説明

事業継続計画支援装置及び事業継続計画支援プログラム

【課題】災害発生時に、複数の事業拠点に対して適切に従業員の再配置を行える事業継続計画支援装置及び事業継続計画支援プログラムを提供する。
【解決手段】距離コスト算出部100は、各拠点と従業員個々の住所との間及び拠点間の距離コストを算出する。また、事業継続条件判定部102が各拠点について事業継続条件を満たしているか否かを判定する。この判定は、各拠点に所属する従業員の人数及び従業員が備えるスキル、役職等が、所定の条件を満たしているか否かにより行う。ある拠点が事業継続条件を満たしていない場合には、候補者選定部104が上記距離コストを参照し、当該拠点に派遣する従業員の候補を選定する。拠点優先度判定部106は、上記候補者である従業員が現在所属する拠点と派遣先の拠点との優先度を判定し、派遣先の拠点の優先度が高い場合には、派遣者決定部108が上記候補者を派遣者として決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事業継続計画支援装置及び事業継続計画支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地震その他の大規模災害等といった事業継続上の問題が発生した場合に、早期に業務を復旧し、継続するための事業継続計画が検討されている。この事業継続計画は、複数の相互に関連する条件を勘案して作成する必要があるので、人間が手作業で作成することは煩雑な作業を強いられることになる。このため、常に最新の情報に基づいて更新することは困難である。
【0003】
そこで、例えば下記特許文献1には、コンピュータを使用し、災害が発生した際に復旧作業を迅速に行うための復旧班を容易に且つ確実に作成することができる災害復旧班結成支援システムが開示されている。
【特許文献1】特開2006−215831号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の技術においては、災害発生時に、作業員の資格、年齢及び住所等の情報を勘案して復旧班を結成しているが、復旧すべき事業拠点の優先度に応じて必要な人員を再配置する構成となっておらず、複数の拠点の復旧が必要な場合に、適切に人員を再配置することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、災害発生時に、複数の事業拠点に対して適切に従業員の再配置を行える事業継続計画支援装置及び事業継続計画支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の事業継続計画支援装置の発明は、事業の拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出する距離コスト算出手段と、前記各拠点毎に事業継続条件を満たしているか否かを判定する事業継続条件判定手段と、前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定する候補者選定手段と、前記候補となった従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定する派遣者決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の事業継続計画支援装置において、前記事業継続条件に、復旧を担当する従業員のスキル、役職が含まれることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の事業継続計画支援装置において、前記距離コスト算出手段が、拠点間及び各拠点と従業員個々との間の距離、移動時間または移動費用を算出することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の事業継続計画支援方法の発明は、予め格納され、または他の装置から取得した事業の各拠点の住所及び各従業員の住所に基づき、拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出するステップと、前記各拠点毎に、予め設定された事業継続条件を満たしているか否かを判定するステップと、前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定して記憶するステップと、前記候補として記憶された従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定して出力するステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の事業継続計画支援プログラムの発明は、コンピュータを、事業の拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出する距離コスト算出手段、前記各拠点毎に事業継続条件を満たしているか否かを判定する事業継続条件判定手段、前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定する候補者選定手段、前記候補となった従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定する派遣者決定手段、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、災害発生時に、複数の事業拠点の優先度に応じて従業員の再配置を行うことができる。
【0012】
請求項2の発明によれば、復旧を担当する従業員のスキル、役職等により、適切に事業継続の可否を判定できる。
