予測システム
【課題】参加者のペース配分を考慮して到達予測時刻を通知する到達予測時刻通知システムを提供すること。
【解決手段】本発明の到達予測時刻通知システムでは、先にスタートしている先発参加者群(先発識別子群“k002”、“k003”、“k004”、“k005”)のペース配分と、参加者(識別子“k001”)のペース配分とを考慮して、参加者が次の区間に到達するまでの到達予測時刻を算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペース配分は人それぞれである。このため、参加者は、到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【解決手段】本発明の到達予測時刻通知システムでは、先にスタートしている先発参加者群(先発識別子群“k002”、“k003”、“k004”、“k005”)のペース配分と、参加者(識別子“k001”)のペース配分とを考慮して、参加者が次の区間に到達するまでの到達予測時刻を算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペース配分は人それぞれである。このため、参加者は、到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリー、ウォーキング、マラソン、ツーリング等のイベントに適用される予測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スタンプラリー、ウォーキング、マラソン、ツーリング等のイベントが各地で開催されている。このイベントでは、プロが参加する場合とは異なり、一般人が自由に参加できる。これにより、その参加者にイベント自体を楽しんでもらったり、体を動かすことの重要性を理解してもらったり、その目的は多種多様である。
【0003】
このようなイベントでは、コースが予め設定されている。コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られている。参加者は自分のペースで進んでもらっても構わないが、スタート地点から複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んでゴールすることが重要である。
【0004】
しかし、人間は機械や乗り物とは違って、コースの地形等の変化による速度の変化や動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペースは人それぞれである。参加者が、次の区間ではどのくらいの時間がかかるのかを把握したい場合がある。参加者は、ゴールするまでの目安が分からない場合、そのイベントに参加していてもモチベーションが下がってしまい、ゴール地点まで到達しない可能性がある。参加者のペースを考慮して所要時間や到達予測時刻を通知することが望まれる。
【0005】
所要時間の算出に関する技術を紹介する。
【0006】
特開2004−361105号公報には、ナビゲーションシステムが記載されている。ナビゲーションシステムは、GPS機能を有する携帯端末と通信回線を介して接続されたナビゲーション処理サーバを備えている。ナビゲーション処理サーバは、ユーザから目的地に関する情報と出発時刻の情報とを受信して目的地までの経路を設定し、出発時刻以後は、所定時間間隔でユーザの携帯端末から緯度経度情報を受信し、該緯度経度情報に基づいてユーザの移動速度を計算し、該移動速度及び現在の緯度経度情報に基づいて目的地への到着予測時刻を計算し、該到着予測時刻を含む情報を携帯端末に送信することを特徴としている。しかし、上述のようなイベントに適用されていないので、コースの地形等の変化が考慮されていない。
【0007】
特開昭62−099899号公報には、路線バス運行管理装置が記載されている。路線バス運行管理装置は、路線バス上に設けた車上無線機と、車上無線機と情報の送受信を行う地上無線機と、営業所等に設けた中央処理装置とから構成され、回線を介して地上無線機からバスの通過情報を中央処理装置に収集して、特定地点に到着する時間を計算するものである。この路線バス運行管理装置は、予測対象車が到着している最新の地上無線機前の通過時刻に、未走行区間を分割した各単位区間の予測所要時分の合計を加えて、到着時刻を計算する中央処理装置の処理部と、運行計画の基本情報、通過情報、単位区間の実運行所要時分、標準運行所要時分及び実運行間隔とをそれぞれ記憶した記憶部とを備えている。路線バス運行管理装置は、予測時に利用する過去の走行所要時分の対象時間を限定し、実運行所要時分を標準運行所要時分で規準化した遅れ係数と実運行所要時分に対する重み付けの値とを利用して、予測対象車よりも以前に単位区間を通過した複数の既走行車の移動平均値を処理部で計算する。更に、予測対象車及び既走行車の各単位区間の進入時刻と、予測対象時間を限定し、計算した各移動平均値とから予測対象車の各単位区間のサンプル値を処理部で計算する。各単位区間の予測所要時分を予測サンプル値と標準運行所要時分との積で計算し、同様の方法で未走行区間における各単位区間の予測所要時分を累計して特定時点での到着時間を計算し、バスの運行状態の追跡管理と到着時刻とを表示出力部に表示するようにしたことを特徴としている。特開昭62−217400号公報では、これらを式により具体化している。しかし、バスは機械や乗り物であり、動き続けることができる。従って、上述のようなイベントに適用されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−361105号公報
【特許文献2】特開昭62−099899号公報
【特許文献3】特開昭62−217400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、参加者のペースを考慮して、次の区間の所要時間、又は、到達予測時刻を通知する予測システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明の予測システムは、コース(40)が予め設定され、コース(40)のスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コース(40)が1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者がスタート地点から複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んでゴール地点に到達するイベントに適用される。本発明の予測システムは、装置(3)(5−1〜5−4)と、装置(3)(5−1〜5−4)にネットワーク(2)を介して接続されたサーバ(1)とを具備している。装置(3)(5−1〜5−4)は、参加者の現在の位置を表す位置情報と参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する。サーバ(1)は、個人情報テーブル(21)と、管理手段(13)と、代表算出手段(14)と、第1算出手段(15)と、第2算出手段(16)と、到達予測算出手段(17)と、通知手段(18)とを具備している。個人情報テーブル(21)には、参加者識別子とスタート地点、チェックポイント、ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納されている。管理手段(13)は、チェック情報を受信したとき、チェック情報に含まれる位置情報に基づいて、スタート地点、チェックポイント又はゴール地点における時刻を参加者識別子に対応付けて個人情報テーブル(21)に登録する。チェックポイントにおける時刻が識別子に対応付けて個人情報テーブル(21)に登録されたものとする。このとき、代表算出手段(14)は、個人情報テーブル(21)に格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1代表値(t1)と、チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値(t2)とを算出する。第1算出手段(15)は、個人情報テーブル(21)に格納された参加者識別子に対応するチェックポイントの時刻に基づいて、前の区間に所要された所要時間を第1所要時間(T1)として算出する。第2算出手段(16)は、第1代表値(t1)から第2代表値(t2)への変化量と第1所要時間(T1)とに基づいて、参加者識別子に対応する次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間(T2)として算出する。到達予測算出手段(17)は、現在の時刻に第2所要時間(T2)を加算した時刻を到達予測時刻として算出する。通知手段(18)は、到達予測時刻を参加者に通知する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の予測システムでは、上述により、参加者のペースと、既に次のチェックポイントまで到達している他の参加者のペースとを考慮して、参加者が次のチェックポイントに到達するまでの所要時間や到達予測時刻を算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペースは人それぞれである。このため、参加者は、所要時間や到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の第1、3、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図2】図2は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける個人情報テーブル21を示している。
【図3】図3は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図4】図4は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図5】図5は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおけるコース40の具体例を示している。
【図6】図6は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムの動作として新規登録処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける個人情報登録画面60を示している。
【図8】図8は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【図9】図9は、本発明の第1、3〜7実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける電光掲示用算出結果画面62を示している。
【図11】図11は、本発明の第2、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図12】図12は、本発明の第2、4、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図13】図13は、本発明の第2、4、5〜7実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の第3〜7実施形態による予測システムにおける携帯用算出結果画面63を示している。
【図15】図15は、本発明の第4、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図16】図16は、本発明の第6実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図17】図17は、本発明の第6実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【図18】図18は、本発明の第7実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図19】図19は、本発明の第7実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による予測システムについて詳細に説明する。
【0015】
(第1実施形態)
[構成]
図1は、本発明の第1実施形態による予測システムの構成を示している。
【0016】
本発明では、コース40が予め設定されている。このコース40のスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コース40が1番目から最終番目までの複数の区間に区切られている。例えば、チェックポイントが2箇所あり、コース40が1番目から3番目までの3つの区間に区切られているものとする。そこで、本発明の第1実施形態による予測システムでは、自由な時間に参加した参加者がスタート地点から3つの区間を1番目から3番目までこの順に進んでゴール地点に到達するイベントに適用されるものとして説明する。ここで、チェックポイント、区間の数を例としてあげているが、これに限定されない。
【0017】
本発明の第1実施形態による予測システムは、サーバ1と、携帯端末装置(以下、携帯端末と称する)3と、電光掲示板4−1、4−2とを具備している。サーバ1、携帯端末3、電光掲示板4−1、4−2は、ネットワーク2に接続されている。
【0018】
サーバ1は、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)10と、記録媒体である記憶部11と、を具備している。記憶部11には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム12が記憶されている。CPU10は、起動時などに記憶部11からコンピュータプログラム12を読み取って実行する。コンピュータプログラム12は、管理部13、代表算出部14、第1算出部15、第2算出部16、到達予測算出部17、通知部18を含んでいる。これらの動作については後述する。
【0019】
記憶部11は、データベース20を備えている。データベース20は、個人情報テーブル21、チェックポイント判別テーブル22を含んでいる。
【0020】
携帯端末3は、参加者に携帯されるコンピュータであり、CPU30と、記録媒体である記憶部31と、を具備している。記憶部31には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム32が記憶されている。CPU30は、起動時などに記憶部31からコンピュータプログラム32を読み取って実行する。コンピュータプログラム32は、実行部33を含んでいる。これの動作については後述する。
【0021】
携帯端末3は、更に、入力部34と、表示部35と、GPS(Global Positioning System)36とを具備している。GPS36は、自己の位置を位置情報として計測する。位置情報は、緯度、経度を表している。
【0022】
電光掲示板4−1、4−2は、それぞれ、第1、2チェックポイントにおける設定位置情報(後述)に従って、第1、2チェックポイントを過ぎた辺りのコース40上に設けられている。
【0023】
図2は、個人情報テーブル21を示している。個人情報テーブル21には、上述のイベントを識別するイベント識別子“201”が格納されている。
【0024】
個人情報テーブル21には、参加者のそれぞれに関する個人情報が格納される。個人情報は、それぞれ参加者の氏名、年代(年齢)、性別、連絡先(電話番号)、電子メールアドレスを含んでいる。ここで、氏名が、それぞれ、“BBCC”、“DDEE”、“FFGG”、“HHII”である参加者が、後述する新規登録処理により、既に登録されているものとする。参加者“BBCC”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“22才”、“女”、“090−***”、“BB@***.jp”であるものとする。参加者“DDEE”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“53才”、“男”、“080−***”、“DD@***.jp”であるものとする。参加者“FFGG”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“35才”、“男”、“090−***”、“FF@***.jp”であるものとする。参加者“HHII”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“28才”、“女”、“080−***”、“HH@***.jp”であるものとする。
【0025】
個人情報テーブル21には、更に、参加者“BBCC”、“DDEE”、“FFGG”、“HHII”をそれぞれ識別する参加者識別子が予め格納されている。ここで、参加者識別子は、それぞれ、“k002”、“k003”、“k004”、“k005”であるものとする。参加者識別子は、携帯端末識別子、ICタグ識別子、参加者が決めたユーザIDやサーバ1側で割り振りした番号(ゼッケン番号)等である。
【0026】
個人情報テーブル21には、更に、スタート地点、チェックポイント識別子、ゴール地点に参加者が到達したことを示すチェックポイント識別子が、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻として参加者識別子に対応付けられて格納される。チェックポイント識別子の登録については後述するが、参加者識別子“k001”が第1チェックポイントに到達した時点での、参加者識別子“k002”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/11:50”、“同日の12:28”、“同日の13:11”、“未到達(記録なし)”であるものとする。参加者識別子“k003”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/10:10”、“同日の10:39”、“同日の11:12”、“
同日の11:48”であるものとする。参加者識別子“k004”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/10:12”、“同日の10:38”、“同日の11:08”、“
同日の11:40”であるものとする。参加者識別子“k005”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/12:35”、“同日の13:08”、“未到達”、“
未到達”であるものとする。
【0027】
図3、4は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の位置として認識する範囲を表す設定位置情報が格納されている。
【0028】
図3に示されるように、設定位置情報は、所定範囲における緯度、経度として緯度範囲“北緯**〜北緯**”、経度範囲“東経**〜東経**”を表している。
【0029】
又は、図4に示されるように、設定位置情報は、予め設定された基準緯度“北緯**”、基準経度“東経**”と、その基準緯度経度からの所定範囲(例えば、基準点からの半径として500[m]とする)とを表している。
【0030】
[動作]
本発明の第1実施形態による予測システムの動作について説明する。ここで、図5に示されるように、3つの区間のうちの第1、2、3区間の距離はそれぞれ1[km]とする。また、スタート地点、ゴール地点をそれぞれ第0、3チェックポイントとする。
【0031】
図6は、本発明の第1実施形態による予測システムの動作として新規登録処理を示すフローチャートである。
【0032】
