穴34を有し、これら垂直方向の穴は、底部プレート20に設けられている2つの同様の穴36とそれぞれ垂直方向に面している。
【0044】
したがって、各プレート12は、2対の穴34、36を有し、各対は、上部プレートに穴34を有し、底部プレートに関連付けられている穴36を有している。
【0045】
穴34、36の各対は、支持手段14の一部をなす管状体38を垂直に受け入れて取り付けるようにデザインされている。
【0046】
この管状体38は、上部プレート18の上と底部プレート20の下に延び、プレート12に適当な手段により垂直に保持されている。
【0047】
垂直な支持ロッド40が、各管状体38の中へと挿入され、この結果、この支持ロッドは、その垂直軸を中心に回転することができ、管状体38の中を垂直方向に摺動することができる。
【0048】
各垂直ロッド40には、その端部の一方に、(図示されていない)予備的形成品を把持する手段を備え、他方には、ピニオン42のような、これを回転するための手段を備えることができる。
【0049】
ここで、関節結合16を説明する。この関節結合により、第1のプレート12Aを第2のプレート12Bに結合できる。
【0050】
この関節結合16は、第1のプレート12Aの環状体38の回りに回転するように取り付けられている第1のソケット44と、第2のプレートの管状体38の回りに回転するように取り付けられている第2のソケット46とを有している。
【0051】
したがって、第1のプレート12Aは、第2のプレート12Bに対して、この第2のプレート12Bの管状体38と関連し、これを通過する関節結合の垂直軸A3の回りに、回動する。
【0052】
同様に、第2のプレート12Bは、第1のプレート12Aに対して、第1のプレート12Aの管状体38と関連し、これを通過する関節接合の垂直軸A4の回りに、回動する。
【0053】
第1のソケット44は、第2のソケット46に水平回動軸A1の回りで回動するように取り付けられている。
【0054】
したがって、この第1のソケット44には、ベアリング48が設けられ、第2のソケット46は、この第1のソケット44に接して水平リベット50により組み立てられている。この水平リベットは、回動シャフトを形成するためにベアリング48の中を軸方向に延びている。
【0055】
このリベット50は、関節結合16にはめ込まれている(snapped)のが好ましい。
【0056】
本発明の示唆によれば、各プレート12A、12Bは、成型により一体に形成されている。
【0057】
射出成型法を用いてプレート12A、12Bを製造するのが好ましく、これにより、これらプレート12A、12Bが、機械的応力及び熱的応力に対して十分な抵抗力を有することが可能となる。
【0058】
プレートを形成する材料は、Zamac又は真鍮のような銅を含む合金であることが好ましい。
【0059】
プレート12A、12Bを圧力成型(pressure injection)により製造すると、加工工程の数を制限することができ、加工工程を実行する必要をなくすことさえできることが、認められてきた。特に、プレート12A、12Bは、比較的容易にディメンジョンの許容範囲を満たし、この結果、修正の行程を行なうことが必要ない。
【0060】
各プレート12A、12Bは、その横向きシャフト30上に成型されることが有利である。この場合、各横向きシャフト30は、それぞれのプレート12A、12Bの成型金型の中の挿入物として配置される。
【0061】
この態様を用いると、シャフト30をプレート12A、12Bに接触させて、これらの構造を弱めることなく、設けることがより容易になる。
【0062】
加えて、EP−B−0.935.572の文書の中に説明されているような従来技術による移送装置においては、車輪を支持し、プレートの垂直材の中へとねじ込まれている横向きのシャフトは、特に、温度の大きな変化のために、思いがけなく外れてしまい、この結果、プレートの案内のためのシステムの機能不全を生じる傾向がある。
【0063】
プレート12A、12Bを横向きシャフト30に接しさせて成型すると、この不利な点を修正することが可能である。
【0064】
この横向きシャフト30のオーバーモールドされた部分、すなわち、垂直材22の横向きの管状部分26、27の中に受容されている、シャフト30の部分は、プレート12A、12Bの中での横向きシャフト30の固定を改善させるために、リブ又は溝のような、(図示されていない)複数の突起部材又はキャビティを備えることができる。
【0065】
実施の形態の変形例(図示されていない)に係われば、横向きシャフト30は、プレート12の垂直材22の中へと、強制的にはめ込まれる前に、ローレット切りの行程を経ることができる。
【0066】
本発明の他の態様に係われば、各ソケット44、46は、成型により一体に形成されている。
【0067】