【0013】
請求項3の発明によれば、復旧を担当する従業員及び拠点について適切な距離コストを決定できる。
【0014】
請求項4の発明によれば、災害発生時に、複数の事業拠点の優先度に応じて従業員の再配置を行うことができる事業継続計画支援方法を提供できる。
【0015】
請求項5の発明によれば、災害発生時に、複数の事業拠点の優先度に応じて従業員の再配置を行うことができる事業継続計画支援プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0017】
図1には、本発明にかかる事業継続計画支援装置を実現するためのコンピュータの構成例が示される。図1において、事業継続計画支援装置は、中央処理装置(例えばCPUを用いることができる)10、ランダムアクセスメモリ(RAM)12、読み出し専用メモリ(ROM)14、入力装置16、ディスプレイ18、印刷出力インターフェース20、通信インターフェース22及びハードディスク装置(HDD)24を含んで構成されている。
【0018】
CPU10は、RAM12またはROM14に格納されている制御プログラムに基づいて、後述する各部の動作を制御する。RAM12は主としてCPU10の作業領域として機能し、ROM14には上記制御プログラムその他のCPU10が使用するデータが格納されている。
【0019】
入力装置16は、キーボード、マウス等により構成され、ユーザが所望の情報を入力するために使用する。
【0020】
ディスプレイ18は、液晶表示装置(LCD)等により構成され、事業継続計画等の所定の情報を表示する。
【0021】
印刷出力インターフェース20は、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、パラレルポート等により構成され、プリンタに対して所定の印刷データを出力する。
【0022】
通信インターフェース22は、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート、ネットワークポート等の適宜な通信インターフェースにより構成され、CPU10が外部の装置との間で所定のデータを授受するために使用する。なお、事業継続計画支援装置をスタンドアローンで構成する場合には、通信インターフェース22がなくてもよい。
【0023】
ハードディスク装置24は、大容量の磁気記憶装置であり、後述する処理に必要となる種々のデータを記憶することができる。
【0024】
図2には、図1に示されたコンピュータにより実現される事業継続計画支援装置の一実施形態における機能ブロック図が示される。図2において事業継続計画支援装置は、距離コスト算出部100、事業継続条件判定部102、候補者選定部104、拠点優先度判定部106、派遣者決定部108、表示部110及び記憶部112の各機能を含んで構成されている。
【0025】
距離コスト算出部100は、上記中央処理装置(例えばCPUを用いることができる)10及びCPU10の処理動作を制御するプログラムにより実現され、工場、営業所等の事業の拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々の住所との間の距離コストを算出する。この距離コストは、上記拠点間または各拠点と従業員個々の住所との間の距離、当該距離を移動するのに要する時間または費用等である。なお、異動の阻害要因(統計情報を元に自治体等が公表している地域危険度情報、渋滞や災害時に倒壊する可能性が高い橋梁の有無、災害発生時における被害情報等)に応じて、上記距離コストに重み付けを行っても良い。
【0026】
事業継続条件判定部102は、CPU10及びCPU10の処理動作を制御するプログラムにより実現され、各拠点毎に事業継続条件を満たしているか否かを判定する。事業継続条件とは、各拠点がその担当する事業を継続するために必要とする人的条件であり、所属する従業員が備えるスキル、役職等と、それらを備える従業員の人数とで規定される。
【0027】
候補者選定部104は、CPU10及びCPU10の処理動作を制御するプログラムにより実現され、事業継続条件判定部102が事業継続条件を満たしていないと判断した拠点に対して、距離コスト算出部100が算出した距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定する。この場合、距離コストが低い従業員ほど候補リストの上位(派遣者となる順位が上位)に選定される。
【0028】
拠点優先度判定部106は、CPU10及びCPU10の処理動作を制御するプログラムにより実現され、派遣候補に選定された従業員が現在所属する拠点と派遣先の拠点との優先度の高低を判定する。ここで、優先度とは、災害発生後に業務を復旧させる拠点の優先順位をいう。
【0029】
派遣者決定部108は、CPU10及びCPU10の処理動作を制御するプログラムにより実現され、拠点優先度判定部106が判定した、従業員が現在所属する拠点と派遣先の拠点との優先度に基づいて、派遣候補に選定された従業員の派遣の可否を決定する。
【0030】
表示部110は、ディスプレイ18により実現され、派遣者決定部108が決定した拠点毎の派遣者のリスト等を表示する。
【0031】
記憶部112は、例えば上記RAM12、ROM14またはハードディスク装置24等の磁気記憶装置その他のコンピュータが読み取り可能な記憶装置等で実現され、上記CPUの処理動作を制御するプログラム、従業員のスキル、役職、所属拠点及び住所等を含む従業員基礎情報、拠点の住所等を含む拠点基礎情報等を記憶する。