サーバ1の管理部13は、新規の参加者から個人情報と参加者識別子とを受信するまで、待機状態である(ステップS2−NO)。参加者がイベントに参加したいときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、個人情報登録要求をサーバ1に送信する。このとき、管理部13は、個人情報テーブル21に格納された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に重複しない参加者識別子“k001”を決定し、図7に示されるような個人情報登録画面60を表す情報を携帯端末3に送信する。個人情報登録画面60は、参加者識別子“k001”が記載された欄と、氏名、年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスを入力する欄と、送信ボタンとを含んでいる。参加者識別子は、重複しなければ、参加者が自由に決めてもよいし、携帯端末3や後述のICタグに設定されたものでもよい。
【0033】
参加者は、参加者識別子“k001”を把握し、氏名、年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスの欄にそれぞれ“AA△△”、“40才”、“男”、“090−***”、“AA@***.jp”を入力部34の操作により入力する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、個人情報登録画面60に入力された個人情報(氏名“AA△△”、年齢“40才”、性別“男”、連絡先“090−***”、電子メールアドレス“AA@***.jp”)と、個人情報登録画面60に記載された参加者識別子“k001”とをサーバ1に送信する(ステップS1)。
【0034】
サーバ1の管理部13は、個人情報(氏名“AA△△”、年齢“40才”、性別“男”、連絡先“090−***”、電子メールアドレス“AA@***.jp”)と参加者識別子“k001”とを受信する(ステップS2−YES)。このとき、管理部13は、それを個人情報テーブル21に登録する(ステップS3)。
【0035】
図9は、本発明の第1実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【0036】
例えばスタート地点から第1区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図8に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、参加者識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、GPS36により位置情報を取得するための取得ボタンと、送信ボタンとを含んでいる。
【0037】
携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“スタート地点”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、取得ボタンが操作されたとき、GPS36により、現在の参加者がいる位置であるスタート地点の位置を表す位置情報“北緯**、東経**”が取得されて、表示部35に表示する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここではスタート地点)と、GPS36より取得された位置情報“北緯**、東経**”と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS11)。
【0038】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS13−NO)。
【0039】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここではスタート地点)に対応する設定位置情報とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、スタート地点に対応する設定位置情報とが、合致する場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:01”(図2参照)をスタート地点のチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻、又は、GPS36より位置情報を取得したときの時刻(位置情報取得時刻)をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻、又は、位置情報取得時刻を用いてもよい(ステップS14)。
【0040】
ステップS14において、管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報の緯度“北緯**”、経度“東経**”のそれぞれが、チェックポイント判別テーブル22に格納されたスタート地点の設定位置情報として緯度範囲“北緯**〜北緯**”、経度範囲“東経**〜東経**”内にある場合(図3参照)、上記のスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”をスタート地点のチェックポイント識別子として、参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。
【0041】
又は、ステップS14において、管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報の緯度“北緯**”、経度“東経**”が示す地点と、チェックポイント判別テーブル22に格納されたスタート地点の基準緯度“北緯**”、基準経度“東経**”が示す地点との距離を算出し、チェック情報に含まれる位置情報の地点が、スタート地点の基準緯度経度から所定範囲“500[m]”以内にある場合、上記のスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”をスタート地点のチェックポイント識別子として、参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここでの、設定位置情報は、基準緯度経度からの所定範囲を表す。
【0042】
サーバ1の管理部13は、参加者“AA△△”に対して、スタート地点後にてチェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS15−NO、S13)。
【0043】
参加者は、第1チェックポイントに到着したものとする(ステップS12−YES)。
【0044】
参加者の入力部34の操作により、第1チェックポイントにて、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、取得ボタンが操作されたとき、GPS36により、現在の参加者がいる位置である第1チェックポイントの位置を表す位置情報“北緯**、東経**”が取得されて、表示部35に表示する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、GPS36より取得された位置情報“北緯**、東経**”と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS11)。
【0045】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応する設定位置情報とが合致するかを判別し、合致する場合に、その受信したときの時刻“2009/02/18/13:32”(図2参照)を、第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子として参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0046】
サーバ1は、参加者識別子“k001”の参加者“AA△△”に対して、スタート地点後の地点特定情報(ここでは、第1チェックポイント)を受信したので(ステップS15−YES)、算出処理(ステップS16)を実行する。代表算出部14は、個人情報テーブル21を参照し、現時点での他の参加者で、次のチェックポイントである第2チェックポイント以降に到達している他の参加者がいるか判別する。個人情報テーブル21を参照すると、参加者“BBCC”(参加者識別子“k002”)は第2チェックポイントに到達している(図2参照)。参加者“DDEE”、“FFGG”(参加者識別子“k003”、“k004”)は第3チェックポイント(ゴール地点)に到達している。即ち、第2チェックポイント以降に到達している他の参加者がいる(図2参照)。
【0047】
そこで、ステップS16において、代表算出部14は、個人情報テーブル21に格納された既に第2チェックポイントに到達している参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に対応する、前のチェックポイントと現在のチェックポイントとである、スタート地点と第1チェックポイントとの時刻を抽出し、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第1区間で抽出された他の参加者の所要時間の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1代表値t1を算出する。更に、代表算出部14は、個人情報テーブル21から抽出された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”に対応する現在のチェックポイントと次のチェックポイントとである、第1チェックポイントと第2チェックポイントの時刻を抽出し、現在のチェックポイントから次のチェックポイントまでの区間である第2区間で抽出された他の参加者の所要時間の代表値である第2代表値t2を算出する。ここでは代表値として、平均値を用いて説明する。この場合、第2区間における第1代表値t1は、
t1=((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3=31[分]
により算出される。第2区間における第2代表値t2は、
t2=((13:11−12:28)+(11:12−10:39)+(11:08−10:38))÷3=35[分]
により算出される。代表算出部14は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における第3代表値t3も算出する。ここで、第3代表値t3は、
t3=((11:48−11:12)+(11:40−11:08))÷2=34[分]
により算出される。
【0048】
今回のイベント(イベント識別子“201”)において、参加者がスタート地点後のチェックポイントに到達した際に、他の参加者が次のチェックポイントに到達していない場合、代表算出部14は、個人情報テーブル21から、今回のイベント(イベント識別子“201”)において、上記の参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に対応付けられて格納されているチェックポイント識別子が”未到達”の状態であり、次のチェックポイントに到達している参加者が抽出できない。このような場合、ステップS16において、代表算出部14は、前回のイベント(例えば、イベント識別子“200”)で個人情報テーブル21に格納された次のチェックポイントに到達している参加者識別子に対応するチェックポイント識別子の時刻に基づいて、第1代表値t1と第2代表値t2とを算出する。
【0049】
更に、イベントは今回初めて行われることも考えられる。この場合、個人情報テーブル21には、前回のイベント(イベント識別子“200”)に対応するデータがない状態である。このような場合、ステップS16において、代表算出部14は算出処理を実行せず、第1代表値t1と第2代表値t2とを、予め設定された値を記憶部11より読み出して用いる。
【0050】
代表算出部14は、既に次のチェックポイントに到達している他の参加者を抽出する際に、個人情報テーブル21に格納された個人情報を参照し、参加者“AA△△”の個人情報の年代“40才”、性別“男”、体重の少なくとも1つに一致する個人情報に対応付けられた参加者識別子を抽出し、抽出された参加者識別子に対応するチェックポイント識別子の時刻に基づいて、第1代表値t1と第2代表値t2とを算出してもよい。なお、他の参加者を抽出する項目は、所属別や出身別を用いてもよい。
【0051】
また、ステップS16において、第1算出部15は、受信したチェック情報に含まれている参加者識別子“k001”に対応する個人情報テーブル21に格納された、前のチェックポイントであるスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”と、現在のチェックポイントである第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子の時刻、“2009/02/18/13:32”に基づいて、前の区間である第1区間に所要された所要時間を第1所要時間T1として算出する。ここで、第1所要時間T1は、
T1=13:32−13:01=31[分]
により算出される。
【0052】
次に、第2算出部16は、第1代表値t1“31[分]”から第2代表値t2“35[分]”への変化量と第1所要時間T1“31[分]”とに基づいて、参加者が次の区間である第2区間を所要するときの所要時間の予測値を第2所要時間T2として算出する。ここで、第2区間における第2所要時間T2は、
T2=t2×T1÷t1=35×31÷31=35[分]
により算出される。第2算出部16は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における所要時間の予測値である第3所要時間T3を、第2代表値t2“35[分]”から第3代表値t3“34[分]”への変化量と第2所要時間T2“35[分]”とに基づいて算出する。ここで、第3所要時間T3は、
T3=t3×T2÷t2=34分×35分÷35分=34[分]
により算出され、第1チェックポイントからゴール地点までの所要時間は、
T2+T3=35分+34分=69[分]
により算出される。
【0053】
次に、到達予測算出部17は、現在の時刻“2009/02/18/13:32”に、第2区間における第2所要時間T2“35[分]”を加算した時刻“同日の14:07”を、第2チェックポイントにおける到達予測時刻として算出する。更に、到達予測算出部17は、第3所要時間T3“34[分]”を加算した、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:41”も算出する。ここで、管理部13は、第2チェックポイントにおけるチェックポイント識別子(時刻)を参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録するまでの間、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)と第2チェックポイントにおける到達予測時刻とを参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。
【0054】
次に、通知部18は、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)や到達予測時刻を、参加者識別子“k001”と共に、チェック情報に含まれる位置情報により特定されたチェックポイント(ここでは第1チェックポイント)の電光掲示板4−1に、図10に示されるような電光掲示用算出結果画面62を生成し、送信し、表示することにより、参加者“AA△△”に通知する。ここで、参加者“AA△△”に通知された電光掲示用算出結果画面62は、参加者識別子“k001”と、第2区間における到達予測時刻“2009/02/18/14:07”、第2所要時間T2“35[分]”と、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:41”、第3所要時間T3“69[分]”とを含んでいる。ここで、電光掲示用算出結果画面62は、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)と到達予測時刻とを両方含む形態としているが、算出された所要時間、到達予測時刻のいずれかを含む形態でもよい。言い換えれば、電光掲示用算出結果画面62は、算出された所要時間、到達予測時刻の少なくとも1つを含んでいる(ステップS17)。
【0055】
その後、参加者“AA△△”が第2チェックポイントに到達した際も同様に、サーバ1は、ステップS13〜S17を実行する。即ち、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第2区間での代表値を第1代表値とし、現在のチェックポイントから次のチェックポイントまでの区間である第3区間での代表値を第2代表値とし、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第2区間での参加者の所要時間が第1所要時間として算出し、次の区間である第3区間の所要時間を第2所要時間として算出し、次のチェックポイントであるゴール地点の到達予測時刻を算出し、通知する。これらの処理をゴール地点に到達するまで、各チェックポイントにて行う。
【0056】
[効果]
本発明の第1実施形態による予測システムでは、上述の説明により、先に次のチェックポイントに到達している参加者(参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”)のペースと、参加者本人(参加者識別子“k001”)のペースとを考慮して、参加者が次のチェックポイントに到達するまでの所要時間と到達予測時刻とを算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、ペースの個人差や環境の影響により、一定の速度で動き続けることは困難である。このため、参加者は、到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【0057】
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明については省略する。
【0058】
[構成]
図11は、本発明の第2実施形態による予測システムの構成を示している。本発明の第2実施形態による予測システムは、更に、ICタグ6と、読み取り装置5−1〜5−4とを具備している。
【0059】
ICタグ6は、参加者に携帯され、参加者識別子“k001”を保持する。
【0060】
読み取り装置5−1〜5−4は、コンピュータであり、CPU50と、記録媒体である記憶部51とを具備している。記憶部51には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム52と、自己を識別する読み取り装置識別子54とが記憶されている。CPU50は、起動時などに記憶部51からコンピュータプログラム22を読み取って実行する。コンピュータプログラム52は、実行部53を含んでいる。これの動作については後述する。
【0061】
図12は、チェックポイント判別テーブル22を示している。この場合、チェックポイント判別テーブル22に格納された設定位置情報は、緯度、経度ではなく、読み取り装置識別子54を表している。読み取り装置5−1〜5−4は、それぞれ、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に設けられている。読み取り装置5−1〜5−4の設定位置情報は、それぞれ“cp000”、“cp001”、“cp002”、“cp003”であるものとする。
【0062】
[動作]
本発明の第2実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0063】
図13は、本発明の第2実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。参加者は、携帯端末3をわざわざ携帯したくない場合、ICタグ6を身に付ければよい。この場合、上述のチェック情報送信画面61は使用されない。また、上述のステップS11、S12は実行されない。