これらソケット44、46は、プレート12A、12Bと同じ射出成型法により、同じ材料から成型されることが有利である。
【0068】
成型されたソケット44、46を用いると、材料を効果的な部分だけに配置することにより、各ソケット44、46の形状を軽量化する(lighten)ことができる。
【0069】
こうして、本発明の好ましい実施の形態に係われば、各ソケット44、46は、2つの同軸のリング52、54から成っており、これらリングは、関連付けられた管状体38上を回転するように設けられ、また、軸方向の壁56の周方向の部分と共に成型されている。
【0070】
ここで図示されている実施の形態に係われば、第1のソケット44は、回動軸A1と同軸な環状の円筒体58を有し、この円筒体は、ベアリング48を中に持つようにデザインされているハウジング60を規定している。
【0071】
第1のプレート12Aの側面には、第1のソケット44の円筒体58により、軸方向の壁56の周方向の壁が形成されている。
【0072】
第2のソケット46の軸方向の壁56の周方向の部分には、回動軸A1と同軸の穴62が備えられ、この穴は、リベット50の端部が差し込まれるようにデザインされている。
【0073】
本発明にしたがって成型されたソケット44、46は、半径方向に間に設けられた中間の部材を用いず、関連する管状体38上で直接回転するように、取り付けられているのが好ましい。
【0074】
この場合、ソケット44、46は、自己潤滑性の材料、例えば、真鍮、で作られていることが望ましい。
【0075】
このように、本発明に係る関節結合16では、従来技術に従う移送装置におけるような中間のリングが必要とならず、このために、移送装置10を製造するために必要な部品の数を減少させて、関節結合16をより容易に取り付けることができる。
【0076】
加えて、中間のリングが無いことにより、特に縦方向の空間が必要とされる場合に、よりコンパクトな関節結合16を製造することができ、この結果、2つの環状体38の間の縦方向のピッチを減少させることができ、チェインの中で互いに前後している2つの予備的形成品の間のピッチを減少させることができる。
【0077】
実施の形態の変形例(図示されていない)に係われば、予備的形成品のサイズにしたがって2つの予備的形成品の間のピッチの値を採るために、関節結合には、第1のソケット44と第2のソケット46との間で縦方向に設けられるスペーサを設けることができる。関節結合のソケット44、46は、これらスペーサを配置することができるようにするために、成型の後に、適当に加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の示唆に従って製造された移送装置の一部を概略的に示す斜視図である。
【図2】移送装置の図1の部分を部分的に示す断面2−2に沿った図である。
【図3】移送装置の図1の部分を部分的に示す断面3−3に沿った図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に、吹込み成型により容器を製造するための予備的形成品を移送するための移送装置であって、予備的形成品の支持手段(14)が取り付けられている一連のプレート(12A、12B)を具備し、これらプレート(12A、12B)は、関節結合(16)により、エンドレスで曲線的な可動なチェインへ互いに前後するように結合され、この関節結合により、前記可動なチェインが曲がることができ、同時に、前記プレート(12A、12B)が、水平軸(A1)の回りに回転することができ、この結果、前記予備的形成品が、逆さまにひっくり返され並びに/もしくは垂直に立てられることができる、移送装置(10)において、各プレート(12A、12B)は、成型により一体的に作られていることを特徴とする装置。
【請求項2】
各プレート(12A、12B)は、ほぼチェインリンクの形状であり、上部水平プレート(18)と底部水平プレート(20)とを有し、これらプレートは、少なくとも1つのほぼ垂直な垂直材(22)により接続され、また、前記支持手段(14)は、各プレート(12A、12B)に対して、2つの管状体(38)を有し、これら管状体は、前記垂直材(24)のいずれの側でも前記プレート(12A、12B)に取り付けられ、2つの前記水平プレート(18、20)に形成されている互いに関連された穴(34、36)を通って垂直方向に延び、各管状体(38)は、予備的形成品を支持するための垂直ロッド(40)が中に挿入されるようにデザインされ、また、第1のプレート(12A)と呼ばれる各プレート(12A、12B)は、関節結合(16)を介して、第2のプレート(12B)と呼ばれる隣接するプレートに接続され、この関節結合は、前記第1のプレート(12A)の管状体(38)の回りを回転するように設けられている第1のソケット(44)と、前記第2のプレート(12B)の管状体(38)の回りを回転するように設けられている第2のソケット(46)とを有し、これら2つのソケット(44、46)は、ほぼ水平な回動軸(A1)の回りで相対的に回動するように互いに取り付けられていることを特徴とする前記請求項に係る装置(10)。