【0032】
図3(a),(b)には、上記距離コスト算出部100が算出した距離コストの例が示される。図3(a)が各拠点と従業員個々の住所との間の距離コストであり、図3(b)が拠点間の距離コストである。これらの距離コストは、いずれもマトリックス(距離マトリックス)として表されている。
【0033】
図3(a)では、各従業員(a,b,c,d,e,f,g,h…)毎に各拠点(A,B,C…)との間の道なりの距離(km)が距離コストとして示されている。なお、距離コストとして当該距離の移動に要する時間または費用等を使用してもよい。
【0034】
図3(b)では、各拠点間の道なりの距離(km)が距離コストとして示されている。なお、この場合にも距離コストとして当該距離の移動に要する時間または費用等を使用してもよい。
【0035】
図4には、上記従業員基礎情報の例が示される。図4において、従業員基礎情報には、各従業員毎に、識別番号(ID)、名前、住所、連絡先としての電話番号、年齢、現在の勤務先、以前の勤務先、災害時の勤務先、スキル、役職、性別等の情報が格納されている。ここで、スキルとは、業務遂行上の技能、知識、資格等をいう。なお、以前の勤務先としては、災害時の勤務先決定に有効と考えられる過去数年分(例えば5年分)を格納しておくことが望ましい。この従業員基礎情報は、上述したように、記憶部112に記憶してもよいし、通信インターフェース22を介して他のサーバ等から取得する構成としてもよい。
【0036】
図5には、上記拠点基礎情報の例が示される。図5において、拠点基礎情報には、各拠点毎に、拠点番号、住所、復旧時に必要な役職別人数、復旧に必要な基礎情報、復旧優先度等の情報が格納されている。ここで、復旧優先度の数値が小さいほど高い優先度を表している。なお、拠点基礎情報の場合も、記憶部112に記憶してもよいし、通信インターフェース22を介して他のサーバ等から取得する構成としてもよい。
【0037】
図6には、本実施形態にかかる事業継続計画支援装置の動作例のフローが示される。また、図7には、本実施形態にかかる事業継続計画支援装置による、拠点に派遣すべき従業員の決定手順の例が示される。なお、図7における従業員のa〜hは、図4に示された従業員(欄の先頭にa〜hを付して示す)に対応している。
【0038】
図6において、距離コスト算出部100が、各拠点と従業員個々の住所との間及び拠点間の距離コストを算出し、図3(a),(b)に示される距離マトリックスを作成する(S1)。距離コストの算出は、図4に示された従業員基礎情報に含まれる各従業員の住所及び図5に示される拠点基礎情報に含まれる各拠点の住所に基づいて行う。この場合、通信インターフェース22を介して所定の地理情報システムから地図情報を取得し、当該地図情報に基づいて従業員の住所と拠点との間及び拠点間の距離コストを算出する構成としてもよい。S1では、例えば図7のステップIに示されるように、従業員a〜hと拠点A〜Cとの間及び拠点A〜Cの任意の2点間の距離マトリックスが作成される。なお、図5に示されるように、拠点Aは復旧時に5人の従業員が必要とされ、拠点Bは復旧時に3人の従業員が必要とされている。また、図4及び図7のステップIIに示されるように、現在従業員a,b,cは拠点Aに所属しており、従業員d,e,f,gは拠点Bに所属しており、従業員hは拠点Cに所属しているものとする。
【0039】
次に、i=0とする(S2)。ここで、iは拠点の番号(0〜n−1)を表しており、図5に例示されている。
【0040】
次に、S2のiで指定された拠点について、事業継続条件判定部102が事業継続条件を満たしているか否かを判定する(S3)。この判定は、各拠点に所属する従業員の人数及び所属する従業員が備えるスキル、役職等が、図5に示された拠点基礎情報に、復旧時に必要な役職別人数及び復旧に必要な基礎情報として設定された条件を満たしているか否かにより行う。
【0041】
S3において事業継続条件を満たしていない場合には、候補者選定部104が上記距離マトリックスを参照し、拠点iに派遣する従業員の候補を選定する(S4)。例えば、i=0の拠点が拠点Aである場合に、図7のステップIIIに示されるように、従業員e〜hの中で最も拠点Aに対する距離コストが小さい従業員eを候補者に選定し、記憶部112の従業員基礎情報に記憶する。なお、この判断に使用する距離コストは、図3(a)に示された距離マトリックスから取得する。
【0042】
拠点優先度判定部106は、候補者選定部104が選定し、記憶部112に記憶された候補者である従業員について、当該従業員が現在所属する拠点と派遣先の拠点との優先度の高低を判定する(S5)。この優先度には、図5に示された拠点基礎情報に復旧優先度として予め設定された情報を使用する。図7に示される拠点A,Bでは、拠点Aの方に高い優先度が設定されている。
【0043】
S5において、現在所属する拠点よりも拠点iの優先度が高い場合には、派遣者決定部108が、S4で選定された候補者を派遣者として決定し、従業員基礎情報(図4)における災害時の勤務先欄に拠点iを格納した後(S6)、S3からの処理を繰り返す。図7のステップIIIの例では、拠点Aの優先度が拠点Bよりも高いので、候補者とした従業員eを派遣者として決定する。また、図7のステップIVに示されるように、拠点Aの事業継続条件を満たすため、拠点Bに所属する従業員のうち拠点Aに対する距離コストが従業員eの次に小さい従業員dについてもさらに検討し、拠点Aへの派遣を決定する。
【0044】
一方、S5において、現在所属する拠点の優先度が拠点iの優先度以上の場合には、S4のステップに戻り、上記検討した従業員の次に拠点iに対する距離コストが小さい従業員について検討する。