【0064】
読み取り装置5−1の実行部53は、ICタグ6と通信するまで待機状態である(ステップS21−NO)。
【0065】
例えば参加者“AA△△”がスタート地点から第1区間に進むときに、読み取り装置5−1の実行部53は、参加者に携帯されるICタグ6と自己との距離が所定距離内であるものとする。このときに、実行部53は、ICタグ6から参加者識別子“k001”を読み取り(ステップS21−YES)、位置情報として読み取り装置識別子54“cp000”と、読み取った参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS22)。
【0066】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS13−NO)。
【0067】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp000”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された各読み取り装置識別子54のいずれかと一致するか否かを判別し、どのチェックポイントかを特定する。管理部13は、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp000”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された読み取り装置識別子54“cp000”と一致し、スタート地点と特定された場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:01”(図2参照)を、スタート地点におけるチェックポイント識別子としてチェック情報に含まれた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0068】
サーバ1の管理部13は、参加者“AA△△”に対して、スタート地点後のチェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS15−NO、S13)。
【0069】
参加者は、第1チェックポイントに到着したものとする。
【0070】
参加者は、第1チェックポイントに到達した際に、読み取り装置5−2の実行部53は、参加者に携帯されるICタグ6と自己との距離が所定距離内であるものとする。このときに、実行部53は、ICタグ6から参加者識別子“k001”を読み取り(ステップS21−YES)、位置情報として読み取り装置識別子54“cp001”と、読み取った参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS22)。
【0071】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp001”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された各読み取り装置識別子54のいずれかと一致するか否かを判別し、どのチェックポイントかを特定する。管理部13は、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp001”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された読み取り装置識別子54“cp001”と一致し、第1チェックポイントと特定された場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:32”(図2参照)を、第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子として、チェック情報に含まれた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0072】
これ以降の処理は、第1実施形態と同じである。
【0073】
[効果]
本発明の第2実施形態による予測システムでは、上述の説明により、参加者が携帯端末3をわざわざ携帯したくなくても、第1実施形態と同じ効果を実現する。
【0074】
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1、2実施形態と重複する説明については省略する。
【0075】
[動作]
本発明の第3実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0076】
上述のステップS16までの処理は第1、2実施形態と同じである。
【0077】
ステップS17において、サーバ1の通知部18は、電光掲示用算出結果画面62ではなく、図14に示されるような携帯用算出結果画面63を生成し、電光掲示板4−1、4−2に送信するのではなく、携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信した携帯用算出結果画面63を表示部35に表示することで、参加者に通知する。携帯用算出結果画面63は、上述のように参加者“AA△△”が第1チェックポイントに到達した際には、参加者識別子“k001”と、第1チェックポイントにおける時刻“2009/02/18/13:32”、第1所要時間T1“31[分]”と、第2区間における到達予測時刻“2009/02/18/14:07”、第2所要時間T2“35[分]”と、ゴールにおける到達予測時刻“同日の14:41”、第2所要時間T2“69[分]”とを含んでいる。
【0078】
又は、通知部18は、電光掲示用算出結果画面62を電光掲示板4−1に送信すると共に、携帯用算出結果画面63を携帯端末3に送信して参加者に通知してもよい。
【0079】
[効果]
本発明の第3実施形態による予測システムでは、上述の説明により、参加者が電光掲示用算出結果画面62を見逃したまま、コース40上を進んだ場合でも、携帯端末3により携帯用算出結果画面63で確認することができる。
【0080】
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1〜3実施形態と重複する説明については省略する。
【0081】
[構成]
図15は、本発明の第4実施形態による予測システムの構成を示している。ICタグ6は、携帯端末3に設けられている場合も考えられる。又は、参加者は、ICタグ6と携帯端末3とを携帯している場合も考えられる。
【0082】
[動作]
本発明の第4実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0083】
上述のステップS16までの処理は第1〜3実施形態と同じである。
【0084】
ICタグ6が携帯端末3に設けられている場合、又は、参加者がICタグ6と携帯端末3とを携帯している場合、ステップS17において、サーバ1の通知部18は、所要時間と到達予測時刻を電光掲示板4−1、4−2と共に、携帯端末の表示部35に表示して参加者に通知する。
【0085】
[効果]
本発明の第4実施形態による予測システムでは、上述の説明により、第1、3実施形態と同じ効果を実現する。
【0086】
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1〜4実施形態と重複する説明については省略する。
【0087】
[動作]
本発明の第5実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0088】
上述のステップS15までの処理は第1〜4実施形態と同じである。サーバ1は、第1代表値t1、第2代表値t2、第1所要時間T1、第2所要時間T2に代えて、それぞれ、後述の第1代表値(以下、第1速度代表値v1)、第2代表値(以下、第2速度代表値v2)、第1速度V1、第2速度V2を算出する。
【0089】
参加者“AA△△”が第1チェックポイントに到達した際のステップS16において、代表算出部14は、個人情報テーブル21に格納された、既に第2チェックポイントに到達している参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”を抽出し、その抽出された参加者識別子に対応するスタート地点と第1チェックポイントとの時刻と第1区間の距離“1[km]”とに基づいて、抽出された他の参加者の第1区間の速度の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1速度代表値v1を算出する。また、代表算出部14は、個人情報テーブル21から抽出された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”に対応する第1チェックポイントと第2チェックポイントの時刻と第2区間の距離“1[km]”とに基づいて、抽出された他の参加者の第2区間の速度の代表値である第2速度代表値v2を算出する。ここでは代表値として、平均値を用いて説明する。この場合、第2区間における第1速度代表値v1は、
v1=((1[km]÷(12:28−11:50)[分])+(1[km]÷(10:39−10:10)[分])+(1[km]÷(10:38−10:12)[分]))÷3=0.55[m/s]
により算出される。ここで、v1=1km÷(((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3)=0.54m/sのように、時間の平均値を算出してから速度を求めたものをその区間の速度の代表値としてもよい。第2区間における第2速度代表値v2は、
v2=((1[km]÷(13:11−12:28)[分])+(1[km]÷(11:12−10:39)[分])+(1[km]÷(11:08−10:38)[分]))÷3=0.48[m/s]
により算出される。代表算出部14は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における第3速度代表値v3も算出する。この場合、第3速度代表値v3は、
v3=((1[km]÷(11:48−11:12)[分])+(1[km]÷(11:40−11:08)[分]))÷2=0.49[m/s]
により算出される。
【0090】
また、ステップS16において、第1算出部15は、受信したチェック情報に含まれている参加者識別子“k001”に対応する個人情報テーブル21に格納されたスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”、第1チェックポイントにおける時刻、“2009/02/18/13:32”に基づいて、第1区間に所要された所要時間を第1所要時間T1として算出する。ここで、第1所要時間T1は、
T1=13:32−13:01=31[分]
により算出される。第1算出部15は、第1所要時間T1“31[分]”と、第1区間の距離“1[km]”とに基づいて、第1区間の速度を第1速度V1として算出する。ここで、第1速度V1は、
V1=s1÷T1=1[km]÷31[分]=0.54[m/s]
により算出される。
【0091】
次に、第2算出部16は、第1速度代表値t1から第2速度代表値t1への変化量と第1速度V1とに基づいて、参加者“AA△△”が第2区間を進むときの予測速度を第2速度V2として算出する。ここで、第2区間における第2速度V2は、
V2=v2×V1÷v1=0.48[m/s]×0.54[m/s]÷0.55[m/s]=0.47[m/s]
により算出される。第2算出部16は、第3区間の第3速度V3も算出する。この場合、第3速度V3は、
V3=v3×V2÷v2=0.49[m/s]×0.47[m/s]÷0.48[m/s]=0.48[m/s]
により算出される。
【0092】
到達予測算出部17は、第2速度V2と第2区間の距離とに基づいて、参加者“AA△△”が第2区間を所要するときの所要時間T2を算出する。ここで、第2区間における所要時間T2は、
T2=1[km]÷0.47[m/s]=35[分]
により算出される。到達予測算出部17は、第2チェックポイントからゴール地点における所要時間T3も算出する。この場合、所要時間T3は、
T3=1[km]÷0.48[m/s]=35[分]
により算出される。
【0093】
次に、到達予測算出部17は、現在の時刻“2009/02/18/13:32”に、第2区間における所要時間T2“35[分]”を加算した時刻“同日の14:07”を、第2チェックポイントにおける到達予測時刻として算出する。更に、到達予測算出部17は、所要時間T3“35[分]”を加算した、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:42”も算出する。
【0094】
これ以降の処理は、第1〜4実施形態と同じである。
【0095】
[効果]
本発明の第5実施形態による予測システムでは、上述の説明により、第1〜4実施形態と同じ効果を実現する。
【0096】
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1〜5実施形態と重複する説明については省略する。
【0097】
[構成]
図16は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の上述の設定位置情報として、クイズの答え(回答)が格納されている。クイズの回答は、漢字、カタカナ、平仮名、英字、数字、記号の少なくとも1つ含む文字列である。例えば、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に対するクイズの回答は、それぞれ、「2」、「3」、「奈良の大仏」、「みかんジュース」が挙げられる。スタート地点、第1チェックポイントについては選択肢方式とし、第2チェックポイント、ゴール地点については自由回答方式であるものとする。
【0098】
[動作]
本発明の第6実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0099】
例えば第1チェックポイントから第2区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図17に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、送信ボタンとを含んでいる。
【0100】
ステップS11において、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、現在のチェックポイントが選択入力されたときに、現在のチェックポイントを入力する欄に代えて、現在のチェックポイントに対応するクイズを表示する欄と、その回答を入力する欄とをチェック情報送信画面61上に表示する。例えば、現在のチェックポイントが第1チェックポイントであり、クイズが「正面にある赤いタワーは何でしょう?」である場合、回答を入力する欄は、上述のように選択肢方式により表示される。選択肢方式の場合、回答を入力する欄には、回答の候補として、例えば、「1 ○○(図示なし)」、「2 ○○(図示なし)」、「3 東京タワー」、「4 通天閣」、「5 上海タワー」、「6 ゴールドタワー」が表示される。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、クイズの回答「3 東京タワー」が入力されて、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、このときの位置情報としてクイズの回答「3 東京タワー」と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する。
【0101】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれるクイズの回答「3 東京タワー」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応するクイズの回答「3(東京タワー)」とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれるクイズの回答「3 東京タワー」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、第1チェックポイントに対応するクイズの回答「3(東京タワー)」とが、合致する場合、ステップS14を実行する。即ち、チェック情報を受信したときの時刻を第1チェックポイントのチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻を用いてもよい。
【0102】
上述のステップS15以降の処理は第1〜5実施形態と同じである。
【0103】
(第7実施形態)
第7実施形態では、第1〜5実施形態と重複する説明については省略する。
【0104】
[構成]
図18は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の上述の設定位置情報として、キーワードが格納されている。キーワードは、漢字、カタカナ、平仮名、英字、数字、記号の少なくとも1つ含む文字列である。例えば、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に対するキーワードは、それぞれ、「1545」、「7846」、「7844」、「1545」が挙げられる。このキーワード「1545」、「7846」、「7844」、「1545」は、各チェックポイントに掲示され、後述のように、参加者は自己申告によりキーワードを通知する。
【0105】
[動作]
本発明の第7実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0106】
例えば第1チェックポイントから第2区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図19に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、キーワードを入力する欄と、送信ボタンとを含んでいる。
【0107】
ステップS11において、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力され、キーワードを入力する欄に、現在のチェックポイントに対応するキーワード「7846」が入力される。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、このときの位置情報としてキーワード「7846」と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する。
【0108】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれるキーワード「7846」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応するキーワード「7846」とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれるキーワード「7846」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、第1チェックポイントに対応するキーワード「7846」とが、合致する場合、ステップS14を実行する。即ち、チェック情報を受信したときの時刻を第1チェックポイントのチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻を用いてもよい。
【0109】
上述のステップS15以降の処理は第1〜5実施形態と同じである。
【0110】
[補足1]
本発明では、時刻を用いた算出方法として、上述の第1〜7実施形態に限定されない。例えば、ゴール地点までの所要時間Tは、以下のように算出してもよい。
【0111】