【請求項3】
各プレート(12A、12B)の垂直な前記垂直材(22)は、少なくとも1つの横方向のシャフト(30)を有し、このシャフトは、このシャフトの自由端に、遊動輪(32)を備え、この遊動輪は、特に、前記予備的形成品を逆さまにひっくり返すこと並びに/もしくは垂直に立てることを制御するために、固定されたカムと相互に作用するようにデザインされていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項4】
各プレート(12A、12B)は、関連された横方向の前記シャフト(30)に成型され、このシャフトは、挿入物となることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項5】
横方向の前記シャフト(30)のオーバーモールドされている複数部分は、複数の突起部材又はキャビティを有することを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項6】
横方向の前記シャフト(30)は、関連された前記プレート(12A、12B)に、強制的にはめ込まれていることを特徴とする請求項3に係る装置(10)。
【請求項7】
シャフト(30)の、前記プレート(12A、12B)の中に挿入されている部分は、ローレット切りにより形成されている複数の溝を有することを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項8】
各ソケット(44、46)は、成型により、一体的に作られていることを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項9】
各ソケット(44、46)は、2つの同軸のリング(52、54)から成り、これらリングは、関連された前記管状体(38)上で回転するように設けられ、軸方向の壁(56)の周方向の一部分と共に成型されていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項10】
第1のソケット(44)の軸方向の壁(56)の一部分は、ベアリング(48)を備え、また、第2のソケット(46)の軸方向の壁(56)の一部分は、水平リベット(50)により、前記第1のソケット(44)の軸方向の壁(56)の前記一部分に接するように組み立てられ、この水平リベットは、回動軸(A1)を形成するために、前記ベアリング(48)の中で軸方向に延びていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項11】
各ソケット(44、46)は、関連された前記管状体(38)上を、半径方向に中間的な部材を挟まずに直接、回転するように設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項12】
各ソケット(44、46)は、真鍮のような、自己潤滑性の材料で作られていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項13】
各プレート(12A、12B)並びに/もしくは各ソケット(44、46)は、圧力射出成型されていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項14】
各プレート(12A、12B)並びに/もしくは各ソケット(44、46)は、Zamacで作られていることを特徴とする前記全ての請求項のいずれか1に係る装置(10)。
【請求項15】
各プレート(12A、12B)並びに/もしくは各ソケット(44、46)は、銅を含む合金で作られていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1に係る装置(10)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−514627(P2007−514627A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−544410(P2006−544410)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【国際出願番号】PCT/EP2004/053118
【国際公開番号】WO2005/068329
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(506208528)スィデル・パルティスィパスィヨン (44)
【Fターム(参考)】