【0045】
また、S3において事業継続条件を満たしている場合には、iがn−1すなわち全ての拠点に付いて検討が終了したか否かを事業継続条件判定部102が判断する(S7)。S4において、i=n−1の場合には処理を終了し、i=n−1ではない場合には、i=i+1として次の番号の拠点を検討する(S8)。
【0046】
図7のステップIVでは、復旧時に3人の従業員が必要とされる拠点Bについて、拠点Cに所属する従業員hを拠点Bに派遣することになる。
【0047】
なお、上述した、図6の各ステップを実行するためのプログラムは、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供することもできる。
【0048】
図8には、以上に述べた図6及び図7の各ステップにより作成された拠点Aの復旧を担当する従業員のリストの例が示される。このリストは、距離コスト及び従業員基礎情報を元に作成される。図8において、リストには、当該従業員のID、名前、拠点Aからの距離コスト、役職、スキル、勤務経験等の情報が含まれる。ここで、勤務経験は、図4に示された従業員基礎情報に含まれる現在の勤務先及び以前の勤務先の情報が反映される。このリストには、表示部110に表示される。また、図1に示される印刷出力インターフェース20を介して適宜なプリンタから印刷出力することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明にかかる事業継続計画支援装置を実現するためのコンピュータの構成例を示す図である。
【図2】本発明にかかる事業継続計画支援装置の一実施形態における機能ブロック図である。
【図3】距離コストの例を示す図である。
【図4】従業員基礎情報の例を示す図である。
【図5】拠点基礎情報の例を示す図である。
【図6】本発明にかかる事業継続計画支援装置の動作例のフロー図である。
【図7】本発明にかかる事業継続計画支援装置による、拠点に派遣すべき従業員の決定手順の例を示す図である。
【図8】拠点Aの復旧に当たる従業員のリストの例を示す図である。
【符号の説明】
【0050】
10 CPU、12 RAM、14 ROM、16 入力装置、18 ディスプレイ、20 印刷出力インターフェース、22 通信インターフェース、24 ハードディスク装置、100 距離コスト算出部、102 事業継続条件判定部、104 候補者選定部、106 拠点優先度判定部、108 派遣者決定部、110 表示部、112 記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業の拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出する距離コスト算出手段と、
前記各拠点毎に事業継続条件を満たしているか否かを判定する事業継続条件判定手段と、
前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定する候補者選定手段と、
前記候補となった従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定する派遣者決定手段と、
を備えることを特徴とする事業継続計画支援装置。
【請求項2】
請求項1記載の事業継続計画支援装置において、前記事業継続条件には、復旧を担当する従業員のスキル、役職が含まれることを特徴とする事業継続計画支援装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の事業継続計画支援装置において、前記距離コスト算出手段は、拠点間及び各拠点と従業員個々との間の距離、移動時間または移動費用を算出することを特徴とする事業継続計画支援装置。
【請求項4】
予め格納され、または他の装置から取得した事業の各拠点の住所及び各従業員の住所に基づき、拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出するステップと、
前記各拠点毎に、予め設定された事業継続条件を満たしているか否かを判定するステップと、
前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定して記憶するステップと、
前記候補として記憶された従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定して出力するステップと、
を備えることを特徴とする事業継続計画支援方法。
【請求項5】
コンピュータを、
事業の拠点間の距離コスト及び各拠点と従業員個々との間の距離コストを算出する距離コスト算出手段、
前記各拠点毎に事業継続条件を満たしているか否かを判定する事業継続条件判定手段、
前記事業継続条件を満たしていない拠点について、前記距離コストに基づいて派遣すべき従業員の候補を選定する候補者選定手段、
前記候補となった従業員の現所属拠点と派遣先拠点との優先度に基づいて派遣の可否を決定する派遣者決定手段、
として機能させることを特徴とする事業継続計画支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−287372(P2008−287372A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129855(P2007−129855)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(000135771)株式会社パスコ (102)