まず、第0チェックポイント(スタート地点)にいるときのゴール地点(第kチェックポイント)までの所要予測時間T(1〜k)は、
T(1〜k)=Σt(n) ※n=1〜k
(t(n)は既に第nチェックポイントに到達している他の参加者の第n−1チェックポイント〜第nチェックポイントまでの第n区間の所要時間の代表値。T(n)は第n−1チェックポイント〜第nチェックポイントまでの第n区間の参加者の所要時間。以下同様)
により算出される。途中のチェックポイント(第cチェックポイント、1≦c≦k−1)にいるときのゴール地点までの所要時間T(c+1〜k)は、
T(c+1〜k)=Σ(t(n+1)×T(n)÷t(n)) ※n=c+1〜k
により算出される。ゴールまでの所要時間Tは到達したチェックポイント毎に更新される。
【0112】
この算出方法について、具体例を用いて説明する。参加者(参加者識別子k001)が、第0チェックポイント(スタート地点)にいるとき13:01のゴール地点(第3チェックポイント)までの所要予測時間T(1〜3)は、
T(1〜3)=Σt(n) ※n=1〜3
により算出される。従って、所要予測時間T(1〜3)は、
T(1〜3)=t1+t2+t3=(((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3)+(((11:12−10:39)+(11:08−10:38))÷2)+(((11:48−11:12)+(11:40−11:08))÷2)=31+32+34=97[分]
となる。参加者(参加者識別子k001)が途中の第1チェックポイントにいるとき13:32のゴールまでの予測時間T(2〜3)は、
T(2〜3)=Σ(t(n)×T(n−1)÷t(n−1)) ※n=c+1〜k
により算出される。従って、予測時間T(2〜3)は、
T(2〜3)=35分+(34分×35分÷35分)=69分
により算出される。
【0113】
[補足2]
本発明では、時刻を用いた算出方法として、上述の第1〜7実施形態に限定されない。例えば、チェックポイントで休憩する参加者がいる場合も考えられる。この場合を考慮し、チェックポイントを例えば、第1チェックポイント到達地点と第1チェックポイント出発地点とに分けてチェックポイント識別子を管理し、第1チェックポイント到達地点から第1チェックポイント出発地点までのチェックポイントでの休憩時間を差し引いて算出してもよい。その場合は、個人情報テーブルのチェックポイント識別子やチェック情報送信画面61のチェックポイントを選択する欄、チェックポイント判別テーブルにそれぞれのチェックポイントが〜到達地点と〜出発地点とに分離される。
【符号の説明】
【0114】
1 サーバ、
2 ネットワーク、
3 携帯端末、
4−1 電光掲示板、
4−2 電光掲示板、
5−1 読み取り装置、
5−2 読み取り装置、
6 ICタグ、
10 CPU、
11 記憶部、
12 プログラム、
13 管理部、
14 代表算出部、
15 第1算出部、
16 第2算出部、
17 到達予測算出部、
18 通知部、
20 データベース、
21 個人情報テーブル、
22 チェックポイント判別テーブル、
30 CPU、
31 記憶部、
32 プログラム、
33 実行部、
34 入力部、
35 表示部、
36 GPS、
40 コース、
50 CPU、
51 記憶部、
52 プログラム、
53 実行部、
54 読み取り装置識別子、
60 個人情報登録画面、
61 チェック情報送信画面、
62 電光掲示用算出結果画面、
63 携帯用算出結果画面
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンプラリー、ウォーキング、マラソン、ツーリング等のイベントに適用される予測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スタンプラリー、ウォーキング、マラソン、ツーリング等のイベントが各地で開催されている。このイベントでは、プロが参加する場合とは異なり、一般人が自由に参加できる。これにより、その参加者にイベント自体を楽しんでもらったり、体を動かすことの重要性を理解してもらったり、その目的は多種多様である。
【0003】
このようなイベントでは、コースが予め設定されている。コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られている。参加者は自分のペースで進んでもらっても構わないが、スタート地点から複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んでゴールすることが重要である。
【0004】
しかし、人間は機械や乗り物とは違って、コースの地形等の変化による速度の変化や動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペースは人それぞれである。参加者が、次の区間ではどのくらいの時間がかかるのかを把握したい場合がある。参加者は、ゴールするまでの目安が分からない場合、そのイベントに参加していてもモチベーションが下がってしまい、ゴール地点まで到達しない可能性がある。参加者のペースを考慮して所要時間や到達予測時刻を通知することが望まれる。
【0005】
所要時間の算出に関する技術を紹介する。
【0006】
特開2004−361105号公報には、ナビゲーションシステムが記載されている。ナビゲーションシステムは、GPS機能を有する携帯端末と通信回線を介して接続されたナビゲーション処理サーバを備えている。ナビゲーション処理サーバは、ユーザから目的地に関する情報と出発時刻の情報とを受信して目的地までの経路を設定し、出発時刻以後は、所定時間間隔でユーザの携帯端末から緯度経度情報を受信し、該緯度経度情報に基づいてユーザの移動速度を計算し、該移動速度及び現在の緯度経度情報に基づいて目的地への到着予測時刻を計算し、該到着予測時刻を含む情報を携帯端末に送信することを特徴としている。しかし、上述のようなイベントに適用されていないので、コースの地形等の変化が考慮されていない。
【0007】
特開昭62−099899号公報には、路線バス運行管理装置が記載されている。路線バス運行管理装置は、路線バス上に設けた車上無線機と、車上無線機と情報の送受信を行う地上無線機と、営業所等に設けた中央処理装置とから構成され、回線を介して地上無線機からバスの通過情報を中央処理装置に収集して、特定地点に到着する時間を計算するものである。この路線バス運行管理装置は、予測対象車が到着している最新の地上無線機前の通過時刻に、未走行区間を分割した各単位区間の予測所要時分の合計を加えて、到着時刻を計算する中央処理装置の処理部と、運行計画の基本情報、通過情報、単位区間の実運行所要時分、標準運行所要時分及び実運行間隔とをそれぞれ記憶した記憶部とを備えている。路線バス運行管理装置は、予測時に利用する過去の走行所要時分の対象時間を限定し、実運行所要時分を標準運行所要時分で規準化した遅れ係数と実運行所要時分に対する重み付けの値とを利用して、予測対象車よりも以前に単位区間を通過した複数の既走行車の移動平均値を処理部で計算する。更に、予測対象車及び既走行車の各単位区間の進入時刻と、予測対象時間を限定し、計算した各移動平均値とから予測対象車の各単位区間のサンプル値を処理部で計算する。各単位区間の予測所要時分を予測サンプル値と標準運行所要時分との積で計算し、同様の方法で未走行区間における各単位区間の予測所要時分を累計して特定時点での到着時間を計算し、バスの運行状態の追跡管理と到着時刻とを表示出力部に表示するようにしたことを特徴としている。特開昭62−217400号公報では、これらを式により具体化している。しかし、バスは機械や乗り物であり、動き続けることができる。従って、上述のようなイベントに適用されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−361105号公報
【特許文献2】特開昭62−099899号公報
【特許文献3】特開昭62−217400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、参加者のペースを考慮して、次の区間の所要時間、又は、到達予測時刻を通知する予測システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】
本発明の予測システムは、コース(40)が予め設定され、コース(40)のスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コース(40)が1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者がスタート地点から複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んでゴール地点に到達するイベントに適用される。本発明の予測システムは、装置(3)(5−1〜5−4)と、装置(3)(5−1〜5−4)にネットワーク(2)を介して接続されたサーバ(1)とを具備している。装置(3)(5−1〜5−4)は、参加者の現在の位置を表す位置情報と参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する。サーバ(1)は、個人情報テーブル(21)と、管理手段(13)と、代表算出手段(14)と、第1算出手段(15)と、第2算出手段(16)と、到達予測算出手段(17)と、通知手段(18)とを具備している。個人情報テーブル(21)には、参加者識別子とスタート地点、チェックポイント、ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納されている。管理手段(13)は、チェック情報を受信したとき、チェック情報に含まれる位置情報に基づいて、スタート地点、チェックポイント又はゴール地点における時刻を参加者識別子に対応付けて個人情報テーブル(21)に登録する。チェックポイントにおける時刻が識別子に対応付けて個人情報テーブル(21)に登録されたものとする。このとき、代表算出手段(14)は、個人情報テーブル(21)に格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1代表値(t1)と、チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値(t2)とを算出する。第1算出手段(15)は、個人情報テーブル(21)に格納された参加者識別子に対応するチェックポイントの時刻に基づいて、前の区間に所要された所要時間を第1所要時間(T1)として算出する。第2算出手段(16)は、第1代表値(t1)から第2代表値(t2)への変化量と第1所要時間(T1)とに基づいて、参加者識別子に対応する次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間(T2)として算出する。到達予測算出手段(17)は、現在の時刻に第2所要時間(T2)を加算した時刻を到達予測時刻として算出する。通知手段(18)は、到達予測時刻を参加者に通知する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の予測システムでは、上述により、参加者のペースと、既に次のチェックポイントまで到達している他の参加者のペースとを考慮して、参加者が次のチェックポイントに到達するまでの所要時間や到達予測時刻を算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、動き続けているときの疲れは個人差があり、そのペースは人それぞれである。このため、参加者は、所要時間や到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の第1、3、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図2】図2は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける個人情報テーブル21を示している。
【図3】図3は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図4】図4は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図5】図5は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおけるコース40の具体例を示している。
【図6】図6は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムの動作として新規登録処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける個人情報登録画面60を示している。
【図8】図8は、本発明の第1、3、5実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【図9】図9は、本発明の第1、3〜7実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の第1〜7実施形態による予測システムにおける電光掲示用算出結果画面62を示している。
【図11】図11は、本発明の第2、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図12】図12は、本発明の第2、4、5実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図13】図13は、本発明の第2、4、5〜7実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の第3〜7実施形態による予測システムにおける携帯用算出結果画面63を示している。
【図15】図15は、本発明の第4、5〜7実施形態による予測システムの構成を示している。
【図16】図16は、本発明の第6実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図17】図17は、本発明の第6実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【図18】図18は、本発明の第7実施形態による予測システムにおけるチェックポイント判別テーブル22を示している。
【図19】図19は、本発明の第7実施形態による予測システムにおけるチェック情報送信画面61を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による予測システムについて詳細に説明する。
【0015】
(第1実施形態)
[構成]
図1は、本発明の第1実施形態による予測システムの構成を示している。
【0016】
本発明では、コース40が予め設定されている。このコース40のスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、コース40が1番目から最終番目までの複数の区間に区切られている。例えば、チェックポイントが2箇所あり、コース40が1番目から3番目までの3つの区間に区切られているものとする。そこで、本発明の第1実施形態による予測システムでは、自由な時間に参加した参加者がスタート地点から3つの区間を1番目から3番目までこの順に進んでゴール地点に到達するイベントに適用されるものとして説明する。ここで、チェックポイント、区間の数を例としてあげているが、これに限定されない。
【0017】
本発明の第1実施形態による予測システムは、サーバ1と、携帯端末装置(以下、携帯端末と称する)3と、電光掲示板4−1、4−2とを具備している。サーバ1、携帯端末3、電光掲示板4−1、4−2は、ネットワーク2に接続されている。
【0018】
サーバ1は、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)10と、記録媒体である記憶部11と、を具備している。記憶部11には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム12が記憶されている。CPU10は、起動時などに記憶部11からコンピュータプログラム12を読み取って実行する。コンピュータプログラム12は、管理部13、代表算出部14、第1算出部15、第2算出部16、到達予測算出部17、通知部18を含んでいる。これらの動作については後述する。
【0019】
記憶部11は、データベース20を備えている。データベース20は、個人情報テーブル21、チェックポイント判別テーブル22を含んでいる。
【0020】
携帯端末3は、参加者に携帯されるコンピュータであり、CPU30と、記録媒体である記憶部31と、を具備している。記憶部31には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム32が記憶されている。CPU30は、起動時などに記憶部31からコンピュータプログラム32を読み取って実行する。コンピュータプログラム32は、実行部33を含んでいる。これの動作については後述する。
【0021】
携帯端末3は、更に、入力部34と、表示部35と、GPS(Global Positioning System)36とを具備している。GPS36は、自己の位置を位置情報として計測する。位置情報は、緯度、経度を表している。
【0022】
電光掲示板4−1、4−2は、それぞれ、第1、2チェックポイントにおける設定位置情報(後述)に従って、第1、2チェックポイントを過ぎた辺りのコース40上に設けられている。
【0023】
図2は、個人情報テーブル21を示している。個人情報テーブル21には、上述のイベントを識別するイベント識別子“201”が格納されている。
【0024】
個人情報テーブル21には、参加者のそれぞれに関する個人情報が格納される。個人情報は、それぞれ参加者の氏名、年代(年齢)、性別、連絡先(電話番号)、電子メールアドレスを含んでいる。ここで、氏名が、それぞれ、“BBCC”、“DDEE”、“FFGG”、“HHII”である参加者が、後述する新規登録処理により、既に登録されているものとする。参加者“BBCC”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“22才”、“女”、“090−***”、“BB@***.jp”であるものとする。参加者“DDEE”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“53才”、“男”、“080−***”、“DD@***.jp”であるものとする。参加者“FFGG”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“35才”、“男”、“090−***”、“FF@***.jp”であるものとする。参加者“HHII”の年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスは、それぞれ、“28才”、“女”、“080−***”、“HH@***.jp”であるものとする。
【0025】
個人情報テーブル21には、更に、参加者“BBCC”、“DDEE”、“FFGG”、“HHII”をそれぞれ識別する参加者識別子が予め格納されている。ここで、参加者識別子は、それぞれ、“k002”、“k003”、“k004”、“k005”であるものとする。参加者識別子は、携帯端末識別子、ICタグ識別子、参加者が決めたユーザIDやサーバ1側で割り振りした番号(ゼッケン番号)等である。
【0026】
個人情報テーブル21には、更に、スタート地点、チェックポイント識別子、ゴール地点に参加者が到達したことを示すチェックポイント識別子が、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻として参加者識別子に対応付けられて格納される。チェックポイント識別子の登録については後述するが、参加者識別子“k001”が第1チェックポイントに到達した時点での、参加者識別子“k002”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/11:50”、“同日の12:28”、“同日の13:11”、“未到達(記録なし)”であるものとする。参加者識別子“k003”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/10:10”、“同日の10:39”、“同日の11:12”、“
同日の11:48”であるものとする。参加者識別子“k004”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/10:12”、“同日の10:38”、“同日の11:08”、“
同日の11:40”であるものとする。参加者識別子“k005”に対応するスタート地点、第1、2チェックポイント、ゴールにおける時刻は、それぞれ、“2009/02/18/12:35”、“同日の13:08”、“未到達”、“
未到達”であるものとする。
【0027】
図3、4は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の位置として認識する範囲を表す設定位置情報が格納されている。
【0028】
図3に示されるように、設定位置情報は、所定範囲における緯度、経度として緯度範囲“北緯**〜北緯**”、経度範囲“東経**〜東経**”を表している。
【0029】
又は、図4に示されるように、設定位置情報は、予め設定された基準緯度“北緯**”、基準経度“東経**”と、その基準緯度経度からの所定範囲(例えば、基準点からの半径として500[m]とする)とを表している。
【0030】
[動作]
本発明の第1実施形態による予測システムの動作について説明する。ここで、図5に示されるように、3つの区間のうちの第1、2、3区間の距離はそれぞれ1[km]とする。また、スタート地点、ゴール地点をそれぞれ第0、3チェックポイントとする。
【0031】
図6は、本発明の第1実施形態による予測システムの動作として新規登録処理を示すフローチャートである。
【0032】
サーバ1の管理部13は、新規の参加者から個人情報と参加者識別子とを受信するまで、待機状態である(ステップS2−NO)。参加者がイベントに参加したいときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、個人情報登録要求をサーバ1に送信する。このとき、管理部13は、個人情報テーブル21に格納された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に重複しない参加者識別子“k001”を決定し、図7に示されるような個人情報登録画面60を表す情報を携帯端末3に送信する。個人情報登録画面60は、参加者識別子“k001”が記載された欄と、氏名、年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスを入力する欄と、送信ボタンとを含んでいる。参加者識別子は、重複しなければ、参加者が自由に決めてもよいし、携帯端末3や後述のICタグに設定されたものでもよい。
【0033】
参加者は、参加者識別子“k001”を把握し、氏名、年齢、性別、連絡先、電子メールアドレスの欄にそれぞれ“AA△△”、“40才”、“男”、“090−***”、“AA@***.jp”を入力部34の操作により入力する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、個人情報登録画面60に入力された個人情報(氏名“AA△△”、年齢“40才”、性別“男”、連絡先“090−***”、電子メールアドレス“AA@***.jp”)と、個人情報登録画面60に記載された参加者識別子“k001”とをサーバ1に送信する(ステップS1)。
【0034】
サーバ1の管理部13は、個人情報(氏名“AA△△”、年齢“40才”、性別“男”、連絡先“090−***”、電子メールアドレス“AA@***.jp”)と参加者識別子“k001”とを受信する(ステップS2−YES)。このとき、管理部13は、それを個人情報テーブル21に登録する(ステップS3)。
【0035】
図9は、本発明の第1実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。
【0036】
例えばスタート地点から第1区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図8に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、参加者識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、GPS36により位置情報を取得するための取得ボタンと、送信ボタンとを含んでいる。
【0037】
携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“スタート地点”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、取得ボタンが操作されたとき、GPS36により、現在の参加者がいる位置であるスタート地点の位置を表す位置情報“北緯**、東経**”が取得されて、表示部35に表示する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここではスタート地点)と、GPS36より取得された位置情報“北緯**、東経**”と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS11)。
【0038】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS13−NO)。
【0039】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここではスタート地点)に対応する設定位置情報とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、スタート地点に対応する設定位置情報とが、合致する場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:01”(図2参照)をスタート地点のチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻、又は、GPS36より位置情報を取得したときの時刻(位置情報取得時刻)をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻、又は、位置情報取得時刻を用いてもよい(ステップS14)。
【0040】
ステップS14において、管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報の緯度“北緯**”、経度“東経**”のそれぞれが、チェックポイント判別テーブル22に格納されたスタート地点の設定位置情報として緯度範囲“北緯**〜北緯**”、経度範囲“東経**〜東経**”内にある場合(図3参照)、上記のスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”をスタート地点のチェックポイント識別子として、参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。
【0041】
又は、ステップS14において、管理部13は、チェック情報に含まれる位置情報の緯度“北緯**”、経度“東経**”が示す地点と、チェックポイント判別テーブル22に格納されたスタート地点の基準緯度“北緯**”、基準経度“東経**”が示す地点との距離を算出し、チェック情報に含まれる位置情報の地点が、スタート地点の基準緯度経度から所定範囲“500[m]”以内にある場合、上記のスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”をスタート地点のチェックポイント識別子として、参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここでの、設定位置情報は、基準緯度経度からの所定範囲を表す。
【0042】
サーバ1の管理部13は、参加者“AA△△”に対して、スタート地点後にてチェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS15−NO、S13)。
【0043】
参加者は、第1チェックポイントに到着したものとする(ステップS12−YES)。
【0044】
参加者の入力部34の操作により、第1チェックポイントにて、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、取得ボタンが操作されたとき、GPS36により、現在の参加者がいる位置である第1チェックポイントの位置を表す位置情報“北緯**、東経**”が取得されて、表示部35に表示する。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、GPS36より取得された位置情報“北緯**、東経**”と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS11)。
【0045】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる位置情報“北緯**、東経**”と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応する設定位置情報とが合致するかを判別し、合致する場合に、その受信したときの時刻“2009/02/18/13:32”(図2参照)を、第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子として参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0046】
サーバ1は、参加者識別子“k001”の参加者“AA△△”に対して、スタート地点後の地点特定情報(ここでは、第1チェックポイント)を受信したので(ステップS15−YES)、算出処理(ステップS16)を実行する。代表算出部14は、個人情報テーブル21を参照し、現時点での他の参加者で、次のチェックポイントである第2チェックポイント以降に到達している他の参加者がいるか判別する。個人情報テーブル21を参照すると、参加者“BBCC”(参加者識別子“k002”)は第2チェックポイントに到達している(図2参照)。参加者“DDEE”、“FFGG”(参加者識別子“k003”、“k004”)は第3チェックポイント(ゴール地点)に到達している。即ち、第2チェックポイント以降に到達している他の参加者がいる(図2参照)。
【0047】
そこで、ステップS16において、代表算出部14は、個人情報テーブル21に格納された既に第2チェックポイントに到達している参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に対応する、前のチェックポイントと現在のチェックポイントとである、スタート地点と第1チェックポイントとの時刻を抽出し、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第1区間で抽出された他の参加者の所要時間の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1代表値t1を算出する。更に、代表算出部14は、個人情報テーブル21から抽出された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”に対応する現在のチェックポイントと次のチェックポイントとである、第1チェックポイントと第2チェックポイントの時刻を抽出し、現在のチェックポイントから次のチェックポイントまでの区間である第2区間で抽出された他の参加者の所要時間の代表値である第2代表値t2を算出する。ここでは代表値として、平均値を用いて説明する。この場合、第2区間における第1代表値t1は、
t1=((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3=31[分]
により算出される。第2区間における第2代表値t2は、
t2=((13:11−12:28)+(11:12−10:39)+(11:08−10:38))÷3=35[分]
により算出される。代表算出部14は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における第3代表値t3も算出する。ここで、第3代表値t3は、
t3=((11:48−11:12)+(11:40−11:08))÷2=34[分]
により算出される。
【0048】
今回のイベント(イベント識別子“201”)において、参加者がスタート地点後のチェックポイントに到達した際に、他の参加者が次のチェックポイントに到達していない場合、代表算出部14は、個人情報テーブル21から、今回のイベント(イベント識別子“201”)において、上記の参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”に対応付けられて格納されているチェックポイント識別子が”未到達”の状態であり、次のチェックポイントに到達している参加者が抽出できない。このような場合、ステップS16において、代表算出部14は、前回のイベント(例えば、イベント識別子“200”)で個人情報テーブル21に格納された次のチェックポイントに到達している参加者識別子に対応するチェックポイント識別子の時刻に基づいて、第1代表値t1と第2代表値t2とを算出する。
【0049】
更に、イベントは今回初めて行われることも考えられる。この場合、個人情報テーブル21には、前回のイベント(イベント識別子“200”)に対応するデータがない状態である。このような場合、ステップS16において、代表算出部14は算出処理を実行せず、第1代表値t1と第2代表値t2とを、予め設定された値を記憶部11より読み出して用いる。
【0050】
代表算出部14は、既に次のチェックポイントに到達している他の参加者を抽出する際に、個人情報テーブル21に格納された個人情報を参照し、参加者“AA△△”の個人情報の年代“40才”、性別“男”、体重の少なくとも1つに一致する個人情報に対応付けられた参加者識別子を抽出し、抽出された参加者識別子に対応するチェックポイント識別子の時刻に基づいて、第1代表値t1と第2代表値t2とを算出してもよい。なお、他の参加者を抽出する項目は、所属別や出身別を用いてもよい。
【0051】
また、ステップS16において、第1算出部15は、受信したチェック情報に含まれている参加者識別子“k001”に対応する個人情報テーブル21に格納された、前のチェックポイントであるスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”と、現在のチェックポイントである第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子の時刻、“2009/02/18/13:32”に基づいて、前の区間である第1区間に所要された所要時間を第1所要時間T1として算出する。ここで、第1所要時間T1は、
T1=13:32−13:01=31[分]
により算出される。
【0052】
次に、第2算出部16は、第1代表値t1“31[分]”から第2代表値t2“35[分]”への変化量と第1所要時間T1“31[分]”とに基づいて、参加者が次の区間である第2区間を所要するときの所要時間の予測値を第2所要時間T2として算出する。ここで、第2区間における第2所要時間T2は、
T2=t2×T1÷t1=35×31÷31=35[分]
により算出される。第2算出部16は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における所要時間の予測値である第3所要時間T3を、第2代表値t2“35[分]”から第3代表値t3“34[分]”への変化量と第2所要時間T2“35[分]”とに基づいて算出する。ここで、第3所要時間T3は、
T3=t3×T2÷t2=34分×35分÷35分=34[分]
により算出され、第1チェックポイントからゴール地点までの所要時間は、
T2+T3=35分+34分=69[分]
により算出される。
【0053】
次に、到達予測算出部17は、現在の時刻“2009/02/18/13:32”に、第2区間における第2所要時間T2“35[分]”を加算した時刻“同日の14:07”を、第2チェックポイントにおける到達予測時刻として算出する。更に、到達予測算出部17は、第3所要時間T3“34[分]”を加算した、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:41”も算出する。ここで、管理部13は、第2チェックポイントにおけるチェックポイント識別子(時刻)を参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録するまでの間、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)と第2チェックポイントにおける到達予測時刻とを参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。
【0054】
次に、通知部18は、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)や到達予測時刻を、参加者識別子“k001”と共に、チェック情報に含まれる位置情報により特定されたチェックポイント(ここでは第1チェックポイント)の電光掲示板4−1に、図10に示されるような電光掲示用算出結果画面62を生成し、送信し、表示することにより、参加者“AA△△”に通知する。ここで、参加者“AA△△”に通知された電光掲示用算出結果画面62は、参加者識別子“k001”と、第2区間における到達予測時刻“2009/02/18/14:07”、第2所要時間T2“35[分]”と、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:41”、第3所要時間T3“69[分]”とを含んでいる。ここで、電光掲示用算出結果画面62は、算出された所要時間(第2所要時間T2“35[分]”、第3所要時間T3“69[分]”)と到達予測時刻とを両方含む形態としているが、算出された所要時間、到達予測時刻のいずれかを含む形態でもよい。言い換えれば、電光掲示用算出結果画面62は、算出された所要時間、到達予測時刻の少なくとも1つを含んでいる(ステップS17)。
【0055】
その後、参加者“AA△△”が第2チェックポイントに到達した際も同様に、サーバ1は、ステップS13〜S17を実行する。即ち、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第2区間での代表値を第1代表値とし、現在のチェックポイントから次のチェックポイントまでの区間である第3区間での代表値を第2代表値とし、前のチェックポイントから現在のチェックポイントまでの区間である第2区間での参加者の所要時間が第1所要時間として算出し、次の区間である第3区間の所要時間を第2所要時間として算出し、次のチェックポイントであるゴール地点の到達予測時刻を算出し、通知する。これらの処理をゴール地点に到達するまで、各チェックポイントにて行う。
【0056】
[効果]
本発明の第1実施形態による予測システムでは、上述の説明により、先に次のチェックポイントに到達している参加者(参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”、“k005”)のペースと、参加者本人(参加者識別子“k001”)のペースとを考慮して、参加者が次のチェックポイントに到達するまでの所要時間と到達予測時刻とを算出し、参加者に通知する。人間は機械や乗り物とは違って、ペースの個人差や環境の影響により、一定の速度で動き続けることは困難である。このため、参加者は、到達予測時刻を把握することにより、ゴールするまでの目安が分かり、モチベーションを維持することができる。
【0057】
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明については省略する。
【0058】
[構成]
図11は、本発明の第2実施形態による予測システムの構成を示している。本発明の第2実施形態による予測システムは、更に、ICタグ6と、読み取り装置5−1〜5−4とを具備している。
【0059】
ICタグ6は、参加者に携帯され、参加者識別子“k001”を保持する。
【0060】
読み取り装置5−1〜5−4は、コンピュータであり、CPU50と、記録媒体である記憶部51とを具備している。記憶部51には、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム52と、自己を識別する読み取り装置識別子54とが記憶されている。CPU50は、起動時などに記憶部51からコンピュータプログラム22を読み取って実行する。コンピュータプログラム52は、実行部53を含んでいる。これの動作については後述する。
【0061】
図12は、チェックポイント判別テーブル22を示している。この場合、チェックポイント判別テーブル22に格納された設定位置情報は、緯度、経度ではなく、読み取り装置識別子54を表している。読み取り装置5−1〜5−4は、それぞれ、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に設けられている。読み取り装置5−1〜5−4の設定位置情報は、それぞれ“cp000”、“cp001”、“cp002”、“cp003”であるものとする。
【0062】
[動作]
本発明の第2実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0063】
図13は、本発明の第2実施形態による予測システムの動作としてイベント参加処理を示すフローチャートである。参加者は、携帯端末3をわざわざ携帯したくない場合、ICタグ6を身に付ければよい。この場合、上述のチェック情報送信画面61は使用されない。また、上述のステップS11、S12は実行されない。
【0064】
読み取り装置5−1の実行部53は、ICタグ6と通信するまで待機状態である(ステップS21−NO)。
【0065】
例えば参加者“AA△△”がスタート地点から第1区間に進むときに、読み取り装置5−1の実行部53は、参加者に携帯されるICタグ6と自己との距離が所定距離内であるものとする。このときに、実行部53は、ICタグ6から参加者識別子“k001”を読み取り(ステップS21−YES)、位置情報として読み取り装置識別子54“cp000”と、読み取った参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS22)。
【0066】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS13−NO)。
【0067】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp000”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された各読み取り装置識別子54のいずれかと一致するか否かを判別し、どのチェックポイントかを特定する。管理部13は、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp000”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された読み取り装置識別子54“cp000”と一致し、スタート地点と特定された場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:01”(図2参照)を、スタート地点におけるチェックポイント識別子としてチェック情報に含まれた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0068】
サーバ1の管理部13は、参加者“AA△△”に対して、スタート地点後のチェック情報を受信するまで待機状態である(ステップS15−NO、S13)。
【0069】
参加者は、第1チェックポイントに到着したものとする。
【0070】
参加者は、第1チェックポイントに到達した際に、読み取り装置5−2の実行部53は、参加者に携帯されるICタグ6と自己との距離が所定距離内であるものとする。このときに、実行部53は、ICタグ6から参加者識別子“k001”を読み取り(ステップS21−YES)、位置情報として読み取り装置識別子54“cp001”と、読み取った参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する(ステップS22)。
【0071】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp001”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された各読み取り装置識別子54のいずれかと一致するか否かを判別し、どのチェックポイントかを特定する。管理部13は、チェック情報に含まれる読み取り装置識別子54“cp001”が、チェックポイント判別テーブル22に格納された読み取り装置識別子54“cp001”と一致し、第1チェックポイントと特定された場合、チェック情報を受信したときの時刻“2009/02/18/13:32”(図2参照)を、第1チェックポイントにおけるチェックポイント識別子として、チェック情報に含まれた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する(ステップS14)。
【0072】
これ以降の処理は、第1実施形態と同じである。
【0073】
[効果]
本発明の第2実施形態による予測システムでは、上述の説明により、参加者が携帯端末3をわざわざ携帯したくなくても、第1実施形態と同じ効果を実現する。
【0074】
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1、2実施形態と重複する説明については省略する。
【0075】
[動作]
本発明の第3実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0076】
上述のステップS16までの処理は第1、2実施形態と同じである。
【0077】
ステップS17において、サーバ1の通知部18は、電光掲示用算出結果画面62ではなく、図14に示されるような携帯用算出結果画面63を生成し、電光掲示板4−1、4−2に送信するのではなく、携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信した携帯用算出結果画面63を表示部35に表示することで、参加者に通知する。携帯用算出結果画面63は、上述のように参加者“AA△△”が第1チェックポイントに到達した際には、参加者識別子“k001”と、第1チェックポイントにおける時刻“2009/02/18/13:32”、第1所要時間T1“31[分]”と、第2区間における到達予測時刻“2009/02/18/14:07”、第2所要時間T2“35[分]”と、ゴールにおける到達予測時刻“同日の14:41”、第2所要時間T2“69[分]”とを含んでいる。
【0078】
又は、通知部18は、電光掲示用算出結果画面62を電光掲示板4−1に送信すると共に、携帯用算出結果画面63を携帯端末3に送信して参加者に通知してもよい。
【0079】
[効果]
本発明の第3実施形態による予測システムでは、上述の説明により、参加者が電光掲示用算出結果画面62を見逃したまま、コース40上を進んだ場合でも、携帯端末3により携帯用算出結果画面63で確認することができる。
【0080】
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1〜3実施形態と重複する説明については省略する。
【0081】
[構成]
図15は、本発明の第4実施形態による予測システムの構成を示している。ICタグ6は、携帯端末3に設けられている場合も考えられる。又は、参加者は、ICタグ6と携帯端末3とを携帯している場合も考えられる。
【0082】
[動作]
本発明の第4実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0083】
上述のステップS16までの処理は第1〜3実施形態と同じである。
【0084】
ICタグ6が携帯端末3に設けられている場合、又は、参加者がICタグ6と携帯端末3とを携帯している場合、ステップS17において、サーバ1の通知部18は、所要時間と到達予測時刻を電光掲示板4−1、4−2と共に、携帯端末の表示部35に表示して参加者に通知する。
【0085】
[効果]
本発明の第4実施形態による予測システムでは、上述の説明により、第1、3実施形態と同じ効果を実現する。
【0086】
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1〜4実施形態と重複する説明については省略する。
【0087】
[動作]
本発明の第5実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0088】
上述のステップS15までの処理は第1〜4実施形態と同じである。サーバ1は、第1代表値t1、第2代表値t2、第1所要時間T1、第2所要時間T2に代えて、それぞれ、後述の第1代表値(以下、第1速度代表値v1)、第2代表値(以下、第2速度代表値v2)、第1速度V1、第2速度V2を算出する。
【0089】
参加者“AA△△”が第1チェックポイントに到達した際のステップS16において、代表算出部14は、個人情報テーブル21に格納された、既に第2チェックポイントに到達している参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”を抽出し、その抽出された参加者識別子に対応するスタート地点と第1チェックポイントとの時刻と第1区間の距離“1[km]”とに基づいて、抽出された他の参加者の第1区間の速度の平均値、中央値、最頻値のいずれかを表す代表値である第1速度代表値v1を算出する。また、代表算出部14は、個人情報テーブル21から抽出された参加者識別子“k002”、“k003”、“k004”に対応する第1チェックポイントと第2チェックポイントの時刻と第2区間の距離“1[km]”とに基づいて、抽出された他の参加者の第2区間の速度の代表値である第2速度代表値v2を算出する。ここでは代表値として、平均値を用いて説明する。この場合、第2区間における第1速度代表値v1は、
v1=((1[km]÷(12:28−11:50)[分])+(1[km]÷(10:39−10:10)[分])+(1[km]÷(10:38−10:12)[分]))÷3=0.55[m/s]
により算出される。ここで、v1=1km÷(((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3)=0.54m/sのように、時間の平均値を算出してから速度を求めたものをその区間の速度の代表値としてもよい。第2区間における第2速度代表値v2は、
v2=((1[km]÷(13:11−12:28)[分])+(1[km]÷(11:12−10:39)[分])+(1[km]÷(11:08−10:38)[分]))÷3=0.48[m/s]
により算出される。代表算出部14は、第3区間、即ち、第2チェックポイントからゴール地点における第3速度代表値v3も算出する。この場合、第3速度代表値v3は、
v3=((1[km]÷(11:48−11:12)[分])+(1[km]÷(11:40−11:08)[分]))÷2=0.49[m/s]
により算出される。
【0090】
また、ステップS16において、第1算出部15は、受信したチェック情報に含まれている参加者識別子“k001”に対応する個人情報テーブル21に格納されたスタート地点における時刻“2009/02/18/13:01”、第1チェックポイントにおける時刻、“2009/02/18/13:32”に基づいて、第1区間に所要された所要時間を第1所要時間T1として算出する。ここで、第1所要時間T1は、
T1=13:32−13:01=31[分]
により算出される。第1算出部15は、第1所要時間T1“31[分]”と、第1区間の距離“1[km]”とに基づいて、第1区間の速度を第1速度V1として算出する。ここで、第1速度V1は、
V1=s1÷T1=1[km]÷31[分]=0.54[m/s]
により算出される。
【0091】
次に、第2算出部16は、第1速度代表値t1から第2速度代表値t1への変化量と第1速度V1とに基づいて、参加者“AA△△”が第2区間を進むときの予測速度を第2速度V2として算出する。ここで、第2区間における第2速度V2は、
V2=v2×V1÷v1=0.48[m/s]×0.54[m/s]÷0.55[m/s]=0.47[m/s]
により算出される。第2算出部16は、第3区間の第3速度V3も算出する。この場合、第3速度V3は、
V3=v3×V2÷v2=0.49[m/s]×0.47[m/s]÷0.48[m/s]=0.48[m/s]
により算出される。
【0092】
到達予測算出部17は、第2速度V2と第2区間の距離とに基づいて、参加者“AA△△”が第2区間を所要するときの所要時間T2を算出する。ここで、第2区間における所要時間T2は、
T2=1[km]÷0.47[m/s]=35[分]
により算出される。到達予測算出部17は、第2チェックポイントからゴール地点における所要時間T3も算出する。この場合、所要時間T3は、
T3=1[km]÷0.48[m/s]=35[分]
により算出される。
【0093】
次に、到達予測算出部17は、現在の時刻“2009/02/18/13:32”に、第2区間における所要時間T2“35[分]”を加算した時刻“同日の14:07”を、第2チェックポイントにおける到達予測時刻として算出する。更に、到達予測算出部17は、所要時間T3“35[分]”を加算した、ゴール地点における到達予測時刻“同日の14:42”も算出する。
【0094】
これ以降の処理は、第1〜4実施形態と同じである。
【0095】
[効果]
本発明の第5実施形態による予測システムでは、上述の説明により、第1〜4実施形態と同じ効果を実現する。
【0096】
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1〜5実施形態と重複する説明については省略する。
【0097】
[構成]
図16は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の上述の設定位置情報として、クイズの答え(回答)が格納されている。クイズの回答は、漢字、カタカナ、平仮名、英字、数字、記号の少なくとも1つ含む文字列である。例えば、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に対するクイズの回答は、それぞれ、「2」、「3」、「奈良の大仏」、「みかんジュース」が挙げられる。スタート地点、第1チェックポイントについては選択肢方式とし、第2チェックポイント、ゴール地点については自由回答方式であるものとする。
【0098】
[動作]
本発明の第6実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0099】
例えば第1チェックポイントから第2区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図17に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、送信ボタンとを含んでいる。
【0100】
ステップS11において、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力される。携帯端末3の実行部33は、現在のチェックポイントが選択入力されたときに、現在のチェックポイントを入力する欄に代えて、現在のチェックポイントに対応するクイズを表示する欄と、その回答を入力する欄とをチェック情報送信画面61上に表示する。例えば、現在のチェックポイントが第1チェックポイントであり、クイズが「正面にある赤いタワーは何でしょう?」である場合、回答を入力する欄は、上述のように選択肢方式により表示される。選択肢方式の場合、回答を入力する欄には、回答の候補として、例えば、「1 ○○(図示なし)」、「2 ○○(図示なし)」、「3 東京タワー」、「4 通天閣」、「5 上海タワー」、「6 ゴールドタワー」が表示される。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、クイズの回答「3 東京タワー」が入力されて、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、このときの位置情報としてクイズの回答「3 東京タワー」と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する。
【0101】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれるクイズの回答「3 東京タワー」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応するクイズの回答「3(東京タワー)」とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれるクイズの回答「3 東京タワー」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、第1チェックポイントに対応するクイズの回答「3(東京タワー)」とが、合致する場合、ステップS14を実行する。即ち、チェック情報を受信したときの時刻を第1チェックポイントのチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻を用いてもよい。
【0102】
上述のステップS15以降の処理は第1〜5実施形態と同じである。
【0103】
(第7実施形態)
第7実施形態では、第1〜5実施形態と重複する説明については省略する。
【0104】
[構成]
図18は、チェックポイント判別テーブル22を示している。チェックポイント判別テーブル22には、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点の各々の上述の設定位置情報として、キーワードが格納されている。キーワードは、漢字、カタカナ、平仮名、英字、数字、記号の少なくとも1つ含む文字列である。例えば、スタート地点、第1、2チェックポイント、ゴール地点に対するキーワードは、それぞれ、「1545」、「7846」、「7844」、「1545」が挙げられる。このキーワード「1545」、「7846」、「7844」、「1545」は、各チェックポイントに掲示され、後述のように、参加者は自己申告によりキーワードを通知する。
【0105】
[動作]
本発明の第7実施形態による予測システムの動作について説明する。
【0106】
例えば第1チェックポイントから第2区間に進むときに、携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、チェック情報送信画面要求をサーバ1に送信する。サーバ1の管理部13は、チェック情報送信画面要求を受信すると、図19に示されるようなチェック情報送信画面61を表す情報を携帯端末3に送信する。携帯端末3の実行部33は、受信したその情報を記憶部31に格納する。チェック情報送信画面61は、識別子“k001”と氏名“AA△△”とが記載された欄と、現在のチェックポイントを入力(選択)する欄と、キーワードを入力する欄と、送信ボタンとを含んでいる。
【0107】
ステップS11において、携帯端末3の実行部33は、チェック情報送信画面61を表示部35に表示し、参加者の入力部34の操作により、現在のチェックポイントの欄に“第1チェックポイント”が選択入力され、キーワードを入力する欄に、現在のチェックポイントに対応するキーワード「7846」が入力される。携帯端末3の実行部33は、参加者の入力部34の操作により、送信ボタンが操作されたとき、選択入力されたチェックポイント(地点特定情報)(ここでは第1チェックポイント)と、このときの位置情報としてキーワード「7846」と、チェック情報送信画面61に記載された参加者識別子“k001”とを含むチェック情報をサーバ1に送信する。
【0108】
サーバ1の管理部13は、チェック情報を受信したとき(ステップS13−YES)、チェック情報に含まれるキーワード「7846」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、チェック情報に含まれる地点特定情報(ここでは第1チェックポイント)に対応するキーワード「7846」とが合致するかを判別する。管理部13は、チェック情報に含まれるキーワード「7846」と、チェックポイント判別テーブル22に格納されており、第1チェックポイントに対応するキーワード「7846」とが、合致する場合、ステップS14を実行する。即ち、チェック情報を受信したときの時刻を第1チェックポイントのチェックポイント識別子にタイムスタンプとして、チェック情報に含まれていた参加者識別子“k001”に対応付けて個人情報テーブル21に登録する。ここで、携帯端末3が、チェック情報を送信するときの送信時刻をチェック情報に付加している場合、上記の時刻については、送信時刻を用いてもよい。
【0109】
上述のステップS15以降の処理は第1〜5実施形態と同じである。
【0110】
[補足1]
本発明では、時刻を用いた算出方法として、上述の第1〜7実施形態に限定されない。例えば、ゴール地点までの所要時間Tは、以下のように算出してもよい。
【0111】
まず、第0チェックポイント(スタート地点)にいるときのゴール地点(第kチェックポイント)までの所要予測時間T(1〜k)は、
T(1〜k)=Σt(n) ※n=1〜k
(t(n)は既に第nチェックポイントに到達している他の参加者の第n−1チェックポイント〜第nチェックポイントまでの第n区間の所要時間の代表値。T(n)は第n−1チェックポイント〜第nチェックポイントまでの第n区間の参加者の所要時間。以下同様)
により算出される。途中のチェックポイント(第cチェックポイント、1≦c≦k−1)にいるときのゴール地点までの所要時間T(c+1〜k)は、
T(c+1〜k)=Σ(t(n+1)×T(n)÷t(n)) ※n=c+1〜k
により算出される。ゴールまでの所要時間Tは到達したチェックポイント毎に更新される。
【0112】
この算出方法について、具体例を用いて説明する。参加者(参加者識別子k001)が、第0チェックポイント(スタート地点)にいるとき13:01のゴール地点(第3チェックポイント)までの所要予測時間T(1〜3)は、
T(1〜3)=Σt(n) ※n=1〜3
により算出される。従って、所要予測時間T(1〜3)は、
T(1〜3)=t1+t2+t3=(((12:28−11:50)+(10:39−10:10)+(10:38−10:12))÷3)+(((11:12−10:39)+(11:08−10:38))÷2)+(((11:48−11:12)+(11:40−11:08))÷2)=31+32+34=97[分]
となる。参加者(参加者識別子k001)が途中の第1チェックポイントにいるとき13:32のゴールまでの予測時間T(2〜3)は、
T(2〜3)=Σ(t(n)×T(n−1)÷t(n−1)) ※n=c+1〜k
により算出される。従って、予測時間T(2〜3)は、
T(2〜3)=35分+(34分×35分÷35分)=69分
により算出される。
【0113】
[補足2]
本発明では、時刻を用いた算出方法として、上述の第1〜7実施形態に限定されない。例えば、チェックポイントで休憩する参加者がいる場合も考えられる。この場合を考慮し、チェックポイントを例えば、第1チェックポイント到達地点と第1チェックポイント出発地点とに分けてチェックポイント識別子を管理し、第1チェックポイント到達地点から第1チェックポイント出発地点までのチェックポイントでの休憩時間を差し引いて算出してもよい。その場合は、個人情報テーブルのチェックポイント識別子やチェック情報送信画面61のチェックポイントを選択する欄、チェックポイント判別テーブルにそれぞれのチェックポイントが〜到達地点と〜出発地点とに分離される。
【符号の説明】
【0114】
1 サーバ、
2 ネットワーク、
3 携帯端末、
4−1 電光掲示板、
4−2 電光掲示板、
5−1 読み取り装置、
5−2 読み取り装置、
6 ICタグ、
10 CPU、
11 記憶部、
12 プログラム、
13 管理部、
14 代表算出部、
15 第1算出部、
16 第2算出部、
17 到達予測算出部、
18 通知部、
20 データベース、
21 個人情報テーブル、
22 チェックポイント判別テーブル、
30 CPU、
31 記憶部、
32 プログラム、
33 実行部、
34 入力部、
35 表示部、
36 GPS、
40 コース、
50 CPU、
51 記憶部、
52 プログラム、
53 実行部、
54 読み取り装置識別子、
60 個人情報登録画面、
61 チェック情報送信画面、
62 電光掲示用算出結果画面、
63 携帯用算出結果画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用されるシステムであって、
前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する装置と、
前記装置にネットワークを介して接続されたサーバと
を具備し、
前記サーバは、
前記参加者識別子と前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納される個人情報テーブルと、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する管理手段と、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の代表値である第1代表値と、前記チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値とを算出する代表算出手段と、
前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻に基づいて、前記前の区間に所要された所要時間を第1所要時間として算出する第1算出手段と、
前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1所要時間とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間として算出する第2算出手段と
を具備する予測システム。
【請求項2】
前記チェックポイントに関連付けられて、前記コース上に設けられた電光掲示板
を更に具備し、
前記サーバは、
現在の時刻に前記第2所要時間を加算した時刻を到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記電光掲示板に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記電光掲示板は、受信した前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する
請求項1に記載の予測システム。
【請求項3】
前記サーバは、
現在の時刻に前記第2所要時間を加算した時刻を到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記装置に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記装置は、受信した前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する表示手段
を具備する請求項1に記載の予測システム。
【請求項4】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用されるシステムであって、
前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する装置と、
前記装置にネットワークを介して接続されたサーバと
を具備し、
前記サーバは、
前記参加者識別子と前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納される個人情報テーブルと、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する管理手段と、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度の代表値である第1代表値を算出し、前記個人情報テーブルに格納された前記他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの次の区間の距離とに基づいて、前記次の区間の速度の代表値である第2代表値を算出する代表算出手段と、
前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻と、前記前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度を第1速度として算出する第1算出手段と、
前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1速度とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を進むときの速度を第2速度として算出する第2算出手段と
を具備する予測システム。
【請求項5】
前記チェックポイントに関連付けられて、前記コース上に設けられた電光掲示板
を更に具備し、
前記サーバは、
前記第2速度と前記次の区間の距離とに基づいて、前記参加者が前記次の区間を所要するときの所要時間を次の所要時間として算出し、現在の時刻に前記次の所要時間を加算した時刻を前記到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記電光掲示板に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記電光掲示板は、受信した前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する
請求項4に記載の予測システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記第2速度と前記次の区間の距離とに基づいて、前記参加者が前記次の区間を所要するときの所要時間を次の所要時間として算出し、現在の時刻に前記次の所要時間を加算した時刻を前記到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記装置に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記装置は、受信した前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する表示手段
を具備する請求項4に記載の予測システム。
【請求項7】
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置を表す設定位置情報とが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報が、前記チェックポイント判別テーブルに格納された前記設定位置情報に合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項8】
チェック情報は、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を更に含み、
前記装置は、前記参加者に携帯され、自己の位置を前記位置情報として計測するGPS(Global Positioning System)を備え、
前記位置情報は、緯度、経度を表し、
前記設定位置情報は、所定範囲における緯度、経度として緯度範囲、経度範囲を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記位置情報の緯度、経度のそれぞれが、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記緯度範囲、経度範囲内にある場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項9】
チェック情報は、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を更に含み、
前記装置は、前記参加者に携帯され、自己の位置を前記位置情報として計測するGPS(Global Positioning System)を備え、
前記位置情報は、緯度、経度を表し、
前記設定位置情報は、予め設定された基準緯度、基準経度を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記位置情報の緯度、経度で示される地点が、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記基準緯度、前記基準経度で示される地点から所定範囲内にある場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項10】
前記参加者に携帯され、前記参加者識別子を保持するICタグ
を更に具備し、
前記装置は、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に設置され、自己を識別する読み取り装置識別子を保持し、
前記参加者に携帯される前記ICタグと自己との距離が所定距離内であるときに、前記ICタグから前記参加者識別子を読み取り、前記位置情報として前記読み取り装置識別子と、読み取った前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信し、
前記設定位置情報は、前記読み取り装置識別子を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記読み取り装置識別子が、前記チェックポイント判別テーブルに格納された前記読み取り装置識別子と一致する場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項11】
前記装置は、前記参加者に携帯され、前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に対応するクイズを表示する表示手段と、前記クイズの回答を前記位置情報として入力し、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を入力する入力手段と、前記クイズの回答と前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信する実行手段とを備え、
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置に対する前記クイズの回答とが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記クイズの回答が、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記クイズの回答に合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項12】
前記装置は、前記参加者に携帯され、前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に対応するキーワードを前記位置情報として入力し、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を入力する入力手段と、前記キーワードと前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信する実行手段とを備え、
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置に対する前記キーワードとが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記キーワードが、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記キーワードに合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項13】
前記個人情報テーブルには、イベント毎にイベント識別子が関連付けられ、
今回のイベント識別子において、前記他の参加者識別子に対応付けられた次のチェックポイント又はゴール地点の時刻が記憶されていない場合、
前記代表算出手段は、前回のイベント識別子に関連付けられた参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記第1代表値と前記第2代表値とを算出する
請求項1〜12のいずれかに記載の予測システム。
【請求項14】
前記前回のイベント識別子に関連付けられた参加者識別子に対応する時刻が記憶されていない場合、前記代表算出手段は、予め設定された値を読み出して、前記第1代表値と前記第2代表値に用いる
請求項13に記載の予測システム。
【請求項15】
前記個人情報テーブルには、更に、前記参加者に関する個人情報が参加者識別子に関連付けられて格納され、
前記個人情報は、前記参加者の氏名、年代、性別、体重の少なくとも1つを含み、
前記代表算出手段は、
受信したチェック情報に含まれる前記参加者識別子に関連付けられた年代、性別、体重の少なくとも1つに一致する前記他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記第1代表値と前記第2代表値とを算出する
請求項1〜14のいずれかに記載の予測システム。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかに記載の予測システムに適用されるサーバ。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれかに記載の予測システムに適用される装置。
【請求項18】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用される方法であって、
装置が、前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信するステップと、
サーバが、前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて個人情報テーブルに登録するステップと、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の代表値である第1代表値と、前記チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値とを算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻に基づいて、前記前の区間に所要された所要時間を第1所要時間として算出するステップと、
前記サーバが、前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1所要時間とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間として算出するステップと
を具備する予測方法。
【請求項19】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用される方法であって、
装置が、前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信するステップと、
サーバが、前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて個人情報テーブルに登録するステップと、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度の代表値である第1代表値を算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの次の区間の距離とに基づいて、前記次の区間の速度の代表値である第2代表値を算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻と、前記前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度を第1速度として算出するステップと、
前記サーバが、前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1速度とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を進むときの速度を第2速度として算出するステップと
を具備する予測方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の予測方法の前記サーバが実行する各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項21】
請求項18又は19に記載の予測方法の前記装置が実行する各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項1】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用されるシステムであって、
前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する装置と、
前記装置にネットワークを介して接続されたサーバと
を具備し、
前記サーバは、
前記参加者識別子と前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納される個人情報テーブルと、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する管理手段と、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の代表値である第1代表値と、前記チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値とを算出する代表算出手段と、
前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻に基づいて、前記前の区間に所要された所要時間を第1所要時間として算出する第1算出手段と、
前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1所要時間とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間として算出する第2算出手段と
を具備する予測システム。
【請求項2】
前記チェックポイントに関連付けられて、前記コース上に設けられた電光掲示板
を更に具備し、
前記サーバは、
現在の時刻に前記第2所要時間を加算した時刻を到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記電光掲示板に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記電光掲示板は、受信した前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する
請求項1に記載の予測システム。
【請求項3】
前記サーバは、
現在の時刻に前記第2所要時間を加算した時刻を到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記装置に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記装置は、受信した前記第2所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する表示手段
を具備する請求項1に記載の予測システム。
【請求項4】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用されるシステムであって、
前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信する装置と、
前記装置にネットワークを介して接続されたサーバと
を具備し、
前記サーバは、
前記参加者識別子と前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点における時刻とが対応付けられて格納される個人情報テーブルと、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する管理手段と、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度の代表値である第1代表値を算出し、前記個人情報テーブルに格納された前記他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの次の区間の距離とに基づいて、前記次の区間の速度の代表値である第2代表値を算出する代表算出手段と、
前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻と、前記前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度を第1速度として算出する第1算出手段と、
前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1速度とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を進むときの速度を第2速度として算出する第2算出手段と
を具備する予測システム。
【請求項5】
前記チェックポイントに関連付けられて、前記コース上に設けられた電光掲示板
を更に具備し、
前記サーバは、
前記第2速度と前記次の区間の距離とに基づいて、前記参加者が前記次の区間を所要するときの所要時間を次の所要時間として算出し、現在の時刻に前記次の所要時間を加算した時刻を前記到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記電光掲示板に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記電光掲示板は、受信した前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する
請求項4に記載の予測システム。
【請求項6】
前記サーバは、
前記第2速度と前記次の区間の距離とに基づいて、前記参加者が前記次の区間を所要するときの所要時間を次の所要時間として算出し、現在の時刻に前記次の所要時間を加算した時刻を前記到達予測時刻として算出する到達予測算出手段と、
前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを前記装置に送信する通知手段と
を更に具備し、
前記装置は、受信した前記次の所要時間と前記到達予測時刻の少なくとも1つを表示する表示手段
を具備する請求項4に記載の予測システム。
【請求項7】
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置を表す設定位置情報とが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報が、前記チェックポイント判別テーブルに格納された前記設定位置情報に合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項8】
チェック情報は、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を更に含み、
前記装置は、前記参加者に携帯され、自己の位置を前記位置情報として計測するGPS(Global Positioning System)を備え、
前記位置情報は、緯度、経度を表し、
前記設定位置情報は、所定範囲における緯度、経度として緯度範囲、経度範囲を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記位置情報の緯度、経度のそれぞれが、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記緯度範囲、経度範囲内にある場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項9】
チェック情報は、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を更に含み、
前記装置は、前記参加者に携帯され、自己の位置を前記位置情報として計測するGPS(Global Positioning System)を備え、
前記位置情報は、緯度、経度を表し、
前記設定位置情報は、予め設定された基準緯度、基準経度を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記位置情報の緯度、経度で示される地点が、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記基準緯度、前記基準経度で示される地点から所定範囲内にある場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項10】
前記参加者に携帯され、前記参加者識別子を保持するICタグ
を更に具備し、
前記装置は、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に設置され、自己を識別する読み取り装置識別子を保持し、
前記参加者に携帯される前記ICタグと自己との距離が所定距離内であるときに、前記ICタグから前記参加者識別子を読み取り、前記位置情報として前記読み取り装置識別子と、読み取った前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信し、
前記設定位置情報は、前記読み取り装置識別子を表し、
前記管理手段は、
前記チェック情報に含まれる前記読み取り装置識別子が、前記チェックポイント判別テーブルに格納された前記読み取り装置識別子と一致する場合、特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点に、前記チェック情報を受信したときの時刻を、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項7に記載の予測システム。
【請求項11】
前記装置は、前記参加者に携帯され、前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に対応するクイズを表示する表示手段と、前記クイズの回答を前記位置情報として入力し、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を入力する入力手段と、前記クイズの回答と前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信する実行手段とを備え、
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置に対する前記クイズの回答とが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記クイズの回答が、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記クイズの回答に合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項12】
前記装置は、前記参加者に携帯され、前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点の各々に対応するキーワードを前記位置情報として入力し、前記スタート地点、前記チェックポイント又は前記ゴール地点を特定する地点特定情報を入力する入力手段と、前記キーワードと前記参加者識別子とを含む前記チェック情報を送信する実行手段とを備え、
前記サーバは、
前記スタート地点、前記チェックポイント、前記ゴール地点と各々の位置に対する前記キーワードとが対応付けられて格納されたチェックポイント判別テーブル
を更に具備し、
前記管理手段は、
前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記キーワードが、前記チェックポイント判別テーブルに格納され、前記チェック情報に含まれる地点特定情報に対応する前記キーワードに合致するか否かを判別し、
合致する場合、前記チェック情報を受信したときの時刻を特定された前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻として、前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録する
請求項1〜6のいずれかに記載の予測システム。
【請求項13】
前記個人情報テーブルには、イベント毎にイベント識別子が関連付けられ、
今回のイベント識別子において、前記他の参加者識別子に対応付けられた次のチェックポイント又はゴール地点の時刻が記憶されていない場合、
前記代表算出手段は、前回のイベント識別子に関連付けられた参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記第1代表値と前記第2代表値とを算出する
請求項1〜12のいずれかに記載の予測システム。
【請求項14】
前記前回のイベント識別子に関連付けられた参加者識別子に対応する時刻が記憶されていない場合、前記代表算出手段は、予め設定された値を読み出して、前記第1代表値と前記第2代表値に用いる
請求項13に記載の予測システム。
【請求項15】
前記個人情報テーブルには、更に、前記参加者に関する個人情報が参加者識別子に関連付けられて格納され、
前記個人情報は、前記参加者の氏名、年代、性別、体重の少なくとも1つを含み、
前記代表算出手段は、
受信したチェック情報に含まれる前記参加者識別子に関連付けられた年代、性別、体重の少なくとも1つに一致する前記他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記第1代表値と前記第2代表値とを算出する
請求項1〜14のいずれかに記載の予測システム。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれかに記載の予測システムに適用されるサーバ。
【請求項17】
請求項1〜15のいずれかに記載の予測システムに適用される装置。
【請求項18】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用される方法であって、
装置が、前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信するステップと、
サーバが、前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて個人情報テーブルに登録するステップと、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻に基づいて、前記チェックポイントの前の区間に所要された所要時間の代表値である第1代表値と、前記チェックポイントの次の区間に所要された所要時間の代表値である第2代表値とを算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻に基づいて、前記前の区間に所要された所要時間を第1所要時間として算出するステップと、
前記サーバが、前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1所要時間とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を所要するときの所要時間を第2所要時間として算出するステップと
を具備する予測方法。
【請求項19】
コースが設定され、前記コースのスタート地点とゴール地点との間にチェックポイントが1つ以上設けられることにより、前記コースが1番目から最終番目までの複数の区間に区切られ、参加者が前記スタート地点から前記複数の区間を1番目から最終番目までこの順に進んで前記ゴールに到達するイベントに適用される方法であって、
装置が、前記参加者の現在の位置を表す位置情報と前記参加者を識別する参加者識別子とを含むチェック情報を送信するステップと、
サーバが、前記チェック情報を受信したとき、前記チェック情報に含まれる前記位置情報に基づいて、前記スタート地点、前記チェックポイント又はゴール地点における時刻を前記参加者識別子に対応付けて個人情報テーブルに登録するステップと、
前記チェックポイントにおける時刻が前記参加者識別子に対応付けて前記個人情報テーブルに登録されたとき、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度の代表値である第1代表値を算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記他の参加者識別子に対応する時刻と前記チェックポイントの次の区間の距離とに基づいて、前記次の区間の速度の代表値である第2代表値を算出するステップと、
前記サーバが、前記個人情報テーブルに格納された前記参加者識別子に対応する前記チェックポイントの時刻と、前記前の区間の距離とに基づいて、前記前の区間の速度を第1速度として算出するステップと、
前記サーバが、前記第1代表値から前記第2代表値への変化量と前記第1速度とに基づいて、前記参加者識別子に対応する前記次の区間を進むときの速度を第2速度として算出するステップと
を具備する予測方法。
【請求項20】
請求項18又は19に記載の予測方法の前記サーバが実行する各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項21】
請求項18又は19に記載の予測方法の前記装置が実行する各ステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−244297(P2010−244297A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−92272(P2009−92272)
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月6日(2009.4.6)
【出願人】(306029774)NECビッグローブ株式会社 (115)
【Fターム(参考)】
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